アルコール問題とアルコール依存症を無くしたい!/(社)全日本断酒連盟・第44回関東ブロック(神奈川)大会へ

アルコール依存症を無くしたい!

今日は、藤沢市へ向かいました。

藤沢市民会館で行なわれた『(社)全日本断酒連盟』の第40回関東ブロック大会に参加する為です。

(社)全日本断酒連盟の第40回関東ブロック大会に参加

(社)全日本断酒連盟の第40回関東ブロック大会に参加

2期目のフジノにとって、『依存症』は重要なテーマです。

そして、依存症の中で、アルコール依存症は大きな割合を占めています。

しかもアルコール依存症はとても身近な存在なのに、その問題の深刻さがほとんど知られていません。 

一般参加者むけに行なわれた午後の講演から参加したのですが、とても勉強になりました。

『独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター』院長の丸山勝也先生による講演です。

タイトルは、『わが国におけるアルコール関連問題の現状』です。

丸山先生のお話はとても分かりやすくて勉強になりました。政治家として取り組むべきことがいくつも見えてきました。

アルコールはすでに大問題なのに、全く知られていません

今日の講演をうかがって、フジノの印象に強く残ったことを記しますね。

*1.アルコール依存症はすでに大問題なのに知られていない!

アルコール依存症について、もしかすると最大の問題点は『あまりにも知られていないこと』かもしれません。

例えば、この統計をみてください。

  • 大量飲酒者 227万人
  • アルコール依存症者 80万人

どちらも実数ではなくて推計なのですが、わが国では、これだけ多くの方々が、アルコール依存症であると言われています。

にも関わらず、実際にアルコール依存症によって入院・通院している方は、たった2万人(実数)なのです!

80万人もアルコール依存症で入院や通院が必要なのに、実際に治療を受けている人が2万人しかいない。

つまり、78万人もの方々が『適切な医療・ケア』に、つながってすらいないのです!

これは本当に大きな問題です。

アルコール関連の問題は、自殺にも深くつながっています。

フジノたち政治家は、アルコール依存症について、もっともっと市民のみなさまに正確な情報をお伝えしていかねばなりません。

久里浜アルコール症センター所長のお話

久里浜アルコール症センター所長のお話


同時に、身近な一般のお医者さんたちもアルコール関連の問題を理解していないと指摘がありました。

アルコール依存によって起こっている体の病気で一般診療科にかかっている患者さんが、本当に多いそうです。

けれども、まちの診療所のお医者さんたちはアルコール依存症についてほとんど理解していないので、体の部分の治療しかできないそうです。

医師会の協力を得ながら、まちの診療所のお医者さんたちにもアルコール依存症について研修していただく必要がありますね。

酒税で入る「税収」よりも、医療費で出て行く「税金」の方が大きい

さらに、知って驚いたことがありました。

2.酒税で入る税収よりも、酒問題で出ていく医療費の方が大きい!

お酒やタバコをのむ人は

「おれたちは税金をたくさん取られている!」

「酒にかかってる税金は高すぎる!」

と、しばしば言いますよね。フジノも何度も聞かされました。

でも、これらに税金がかかっていようが、お酒やタバコをのむことは全く正当化できません!

この恐るべきデータを見てください。

  • 酒税収入 約1兆974億円(1987年)
  • 飲酒に起因する医療費の支出 1兆1000億円(1987年)

なんと、酒税による税収をうわまわる医療費支出なのです。

しかも、これは1987年のデータをあえて出しましたが、現在では酒税収入は医療費支出よりもかなり低くなっているのが実態です。

お酒を飲んでいる人が

「おれはこのビールで税金を取られているんだ!」

と、いくらいばったとしても、その分、アルコールが原因の医療費支出がすさまじいのです。

わが国の財政にとって、酒税は貢献していません。

アルコール関連の医療費は、全ての医療費の7%もしめています。

もしもお酒を飲むのを適切に減らすことができて、アルコール依存症を減らすことができたら、医療費も減らせます。

日本の医療費がどんどん増えてしまっていて国民健康保険などが破綻寸前なのはみなさんご存知だと思います。

総医療費の7%にものぼる、アルコール関連の医療費をもしもカットすることができたら、医療財政を大きく立て直すことができますね...。

冗談ではなくて、あなたがお酒を飲む量を減らしてくださることが、実は『財政再建』につながる大きな一歩なのですね...

あなたの健康寿命を伸ばす為に、みんなのハッピーの為に

財政の話も大切ですが、何よりも、人はみな心身ともに健康で長生きできることが最も大切です。

その為には、アルコールは百害あって一利なしです。

あまり知られていませんが生活習慣病対策(メタボリック対策)にもアルコールカットがとても有効です。

仕事の後の一杯のビールが最高、とか、ストレス解消にはお酒が一番、とかいろいろなメリットをあげることができるのも分かります。

仕事のつきあいで飲まねばならないことも分かります。

けれども、アルコール依存症がこれだけ日本に多く存在していて、それは決して他人事ではなくて身近な問題である以上、ぜひあなたにも知ってほしいと願います。

毎日お酒を飲んでいるみなさま、ぜひ減らしてください!

フジノのまわりにも、毎日お酒を飲まずにいられない人がたくさんいます。

「飲むのを減らして」

と言えば、ウザがられるでしょう。

でも、相手のことを大切に思えばこそ、ウザがられてもいいから、フジノは伝えていきたいと思います。

これからもアルコール関係の正しい情報をどんどんお伝えしていきますので、よろしくお願いします!

(社)全日本断酒連盟の第40回関東ブロック大会に参加

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