2018年度もフジノは「教育福祉常任委員会」に就任する見込みです/5月17日の本会議で正式決定します(2018年召集議会)

前の記事から続いています)

新年度の「人事」について

その後は、例年どおり『新年度の議会人事』についての話し合いが行われました。

具体的には、下の内容について話し合いが行なわれました。

今日の議会運営委員会で話し合われた人事

  1. 『常任委員』の配分と正副委員長職の割り当てについて

  2. 『議会運営委員』の配分と正副委員長職の選出について

  3. 『広報広聴会議』委員の選出について

  4. 『議会ICT化運営協議会』委員の選出について

  5. 『副議長』の選挙について(慣例で1年で交代の為)

  6. 『議会選出の各種会議の委員』の選挙について(慣例で1年で交代の為)

上4つは正式に任期が1年と定められている為、下2つは慣例で1年交代とされている為、交代となります。

5月17日に開催予定の『召集議会』の場で、正式な決定となります。

5月17日開催の召集議会のスケジュール予定

5月17日開催の召集議会のスケジュール予定


*今回の『召集議会』では、市長から2つの議案が提出される予定です。人事だけでなく、すぐに通常の委員会が開かれて議論が行なわれます。



「召集議会」であらゆる組織のメンバーが新たに決まります

市議会には、様々な組織があります。

『よこすか市議会なるほどガイド「議会でゲンキ!」』P21より

『よこすか市議会なるほどガイド「議会でゲンキ!」』P21より


議会のあらゆることを議論して決めていく『議会運営委員会』。

市役所の幅広い仕事を網羅する為に4つの分野に分けて議論していく『常任委員会』(総務・都市整備・生活環境・教育福祉)。

常任委員会とは別に、市政のあるテーマを集中的に期限を区切って議論していく『特別委員会』

横須賀市議会が一丸となって取り組むべき政策のロードマップを作り、行政とは異なる視点で条例や政策を立案し、議会の政策形成のエンジン役となる『政策検討会議』

『議会報告会』の開催などで市民のみなさまの声に広く耳を傾けるとともに、『議会だより』の発行などで積極的に発信していく『広報広聴会議』

全国に先駆けて議会改革を進めてきた横須賀市議会の改革のエンジン役である『議会制度検討会議』

昨日までの試行期間を終えて今日から正式にスタートした『議会ペーパーレス化』などをはじめ、『横須賀市議会ICT化計画』に基づいて議会のICT化を推進していく為の『議会ICT化運営協議会』

5月17日の『召集議会』では、こうした組織のメンバーが新たに決まります。

つまり、『市議会の人事異動』が行なわれます。



フジノは2018年度も「教育福祉常任委員会」で働きます

無会派は、現在4名です。

小室たかえ議員、はまのまさひろ議員、山本けんじゅ議員、そしてフジノ。

無会派には、4つの常任委員会(総務・都市整備・生活環境・教育福祉)が1つずつ割り当てられました。

毎年、誰がどの委員会に所属するかを話し合って決めています。

無会派4名でさっそく話し合いをもちました。

フジノは議員生活15年のうち、合計14年間にわたって一貫して保健・医療・福祉・教育を担当する常任委員会に所属してきました。

2014年の1年間だけが生活環境常任委員会でした。

その1年間を除いて、ずっと『教育福祉常任委員会』に所属してきました。

何故なら、自殺対策・障がい福祉・保健医療福祉などに取り組む為に政治家に転職したフジノの想いを実現する上で『最も近道』だからです。

『教育福祉常任委員会』は、『旧・民生常任委員会』と『旧・教育経済常任委員会』が2011年に再編されて1つになりました。

市役所の組織では、健康部・福祉部・こども育成部・教育委員会の4部局を所管しています。

5月17日の本会議での議決を経て正式決定となりますが、無会派のメンバーで話し合って決まりました(内定ですね)。

フジノは2018年度も『教育福祉常任委員会』で働きます。

16年目も、今までどおり、全身全霊をかけて働いていきます。

また、『議会ICT化運営協議会』にも引き続きフジノは所属します。

さらに任期が引き続いている会議としては

  • 『政策検討会議』
  • 『FM戦略プラン審査特別委員会』
  • 『がん対策検討協議会』

の3つがあります。

さらに全議員が予算決算常任委員会の委員となるルールになっています。

という訳で、フジノは2018年度も6つの委員会等に所属します。

どれもとても大切な委員会等ですので、重責で心身ともに押しつぶされそうになりますが、しっかりと今までどおり全力を尽くしていきたいです。



横須賀市がん克服条例づくり、HTLV-1対策のフジノの提案が「逐条解説」に明記されました!/がん対策検討協議会(第4回)

第4回がん対策検討協議会が開かれました

本日は『第4回がん対策検討協議会』が開かれました。

がん対策検討協議会(第4回)が開かれました

がん対策検討協議会(第4回)が開かれました


『横須賀市がん克服条例(案)』の策定の為に、2週間に1度という異例のスケジュールで『協議会』を開き、議論を行なっています。

民間企業の意思決定の観点に立つと「2週間に1度」では、ゆっくりに聞こえるかもしれません。

けれども、市議会の全ての会派の総意(つまり41人の議員全員の合意)を得る為に、会議の開催前にたくさんの議論が行なわれています。

今日のような正式な会議の場においてもメンバーは議論をしますが、その前提として、全ての会派が多くの議論を行なった上で、集合をするのですね。

さらに、会議ごとに参考人をお招きして最新の知見をお聴きしていることも大きいです。

市議会議員は、医療の専門家ではありません。

もちろんフジノは医療政策の勉強はふだんからしてはいます。

けれども最新の知見をお聴きしてそれを理解してすぐ条例に反映できるかといえば、不可能です。

その為にはさらに勉強して、理解して、条例に反映する為にはどのような文言にすべきなのかを検討する為の時間と労力が必要です。

加えてこの会議だけが仕事の全てではありませんので、2週間に1度というペースは本当にキツイ、というのがフジノの率直な感想です。

けれども、この条例が成立し取り組みが進めば、確実に守ることができる命が増えるのです。

どれだけ心身ともにきつくても、全力で臨んでいます。



フジノの悲願「HTLV-1撲滅」を条例案に盛り込むべく提案をしました

ブログでも記してきたとおり、フジノは『横須賀市がん克服条例(案)』に『HTLV-1撲滅』をどうしても盛り込みたいという想いがありました。

その想いを田辺昭人委員長はじめ委員のみなさんにご相談したところ、

「正式に提案をペーパーにして『がん対策検討協議会』の場で協議してもらうようにしてみたら?」

とアドバイスいただきました。

そこで本日開催された『がん対策検討協議会』において、フジノ案を正式に提案させていただきました。

フジノによる「HTLV-1対策をより明確に打ち出す為のご提案」

フジノによる「HTLV-1対策をより明確に打ち出す為のご提案」


下のペーパーと、参考資料を配布させていただきました。

2018年4月27日

がん対策検討協議会のみなさまへ

藤野 英明

HTLV-1対策をより明確に打ち出す為のご提案

横須賀市らしい「がん克服」の取り組みを考えた時、次世代にがんを持ち越さない手段がある「HTLV-1の母子感染対策」への取り組みがふさわしいと思いました。

これまで本市は、神奈川県内でも初めて『母子感染対策研修会』を実施し、HTLV-1対策に取り組む研究者からも高く評価されています。

そこで以下の2点を提案します。

【提案1.第6条2項への文言を追加する】

(現行の第6条2項)
市は、感染により発症するがんについて、除菌及びワクチン接種等による対策を講ずるとともに、性別、年齢等に係る特定のがんについては、その予防に関する啓発及び知識の普及等の具体的な予防策を講ずることとする。

     ↓

【新たに文言の追加を提案】
市は、常に最新の科学的知見を取り入れ、感染により発症するがんについて、除菌、完全人工栄養の勧奨及びワクチン接種等による対策を講ずるとともに、性別、年齢等に係る特定のがんについては、その予防に関する啓発及び知識の普及等の具体的な予防策を講ずることとする。
(*赤太文字の文言を追加)

【提案2.新たに第7条2項を追加する】

【新たに第7条2を追加】
2 HTLV-1対策として、市は、常に最新の科学的知見を取り入れ、母子感染を予防する為に完全人工栄養を勧奨し、その意義を医療従事者及び行政機関は常に研修し、妊婦の意思決定支援と心のケアを行い、市民への啓発を行わねばならない。医療機関は、近い将来、治療法が開発された時にその恩恵を受けられるように、キャリア妊婦およびキャリア妊婦から出生した児へのフォローアップに努めねばならない。

添付した参考資料はPDFファイルにしましたのでこちらをご覧下さい。

委員のみなさまの賛同を頂きまして、正式に議論していただくことになりました。



フジノが提案した2つの条文の目的をご説明します

フジノの目的は、2つの手段を条例に位置づけることです。

現時点で唯一有効な科学的根拠があるのは、母乳による感染を防ぐ為に完全人工栄養を積極的に勧めることだけなのですね。

そこで、妊婦健診でHTLV-1に感染している(キャリアである)と診断された妊婦のみなさまに、正確な情報の提供をすることと、意思決定の支援をすることと、心のケアを行なうことを、市に義務付けることです。

これが第6条第2項への文言の追加の提案です。

また、我が国の研究者の必死の研究により少しずつ治療薬が開発されつつありますが、現時点ではキャリアの方々からHTLV-1(ウイルス)を完全に取り除く方法はありません。

しかし、山野嘉久先生らの研究が進めば、必ず近い将来に治療が可能になるとフジノは信じています。

それなのに、HTLV-1に感染しているお母さん・生まれてきたこども(満3歳以降に検査することができます)を医療機関(産婦人科や小児科)が把握していません。

キャリアであることが分かっているお母さんとこどもをフォローアップしていれば、治療薬が開発された時に、すぐにその恩恵を提供することができます。

そこでフジノは、医療機関に対してフォローアップを努力義務として課すことを提案しました。これが第7条2項です。

この2つの手段を講ずることが、現時点で地方自治体である横須賀市にできることだとフジノは考えました。



条文化はせず「逐条解説」に明記することになりました!

フジノから提案理由を説明し、今回の参考人としてお招きしていた水野靖大先生(マールクリニック横須賀・院長)のご意見もいただき、委員のみなさんから質問を受けて、協議に入りました。

その結果、条文化はせずに、『逐条解説』に盛り込むこととなりました。

『逐条解説』とは、条文(抽象的な短い文章です)が具体的にどのようなことを指しているのかを明らかにする為に条文とセットで記される文章です。

第6条(がんの予防の推進)2項の『逐条解説』に以下の文章が加わりました。

(変更後の逐条解説の文章)

白血病等の原因となるHTLV-1については、母子感染が主な原因であることから、HTLV-1母子感染を予防するため、完全人工栄養の勧奨を含めた対応も求められ、その意義を医療従事者及び行政機関は常に研修し、妊産婦の意思決定支援と心のケアを行い、市民への啓発を行う必要がある。

やりました!

提案者として一番望ましいのは、確かに条文化することです。

けれども、行政が実務を行なっていく上で『逐条解説』は必ず参考にされます。

つまり、『逐条解説』に明記されたということは、

  • 今後の『横須賀市がん対策計画』作りにおいて、必ずHTLV-1対策が盛り込まれる。

  • 条例と計画に基づいて、母子感染を防止する研修を横須賀市は今後も実施しなければならない。

  • 条例と計画に基づいて、キャリア妊産婦さんの意思決定支援と心のケアを横須賀市は行なわなければならない。

  • 条例と計画に基づいて、横須賀市は市民へのHTLV-1対策の啓発を行わなければならない。

これらの取り組みを横須賀市は行なわなければならないという『縛り』をかけることができた訳です。

提案者として、涙が出るほどうれしいことです。

これまで出会ってきた、HTLV-1キャリアのみなさまやHAM・ATL当事者のみなさまに、一刻も早く報告したい気持ちです。

『がん対策検討協議会』委員のみなさまからは

「フジノくん、今まで知らなかったHTLV-1についてよく知ることができたよ」

という温かいお言葉もいただきました。

提案をして、本当に良かったです。



任期が終わり選挙後に全メンバーが替わっても「政策重視の横須賀市議会」で在り続ける為に/政策検討会議(第7回)

新たな5つの論点の議論がスタートしました

今日は『政策検討会議』に出席しました。

政策検討会議に出席しました

政策検討会議に出席しました


前回までの『政策検討会議』では、この任期内(〜2019年4月末)に策定する条例を何にするかを選ぶことが最大のテーマでした。

『横須賀市がん克服条例』を作ることが決定して、今まさにがん対策検討協議会で条例案を議論をしています。

そこで『政策検討会議』では、今回から新たなテーマの議論がスタートしました。

今日の議事次第

今日の議事次第


それは、『政策形成サイクル』を健全に回していく為の課題について議論することです。



「政策形成サイクル」を回し続けていく為に

横須賀市議会の場合、『政策形成サイクル』とは以下の手順をぐるぐると回していくことを意味しています。

  1. 市民の声をもとに課題を抽出する
    広報広聴会議が市民の意見を議会報告会や公聴会によって集めていきます。

  2. 4年間の『実行計画』を作る
    広報広聴会議の提案をもとに、『政策検討会議』で条例化や政策立案すべき課題を抽出・選定して、4年間でどのように実行していくかの計画を作ります。

  3. 『課題別検討会議』で条例案や政策案を作る
    『政策検討会議』で決定した課題の解決に向けて『課題別検討会議』を設置します。そこで課題解決に向けた研究を行ない、条例案や政策案を作り、パブリックコメントを実施し、完成した条例案や政策を本会議で議決します。

  4. 行政によって実施される取り組みをチェックする
    議決された条例や提案された政策をもとに、行政は実際に取り組みを行なっていきます。議会はこの行政の取組状況を定期的にチェックしていきます。

  5. 課題の解決に向けた取り組みを検証・評価した結果を市民に報告し意見を聴く
    課題解決に向けて策定した条例とその後の行政の取り組みによって、課題が解決に向けて動いているかデータや市民の声をもとに検証・評価します。その結果を市民に報告していきます。

そして、1へと戻ります。 これをぐるぐると繰り返していきます。

横須賀市議会の政策形成サイクル

横須賀市議会の政策形成サイクル


これを「課題解決に向けた『政策形成サイクル』を回す」と呼んでいます。



選挙で全議員が交代しても「政策形成サイクル」を回し続ける横須賀市議会で在る為に

この取り組みはとても大切です。

しかし、議員には4年間の任期があり、メンバーが替わってしまいます。メンバーが替わったら「こんなの面倒だからやめた」では困ります。

『政策形成サイクル』を回し続ける取り組みこそ横須賀市議会の在るべき姿だ、というのが今のメンバーの考えです。

その為にも、たとえ全員が新しい議員メンバーになってしまったとしても、横須賀市議会が政策形成サイクルをしっかりと回していくことができる体制をしっかりとルール化しておくべきではないか、という問題意識を持っています。

そこで、正副委員長から5つの論点が出されました。

【論点1】
『議会の取り組み全体を網羅した実行計画策定の必要性があるか否か』です。

横須賀市議会がお手本にした大津市議会は、議会全体のことがらを実行計画の中に盛り込んでいます。例えば『議員定数』の検討なども実行計画の中で取り上げています。

一方、横須賀市議会には長い歴史を持つ『議会制度検討会議』がすでに存在しており、こちらで議員定数をはじめとする議会の制度に関する事柄は議論をしており、十分に機能しています。

大津市議会のように、『政策検討会議』が他のあらゆる会議の上位機関のようになるのが良いのか、政策形成サイクルだけでなく「議会の在り方」まで含めた実行計画を作るのが良いのか否か、改めて議論します。

ちなみにフジノは大津市議会のやり方ではなく、今の横須賀市議会の方式のままで良いと考えています。

【論点2】
パブリックコメント手続きの方法が今のままでは不十分だという問題意識から検討する必要があるのではないかについてです。

現在、市議会が提案する条例案は必ずパブリックコメントにかけていますが、その周知の手段が市議会ホームページしかありません。

あとは横須賀市のホームページの片隅に載せてもらっているだけです。何故かというと、横須賀市のパブリックコメント手続き条例の対象機関の中に横須賀市議会は入っていないからです。

きちんと横須賀市のホームページのパブリックコメントのコーナーに掲載できるようにする為には、現在の市のパブリックコメント条例を改正する必要がある、というのが『政策検討会議』メンバーの考え方です。

これが全議員の想いと同じか、各会派に持ち帰って議論していただきます。

【論点3】
政策立案後の検証の必要性についてです。

例えば、すでに『政策検討会議』による議論をもとに『ごみ屋敷対策条例』を作りました。

今年度(2018年度)予算では、この条例に対応する為に福祉部福祉総務課に新たな人員配置がなされました。

条例にもとづいた取り組みが福祉部や資源循環部によって、きちんと取り組まれているかどうかを検証していかねばなりません。

ところで、この条例の取り組みを行なうのは複数の部局です。

複数の部局が担当している場合、2つ以上の委員会にまたがる訳ですが、それをどのように検証していくのか現在は決めていません。

そこで正副委員長案では、

「複数の部局にまたがっていてもあくまでも主管課は1つだけなので、その主管課を所管する常任委員会で検証するのが良いのではないか」

との提案がありました。この案について議論していきます。

【論点4】
『課題別検討会議』の進捗管理を本体である『政策検討会議』が行なう必要があるのか否かについてです。

『政策検討会議』の初期に定めた取り組みとして、『課題別検討会議』の進捗管理は『政策検討会議』が行なうことと定めました。

しかし、実際にスタートしてみたら、これは現実的では無いことも見えてきました。

例えば、現在『がん対策検討協議会』がスタートしています。

フジノ自身、『政策検討会議』のメンバーであると同時に『がん対策検討協議会』のメンバーも兼ねています。両方の議論に常に立ち会っています。

実際にスタートした今、『がん対策検討協議会』の進捗管理をわざわざ『政策検討会議』が行なう必要性は感じられません。何故ならば『協議会』メンバーは全力で条例案策定に臨んでいるからです。

つまり、このルールは無くした方がすっきりすると思います。

改めてこの点をどうするかが論点として挙げられました。

【論点5】
最後の論点は、選挙が終わった後の新しいメンバーが不慣れな中で実行計画をゼロから作るのではなく今のメンバーが実行計画の一部を策定すべきではないかについてです。

我々議員は任期ごとに全くゼロから新しい政策を作る、独立した存在です。

しかし一方で、横須賀市議会の長い歴史と伝統も引き継いでおり、先輩議員たちが議論してきた課題を引き継いでいく責任もあります。

次の選挙で選ばれた新人議員のみなさんが、この『政策検討会議』での議論をゼロにしてしまうことは横須賀市議会の在り方として良いのか。

政策重視の横須賀市議会というスタイルは次の世代の議員にも確実に引き継いでもらう為に、拘束力を伴う計画の一部を作成することにしてはどうか、という議論がかねてからありました。

実際に、新たに選ばれたばかりの新人議員だけで1年目の初めから政策形成を実現することは難しいと思います。

フジノの考えとしては、ある程度(具体的には『1年目の条例策定スケジュール』が良いと思います)は前の任期の議会メンバーがあらかじめ定めておくのが良いと思います。

この点について、議論が必要です。

今日はこの5つの論点が示されて、質疑応答と意見交換が行われましたました。

具体的な議論は次回から行なっていきますが、今日の時点でも激しい議論が続きました。

次回は、論点1と2について議論する予定です。



分かりづらさは承知の上で記しました

『政策検討会議』での議論は、市民のみなさまには分かりにくいです。

率直に、ブログを書いていてもどう表現を変えても分かりやすく書くことはムリだと感じました。

けれども、分かりづらさとは反比例して、政策重視の横須賀市議会という在り方の『核』を議論しているとても重要な場です。

そこで、分かりづらいままであることを承知の上で、記しました。

今、横須賀市議会は絶対に後戻りしない為の改革を進めています。

政策本位の横須賀市議会というアイデンティティを確立する為の改革です。

無会派も含めた、全ての会派の代表が1つのテーブルに集まって未来の横須賀市議会の姿を徹底的に議論しています。

ここでの議論は、市民のみなさまの毎日の暮らしのつらさや悲しみにはじかに影響を与えないように見えると思います。

けれども、実は『市民のみなさまの暮らしに直結した議会になる為の仕組み』を徹底的に作っているところなのです。

5年後、10年後の横須賀市議会の姿を『政策検討会議』では議論しています。

分かりづらさは承知の上で、これからも議論の様子を報告し続けていきたいと思います。

どうか市民のみなさまにもこうした取り組みをぜひ知っていただきたいと願っています。



横須賀市がん克服条例づくり、地域がん診療連携拠点病院である横須賀共済病院の豊田茂雄診療部長をお招きしました/がん対策検討協議会(第3回)

第3回「がん対策検討協議会」が開かれました

本日は『がん対策検討協議会』(第3回)が開かれました。

がん対策検討協議会に出席しました

がん対策検討協議会に出席しました


『横須賀市がん克服条例』を作る上で、医療関係者のみなさんのご協力は不可欠です。

そこで『がん対策検討協議会』では条例案に専門的な観点からご意見をいただく為に、医療関係者の方々をお招きして出席していただくことができます。

今回は、『地域がん診療連携拠点病院』である横須賀共済病院から、豊田茂雄診療部長をお招きしました。

こうして専門家の観点からご意見をいただけるのが嬉しくて、フジノは今日の機会をとても楽しみにしていました。

豊田先生は、フジノにとってかねてから在宅療養・在宅看取りの為に横須賀市の取り組みにずっと関わっていただいてきた、とても親しみを感じている方。

大病院の医師でありながら、地域との連携にとても熱心なありがたい存在です。

市のシンポジウムや研修に何度もご出演いただいてきました(例えばこちら)。

右端が豊田茂雄先生です(2015年のシンポジウムより)

右端が豊田茂雄先生です(2015年のシンポジウムより)


さらに、ご専門が血液内科ということもあり、フジノが特に強い関心をもって取り組んできた『HTLV-1対策』についてもきっと理解が深い方のはず。

そのような訳でいつも以上に気合を入れて『協議会』に臨みました。



豊田茂雄診療部長のミニ講義と条例案へのご意見

今日はまず豊田先生からミニ講義を受けました。

ミニ講義といっても、なんと豊田先生はパワーポイントを69枚も事前にご準備して下さいました(ありがとうございます!)。

69ページに及ぶ豊田茂雄先生のパワーポイント

69ページに及ぶ豊田茂雄先生のパワーポイント


『地域がん診療連携拠点病院』とは何か、から始まって

地域がん診療連携拠点病院とは何か

地域がん診療連携拠点病院とは何か


横須賀共済病院がどれだけがん対策に貢献して下さっているかをデータで示していただき

「横須賀・三浦2次保健医療圏」のがん対策で横須賀共済病院は圧倒的な存在感があります

「横須賀・三浦2次保健医療圏」のがん対策で横須賀共済病院は圧倒的な存在感があります


さらに、条例案に対して様々なご意見を頂きました。

条例案文に対してもたくさんのご意見をいただきました

条例案文に対してもたくさんのご意見をいただきました


フジノは本当にありがたかったです。とてもリアルなお話をたくさん伺うことができたからです。

『がん対策検討協議会』メンバーの中にも、身内にがんを体験している家族・親族・友人等がいるかいないかで、必然的に実感が異なってしまいます。

大切なご家族を4人もがんで亡くしておられる方や、がんサバイバーのご家族がおられる方や、逆に人生を通じて全くがんと無縁の方もいらっしゃる訳です。

これは当然のことなのですけれども、やっぱりどこかで意識をひとつにしたいという想いがありました。

正副委員長のはからいで、こうして豊田先生をお招きしていただき、かなり委員メンバーの意識統一ができたと思います。



HTLV-1対策の有効性も評価していただきました

質疑応答の時間では、フジノもすぐ挙手しました。

かねてからHTLV-1対策に取り組んできたフジノは、豊田先生にその有効性について伺いました。

豊田先生からは

「共済病院には毎年2名はATL(HTLV-1というウイルスが原因で発症する白血病です)の患者さんがいらっしゃる。横須賀は全国的にみて、ATLの患者さんが多い地域だと思う」

また

「母子感染対策はとても有効なので、横須賀のこれまでの取り組みは有効だと思う」

とのご意見をいただきました。

横須賀市らしいがん対策の条例の取り組みとして、フジノは地域性がとても大切だと考えています。

そんな中、豊田先生からこうしたご意見をいただき、やはり条例の中にHTLV-1対策を書き込みたいとの想いを強くしました。

協議会終了後に正副委員長やメンバーのみなさんと意見交換をした際にも

「フジノくんなりの条文を考えてペーパーにして提出してごらん」

と言っていただきました。

ぜひがんばろうと思います。



第1条から第4条までの議論を行ないました

豊田先生からのご意見を頂いた後は、メンバー間で条文の協議をしました。

今日は、第1条から第4条までを議論しました。

第4条で、文言の並びの変更をフジノから提案させていただきましたが、みなさまに賛成していただき、一部修正しました。

第1条から第3条までは議論の末に原案通りとすることとなりました。

第1条「目的」

この条例は、がんを克服することを目指し、がん対策基本法の趣旨を踏まえ、市、がんの予防及び早期発見の推進又はがんに係る医療に従事する者及び市民の責務を明らかにし、がんの予防及び早期発見の推進を定めることにより、すべての市民が科学的知見に基づく適切ながん医療をうけられるようにするための総合的ながん対策を市民とともに推進することを目的とする。

第2条「市の責務」

市は、がん対策に関し、国、県、医療関係団体、医療機関並びにがん患者及びその家族等で構成される民間団体その他の関係団体との連携を図りつつ、本市の地域の特性に応じたがん対策を策定し、及び実施する責務を有する。

2 市は、がんに関する正しい理解及び関心を深めるための普及啓発その他必要な施策を講ずるものとする。

第3条「保健医療関係者の責務」

保健医療関係者は、市が講ずるがん対策に協力するよう努めなければならない。

第4条「市民の責務」

市民は、喫煙、食生活、運動その他の生活習慣、身体に悪影響を及ぼす危険のある生活環境等がんの罹患の直接的または間接的な要因の排除のための正しい知識を持ち、がんの予防に注意を払うとともに、がん検診を受けるよう努めるほか、がん患者に関する理解を深めるよう努めなければならない。

ただ、まだ本決定ではありません。

ひととおり全ての条文の審査を終えた後、もう1周ぐるりと全ての条文の審査を行なう予定です。

次回は4月27日と早いペースで議論を進めていきます。

横須賀市医師会の水野靖大先生をお招きして、ミニ講義と条文へのご意見を頂く予定です。

水野先生は、横須賀市の胃がんリスク検診の立役者です。

みなさまは横須賀市では胃がんで亡くなる方がどんどん減っているということをご存知でしたか?

横須賀市の胃がんの発見率は、国や県と比べて3倍以上という素晴らしい成果をあげています。

こうした成果は横須賀市医師会独自の取り組みのおかげなのです。

横須賀市から胃がんを撲滅したい。

本気で横須賀市議会はそのように考えています。

条例づくり、がんばっていきます!



横須賀市がん克服条例づくり、今回は「前文」を議論しました。フジノ悲願の「HTLV-1撲滅」もとりあげています!/がん対策検討協議会(第2回)

第2回「がん対策検討協議会」が開かれました

予算審査の合間を縫って、本日は『がん対策検討協議会』(第2回)が開かれました。

「がん対策検討協議会」(第2回)が開催されました

「がん対策検討協議会」(第2回)が開催されました


本音を言えば、予算委員会をはじめ様々な会議が立て続けに開催されるハードなスケジュールに疲労がたまっています。

けれども、この協議会で新たに作ろうとしている『横須賀市がん克服条例』は、フジノにとって大きな意義があります。どんなに疲れていても、積極的に議論に参加して、どんどん提案をしていきたいと強く決心しています。

実際、今日の協議会でも積極的に意見を述べさせていただきました。

フジノ、気合い入っています。



提案会派が作成した「たたき台」をもとに議論していきます

本日の議事次第は下のとおりです。

第2回がん対策検討協議会の議事次第(赤文字はフジノ)

第2回がん対策検討協議会の議事次第(赤文字はフジノ)


前回(第1回)の会議において、複数の委員から指摘された「議論できる期間があまりにも短すぎる」という懸念が出ました。

これを受けて、条例案の提案会派である自由民主党から、条例素案と逐条解説案の『たたき台』が示されました。

自民党が示してくれた「条例素案たたき台」


自民党が示してくれた「逐条解説案たたき台」

自民党が示してくれた「逐条解説案たたき台」


今後はこの『たたき台』をもとに議論を進めていくことに決まり、委員メンバーの懸念は一気に解決しました。

『たたき台』と言っても、このまま議員提案できる高いクオリティ。

前文から第15条からなる条例素案と、全ての条文への解説案を作成して下さいました(素晴らしいです!)。

ここまでしっかりした内容のものを作成するのはすさまじく膨大な作業量だったのではないかと思います。

(*会議終了後に青木哲正議員にお尋ねすると、当事者・医療関係者へのヒアリングから『たたき台』作成まで12ヶ月にわたって行なってこられたとのこと。政策立案のご尽力に対して、心から敬意を表します)

提案会派以外のフジノたち委員としては、横須賀市議会らしい条例素案にすべくさらに議論を深めていくことこそが与えられた役割だと思います。

『たたき台』作成に深く感謝しつつも、さらに提案をどんどんしていきたいと感じました。

また、今回は行政側からがん対策の所管部局である健康部に出席してもらいました。

今後も、議員たちだけで議論していくだけでなく、当事者・関係者・専門家などの方々にご意見を伺う為に、参考人としてお招きしていく予定です。

例えば、市内で『地域がん診療連携拠点病院』に指定されている横須賀共済病院の医師の方、横須賀市医師会のがん診療の専門家である医師の方、また、在宅医療で特に緩和ケアの専門家である医師の方などをイメージしています。



「前文」を議論しました

さっそく議論に入りました。

議論の初回は、条例の魂とも言える『前文』についてです。

(前文)

誰もが健康的で幸せな生涯を送りたいと願っている。それを阻む原因は様々だが、その1つにがんが挙げられる。

がんは日本人の最大の死亡原因で、生涯に於いて2人に1人ががんにり患し、3人に1人ががんにより死亡している。

本市においても同様で、近年の死亡原因の第1位はがんによるものであり、全死亡原因の約3割を占めている。

誰もががんにかかる可能性があり、特別な病気ではなくなっている。

がんと闘病することやがんにより命を失ってしまうことは、本人及びその家族だけではなく、地域社会及び本市にとっても重大な問題となっている。

がんについての研究が進み、細菌やウイルスの感染を原因とするものや生活習慣によるものなど、徐々に原因が明らかになってきている。

特に、細菌やウイルスの感染は、男性では喫煙に次いで2番目に、女性では最も発がんに大きく寄与する因子となっており、子宮頸がんの発がんと関連するヒトパピローマウイルス、肝がんと関連する肝炎ウイルス、ATL(成人T細胞白血病)と関連するヒトT細胞白血病ウイルス1型、胃がんと関連するヘリコバクター・ピロリ等が挙げられる。

その中でも原因が明らかな胃がんの早期予防については、ピロリ菌除菌など、義務教育期間中の児童・生徒等の若年期からの対策が望まれる。

このような現状に鑑み、がんに対する知識を深め、がん予防のための生活習慣の改善やがんの早期発見のための検診受診等、さらにはがん患者の支援なども含めた総合的ながん対策を市民とともに推進することを目指し、この条例を制定する。

*赤太文字化はフジノが行ないました。

この『たたき台』に対して

「もっと総合的な内容にすべきだ」

「胃がんに特化しすぎている。がん全般を網羅すべきだ」

「個別の対策は条例でなく、下位の規則等で定めるべきだ」

といった意見が出ました。

けれどもフジノとしては、この『たたき台』で示された方向性を進めたいと繰り返し意見を述べました。

がん対策に関してはすでに国が法律を、県は条例を作っています。どちらも総合的な内容になっています。

それに対してあえて横須賀市議会が新たな条例を策定するのですから、国・県の取り組みでは弱い部分を補ったり、横須賀市らしい新たな対策を盛り込んだ条例にすべきだと考えました。

特に、横須賀市医師会が進めている胃がんリスク検診のレベルは高く、まさに横須賀市らしいがん対策のシンボルだと言えます。

したがって、さきの意見は尊重するものの、むしろ『たたき台』が示している方向こそ条例が目指すべき方向だと訴えました。

最終的に、他の会派のみなさまも『条件付き(=今後の検討状況によっては修正する)』で賛成をしてくださいました。

上に記した文章が現時点での『前文』の素案として決定しました。



フジノの悲願である「HTLV-1撲滅」も目指す条例素案にしていきたいです

条件付きとはいえ、本当にホッとしました。

実は、『前文』で触れられているがんの中に『HTLV-1』によって発症する『ATL』があります。

この『HTLV-1』(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)を撲滅することはフジノの悲願なのです。

『HTLV-1』によって、『ATL』(=成人T細胞白血病)だけでなく、『HAM』(=HTLV-1関連脊髄症)『HU』を発症します。

HTLV-1からHAMやATLを発症します

HTLV-1からHAMやATLを発症します


この『HTLV-1』は一般的にはほとんど知られていません。

しかし、発症した時の苦しみやダメージはとても大きいものがあります。

フジノは『HAM』や『ATL』た当事者・家族・団体の方々とは、長年にわたっておつきあいさせていただいてきました。

国の審議会も常に傍聴してきましたし、学術団体による学会にも毎年参加してきました。

横須賀市として取り組むべき対策を2009年から繰り返し提案してきました。

『HTLV-1』の存在は1980年に発見されました。それから30年が経ち、『HTLV-1』について横須賀市議会で初めて取り上げたのがフジノなのです。

この予算議会でもHTLV-1撲滅に向けた質疑を行なったばかりです。

その結果、

「横須賀市が取り組んでいる対策の多さは、関東ではとても珍しい」

と専門家から褒めていただいたくらいに、横須賀はHTLV-1対策に取り組んできました。

(例えば、県内初の『HTLV-1母子感染対策研修会』を横須賀市は2011年・2012年と開催しました。講師には我が国のHTLV-1対策の第一人者である山野嘉久先生に来ていただきました)

『HTLV-1』は、母子感染をします。

母子感染を防ぐことで、『HTLV-1』を撲滅することができるのです。

だから、絶対に『HTLV-1』を撲滅したい。

けれども、あくまでも今までは『フジノたったひとりきりで提案してきたテーマ』なのです。

それが今回の条例に盛り込まれれば、フジノだけの問題意識ではなくなり、『横須賀市議会の総意としてのテーマ』となります。

これまではHTLV-1対策の灯が消えないように、フジノが定期的に歴代の担当課長に議会質疑を行なう必要がありました。

けれども、条例に明記されればフジノが落選しても横須賀市はずっと対策に取り組み続けねばならない強制力が働くことになります。

逆に言うと、『前文』からこの記述がカットされてしまえば、それ以降の条文にいきなり『ATL』対策を提案するのは難しくなってしまう訳です。

そこで今回は、とにかく絶対に『前文』にこの文章を残したいと粘りました。

『前文』に明記してある以上、今後の条文作成においてもフジノは『ATL』対策(=HTLV-1撲滅に向けた様々な取り組み)を提案していくつもりです。

自殺対策も、性的な多様性の保障も、今でこそ社会的に認知されたテーマとなりました。

けれどもフジノが取り組み始めた頃は、まわりには誰も居らず、ひとりきりで活動しているような気持ちでした。

同じように、HTLV-1撲滅も、この10年間はひとりきりで取り組んできたような心境です。

今ようやく他のテーマと同じように、光をあてられるチャンスがやってきたのではないかと感じています。

今後も全力を尽くして議論をしていきます!



プロフィール(2018年3月24日現在)

【一部更新しました:2018年3月24日現在の経歴に更新しました】

1.現在の肩書き

「フジノとは何をしている人間なのか?」と尋ねられたら「こういう仕事をしています」と答える順番に記してみました。




2.外部から依頼・選任されて、就任している役職など

マニフェスト大賞ベストHP賞を受賞




3.自分の意思で所属している学会・勉強会

政策を実現する為に必要な知識や情報を学ぶ為に、いくつかの学会や勉強会に参加しています。




4-1.これまでの経歴(初当選まで)

政治とは全くカンケーない人生を送ってきました。父は警察官、母はパートタイマー、親戚にも政治家は誰もいません。

幼い頃の夢は「映画監督になること」でした。

公立の小中高校に通い、映画撮影・陸上部・バンド活動とふつうの青春を送っていました。

1974年〜2002年
1974年4月8日 横須賀市追浜本町2丁目に生まれる(現在、43才)
1981年3月 白鳩幼稚園 卒園
1981年5月 市立夏島小学校に入学するが、5月に武山へ引越し
1987年3月 市立武山小学校 卒業
1990年3月 市立武山中学校 卒業
1993年3月 県立横須賀高校 卒業
1998年3月 早稲田大学・教育学部・教育学科・教育心理学専修(臨床心理学を専攻) 卒業
1993~98年 大学時代を通じて、都内のメンタルクリニックにて無給研修生としてデイケアで働かせていただく
1998年4月 東宝株式会社に入社
映画興行部、財務部(財務部資金課・財務課)にて丸5年間勤める

幼い頃からの夢だった映画の世界に入り、しかも日本映画界のトップである東宝に入社し、はたから見れば幸せな社会人生活を5年間、送っていました。

業界の花形である映画興行部での3年間は、まさにエキサイティングでした。週末ごとに国内外のトップスターを間近に見る、全国の映画館が東宝の動向を追っている。ドキドキする毎日、興行屋であり映画屋であることを誇りに感じました。

けれども29才の時、政治家に転職することになりました。



2003年
1月30日 政治家に転職する決心をする
2月5日  Yデッキにて街頭演説を始める
3月31日  東宝株式会社を退職する
4月20日 統一地方選挙に立候補
4月27日  市議会議員に初当選(45人中、第4位。4,967票)

立候補の相談に行った選挙管理委員会でも「選挙の1ヶ月前に立候補を決心しても遅すぎる。やめたほうがいい」と言われた無謀な立候補、泡沫扱いでした。

けれども、横須賀市民のみなさまに僕の想いと政策は、届きました。

政治家に転職して、最初の4年間。

2003年
5月 民生常任委員会(福祉・医療・環境・消防)に所属する
財団法人横須賀市健康福祉協会・理事に就任する
議会だより編集委員会にて『議会でゲンキ』を作成する
議会IT化運営協議会にオブザーバーとして参加する
2004年
4月 日本社会事業大学通信教育科(1年7ヶ月)の精神保健福祉士養成過程に合格、入学する
5月 民生常任委員会に再び所属する
議会IT化運営協議会に2年連続でオブザーバー参加する
2005年
5月 民生常任委員会に3年連続で所属する
10月31日 日本社会事業大学通信教育科・精神保健福祉士養成過程を卒業
2006年
3月31日 精神保健福祉士の国家試験に合格
5月 教育経済常任委員会(教育委員会・経済部・上下水道局)に所属する
6月30日  『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』の代表に就任する
9月15日  上智大学大学院・総合人間科学研究科・社会福祉学専攻(福祉政策・運営管理コース)に合格
2007年
4月3日 上智大学大学院・総合人間科学研究科・社会福祉学専攻(福祉政策・運営管理コース)に入学、福祉政策を専攻、地域社会政策の観点から自殺予防対策を研究する




4-2.これまでの経歴(2期目)

政治家に転職した最大の目的であった『自殺対策基本法』成立を実現できた為、1期かぎりで退職するつもりでした。

もともと大学時代に、恩師から大学院進学を薦められていたのですが、家計の事情で断念していました。それでも社会人になって9年間、学費をコツコツと貯めてきました。

政治家1期目の終わりに改めて大学院を受験し、無事に合格。地域社会政策としての自殺対策を研究しながら、精神保健福祉士として自殺へと追い込まれる方々を減らす為に働いていくことを決めていました。

けれども、多くの方からの「もう1度立候補してほしい」との声をいただき、2期目も立候補することになりました。

2007年
4月22日  市議会議員(2期目)に当選(63名中、第2位。6,901票)
5月 民生常任委員会に所属する(通算4年目)
2008年
5月 教育経済常任委員会(教育委員会・経済部・上下水道局を所管する)に所属する(通算2年目)
2009年
2月 『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』の代表を辞任する
3月 『市議会だより編集委員会』に就任
5月 教育経済常任委員会(教育委員会・経済部・上下水道局)に所属する(通算3年目)
『議会IT化運営協議会』にオブザーバーとして3度目の参加
6月30日 学費の支払いが不可能となり、上智大学大学院を自主退学する
11月6日 第4回マニフェスト大賞(ベストホームページ部門)を受賞しました
2010年
2月 第6回リリー賞の選考委員会に任命される。選考に関わらせていただきました
5月 民生常任委員会(健康福祉部・こども育成部・消防局・環境部を担当)に所属する(通算5年目)
『議会IT化運営協議会』に4度目のオブザーバー参加
6月 NPO地域精神保健福祉機構の理事に就任
7月 横須賀市民生委員推薦会下町地区準備会委員に委嘱される
2011年
2月 第7回リリー賞の選考委員会のメンバーに任命される。選考に関わらせていただきました




4-3.これまでの経歴(3期目)

東日本大震災が起こました。

「こんな非常事態に、選挙なんかやってる場合じゃないのに」という強い怒りがありました。けれども同時にそれは「たくさんの困っている方々の為にもっと政治がやるべきことがある」という強い想いとなり、3度目の出馬を決意しました。

2011年
4月25日 市議会議員(3期目)に当選(61名中、第2位。6,457票)
5月12日 教育福祉常任委員会(旧・民生常任委員会)に所属する(通算6年目)

財団法人横須賀市健康福祉協会・理事に就任

『議会報告会等準備会』委員に就任

6月 『脱原発社会を考える議員連盟』の事務局長に就任
2012年
1月 第8回リリー賞の選考委員会のメンバーに任命される。選考に関わらせていただきました
5月 教育福祉常任委員会に所属する(通算7年目)

議会IT化運営協議会に5度目のオブザーバー参加

横須賀市民生委員推薦会・委員に就任

6月 NPO地域精神保健福祉機構の理事に再任
2013年
1月 第9回リリー賞の選考委員会のメンバーに任命される。選考に関わらせていただきました
5月 教育福祉常任委員会に所属(通算8年目)

議会IT化運営協議会に6度目のオブザーバー参加

横須賀市スポーツ推進審議会委員に就任

6月 民生委員推薦会下町地区準備会委員に就任

「市政功労者」と「全国市議会議長会在職10年表彰」を辞退(過去、辞退をしたのは木村正孝氏とフジノの2人のみ)

2014年
1月 第10回リリー賞の選考委員会のメンバーに任命される。選考に関わらせていただきました
5月 生活環境常任委員会(市民安全部・市民部・資源循環部・上下水道局・消防局を所管)に所属

議会IT化運営協議会に7度目のオブザーバー参加

6月 NPO法人地域精神保健福祉機構の理事に再任される
2015年
1月 第11回リリー賞の選考委員会のメンバーに任命される。選考に関わらせていただきました




4-4.これまでの経歴(4期目)

2015年
4月 市議会議員に当選(4期目)
5月 教育福祉常任委員会(健康部・福祉部・こども育成部・教育委員会を所管)に所属

議会IT化運営協議会に8度目のオブザーバー参加

2016年
1月 第12回リリー賞の選考委員会のメンバーに任命される。選考に関わらせていただきました
4月 日本福祉大学(通信教育学部)福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科入学
5月 教育福祉常任委員会(健康部・福祉部・こども育成部・教育委員会を所管)に所属

議会IT化運営協議会に9度目のオブザーバー参加

社会福祉審議会・委員に就任

6月 民生委員推薦会下町地区準備会委員に就任
2017年
1月 (仮称)政策検討会議等準備会にオブザーバーとして参加


第13回リリー賞の選考委員会のメンバーに任命される。
5月 教育福祉常任委員会(健康部・福祉部・こども育成部・教育委員会を所管)に所属

政策検討会議にオブザーバーとして参加

議会ICT化運営協議会に10度目のオブザーバー参加

横須賀市民生委員推薦会・委員に2度目の就任

8月 ごみ屋敷対策検討協議会に所属
2018年
1月 第14回リリー賞の選考委員会のメンバーに任命される
2月 FM戦略プラン審査特別委員会の委員に就任
がん対策検討協議会にオブザーバー参加
3月 日本福祉大学 通信教育部 福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科 卒業(福祉経営学学士取得)



そして、現在に至っています。



5.政党・会派には一切所属していません

どんな政党とも会派とも全くカンケーの無い、無所属です。

2008年11月12日をもって、横須賀市議会議員の中でフジノたった1人だけが無所属・無会派となりました。残りの40名はみんな、どこかの政党か、会派に所属しています)

フジノには後援会もありません。

どんな組織からも『推薦』などは受けていません。

職業として政治家をやりたいのではなく、このまちを変えるという「目的」を実現する1つの「手段」として政治家に転職をしました。

2006年4月25日のシンポジウムでのフジノ

パネリストとして招かれたシンポジウム(2006年4月25日)「あなたにとって政治とは?」と尋ねられて「目的を実現するための、ただの手段です」と改めて断言しました。

*市民のみなさんに対して政治家が伝えるべきことはあくまでも「政策」「このまちの未来」「活動の実績」「政治とお金」などだと僕は考えています。

*どこの大学を出たとか、どこの地域で暮らしているとか、家族が何人だとか、趣味は何だ、とか、そういった情報は政治家を選ぶ上での情報ではあるべきでない、そう固く信じています。

つまり、「同じ高校/大学の卒業だから応援しよう」とか「育った地元が同じだから投票しよう」ということはまちがっているからです。

投票はあくまでも政策に基づいて行うべきだとフジノは信じています。

年齢の若さなども政治家を選ぶ根拠では無い、と僕は信じています。

あなたが毎日の暮らしの中で感じているおかしい、もっとこうすればこのまちは良くなるのに、という想いと同じ想いを持った政策を訴えている人こそがあなたに必要な政治家だと僕は思います。

そんな政治家で在りつづけられる様にいつも全力で働き続けていきます。




profile2013fujino

おまけ

フジノの声を聴くことができます。ここをクリック!(2007年予算議会での演説です。全文はこちらです)



「横須賀市がん克服条例」の策定をスタートしました/がん対策検討協議会(第1回)

がん対策の条例を作る為の「がん対策検討協議会」がスタートしました

今日は『がん対策検討協議会』に出席しました。

「がん対策検討協議会」の開会前の藤野英明

「がん対策検討協議会」の開会前に。


横須賀市議会の政策立案のエンジンの役割を持つ組織である『政策検討会議』。

この2月22日の『政策検討会議』において

「横須賀市議会として本任期ラスト1年中(〜2019年4月)に、がん対策を進める為の条例を新たに策定すること」

を正式に決定しました。

そして、この条例を作る為に、新たに設置されたのが、この『がん対策検討協議会』です。

協議会のメンバーは、全ての会派と無会派から参加しています。『オール横須賀市議会』体制で、議論を行なっていきます。

すでに国には法律、県には条例がありますが、国・県と連携しつつも、横須賀市らしい『がん対策』の取り組みを進める為の条例を作っていきます。



とても短い期間で集中的に議論を積み重ねていく予定です

今日のプログラムと決まった事柄は下のとおりでした。

がん対策検討協議会議事次第

  1. 委員長の互選について
    →田辺昭人委員に決定

  2. 副委員長の互選について
    →関沢敏行委員に決定

  3. 議席の指定について
    →着席のままに決定

  4. 今後の協議の流れについて
    →別紙のスケジュール表のとおり

  5. 次回の日程及び出席理事者について
    →次回の日程は、3月26日(月)13時から
    →出席理事者は、健康部

まず、今後のスケジュールの流れをメンバー全員で確認しました(実際の工程表は来年4月まで記されているのですが、割愛します)。

「がん対策検討協議会」前半のスケジュール案

「がん対策検討協議会」前半のスケジュール案


最も意見が集中したのが、条例のはじめの案文作成に向けた議論をできる期間が約2ヶ月半しか無い点についてでした。

このようなタイトなスケジュールとなった背景には、今回の条例策定にはあらかじめ与えられた前提条件がありました。

  • 来年2019年4月に施行すること

  • 予算措置を伴う条例なので予算策定作業の始まる今年9月には完成していること

  • 9月よりも前にパブリックコメントを終えること

この条件を全てクリアする為には、条例の議論は5月末~6月上旬には終えねばならないのです!

つまり、議論ができる期間は3月末からわずか2か月ちょっとしかありません。

かなりタイトなスケジュールですが、この条件でしっかりと条例案を完成させていきたいと思います。

がんばります!



横須賀市議会は新たに「がん対策推進条例」を作ることを決めました!/横須賀市議会の政策形成のエンジン=政策検討会議(第6回)

ついに1本の条例案に絞られました

お昼から『政策検討会議』が開かれました。

午後から「政策検討会議」が開かれました

午後から「政策検討会議」が開かれました


『政策検討会議』とは、横須賀市議会の政策づくりのエンジン役です。メンバーには、全ての会派の代表と無会派議員が就任しています。

これまでの成果としては、12回にわたって議論を行なった結果、昨年12月議会で『ごみ屋敷対策条例』を成立させることができました。

現在の議員任期は残り1年となりましたが、「必ずもう1本の条例を作ろう」とこれまで検討を進めてきました。

これまでの経緯

  • 全会派と無会派議員に対して、策定する必要のある条例案を募集しました(2017年7月31日)。

  • 合計18本の条例案が提案されました。
    提案された18本の条例案

    提案された18本の条例案


  • 提案された合計18本の条例案に対して、全会派と無会派議員で採点をしました(2017年10月16日)。

  • その前段として、採点の基準も作りました(2017年9月7日)

  • 採点の結果、上位9本の条例案について行政側に意見を求めることにしました(2017年11月20日)
    採点結果、上位9位の条例案

    採点結果、上位9位の条例案

  • 行政側から返ってきた意見をもとに、『政策検討会議』の場で改めて総合的に絞り込みの議論を行ないました(2月8日)。
    行政側の採点と、議会側の採点は大きくずれました

    行政側の採点と、議会側の採点は大きくずれました

ここまでが前回までの政策検討会議の議論です。

そして今回、ついに最終結論を出すことになったのです。

様々な議論の結果、最終的に1本に絞りました。

がん対策推進条例

に決定しました。

自民党から提案されていた条例案の1つです。

取り組み内容

日本の死亡原因の第1位にある「がん」は市民の生命及び健康を脅かす重大な問題である。

この条例は、がん対策基本法(平成18年法律第98号)及び神奈川県がん克服条例(平成20年神奈川県条例第25号)の趣旨を踏まえ、横須賀市のがん対策に関する施策の基本となる事項を定めることにより、がん対策の推進に関する計画の策定について定めるとともに、がんの治療及び予防に最も効果がある、がんの早期発見を推進する。

このがんの早期発見に資するために、がん検診の方法などの検討、がん検診の事業評価の実施、がん検診に携わる医療従事者に対する研修の機会の確保その検診の受診率の向上に資するよう、がん検診に関する普及啓発、その他の必要な施策を講ずるものとする。

議会運営委員会に提出された報告書

議会運営委員会に提出された報告書


上の画像は、翌日の議会運営委員会に提出された報告書です。



「がん対策検討協議会」を設置し、条例案の策定をスタートします

『政策検討会議』のもとに、新たに『がん対策検討協議会』を設置します。

この『協議会』によって、具体的な条例案を作っていきます。関係者の声をお聴きしていくとともに、学識経験者の意見も参考にしながら、実効性のある条例にしていきたいです。

『がん対策検討協議会』の『設置要綱』はこちらです。

メンバーは10名+オブザーバーです。全会派から会派の人数別に10人の配分が決まります。

しかし、『政策検討会議』はオール横須賀市議会で政策をつくっていくことを主眼においていますので、無会派もオブザーバーとして参加します。

一般的にオブザーバーというと、意見を言うのも許可制、賛否の決定権を持たない、というケースが多いです。

しかし、『政策検討会議』や下部組織の『検討協議会』では、オブザーバーも自由に意見を述べることができて(つまり実質的には議論に他のメンバーと同じく参加します)オール横須賀市議会で合意形成を目指していきます。

ということで、無会派からも1名、オブザーバーとして『がん対策検討協議会』に選出する訳ですが、フジノが就任することになりました。

がん対策はこれまでもずっと取り組んできたことですので、しっかりと国・県とは違う観点からの横須賀市議会らしい条例づくりになるように尽力したいです。



「ごみ屋敷対策条例案」のパブリックコメントで頂いたご意見への回答と条例案が完成、12月議会で正式に提案します/第12回ごみ屋敷対策検討協議会(条例案策定の最終回)

「ごみ屋敷対策検討協議会」が最終回となりました

今日は『ごみ屋敷対策検討協議会』が開かれました。

ごみ屋敷対策検討協議会の開会前に

ごみ屋敷対策検討協議会の開会前に


全ての議論が終わり、正式に12月議会へ条例案を提出することとなりました。そこで今回をもって、条例案についての協議は今回で終了することになりました。

(*新たに協議を必要とする事態の変化が起こった場合には協議会を再開します)

フジノは委員構成の変更によって途中からメンバーになったのですが、全会派から出されている委員のみなさんと共同で議案を検討する作業はとても良い経験になりました。



パブリックコメントで頂いたご意見への回答を作成しました

今回は、まず先月実施したパブリックコメント手続きで市民の方々から頂いたご意見に対する回答を作成しました。

横須賀市議会では『議員提出の条例案』についても、『市長提出の条例案』と同じようにパブリックコメントを行なうことと定めています。

そこで、『ごみ屋敷対策検討条例』案(*)についても10月6日〜26日までの20日間、ご意見を募集しました。

(*)正式名称は『(仮称)横須賀市不良な生活環境の解消及び発生の防止を図るための条例(案)』です。

(仮称)横須賀市不良な生活環境の解消及び発生の防止を図るための条例(案)へのパブリックコメント

(仮称)横須賀市不良な生活環境の解消及び発生の防止を図るための条例(案)へのパブリックコメント


3名の方から21件のご意見を頂きました。

項目 件数
目的(第1条) なし
定義(第2条) 5件
市の責務(第3条) 1件
居住者等の責務(第4条) なし
支援(第5条) 2件
調査及び報告(第6条) なし
調査結果等の提供等(第7条) 1件
立入調査等(第8条) なし
指導又は勧告(第9条) なし
命令(第10条) なし
公表(第11条) なし
代執行(第12条) なし
横須賀市生活環境保全審議会(第13条) なし
その他の事項(第14条) なし
その他 12件
合計 21件

これまであらゆるパブリックコメントでの『行政側の回答』を読むたびに、フジノは不満を持つことばかりでした。

市民側が出している意見や疑問に対して「回答が真正面から向き合っていない!」と感じたり、「いくつもの意見に対して全く同じ文章で答えて不誠実だ!」と感じたり。

けれども今回『回答する側』に初めて立って、そうした回答にならざるを得ない理由もよく分かりました。

回答作成のプロセスはこんな感じでした。

頂いたひとつひとつのご意見を熟読し、回答を各委員が自分なりに考えます。

それらを各委員が持ち寄って議論をして、議会事務局と回答素案を作ります(前回の協議会まで)。

その回答素案に対して、各部局(今回の場合は福祉部・健康部・資源循環部の各担当課)の見解をもらいます。

同時に、法令審査担当部門からも意見を伺います。

こうして各部と法令審査担当からの意見が戻ってきます(今日の会議の数日前に届き、各委員が事前に熟読し検討します)。

これをもとにさらに議論をして、今日、回答を決定しました。

こうした多くのプロセスを経て完成させる訳ですね。

さらに、回答を読んだ全ての方に誤解を一切与えないような文言にしなければならないことや、他の法律や制度とそごが生じないように複数の視点で赤ペンが入る訳ですね。

そうした結果、頂いたご意見やご質問への回答はどうしても抽象的かつ人間味があまり感じられないものになってしまう、ということが分かりました...。

フジノ自身、今回決定したパブリックコメントで頂いたご意見ご質問への回答の作成者のひとりという責任ある立場なのですが、この回答で完全に納得しているかと言えば、できていません。

納得はいかないけれども、法的には正しくて回答としては全メンバーの合意を得られている正式なものです。フジノもこの回答を支持しています。

つまり、感情論と法務とは全く別の次元のものである訳です。

回答をご覧になった市民の方は、フジノがふだん感じているようなお気持ちになるかもしれません。

けれども、個人の想い(もっと具体的な言葉で分かりやすくしたい、などふだん感じてきたこと)を全て反映させた回答にすることは現時点ではとても難しいことが分かりました。

これは、今回協議会のメンバーにならなければ分からないことでした。

改めて、この協議会とは全く別の場で、いつか必ずパブリックコメント手続きについては問題提起をしていきたいという気持ちが強くなりました。

いつか感情論と法務の融合ができないかと感じています。

回答は、議会ホームページで発表されます。



条例案は「パブリックコメントで公表した素案のまま」と決定しました

パブリックコメントで頂いたご意見への回答が決まり、条例案についての最終的な議論を行ないました。

その結果、パブリックコメント手続きの際に公表した素案のまま、条例案とすることに決定しました。

この条例案は、議員提出議案として12月議会に正式に提出することとなります。

全会派から協議会メンバーが参加して条例案を作成しましたので、基本的には全会一致(全議員が賛成することです)で可決される予定です。



条例の全文をご紹介します

せっかくの機会ですので、今回作成しました条例案の全文をご紹介いたします。

行政用語をなるべく使わないようにしたものの、どうしても法律にはこのように書かねばならないというルールがありますので、なかなか読みづらいかとは思います。

(仮称) 横須賀市不良な生活環境の解消及び発生の防止を図るための条例

(目的)
第1条 この条例は、不良な生活環境の解消及び発生の防止を図るための措置に関し必要な事項を定めることにより、その状態の解消、予防及び再発防止を推進するとともに、堆積者が抱える生活上の諸課題の解決に向けた支援を行い、もって市民が安全で安心して暮らせる快適な生活環境を確保することを目的とする。

(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1)建築物等 建築基準法(昭和25年法律 第 201号)第2条第1号に規定する建築物及びその敷地(物の堆積又は放置(以下「物の堆積等」という。)が当該敷地に隣接する私道その他の土地にわたる場合は、当該私道その他の土地を含む。)をいう。

(2)不良な生活環境 物の堆積等に起因する害虫、ねずみ又は悪臭の発生、火災の発生、物の崩落のおそれその他これらに準ずる影響により、当該物の堆積等がされた建築物等又はその近隣における生活環境が損なわれている状態をいう。

(3)堆積者 物の堆積等をすることにより、建築物等における不良な生活環境を生じさせている者 (事業者を除く。)をいう。

(4)居住者等 建築物等の居住者、所有者又は管理者をいう。

(市の責務)
第3条 市は、地域社会と協力して、堆積者が抱える生活上の諸課題の解決に必要な支援を推進するとともに、不良な生活環境の解消及び発生の防止に必要な措置を講ずるものとする。

(居住者等の責務)
第4条 居住者等は、その居住し、所有し、又は管理する建築物等において不良な生活環境を生じさせないように努めなければならない。

2 居住者等は、不良な生活環境を生じさせたときは、自ら、速やかにその状態の解消に努めなければならない。

(支援)
第5条 市長は、不良な生活環境にあり、又はそのおそれがある建築物等について、その堆積者が 、自ら、当該不良な生活環境を解消することができるよう、当該不良な生活環境の解消に必要な支援を行うことができる。

2 市長は、不良な生活環境を堆積者が自ら解消することが困難であると認める場合は、一般廃棄物(廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第 137号)第2条第2項に規定する一般廃棄物(事業活動に伴って生じたものを除く。)をいう。以下同じ。)に該当する堆積物の排出の支援を行うことができる。この場合 において、市長は、あらかじめ堆積者に対し必要な説明を行い、その同意を得なければならない。

3 市長は、前項の規定により排出された一般廃棄物の収集、運搬及び処分を行うものとする。この場合において、当該一般廃棄物は、市長が指定する市の施設に搬入された一般廃棄物とみなして、手数料条例(平成12年横須賀市条例第9号)第6条及び別表第5の規定を適用する。

(調査及び報告)
第6条 市長は、支援の実施に必要な限度において、建築物等における物の堆積等の状態、当該建築物等の使用又は 管理の状況、所有関係その他必要な事項について、調査をし、又は当該建築物等の 居住者等及び堆積者の関係者に対して報告を求めることができる。

2 市長は、前項の規定による調査又は報告の結果、建築物等における不良な生活環境の解消を図るために必要があると認める場合は、官公署に対し、物の堆積等がされた建築物等の所有関係又は堆積者の親族関係、福祉保健に関する制度の利用状況その他の堆積者に関する事項に関して、報告を求めることができる。

(調査結果等の提供等)
第7条 市長は、市と地域住民、関係する行政機関その他の関係者とが協力して支援を行うに当たって必要があると認める場合は、それらの者に対し、当該支援の実施に必要な範囲内で、前条の規定による調査又は報告の結果を提供することができる。

2 前項の規定による調査又は報告の結果の提供を受けた者(その者が法人である場合にあっては、その役員又はその職員)又はこれらの者であった者は、正当な理由がなく、当該支援の実施に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。

(立入調査等)
第8条 市長は、この条例の施行に必要な限度において、不良な生活環境にあり、又はそのおそれがあると思われる建築物等について、その指定する職員又はその委任した者に立入調査をさせ、又は堆積者その他の関係者に質問させることができる。

2 前項の規定による立入調査又は質問を行う職員又はその委任をした者は、その身分を示す証明書を携帯し、関係者の請求があったときは、これを提示しなければならない。

3 第1項の規定による立入調査又は質問の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない。

(指導又は勧告)
第9条 市長は、第5条に規定する支援をした場合において、なお不良な生活環境が解消していない と認めたときは、堆積者に対して、不良な生活環境を解消するよう指導をすることができる。

2 市長は、前項の規定による指導をした場合において、なお不良な生活環境が解消していないと認めるときは、堆積者に対して、期限を定めて不良な生活環境を解消するための措置をとるべきことを勧告することができる。

(命令)
第10条 市長は、前条第2項の規定による勧告をした場合において、なお不良な生活環境が解消していないと認めるときは、堆積者に対して、期限を定めて不良な生活環境を解消するための措置をとるべきことを命ずることができる。

2 市長は、前項の規定により命令を行うときは、あらかじめ第13条第1項に規定する審議会に諮問し、意見を聴かなければならない。

(公表)
第11条 市長は、前条第1項の規定による命令を受けた者(以下「義務者」という。)が、正当な理由なくその命令に係る措置をとらなかったときは、次に掲げる事項を公表することができる。

(1)命令に従わない者の住所及び氏名
(2)命令の対象である建築物等の所在地
(3)不良な生活環境の内容
(4)命令の内容
(5)その他市長が必要と認める事項

(代執行)
第12条 市長は、第10条第1項の規定により必要な措置を命じた場合において、義務者がその措置を履行しないとき、履行しても十分でないとき又は履行しても同項の期限までに完了する見込みがない場合において、他の手段によってその履行を確保することが困難であり、かつ、その不履行を放置することが著しく公益に反すると認められるときは、行政代執行法(昭和23年法律第43号)の規定により、自ら義務者のなすべき行為をし、又は第三者をしてこれを行わせることができる。

2 市長は、前項の規定により代執行を行うときは、あらかじめ次条第1項に規定する審議会の意見を聴かなければならない。

(横須賀市生活環境保全審議会)
第13条 この条例の規定によりその権限に属せしめられた事項を審議させるため、本市に地方自治法(昭和22年法律第67号)第138条の4第3項の規定による附属機関として、横須賀市生活環境保全審議会(以下「審議会」という。)を設置する。

2 審議会は、建築物等における不良な生活環境の解消に関し、市長に意見を述べることができる。

3 審議会は、委員7人以内をもって組織する。

4 前項に定めるもののほか、審議会の運営について必要な事項は、規則で定める。

5 審議会の委員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、同様とする。

(その他の事項)
第14条 この条例に規定するもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。

附則
この条例は、平成30年4月1日から施行する。

以上です。



条例が可決されれば来年4月からスタートします

12月議会で可決された後、条例の効力が正式にスタート(施行と呼びます)するのは来年4月1日からとなります。

この条例が成立したからといって、ごみ屋敷と呼ばれる状態が一瞬で解決することはありません。

解決に向けては、一定の年月が必要なことはこれまでと変わりません。

支援に向けた流れ

支援に向けた流れ


けれども条例が定められることにより担当部署が定まり、かつ支援と措置に向けた流れがはっきりと位置づけられることになります。

その点については条例が無かった時とは全く異なります。

何故、一定の年月が必要かと言えば、同様の条例を定めている他のまちと同じく、福祉的なアプローチをまず優先しているからです。

ごみ屋敷対策条例でできること

ごみ屋敷対策条例でできること


認知症や精神疾患など様々な理由によって、ごみ屋敷という状態から自ら抜け出せなくなってしまった方へのアプローチを行なっていきます。

つまり、認知症や精神疾患などのある方々への支援を、保健師やケースワーカーの訪問など積極的に行なっていくのです。

その上で、ご本人がごみ屋敷の状態を解消できるように積極的なサポートを行なっていきます。

こうした支援を行なっても残念ながら事態が解決に向かわなかった場合、『勧告』『命令』『公表』という段階を踏んでいきます。

それでもなお働きかけに応じない場合に初めて『代執行』という強制力が行使されることになります。

市内にはすでに10件を超えるごみ屋敷状態として把握されているものがあります(すでに福祉的な支援が行なわれているケースもあります)。

今すぐの解決を求める近隣の方々にとってはこのプロセスがとてももどかしく感じられると思います。

けれども、横須賀市議会では全会派および無会派議員の一致した考えとして『福祉的な支援』が優先されるべきだと判断しました。

すみやかに条例が可決されて、さらに積極的な支援が実施され、そしてごみ屋敷という状態が可能な限り早く解決に向かうことを願っています。



横浜市会議長・松本研さんがゲストスピーカー。2週ぶりに「KGUかながわ学(政治)」に出席しました/横須賀市議会と関東学院大学の包括的パートナーシップ協定に基いて聴講をしています

2週ぶりに関東学院大学で講義を受けることができました

2016年3月、横須賀市議会と関東学院大学は、『包括的パートナーシップ協定』を締結しました。

この協定に基いて様々な取り組みが行なわれているのですが、その1つとして横須賀議会に対して、関東学院大学の講義の一部の聴講が許可されています。

そこでフジノは、毎週月曜日の15:00〜16:30は、関東学院大学金沢八景キャンパスで講義『KGUかながわ学(政治)』を聴講しています。

関東学院大学にて

関東学院大学にて


9月議会の決算審査のまっただなかで、先週は委員会でバチバチの質疑をしていた為にフジノは欠席しました。来週の月曜日も本会議の為に欠席をしてしまいます。

15回のシリーズのうち、はじめから5回も公務で欠席予定なのですが、それでも聴講する価値のある講義だと感じています。

フジノが聴講している教室のある建物

フジノが聴講している教室のある建物


神奈川県内各地の議会で、『マニフェスト大賞』を受賞した議員をゲストスピーカーとして招いて、その実践を語るという内容です。

講師のくさま剛さん(横浜市会議員)は『ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟』(フジノも立ち上げに参加しました)の共同代表を務めていることから、副学長の出石稔先生じきじきのご指名で講師となり、本科目が設置されたとのことです。

フジノのように政党や会派に所属しない無所属議員にとって、優れたベストプラクティス事例を共有できるこうした機会はめったにありません。

そのノウハウや熱意を横須賀市議会に持ち帰る決意で、学びに来ています。



「かながわ学(政治)」の取り組みが3紙で報じられました

先週の講義では、横浜市選挙管理委員会の協力を得て模擬投票を実施しました。

その様子が新聞3紙に取り上げられました(神奈川新聞東京新聞朝日新聞)。

模擬投票の様子が新聞各紙に取り上げられました

模擬投票の様子が新聞各紙に取り上げられました


こうした取り組みはとても大切だと思います。

くさま先生、ナイス取り組み。

今日の講義のはじめには、くさま先生からのこの事に言及がありました。

「新聞各社が取材に来ましたが、みなさんの中でインタビューを受けた方もいらっしゃいますね。同じ人に取材をしていますが、各社によって書いていることが違うことに注目して下さい。同じ発言を3社とも聴いていても、発言の使う所使わない所があるのをぜひ知って下さい。これがメディアに対するリテラシーを養うことになります」

くさま先生のご指摘どおりで、報道各社には明らかにカラーがあります。

複数の新聞を日常的に読んでいる人であれば、こうした各社のカラーの違いは感じていると思います。

フジノから指摘したいことは、新聞購読をしない世帯が増えたインターネットで情報を得る世代がメインのとなりつつありますが、投票に行く世代は圧倒的に新聞を購読している世代であるということです。

ぜひ学生のみなさまにはこうした事柄もまた講義を通して知ってほしいと願っています。



今回のゲストスピーカーは横浜市会議長の松本研さんです

さて、今回のゲストスピーカーはくさま先生が所属している横浜市会において、市会議長を務めておられる松本研さん(自由民主党)でした。

横浜市会HPより

横浜市会HPより


松本研議長は関東学院大学の出身でいらっしゃいます。

横浜市会も決算審査の多忙な中であっても、母校の学生たちに政治を身近に感じてほしいという想いがその言葉からは伝わってきました。

松本研・横浜市会議長によるパワーポイント

松本研・横浜市会議長によるパワーポイント


講義の前半は、横浜市の歴史、地理的特徴、人口構成、予算などについての基礎知識についてでした。

そして後半はメインテーマである横浜市会についてでした。

ゲストスピーカーとして教壇に立つ松本研・横浜市会議長

ゲストスピーカーとして教壇に立つ松本研・横浜市会議長


横浜市会は政令指定都市の中では、議員提出で成立した議案数が飛び抜けています。

過去8年間で15本の条例を成立させています(2位は、さいたま市で8本)。

つまり、市長が提案した条例案や予算案を審査するだけのチェック機関ではなく、本来の意味での『立法府』としての政策形成能力の高い議会である、ということです。

横浜市の予算規模などを説明する松本研議長

横浜市の予算規模などを説明する松本研議長


本日の講義では『横浜市中小企業振興基本条例』を例に、条例の策定プロセス、そして成立後から現在に至るまで、市内中小企業の経営基盤の強化などの実績があがっている成果をご紹介いただきました。

これこそ、議会の進むべき道だとフジノも考えています。

横須賀市議会でも今まさに『政策検討会議』を立ち上げて、全会派の参加のもとで4年間のロードマップを作り、条例策定を積極的に行なっていく体制ができました。

現在は、全会派が条例案の提案を行ない、条例案の選定基準を作ったところです。

10月末、基準に基づいた採点を行なって、『政策検討会議』では優先順位をつけて条例策定の議論がスタートします。

となりまちの横浜市は政令指定都市でとても規模が大きく、予算も3兆5709億円と横須賀とは比べ物にならないくらい大きさです。

それだけの大規模な自治体を運営していく為に、議会にもチェック機能の強化だけでなく、政策立案能力の強化も求められていることから、議会事務局を『議会局』に格上げしました。

いずれは横須賀市議会もそうした議会事務局の改革も必要だと改めて感じました。

横浜市会・本会議の様子を紹介する松本研議長

横浜市会・本会議の様子を紹介する松本研議長


今日は1時間半と短い時間ながら、となりまちの議会の活躍を改めて学ぶことができました。

今後は、議会同士の交流の機会などを作れたら相互に発展していくことができるかもしれません。

講義の終了後、松本議長にご挨拶させていただき、そのようなご提案をさせていただきました。

横須賀市議会も横浜市会に負けずに、これからも市民のみなさまの為に全力を尽くしていきます!



昨今の大学事情を肌で感じるのもとても大切

関東学院大学には学生食堂がたくさんあるので、前回の学食とは違う所に行ってみました。今日はカフェです。

今回の学食は、カフェ「ミッキー」


教室で耳を澄まして学生たちの会話を聴いていたり、こうして学食で過ごしていると、改めて今の学生の感じていることや昨今の大学事情を少し知ることができます。

ハムカツバーガーを食べました

ハムカツバーガーを食べました


いち聴講生の立場なので何をしてあげることもできないのですが、悩み事を相談している学生の声が聴こえてくるとついつい耳を傾けてしまいます。どうか無事に乗り越えられますように。。。

夕暮れの川辺を駅に向かいます

夕暮れの川辺を駅に向かいます


来週は、フジノは本会議なので欠席。

いろいろ学ぶことがたくさんあるので、これからも可能な限り多く出席したいと思っています。

くさま先生、本日もありがとうございました。ゲストスピーカーの松本研議長、おつかれさまでした。

そして、聴講を受け入れて下さっている関東学院大学さん、ありがとうございました。



フジノは4つの条例案を提案しました。自殺対策・医療福祉人材の確保・性的な多様性の保障と支援です/政策検討会議

条例案の提案、今日がしめきりでした

6月15日のブログに記した通り、『政策検討会議』では横須賀市議会のマニフェストとも言うべきロードマップの作成を行なっていきます。

そして、全議員に対して、『横須賀市議会が新たに作るべき条例の提案』を募集しました。

その締め切りが今日7月31日でした。

フジノも、もちろん条例案を提案しました。

これからの『政策検討会議』で議論を重ねて、どの条例案が最も市民ニーズに応えているか、緊急性の高さや複数の議員から提案が出ているか否か、また現実的に残り2年間で実現可能かなどの視点から絞り込まれていきます。

せっかくの機会ですので、フジノが提出した4本の条例案のタイトルとそのあらましをご紹介します。

第1に、『自殺対策基本条例』です。

(仮称)自殺対策基本条例の制定
  自殺による犠牲者が3万人以上が15年続いた異常な社会状況が、自殺対策基本法施行から10年を経て、ようやく2万人台に減少しつつある。2017年7月に改定された「自殺総合対策大綱」に記されたように「非常事態はいまだ続いている」ことに変わりはない。ここで取り組みを緩めれば自殺は再び上昇しかねない。
 

  本市は、基本法成立前から全国に先駆けて様々な自殺総合対策を実施してきたが、法成立後は国の自殺対策基金などの財源の動きに本市の取り組みが左右させられてきた経緯がある。国の動きに左右されずに、今後も本市の取り組みを決して後退させずに、さらに自殺による犠牲者をより一層減らしていく為の取り組みを継続するために、今後は地域の特性に応じたより細やかな対策を実施していく必要がある。

  そこで取り組みの根拠となる、本市独自の条例制定が必要である。

  その内容は、

  • 本市が自殺による犠牲者を可能な限り減らすことを強く宣言するとともに地域特性に基づいた対策の必要性をうたうこと、
  • 自殺の当事者及び遺族の声を常に耳を傾けるとともに地域診断を含めた調査を実施すること、
  • 前市長時代に単なる連絡会に格下げされた『自殺対策連絡会議』を対策の企画立案及び関係機関の連携の場として明確に位置づけること、
  • 総合的な確保対策を講じること及びその施策実現の為の財政的な措置を取ること、
  • 法定の市町村行動計画の結果を毎年必ず市議会に報告させること、
  • その効果を検証しPDCAサイクルで行動計画を改定し新たな取り組みにつなげていくこと

  などを想定している。

第2に、『医療・福祉人材確保対策推進条例』です。

医療・福祉人材確保対策推進条例の制定
  人口減少は本市最大の課題だが、その人口構成は「少子化・超高齢化」と「労働力人口の減少」である。初婚年齢と初産年齢がともに上昇し、子育てと介護のダブルケアに苦しむ人々も増加している。

  そのような本市が人口減少を抑える為には、こどもを安心して産み育てられる環境と家族介護に追い込まれない環境を確実に整備する必要があるが、現状では「こども家庭福祉」「高齢者福祉」ともに必要な人材が極めて不足している為に、市民に必要な医療・福祉サービスを質的にも量的にも十分に提供できていない。

  そこで、医療・福祉人材の労働環境を実態調査し、総合的な確保対策を講じ、その施策実現の為の財政的な措置を取ると共に、毎年PDCAサイクルでその効果を検証し、優れた医療・福祉人材の確保を実現する為の条例制定が必要である。

第3に、『性的な多様性を保障する基本条例』とも言うべき条例案です。

(仮称)性的指向及び性自認の多様性の理解を増進する基本条例の制定
  ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、性別違和(旧・性同一性障害)、アセクシュアルなど性的指向及び性自認(SOGI)は多様であるが、現に存在する社会の無理解と偏見によって学校や職場など毎日の生活の中で当事者は差別に苦しみ、自殺未遂・自殺に追い込まれる者も多い。

  様々な調査結果や当事者らの報告からもSOGI理解の増進と差別禁止をすべき立法事実が明確に存在するにもかかわらず、2017年7月現在、いまだ国は法制定が実現できていない。全国の地方自治体が独自に条例を作ることでむしろ国の機運を高める役割を果たしているのが現状である。
 
  本市は約10年前からSOGIに関する課題とその解決に向けて、当事者との意見交換会を毎年開催し、市民や学校現場や市職員などあらゆる人々への理解増進と具体的な課題の解決に取り組んできた。まさに本課題において本市は先進自治体として全国を牽引する役割を果たしてきた。

  しかし、その施策展開の根拠となる明確な条例は無く、当事者、議員及び市担当職員の熱意によって様々な取り組みは支えられてきた。ここで本市は明確に条例を制定して施策展開の根拠とするとともに、基本理念を明確化した条例によって当事者及び市民に対して課題解決に向けた決意を強く打ち出すべきである。

第4に、『SOGIを理由とした差別禁止と様々な課題を解決する為の条例』です。

(仮称)性的指向または性自認の多様性を理由とする差別の禁止と課題解決を実施する条例の制定
  上記の条例は『基本条例』であり、SOGIに関する本市の基本的な理念を定めるものである。

  一方、本条例では「具体的な課題とその解決を実施する為」の審議会の設置、当事者の声を中心とした課題の調査、行動計画の策定、行動計画に基づいた施策の実施、その実施にあたる財源措置の必要性、市議会への毎年の取り組み状況の報告、及びPDCAサイクルに基づいて行動計画を見直していくことを明記することを想定している。

以上の4本です。

フジノはこのどれに対しても、条例が無くてもできる様々な提案を市議会で繰り返してきました。

そして、一定の成果をあげているものもあります。

しかし、いずれフジノも引退するでしょう。

フジノと同じ想いをもって、課題解決の為に頑張ってくれている部課長や市職員の方々も多くが定年退職を迎えて代替わりしていきました。

政策がフジノに結びついてしまっている、あるいは政策がその時々の熱意ある職員によって実施されている、それはとても不安定なことです。

やはり、行政は自らが動く根拠となる条例があってこそ、その仕事を永続的に実施していくことができるものなのです。

そこで今回、フジノが想いを込めて取り組んできた分野の中から特にこの4つを提案しました。

今後、提案が通るか否かは全く分かりません。

それでもこのような提案の機会を設けている今の横須賀市議会の在り方をフジノは誇りに感じています。

14年前、初当選した時の横須賀市議会は無所属のいち議員に提案そのものをさせてくれませんでしたから。大きく変わったのです。

次回の『政策検討会議』は9月7日(木)13時からです。