青年時代の上地克明さんの姿が田川誠一さんの著作に出ていました!/「田川日記~自民党一党支配が崩れた激動の8日間~」

クリーンな政治家の代名詞だった田川誠一さん。その秘書だった上地克明さん

横須賀復活の為に立ち上がってくれた上地克明さん。

逸見駅に立つ上地克明さん

逸見駅に立つ上地克明さん


市民のみなさまに「上地さんのことをぜひ知ってほしい」と強く願っています。

フジノはこの15年間のおつきあいの中で、上地さんご自身のことも政策のことも理解しているつもりです。

けれども上地さんのことを市民のみなさまにお伝えする上で、もっと上地さんのことを深く知らなければならないと感じています。

そこで、田川誠一さん(故人。元・衆議院議員、元・『新自由クラブ』代表、元・自治大臣)の著作を読み始めてみました。

上地さんは、田川誠一さんの秘書を務めておられたからです。田川さんについて語る時、上地さんは今も親しみをこめて「田川のオヤジ」と呼びます。

残念ながらフジノは、田川さんや『新自由クラブ』のことは父から聴いたことがあるだけで、最晩年に一度だけ横須賀市役所でお見かけしたことしかありません。

清廉潔白、クリーン、頑固一徹で知られる田川誠一さん。

民主党や日本新党なんかよりもずっと早い時代(1976年)に、自民党を飛び出して新党を結成して全国に一大ブームを巻き起こした『新自由クラブ』。

保守であると同時に、リベラルな勢力とも広く活動を共にした『新自由クラブ』。

田川誠一さんはその結党メンバーであり、2代目の党代表。自治大臣にも就任しました。

政治倫理の確立、政治の浄化を徹底して進めた素晴らしい政治家です。国会議員に認められていた国鉄乗車フリーパスを一切使わずに、選挙での全国遊説も全て自費で出すという徹底ぶりでした。

『田川日記 : 自民党一党支配が崩れた激動の8日間』ごま書房、1984年12月

『田川日記 : 自民党一党支配が崩れた激動の8日間』ごま書房、1984年12月


その田川さんが1984年に書いた『田川日記~自民党一党支配が崩れた激動の8日間~』という本を読んでいたら、なんと・・・

秘書時代の上地克明さんのお名前が出ていました!

秘書時代の上地克明さんのお名前が出ていました!


秘書時代の上地さんの名前が出てきました!

この本は、自民党が総選挙で大敗した1983年12月、あえて『新自由クラブ』が自民党と連立を組むことを決意した8日間の激動をまさに内側から田川さんが記したドキュメントです。

その8日間の中で、秘書の方の記述はほぼありませんでした。

にもかかわらず、上地秘書の名前だけはわざわざハッキリと記されていました。

これは田川さんが上地秘書を重宝し、「出版物に上地秘書の名前を載せたい」と考えたからではないでしょうか。

上地さんにお会いした時に、この本を差し出して

「この上地秘書って、上地さんのことですよね?」

とフジノは尋ねてみました。

すると上地さんは目を細めて

「おー、この時は本当に激動の毎日だったんだよ」

と話してくれました。



上地さんのクリーンさは田川さんの遺伝子が流れているからだと感じる

上地さんはかねてから、

市長退職金の廃止

を訴えてきました。

もちろん今回の出馬表明にあたっても、市長退職金の廃止を掲げています。

市議会議員に退職金は存在しませんが、市長は4年務めるごとに退職金が出るという異常な仕組みが残っています。

横須賀市長の退職金 総理大臣の退職金
1期4年 4年
2227万円 524万円

横須賀市長がなぜ総理大臣の4倍も金額を受け取るのか。

その必然性が全く理解できません。

しかも1期つとめるたびにもらえるので、吉田市長はこの6月末で4454万円を手にすることになります。

財政危機を訴えている他のまちでは、市長・町長ら首長たちは自ら退職金を廃止して受け取っていません。

これまでも市議会では何度もいろいろな議員から市長に対して

「財政危機を訴えるなら『隗より始めよ』で市長退職金を廃止すべきではないか」

と提案をしてきましたが、吉田市長はひたすら拒否をしてきました。

市長を辞めた後に国会議員になる為の軍資金にするのだろう、とある議員は嘆いていました。

かたや上地さんは、はじめから市長退職金の廃止論者です。

市議会も退職金を廃止する為の条例改正にはすぐに賛成するでしょう。

このことを書いたのは、やはり『田川日記』のある記述がきっかけでした。

国会議員は、議員特権として国鉄から無料優待パスを与えられている。

国鉄改革をやるのに、また国鉄が大きな赤字を抱えているのに国会議員が惰性で国鉄から無料パスをもらいつづけるのは、どうしても納得がいかない。

いまこそ、国会議員がこういう既得権を吐き出して、改革の見本を示す必要がある。

(略)

私たちは、すでに4年前から国鉄パスを返上し、一般国民と同じように切符を買って全国遊説を行なっている。

(p189-p190)

この文章の中の『国会議員』を『市長』に置き換えてみると、現状が良くわかります。

吉田市長は、市長の特権として税金から巨額の退職金を毎回もらっている。

財政改革をやるのに、また横須賀市が大きな赤字を抱えているのに吉田市長が惰性で税金から退職金を毎回もらいつづけるのは、どうしても納得がいかない。

いまこそ、新しい市長がこういう既得権を吐き出して、改革の見本を示す必要がある。

上地さんのクリーンさは、まさに田川誠一さんの遺伝子を引き継いでいるからではないか!

『田川日記』を読んで、上地さんのことがまた少し理解できた気がしました。

ちなみに、フジノたちが毎年増額を求めて市長に提案し続けているのに拒否されている事業があります。

2017年度当初予算では、わずかこれだけしか税金が投じられていません。

交通事故で保護者を亡くした小中高校生への奨学金の予算
156万円

わずか156万円・・・。

経済困窮で就学困難な本市高校生へ月額1万円の奨学金の予算
2400万円

対象に選ばれたのはたった200人です(応募は402名もいました!)。

世帯の所得が厳しい生徒を中学校の先生が推薦して応募しているもので、落選した202名の児童も生活はとても厳しいことに変わりはありません。

横須賀市長の退職金(当選さえすれば4年ごとに何度でも)
2227万円

こどもの未来に投資することこそ市長のやるべきことです。

市民のみなさま、ぜひ上地克明さんのことを知って下さいね。

これからもできるかぎりたくさん発信していきたいです。



『田川日記 : 自民党一党支配が崩れた激動の8日間』ごま書房、1984年12月

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