ついに決算審査が終わりました。フジノは「単コロ」が廃止されていない「病院事業」の決算に反対しました/予算決算常任委員会全体会・2017年9月議会

9月議会での「決算」審査が終わりました

今日は、『予算決算常任委員会・全体会』が開かれました。

予算決算常任委員会全体会を前に

予算決算常任委員会全体会を前に


1ヶ月半にわたる9月議会ですが、前半は補正予算案の審査、後半は決算議案の審査です。

そして今日は『後半戦の実質的な最終日』にあたります。

予算決算常任委員会は、分科会と全体会に分かれています

予算決算常任委員会は、分科会と全体会に分かれています


毎回ご説明していることなのですが、横須賀市議会では『本会議』での採決の前に、まず予算決算常任委員会・全体会を行ないます。

まず、4つの分科会(=4つの常任委員会に対応しています)で審議された結果を、分科会長(=委員長)が報告をします。

続いて、その報告に対する『質疑』、全ての分科会にまたがる内容についての『質疑(総括質疑)』、『討論』、そして『採決』という流れです。

こうして、決算議案に対する賛否(認定するか否か)の採決が行なわれました。



フジノは「一般会計」「病院事業」決算認定に反対しました

この決算(2016年度分)は、上地新市長が作った予算に基づく決算ではありません。

吉田前市長が作った予算に基づいて執行された結果(決算)に対する審査です。

フジノは『一般会計』『病院事業』決算認定に反対しました。

予算決算常任委員会全体会での賛否一覧

予算決算常任委員会全体会での賛否一覧


『一般会計』の決算については、『ハコモノ3兄弟』の予算が執行された決算なので反対をしました。

芸術劇場・美術館・ソレイユの丘に対して、吉田前市長は結局のところ最後まで抜本的な改革を行ないませんでした。

赤字額は変わらないまま。

初当選からずっとハコモノに反対してきたフジノは、2016年度当初予算案にも反対しました。当然ながら、この決算にも賛成することはできません。

『病院事業』に反対した理由は、昨年度の決算で激しく改善を要求した『単コロ』が2016年度は改善されていないからです。

議会がチェックできない方法で横須賀市が行なっていた8.5〜12億円もの短期貸付の問題

こうした激しい追及を経て、2017年度(今年)の当初予算案ではついに不透明な短期貸付金は廃止されました。

けれども、本議会で審査対象になっているのは、まだ『問題の貸付を行なっていた2016年度の決算』です。

予算書にも決算書にも記載されず、議会も全くチェックできない上に、市長決済だけで12億円も無担保で貸し付けるという、この異常なやり方を絶対に認めません。

したがって、2016年度決算には反対しました。

改めて決算書を読んでも1行も記されていないのだから本当にあってはならない手法だと思います。

「2016年度地方公営企業決算監査意見書」より

「2016年度地方公営企業決算監査意見書」より


同じ問題意識を持って下さっている監査委員による『地方公営企業決算監査意見書』に唯一このような記述がなされました。

ありがたいことに、この9月議会の決算審査のスタート時に監査委員へフジノが質疑を行なった際に

「藤野委員のご指摘もあって貸付を解消することができました」

と監査委員から答弁を頂いてしまいました。ありがたいお言葉。。。

けれども、たしかに議会で問題視して質疑をしたのはフジノひとりですが、実際には監査委員のみなさまの存在があって初めて実現することができました。

2017年度からこの短期貸付金を廃止することができたのは、何よりも監査委員のみなさまのご尽力のおかげです。

こうして、『予算決算常任委員会・全体会』は終わりました。

最終的には、フジノの反対もむなしく、全ての決算は『認定』することと多数決で決まりました。

10月16日(月)に開かれる本会議でも、今日と同じ結果で採決されることになります。

最後に、学童クラブにおいて補助金の不正使用があった為、今回の決算には『附帯決議案』が教育福祉常任委員会の有志から提案される予定です。

さあ、全ての審査が終わりました。

あとは本会議を残すのみです。



予算決算常任委員会全体会・総括質疑(2016年10月12日)

フジノの質問

議案第94号平成27年度横須賀市病院事業会計決算をはじめ、他の全会計の決算について、総括質疑を行ないます。

総括質疑に立つフジノ


まず、はじめに、本市が指定管理者に対して巨額の貸し付けを繰り返してきたことに関して、議会の議決を要しない『指定管理業務基本協定書』で貸し付けを約束した件などについて伺います。

9月23日の予算決算常任委員会・全体会での代表監査委員との質疑、9月27日の教育福祉分科会での健康部との質疑、その後、関係部局へのヒアリングを繰り返してきた中で、本市病院事業会計が、市民病院の指定管理者である公益社団法人地域医療振興協会に対して続けてきた貸付金の存在と、その会計処理方法などに強い疑問を抱きました。

平成22年度8億5,000万円、23年度10億5,000万円、24年度8億5,000万円、25年度10億円、26年度12億円、27年度12億円と、本決算で6年間に及びます。

今年も貸し付けており、すでに7年になります。

けれども実は、今回の決算まで僕は、この貸し付けの存在を全く知りませんでした。

本来、議会は市民の皆さまからお預かりした税金がどのように使われるのか、どのように使われたのかを、本市の歳入歳出予算および決算の全てについて、提出された資料に基づいて、細部にわたって審査した上で、議決または認定します。

つまり、こんな莫大な貸し付けに気づかないことは、異常事態です。

そこで議会人として、僕はこれまで何故、全くこの貸し付けの存在に気付けなかったのか、と必死に調べました。

その結果分かったことは、なんとこの貸し付けは、議会に提出し、審査と議決を経る必要のある予算書や決算書に、一度も記されたことがなかった、ということです。

その為に、僕だけでなく、議会がその存在に気付くことは極めて困難で、実際これまで一度も取り上げられたり、問題視されたことはありませんでした。

監査委員作成の「横須賀市地方公営企業決算審査意見書」

監査委員作成の「横須賀市地方公営企業決算審査意見書」


唯一、監査委員が作成する『地方公営企業決算審査意見書』の、たくさんある表のひとつである『協会との主な取引』の中に小さく記された『短期資金の貸付12億円』という項目があり、今回の決算で初めて、貸し付けが無担保であることに改善を求める一行の文章があったので、気付くことができました。

協会との主な取引状況

協会との主な取引状況


この特殊な貸し付けの問題をぜひ皆さまに知っていただきたいので、まずこの貸し付けの成り立ちを説明します。

市の直営だった市民病院の経営の行き詰まりを打開する為に、平成22年度から指定管理者制度を導入することになりました。

本市と地域医療振興協会はそのスタートにあたって、『指定管理業務基本協定書』(以下、基本協定書)を締結しました。

この『基本協定書』の第20条に、「市民病院の運転資金に不足を生じる場合に、本市は指定管理者に貸し付けを行なう」と明記してしまったのです。

これを根拠にして本市は毎年8億5千万円から12億円もの貸し付けを繰り返してきました。

ただ、この『基本協定書』の策定に議会は全く関与していません。

当時、市民病院に指定管理者制度を導入するために、議会には市民病院条例中改正案が市長から提出されましたが、『基本協定書』そのものは提出されず、その内容を審査したり、議決する機会はありませんでした。

これが何を意味しているかというと、市民代表である議会が一切チェックさえできないままに、市民の皆さまからお預かりした税金から、なんと約10億円も将来にわたって貸し付ける約束をした条文が、『基本協定書』の中に記載されてしまったということです。

普通、本市が将来にわたる何らかの支出を約束した場合、予算書に『債務負担行為』という扱いではっきり記されて、必ず議会のチェックを受けるものなのです。

しかしこの貸し付けは、どこにも記されませんでした。

貸し付けの金額は毎年変わるのですが、そのプロセスも説明します。

健康部と地域医療振興協会によって、毎年新たな『横須賀市市民病院指定管理業務年度協定書』(以下年度協定書)を策定します。

併せてその際に、だいたい12月頃に、翌年度の市民病院の収支見込みを元に担当課長らが『基本協定書』第3条の、事業収益の総枠の12分の2を基準に貸し付け金額を算定します。

そして『横須賀市立市民病院短期貸付金貸借契約書』が作成されて、財政部長合議の上で、財務事項として専決規定に基づいて市長決裁で手続きが完了します。

そして翌年度4月月初には貸し付けが実施されます。

実は、このプロセスにも議会は全く関与できません。

『年度協定書』の策定も、毎年の貸し付けも、議会の審査や議決などは全く必要無く、市長決裁だけで支出されてしまうのです。

議会はノーチェック、巨額な貸し付けにも関わらず、担保は無し。

そんな極めてハイリスクな状態で7年にわたって、8億5千万円から12億円という巨額な税金が支出されてきたのです。

この事実に、議会人として僕は強い驚きと問題を感じます。

税金の使い道をチェックできない予算決算があってはならない、と率直に僕は思います。そこで市長に伺います。

【質問】
議会の関与できない方法を用いて、市長決裁だけで巨額な貸し付けを将来にわたって可能にする条文を記載した『基本協定書』を、本市が地域医療振興協会と締結したことは、市民と議会への説明責任、アカウンタビリティを全く果たしておらず、重大な問題だと僕は考えています。市長はどのようにお考えでしょうか。お聞かせください。



市長の答弁

市と指定管理者との『基本協定書』により、運転資金の貸付をしていることについて、ご質問をいただきました。

この資金の貸し付けについては、指定管理者である地域医療振興協会から、診療報酬が2か月後に健康保険組合等より確実に入金される為、この収入と支出のタイムラグを埋める為の資金を手当てして欲しい、という要望がありました。

こちらはあくまでも赤字補てんをするのではなく、診療報酬が現金として入金されるまでのタイムラグを埋めるものであります。

また、その要望のあった内容については、『市民病院事業計画書』という形で、当時の、平成21年の民生常任委員会に追加説明資料として提出をさせていただいています。



フジノの質問

説明資料の提示が過去になされたということで、基本的には市長は、市議会が関与しない予算があっても良いのだというお考えなのだ、と受け止めました。

次の質問に移ります。

この貸し付けの約束と、それから会計処理の方法は、現行の法令には違反してはいません。

【質問】
しかし、議会人である僕からみれば、『抜け道』のような方法で7年もの間、議会の審査や議決も経ず、さらには貸し倒れが起こるリスクに備えた担保も設定せずに来た本市の貸し付けは、極めて無責任だと指摘せざるを得ません。

この点について伺います。

市長は、どのようにお考えでしょうか。お答え下さい。



市長の答弁

市としては、指定管理期間の8年間を無担保で貸し付けることは、債権保全という点でリスクが高いと考えました。

この為、貸し付け年度内に必ず返済をさせる短期貸付を、選択をしてまいりました。

ただ、この点については監査委員からもご指摘を受けていますので、次回、指定管理者を指定する際には、さらにリスクを減らすように改善をしていきたいと思います。



フジノの質問

質問は、今までの在り方は無責任だったのではないかという質問だったんですが、やはりその点にもお答えいただけなくて、市長は現状を正当化しているんだなということもよく分かりました。

次の質問に移ります。

病院事業会計以外の他の全ての会計についても、ぜひ確認をしたいと思います。

【質問】
病院事業会計と同じ仕組みを用いて、議会の審査や議決を必要とせずに決裁のみで指定管理者や外郭団体などに貸し付けを行っている事例は、他にも存在しているのでしょうか。市長、お答えください。



市長の答弁

一般会計および特別会計については、予算に計上していない支出というのはできませんので、決裁のみで貸し付けを行うことはありません。

予算に計上している案件では、一般会計で6事業ございます。

また、地方公営企業法を適用している水道事業会計および下水道事業会計においても、指定管理者や外郭団体に貸し付けた事例はありません。



フジノの質問

他の会計には無い、ということで大変安心しましたが、逆にこの病院事業会計の貸し付けが特別だということがよくわかりました。

続いての質問に移ります。

法令上の『形式的正確さ』だけでなく、本市のステークホルダーに説明責任を果たす為に、すべての取引の実態などを適切に反映した『実質的正確さ』を持つことが、予算および決算には求められる件について伺います。

今回の質問にあたって、地方公営企業法や同法施行令や、同法施行規則をはじめ、総務省が出した通達、通知などあらゆる法令や資料をチェックした結果、現在の法令上は、今回指摘した貸し付けを、正式な予算書、決算書に記載する義務を課した条文が存在していないことがわかりました。

その為、これまで市が議会に提出してきた予算書、予算説明資料、決算書、決算説明資料などにこの貸し付けが記されたことは一度も無いにも関わらず、法令上の形式的正確さは備えていることになります。

しかし、会計上必要なのは、『形式的正確さ』だけではありません。

特に決算は、全ての利害関係者にわかりやすく実態を説明する、『実質的正確さ』が必要です。

それが、説明責任を果たすということになります。

先に述べたようにこの巨額な貸し付けは、手続きも市長決裁だけで、支出がなされた事実も、返済がなされているのかも、市民も議会も誰も知る事ができません。

つまり、説明責任が果たされていないのです。

僕は議員になる前は民間企業の財務部に在籍していたので、当然会計ルールについては必死に勉強し実務にあたり、決算になれば財務諸表も作成し、監査法人による監査にも立ち会ってきました。

そんな民間企業の会計基準や決算の場では当たり前のことが、この貸し付けに関する事務では行まわれていないと感じます。

例えば『継続企業の前提に関する開示』というルールがあり、民間企業では、破綻懸念が存在するときは必ず財務諸表に注記しなければならず、ステークホルダー(財務諸表利用者や利害関係者)にそのことを伝える義務があります。

指定管理導入から6年が経った市民病院の財政規模は、事業収益と資本的収入を合計しても13億6,689万円です。

13億円の収入しかない市民病院に対して、毎年本市が、8億5千万円から12億円も貸し付けなければ、市民病院が経営できないのが実態です。

この貸し付けがなければ、市民病院では資金ショートが毎年起こっているという実態は、市民も議会も絶対に知っていなければならない会計上の懸念事項です。

そもそもこんな巨額な『金銭消費貸借契約』は、会計上、極めて高い『金銭的重要性』を持っており、絶対に利害関係者に伝えねばならない事項です。

説明責任を果たす上では、民間企業であろうと、地方公営企業であろうと、こんな重要事項を伝えるのは当然のことだと僕は考えます。

そこで市長に伺います。

予算も決算も全ての取引の実態を適切に反映すべきですが、今のやり方では病院事業会計と市民病院の経営実態を正確に知ることはできません。

たとえ法令の定めで作成する予算書と決算書への記載義務が無くても、市民と議会をはじめとする利害関係者すべてに対して、実質的な会計情報を提供する必要があります。

【質問】
したがって、来年度も貸し付けを行うのであれば、予算時には、本市が独自に作成している予算説明資料に、その事実と金額と貸付条件などを新たに記述する。決算時には、決算説明資料に同様に、貸し付け実績と返済実績などを新たに記述するなど、何らかの形で必ず市民と議会に対して説明責任を果たすべきではないでしょうか。

お答えください。



市長の答弁

今回の運転資金の貸し付けついては、法令に基づいて適正に処理をしていますけれども、予算書、決算書等への記載の仕方については、工夫をして明記をしていきたいと思います。



フジノの質問

しつこいんですが、もう1回確認させて下さい。

【質問】
工夫をして明記をする、というのは、『書く』ということでよろしいんですね。



市長の答弁

そういうことです。



フジノの質問

次の質問に移ります。

実質的には6年にわたる『長期貸付金』であるにも関わらず、単年度で貸し付けと返済を繰り返すことで、財務諸表に計上してこなかった経緯について伺います。

みなさまにやはり問題意識を共有していただきたいので、会計の基本ルールを少しだけ説明いたします。

一年以内に返済が終わる貸し付けがなされた場合、勘定科目は『短期貸付金』となります。一方、一年を超える貸付の勘定科目は『長期貸付金』です。

短期・長期いずれの貸付であっても、計上されれば、当然ながら貸借対照表をはじめ財務諸表全体に影響を与えるものです。

もうひとつ知っていただきたいことがあります。

それは、単年度転がし、略して『単コロ』という会計操作についてです。

全国の自治体で負債隠しの慣行として行なわれてきました。財政破綻した夕張が行なっていたことで知られましたが、今年8月22日の朝日新聞の調査報道によれば、全国85自治体で2,336億円の単コロなどの会計操作が、今も行なわれていることがわかりました。

実質的には一年以上の貸し付けである『長期貸付金』を、年度始めに貸し付けて、年度末直前に返済をします。

貸借対照表は年度末の3月31日時点の財政状態を表すので、4月に貸して3月31日よりも前に全額返済してしまえば、貸借対照表にその金額は載りません。

このように単年度の貸付けと返済を、翌年もその翌年も繰り返してずっと続く長期ローンを隠す会計操作を『単コロ』と呼びます。

この仕組みを悪用して、本来は資金不足で貸付金が必要な自治体と外郭団体などが、借金ゼロの健全経営に見せかけてきました。

総務省は2014年に策定した指針の中で、違法ではないが不適切であり、避けるべきだと指摘しました。

実は今回取り上げている本市の貸し付けも、方法は『単コロ』と同じで、同一年度で貸し付けと返済を繰り返してきました。

例えば平成27年度の場合、平成27年4月14日に貸し付けを行い、平成28年3月17日に全額返済されました。しかし翌4月には再び貸付を行ないました。

この取引は、外見上は『短期貸付』ですが、実質的には7年に及ぶ『長期貸付』です。

さらに同一年度内に貸し付けと返済を行うことで、本市病院事業会計および市民病院の貸借対照表と損益計算書にこの貸付は、『短期貸付金』としてさえ計上されません。

そのおかげで、表面上の市民病院の経営は、資金ショートも存在しておらず、赤字も減って、26年度は黒字になったことから、「指定管理者制度の導入の効果が出た」と高く評価されました。

しかし、繰り返しますが、これは実態を表していません。

僕は9月23日の予算決算常任委員会・全体会において、この貸し付けの実態は『長期貸付』であり、市民病院の経営状態を実態よりもよく見せる為の会計操作と受け止められても仕方がないのではないかと指摘しました。

答弁に立った代表監査委員は、『単コロ』に触れ、現行法令では違法では無いが実質的には僕の指摘のとおり『長期貸付金』のような形になると述べました。

僕には本市の姿勢が全く理解できません。

何故ならば、巨額の赤字を抱えていた直営時代の市民病院の経営状況からすれば、新たに指定管理者制度を導入しても、長期間にわたって運転資金がショートすることは明らかで、そのことは議会も充分に理解していたからです。

また市民病院の指定管理者を引き受けるうえで、本市が貸し付けを行なうことが、地域医療振興協会側が出した絶対条件だった、とのことです。

こうした事情を考えれば、『単コロ』と受け止められる貸付方法を取る必要は全く無かったはずです。

つまり、正々堂々と長期貸付金として予算に計上しても、議会は指定管理者制度の導入を支持した訳ですから、予算案をそのまま可決したはずです。

決算時にも実質的な市民病院の財務状態をそのまま報告すれば、説明責任も果たすことができました。

貸付の問題を追及するフジノ

そこで市長に伺います。

【質問】
それにも関わらず、なぜあえて単年度で貸し借りを繰り返す『単コロ』と批判される方法を今まで取ってきたのでしょうか。お答えください。



市長の答弁

まず、今回のこの貸し付けは『単コロ』には当たらないと考えています。

基本的に自治体で『単コロ』と言われて批判をされるべきは、出納整理期間を用いた会計操作であるというふうに認識していますので、年度内で貸し借りが終わるこういった貸し付けについては『単コロ』ではない、とそのように思っています。

その上で、今回の貸付というのはあくまで、診療報酬が現金で入ってくるまでの2か月のタイムラグを埋めるための資金を手当てしたものである、とその2か月後には必ず健康保険組合等から入金がされるということで、長期の貸付というのは、考え方としてあるかもしれませんが、基本的には、ご指摘いただいたように、担保が無い、という状態の中では、このリスクを減らしていく為に、短期貸付という手法を取っているということです。



フジノの質問

結局、何故『単コロ』と呼ばれてもおかしくない方法を取ってきたのかのご説明はいただけませんでした。

【質問】
もう一度、ご説明いただけますか。



市長の答弁

当然、資金の貸し付けをするということで、担保等を取っていればその安全性というのは図れる訳ですが、今回は担保を取っていない。そういう手法の中では短期でしっかりと確実に返してもらうということが、安全性という観点で望ましいだろうと、そういう判断です。



フジノの質問

市長が考える「安全性を取った」ということが、実は市民にとっては大変なリスクを負わせていることをご理解いただけなかったのかなと思い、たいへん残念です。

次の質問に移ります。

実質的には『長期貸付金』であるにも関わらず、単年度での貸し付けと返済を今後も続ける限り、市民病院の経営状態を対外的に良好に見せかけるための意図的な会計操作だとの指摘は免れないと、僕は考えています。

そこで市長に伺います。

総括質疑


【質問】
したがって、今後も貸し付けを続けるならば、この方法も会計上の扱いも、根本的に見直すべきではないでしょうか。お答えください。



市長の答弁

病院のこの事業会計が、いわゆる、この短期の貸し付けによって良好に見えるようになる、というようなことは、実は無いと思っています。

特に、経常収支には、たとえ仮に『長期貸付金』で手当てをしたとしても、影響はしないですから、赤字補てんのための『運営交付金』というものが増えたりする訳ではありません。

ですので、この『短期貸付』という手法を取ることによって、経営状態が良く見える、というふうにはならない、というふうに認識をしています。



フジノの質問

残念ながら、認識のずれは埋められないということが分かりました。

では、ほかの全ての会計についてもぜひ確認したいと思います。

【質問】
年度内に貸し付けと返済を繰り返す貸し付けを行っている事例は、他にも存在しているのでしょうか。

お答え下さい。



市長の答弁

先ほど、予算書に計上して年度内に貸し付けしているのは6事業ある、というふうに申し上げました。

もう少し丁寧に申し上げれば、長期の貸し付けで行なっているのが1、支出が無いものの予算計上しているものが1ありますので、予算書には全てで8事業あります。

ただ、単年度で、という意味では6事業になります。6事業のうち4件は預託事業、それ以外の2件は預託事業ではない、ということです。



フジノの質問

ありがとうございます。

この預託事業については良く理解しておりますので、不健全なものは他には無いということで、この点については大変安心できました。

最後に、12億円もの貸し付けを、貸し倒れのリスクを考えずに無担保で行なっていることは、明らかに本市側の『任務懈怠』であり、『基本協定書』第20条を廃止して貸し付けを止めるか、今後も貸し付けを継続するならば、何らかの担保を取るべき件について伺います。

地域医療振興協会は、本市の市民病院とうわまち病院だけでなく、全国で約70の診療所や病院などを幅広く運営しています。

これだけ規模が大きく、全国で活動している以上、地域医療振興協会に何らかの経営リスクが生じて、本市の貸し付けに返済ができなくなる可能性、つまり貸し倒れを想定して対応することが必要です。

本市の経営トップである市長には、当然その責任があります。

けれどもこれまで本市は、12億円もの巨額の貸し付けを一切の担保を取らずに無担保で行ってきました。これは極めて危険です。

将来、地域医療振興協会に何らかの経営危機が起こった場合、地域医療振興協会が全国で持っているたくさんの債務の中から、まずは担保を取られている債務への対応を優先するのが常識ですから、無担保の本市による貸付金への対応は、当然ながら優先順位は極めて低くなります。

つまり、12億円が回収できなくなる、という本市にとって大きな損失が起こるリスクがあるにも関わらず、現在は備えを怠っています。

『会社法』には、『任務懈怠責任』が定められています。

会社の取締役等が、その業務を誠実に行わない為に会社に損害を与えた場合に負う責任で、その役員は株主や社員にたいして、損害賠償責任を負います。

本市が現状のまま貸し付けを続けることは、明らかに市長の『任務懈怠』であって、即刻改善すべきです。

そこで伺います。

【質問】
『基本協定書』第20条を廃止して貸し付けを止めるか、今後も貸し付けを継続するならば、早急に何らかの担保を取るべきです。

いつまでに、どのような改善策を取るのでしょうか。市長のお考えをお聞かせ下さい。



市長の答弁

監査委員からもご指摘をいただいていますので、安全性の確保という観点で、指定管理者の次期の指定の際には、具体的な担保を取るなどの方法によって、安全性というものを確保していきたい、とそのように考えています。



フジノの質問

先ほどの答弁で「次期の指定管理者の選定においては改めたい」ということで、これは一歩前進ではあるのですけれども、今年度も貸し付けている訳です。

そして、来年度も貸付けるですよね、きっと。

その時にもしものことが起こった場合は、市長、あなた個人の責任ですよ、これ。『任務懈怠』ですから。

【質問】
市民から損害賠償訴訟を起こされても、今、改善を求める質問もはっきり行いましたが。市長、あなた個人の責任になりますよ。それでも来年からはやらないんですか。



市長の答弁

当初の基本協定書の存在がありますので、次期指定管理者の選定の際に対応したいと思っています。


市長の答弁に苦い表情のフジノ

フジノの質問

これは、助け船の質問です。

監査委員からも指摘を受けて、議会からも厳しく指摘をして、これだけ大きな事態の変化が起こった訳ですから、指定管理者に対して、『基本協定書』にはこう書いてあるけれども、担保が必要だというふうな意見が強いということで、市長の『任務懈怠』を免れることができる。

【質問】
それにも関わらず、来年度何も担保を取らないんですか。



市長の答弁

すでに、指定管理の次の次期というのが平成30年ということで詰まっていますので、その時期で充分、責任というのは確保できるだろうと思っています。



フジノの質問

たいへんしつこいですけれども、経営というのは生き物ですし、それから今の社会状況をみていても、昨日も日経平均1万7,000円に急伸しましたね。

こういうふうに、経済は常に動いている訳です。

今、指定管理者を受けて頂いている地域医療振興協会は半官半民のような存在ですから「潰れることは無い」と言われていますが、何が起こるか絶対にはわからないわけです。

その先のリスクを取り除きましょうよ、と言っている。それだけのことなんです。

まだ次期更新まで、指定が更新されるまで何年ありますか。

平成30年度までまだ時間があるじゃないですか。

その間も市長ひとりが賠償責任を負うんだと、僕は受け止めています。

【質問】
この改善要求は市長への助け舟だと、僕は思っているんですけれども、それでも担保の設定はできない。どうしてなんですか。



市長の答弁

ご意見をいただいたばかりですし、指定管理者側の考え方というのも一緒になって詰めていく必要があると思っています。

ですので、協議は速やかにスタートしたいというふうに思っていますが、「いつまでに」という質問には、「少なくても次期指定管理者選考の時までに」とそういう答弁にさせていただきました。



フジノの質問

最後に伺いたいんですが、指定管理者との協議は速やかに進めていただけるということは、大変良いことだと思います。

市長の先ほどのご答弁、僕は「最低限、次期更新には盛り込みます」と受け止めたいです。

【質問】
指定管理者とこれから交渉をして、もしその担保、それが土地建物なのか、それとも預金に対する質権なのかわかりませんけれども、設定が可能になるのであれば早急に導入していただきたい、というふうに申し上げたいと思いますが、いかがでしょうか。



市長の答弁

わたしの答弁の趣旨も、いつまでに、と言われましたので、次期指定管理者選定までに、という趣旨で答弁をさせていただきましたので、協議が成れば速やかに対応したいと思います。



予算書・決算書にも全く載らない市民病院への巨額の貸付金問題をついに市長に質疑します/明日の予算決算常任委員会での「総括質疑」の発言通告書を掲載します

この2週間のフジノの全てをかけて調査してきた問題を、明日市長にぶつけます!

9月23日の代表監査委員への質問から、ずっと追いかけてきた『市による市民病院への巨額貸付金問題』。

この2週間ずっと、本当に毎日寝ずに調査を続けてきました。

複数の公認会計士の方々に協力して頂き、この貸付金の持っている大きな問題を徹底的に調べ上げました。

ついに明日の予算決算常任委員会全体会の場で、吉田市長に対してフジノは質疑を行ないます。

残念ながら『総括質疑』の質問時間は、わずかに20分しかありません。本音を言えば、もっと多くの問題があるので質問したいことは他にもあります。

けれどもまずは明日、この問題を広く市民のみなさまに知って頂く第一歩としたいです。

そして、今すぐできる改善策を提案して、市長に対応を求めます。

こちらが明日の質問の『発言通告書』です。

議会事務局に提出した発言通告書

議会事務局に提出した発言通告書


以下に全文を紹介します。

1 議案94号 平成27年度横須賀市病院事業会計決算を初め、他の全会計の決算について

(1) 本市病院事業会計は、市民病院の指定管理者である公益社団法人地域医療振興協会に対して平成22年度から毎年8億5,000万円~12億円の貸し付けを繰り返してきたが、これだけの巨額な貸し付けの義務が生じるにもかかわらず、議会の議決を要しない「指定管理業務基本協定書」で貸し付けを約束した件等について

9月23日の予算決算常任委員会全体会での代表監査委員との質疑、9月27日の教育福祉分科会での健康部との質疑、その後の関係部局へのヒアリングによって、本市病院事業会計が市民病院の指定管理者である公益社団法人地域医療振興協会に対して巨額な貸し付けを続けてきた事実が分かった(平成22年度8億5,000万円、平成23年度10億5,000万円、平成24年度8億5,000万円、平成25年度10億円、平成26年度12億円、平成27年度12億円)。

この貸し付けは、議会に提出し審査と議決を経る必要のある予算書や決算書にも一切記されない。

監査委員によって作成される『地方公営企業決算審査意見書』の中で、わずかに1つの表中の項目と文章で1行記されるのみだ。

その為、巨額な貸し付けであるにもかかわらずその存在に気づくことはきわめて困難で、これまで議会で問題視されたことはなかった。

本市と地域医療振興協会は、平成22年度から市民病院に指定管理者制度を導入するにあたって『指定管理業務基本協定書』 (以下、基本協定書)を締結した。

この第20条に、市民病院の運転資金に不足が生じる場合に本市は指定管理者に貸し付けを行うと明記した為に、これを根拠にして、本市は毎年8億5,000万円~12 億円もの貸し付けを行なってきたのである。

本来であれば、議会は、本市の歳入歳出予算及び決算の全てを細部にわたって審査し議決する。

しかし、この『基本協定』書の策定に、議会は全く関与していない。

当時の議会には、指定管理者制度を導入するための市民病院条例中改正案は市長から提出されたが、『基本協定書』そのものは提出されず、その内容を審査したり議決する機会は無かった。

つまり議会が一切関与ができない『基本協定書』の中に、将来にわたって巨額の貸し付けを約束する条文が記載されていたのである。

毎年の貸付金額等が決定するプロセスは、健康部と地域医療振興協会によって毎年『横須賀市市民病院指定管理業務年度協定書』を策定する際に、例年12月頃に翌年度の市民病院収支見込みをもとに担当課長らが基本協定書第3条の事業収益の総枠の12分の2を基準に貸付金額を算定する。

『横須賀市立市民病院短期貸付金貸借契約書』が作成されて、財政部長合議の上で、財務事項として専決規定に基づいて『市長決裁』で手続きは完了する。

そして翌年度4月月初には貸し付けが実施される。

このプロセスに、議会は全く関与できない。年度協定書の策定も、毎年の貸し付けも、議会の審査や議決などは全く要しない。『市長決裁』だけで支出されてしまう。

議会はノーチェック、担保は無し、という極めてハイリスクな状態で、6年にわたって(今年度を含めれば7年)8億5,000万円~12億円という巨額の税金が支出されてきたことに、 議会人として私は強い驚きと問題を感じる。


【質問】
ア.議会の関与できない方法を用いて、『市長決裁』だけで巨額な貸し付けを将来にわたって可能にする条文を記載した『基本協定書』を本市が地域医療振興協会と締結したことは、市民と議会への説明責任(アカウンタビリティ)を全く果たしておらず、重大な問題だと私は考える。市長の考えを伺う。


【質問】
イ.現行法令には違反していないが抜け道のような方法を用いて、議会の審査や議決も経ず、貸し倒れが起こるリスクに備えた担保も一切取らずに、本市病院事業会計が地域医療振興協会に巨額の貸し付けを毎年継続してきたことはきわめて無責任だと指摘せざるを得ない。市長の考えを伺う。


【質問】
ウ.他の全ての会計についても確認したい。病院事業会計と同じ仕組みを用いて、議会の審査や議決を必要とせずに決裁のみで指定管理者や外郭団体等に貸し付けを行なっている事例は、 他にも存在しているのか。




(2) 法令上の問題はないという「形式的正確さ」だけでなく、本 市のステークホルダー(市民・議会他全ての利害関係者)に対 して説明責任(アカウンタビリティ)を果たすために、全ての取引の実態等を適切に反映した「実質的正確さ」を持つことが 予算及び決算には求められる件について

地方公営企業法や同法施行令及び施行規則などの法令上は、 予算書及び決算書に今回指摘した貸し付けを記載する義務を 課した条文が存在しない。そのため、これまで議会に提出してきた予算書、予算説明資料、決算書、決算説明資料等にこの貸し付けが記されたことは一度もないが、法令上の問題はなく『形式的正確さ』は備えている。

しかし、この巨額な貸し付けは、先に記したように手続は『市長決裁』のみで、支出の決定も、支出がなされた事実も、返済がなされているのかも、市民も議会も全く知ることができない。

一方、民間企業の会計基準では、破綻懸念が存在する時は必ず財務諸表に注記しなければならず(継続企業の前提に関する開示)、ステークホルダー(財務諸表利用者や利害関係者) にそのことを伝える義務がある。

市民病院の財政規模(平成27年度決算では事業収益と資本的収入の合計は13億6,689万円)で毎年8億5,000万円~12億円もの巨額な『金銭消費貸借契約』が成されているという会計上の金額的重要性をはじめ、この貸付金がなければ市民病院では資金ショートが毎年起こっているという実態は、市民も議会も絶対に知っていなければならない懸念事項だと私は考える。


【質問】
ア.予算及び決算は全ての取引の実態を適切に反映すべきだが、現在のままでは病院事業会計及び市民病院の経営実態を正確に知ることはできない。

法令の定めで作成する予算書及び決算書への記載義務が無くとも、市民と議会に対して実質的な会計情報を提供する必要がある。

したがって、来年度も貸し付けを行なうのであれば、本市が独自に作成している予算説明資料にはその事実と金額と貸付条件等を、決算説明資料には同様に貸付実績と返済実績等を新たに記述するなど、何らかの形で必ず市民と議会に知らせるべきではないか。


【質問】
イ.他の会計においても病院事業会計と同じ仕組みを用いて、議会の審査や議決を必要とせずに決裁のみで指定管理者や外郭団体等に貸し付けを行なっているのであれば、その会計においても当初予算時及び決算時には説明資料等に新たに記述を加えることで、市民と議会に実質的な会計情報を提供すべきではないか。




(3) 実質的には6年にわたる「長期貸付金」であったにもかかわらず、単年度で貸し付けと返済を繰り返して財務諸表に計上してこなかった件について

会計の基本ルールでは、1年以内に返済が終わる貸し付けの費目は『短期貸付金』であり、1年を超える貸し付けは『長期貸付金』である。

いずれの場合も計上されれば、貸借対照表を初めとする財務諸表に影響を与える。

また、実質的には『長期貸付金』であるにもかかわらず、単年度に貸し付けと返済を繰り返して財務諸表への計上を免れる会計操作を『単コロ』と呼び、全国の地方自治体で負債隠しの慣行として行われてきた。

本市による市民病院への貸し付けも、同一年度内で貸し付けと返済を繰り返してきた。

例えば平成27年度の場合、平成27年4月14日に貸し付けを行い、平成28年3月17日に全額返済された。しかし、翌4月には再び貸し付けを行なった。この取引は外形上『短期貸付』だが、実質的には6年にわたる『長期貸付』であると言わざるをえない。

さらに、同一年度内に貸し付けと返済を行うことで、本市病院事業会計及び市民病院の貸借対照表と損益計算書に、この貸し付けは『短期貸付金』としても計上されることはない。

9月23日の予算決算常任委員会全体会において、この貸し付けの実態は『長期貸付』であり市民病院の経営状態を実態よりも良く見せる為の会計操作と受け止められても仕方がないのではないかと私は指摘した。

代表監査委員は『単コロ』に触れ、現行法令では違法ではないが実質的には私の指摘のとおり、『長期貸付金』のような形になると答弁した。


【質問】
ア.直営時代の市民病院の経営状況からすれば、指定管理者制度を導入しても長期間にわたって運転資金がショートすることは明らかであり、そのことは議会も十分に理解していた。また、地域医療振興協会が市民病院の指定管理者を引き受ける上で、本市が貸し付けを行うことが絶対条件だった、とのことだ。

こうした客観的状況を考えれば、『単コロ』と受け止められる貸付方法を取る必要は無かった。『長期貸付金』として予算計上し議会の議決を受け、決算時には実質的な市民病院の財務状態を明らかにしてくればよかっただけである。

それにもかかわらず、何故あえて単年度で貸し借りを繰り返す『単コロ』と批判される方法を今まで取ってきたのか。


【質問】
イ 実質的には『長期貸付』金であるにもかかわらず単年度での貸し付けと返済を今後も続ける限り、市民病院の経営状態を対外的に良好に見せる為の意図的な会計上の操作だとの指摘は免れないと私は考える。したがって、今後も貸し付けを続けるならば、その方法も会計上の扱いも根本的に見直すべきではないか。


【質問】
ウ.他の全ての会計も確認したい。年度内に貸し付けと返済を繰り返す貸し付けを行なっている事例は存在しているのか。




(4) 12億円もの貸し付けを貸し倒れのリスクを考えずに無担保で行なっていることは明らかに本市側の『任務懈怠』であり、「基本協定書」第20条を廃止して貸し付けをやめるか、今後も貸し付けを継続するならば何らかの担保を取るべき件について

地域医療振興協会は全国で約70の診療所や病院等を幅広く運営している以上、何らかの経営リスクが生じて本市の貸し付けに返済ができなくなる可能性(貸し倒れ)を想定して対応することが、市長には当然求められる。

しかし、これまで本市は12億円もの巨額の貸し付けを無担保で行なってきた。

将来、地域医療振興協会に何らかの経営危機が起こった場合、地域医療振興協会が全国で持っている債務の中で、本市の無担保の貸し付けへの対応の優先順位は極めて低くなる。

つまり本市に大きな損失が起こるリスクがあるのに 現在は備えを怠っており、明らかに市長の『任務懈怠』であり、即刻改善すべきだ。


【質問】
ア.『基本協定書』第20条を廃止して貸し付けをやめるか、今後も貸し付けを継続するならば早急に何らかの担保を取るべきだ。いつまでにどのような改善策を取るのか、市長の考えを伺う。



文字ばかりで分かりづらいとは思います。

けれども大切な内容です。市民のみなさまからお預かりしている税金が12億円も損失するリスクがある大問題です。

明日、ひとつでも改善に向けて成果をもぎとってきます。



議会がチェックできない方法で6年間も市民病院に8.5〜12億円も貸付!短期貸付に見せかけた「単コロ」か?決算も不正確ではないか?/予算決算常任委員会・全体会

予算決算常任委員会全体会でフジノは代表監査委員に質疑を行ないました

本会議が終わった後、続けて『予算決算常任委員会・全体会』が開かれました。

決算審査のスタートです。

まず会計管理者からの説明が行なわれて、続いて代表監査委員から『決算審査意見書』等について説明がありました。

フジノはここで『横須賀市による市民病院(指定管理者=地域医療振興協会)に対する貸付』に関して、問題提起を行ないました。

なんと議会のチェックが全くできない方法で、現在まで7年にわたって(決算は前年度のものなので6年間と表現します)『無担保』で8.5億円〜12億円も貸付を行なってきたのです。

議会はノーチェック(チェックしようがない)、市民のみなさまの税金が損なわれかねないハイリスクな状態です。

この横須賀市の手法は極めて問題で、絶対に改善が必要です。

以下に、代表監査委員に行なったフジノの質問です。

予算決算常任委員会・全体会での質疑

フジノの質問

病院事業会計について数点伺います。よろしくお願い致します。

『病院事業決算書』の26ページをお願い致します。26ページは、バランスシートの『注記』にあたります。

『注記』5番の『その他の注記』において、『病院間資金融通の処理方法』について記載がなされています。

市民病院およびうわまち病院間の資金融通は病院事業会計内での融通である為、病院間融通消去として資産・負債から相殺・消去されています。

この病院間資金融通が消去されていると、本来の単一の病院の経営状況が見えないのでは無いか、というふうに受け止めました。

監査にあたっては、元データもチェックすることはできたのでしょうか。



代表監査委員の答弁

『資金融通』につきましては、原局の方から説明を受けておりますし、『例月出納検査』の方でもそのような説明を受けておりますので、内容としては把握しておりましたが、記載としてはこのような形で、従来からやっておりましたものですからこ、のような形を踏襲させていただいておるということでございます。



フジノの質問

実際には両病院間でどの程度の規模の資金融通がなされていたか、教えて頂けたらと思います。



代表監査委員の答弁

2億5000万円と承知しております。



フジノの質問

ありがとうございます。

続いて、『横須賀市地方公営企業決算審査意見書』の105ページをお願い致します。

同じく『病院事業会計』について、特に市民病院について伺います。

具体的な記述としては、市民病院に対して、本市が短期資金の貸付を12億円行なっている。この点について伺います。

所管の常任委員会に所属をしておりまして毎年予算書・決算書を観てきたのですが、お恥ずかしながら短期貸付12億もしていることに今回初めて審査意見で気付きました。

この『短期貸付』については、監査委員のみなさんも問題視をされていて『審査意見』にも記載をされています。

まず質問としては、年度内に返還をしてしまっているのでバランスシート上には一切表れてこない。

ただ、実質的には年度内に返還をしておいて、また翌年度に貸付をしている。これは『短期貸付』に見せかけた『長期貸付』、つまり『固定負債』なんではないか、というふうに受け止めるんですが。

2016年8月22日朝日新聞記事の図にフジノが横須賀市と市民病院の現状を書き入れたもの

2016年8月22日朝日新聞記事の図にフジノが横須賀市と市民病院の現状を書き入れたもの

あるいは『運営交付金』を市は出してないようにみせかけて実際には12億円も出している。つまり虚偽ではないかというふうに受け止めるんですが、監査委員はどのようにお考えでしょうか。



代表監査委員の答弁

この12億円につきましてですね、『運営交付金』として出しているというふうには理解はしておりません。

『運営交付金』は『運営交付金』の協定によって計算して交付したりしなかったりしているでしょうけれども、

確かについ先程、新聞で『短コロ』であるとかそういう表現でもって、言ってみれば『長期貸付金』が『短期貸付金』の形を取っている、とそういう記事がございました。

そういう意味では確かに年度内で貸して年度内で返してもらうという意味で、表面には出てこないけれど毎年、長い期間を見ればずっと12億円貸しているではないか、実質的な意味ではおっしゃるとおりでございますが、

これも地方公共団体の従来からの慣行としてずっと行なわれてきていると。

それについて特段、違法ということにはなっておりませんので、実質面から観るとおっしゃるとおり『長期貸付金』のような形になりますけれども、これをどうするのか、国・県・市町村の関係者が協議して、これからどういう処理が良いのかということが検討されるものだと思っております。



フジノの質問

率直なご意見をありがとうございます。

もし分かれば教えて頂きたいのですが、これは年度内に返還がなされているということなんですけれども、3月末日の1日前とかに返還をされて、BS(貸借対照表)に載らないようにしているのでしょうか。



代表監査委員の答弁

詳しい日時は私も承知しておりませんけれども、年度末ということでだいたい3月31日よりも前、1週間程度位ではないかと思っております。



フジノの質問

今のお答えを伺い、先程のご答弁を伺うと、昨今問題になっている実際のところは『固定負債』である『長期貸付』であるものを短期で借りていると見せかけて年度末近くに返済をしてまた年度当初に借り入れる。

実際には『運営交付金』が出ているのと変わりないんではないかというふうに感じられました。

「これはあってはならない」と部局に今後の審査では聴いていこうと思います。

代表監査委員にもう1点伺います。

『審査意見』において、このことの危険性について触れられていただいており、「安全性の確保について定めが無い」と。「協会との指定管理に係る協定に何らかの規定を付すべきではないか」というふうにおっしゃっていただいております。

これは、本市にとって安全性を確保する為にどのような規定が、例えば不動産や何らかの担保をつけよというような文言が望ましいのか。どのような協定に文言を付すべきというふうにお考えでしょうか。

この点を伺って質問を終わります。



代表監査委員の答弁

12億円という多額の金額でありますからその担保を求めたいという気持ちがありましてですね、このような表現をさせていただきました。

それは建物であるとか土地であるとかそういう物の担保を求めるのか、それとも預金に質権を設定するのかいろいろ方法はあると思いますが、私どもの方からこういう方法でと具体的に申し上げませんけれども、何らかの担保を取るべきだろうとこういう趣旨で表現をさせていただいたところであります。



フジノの質問

ありがとうございました。

質疑応答は以上です。

本当に残念なことなのですが、この問題は会計の知識が無いとなかなか分かりづらいのです。

もしかしたら市民のみなさまにとって、この問題の重要性が伝わらないかもしれません。

けれども、市民のみなさまからお預かりしている大切な税金が、12億円も失われる可能性がある重大な問題なのです。



横須賀市が取っている方法は「単コロ」による「赤字隠し」の可能性があります

フジノは会社員時代に財務部にいました。

決算書も作ってきましたし、監査法人による監査にも立ち会ってきました。

さらに、今回の質問にあたって、複数の公認会計士の方々(ひとりは企業の監査に精通している方、もうひとりは地方公営企業法の監査に精通している方)にアドバイスを求めましたが、やはり「不自然だと言わざるをえない」とのことでした。

フジノは、横須賀市によるこの会計処理は絶対にあってはならない、と考えています。



全国で「単コロ」は問題になっています

代表監査委員が答弁で教えてくれたように、ここ最近の新聞で大きく『単コロ』が問題として報じられていたようです。

さっそく帰って調べてみると、朝日新聞の調査記事が掲載されていました。

一夜貸し・単コロ…85自治体、会計操作2336億円

全国各地の自治体で、経営難に陥った出資法人などへの貸付金が回収できていないのに、翌年度の予算で穴埋めして返済されているように見せる会計操作が横行している。

朝日新聞が今年度予算を調べ、85自治体で総額約2336億円の処理が判明した。

操作を繰り返すことで貸付金を回収できないことによる財源不足が隠され、「つけ」が将来に回される形となる。

総務省は解消を求めている。

会計操作は「オーバーナイト」(一夜貸し)と「単コロ」(単年度転がし)と呼ばれる2通り。

総務省の調査に実施していると答えた自治体を朝日新聞が情報公開請求や取材で調べ、個別に額や事情を精査した。

出資法人は自治体が資金を出して運営されている地方公社や第三セクターで、公有地の取得やレジャー開発、中小企業への制度融資などを行っている。

オーバーナイトは出資法人などが金融機関から年度末に資金を借り、全額を自治体にいったん返済。翌年度に自治体が再び法人に資金を貸し、それをもとに銀行に返済する。3月31日から4月1日につなぎ資金として借りることが多く、利子もかかる。

北海道や神戸市など84自治体が計約1646億円を実施していた。

単コロは決算作業のために年度をまたいで資金の調整ができる「出納整理期間」(4〜5月)を利用。翌年度の財源を充てて、年度末に返済があったように処理する。岡山県が約411億円、北海道は約279億円を行っていた。

@niftyニュース(元記事は東洋経済オンライン)より

@niftyニュース(元記事は東洋経済オンライン)より

岡山県ではすでに2015年に取りやめています。

2015年12月16日・山陽新聞より

2015年12月16日・山陽新聞より


こうした不正会計捜査が全国で行なわれていることも許されません。

フジノとしてはまずこれからスタートする部局別審査で厳しく追及していきます。



横須賀市が「中学校完全給食推進本部」を設置しました。市長が本部長、6局17部が本部員、全庁体制です/中学校完全給食の実施に向けた体制づくり

横須賀市が『中学校完全給食推進本部』を設置しました

本日、横須賀市が『中学校完全給食推進本部』を設置しました。

中学校での完全給食の実施に向けた体制づくりのひとつです。

『中学校完全給食推進本部』の設置規定を、以下に全文を紹介します(本文中の赤太文字はフジノがしました)。

横須賀市訓令甲第9号

中学校完全給食推進本部設置規程を次のように定める。

平成28年8月19日

横須賀市長 吉田雄人

中学校完全給食推進本部設置規程

(設置)
第1条 市立中学校における完全給食の実施について必要な事項を検討するため、庁内に中学校完全給食推進本部(以下「本部」という)を設置する。

(組織)
第2条 本部は、別表第1に掲げる職員を本部員として組織する。

(本部長等)
第3条 本部に本部長及び副本部長を置く。

2 本部長は市長をもって充て、副本部長は副市長をもって充てる。

3 本部長は、会務を総理し、会議の議長となる。

4 本部長に事故があるときは、沼田副市長がその職務を代理する。

(会議)
第4条 本部の会議は、本部長が招集する。

2 本部は、必要に応じて本部員以外の者の出席を求め、意見を聴くことができる。

(専門部会)
第5条 本部に専門的な事項を検討するため、専門部会を置く。

2 専門部会は、別表第2に掲げる職員を部会員として組織する。

3 専門部会に部会長を置き、教育委員会事務局学校教育部長をもって充てる。

4 部会長は、専門部会において検討した事項を本部に報告しなければならない。

5 部会員は、会議に出席できない場合は、代理人を出席させなければならない。

6 第3条第3項及び前条の規定は、部会長の職務及び専門部会の会議について準用する。

(庶務)
第6条 本部及び専門部会の庶務は、教育委員会事務局学校教育部学校保健課において行う。

(その他の事項)
第7条 この規程に定めるもののほか、本部の運営に関し必要な事項は本部長が定める。

別表第1 (第2条関係)

市長
副市長
上下水道局長
教育長
政策推進部長
政策推進部渉外担当部長
総務部長
財政部長
財政部市税担当部長
市民安全部長
市民部長
福祉部長
健康部長
こども育成部長
環境政策部長
資源循環部長
経済部長
経済部観光担当部長
都市部長
土木部長
港湾部長
上下水道局経営部長
同技術部長
消防局長
市議会事務局長
教育委員会事務局教育総務部長
同学校教育部長
選挙管理委員会事務局長
監査委員事務局長

別表第2 (第5条第2項関係)

教育委員会事務局学校教育部長
政策推進部基地対策課長
財政部財政課長
同資産経営課長
市民安全部危機管理課長
健康部保健所生活衛生課長
環境政策部環境管理課長
資源循環部資源循環総務課長
同廃棄物対策課長
都市部公共建築課長
同開発指導課長
同建築指導課長
上下水道局技術部給排水課長
消防局予防課長
教育委員会事務局教育総務部学校管理課長
同学校教育部学校保健課長

市長が本部長、副市長が副本部長です。

さらに本部員は、市役所の6局17部がメンバーとなっています。

さらに、具体的な議論を進めていく為に『専門部会』が立ち上げられます。ここには、ほぼ全ての部局から課長が参加します。

市長が『推進本部』を招集して、今後の議論が進められていきます。

まだフジノのもとにはこの『推進本部』の具体的な役割の説明はありません。

どの程度の頻度で開催されるのか、いつまでを目標にどのようなスケジュールで議論をしていくかもまだ分かりません。

今後、市議会に対して委員会の場などで詳しい説明が行なわれていく予定です。

具体的な内容が分かりしだい、改めて市民のみなさまにもすぐにご報告いたします。



【報告】「政務活動費を違法・不当に支出した藤野英明横須賀市議会議員は返還せよ」と住民監査請求されました/監査委員から「何も問題は無い」「請求は棄却する」との結論が出ました

「フジノは政務活動費を違法・不当に支出したので返還せよ」と「住民監査請求」が起こされました

2016年4月中旬に、横須賀市の監査委員事務局から

「フジノ議員に対して『住民監査請求』が出されました」

と連絡を受けました。

「住民監査請求」の図解です

「住民監査請求」の図解です


何を訴えられたかというと

昨年2015年4月分の政務活動費の支出が違法・不当な支出なので返還せよ

という内容だとのことでした。

下の文章がその要旨です。

請求の要旨

藤野英明横須賀市議会議員が、平成27年度(2015年度)政務活動費収支報告(4月分)に記載した研修費、広報費、及び、事務所費として計上した支出には、違法、若しくは不当な公金の支出が含まれると思料するので、地方自治法第242条の規定による監査を請求し、不当な行為の是正又は防止措置、及び、返還請求などの必要な措置を講じることを求める。



全ての文章は膨大な量にのぼるので、のちほど監査委員の結果報告とともにPDFファイルで掲載します。

それから1ヶ月の間、昨年の政務活動費の収支報告書や領収書のチェック、弁護士との相談、議会事務局との意見交換、そして監査委員からの事情聴取(聞き取り調査)などが続きました。



監査委員による結論「違法・不当な支出だとは認められない」「請求は却下する」

本日5月25日、この請求に対する監査委員の調査結果(結論)が発表されました。

横須賀市報に掲載された「監査委員公表」

横須賀市報に掲載された「監査委員公表」


『横須賀市報』と、横須賀市監査委員事務局のホームページにも掲載されています。

結論は以下の通りです。

政務活動費の不当・違法な支出は無かった、との結論

政務活動費の不当・違法な支出は無かった、との結論

結論
請求書の「第3 求める措置 1及び 2」に該当する各請求に係る支出について、使途基準を逸脱する違法又は不当な支出であるとは認めらなかった。

したがって、当該支出による市長の返還請求権は存在しないこととなり、違法又は不当に財産の管理を怠る事実は認められなかった。

このため、請求書の「第3 求める措置1及び2」に該当する各請求について、市長の不当利得返還請求権の行使を怠る事実があるとの請求人の主張には理由がないものと認めこれを棄却する。

つまり、「何も問題は無かった」との結論が監査委員によって出されました。

監査委員による報告の全文をPDFファイルでこちらに掲載いたします。



年度初めの多忙な時期にご迷惑をおかけした監査委員事務局と議会事務局にお詫び申し上げます

『住民監査請求』そのものは地方自治法に定められた、市民のみなさまの大切な権利です。

ただ、『住民監査請求』を受けてから監査委員が『結論』を出すまでの日数が60日間とかなり短く法律で設定されてしまっています。

その為、今回の請求によって、監査委員事務局のみなさまをはじめ、市議会事務局のみなさまには、通常の業務に加えて本当に多くの負担をかけることになってしまいました。年度初めで人事異動もあった中でのこの調査は、大変なことだったと思います。

監査委員事務局と市議会事務局のみなさまには、ご迷惑をおかけしたことを改めてお詫びいたします。



フジノ自身もとても多くの時間をとられ、公私ともにとても苦労しました

正直なところ、フジノ自身も疲れました。

過去にもくりかえし濡れ衣を着せられてきましたが(これこれ、他にも多数あります)、それは政治家である以上、仕方がありません。この仕事は他人に嫌われるものだからです。

けれども、今回もまた『本来なら仕事をする為の時間』をたくさん奪われたことが空しくて仕方がありませんでした。

私的なことで言えば、母の日常的なサポート、亡くなった父の『一周忌法要』の準備をはじめ、とても忙しい時期でした。

公的なことで言えば、フードバンク・こども食堂の立ち上げにまつわるいろいろな出来事をはじめ、いつもながら毎日のスケジュールは仕事で埋まっていました。

そこに、こうした『住民監査請求』を受けたので、毎日むりやり時間をつくりました(たいていの場合は睡眠時間を削ることになったり、いくつかの市民相談をお断りせざるをえませんでした)。

監査委員からの事情聴取や議会事務局との意見交換などをはじめ、過去の資料をチェックしたり、膨大な時間と労力を取られてしまいました。

とても疲れました。

そして、本来ならばもっと多くの時間を市民のみなさまのご相談を伺ったり、政策を提案したり、行政側と議論する時間に充てることができたはずの時間を奪われたことを残念に感じています。

今も6月議会での市長への一般質問の為の質問づくりに追われて、とても忙しい時期です。

けれども監査委員の結論が発表されるまでは、なかなか気持ちが落ち着きませんでした。

あらかじめ、「結論は5月25日に『横須賀市報』で発表される」と知らされていました。

その為、今日参加したかった勉強会(ローカルマニフェスト推進地方議員連盟神奈川勉強会)がせっかく横須賀で開催されたのですが、それも諦めました。

「当日に『横須賀市報(監査委員の結果)』が発表されるから、まずはその結果を確認しなければ...」と申し込みを諦めざるをえなかったのです。

監査委員によって『無実』が明らかになったとはいえ、フジノはとても虚しい気持ちになりました。

最大の税金のムダ遣いは、『フジノの時間を奪って仕事をさせないこと』だとフジノは感じています。

市民のみなさまは『政策のフジノ』がガンガン働くことこそを望んでいると思います。

今回こうして監査委員からも「問題なし」とのお墨付きを頂きました。

改めて6月議会に向けて、しっかりと仕事に専念していきたいと思います。

これからもフジノは、仕事をします。



任期途中で辞任した代表監査委員の「後任人事」問題が大きく報じられました/井坂しんや議員の「説明責任の欠如」の指摘に、吉田市長「反省」とコメント

代表監査委員の「後任人事」問題が大きく新聞報道されました

先日お伝えした、『任期途中で辞任した代表監査委員の辞任』と、その『後任人事として市長が示した人物』の問題。

井坂しんや議員が本会議で『反対討論』を行ない、共産党の3名とフジノらは市長提案に反対しました。

この問題について、神奈川新聞がけさ大きく報じてくれました。

2015年3月27日・神奈川新聞記事より

2015年3月27日・神奈川新聞記事より

処分歴開示せず「反省」
監査委員選任めぐり横須賀・吉田市長

横須賀市の吉田雄人市長は26日、市監査委員に起用した元県副知事の小野義博氏が、県の不正経理で監督責任を問われて更迭された経緯を市議会に説明せず批判を受けたことについて、

「いただいた指摘はごもっともで、反省している」

との認識を示した。

この問題は25日の本会議で井坂新哉氏(共産)が指摘。

「処分されたら永久に名誉が回復されないと言うつもりはないが、市長の提案理由では不正経理の責任問題に全く触れていない。市長は市民に説明責任を果たしているとは到底言えない」

と批判した。

さらに、

「人事案件はその方の名誉にもかかわる。提案するには相応の責任を自覚し、説明責任を果たすように提案していただきたい」

と苦言を呈した。

他会派からも批判の声が上がっていた。

市長は議会側に説明しなかった理由について、

「(提案)当時は必要性をあまり感じなかった」

と説明。

その上で

「指摘はごもっとも。議会を含め、処分歴などは開示をしてお伝えすべきだった。これからは気をつけたい」

と語った。

県の不正経理は2009年から10年にかけて発覚した不祥事。

総額は県警を含め約33億円で、税務課に在籍した元職員4人は「預け金」から約1億2千万円を着服した。

当時の松沢成文知事は

「事務方のトップとして最終的な責任を負わなければならない」

として、副知事2人を引責辞任させた。

(渋谷文彦)

引用は以上です。



吉田市長の「説明責任の欠如」といつもながらの「周囲から理解を得られない人事の在り方」に怒りを感じます

取材に答えた吉田市長のコメントとして信じられなかったのが

「(提案)当時は必要性をあまり感じなかった」

という部分です。

実際に井坂しんや議員による反対討論の全文をぜひインターネット録画中継でご覧頂きたいのですが、吉田雄人市長はこの方の選任理由としてベタ褒めしています。

けれども、何故この方でなければならないのかは、全く伝わってきませんでした。

この方が吉田市長のご友人なのか(市長は『お友達人事』がお好きですし)、あるいは、誰かに薦められたのかは知りませんが、こういう人事のいいかげんさにフジノはいつも怒りを感じます。

周りを納得させられない人事をいつも吉田市長は、独断専行でやります。

だから、フジノは反対せざるをえません。

今回はフジノだけでなく、井坂しんや議員や他の会派からも大きな批判が出ました。

しかし吉田市長のこうした人事のやり方では、『選任された方』も大きな傷を受けます。その方のご家族や親戚もきっと嫌な想いをしたことでしょう。

吉田市長はそうした人間の細やかな機微に想いがいつも至らない。

そんな在り方にフジノはいつも怒りを感じます。



井坂しんや議員の「政治家としての有能さ」が改めて光りました

その一方で、井坂しんや議員の優秀さが改めて際立った『反対討論』でした。

2015年予算議会・最終日、反対討論に立った井坂しんや議員

2015年予算議会・最終日、反対討論に立った井坂しんや議員


こういう議員こそ、政治家として本当に必要な存在だと改めて痛感させられました。

だからこそ、市議会の中で井坂しんや議員は、政党も会派も超えて、ほとんどの市議から愛されてきたのです。

井坂しんや議員を応援していることをフジノは誇りに感じます。

ぜひ市民のみなさまは井坂議員のこうした仕事ぶりを知って下さいね。



任期途中で辞任した代表監査委員の「後任人事」に反対しました/2015年予算議会が閉会

2015年予算議会の最終日、本会議が開かれました

今日は、2015年予算議会の最終日でした。

2015年予算議会の最終日、本会議が開かれました

2015年予算議会の最終日、本会議が開かれました


本会議が開かれて、市長が提出した議案に対して賛否を決める採決が行われました。



フジノは市長の当初予算案に反対しました

フジノの議案に対する賛否は、以下の通りです。

2015年予算議会・本会議(最終日)の賛否一覧
2015年予算議会・本会議(最終日)の賛否一覧その2
2015年予算議会・本会議(最終日)の賛否一覧その3



代表監査委員の任期途中での辞任と、市長から提案された新たな候補に反対しました

また、最後に市長から追加で議案が提出されました。

任期の途中で辞任された『代表監査委員』の、新たな人選を市長が提案してきたのです。

フジノは、反対しました。

何よりも現在の『代表監査委員』は大変素晴らしい仕事ぶりでした。

市長に対しても、監査委員として厳しい意見をはっきりとおっしゃることができる数少ない立派な方でした。

その職務に忠実な素晴らしい方がまたも任期途中で辞任した、というのは、吉田市長の責任です。

吉田市長が就任して以来、市職員の多くが定年や任期を前にして自らお辞めになりました。気骨のある、職員として尊敬できる人が数多く辞任しました。

今回の代表監査委員の任期途中での辞職は、市の『良心』がまた1つ失われてしまったことを意味しています。

市役所のこころある職員が次々と辞めていくことは、とてもつらく悲しいことです。

また、後任人事については井坂しんや議員が反対討論を行ないました。

市長が提案してきた後任の方は、元・神奈川県副知事です。

何故この方を認めることができないか、井坂しんや議員の反対討論(横須賀市議会での井坂さんの最後の発言でもあります)は下に全文を紹介させていただきます。

「吉田市長は全く説明責任を果たしていない」

ということが、よくご理解いただけるはずです。



井坂しんや議員の反対討論の全文

井坂しんや議員の反対討論を以下に全文紹介します。

私は、市長から提案のありました議案第63号監査委員選任について、反対の立場から討論を行います。

今回の議案は、川瀬代表監査委員の辞職に伴い、新たに監査委員を1人選任しようとするものです。
 
まず、代表監査委員、長い間代表監査委員として御尽力いただき、まことにありがとうございました。任期途中での辞職は大変残念に思うところですが、今後とも御健康にはぜひ御留意していただきたいと思います。
 
さて、今回選任しようとする方は、5年前に神奈川県の副知事を務め、現在では横須賀テレコムリサーチパークの常勤監査役を担っている方であります。
 
5年前、前知事の松沢県知事時代に千葉県で発覚した不正経理の問題が神奈川県でも同じように行われていたことが明らかになり、当時の副知事が減給処分となり、その後、知事から副知事の更迭が発表される問題となりました。

今回提案されました方はそのときに更迭された方であり、さまざまな新聞にも記事として掲載されました。

松沢前知事は、県政史上最大規模の不祥事で、事務方トップとして最終責任を負っており、勇退してもらうと定例記者会見でも述べておられました。

直接不正経理にかかわっていたわけではないようでありますが、不正経理の責任をとって辞職された方を監査委員として選任することについて、その妥当性に疑問があります。
 
地方自治法第196条には、監査委員は、普通地方公共団体の財務管理、事業の経営管理、その他の行政運営に関し優れた識見を有する者から選任するとありますので、私は現段階でこの規定に当てはまらないのではないかと思います。

しかし、私はそれ以上に問題だと感じているのは、市長の提案理由であります。
 
3月11日に開催された議会運営委員会で人事案件が内示され、そのときに選任理由が市長から示されました。

一部を引用しますが、そこには県職時代に培った幅広い行政経験などが監査業務に生かされると述べ、さらなる監査機能の充実強化が求められる中、地方公共団体の財務管理や外郭団体の経験を生かした事業の経営管理、高度の学識など、行政運営全般に優れた見識を有すると示されておりますが、5年前の不正経理の責任問題には全く触れていません。

私たちは過去に処分されたら永久に名誉が回復されないと申し上げるつもりはありませんが、市長が提案された方がいかに見識が高い方だとしても、このような経過や経歴があるわけですから、そのことに触れながら、それでもこの方を選任する必要性や重要性を示す必要があるのではないでしょうか。

私は市長の提案理由では市民に対しての説明責任を果たしているとは到底言えないと思いますので、議案第63号に賛成できません。
 
人事案件は、その方の名誉にもかかわる問題でもあります。提案するにはそれ相応の責任を自覚して、説明責任を果たすように提案していただきたいと申し述べ、反対討論とさせていただきます。


*翌日、神奈川新聞にこの問題は取り上げられました。



「市民病院が抱える60億円超の繰越欠損金を無償減資で相殺すべき」と監査委員へ質疑しました/夜8時まで続いた議会

本会議2日目は、夜8時まで続きました

本会議(2日目)の今日は、朝から夜8時までぶっ通しで続きました。

昨日に続く一般質問では5名が質疑を行ないました。

その後、4つの常任委員会で審議された結果についての委員長報告、それぞれの議案への討論、議案・請願の採決。さらに意見書案、決議案も出されました。

決算議会の1ヶ月間は、補正予算案を審議する「前半」と決算議案を審議する「後半」に分けることができるのですが、ここまでで「前半」が終わりました。

続いて、市長から「決算」の議案が提出されて、その要旨の説明がなされました。ここから決算議会の「後半」がスタートです。



予算決算常任委員会が開かれました

本会議はここで終わり、15分の休憩をはさんで、予算決算常任委員会が開かれました。まず会計管理者による決算の説明、次に監査委員による『審査意見書』が報告されました。

フジノは、監査委員に対して質疑を行ないました。病院事業会計(特に市民病院)に対して「無償減資」を行なうべきという点についてです。

昨年4月の法改正によって「地方公営企業」も「無償減資」ができるようになりました。経営の悪化によって累積している「欠損金」を、資本金を減少させることで「相殺」することができるのです。

(無償減資の例.資本金を減らして、欠損金を無くす)

無償減資の具体例

無償減資の具体例


これによって欠損金が減る(無くせる)とともに、貸借対照表がすっきりするようになります。

さらに、民間企業の無償減資では、資本金が1億円以上の企業の場合、資本金を1億円以下に減らすことで、『外形標準課税の適用』をはずすことができます。

つまり、メリットばかりなのです。

そこでフジノは、60億円を超える繰越欠損金を抱える「市民病院」に対して、「無償減資」を行なうべきだと考えています。

(画像は、平成23年度の市民病院の貸借対照表)

市民病院の貸借対照表

市民病院の貸借対照表

81億円の自己資本金と欠損金60億円を相殺します。そうすると、自己資本金は21億円に減ってしまいますが、欠損金はゼロになります。

市民病院の貸借対照表

市民病院の貸借対照表


ただし、民間企業と異なる地方公営企業において、「無償減資」が行なわれたケースはまだ少ないです。そこで、そのメリットとデメリットについて、監査委員の見解をうかがいました。

代表監査委員に答弁していただきましたが、「基本的にはメリットのみである」との認識を示されました。

フジノはこの答弁をもとに、これから開かれる各部局との決算審議において、市民病院を所管する「健康部」に対して、「無償減資に取り組むべき」と提案します。

市民病院改革はフジノの政策の大切なテーマの1つです。

現在、民営化されてから市民病院の業績は改善しつつあり、適切なキャッシュフローへとかわりつつあります。

ここで、単年度の黒字を軌道にのせるとともに、累積欠損金を無くすことで、より健全な財政の姿に(たとえ会計上の処理に過ぎなくとも)近づける必要があるとフジノは考えています。

それは、市民病院の経営に携わるみなさんにとって、大きなモチベーションにもつながることだとフジノは信じています。

長時間つづいた今日の審議ですが、フジノにとっては充実感のある1日でした。

これからも10月まで決算審議は続きますが、1日1日の審議を大切にして、財政が少しでも良くなるように、ひいては「福祉のまち、よこすか」が実現に近づくように、提案を続けて行きます。



横須賀市初の「要求監査」の結果が出ました/吉田市長をかばって上下水道局長は辞任したのではないかとの疑念は強まるばかり

横須賀市初の「要求監査」の結果が出ました

7月9日の活動日記で記しましたが、横須賀市政では初となる『市長による要求監査』が行なわれました。

上下水道局が出資して、新たに株式会社(仮称・株式会社よこすかウォーターサービス)を作る計画がありました。

市議会で予算も可決されたにも関わらず、市長が計画の白紙撤回を申し出た件についてです。

昨日、その結果が監査委員から市長・市議会議長宛に報告されました。

監査結果の報告

監査結果の報告


こちらがその全文のPDFファイルです。

この報告書の全文を読んでも分かりにくいので、フジノが下に要点をまとめてみました。

監査結果の要点

  1. 市長が監査委員に「監査してほしい」と依頼した内容
    これまで上下水道局が行なってきた「(仮称)株式会社よこすかウォーターサービス設立」計画の進め方が妥当だったかどうか?

  2. 監査の方法
    上下水道局・市長・前局長に『文書』による調査を行なった

  3. 監査を行なった結論
    進め方については妥当性は無かった。

  4. 結論に至った理由
    (理由その1)『決済』が存在しない。公文書の管理ができていない。

    →民間企業でも市役所でも重要な業務命令が出されたり、あるいは、一般的によくあるケースでは出張に出る場合には、文書などで『決済』を取りますよね?

    誰が、誰に対して、どのような業務命令を発したのか、決済された文書(業務命令書)を見れば、ひと目で分かります。

    そして、その業務命令にそって、実際に行なった対応の報告や出張から帰ってきて報告書を出したりするなど『復命書』を出します。これも『決済』を取ります。担当者→係長→課長→部長→重役、のように。

    この決済された復命書を見れば、誰が誰に対してどのように対応したのかがひと目で分かりますし、その決済された文書(復命書)を見れば、決済した人のハンコが押されていますから、報告を受けた人(読んだ人)が誰なのかもすぐに分かります。

    しかし、今回の監査の対象である、上下水道局と顧問弁護士との4回の打ち合わせは全てについて決済が必要なのに、3回目まではメモ程度のペーパーしか存在せず、正式な『復命書』は出されていませんでした。

    4回目のみ、正式な『復命書』が出されており、決済もなされていました。

    監査結果より

    監査結果より


    『決済』が無いということは、「公的な文書として存在しない」ということです。

    行政は『文書主義』を取っていて、その政策決定が正しかったのかどうかなどについて、将来の検証に耐えられるように全て保管して置かなければなりません。それが今回はできていなかったのです。

    (理由その2)上下水道局は『内部統制』ができていなかった

    →上下水道局が顧問弁護士と相談した結果、「新しくつくる会社と市が『随意契約』を行なうのはダメだ」と3回とも言われていたのに、その内容を市長には1度も報告していませんでした。

    ホウレンソウ(報告・連絡・相談)は仕事の基本中の基本ですが、特に、重要な施策や事業実施などの意思決定プロセスに必要な情報は、市長にきちんと報告して、情報を共有するべきでした。

    つまり、上下水道局の『事務執行』において組織の内部統制が機能していなかったのです。

    今後は、重要な施策や事業実施について市長に報告を行なう時は、複数の職員(例えば、局長・経営部長・技術部長など)が同席して、重要な情報の報告が確実に行なわれているかをお互いに確認する仕組みをつくるべきです。

  5. 監査委員から市長への意見
    上下水道局長が報告をしていなかったことは問題ですが、市長にも問題があります。

    すでに市議会で、この問題については様々な質疑が行なわれてきて計画を進めようとする上下水道局と契約を担当している財政部とが『見解の相違』を示していたにも関わらず、市長自らがこの『見解の相違』について、財政部や、法令解釈について総務部に確認や調整を図るなどの対応が必要でした。

    また、市長自身が顧問弁護士などの外部機関から客観的な意見の聴取を行なうなど相当の注意力をもって確認を行なう必要がありました。

    市長は、横須賀市の組織全体の意思決定プロセスにおいて自ら積極的に指導力を発揮して

    内部統制が十分機能するように注意して市政を運営することが望まれます。



以上が今回の監査結果をフジノ的に分かりやすく説明したものです。



行政職員ならば当たり前なのに、何故「決済」を取らなかったか?何故「報告」をしなかったのか?

ここから先は、フジノの考えです。

そもそも行政職員ならば誰もが絶対に知っている「『決済』が必要である」というルール。

前局長が「何故、あえてやらなかったのか?」についてを、監査委員では調べていません。

顧問弁護士との相談結果を何故、元局長が市長へ報告しなかったのか?

この『動機』こそが本当は調べられなければなりません。

すでに元局長は辞表を提出・受理されて横須賀市役所を去っています。

フジノは、

「吉田市長の責任論にならないように前局長が1人で責任を負って、市長をかばっているのではないか」

と感じてしまいます。

かねてから市長が繰り返してきた「4回目の顧問弁護士の報告で初めて知った」「前局長が報告しなかったのが悪い」という答弁に対して、今回、市長は『要求監査』を行なわせたことで『監査委員からのお墨付き』は出ました。

市長は『給与1ヶ月分カット』だけで「自らを処分した」そうです。

これだけで、前局長を任命した責任は取った、と説明責任を放棄したまま、この問題を終わりにしようとしています。

けれども、フジノは「これで市長の責任なし」とは全く考えられません。むしろ、前局長があえて『決済』を取らなかった理由、前局長があえて市長に報告しなかった理由への疑問は、より強くなりました。



横須賀市初の「要求監査」へ/フジノの質問に対して監査委員事務局が「市長による要求監査を行なう」と答弁

「無会派」で各部局と勉強会を開催しました

今日は、朝から夕方まで市議会の会議室にこもって勉強会を行ないました。

毎夏、横須賀市議会では会派ごとに行政側と勉強会を開いています。

会派に所属していないフジノたちですが、『無所属』というくくりで集まって、毎年開催しています。

無会派による「勉強会」

無会派による「勉強会」


2日間で、2局5部の部長・局長・課長と意見交換を行ないます。
  

  • 教育委員会事務局
  • 政策推進部
  • 監査委員事務局
  • こども育成部
  • 健康部
  • 市民安全部
  • 資源循環部
  • 福祉部

本会議・委員会とは違う「平場」で議論できる、とても大切な機会です。今日も新たに学んだこともたくさんありました。

また、フジノからもいろいろな提案をしました。



監査委員事務局とフジノの質問で意外な事実が明らかに

特に、今日は監査委員事務局との意見交換において、意外な事実が明らかになりました。

フジノが質問したことがきっかけで

市長から監査委員に対して横須賀市では初となる『市長の要求監査』が求められている

ことが分かりました。

監査委員が行なうことができる監査にはいろいろな種類があるのですが、その監査報告書は『横須賀市報』で全て一般に公開されています。

監査報告書を読むのが好きなフジノは、全種類の監査を把握しているつもりでした。

しかし、フジノが1度も報告書を読んだことが無い監査が1つだけ、ありました。

それが、市長が監査委員に監査を求めるという長の『要求監査』です。



市長による「要求監査」が出されていました!

地方自治法第199条第6項長の『要求監査』というものがあります。

監査委員は、当該普通地方公共団体の長から当該普通地方公共団体の事務の執行に関し監査の要求があつたときは、その要求に係る事項について監査をしなければならない。

自らが経営トップである市長が身内である市役所に対して監査を求めるということ

フジノにとっては、かなり特殊な監査なのではないかと疑問に感じていました。

つまり、

身内での調査では把握しきれないから、市役所からは独立した立場である監査委員に依頼せざるをえない異常事態なのではないか、と。

ただ、いろいろ調べてみると他都市ではいくつもの事例がありますし、決して特別なことでは無さそうです。



今回の「要求監査」は横須賀史上初

改めて、

「横須賀市ではこれまで『要求監査』を実施したことがあるのか?」

と質問しました。

すると、なんと今まさに吉田市長から要求が出されているということが分かりました。

横須賀市では初めての『要求監査』になります。

今後の行方をしっかりと注視していきたいです。

このことはまもなく12日に開かれる、市議会の生活環境常任委員会で報告されるのではないかと思います。

勉強会に参加して下さった市役所の各部局のみなさん、今日はありがとうございました。そして、おつかれさまでした。

明日も勉強会は続きます。

しっかり学んで、今後の取り組みに反映していきます!



後日談:8月29日に「要求監査」結果が出ました

8月29日に「要求監査」の結果が出ました。

こちらのブログ記事をご覧下さい。