妊婦健診にはHIV検査がありますが、妊婦さんは「偽陽性」で「陽性」と結果が出る確率が高いことを知っていて下さい/AIDS文化フォーラムin横浜(3日目)その1

「AIDS文化フォーラムin横浜2017」3日目も参加しました

おととい昨日に続いて、『AIDS文化フォーラムin横浜』に参加しました。

第24回AIDS文化フォーラムin横浜

第24回AIDS文化フォーラムin横浜


3日間にわたるフォーラムも、ついに今日が最終日です。

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場入口にて

「AIDS文化フォーラムin横浜」会場入口にて


今日も気合いを入れて学びます。



講座「母と子を守る〜感染者の分娩・未受診妊婦〜」へ

フジノは、講座『母と子を守る〜感染者の分娩・未受診妊婦〜』に参加しました。

会場には60人くらいの参加者がつめかけ、ぎゅうぎゅうの満席でした。そのうち男性は8人くらいで、残りはみなさん女性でした。

「母と子を守る〜感染者の分娩・未受診妊婦」会場前にて

「母と子を守る〜感染者の分娩・未受診妊婦」会場前にて


この講座では、妊娠したお母さんからお腹の胎児にHIV感染する『母子感染』について、これまでと現状について学びました。

母と子を守る〜感染者の分娩・未受診妊婦〜

主催:認定NPO法人AIDSネットワーク横浜

『ハイリスク出産』の名医、聖マリの水主川純先生が、感染者の分娩、飛込み分娩、未受診妊婦の問題を語る。

それにしても、主催の『認定NPO法人AIDSネットワーク横浜』はすごいです。

毎年、『AIDSボランティア学校』という連続講座を開催しているのですが、今年でなんと25周年を迎えます(素晴らしい!)。

第25期AIDSボランティア学校・講演会の概要

第25期AIDSボランティア学校・講演会の概要


今年の10回連続講座のプログラムの『第5回』が、今日の『AIDS文化フォーラムin横浜』のこの講座にあたります。

聴きたい1つの講座だけ受講することもできて、こうして『AIDS文化フォーラムin横浜』ともコラボしていて、参加しやすくてすごく良い取り組みだと感じました。



妊婦健診の血液検査に「HIV」も入っています

『妊婦健康診査(妊婦健診)』では血液検査を行ないます。

血液型(ABO式、RhD式)、不規則抗体検査、血液一般検査、血糖の検査、血液生化学検査(肝・腎機能)、梅毒検査、B型肝炎、C型肝炎、HIV検査、風疹抗体、HTLV-1検査、トキソプラズマ抗体検査

上のリストのとおりで、HIVの検査も行ないます。

HIVも母子感染予防(お母さんから胎児に伝染することを防ぐこと)の対象になっているからです。

HIV感染、3番目の経路「母子感染」

HIV感染、3番目の経路「母子感染」


妊婦健診の対象項目になってからの歴史はまだ浅いです(2010年に血液検査の項目に加わりました)。

受診率
2000年 79.4%
2006年 95.3%
2015年 99.6%(最新データ)

けれども現在では、ほぼ全ての妊婦さんに検査が行われています。



どうしても知っていてほしいこと。実は、妊婦さんは「偽陽性」が0.1〜0.3%も出ます

今日のテーマからは外れるのですが、このブログを読んで下さっているみなさまにぜひ知っていてほしいことがあります。

それは「あらゆる検査に完璧・完全は無い」ということです。

ここでは妊婦健診の血液検査での『HIV』について詳しくお伝えしたいのです。

本当は『陰性』であるにもかかわらず、はじめの検査(スクリーニング検査)では『陽性』という結果が出てしまうことがあります。これを『偽陽性』と言います。

妊婦さんは一般の方々よりもHIV検査で『偽陽性』が0.1〜0.3%程度も出てしまうのです。

つまり、日本では妊婦さんが1年間に1000人〜3000人ほどHIV検査で『偽陽性』なのですが、『陽性』と反応が出る。

この1000〜3000人の中で、確認検査(≒精密検査)を行なった末に本当にHIV感染していると診断される人は、わずか50〜100人しかいません。

つまり、950〜2900人もの妊婦さんが妊婦健診の血液検査で実際はHIV感染をしていないのに「『陽性』の可能性があるので精密検査を受けて下さい」と言われているという現実があります。

ぜひこちらのパンフレットをご覧下さいね。

パンフ「妊婦HIV検査(一次検査)で結果が陽性だった方へ」より

パンフ「妊婦HIV検査(一次検査)で結果が陽性だった方へ」より


日本のお産の半分は診療所の開業医によって行なわれています。

そして、全てのドクターがHIVについて詳しい訳ではありません。その為、妊婦健診の血液検査の結果、『陽性』と出た時に『偽陽性』の可能性の説明ができないこともあります。

「ぜひ総合病院に行って精密検査を受けて下さい」

とお伝えして終わり、ということも現実にしばしばあるそうです。

わが国ではHIV・AIDSに対する誤った情報や偏見が根強く残っています。

そのような中で、十分な説明が無いままに

「あなたは妊婦健診の結果、HIV陽性でした」

と言われて、ひどくショックを受ける妊婦さんが多いです。

「AIDSを発症して死んでしまうのではないか」とか「夫から見放されてしまう」と恐れて、ストレスフルな精神状態に追い込まれて孤立してしまう方もいます。

その後、妊婦健診に一切来なくなってしまう妊婦さんもいらっしゃいます。

夫に話した結果、結婚そのものがダメになってしまうこともあります。

そのような厳しい現実があるからこそ、全てのドクターが気をつけて説明をする必要があります。けれども同時に全てのドクターがHIVに詳しい訳ではありません。

そこでぜひみなさまに知っていてほしいのです。

妊婦健診におけるHIV検査の弱点

血液検査の結果、本来は陽性ではないのに陽性とでてしまう『偽陽性』が0.1〜0.3%ほどあります。

日本では1年間に1000人〜3000人ほどの妊婦さんが、『偽陽性』なのですが、『陽性』と結果が出ています。

確認検査(≒精密検査)を行なった結果、最終的にHIV感染していると診断される人は、わずか50〜100人しかいません。

さらに、HIV感染していたとしても絶望のどん底に落ちる必要はありません。

「これだけは知っておきたい 安心と早期発見のためのHIV検査」グラフィックインターナショナル(株)発行より

「これだけは知っておきたい 安心と早期発見のためのHIV検査」グラフィックインターナショナル(株)発行より


そうなんです。

親がHIV感染していても、赤ちゃんは『陰性』で産まれることができる時代になったのです。




(この記事は次の記事に続きます)



薬(PrEP)でHIV感染とAIDS発症を予防できる時代に入っても「啓発による予防行動の必要性と重要さ」を再確認しました/AIDS文化フォーラムin横浜(2日目)

「AIDS文化フォーラムin横浜2017」2日目にも参加しました

昨日に続いて、『AIDS文化フォーラムin横浜』に参加しました。

第24回AIDS文化フォーラムin横浜

第24回AIDS文化フォーラムin横浜


2日目も様々なプログラムが開催されていました。

AIDS文化フォーラムin横浜2017(2日目)会場前にて

AIDS文化フォーラムin横浜2017(2日目)会場前にて


フジノが最も関心を持ったのは、横須賀のSOGIに関する課題の支援に長年ご協力をしていただいている『NPO法人SHIP』が提供する講座『HIV対策の昔と今』です。

「HIV対策の昔と今」会場前にて

「HIV対策の昔と今」会場前にて


タイトルのとおり、わが国のHIV・AIDS対策に取り組んできた第一人者によって、対策のこれまでとこれからについてが語られました。

『HIV対策の昔と今』

司会:星野慎二さん(NPO法人SHIP)

市川 誠一さん(人間環境大学 看護学部教授)
木村 博和さん(横浜市健康福祉局健康安全課医務担当部長)

HIV・AIDS対策の歴史については、新たに知ったこともあって大変勉強になりました。まだまだ学ばねばならないことは多いですね。

歴史についてはこのブログ記事ではご紹介しきれませんので、この講座に関連してフジノが強く関心を持っていることを記します。



AIDSは「不治の病」ではなくて「慢性疾患」の1つに変わりつつあります

AIDSは『不治の病』ではありません

今では20種類以上のクスリがあります。

これらのクスリを多剤併用療法(HAART)で一気にHIVを検出限界値以下まで減らすことができるようになりました。

かつては余命1年と言われた時代もありましたが、現在では余命40〜50年と大きく伸びて、『慢性疾患』の1つへと変わりつつあります。



ただ、治療には費用がとてもかかります

病気が治ることはとても素晴らしいことです。

一方、フジノは政治家ですので、医療政策の為だけに税金が無限に使える訳では無いことをいつも意識しています。

しばしば言われることですが、AIDS治療に必要な生涯の治療費用は1人あたり1億円との推計があります。

さらに、残念ながら先進国ではわが国だけが新たにHIV感染・AIDS発症する人が増え続けている現状があります。

1人あたり1億円の治療費が必要となる疾患に新たに感染・発症する人が増え続けているとすれば、それは膨大な税金の支出につながります。

限られた税金ですから、より広く多くの分野に使うことができる為にも、予防することができる病気ならば感染・発症は徹底的に予防しなければなりません。

徹底的に『予防』へと予算を重点投資する方が効果的だと言えます。



感染を防ぐクスリが開発されました

実は、『HIV感染を防ぐことができるクスリ』があることをあなたはご存知でしょうか?

まず、ふだんからクスリを服み続ける必要があります(=暴露前投与)。

それによって、HIVに感染するリスクのある行為をしても、体内でこのクスリがHIVを攻撃して、感染しないという仕組みです。

『Pre-Exposure Prophylaxis』(=暴露前投与)を略して『PrEP』と呼んでいます。プレップと発音します。

プレップについては、これらのサイトが分かりやすくて詳しく紹介しておりますので、ぜひご覧ください。




ワクチンはまだ万能でなくリスクを下げる「予防行動」は今後も重要

ただし、以下の注意点があります。

「クスリだけで100%の予防はできない」

「HIV以外の性感染症は防げない」

フジノが『PrEP』を知ってから2年ほどが経ちました。当時と変わらず、今日の講座で最新のお話を伺ってもこの状況に変わりはありませんでした。

つまり、HIV・AIDSを積極的に予防していく為には、より安全なセックスやコンドームの使用といった『自らがリスクを下げる行動』が必要なのです。

こどもたちと遊んであげているゆるキャラたち

こどもたちと遊んであげているゆるキャラたち


他の感染症について学んでいても、やはり「ワクチンがあっても検査が大切」といった形で、同じ結論が語られることが多いです。

例えば、現在は副反応の議論に結論が出ないままとなっている子宮頸がんワクチン。

子宮頸がんワクチンを接種しても原因となる全てのウイルス(HPV)を予防できる訳ではありません。

そこで、子宮頸がん検診の重要性を継続して訴えていかねばならない、むしろ「ワクチン接種によって検診に行かなくてもいいや」という人が増えてしまう可能性があるのでより強く検診を受けてもらえるように訴えていく必要がある、と言われてきました。

その為に、政治・行政がどのような工夫をしていくべきなのか、をいつも考えてきました。HIVについても同じです。

「ワクチンを打ったりクスリをのめば予防できる」と言われれば、多くの場合、人の行動は「もうその病気について考えなくていい」となりがちです。

でも、現実にはワクチンやクスリでは防ぎきれないリスクがあるので、そのリスクを下げる為の行動を取ってもらう為の啓発や取り組みが政治・行政には必要なのです。

具体的には、コンドームの積極的な使用が有効だとフジノは思います。

けれども昨日も記しましたが、日本ではコンドームについて学校で丁寧に教えることはありません。

その為、今フジノが書いているブログを読みながら、「コンドームだってよ」と笑っている人もいるかもしれませんし、「政治家としてふさわしくない」と顔をしかめている人もいるかもしれません。

コンドームは避妊の道具としてだけではなく、感染症から自らの身とパートナーの身を守る為の大切な道具として、学校現場でもその利用方法を教えている国々もあります。日本もそうすべきだとフジノは思います。

また、コンドームの利用の推進や使用の啓発だけでなく、より安全な性行為を行なうように行動を変化してもらうことが重要だと思います。

(こうしたリスク低減行動によってHIV感染が大きく下がる研究結果はたくさんあります)

その為には、今のままの学校教育・社会教育の在り方や啓発の仕方では全く足りないという想いが強くあります。

まず知識や情報を提供することも大切(最低条件です)が、それだけでは人の行動は変わりません。

人の行動を変えることほど難しいものはありません。

それではどうしていくか。

政治・行政は、その答えを学問の世界の人々やNGO・NPOを連携しながら常に探していかねばならないと思います。

ついに明日が最終日です

ついに明日が最終日です






3日目も参加しました。こちらのブログ記事をご覧下さい)



3日間にわたる「AIDS文化フォーラムin横浜」がスタートしました/24年目の今年のテーマは「リアルとであう」

「AIDS文化フォーラムin横浜」が今年もスタート!

今日から3日間にわたって開催される『AIDS文化フォーラムin横浜』。今年で24年目を迎えました!

第24回AIDS文化フォーラムin横浜

第24回AIDS文化フォーラムin横浜

学びがたくさんあるこのフォーラムに、毎年フジノは参加しています。

AIDS文化フォーラムin横浜の会場入り口にて

AIDS文化フォーラムin横浜の会場入り口にて





充実したプログラムが8つも開催されました

今日だけで合計8つの充実したプログラムが朝から夕方まで開催されていました。

壁に貼り出された大きなプログラムを観ながら、参加者のみなさまは会場を移動していきます。

大きく貼り出されたプログラムと会場の表

大きく貼り出されたプログラムと会場の表


残念ながらフジノは体調が悪くて参加したプログラムに集中できず、出たり入ったりしながら休んでいました。

(休んでいる間、声をかけて下さった『カトリック中央協議会HIV/AIDSデスク』のみなさま、ありがとうございました)

他の会場もふらりと訪れたりしていたのですが、特に、岩室紳也先生たちが開催していた講座(現役AV男優が語る『性感染症と幸せなセックス』)はまさに超満員。立ち見のお客さんが廊下まであふれていました。

素晴らしかったです。

人はなぜ薬物依存症になるのか(松本俊彦先生の講義)

人はなぜ薬物依存症になるのか(松本俊彦先生の講義)


つい先日もお聴きしたばかりの松本俊彦先生(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長)による薬物依存症に関する講義を、今日もお聴きしました。

基本的な薬物依存症に関する基礎的な知識を提供するというスタイルは変わらないのですが、今日の切り口はMSM(いわゆる同性間で性交渉をする方々)の感染に重きを置いたお話でした。

諸外国とは異なり、日本では依然としてMSMにおけるHIV予防がしっかりなされていません。

今年3月の予算議会でもフジノは質疑を行なったばかりです。

2017年3月3日・教育福祉常任委員会での質疑

フジノの質問

『エイズ予防普及・啓発事業』に関して伺います。

先ほど他の委員の質問に対する答弁として「若者にターゲットを絞る。性感染症全体をテーマにして大学等で啓発に努める」とのことでした。

(横須賀市がエイズ啓発の)『街頭キャンペーン』を始めた時、僕は大変喜びました。

エイズもまだまだ知られていない。検査も実施する人が少ない。ただ、先進国の中で日本は感染が増えている。そういう状況の中で、表立ってキャンペーンをやるということは大変すばらしいなと思いました。

ただ、今回それをおやめになって(街頭キャンペーンを2017年度予算で廃止しました)若者にターゲットを絞るとのことですが、懸念が1点あります。

若者だけに絞ってしまって平気なのか、ということです。

ここ数年話題になっていたのは、中高年になって検査でHIVに感染していることを知るのではなくて、突然エイズを発症してキャリアだったことを知る、ということです。

中高年の方々へのアプローチも継続していく必要があるかと思うのですが、いかがでしょうか。

保健所長の答弁

 
『街頭キャンペーン』を開始した時点は、幅広くエイズの普及啓発をするという意味合いが大きかったというふうに思いますし、現時点でも少なくはないかと思います。

けれども、近年梅毒などの性行為感染症も、若者を中心に流行している兆しがありますので、来年度につきましては、大学等、若者にターゲットをある程度絞った形で、実施させていただきたいと考えています。

フジノの質問

引き続き、中高年の方に向けても啓発自体は行なっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

保健所長の答弁

 
エイズの相談と検査のほうは続けますので、そういったものをPRしながら、引き続き行なっていきたいと考えております。

フジノの質問

『エイズ予防普及・啓発事業』ですので、性感染症全体というよりは、エイズそのものに私は関心があります。

『MSM対策』というか、ハイリスク者対策として、例えば予算書に検査案内カード啓発物品が費用として計上されています。

こうしたものを例えばNPOなどに委託して、いわゆるハッテン場ですとか、当事者の方々が集まりやすい場所に配布をしていただいたり、案内をしていただくような取り組みも必要かと思うのですが、いかがでしょうか。

保健所長の答弁

 
確かに全国的な統計ですと、男性同性愛の方(MSMにおける感染)の割合が過半数程度を占めているという点から考えますと、そういった対策も考えていかなければいけないことの一つかなとは考えています。

これだけ先進国でも取り組みが遅れている現状を前にして、フジノは性感染症だけでなくしっかりとHIVとAIDSに特化した取り組みを継続する必要があると思います。

また、横須賀市もアドバイスをたくさん頂いている日高庸晴先生の研究調査でも「MSMがハイリスクである」ということは客観的な統計的事実なのですから、躊躇せずにハイリスク対策を積極的に打ち出していく必要があると考えています。

いずれにしても、HIV・AIDSを含めた性感染症と薬物依存症の深く密接な関係について、改めて松本俊彦先生のお話を伺うことができて良かったです。



優れた展示がたくさんありました

プログラムを開催している部屋を出ると、あらゆるところで展示がなされています。

HIV・AIDSについての知識のクイズ

HIV・AIDSについての知識のクイズ


HIVとAIDSについてのクイズ方式で知識を問うコーナーがありましたが、かろうじて満点を取ることができました。

岩室先生の論文の数々が読めるように展示してありました

岩室先生の論文の数々が読めるように展示してありました


AIDSに限らず、『感染症』の知識はいつも取り入れようと日々努力はしているのですが、なかなか追いつかなくて困っています。

会場では、活動をしておられる旧知の方々やブログなどでフジノのことを知っておられる方々から声をかけていただきました。ありがとうございます。

いまだに世間では

「エイズ?気持ち悪い」「コンドームなんて口に出すな」

と、敬遠されたり下ネタ扱いされています。

諸外国と異なり日本では学校でコンドームの存在や使い方を教えません

諸外国と異なり日本では学校でコンドームの存在や使い方を教えません


フジノもそうですが、全国で活動を続けておられるみなさまは、いつもいつもこういう世間とのギャップに晒されながら、正しい情報と知識を提供する為にがんばっていますが。。。正直、苦労も多いです。

だから、仲間と再会できると「お互いにまた頑張ろう」という気持ちになれます。



明日あさっても開催してますのでぜひいらしてください!

明日もあさってもフォーラムはかながわ県民センターで開催しております。

ぜひみなさまもいらして下さいね!

(後日追記:2日目も参加しました

かながわ県民センターから眺めた横浜駅西口方面

かながわ県民センターから眺めた横浜駅西口方面


それにしても横浜市長選挙(7月30日)からまだ5日間しか経っていないのに、もはや遠い過去の出来事のように感じます。

必死に汗を流したのが、今ではとても虚しく感じられてなりません。

残念です。



「体験!デートDV予防プログラム実施者養成講座」ワークショップに参加しました/AIDS文化フォーラムin横浜(2日目)

「AIDS文化フォーラムin横浜」の2日目にもやってきました!

昨日に続いて、『AIDS文化フォーラムin横浜〜今こそ、ともに生きる〜』に参加しました。

「第22回AIDS文化フォーラムin横浜」チラシより

「第22回AIDS文化フォーラムin横浜」チラシより


会場は本日も『かながわ県民センター』です。

AIDS文化フォーラムin横浜(2日目)会場にて

AIDS文化フォーラムin横浜(2日目)会場にて


フジノは仕事のつごうで午前のみしか参加できません。

しかし、午前だけでも7つもの分科会があります。

その中からフジノが厳選したのは、こちらです。



「デートDV予防プログラム実施者養成講座」に参加しました

『認定NPO法人エンパワメントかながわ』による『デートDV予防プログラム実施者養成講座』です。

ワークショップ形式で4人ずつのグループにわかれて、高校生向けに実際に行なわれているプログラムを体験します。

認定NPO法人エンパワメントかながわ

エンパワメントかながわのプログラムが全国に広がりつつあります。今年は高校生向けプログラム!この機会に体験ください。

DV防止と被害者の支援において『エンパワメントかながわ』はとても有名なNPOで、その活動は常に高く評価されています。横須賀市とも深い関わりがあります。

そもそも大人になってからのDV防止ではなく、若い世代(中学生・高校生)の段階からしっかりと人と人とが尊重しあうということを理解することが将来のDV防止に直結しています。

また現実問題として、すでに『デートDV』は3人に1人が受けているというデータもあります(2007年横浜市での調査結果より)。

こうしたことから『エンパワメントかながわ』は中学生向け・高校生向けの『デートDV防止プログラム』を開発したのです。

「高校生向けのデートDV防止プログラムの流れ」エンパワメントかながわ資料より

「高校生向けのデートDV防止プログラムの流れ」エンパワメントかながわ資料より


今日のワークショップでは、自らが『エンパワメントかながわ』のメンバーとして実際に各学校に派遣されて予防プログラムを実施できるよう、研修の一部が行われました。

「NO」「GO」「TELL」

「NO」「GO」「TELL」


実際の研修(基礎編)は、朝からびっしり夕方まで最低でも3日間はトレーニングが必要です。

実際の実施者養成講座のパンフレットより

実際の実施者養成講座のパンフレットより


一方、今日はわずか2時間だけですからエッセンスのみ。

「体験!デートDV予防プログラム実施者養成講座」会場にて

「体験!デートDV予防プログラム実施者養成講座」会場にて


それでも大変に勉強になりました。

改めて少人数によるワークショップ型の取り組みの重要性を痛感させられました。



横須賀市でもっとデートDV防止の取り組みを進めていきたい

これまでも横須賀市では『デートDV防止啓発講演会』を毎年開催してきました。

実績

年度 回数 参加人数
2011年度 2回 610人
2012年度 1回 271人
2013年度 2回 1,000人

また、『保護者向けデートDV予防ワークショップ』も開催しました。

さらに、今年3月には中学3年生全員に対して、冊子『自分らしく生きるために~男女共同参画社会について考えよう~』を配布しました。

中学3年生全員に配布した「自分らしく生きるために」

中学3年生全員に配布した「自分らしく生きるために」


この中では大きく『デートDV』のコーナーを設けています。

知っている?デートDV

知っている?デートDV

デートDVは重大な人権侵害です

デートDVは重大な人権侵害です

困った時、悩みを聴いてくれる相談先

困った時、悩みを聴いてくれる相談先


こうした取り組みをもっともっと進めていくことは、将来的に大きな意味があります。

だからこそ、フジノは横須賀市にもっともっと細やかなひとりひとりの児童生徒たちに、今日のようなワークショップを受けてほしいと強く願っています。



神奈川新聞が報じてくれました!

昨日からスタートしたこのイベントを、神奈川新聞が報じてくれました!

2015年8月8日・神奈川新聞より

2015年8月8日・神奈川新聞より


以下に全文を引用してご紹介いたします。

エイズへの偏見考えて 神奈川区で「文化フォーラム」
60超える講座や展示、9日まで

幅広い視点からエイズについて考える『AIDS文化フォーラムin横浜』が7日、横浜市神奈川区のかながわ県民センターで始まった。

9日まで関係団体が60を超える講座や展示を実施する。

初日はオープニング企画として当事者らによるトークセッションが行われ、エイズに向けられる偏見や課題について考えた。

エイズウイルス(HIV)陽性者をつなぐNPO法人「ジャンププラス」代表の高久陽介さん(39)が当事者の立場から登壇し、医師、性的少数者の支援者、社会福祉法人職員もそれぞれの経験から「ともに生きる社会」の実現に向けて語り合った。

ゲイである高久さんは2001年に検査で陽性が発覚。

「初めは墓場に持っていこう」と決めていたが、親しい友人に打ち明けながら現実を受け入れていった。

自身の中にもエイズへの偏見があることに気づいたのは、東京・新宿2丁目でコンドームを配る予防啓発ボランティアを始めたとき。

「特別で深刻な病気だという思いがあった。でも、感染後も変わらず仕事や恋愛をして楽しく生活している自分がいる。本当は身近で普通の病気だということを知ってもらいたい」

と話す。

「人にうつる恐ろしい病気」といったイメージが拭えず、HIV感染者の受け入れがなかなか進まない福祉施設の現状が報告された。

厚生労働省エイズ動向委員会によると、14年、新たに報告されたHIV感染者は1091人、発症したエイズ患者数は455人だった。

フォーラムは午前10時~午後5時半(最終日は午後4時まで)。

性や文化、医療、教育などさまざまな分野の講座や映画の上映が行われる。入場無料。

さすが『人権の神奈川新聞』。ナイス記事。



3日間にわたる「AIDS文化フォーラムin横浜」が始まりました/今年で22年目です!

今年も3日間にわたる「AIDS文化フォーラムin横浜」がスタート

今日は、横浜のかながわ県民センターへ向かいました。

AIDS文化フォーラムin横浜の会場にて

AIDS文化フォーラムin横浜の会場にて


『AIDS文化フォーラムin横浜〜今こそ、ともに生きる〜』

に参加する為です。

全国からたくさんの人々が集まる大切なイベントで、今年で22年目となりました。

毎回とても学びの多い大切な機会です。

何故なら、確かにHIVとAIDSがメインテーマではあるのですが、実際には全ての年齢(赤ちゃんから高齢者まで)に関わりのあるあらゆるテーマが語り合われるイベントだからなのです。

生きていくこと、そして死んでいくこと、全ての事柄がテーマとして語り合われてきたフォーラムなのです。

「第22回AIDS文化フォーラムin横浜」チラシより

「第22回AIDS文化フォーラムin横浜」チラシより


オープニングは毎年大きく盛り上がります。

オープニング

オープニング


今年は、われらが星野慎二さん(NPO法人SHIP代表)も出演者のおひとりとして『学校と連携したセクシャリティ教育を実践している立場から』をテーマに講演されました。



午後は2つの分科会に参加しました

午後は分科会です。

第1日の午後は、11もの分科会が開催されました。

フジノは下の2つの分科会に参加しました。

『「予防」と「リスク軽減」の違いを理解していますか?』会場にて

『「予防」と「リスク軽減」の違いを理解していますか?』会場にて

「予防」と「リスク軽減」の違いを理解していますか?

講師:岩室紳也さん(ヘルスプロモーション推進センター)
表出した課題やトラブル(性・こころ・薬物・ネット)は知識伝達だけで予防できない。全ての課題に共通するリスク軽減という視点の予防啓発を身につけましょう。

岩室先生は(こんな言い方は失礼かもしれませんが)いつもながらおもしろかったです。やや辛口な、でも優しい語り口。

今日のお話にフジノは強く共感したのですが、性もこころも薬物もネットも(そして自傷・自殺未遂・自殺も)全ては同じ地平で考えていかねばなりません。

リスクを軽減していくこと、予防啓発を進めていくこと、フジノも政策として取り組んでいく上でしっかりと考えながら進めていこうと改めて感じました。

「インターネット世代のコミュニケーションと性」会場にて

「インターネット世代のコミュニケーションと性」会場にて

インターネット世代のコミュニケーションと性

講師:ネットスター株式会社
性犯罪に巻き込まれていくこどもたちは特殊な事例では無い。アナログ世代とデジタル・インターネット世代のコミュニケーションの変化を解説します。

講師の方はこのテーマをプロとして扱っておられるので、ふんだんに実際の事例を紹介しながらの講演はとても分かりやすかったです。

インターネット(特にここ数年はSNS)の関わる事件が多発しています。

スマホやケータイを単に禁止しても何も変わらない、というのは明白です。横須賀でもPTAも教育委員会もかなり熱心にこの課題には取り組んできました。

フジノにとっては、こどもたちの支援に対する考え方の再確認をする機会となりました。また、ネットは常に進化して多様な手段が常に生まれています。最新の情報を改めて入手する機会となりました。

『AIDS文化フォーラムin横浜』は明日とあさっても開催されます。

ぜひご関心のある方は、横浜にいらしてくださいね!



「原発事故子ども・被災者支援法」生みの親・川田龍平議員にお会いしました/AIDS文化フォーラムin横浜

20周年を迎えたAIDS文化フォーラムin横浜

参議院議員会館を出て、大急ぎで横浜へ向かいました。

『AIDS文化フォーラムin横浜〜これまでの20年、これからの20年〜』

に参加する為です。

20130802program


会場のかながわ県民センターにて

会場のかながわ県民センターにて


毎年8月、横浜で3日間にわたって開催される素晴らしいフォーラムで、全国からたくさんの人々が集まります。

今年はついに20周年となりました。

オープニング企画、初回を知る人たちのお話をすごくお聴きしたかったです!

オープニング企画、初回を知る人たちのお話をすごくお聴きしたかったです!


開会式と午前のプログラムには参加できませんでしたが、午後にも10分科会+ミニ講座が開催されます。

参加したい分科会プログラムがいくつもありました。



SHIP主催の分科会、「満員御礼」!

数あるプログラムの中でフジノの一番のお目当ては、横須賀での性的な多様性の保障の為にいつも力を貸して頂いている『NPO法人SHIP』と、神奈川県保健医療部による共同開催の分科会です。

テーマは『多様化する性と青少年との関わりについて』です。

SHIPと県による「多様化する性と青少年との関わりについて」

SHIPと県による「多様化する性と青少年との関わりについて」


しかし、会場に到着してみると…。

SHIPの講座は「満員御礼」で入場できませんでした

SHIPの講座は「満員御礼」で入場できませんでした


すでに『満員』の為、入場できなくなっていました!

SHIPの分科会はしばしば『満員』になってしまうので、今年は最も大きい90人定員の部屋に変更したにも関わらず、それでも定員を超えてしまったそうです!

参加できないことは残念でしたが、同時にとてもうれしかったです。関心を持ってくれる方々がたくさんいらっしゃることに大きな喜びを感じました。



川田龍平議員の分科会へ

でも、落ち込んでいるヒマは全くありません。

参加したい分科会は、同じ時間帯でいくつも重なっているので、さっそく第2希望の分科会場へ向かいました。

それは、川田龍平さん(参議院議員・みんなの党)による講演です!

川田龍平参議院議員は永田町から飛んできて講師を勤めて下さいました

川田龍平参議院議員は永田町から飛んできて講師を勤めて下さいました


テーマは『いのちが最優先される社会の実現のために』です。

【分科会の内容】
HIV/AIDSの歴史に学び、薬害、医療、環境、放射能の被害からいのちを守れる社会を創るにはどうすればいいかを考えます。

川田龍平議員は『原発事故子ども・被災者支援法』の生みの親の1人です。

全ての会派が共同提案して成立した法律ですが、そもそものスタートは川田龍平議員と阿部知子代議士が衆議院法制局に法案の策定を依頼したことだった、とフジノは認識しています。









さきの参議院選挙で『子ども・被災者支援議員連盟』メンバーが何人も落選してしまいました。

そんな厳しい国会状況の中で、「生みの親」である川田議員が2期目の当選を果たして下さったことは大変ありがたいことだとフジノは感じています。

ところで、川田議員はさっきまでフジノが居た『子ども被災者支援法推進自治体議員連盟結成集会』の冒頭で挨拶をして下さいました。

そのまま退出されて大急ぎで横浜に向かって、この分科会で講師を勤めておられたのです。

ですからフジノは、ちょうど川田議員を追いかけるような形で参議院→横浜へと戻ってきました。

川田議員の新著「この国はなぜ被害者を守らないのか〜子ども被災と薬害エイズ」はオススメです

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1時間半の講演の後、質疑応答になりました。

一般の参加者の方々の質問がひと通り終わった後で、フォーラムにはそぐわないかもしれないとお断りをした上で、フジノも発言をさせて頂きました。

「『原発事故子ども・被災者支援法』を推進していく為に、地方議員と市民のみなさまにもたくさんできることがあるはずですが、川田議員としてはどんな行動が必要だとお考えですか」

というものです。

川田議員からは逆に、フジノの暮らす横須賀には母港として米海軍の原子力空母が存在している現状やモニタリングポストなどが他都市よりも早くから設置してあることを例に挙げて、

「横須賀の市民の方々の放射性物質への関心は他都市よりも高いですか?」

と尋ねられました。

先ほどまでフジノは『原発事故子ども・被災者支援法』推進の為に参議院会館に居たものの、来賓として参加して下さった国会議員の方々はみな忙しくて、現実的に、意見交換をすることは不可能でした。

それがこうして本当にわずかな時間ではあったものの、国会議員による議連の事務局長を勤める川田議員と意見交換をできたことはものすごく貴重な機会でした。

フジノの質疑が会場の他の参加者の方々の想いを損ねることにならないかと心配でしたが、分科会終了後に複数の参加者の方から『原発事故子ども・被災者支援法』について話しかけて頂きました。とてもありがたいことです。

こんな機会を持つことができたのも、『AIDS文化フォーラム』に参加したおかげです。

フォーラム主催者のみなさま、参加者のみなさま、そして川田龍平議員と秘書の大坊さん、本当にありがとうございました!

明日もあさってもフォーラムはかながわ県民センターで開催しております。

ぜひみなさまもいらして下さいね!



性的マイノリティ施策を前進させる為に「当事者代表の委員」としてSHIPの星野慎二さんが孤軍奮闘してくれています!/横須賀市人権施策推進会議

人権施策推進会議の為前に、SHIP代表・星野慎二さんとランチしながら作戦会議です

今日は、『NPO法人SHIP』代表の星野慎二さんと待ちあわせて、市役所のそばにある『汐カフェ』でお昼ごはんを食べながら意見交換をしました。

汐カフェのおいしいごはん

汐カフェのおいしいごはん


『汐カフェ』はおいしい野菜をたくさん食べさせてくれるとてもオススメのカフェです。お昼時に市役所に来る用事がある方はぜひ立ち寄ってみて下さい。

*残念ながら『汐カフェ』は2014年6月30日をもって閉店してしまいました。

新たなスタートを切った『SHIP』の近況をはじめ、先日開催された『AIDS文化フォーラムin横浜』の感想や

いわゆる『性的マイノリティ』とされる立場に置かれた横須賀のこどもたちの現状や

『SHIP』に寄せられる横須賀市民の方々からの相談状況など

1時間半にわたって、意見交換ををさせていただきました。
 
ものすごく貴重な機会でした。



新著「こころの科学増刊・中高生のためのメンタル系サバイバルガイド」おすすめです!

ところで、下の本が先日出版されました。

「こころの科学増刊・中高生のためのメンタル系サバイバルガイド」松本俊彦編、日本評論社、2012年

「こころの科学増刊・中高生のためのメンタル系サバイバルガイド」松本俊彦編、日本評論社、2012年


『こころの科学増刊・中高生のためのメンタル系サバイバルガイド』(松本俊彦編、日本評論社、2012)です。

この本の『恋愛と性』の章の中で、『セクシュアルマイノリティと思春期』に要注目です。

執筆したのは、『NPO法人SHIP』代表の星野慎二さんと宝塚大学の日高康晴先生のお2人です。

お2人はフジノにとって『性的な多様性の保障』をすすめる上で、重要な視点に気づかせて下さる、とても大切な存在です。

すさまくじお忙しい方々であるにも関わらず、横須賀市のSOGIに関する施策(セクシャルマイノリティ支援の取り組み)の為にたびたび横須賀に足を運んで下さって、本当にありがたいです。



当事者代表の委員として星野慎二さんが「横須賀市人権施策推進会議」に出席しました

さて、ランチミーティングの後は市役所へ移動です。

『第2回横須賀市人権施策推進会議』の会場へ向かいました。

人権施策推進会議の会場前にて

人権施策推進会議の会場前にて


星野慎二さんは『委員』として会議に出席する為です。

フジノは『傍聴者』としてその場に存在することで、会議を後方支援する為です。

以前に記したとおり、今年度から新たに星野慎二さんが『人権施策推進会議』の『委員』に正式に委嘱されました。

この人選は、フジノにとってまさに快挙でした。

「私たち抜きに私たちのことを決めないで」

という、あらゆる『当事者運動』にとって最も象徴的なフレーズがあります。

『セクシャルマイノリティの人権施策』について議論する場に『セクシャルマイノリティ当事者』の声を代表できる存在がいなければ、それは空理空論に過ぎません。

長年にわたって『セクシャルマイノリティ支援』に取り組んできた星野慎二さんが、この会議の委員として選ばれたことは『当事者運動』の原点にあたる理念を実現するものです。
 
横須賀市の決断をフジノは高く評価しています。



「当事者不在はダメ!」なのに、もう1つのテーマでは当事者委員が誰もいません

一方で、その理念の実現に向けての横須賀市の努力はまだまだ不十分だと言わざるをえません。

今年度、市長から諮問されたテーマは2つです。

  1. 『外国籍市民』
  2. 『セクシャルマイノリティ』



の2つのテーマです。

スケジュール(予定)では、第1回~第2回で『外国籍市民』の人権施策を取り上げ、第3回~第4回で『セクシャルマイノリティ』の人権施策を取り上げて、市長への意見をまとめます。

本日(第2回)は、前回に続いて『外国籍市民の人権施策』について議論がなされました。

しかし、委員メンバーに外国籍市民はひとりもいません。

この会議の場に、当事者である外国籍市民が誰もいないままに議論が続けられたことに、フジノには強い違和感が残りました。

「私たち抜きに私たちのことを決めないで」

この原点に立てば、外国籍市民(大人であれこどもであれ)の本人が、この場で発言する機会を与えられていないのはおかしいです。



星野慎二委員も全てのセクシャルマイノリティの立場を代表することはできません

同じように、星野さんが正式に『委員』に委嘱されたことは快挙ですが、セクシャルマイノリティの全ての立場を代表している訳では無いこともまた事実です。

LGBTQという言葉がありますが、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー・クエスチョニングの5つの立場を省略した単語です。

しかしLGBTQの5つの立場だけでなく、アセクシャル・パンセクシャルなど、セクシャリティはさらに多様です。

星野さんおひとりが『委員』になったからといって、星野さんおひとりに全てのセクシャリティを代表していただくことはムリです。

もっともっと様々な立場の当事者の方々の声に耳を傾けるべきなのです。

そうでなければ、当事者抜きに、人権施策が作られてしまう。とてもおかしなことなのです。

正式な委員を今から増やすことは現実的にムリかもしれません。

けれども、例えば『参考人』といった形などで 『人権施策推進会議』の場に、もっとセクシャルマイノリティ当事者の方々が発言できる場を設けるべきです。

もっともっと知恵を出し合って、より良いものをつくりあげていくべきです。

その為の努力を、政治・行政は絶対に惜しんではいけない。フジノは固く信じています。



次回は10月です。ぜひ傍聴にいらしてください!

次回(10月18日・午後)は、ついに『セクシャルマイノリティの人権施策』についてです。

どうか関心のある方々はぜひ傍聴に足を運んで下さい。

1人でも多くの方の声を届けに来て下さいね。

 こころからお待ちしています!