2013年9月議会・一般質問

藤野英明です。よろしくお願いします。

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1.市長選挙において対立陣営に立った方々に対して、吉田市長が心から協力を求めることの必要性について

吉田市長は、2009年の市長選挙において対立陣営に立った方々との間の感情的なもつれを1期目の4年間を通して、解消できませんでした。

それは市政のいくつかの課題において大きな停滞をもたらしました。

前回の市長選挙では吉田市長を応援した僕は、今回、前副市長の広川さとみ候補を応援しました。

この陣営は、『4年前に対立陣営を応援した方々』とほぼクロスしていました。

僕は、この陣営に身を置いてじかに多くの方々と接する中で、知識、経験、人脈、知恵、実行力などを持つ本市の発展にとって必要不可欠の存在の方々が多数おられることを改めて痛感しました。

本来であれば、4年前の市長選挙が終わった後にこうした方々にも心を砕いて向かい合って和解を求めて本市の全ての叡智を1つに結集して事に当たれるように吉田市長は尽力すべきでした。

2期目も同じ失敗を繰り返せば、本市の危機的状況を乗り越えることはできません。1期目の反省にたって、たとえ選挙では対立陣営に立った方々であっても、今度こそ吉田市長は礼を尽くして協力を求めていくべきです。

特に協力を求めるべき3つの存在を挙げて、市長の今後の姿勢について伺います。

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(1) まず、対立候補本人である広川さとみさんです。

彼は『横須賀の最高の人財』です。

公人では無くなった今も、現役市職員・OBOGから深い信頼を得ている広川さんの力をお借りすべき機会は今後も多々あるはずです。勝った側である吉田市長から頭を下げる度量をぜひ持って頂きたいと思います。

(2) 次に、地元選出の国会議員の方々です。

1期目の吉田市長は地元選出の国会議員である小泉進次郎代議士古屋範子代議士らとの信頼関係の構築が全くできていませんでした。

しかし、地元選出の国会議員と市長とが本気でタッグを組まなければ解決できない課題は多くあります。

来賓で同席した際に挨拶する程度ではダメです。

しっかりと時間を作って、一緒にメシを食って腹を割って語り合い、本市をより良い方向に変えていく為に協力を求めて頂きたいのです。

(3) 3番目に、対立陣営に立った市議会議員たちです。

昨年の暮れあたりから

「対立候補を応援している市議たちが訴えている課題に吉田市長は見向きもしない」



との声を市職員・同僚議員からしばしば聴きました。

これが事実か否かに関わらず、こうした声があがること自体が市議会と市長との間に人間的な信頼関係ができていなかった事実を表しています。

個別の政策によって対立することがあるのは当然ですがまず人としての信頼関係があれば、大局的には必ず同じ方向に進んでいかれるはずです。

2期目にあたって市議会との協調姿勢を市長は打ち出してはいますが、対立候補を応援した立場であろうともっとそれぞれの市議会議員の声に真摯に耳を傾けて頂きたいと思います。

【質問1・2・3】
以上の3つの存在それぞれに対して、今後どのように向き合っていくのか市長の考えをお聞かせ下さい。



2. 今後4年間の市政のあり方を語るべきだったにも関わらず本定例会で吉田市長が「所信表明」を行わなかった問題について

初当選であれ再選であれ、市政を担う市長は4年間の任期を通した市政運営について『所信表明』を行うべきです。

しかし、再選直後から吉田市長は『所信表明』を実施しない方針を示しました。

さらに7月10日の初登庁後の記者会見

「2期目に当たっての所信表明を行なうお気持ちはおありでしょうか」

と記者から問われると

「特にそれはないです。すでに『施政方針』を示していますし、2期目で『所信表明』をする方はいないのではないかと思います」

と答えました。

そもそも『施政方針』と『所信表明』とは全く別のものです。

また、再選された首長は『所信表明』しないものだという吉田市長の言葉は事実ではありません

今年再選を果たした横浜市の林市長は『所信表明』を行ないましたし、吉田市長の友人であり市長選挙の際にはわざわざ横須賀まで応援にやってきた千葉市の熊谷市長も再選後に『所信表明』を行なっています。

再選された首長たちが所信表明を行うことは全く珍しいことではありません。

政治家・首長の仲間が多い吉田市長がこうした事例を知らないとは極めて考えづらい為、吉田市長は再選後に『所信表明』をあえて実施しなかったのだと僕は受け止めています。

そこで3点伺います。

【質問4】
(1) 何故、記者の質問に対して「2期目で所信表明をする方はいない」などと事実とは異なることを述べたのでしょうか。

【質問5】
(2) 何故、再選後に吉田市長は市民・市議会に向けて『所信表明』を行わなかったのでしょうか。

【質問6】
(3)  『市民・市議会に対して説明責任を果たしていないこと』をどう考えているのでしょうか。

お答え下さい。



3. 吉田市長の選挙公報の記述から感じられた、『入所施設』への誤解・美化された『在宅ケア』のイメージ、そして死生観について

吉田市長の選挙公報を読んで、僕は強い違和感を覚えました。

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選挙の1ヶ月前に入所施設にて祖母を亡くしたという文章は好意的に流して読めば「在宅療養・地域包括ケアを進めたいのかな」と受け止めることはできますし、そもそも個人個人の価値観や死生観は様々であるべきで、他人である僕が口出しすべきことではありません。

しかし、市政トップである市長の持つ価値観や死生観は個人のそれとは異なります。本市の保健・医療・福祉政策に大きく反映されるもので市民生活に与える影響が大きいです。

その意味において、選挙公報に記されていたことの多くは僕には看過できませんでした。そこで市長のお考えを確認したいと思います。

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(1) 吉田市長は『入所施設』=『悪』という思い込みと、『入所施設』に対して誤解を抱いているのではないか。

選挙公報には

「施設に入所していた為、(祖母との)別れ際に会うことができませんでした」

「最期の時間を一緒に過ごすことができなかったことが一番心残りで、残念」



との表現があります。

一般的に、高齢者向けの『入所施設』とは、特別養護老人ホーム、老人保健施設、療養病床、有料老人ホーム、精神科病院などを指します。

しかし10年間、公私ともに医療・福祉の現場に関わってきた僕には、人生の別れの瞬間に親族が会えないような対応をする『入所施設』の存在は全く考えられません。

介護現場で働く方々や福祉部介護保険課職員にもこの点を尋ねてみましたが、やはり「あり得ない」との意見でした。

『入所施設』から容態悪化の連絡をもらえない、人生の別れ際であるにも関わらず面会時間外の為に会うことを拒否された、という事態は極めて考え難いことです。

現在、本市にも多数の『入所施設』があり、そこで暮らす方々とご家族は多数にのぼります。

介護保険3施設だけでも2013年現在約3,000人が入所しています。さらに、有料老人ホーム・精神科病院・療養病床で暮らす方々を加えれば相当な数になります。

特別養護老人ホームへの入所を待機しておられる方々を初め、「入所施設」への市民ニーズは全く減っていません。

【質問7】
そんな現状がある中で、行政トップである市長が『入所施設』=『悪』のような誤解を持っているとすれば、それは問題です。選挙公報における市長の表現は、多くの市民にも誤解を生むため、適切ではありません。

このような僕の指摘に対して、市長はどうお考えでしょうか。




(2) そもそも『病院』『施設』と『在宅』はどちらにも長所と短所があり、どちらかが正しくてどちらかが悪いという二元論では決してあり得ないものです。さらに、現在では特別養護老人ホームをはじめとする施設が『看取り』にとても力を入れている現状があります。

【質問8】
ア 6月10日の教育福祉常任委員会で、僕は『看取り』について介護保険課長・地域医療推進課長と質疑を交わして、市内の特別養護老人ホーム・老人保健施設・有料老人ホームなどにおいても、しっかりとした『看取りケア』『看取り支援』が行われている事実を指摘しました。

市長の『選挙公報』を読む限り、「そうした『施設』の努力を全くご存じないのだ」と感じましたが、いかがでしょうか。


【質問9】
イ 「死を悲しいものではなく意味あるものにしていきたい」と選挙公報に記した市長は、こうした『看取りケア』『看取り支援』がより実践されるように特別養護老人ホームなどを積極的に支援していく取り組みを行うべきではないでしょうか。




(3) 「けれども、施設や病院で亡くなることだけが答えではない、と思いはじめました」という表現には、ショックを受けました。

すでに本市では数年前から『在宅療養』『地域包括ケア』の取り組みをスタートさせてきたのです。

おばあさまが亡くなられた今年5月に初めて吉田市長がそのように「思い始めた」のだとしたらあまりにも遅すぎるし、これまでの本市が進めてきた『在宅療養』『地域包括ケア』の意味を深く理解しないままに進めてきたのかと失望させられました。

【質問10】
ア 僕が指摘したように「思いはじめた」のは今年のつい数ヶ月前のことで、それまでは「在宅療養・地域包括ケア」の重要性を理解しておられなかったということなのでしょうか。

【質問11】
イ そもそも予算編成権をはじめ、誰よりも政策実現の権限を持つ立場に4年間もあった市長は、あなた自身がしっかり取り組んでいれば「手を握りしめながら最期を看取る」ことができるまちに変えることができたはずです。

この指摘をどう受け止めれおられるでしょうか。

【質問12】
ウ 「施設や病院で亡くなることだけが答えではない」という吉田市長は、『在宅での看取り』を推進していく為にどのような具体策を考えているのでしょうか。

【質問13】
エ 本市の在宅ケアは弱いです。『夜間対応型訪問介護』は、導入を目指しながらもずっと実現できませんでした。

さらに昨年スタートした、介護度が重い方であっても地域で暮らしていかれる重要な切り札の1つである24時間対応型の訪問サービス「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」の事業所数が本市では圧倒的に少ない現状(9月1日現在1事業所、対象2名のみ)をどう考えておられるのでしょうか。

【質問14】
オ 4月には『定期巡回・随時対応型訪問介護看護』に手を挙げていた事業所が開始直前に人材を確保できずに申請を取り下げました。また、2013年度末までに本市では2事業所の開設しか目処が立っていません。

吉田市長が『選挙公報』で記した想いが本気ならば、事業所が本市で事業に積極的に参入できるように介護人材の確保策や採算が確保できる為の施策など、もっと本市が現状を改善する為の取り組みを行なうべきではないのでしょうか。

さらに多死社会が進む2025年までに今の取り組み方では現状を変えるのはとても間に合わないのではないでしょうか。

【質問15】
カ 『在宅での看取り』を推進するならば、かねてから僕が提案してきたように「サービス付き高齢者向け住宅」(これは入所施設ではなく自宅・在宅という扱い)の導入を本市においても積極的に進めるべきです。

現在は市内1カ所でしか運営されていない「サービス付き高齢者向け住宅」への事業所の参入を促進する施策を積極的に行うべきではないのでしょうか。

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(4) 「横須賀で、自宅でも最期を迎えることができる環境づくりを行ない、誰にでも必ずおとずれる『死』を、『悲しいもの』ではなく、『意味あるもの』にしていきたいと思います」という表現が意味するところ、つまり、吉田市長の死生観を伺います。

僕は、「人の死は亡くなる場所(施設・病院・在宅など)によってその『意味』が規定されるのでは無い」、と考えています。

そして「意味ある死」とは「死ぬ瞬間の看取られ方」ではなく、「本人とご家族がその意思を尊重される人生を生きること」だというのが僕の考えです。

【質問16】
ア 吉田市長は「施設での死は『悲しいもの』で、『意味がないもの』だ」というお考えなのでしょうか。

【質問17】
イ 吉田市長にとって「意味ある死」とは何でしょうか。

具体的にご説明下さい。

【質問18】
ウ そして、それを市民の多くが実現できるように市長はどのような政策を進めていくお考えなのでしょうか。

お答え下さい。



4. 「事務事業等の総点検」における「見直しの基本方針」について

「平成25年度事務事業等の総点検」について市長から市議会に説明が行なわれました。

「見直しの基本方針」として

実施計画、分野別計画など規定の方針・計画に基づく事務事業であっても、事業実績や事業効果を踏まえ、事業内容や実施方法などの見直しを検討する



と記されていました。この点について、うかがいます。

【質問19】
(1)「介護保険運営事業計画」や「障害福祉計画」などをはじめとする各計画は、関係者・有識者・公募市民らによる審議会等で検討されて市議会の議論を経て策定されたものであって、その実施は市民との約束です。

それにもかかわらず、各計画に明記された事業を安易に廃止・削減するようなことがあれば計画行政そのものへの市民からの信頼を損なうことにつながります。

見直しの検討は極めて慎重に行うべきではないでしょうか。

【質問20】
(2)そもそも後年度にこうした見直しをせずに済むよう、各計画の策定にあたっては財政基本計画や他計画と明確に連動させた策定を進めるようにあり方を見直す必要性があるのではないでしょうか。

以上2点について、お答え下さい。

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5. 健康寿命を伸ばす為の新たな組織および取り組みの「第2次実施計画」への明確な位置づけの必要性について

【質問21】
(1)3月25日の予算決算常任委員会総括質疑、6月6日の本会議一般質問で重ねて提案した「市民の健康習慣を確立する為の保健対策機能を全庁的に集約する組織改編の必要性」について、都市政策研究所を中心とした検討のその後の状況はどのようなものでしょうか。

【質問22】
(2)この組織改編と新たな保健対策の取り組みは、新たに策定される「第2次実施計画」に明記すべきですが市長はどのようにお考えでしょうか。

以上2点について、お答え下さい。



市長の答弁

御質問ありがとうございました。

【答弁1】
まず、市長選挙において、対立候補であった方に協力を求めることについて御質問をいただきました。

対立候補の一人の方は、実務にたけた方でありましたので、これまでとはまた違った立場で横須賀市のまちづくりなど、多方面で御活躍いただきたいと考えています。

【答弁2】
次に、地元選出の国会議員との信頼関係の構築について御質問をいただきました。

本市が抱える課題の解決を図る際に、国の理解や協力をいただかなければならない場面が多々あると考えています。

ただ、国への働きかけに際しては、まずは市議会議員の皆様のお力をおかりできるかどうかが大事な観点であると考えています。その上で、国会議員の皆様との信頼関係の構築に努めていきたいと思います。

【答弁3】
次に、もっと市議会議員の声に真摯に耳を傾けて、適切に市政に反映させていくべきではないかという御指摘をいただきました。

市議会の皆様からの御意見は、市議会の開会中だけでなく、さまざまな接点をつくっていただき、折に触れてお聞きしていきたいと考えています。

御意見の中には、御賛同いただける意見だけでなく、御批判や御指摘など、さまざまな意見があると思いますが、それぞれに真摯に耳を傾けて、よりよい政策を実現できるよう努めてまいりたいと考えています。

【答弁4】
次に、なぜ記者の質問に対して、「2期目で所信表明をする方はいない」と述べたのかという御質問をいただきました。

私の知る限りでは、本市では2期目以降に所信表明を行った例はありませんでしたので、そのように申し上げました。

【答弁5】
次に、なぜ再選後に市民や市議会に向けて所信表明を行わなかったのかという御質問をいただきました。

市政に対する考え方は、これまでと変わりはなく、第1回定例会の施政方針で述べたとおりであること、また今後の具体的な施策については、現在、策定中の実施計画に、その財源とともに位置づけた上で、市民や市議会の皆様にお示ししたいと考えていたため、改めて所信表明を行なうことはいたしませんでした。

【答弁6】
次に、市民、市議会への説明責任について御質問をいただきました。

今後、具体的に進めていく施策については、実施計画に位置づけてしっかりと財源を担保し、実施に向けた道筋を市民、議会にお示しすることで、説明責任を果たしてまいりたいと考えています。市民や市議会の方々から、さまざまな御意見をいただきながら、よりよいものとするよう取り組んでまいります。

【答弁7】
続きまして、『選挙公報』における表現から、「『入所施設イコール悪』だと誤解しているのではないか」という御質問をいただきましたが、施設が原因で何かあったわけではありませんし、入所施設が悪だと考えたこともありません。

逆に施設職員の皆さんには、心から感謝をしています。

【答弁8】
次に、市内の特別養護老人ホームなどの『施設』が行っている、『看取りケア』や『看取り支援』の努力を知らないのではないかという御指摘をいただきました。

特別養護老人ホーム、老人保健施設、有料老人ホームのほか、グループホーム等においても『看取り』について努力されているということは承知をしています。

【答弁9】
次に、『看取りケア』や『看取り支援』がより実践されるように支援をしていくべきではないかという御質問をいただきました。

今後さらなる取り組みが進むよう、市として施設職員の心理的な負担の軽減を含め、どのような支援ができるか検討していきたいと思います。

【答弁10】
次に、祖母が亡くなるまで、在宅療養、包括ケアの重要性を理解していなかったのかという御質問をいただきました。

在宅療養、包括ケアの重要性については認識していましたし、そのための取り組みも進めてきたところです。

【答弁11】
次に、「これまでの在任期間中にしっかりと取り組めば、祖母の手を握り締めながら最期をみとることができるまちにできたのではないか」という御指摘をいただきました。

『在宅療養』についての事業は、平成22年度から準備を行い、平成23年度より取り組みを始め、全国でも先進的な自治体として注目されていると自負をしています。

『在宅療養』の普及には、さまざまな課題があり、道半ばではありますが、着実に進めていきたいと考えています。

【答弁12】
次に、『在宅での看取り』を推進していくために、どのような具体策を考えているのか御質問をいただきました。

『在宅での看取り』を推進していくためには、地域ごとのチームづくりが必要であると考えています。

既にこれまで医療関係者と介護、福祉の関係者の顔の見える関係づくりに着手し、関係職種の皆様を対象にしたセミナーや研修会を開催してきました。

本年度は『病院』から『在宅』への退院調整を円滑化する事業に着手するとともに、地域ごとのチームとして市内を4ブロックに分け、在宅医療ブロック会議を立ち上げてまいります。

【答弁13】
次に、24時間対応型の訪問サービスの事業所数が少ない現状について御質問をいただきました。

『定期巡回・随時対応型訪問介護看護』は、市としても今後サービスへのニーズが高まると考えていまして、本市では、この9月に1事業所が開設する運びとなり、年度内にもう1事業所が開設する予定となっていますので、こうした取り組みをさらに支援していきたいと考えています。

【答弁14】
次に、事業者が参入しやすくなるよう、本市の状況を改善する取り組みについて御質問をいただきました。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所については、現在、平成26年度にも補助金を利用して事業を実施する予定の事業者を募集しています。さらに募集に当たっては、必要な事業者に対し不動産の業界団体の協力を得て、不動産物件情報の提供を行っているところです。

【答弁15】
次に、サービス付き高齢者向け住宅への事業者の参入を促進する施策を積極的に行うべきではないかという御質問をいただきました。

サービス付き高齢者向け住宅については、登録は任意で、建設費補助などがある一方、通常の賃貸方式では入居一時金を徴収できないなど、メリット、デメリットがありますので、その選択は事業者の判断に任せたいと考えています。

【答弁16・17】
次に、「施設での死は悲しいもので意味がないと考えているのか、また意味ある死をどのように考えているのか」という御質問をいただきましたので、こちらをあわせてお答えいたします。

私は施設での死は悲しいもので意味がないと考えたことはありません。

私が『選挙公報』という限られたスペースの中でお伝えしたかったのは、死を悲しいもの、怖いものとして忌み嫌うのではなく、死を人生の一部として捉え、よりよい人生の最期を飾るために御本人だけでなく、みとりをする家族や地域の方々にとっても、穏やかで悔いのないものにしていくこと、そしてその人が亡くなられた喪失感や空虚さを楽しかった思い出や病気を患ってからの生きざまなどによって、それを埋めることができるような、そのような意味のあるものにしていくことができればと考えています。

【答弁18】
次に、市民の多くが『意味ある死』を実現できるよう、どのような政策を進めていくのかという御質問をいただきました。

まず、市民の皆様がどのような最期を迎えたいのか理解をし、自分のこととして考えていただく必要がございます。

そのためにシンポジウムの開催のほか、精力的にまちづくり出前トークを行っています。

その結果、病院ではなく、在宅や施設での看取りを希望したいという市民には、それがかなえられるようにしたいと思います。そのために、先ほど申し上げた地域ブロック会議の立ち上げを初め、関係職種のスキルの向上、マンパワーの確保、退院調整の円滑化などの事業を展開し、健康部、福祉部等が協力をしながら進めていきたいと思います。

【答弁19】
次に、事務事業等の総点検における見直しの基本方針について、介護保険計画や障害福祉計画などの見直しの検討は慎重にすべきとの御指摘をいただきました。

各分野別の行政計画については、将来予測や政策判断に基づき、現場や市民の声を聞きながら設計をしていくというプロセスが大事であると考えています。

ですから、計画期間中は計画に位置づけた事業の実施に邁進し、次の計画を策定するタイミングにおいて、その事業の実績や効果をよく見きわめていきたいと思います。

【答弁20】
次に、各計画の策定に当たって、財政基本計画などと連動させて、あり方を見直していく必要性について御質問をいただきました。

環境基本計画、教育振興基本計画など主な行政計画は、その内容、期間を基本計画、実施計画、財政基本計画と連動させながら策定しています。また、障害福祉計画など、法律で計画期間が定められ、これらの計画と期間が合致しない行政計画についても、策定時点での財政基本計画の中長期の財政収支見通しを考慮しながら策定しています。

【答弁21】
次に、健康寿命を延ばすための新たな組織の必要性について、その検討状況を御質問いただきました。

健康寿命を延ばす政策を進めていくには、関連する部局が連携をして事業を進める必要があるという認識のもと、現在は政策推進部、福祉部、健康部などの関係各課の実務担当者による検討会を立ち上げています。

特に課題となっている国民健康保険の被保険者の健康管理については、基礎となる特定健診をどのようにしたらより多くの人が受診するようになるのか、保健指導が必要な人への対応をどう進めていくかなど、組織体制を含めて検討しています。

【答弁22】
次に、組織改編と新たな保健対策の取り組みを第2次実施計画に明記すべきという点について御質問をいただきました。

生涯現役のまちを目指す上で、現在検討しているさまざまな施策については、組織改編とあわせ実施計画の中に盛り込んでいきたいと考えています。



フジノの質問

市長、御答弁ありがとうございました。

これまで9月議会初日、2日目、そして本日、ここまでの答弁の仕方を聞いてきて、市長が誰に対して今後親しくつき合っていきたいのか、そして誰に対してはそのような気持ちはさらさらないのかというのがよくわかりました。

そして、僕も『和解する気というのはさらさらない相手の一人』なのだということもよくわかりました。

さらに、質問に対してお答えいただいた2つで、そういう直観的に感じたものは、対立候補であった広川さとみさん、また地元選出の国会議員の方々に対しては、協力を心から求めていくというような気はないのだというのが伝わってきました。

選挙に勝つ為の方法としては、『劇場型』に敵をつくって、「自分だけが正義だ」といって善悪に言論を演出すれば勝つことはできます。

けれども、4年間に当たって政策を実行していくときには、敵も味方もなくて、全員が一致して戦っていかなければ政策実現はできません。

その意味で、広川さとみさん、公人ではないにもかかわらず、今回あえてお名前を出したのは、その実際の得票数を見ても、市民、そして市職員、市職員OB・OGに与える影響力からしても、やはりここはきちんと市長が頭を下げる、市長の側から頭を下げることで、またそういう市長の姿勢が市民の方々の口コミなどで伝わることによって、オール横須賀なのだということが伝わっていく、そういう空気が醸成されていく、それが必要だと僕は考えたので、あえてお名前を出しました。

「多分野で御活躍いただきたい」という答弁でした。

市長は特に廣川さんには何か御協力を求めるとか、アドバイスをいただくというようなことは行なう気はないということでしょうか。



市長の答弁

特にありません。



フジノの質問

今のお答えを聞いても、「市長に投票しなかった市民に対しても理解していただきたい」というような、市長がこれまでおっしゃってきたという言葉は伝わらないのではないかというふうに思いました。

市長が市議会議員時代に、僕が自治体行政に深い理解がなかったときに、「広川さとみさんというのはこれだけすごい人だ」と、「自分が民間企業に勤めていたときに、広川さとみさんという方の名前は知られていた」というふうに教えてくれたのは、吉田市長です。

その方を副市長に迎えて、そして知恵や経験や人脈もお持ちの方を任期満了までそばに仕えていただくことはできなかった、そのことへの怒りはあると思うのですけれども、そもそも使いこなせなかったということは、御自身のマネジメント能力にも問題があったと、僕は言わざるを得ません。

そして、実際に市長選挙で広川さとみさんのそばに毎日いて、教えていただくことが多数ありました。

僕は「人前に出て、広川さんと仲よくしろ」と、そのようなことを言っているのではありません。

そうではなくて、何か機会があるごとに、先輩にアドバイスをいただくというような気持ちで、そして頭を下げて、そして敵対した陣営にいたとしても握手をして、横須賀市を1つにしていくために必要なことなのだというふうに、プライドやわだかまりを捨てて接していただきたいと、そういう気持ちで申し上げているのです。そういうことさえできないということなのでしょうか。



市長の答弁

できません。



フジノの質問

僕が行なっている質問は、市長との対立を激化させるようなものではなく、「横須賀市を1つにしていく為に必要な歩み寄りを市長にして頂きたい」というものです。

そのような中でそういう姿勢は非常に残念です。

僕は市長の姿勢を浮き立たせるだけならば、ここで質問を終わりにして、その「できません」という一言だけを際立たせればいいのだろうと思うのですけれども、そういう意向では質問をしていませんので、非常に残念です。

同じように、「地元選出の国会議員の方々についても、もっと腹を割って話をしていただきたい」、そういうことについて改めて伺いたいと思います。

僕は今回、一緒に戦った小泉進次郎代議士や古屋範子代議士、国政レベルの政策では対立することも多々ありますから、これまでかなり偏見を持って、なるべく接しないようにしてきました。

ただ、市長選挙において、市政の課題について、例えば小泉進次郎代議士であれば駅立ちで毎朝挨拶をして、1日の選挙活動を終えて事務所に戻ると。そこで毎晩おむすびを食べながら、それこそ頬張りながら、市政の課題についてざっくばらんに意見交換をできました。広川さんと3人のときもあれば、小泉代議士と2人きりということも多々ありました。

こういうふうに腹を割って話していけば、いろいろな機会に、例えば『横浜横須賀道路の通行料の値下げ』ですとか、国土交通省や観光庁に対して地元国会議員と一緒に陳情していく、それはもちろん市長がおっしゃったように、市議会議員との協調も大事です。

けれども、「使えるものは全て使う」ではないですけれども、『オール横須賀』で向かっていくべきときに、地元の国会議員と腹を割って理解し合って、同じ1つの課題に向かって努力をする、そういう努力をぜひしていただきたいと思うのです。

改めてこの点についてはいかがお考えでしょうか。お答えください。



市長の答弁

横須賀市の将来ということを考えたときに、やはり国、当然県もそうなりますけれども、関係機関の協力、そして政治レベルでの働きかけということが大事であるというのは、私もおっしゃるとおりだというふうに思っています。

そしてまた、そういった方々と腹を割って話し合うことの必要性というのも、私は感じていますが、「まずはその国会議員の方々を支えていらっしゃる市議会の皆さんとよく理解をし合って連携をすることが、その第一歩になる」と、そういう趣旨で答弁をさせていただきました。



フジノの質問

非常に残念な御答弁です。

市議会の皆さんと接点を深めていくというのは、当然大事です。

例えば、僕自身にとっても、市議会でこうしてともに過ごしてきた同僚議員や先輩議員の新たな側面を見ることができました。選挙という議論の空間とは違うシチュエーションの中で、例えば雨の中、ずぶ濡れになりながら一緒に街頭に立った室島真貴子議員や、あるいは本当に毎日一緒に立ってくださった松岡和行議員、選挙期間中も常に一緒にいた岩崎絵美議員、そして土田弘之宣議員、渡辺光一議員、西郷宗範議員は、政治家として本当にすばらしい。

友情関係というのはおかしな感じですけれども、戦友というような意識をすばらしく感じました。

そうした方々の声が、もしも『対立陣営』というフィルターを通して市長の目が曇るようなことがあれば、それは『オール横須賀』について向かっていく市長の姿勢としてはあってはならないことだと思います。

他の質問もぜひ行いたいと思いますので、この点についてはだだっ子のように「できません」とか、一言で切り返すのではなくて、そして市議会のこの場では答えづらいこともあると思います。

そしてまた、僕からの発言であるということで、素直に心に届かないこともあるかもしれません。

けれども、広川さんにしても、小泉代議士にしても、反対陣営に立った市議会議員にしても、横須賀市を思う気持ちに変わりはなく、本当に『個人の信頼関係ベース』で『政策』を抜きに、まず『人間』として信頼できる関係を築いて、それができていればこそ『政策』が異なるときであっても、『信頼関係』が崩れることはありませんし、横須賀市を前に進める努力をぜひ進めていただきたいと思います。



市長の答弁

議員から「残念」というお言葉がありましたけれども、地元選出の国会議員と腹を割って話し合う必要性ということについては「感じている」というふうに答弁をさせていただきました。

ただ、その方もおっしゃるように、まずはその方を支えている市議会の皆さん、支援者の皆さんからの御理解があって初めてそれは前に進む、という話でした。

ですから、私としては国政の力をお借りする為にも、また市民代表である市議会の皆さんの御意見というのをしっかりとお聞きしながら、信頼関係を構築していきたいというのが、私の素直な思いです。



フジノの質問

すみません、今の話、1点確認したいのですが、どなたかにそう聞いて、そういうふうに考えたということなのでしょうか。



市長の答弁

そうです。



フジノの質問

4年前を振り返ってみると、市長選挙が終わった直後に、僕は当時の相手陣営の有力者の方に呼び出されて、吉田市長の選挙のやり方や政策のあり方などを含めてかなり厳しく問い詰められて、僕が吉田市長の代わりとして、市長にはそういう認識はないでしょうけれども、6時間近く話し合った。

けれども、そういうふうにいくら当時の吉田陣営にいた我々が努力しても、トップである市長がみずからお話をする気がない中では、やはりわかり合うことというのは難しかった。

結局それが4年間続いてしまったという認識を僕は持っています。

そして、市長は国会議員と信頼関係をつくっていく為には、「まず市議会」と。市議会のそうした国会議員を応援している人たちと心を通わせていくことが、まず大事だというお話でした。

でも、これは考えてみれば、まずも何もなくて、同時に直接代議士らとも会う、同時に市議会とも信頼関係をつくっていく、そしてそれは誰かのアドバイスだけではなくて、みずからの意思で自分から乗り込んでいくべきものだと思うのです。

もう一度この点について認識を聞かせてください。この質問については、これで終わりにします。



市長の答弁

政策や思いについて、そして横須賀市の将来について、国や県の関係者の皆さんとよく理解をし合い、協力し合うことは、本当に大事なことだというふうに思っています。そういう意味では、この方々へのアプローチも含めて、しっかりと取り組んでいきたいと思います。



フジノの質問

それでは、所信表明についての質問をもう一度行いたいと思います。

市長が御答弁された記者会見での言葉というのは、本市では所信表明を2期目の市長が行ったことはなかったから、そういう認識でこのように答えたというふうに、市長は先ほど答弁されました。

ただ、繰り返しになりますが、市長には首長の友人も多く、政治家の仲間も非常に多いはずです。そのような中で、他のまちでは2期目であっても所信表明をしているのは、決して特別なことではないと。

そんな中で4年間の今後のビジョンを語ること、そういう機会は一つでも多くあったほうがいいとはお考えにはならなかったのでしょうか。



市長の答弁

これはそれぞれの首長が判断すべきことだというふうに思っています。

私に関していえば、施政方針の場でしっかりとビジョンについて申し上げたところですので、また本市の慣例上、そういった所信表明を2期目以降やっていないということも踏まえまして、行なわないという判断をいたしました。



フジノの質問

この点についても、申し上げたいことはいろいろあります。

例えば、いざ当選を果たしたものの、選挙においては、これまで市長がおっしゃっていた政策と、それから選挙の後半で取り入れた政策との整合性がとれなくて、それを所信表明という形で述べる整合性がとれなかったのではないかと、そういうような気持ちが強くあります。

本来、所信表明と施政方針というのは、やはり完全に別のものだと思います。

市長がたびたび「第1回定例会で施政方針を述べた」というので、改めて何度も読み返してみました。単年度の、つまり2013年度の方向性や市政運営について述べた部分が多く、これから4年間、市民の皆さんにどうやっていくということを述べたものではないのだと、僕は読み返してみて感じたのです。その点についてどうお考えになりますか。

施政方針で述べているからもういいのだというふうに、本当に感じてしまったのでしょうか。僕が邪推するような、そういった内容は決してないと言い切れるのでしょうか。



市長の答弁

まず、その邪推するような状況はないと言い切れます。

また、4年を通じたビジョンという意味で申し上げれば、当然、施政方針の中でも私は触れているという思いはありますし、また具体的な事業、そしてそれを基づかせる財源、そういったものについてしっかりと位置づけた上で、実施計画という形でお示しすべきものであろうというふうに思っています。

また、この実施計画についても、でき上がったものを市民、議会にお示しするというのではなくて、策定のプロセスも含めて市議会の皆さんによくお示しをしていきたいというふうに思っています。



フジノの質問

ありがとうございます。

では、3番目の選挙公報における市長の死生観についてお話を伺ってまいりたいと思います。

この選挙公報の小さなスペースというのは、市長だけではなくて、我々市議会議員、そして選挙を経ている人間であれば、このようなスペースでは思いのたけの全てを伝えることはできない、それは承知しています。

だからこそ言葉を選んで、ミニマムにまとめて、それでも可能な限り誤解を持たれないように、みずからの思いをきちんと伝えていくというのが大切なことだと思っています。

そのような中で、先ほど市長が御答弁された、質問としては(4)についての御答弁だったのですが、非常に大切なことを市長はお答えになっておられたと思います。これをもう少しきっちりとまとめて、そしてむしろこちらに書けばよかったのではないかというふうに感じました。

その認識を持ったということを申し上げた上で、改めて僕が誤解を感じた文章について確認をしてまいりたいと思います。

市長が書かれている「施設に入所していた為、別れ際に会うことができませんでした」、この1行はやはり大きな誤解を与えると思うのです。

「施設に入所していた為」というのは、どういったことがその文章の背景にはあるのでしょうか。

市長としての公務が多忙であった、あるいは選挙活動が非常に忙しくて会えなかった、そういうことなのでしょうか。

それとも入所施設の管理、何かに問題があって連絡が行き届かなかったとか、そういうことを指しているのでしょうか。

ここはぜひはっきりしていただきたいと思います。



市長の答弁

『施設』の管理等に問題があったためではなくて、『個人的な理由』からです。



フジノの質問

そうすると、もしこの文字数に制限がなければ、施設に入所していたためという文章を、このまま出すということはなかったかもしれないということでよろしいですか。



市長の答弁

それで結構です。



フジノの質問

ありがとうございます。

ここはどうしてもやはりわかり合いたいところだと思いました。

入所施設で働いている人、それから入所施設で暮らしている人、僕の父も含めてそうです。入所施設に入っているから不幸というような価値観をお互いに持ちたくないし、市民の皆様にも持っていただきたくない。決してそこはそうではないのだということを、市長にも確認していただき、その点についてはよかったと思います。

続いて、(2)のイに当たる点について再質問を行います。

看取りケア・看取り支援がより実践されるように、特別養護老人ホームなどを積極的に支援していくべきだというふうに、僕は申し上げました。御答弁もその方向で答えていただけたと思います。
 
ただ、現実の施設を見ていくと、『看取り加算』という加算がありまして、実際に看取りを行なっている『入所施設』、例えば特別養護老人ホームであれば人員を配置する、それからどういうメニューを提供したかによって、『看取り加算』というのをもらうことができる。

けれども、市内の特別養護老人ホームやグループホームで、『看取り』を実際にやっている施設の多くは、『看取り加算』の申請はしていないのです。

何故かといえば、それだけの人数を配置しなければいけない、それだけのメニューを提供しなければいけないというふうになると、今の取り組みとしては十分やっているけれども、人件費が賄い切れないとか、そういった理由で、実質的にはみとり加算以上のものをやっていても、加算を申請することはできていないのです。

それは人材確保ができないとか、1番にはやはりマンパワーの問題です。
 
こういった現実をぜひ市長に知っていただいて、そして『看取り加算』の要件そのものは申請できないけれども、横須賀市では『在宅』であっても、『入所施設』であっても、同じように尊厳のある人生を最期まで送ることができる、そういう施策を進めていく上で何らかの特出しですとか、横出しですとか、上乗せというような形で、在宅療養、地域包括ケアの一つとして、社会資源としての『入所施設』であっても『看取り』が積極的に行える、そういうバックアップを市として行っていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。



市長の答弁

施設の看取りに当たって、看取り加算を受けられない施設があるというのは、私も承知をしています。また、その背景として、議員がおっしゃられたような背景があることも承知をしています。

そういった意味では、施設の職員の本当に気持ちや、あるいは運営者の理念、そういったものによって施設における看取りが進んでいる状況があるという中で、市としては、そういった取り組みをされている施設の職員の皆さんに、例えば研修とか、そういう観点でお役に立てるようなところがあれば、ぜひ取り組みを進めていきたいと思います。



フジノの質問

マンパワーの確保という観点ではいかがでしょうか。人材確保、それは有資格者の人材を確保するということだけでなく、各施設側が人材を雇用する、言うならば人件費、そういった部分を支援していくことはお考えにはありませんか。



市長の答弁

マンパワーの確保についても、大変重要なことだというふうに思っています。

ただ、やはりその人件費を市として補助するということについては、なかなか他の福祉施設等もある中で難しいというふうに思いますが、例えば就職の機会の提供など、そういった形で市として取り組むことができれば、やっていきたいというふうに思います。



フジノの質問

2025年問題、多死社会問題の重要なポイントは、病院にも入れない、入所施設にも入れない、そして在宅でも死を迎えられない、本当にどこで死を迎えたらいいのだという、いわゆる『医療介護難民』、そして『看取り難民』が発生するということが問題だと言われています。

ですから、サービス高齢者向け住宅を提案しているのも、それから在宅療養、地域包括ケアを進めていこうと言っているのも、入所施設での看取りを豊かな確かなものにしていこうというのも、同じ根っこにあります。

施設でも病院でも亡くなれないような方を絶対生み出さないことが大事なのです。その意味では、入所施設という今存在する社会資源を大切に扱っていくことが大事だと思います。

市の財政状況を考えると、人件費補助というのは難しいというのは、お答えとしては理解できます。

しかし、メニューとして考えないということはなく、それも検討の視野には入れて考えていただきたいと思いますので、その点についてもう一度御答弁いただきたいと思います。



市長の答弁

いろいろな施設がある中で、介護保険のメニューを使いながらの仕事をしている施設が多くあります。そうしたところに市単独で人件費の補助を出していくということは、なかなかやはりこれは難しいことだというふうに思っています。

ただ、繰り返しになりますが、施設や福祉の分野でのマンパワーの確保、人材の育成ということは大変大事なことだというふうに思っていますので、そちらのほうで市としてできる取り組みを進めていきたいと思います。



フジノの質問

24時間訪問型のサービスについて伺います。

現在の介護保険事業計画の見積もり量もわかっていますし、市長が答弁で語ってくださったスケジュールについても承知しています。

ただ、横須賀市の要介護度の高い方の数、そもそも要支援からいらっしゃる介護が必要な方の数を見ても、この2事業所というのは少ない。

この現状をより積極的に変えていきたいと市長はお考えになりませんか。



市長の答弁

この24時間型の定期巡回・随時対応型の訪問介護看護サービスの事業所については、今1事業所が9月から運営を開始して、年度内にもう1つやるということですが、この取り組みというか、サービスの内容自体は、今後の地域社会ということを考えた上で、大変大事なサービスになってくるだろうというふうに思っていますので、ぜひこういった事業所が参入しやすいような環境づくりというのは、これからもつくっていきたいというふうに思います。



フジノの質問

特に国等の補助金をもらわなくても、この事業は手を挙げて指定を申請すれば参入することができるわけです。今回手を挙げている既にオープンしている1事業所と年度末までにオープンをするもう1事業所というのは、国からの補助金でスタートするわけです。

その補助金をもらわなくてもやるのだというような、より起業精神の高い、そういった相手をぜひ積極的に探してきて、そして横須賀市でもやってもらうようにする。

市長、環境整備をおっしゃいましたが、これも本当に企業誘致と同じことだと思うのです。障がい福祉の分野では、障がいのある方の特例子会社を誘致するような取り組みを行なっていますが、高齢者福祉でも全く同じだと思うのです。

そういった取り組みも、ぜひ行っていくようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



市長の答弁

まず、既に参入を決めている事業者が、事業として成り立つかどうか、その見きわめをしっかりとしていただく必要があるというふうに思っています。この事業性が成り立たない以上、事業者が撤退してしまうおそれというのもある中で、まずはそれを見きわめて、事業者の相談によく市としても応えていきたいと。

その上で一つの成功モデルとしてそれを位置づけることができれば、さまざまな介護事業者に、そういった情報提供というのを行っていきたいというふうに思います。



フジノの質問

同じく『サービス付き高齢者向け住宅』へも同様の提案を行いたいと思います。

これは確かに登録は任意です。けれども、入居一時金を取れないといったデメリットがあるというふうな話だったのですが、これはむしろ消費者、高齢者の側にとって大きなメリットであって、入居一時金を取られずに安心して暮らすことができる。しかもサービスがついている、見守りがある、そういったことは多くの単身高齢者の方や高齢者夫婦世帯にとっては有効な住みかえ先になると思います。

この点についても、もう少し『サービスつき高齢者向け住宅』の実情をぜひ知っていただいて、そして必要があればというか、必要だと私は考えているのですが、横須賀市により多くの事業者に参入していただけるように、そういった取り組みも行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。



市長の答弁

『サービス付き高齢者向け住宅』の実情について把握することは、もちろんやぶさかではありませんけれども、やはり「サ付き」と呼ばれるこの高齢者向けの住宅について、例えば入所一時金を取られないで済むということであれば、バリアフリー対応のマンションの民間賃貸住宅、そこで介護保険のサービスを受けながら、例えば今の24時間巡回型のサービスを受けながら暮らすということも一つの選択肢ですし、やはり事業者にとってのメリット、消費者にとってのメリット、そういったものが数多くの選択肢がある中で、地域社会における住まいと、高齢者の方々の住まいということを考えていくべきであって、市としてこのサービス付き高齢者住宅に政策誘導をしていくというような考え方は、現在のところは持っていません。



フジノの質問

最後に、時間も短いので、一言申し上げて質問を終わりたいと思います。

今回、市長と対立する陣営に立って選挙を戦いました。

前回、市長の側にいて、今回違う側にいるというのは、議員では僕しか多分いないと思います。

両方の陣営を見ることができて、どちらも大事だと僕は感じています。

市長とは敵にはなりましたが、尊敬するところはある。そして、同じように対立する陣営にも尊敬できる方々はたくさんいる。

僕と親しくしろとか、そういうことを言うつもりは全くありません。そうではなくて、オール横須賀で横須賀市を変えていくために、ぜひ皆さんと融和をして、そして市長は解散がないのですから、4年間しっかり政策を実現していかれるわけです。

そのような時に対立するような姿勢を示したり、消極的に相手と語り合わないのではなくて、ぜひ一つになって、みんなで力を合わせて横須賀市を前に進めていこうとお考えいただければというふうに思っています。

以上で質問を終わります。




(一般質問の質疑応答はここまでです)



「市長選挙で対立候補を応援した小泉進次郎・古屋範子両代議士に対して、吉田市長が信頼関係を構築するよう努力する必要性」についての後日談(2015年1月9日追記)

この2013年9月24日の一般質問において、「市長選挙で対立候補を応援した小泉進次郎・古屋範子両代議士ともきちんと和解して、『オール横須賀』実現の為に信頼関係を構築すべきだ」と吉田市長に訴えました。

その結果は、上記の市長答弁の通り、全くそうした信頼関係を築く為の積極的な意思は感じられませんでした。

しかし、それから2年が経ちました。

2014年12月18日に開催された『市長定例記者会見』の議事録(2015年1月8日公開)を読むと、下のようなやりとりが記者と市長との間でなされていました。

ぜひご覧下さい!

2014年12月18日市長記者会見『衆議院解散総選挙について』

記者の質問

先ほど衆院選挙の応援はされていないというお話だったのですが、小泉候補にいわゆる『為書き』(*1)は出されていらっしゃるのですか。

市長の答弁

小泉議員と古屋議員に『為書き』を贈らせていただいています。

記者の質問

それは今までも贈られているのですか。

市長の答弁

はい、これまでも贈ってきました。

記者の質問

今までもというと、小泉議員に対しては2009年も贈られているのですか。

市長の答弁

失礼しました。初回は贈っていません。

記者の質問

初回は贈ってないということですね。

市長の答弁

2回目、3回目は贈っています。今回3回目だと思いますけど。

記者の質問

2009年は贈っていない。

市長の答弁

2009年は初回でしたか。

記者の質問

初選挙の時です。

市長の答弁

その時は贈っていません。

記者の質問

2回目以降に贈られたというのはどういう理由ですか。

市長の答弁

現職の議員でもありますし、横須賀を地盤に確固たる歩みをされていらっしゃる方ですから、私としては当然公費ではありませんけれども激励の意味を込めまして『為書き』を送らせていただきました。

記者の質問

2009年に贈られなかった理由を教えてください。

市長の答弁

まだその時は現職ではなかったという、ちょっとはっきり覚えていないですけれども、そういう判断が働いたのかもしれません。

記者の質問

例えば、次回が2009年のような政権選択のような選挙になった場合は、どうされますか。

市長の答弁

現職の候補者ということになればあまり確定的なことを今の段階で申し上げるのはまずいかもしれませんが、基本的に私は贈りたいと思っています。

記者の質問

わかりました。

(略)

記者の質問

市長は小泉さんの所の『事務所開き』には行かれましたでしょうか。

市長の答弁

行きました。

記者の質問

これは先ほど言われた「応援はしていない」というところと異なりませんか。

市長の答弁

激励の思いというのがありますので。特にあいさつの場で名前を呼ばれる機会もありませんでしたので、基本的には応援という形にはなっていないと思います。

記者の質問

ご自身の中では「応援ではない」とお考えですか。

市長の答弁

はい。

記者の質問

当選後はお会いになりましたか。

市長の答弁

はい。

朝にお祝いのお花をお持ちしました。月曜日の朝です。

記者の質問

当日に行かれるということはなかったのですか。

市長の答弁

日曜日の開票の日ですか。

記者の質問

開票日です。

市長の答弁

開票の日には別の用事もありましたし、行きませんでした。

記者の質問

分かりました。ありがとうございます。

市長の答弁

ちなみに、月曜の朝に駅頭で私どものゴミのポイ捨て防止キャンペーンやっていたら、ご本人が皆さんにごあいさつされていたので、その場で当選のお祝いは直接申し上げました。


(*1)『為書き』とは…。

ネット上でのいろいろなサイトの定義をみてみると、『為書き』とは選挙期間中に選挙事務所に行くと、壁に所せましと張ってある「折必勝」と書いてある紙のことです。

「為書き」の例

「為書き」の例

記者と市長とのぎこちないやりとりではありますが、2つの事実が初めて公になりました。

  • 小泉進次郎代議士と古屋範子代議士に対して、衆議院選挙の時には『為書き』を吉田市長は贈ってきたという事実

  • 2014年総選挙に際しては、小泉進次郎代議士の『事務所開き』に吉田市長は出席したという事実



これまでフジノは、横須賀市長と横須賀出身の国家議員との政策を超えた信頼関係を構築すべきだ、と訴えてきました。

その第一歩として、吉田市長のこうした2つのアクションはとても良いことだと評価したいです。