改革をしなければ「赤字20億円」だった2015年度の国民健康保険は「黒字28億円」見込みへ/市民のみなさまに深く感謝しております

国民健康保険運営協議会へ

今日は、『国民健康保険運営協議会』を傍聴しました。

国民健康保険は『医療』のセーフティネットです。

政治家フジノにとって、みなさまが安心して医療を受けられる為に国民健康保険を守ることはとても重要な課題です。

会場にて

会場にて


けれども国民健康保険の仕組みはとても複雑で分かりづらく、市民のみなさまにとって大切なものなのに理解されづらい制度になっています。

そこで、市民のみなさまに少しでも早くかつ可能な限りシンプルに『現状と課題』をお伝えし続けていくことが必要だと発信を続けてきました(例えばこんな記事も書きました)。

今日のブログでも、財政状況についてお伝えしたいと思います。



「国民健康保険運営協議会」の委員が新しくなりました

『国民健康保険運営協議会』の委員の任期は2年間で、今日の会議から新たな委員(第30期です)となりました。

『広報よこすか』で募集をしていたのですが、あなたは気が付きましたか?

「広報よこすか2015年8月号」では委員(被保険者)の募集を行ないました

「広報よこすか2015年8月号」では委員(被保険者)の募集を行ないました


さて、今日の議題は2つでした。

国民健康保険運営協議会の議事次第より

国民健康保険運営協議会の議事次第より

  1. 2015年度の決算見込みの報告
  2. 『国民健康保険費財政健全化計画』の進捗状況の報告



まだ2015年度は4ヶ月以上残っていますが、現時点での決算見込みが推計によって出されました。

ここでは2015年度の決算見込みについて、お伝えしますね。



「2015年度の決算見込み」は「黒字28億円」に回復しました

ずっと財政を追い続けてきたフジノにとっては、本当にホッとした決算見込みとなりました。

2015年度の決算見込みより

2015年度の決算見込みより


上の画像では見づらいので、改めて歳入・歳出・差引を記しますね。

2015年度の決算見込み
歳入 600億4266万円
歳出 571億9219万円
差引 28億5046万円

黒字28億5046万円の見込みとなりました。



改革をしなければ「赤字20億円」になる見込みでした

何故フジノにとって「本当にホッとした決算見込み」だったのか?

それは、横須賀市にとって国民健康保険の財政の厳しさはこの数年間の大きな問題だったからです(問題は終わっておらず、これからもずっと続きます)。

もしも何も改革をしなかったとしたら、実は2015年度の国民健康保険は「赤字20億円」になる見込みでした。

2013年に横須賀市が出した推計より

2013年に横須賀市が出した推計より


この問題を直視して、フジノだけでなく市議会側は改革の提案をいくつも行ないました。

それに応えて、健康保険課長をはじめ行政側も問題意識を共有してよく頑張ってくれたと思います。

2014年3月には『国民健康保険費財政健全化計画』を完成させて、対策を実施してきました。

財政健全化計画での2015年度決算見込み

財政健全化計画での2015年度決算見込み


その計画の中でも将来の財政見込みを推計しました。

その推計では、改革を実行したとしても2015年度決算見込みは「黒字2億2524万円」に過ぎませんでした。

さらに翌2016年度には「赤字14億3248万円」に転落する見込みだったのです。

つまり、改革を実行したとしても、とても厳しい財政状況が長く続いていくという、かなり暗い将来像しか描けなかったのです。

それが今日発表された直近の決算見込みでは、2015年度決算は「黒字28億円」の見込みとなりました。



市民のみなさまに心から感謝を申し上げます

この結果には、複数の原因があります。

『財政健全化計画』による細やかな努力が功を奏したこともありますが、それはここまで巨額の改善には決してつながりません。

むしろ、例えば、インフルエンザの大流行などのネガティブな要因がたまたま起こらなかったなどのラッキーな偶然によるものも大きいです。

しかし、フジノが個人的に何よりも大きな原因として考えているのは、『保険料の値上げ』と『保険料の決定方法の変更』です。

2013年、『保険料の値上げ』という大きな痛みを、市民のみなさまに強いることになってしまいました。

今も本当に申し訳なく感じています。

けれどもこの値上げのおかげで、当面この数年間は『医療の最後のセーフティネット』を守ることができました。

市民のみなさまに対して、フジノは心の底から深く深く感謝しています。

本当に、ありがとうございました。

値上げに対して多くの市民の方々から「保険料が高い」というご批判をフジノは受けてきました。

ご批判は、そのとおりだと思います。もっともっと保険料の設定の仕方には工夫が必要ですし、保健事業にさらに力を入れて病気になることそのものを無くしていくことも不可欠です。

それでもなお『保険』とは、人類が発明した本当に素晴らしい助けあいの仕組みだとフジノは考えています。

今は元気な人が保険料を払い、病気になった人が安心して医療を受けることができる。でもその元気な人もいつ病気やケガをするか分からない訳で、その人もいざという時には医療を受けることができる。こうして、まさにお互いにお互いを助けあっている仕組みが『保険』なのです。

この大切な『保険』の仕組みを失うと、アメリカのようにお金持ちでなければ医療を受けられなくなってしまいます。

全額自己負担をしなければ医療を受けられない、お金持ちでなければ病院に診てもらえない、そんな社会にしたくありません。



あらゆる情報を全て市民のみなさまに報告していきます

けれども、この黒字をキープできるのはわずか数年に過ぎません。

2025年〜2050年の『超高齢・少子・多死社会』を乗り切るのは本当に難しいことだからです。

さらに、そもそも医療費というものは、ささやかな出来事によって大きく変化してしまうものなのです。

(*ですから、4ヶ月以上を残している2015年度中に何らかの疾病が大流行したりすれば、黒字も一気に無くなる可能性があります)

ですから、この先もまた市民のみなさまに保険料の値上げをはじめ、苦しい想いを強いることがあるかもしれません。

それでもなお『国民健康保険』を守る為に、つまり、市民のみなさまの命を守る為に、やらねばならないことは必ず事前に全て情報をお伝えしてまいります。

100%の賛成はしてもらえないとしても、「ムカつくけど、しかたない」と少しだけでも感じていただけるように、全ての情報を正確に丁寧にお伝えしていきます。

今日のこのブログ記事も、そのフジノの想いの1つです。

どうかこれからもこのまちで誰もが安心して医療を受けられるように、市民のみなさまの力を貸して下さい。

どうかよろしくお願いいたします。



会場にて

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