選挙中のチラシ配布が解禁されますが、このチラシ作成費用を「税金」で肩代わりするおかしな議案に反対し、反対討論をしました/2017年9月議会

9月議会の前半が終わり、本会議で採決が行なわれました

今日は本会議が開かれました。

9月議会の前半が終わり、委員会での議論の結果をもとに、本会議では議案の採決(多数決のことです)を行ないました。

議案への賛否表

議案への賛否表


フジノは、上の表のとおり、2つの議案に対して反対をしました。



なぜ選挙チラシの作成費用を税金で肩代わりしなければならないのか

特にフジノが反対した議案のうち、どうしても納得ができない議案に対しては『反対討論』に立ちました。

これまで市議会議員選挙の最中にはチラシを配ることができませんでした。

そこで条例を改正して、チラシの配布(1人あたり4000枚)を解禁するというものです。

政策本位の選挙を進める為に、ただうるさいだけの選挙カーよりもチラシを配れるようにすることは大きな意味があると思います。

しかし、改正はもう1つあります。

なんと、その選挙チラシの作成費用を税金で肩代わりするというものです。これを『公費負担』といいます。

2017年9月15日・総務常任委員会説明資料より

2017年9月15日・総務常任委員会説明資料より


すでに『公費負担』はいくつも存在していて、選挙にかかる費用の多くの部分がすでに税金から支払われています。

まず、選挙カー。

あなたは選挙カーに税金から補助が出ているのを知っていましたか?

フジノはこの公費負担がおかしいと考えているので、過去4回の選挙で1度も選挙カーを出したことがありません。

他にも、候補者たちは選挙ハガキ(2000枚)を無料で送ることができます。もちろん無料なんて存在しませんので、実際は税金から支払われています。

2013年からインターネット選挙が解禁されて、自費でブログやHPを公開し、ハガキのような小さなスペースではなくいくらでも情報発信ができるようになりました。

そこでフジノは4回目の選挙からは、ハガキの利用をやめました。

ブログやHPがあれば、ハガキよりも多くの情報発信が可能にすでになっているからです。

フジノには、選挙に対して税金から肩代わりをするという理由が全く理解できません。

もちろん、選挙管理委員会のみなさんの人件費や選挙啓発費用は『民主主義のコスト』として絶対に必要なものです。

けれども、候補者となった人間は、選挙カーや選挙ハガキや選挙チラシは自分のお金で費用を工面すべきだとフジノは考えています。

反対討論に立つ藤野英明

反対討論に立つ藤野英明


そこで今回の選挙チラシの配布解禁と作成費用を市民の税金で負担するという条例改正に対して、反対し、討論を行ないました。

討論の全文はこちらです。

採決の結果、反対はフジノひとりだけでした。

残りの議員のみなさんは全員が賛成、選挙チラシの作成費用を税金で支払うことに賛成とのことでした。

今、上地市長のもとで積極投資へと大きく舵が切られて、小児医療費無償化の中3までの拡大(所得制限も撤廃)、幼児教育・保育の段階的無償化、保育園の給食の主食の提供など、様々な福祉施策へと財源が必要になります。

そこで上地市長は自ら退職金を廃止する条例を出して、市長・副市長の退職金を廃止して、これからの財源確保への覚悟を示しました。

市長側が覚悟を示したのですから、議会側も覚悟を示すべきだとフジノは感じています。

それがこのような条例改正が可決されてしまったのは、本当に残念でなりません。



明日からは「決算審査」スタートです

こうして9月議会の前半が終わりました。

前半は『補正予算』『条例改正』がメインでしたが、後半はついに『決算審査』です。

タイトなスケジュールで膨大な量の決算資料を読み解いていかねばならず、質問づくりはかなりハードになります。

それでも昨年フジノは、決算審査を通して病院事業会計のおかしな支出(12億円)を新年度から廃止することができました。

決算審査は本当に大切なものです。

明日からも全力でがんばっていきます!



フジノは9月27日の2番目に質問します!一般質問の順番が決まりました/2017年9月議会

議会運営委員会が開かれ、質問順が決まりました

今日は『議会運営委員会』が開かれました。

議会運営委員会・審査事項より

議会運営委員会・審査事項より


『補正予算案』の審査を中心とする9月議会の前半戦が終わり、『決算審査』をメインとする後半戦が始まります。

その前に、本会議が2日間開かれて、市長らへの一般質問が行なわれます。

議会運営委員会では質問の順番が決まりましたので、お知らせします。

9月27日 本会議
  1. 杉田 惺
  2. 藤野 英明
  3. 小林 伸行
  4. 二見 英一
  5. 小幡 沙央里
  6. 渡辺 光一
  7. 嘉山 淳平
9月28日 本会議
  1. 井口 一彦
  2. 井坂 直
  3. 加藤 ゆうすけ
  4. 田中 洋二郎

となります。

フジノの質問は、明日9月27日(水)の朝2番目です!

10時に本会議がスタートですので、フジノの出番は10:40~11:00くらいの間にスタートでしょうか。

フジノの質問内容を記した発言通告書は、先日のブログに掲載してあります。

そして、全ての質問者の発言通告書もPDFファイルにしてアップしましたので、こちらをクリックしてご覧下さい。

上地市長との本格的な政策論議がついにスタートします。

本会議の傍聴はどなたでもできます。詳しくはこちらの市議会HPをご覧下さいね。

また、インターネット生中継も行なっております。こちらをクリックして、『ライブ中継』というコーナーからご覧下さいね。

さて、明日も全力でがんばってきます!



性的マイノリティに関する上地市長の対応を基本構想・基本計画・条例・計画などあらゆる角度から徹底的に質問します。一般質問の発言通告書を紹介します/2017年9月議会

発言通告書を提出しました

今朝10時が締め切りの、『発言通告書』を提出してきました!

本会議で質問を行なう議員は、質問の要旨を書いた『発言通告書』を提出しなければなりません。

発言通告書の署名だけは「直筆」でなければなりません

発言通告書の署名だけは「直筆」でなければなりません


内容そのものはメールで送っているのですが、表紙への署名は直筆でなければなりません。

そこで朝いちばんで議会事務局を訪れて署名をしてきました。

前回の本会議での上地市長への質問(9月11日)は、あくまでも『所信表明演説に対する質問』に限定されていました。

けれども今回は『一般質問』です。一般質問では、質問内容は市政に関することは何を質問してもOKなのです。

ですから、今回が上地新市長との実質的な政策論議のスタートとなります。

市長選挙では上地候補を応援した立場のフジノですが、歴代どの市長に対しても是々非々で議論をしてきました。

もちろん上地市長に対しても、ガチンコで臨みます。

どんな議論になるか、今からとても楽しみです。



質問の要旨を全文紹介します

今回も『発言通告書』の全文を掲載します。

いつもながらフジノの質問は、量が多く、とても長いです。その為とても読みづらいかとは思うのですが、よろしければご覧下さい。

1.SOGIに関するさまざまな課題を積極的に解決する為に計画的かつ総合的な取り組みを行う必要性について

(1) 明確な立法事実の存在に対する市長の認識について

ア.いわゆる性的マイノリティとされる当事者の声に加え、2016年度実施の市民らへのアンケート結果からも、本市にはいわゆる性的マイノリティとされる方々への差別的扱いや人権侵害、暴力の禁止等に対処すべき立法事実があると市長は受け止めておられるか

これまで私は、歴代の市長教育長部課長らにいわゆる性的マイノリティとされる当事者の方々と実際に会っていただき、その生きづらさを生の声でお聞きいただくとともに、代弁者として議会質疑を約10年にわたって行なうことで、人口の約6%と推定される当事者の方々が社会で日々直面している生きづらさや困難等を行政に伝えてきた。

また、他の市民の皆様がこの問題をいかに受け止めているかに関する本市の客観的なデータがない為に、市民への調査を提案し、本市は2016年度の『男女共同参画に関する市民アンケート調査』において、市民・市職員・高校生らに、いわゆる性的マイノリティに関する意識調査を実施した。

その結果、「性的マイノリティの方々にとって偏見や差別などにより生活しづらい社会だと思うか」との設問に対して、「思う」「どちらかと言えばそう思う」との回答は、市民77.5%、市職員85.6%にも上った。

性的な多様性が保障されておらず、偏見・差別があり、当事者が生活しづらい現状を市民の多くの方々も認識しておられる現状がデータでも明らかになった。

当事者の生の声に加え、市民も市職員も、いわゆる性的マイノリティとされる方々が明らかに困難な状況のもとに置かれていると認識している以上、いわゆる性的マイノリティとされる方々のさまざまな困難を政治・行政が解決すべき立法事実の存在が明確になったと私は改めて認識した。

市長は、対応が必要な立法事実が存在すると認識しておられるか。




(2) 本市の基本構想・基本計画・条例・計画へ性的な多様性の存在と諸課題への対応を明記する必要性について

ア.市長が所信表明で明言した『基本構想』『基本計画』の見直し作業において、性的指向・性自認にかかわらず多様性を認め合い、自分らしく暮らせる共生の地域社会の実現を目指すことを新たに記すよう、検討を指示していただけないか

地方行政の取り組みにおいて最上位に位置づけられているのが『基本構想』だが、本市の『基本構想』は1997年度から2025年度までを対象期間とし、高齢者や障がいのある方々との『共生』はうたわれているが性的な多様性については一切触れられておらず、『多様性』の単語も一度だけ出てくるが、2017年現在の文脈で語られる『多様性』とは違う意味で使われている。

『基本構想』に基づき作成される『基本計画』は、行政各分野の個別計画・方針を束ねる最重要計画だが、本市の『基本計画』は2011年度から2021年度までを対象期間としたもので、旧来の男女二元論に基づいた『性別』に関する記述はあるが、性的指向・性自認や性的な多様性の保障に関する記述が一切ない。

行政の最上位の『基本構想』『基本計画』におけるこうした本市の不作為が、実際には多数存在しているいわゆる性的マイノリティとされる方々を公的にいないことにしており、差別や偏見を初めとする日々の生きづらさの固定化につながっている。

かねてから性的な多様性と共生の地域社会の実現を明記する必要性を感じてきたが、新たに上地市長が就任し、任期中に『基本計画』の見直し作業に着手すること、その際は『基本構想』もあわせて見直し作業を行うことを所信表明で述べてくださった。

そこで、この『基本構想』と『基本計画』の見直し作業においては、性的指向・性自認にかかわらず多様性を認め合い、誰もが自分らしく暮らせる共生の地域社会の実現を目指すことも新たに記すよう検討を指示していただきたいが、市長はどうお考えか。




イ.旧来の男女二元論によって策定されている本市の『男女共同参画推進条例』を、5年以内の見直し規定に基づいて見直しを行ない、性的な多様性の明記をはじめ、いわゆる性的マイノリティとされる方々への差別や偏見、人権侵害や暴力の禁止等を明文化する方向での改正を検討すべきではないか

当事者の声に加えて、市民アンケートからも立法事実が存在することを指摘したが、アンケートではその解決策として「法律等に性的マイノリティの方々への偏見や差別解消の取り組みを明記する」との回答が最も多かった。

一方で、本市の『男女共同参画推進条例』(以下、現行条例)は旧来の男女二元論に終始しており、性的な多様性の存在そのものが一切記述されていない。

アンケートで明らかになった市民の思いにも応えていない、時代遅れの内容となっている。つまり、現行条例には明らかに不備があり、人権尊重の為の条例が逆に社会的排除の現状を固定化することにつながっていると言わざるをえない。

そこで私は2013年第4回定例会、2015年第4回定例会で前市長に対して2度にわたり、いわゆる性的マイノリティとされる方々の存在をないものとして排除している現行条例の改正を提案してきたが、前市長は、現行条例で性的マイノリティとされる方々の存在も読み取れる、改正は必要ない、との答弁を繰り返してきた。

しかし、すでに全国では『小金井市男女平等基本条例』『多摩市女と男の平等参画を推進する条例』『文京区男女平等参画推進条例』等をはじめ、多くの自治体が条例中に性的指向・性自認等について明記し、人権への配慮、差別の禁止、DVやセクシュアルハラスメント、暴力行為の禁止等を明文化している。

現行条例では5年以内の見直しを明記しているが、すでに最新の改正(2013 年4月施行)から5年がたつ今、必ずこの視点を入れて改正作業を始めるべきだが、市長はどのようにお考えか。




ウ.現在策定作業中の『第5次男女共同参画プラン』も旧来の男女二元論に終始しており、いわゆる性的マイノリティとされる方々の存在や課題が軽視されているが、他都市のように計画中に明確に性的な多様性の存在と共生の実現を基本理念等に記述し、課題解決に向けて数値目標を設定しさまざまな施策を体系的に取り組むプランとすべきではないか

前市長のもとで策定がスタートした『第5次男女共同参画プラン』の概要が8月開催の男女共同参画審議会で示されたが、いわゆる性的マイノリティとされる方々に関する記述は単に新規事業として『多様な性に対する理解の促進』が加えられただけで、基本理念や施策方針にも含まれず数値目標も設定されていない。

本来プラン策定の目的は、性に起因する差別や偏見をなくしていくことにある。

様々な性的指向・性自認を持つ方々はまさに典型的な男女のありようにあてはまらないという理由で差別を受け続けてきた方々であり、プランがその存在を無視
するのは本来の目的に反している。

このままプランが完成すれば、いわゆる性的マイノリティとされる方々の存在や諸課題が公的に矮小化され、さまざまな不利益を受けている現状を固定化することにつながってしまう。

一方、他都市では計画に性的な多様性の存在の明記とともに、総合的な課題解決に向けた体系的な取り組みを明記している。

したがって審議会の作業中とはいえ、大幅に事務局原案を変更し、本市のプランにおいても、そもそも基本理念や取り組みの方向性に性的な多様性の存在と共生の実現を目指すことを明記した上で、総合的な課題解決の取り組みを体系的に位置づけるべきだと考えるが、市長はどのようにお考えか。

また、プラン策定にはいわゆる性的マイノリティとされる当事者の方々の参加が不可欠だが、現在の審議会は当事者不在であることを市長はどうお考えか、この点についてもお答えいただきたい。




エ.2013年に策定された『性的マイノリティに関する施策』『性的マイノリティに関する施策体系』だが、位置づけが不明確な現状を改善する必要性とともに、より総合的な課題解決に向けて内容を充実させる必要性について

性的な多様性を保障する為に本市では既にさまざまな取り組みを進めており、市立病院での同性カップルを含んだ手術同意指針等、他都市から問い合わせがくる先進的な取り組みもある。

しかし、残念ながら障がい・子ども・高齢の分野のように行政計画を策定し、総合的な取り組みを計画的に実施してきた訳ではなく、課題に出会うたびに私やNPOが提案して、熱意ある市職員とともに、一つずつ手探りで実現してきたのが実情だ。

本市が発表している唯一の公的文書である、2013年に策定されたA4用紙2枚の『性的マイノリティに関する施策』『性的マイノリティに関する施策体系』があるが、この位置づけは策定時から不明確で、対象期間も数値目標もなく、PDCAサイクルで検証もできない。

その取り組み内容も、2017年現在、求められている内容には全く足りていない。

そもそも、この『性的マイノリティに関する施策』とはどういう位置づけの書類なのか、まず、お答えいただきたい。

そして、内容的にも不備が多く改定が必要だが、この際『性的マイノリティに関する施策』を発展させて、明確に行政計画に格上げすべきではないか。

また、行政計画に位置づけるか否かにかかわらず、対象期間の設定、数値目標の設定、総合的な課題解決に向けた取り組みの充実、進捗管理などを明記する必要があり、内容を全面的に改定する必要があるのではないか。市長はどのようにお考えか。




(3) 同性カップル等の存在を公的に認め、その権利を守る取り組みの必要性について

ア.同性カップル等のパートナーシップ宣誓書を受領し、受領書を発行することで、同性カップル等のパートナーシップを本市が公的に認める取り組みを始めるべきではないか。特に、要綱制定による「世田谷方式」を採用し、早急に実現すべきではないか

多くの国民が同性パートナーシップを同性婚と誤解しているが、全く異なる。

同性婚は法的に結婚を認め、さまざまな権利と義務が付与されるもので国において議論すべきだが、全国の自治体が取り組みを始めている同性カップル等のパートナーシップには法的な効果は何もない。あくまでも自治体が公的に認めただけのものだ。

2015年11月に世田谷区で始まり、三重県伊賀市、兵庫県宝塚市、沖縄県那覇市、北海道札幌市では、自治体が同性カップル等の、いわゆる性的マイノリティとされる方々のカップルがパートナーであることを公的に示す書類の交付を開始した。

渋谷区のみが条例制定をしたが、証明書発行費用が高額に上ることなどハードルが高く、要綱で証明書発行を可能にした世田谷方式が主流である。

事前連絡の上で役所に必要書類を提出し、申請書に署名をして、パートナーであることを宣誓し、役所は受領証を発行する。当事者は20 歳以上、他に配偶者やパートナーがいてはならない等の条件がある。

私が同性カップル「等」とするのは、一方がトランスジェンダー当事者で戸籍の変更を行っていない場合は同性カップルではない為にパートナー宣誓から排除さ
れてしまうからだ。こうした事例をなくすべく、札幌市ではこの方式を採用している。

前記6自治体に共通しているのは、人権を尊重し、多様性を認め合い、いわゆる性的マイノリティとされる方々も暮らしやすい、誰もが自分らしく暮らせる社会にしたいという理念である。

具体的な法的効果はないが、同性カップル等が日本にも存在するということを可視化する為の取り組みとして、当事者に結婚式での誓約や婚姻の届け出に近いものを提供し、自治体が証明書を発行することによりもたらされる象徴的な効果を重視してきた。

つまり、社会通念や慣行に働きかけ、人々の意識を変えてもらうことが主たる目的なのである。

しかし、婚姻制度のような法的利益を認めるものではないにもかかわらず、こうした公的承認をきっかけとして民間の不動産会社と金融機関が同性カップルの住宅ローンを認める、生命保険会社や携帯電話会社も家族と同様に扱う、といった自発的な動きも広がっており、証明書発行による波及効果も期待できる。

そもそも2014年9月の世田谷区議会で上川あや議員が同性パートナーシップの公的承認を提案した際、行政側に示した参考資料には、2013年第1回定例会の質疑で私が行なった提案が記されていた。

その後の世田谷区の躍進は全国に知られている通りだが、かたや本市は無理解な前市長の提案拒否により多様性を認める共生の地域社会を進めるまちとして全国に知られる好機も逃し、本市の同性カップル等の願いは今も置き去りにされたままだ。

しかし、多様性を前提とした共生社会の実現を目指す「誰も一人にさせないまち」を最終目標とする上地市長が誕生した。

今こそ本市も同性カップル等のパートナーシップ宣誓書を受領し、受領書を発行する公的承認の取り組みを実施していくべきではないか。

また、その実施方法の検討に当たっては要綱制定による世田谷方式による迅速な実行を強く推奨するが、いかがか。




イ.本市児童相談所は同性カップルを里親認定のプロセスから排除するのをやめて、他の里親希望者同様の扱いをすべきではないか

2017年4月5日の毎日新聞において、大阪市が男性カップルを里親認定し全国で初めて子どもを委託したことが大きく報道された。

その後、全国の児童相談所設置69自治体に対して里親認定の基準を問う調査報道がなされたが、本市は「同性であることを児童相談所がどう評価するか分からない」と明確な回答をしなかった。

現状ゼロである以上、実質的に排除していると指摘せざるを得ない。

同性カップルに育てられた子どもに何の問題もない海外の事例から見ても、本市の回答は明らかにおかしい。

児童福祉法上の里親制度では、里親の登録条件は各自治体によって異なっているが、本市は現在、性的指向・性自認を理由とした除外基準こそ設けていないものの、施設で暮らす子どもの数に比べて圧倒的に少ない里親の貴重な成り手を現実的に排除している実態があるならば、改善すべきだ。

性的指向・性自認にかかわらず、他の里親希望者と同様の里親認定のプロセスを受けられるように、基準に基づいて申請を受理し、児童相談所が研修を実施し、的確か否かを審査会で審査し、的確であれば市長が認定し、子どもの委託を可能にすべきではないか。




ウ.不動産業者に協力していただき、同性カップル等に賃貸や売却を積極的に行う店舗には本市からレインボーフラッグやシール等をお渡しし、店舗に掲出していただくよう依頼していただけないか

いわゆる性的マイノリティとされる方々の住宅物件探しに対して、本市では民間の不動産業者が大変協力的で、これまで本市は商工会議所不動産部会へ情報提供をしたり、事業者は本市主催の講演会に参加して下さっている。

一方で、いわゆる性的マイノリティとされる当事者の方々にとって、物件を探すのは心理的なハードルが高いままの状態が続いており、市内の不動産業者の協力的な姿勢もいまだ知られていない。

そこで、当事者の皆様に心理的ハードルを下げていただく手段として、既に協力的な姿勢をもって同性カップル等に賃貸や売却を行っていただいている不動産業者に対して、本市からレインボーフラッグやシール等を提供して、店頭に掲出するよう依頼していただけないか。



2.昨年末に市職員を対象として試行したフードドライブを本格的に実施し、外部にも周知する必要性について

(1) 昨年末、福祉部自立支援担当が中心となって、市職員から食料の提供を募るフードドライブを試行した。

その結果、非常に多くの食糧が集まり、福祉部、こども育成部等において年末を乗り越えることが難しい困窮世帯の方々に対して食料の提供がなされた。

この試行の成功を受けて、今年も年末に向けてフードドライブを実施すべきと考えるが、市長はどのようにお考えか。




(2) 昨年はフードドライブの実施を公表せずに、あくまでも市役所内部での試行にとどめたが、外部に広報をしていたならば食料を必要とするより多くの方々がその提供を求めていたはずだ。

相談の為に窓口を訪れた方に内々で食料を提供するのではなく、フードドライブの実施を広報し、年末年始に困窮しかねない方々の求めに応じて食糧の提供を行うべきではないか。

以上です。

一般質問の順番は、抽選で決まります。9月27日(水)の議会運営委員会で決定されます。

質問者数が多いので、すでに9月28日(木)の本会議だけでなく、翌日の予備日を利用して29日(金)も本会議を開催する予定です。

『横須賀市議会の質問王』の名に恥じないように、今回も全力で質問に臨みます。



上地市長の所信表明に対して質問を行ないました。思わず涙が出そうな感動を憶えました/2017年9月議会

今日、フジノは所信表明への質問をしました

今日の本会議は、所信表明への質問2日目でした。

本会議(所信表明への質問2日目)

本会議(所信表明への質問2日目)


フジノは午後から質問に立ちました。

所信表明への質問をする藤野英明

所信表明への質問をするフジノ


質問の全文はこちらに掲載しましたので、ぜひご覧ください。



フジノの質問、自己評価は「過去最悪」でした。何故なら・・・

傍聴に来て下さった方をはじめ、インターネット生中継をご覧下さった方々からは、

「素晴らしい質疑だった」

と、とてもありがたいお言葉を頂きました。

でも、フジノ自身は

「過去最悪だった」

という正反対の自己評価なのでした。

何故ならば、本会議の場であるにもかかわらず、この半年間の日々を思い出してしまい、感極まってしまったからです。

インターネット中継や、議場の議員のみなさまや傍聴者のみなさまには気づかれなかったと思います。

市議になってもう14年ですから、必死に堪えました。

最後まで冷静を装って質問をしたので、冒頭に記したように「素晴らしい質疑だった」と市民の方々はおっしゃって下さったのだと思います。

けれども、実際のフジノの内面は「上地市長が誕生して本当に良かった」という想いで胸がいっぱいで、まともに質問を続ける心理状態ではありませんでした。



本当に激動だった半年以上でした

フジノは、上地さんの立候補前から決意に至るまで全てを知っています。立候補を決めるまでの葛藤もとてもよく知っています。

3月下旬の出馬表明、それから横須賀中を駆けめぐる怒涛の日々が始まりました。

6月25日に市長選挙に当選7月10日に就任、そして臨時議会での市長退職金の廃止の実現、副市長2名と教育長の選任

現在に至るまで半年以上、上地さんはほとんど休まずに全身全霊で突っ走っています。

当選後にメディアのインタビューに答えた言葉通り、「命をかけて」、横須賀復活の為に尽力しておられるのです。

一方のフジノ自身も激動の日々でした。

選挙前から家族3人が同時に入院してしまい、入院先を毎日まわりながら必死に上地さんの政治活動(ヨコスカ復活の会)の応援に駆けつける日々でした。

選挙中、6月20日にひとりの家族を亡くし、6月23日に別の家族が手術をしても助かるかどうか分からないという重い手術を受けました。

「こんな家族の危機に選挙に行っている場合じゃない」

という自分の気持ちと、

「上地さんの当選が自分たちの為にもなるから選挙応援に行って」

と、病身の家族があえて言ってくれた言葉に、胸をかきむしりたくなるような気持ちで毎日選挙に向かいました。

6月25日の市長当選が決まるまで、亡くなった家族の葬儀も先延ばしにしました。

6月30日、ようやく家族葬をしました。

そんなこともあって、上地市長の誕生は、フジノにとって『家族の命と引き換えに得られたこと』のように率直に感じているのです。

(手術を受けた家族は一命をとりとめ、先月やっと退院。今も自宅療養をしています)



8年前の失敗と、全く違うこの2ヶ月間

市民のみなさまにはまだ実感が沸かないと思うのですが、当選後から現在に至るまでの上地市長の働きは本当に素晴らしいです。

8年前、フジノは吉田候補を応援しました。

応援した市議はフジノとわずか2名だけでした。

その為、当選して市長室へと入っていった吉田市長に対する市民のみなさまからの意見や要望や批判は全てフジノに届けられました。

実は、当選1ヶ月頃には、早くも吉田新市長への批判が起こり始めました。

吉田市長が期待に反して何も実現していないことに対する市民の方々の批判を、フジノは強く受け止めてきました。久里浜花火大会の来賓席にいる市長に2人で花火を鑑賞している風を装って、厳しい意見を伝えに行ったことをよく憶えています。

しかし、吉田市長は変わりませんでした。

所信表明の9月頃までには、本当にたくさんのおしかりをフジノは吉田市長にかわってお聴きしていました。

「2ヶ月も経つのに、何も実現できていない」

「あいさつまわりばかりやってないでもっとやるべきことがあるだろ」

だから、2009年9月議会での吉田市長の所信表明演説に対しては、かなり厳しい質問をしました。

それでも吉田市長は変わらず、『期待』にふくらんだ市民の方々はしぼみ、かわりに『怒り』が大きくふくらんでいきました。

この8年前のことをとてもよく憶えているフジノは

「上地市長の就任2ヶ月は特に重要な期間だ」

と受け止めてきました。

8年前同様に、僕なりにできることは何でもやろうと決めていました。

しかし、そんな心配は全くの杞憂でした。

就任2ヶ月間の上地市長の働きは、フジノの期待をはるかに超える活躍だったのです。

こうして迎えた9月議会。

上地市長の所信表明「『横須賀復活』の最終目標は『誰も一人にさせないまち』」、所信表明への質問1日目、完全に市議会の空気は変わりました。

前市長時代の重苦しい閉塞感は完全に消えてなくなりました。

明るい雰囲気、即断即決、わからないことはわからないと述べ、謝るべきことは率直に謝る、上地市長の姿。

答弁に立つ上地克明市長

答弁に立つ上地克明市長


質問者によって答弁を短くしたり露骨に態度を変えず、市長選挙で対立候補を応援した会派に対しても長過ぎると感じるくらいの丁寧な答弁をする上地市長。

横須賀市議会に民主主義が帰ってきた、とフジノは感じました。

当確が出た瞬間、フジノは「横須賀が変わる!」と泣きながら叫び続けたのを憶えています。

それが今、実現しつつあるのを強く感じています。



潤んだ上地市長の瞳に、フジノも・・・

フジノが行なった質問に対して、上地市長が壇上で答弁をされました。

その時に、上地市長を見つめると、その目が少し潤んでおられるのにすぐに気が付きました。

もちろん、これは市長とフジノの距離でしか見えません。他の方々には見えません。

ああ、質問を通じて、上地市長も僕の想いに触れて下さったのだな、と感じました。

それに気づいた瞬間に、僕の心の中で、堰が切れてしまいました。

加えて、返ってきた答弁はそのどれもが素晴らしかったのです。前市長では考えられないような答弁ばかりでした。

こうしてフジノは、先に記したように、心の中ではすっかり感涙の涙でいっぱいになっていました。

とにかく考えに考え抜いて作った質問ですから、そこから先は一問一答方式での再質問を全力で行ないました。

けれども、今まで14年間の本会議で感じたことが無い感情でいっぱいになりながら、行なった質問でした。



これからは「是々非々」でいつものフジノに戻ります

本会議が終わった後も、あさってからすぐ始まる委員会の為に準備に追われました。

夕方、議会事務局を訪れて、無会派担当をして下さっていた職員の方に、今日のフジノの質問について改めて率直な意見を伺いました。

「やっぱりいつもの藤野議員の質問とは違いましたよね」

「今日の質問は、甘い、と言われてもしかたがないかもしれませんね」

と、職員の方はやはりおっしゃいました。

さすが、長年フジノを担当して下さった方です。僕も同感でした。

上地克明というひとりの人間に、フジノが心酔していることは隠しようの無い事実です。

この14年間、公私ともにお世話になってきました。市議としては一緒に条例案や決議案をたくさん出し、個人としてはたくさんの相談にいつものって下さった。大好きな方です。

でも、次からはもう絶対に感傷的になりません。

今では、二元代表制のもとで、市長と市議会という立場に分かれました。市議時代とは違います。

フジノの責務は、市長と行政の仕事を厳しくチェックし、誤りはただし、横須賀復活の為に必要な政策提案をし、市長と市議会がともに切磋琢磨しながら市民のみなさまの為に働いていくことです。

その責務を果たす為に、全力で働いていきます。

今日は、不覚でした。半年以上の激動の日々が一気に胸に去来してしまいました。

けれども、もう感傷は今日で終わりです。

いつもの市長が誰であろうと厳しい追及を行なう市議であるフジノに戻ります。

がんばります。



所信表明への質問順番が決まりました。フジノは9月11日の3番手です!/2017年9月議会

所信表明への代表質問・個人質問が明日9月8日からスタートします

市内のあちこちにある掲示板に、9月議会のスケジュールをお知らせするポスターが貼り出されていますね。

2017年9月議会の日程をお知らせするポスター

2017年9月議会の日程をお知らせするポスター


まず、上地市長の所信表明演説から始まった9月議会。

次は、明日9月8日と11日の本会議での『所信表明への代表質問・個人質問』が行われます。

議会運営委員会より

議会運営委員会より


その質問の順番が、けさ開かれた議会運営委員会で決定しました。

9月8日(金)
1.自由民主党 田辺 昭人
2.無所属みらい 永井 真人
3.公明党 鈴木 真智子
4.研政 角井 基
5.市政同友会 加藤 眞道
9月11日(月)
6.日本共産党 大村 洋子
7.無会派 小室 卓重
8.無会派 藤野 英明

フジノは、9月11日(月)の3番手となりました。8人の質問者のトリを務めます。

大会派から順番に行なうので、無会派が質問は常にラストになります。

そこでいつも質問を作る時には、他の会派がどのような質問を作るのか想定して、重ならないようにじっくり考えて、常に違う視点を持つことを意識して質問を作っています。

今回の質問も一生懸命考えて作りました。



上地市長を応援した会派も生ぬるい質問はなし。わが市議会は二元代表制を実践します

全ての会派の発言通告書が配られたのですが、興味深い質問がたくさんあります(こちらに全会派の発言通告書をPDFファイルで載せました)。

選挙で上地候補を応援した立場の会派も「生ぬるい質問項目は一切無い」とフジノは感じました。

また、対立候補を応援した立場の共産党も、上地市長の政策の良いところは評価して下さっていますし(「子どもの施策について
所信表明や公約には子どもの施策が具体的に提案されている。ぜひ、強力に前進させていただきたい」との記述がありました)、考えの違う点はびしっと厳しく指摘して下さっています。

「これが是々非々の在るべき議会の姿だ」

と、改めてとても嬉しく感じています。

さあ、質問順番も決まりましたし、全力で頑張ります!



上地市長の所信表明への質問の発言通告書を提出しました。その全文を紹介します/2017年9月議会

発言通告書を提出しました

今朝10時が締め切りの、『発言通告書』を提出してきました!

署名を終えて議会控え室でホッとするフジノ

署名を終えて議会控え室でホッとするフジノ


本会議で質問を行なう為には、質問の要旨を書いた『発言通告書』を提出しなければなりません。

実際のところ、要旨そのものはメールで議会事務局に送るのですが、『表紙への署名』は本人が自筆で行なわなければなりません。

そこでフジノの場合、締め切り日には必ず議会事務局に朝いちばんで向かうことにしています。

今回は、昨日の本会議で上地市長が行なった所信表明演説に対しての質問となります。

発言通告書の実物の一部です

発言通告書の実物の一部です


上地市長に対して、合計17問の質問をフジノは行ないます。



質問の要旨を全文紹介します

今回も『発言通告書』の全文を掲載します。

いつもながらフジノの質問は、量が多く、とても長いです。その為とても読みづらいかとは思うのですが、よろしければご覧下さい。

1.横須賀復活のために行政、議会、市民の皆様が一丸となって全員 野球で取り組む必要がある、と訴える上地市長に、任期の初めに明確に伝えていただきたいことについて

(1) 市民の皆様に対して

ア.市長選挙において、上地候補は複数の政党の推薦を受けた。

そのことを、対立する陣営は、上地候補が当選すれば政党の言いなりになると批判してきた。

こうした批判は選挙での常套手段にすぎないが、この機会にあえて伺う。

上地市長は推薦を受けた政党のために働く市長なのか。それとも、40万人の横須賀市民のために働く市長なのか。


イ.過去数年にわたり、前市長を大音量で糾弾する街宣車が市役所周辺を初め市内各地で活動していた。

市長選挙の際、一部の人々はこの街宣車による活動とその団体を意図的に上地候補と結びつけて語り、攻撃材料としてきた。

残念ながらこのデマを真に受けてしまった市民も実際におられる。

もとより当該団体や街宣車による活動と上地市長は全く無関係であること、関係づけは事実無根の誹謗中傷であることを、この際、市民の皆様に明言していただきたい。


ウ.市長選挙において他の2候補を応援した市民の方々の想いを、上地市長はどう受けとめておられるか。

また、横須賀復活を実現していく為に全員野球を訴える上地市長には、他候補を応援した市民の方々に対してぜひ融和を呼びかけていただきたいが、いかがか。


エ.今回の市長選挙の投票率は 46.1%にとどまり、投票に足を運ばなかった有権者は、残念だが過半数に上る。

この現実を上地市長はどう受けとめておられるか。


オ.横須賀復活の為には、棄権した過半数を超える有権者を含む全ての市民の皆様に、このまちの主役であるとの当事者意識を持っていただき、これからの市政の取り組みにぜひ参画していただく必要がある。

そこで上地市長は、今回棄権した多くの方々にどのように呼びかけていくのか。


(2) 市議会に対して

前市長と市議会との信頼関係は最終的に完全に崩壊していた。

その理由は数多くあったが、1つには議会との議論を軽視する姿勢があった。

ディベート技術を用いて質問内容に真正面から答えず、本会議や委員会の貴重な質問時間が空疎な答弁で消えていくことが本当に残念でならなかった。

上地市長には、ぜひ市議会との信頼関係を取り戻していただきたい。そこで、あえて以下の3点を伺う。

ア.上地市長は、議会での質問には真正面から答弁し、常に建設 的な議論を行う姿勢を貫いていただけるか。


イ.前市長は、質問をする会派や個人によってあまりにも短く答弁したり、露骨に態度を変えることがあった。

上地市長は、質問者によって答弁や態度を変えるようなことはしない、と宣言していただけるか。


ウ.前市長は、質問や提案に対して前向きなニュアンスに聞こえる答弁をしながらも、実際には各部局へ何の指示も出していないことも多かった。

その為、後日一つ一つの答弁への実際の対応を全て検証せねばならず、結果的に議会での市長答弁そのものを全く信頼できなくなった。

上地市長は、議会での自らの答弁に責任を持って、必ず各部局に対して答弁に沿った指示を出していただけるか。



2.市長就任から2カ月、市議時代には知ることができなかった本市の克服すべき課題の多さと大きさについて

(1) 就任から2カ月、市民、関係団体、県、国との意見交換を重 ね、庁内各部局とのヒアリングを行った結果、克服すべき課題の多さと大きさを認識した、と上地市長は述べた。

現状に危機感を持って常に問題提起をしてこられた市議時代の上地市長ではあったが、我々市議会が行政内部の全ての情報にはアクセスできないのも事実だ。

そこで、市長職に就任して初めて知った克服すべき課題の多さと大きさとは具体的にどのようなことか、お答えいただきたい。

3.基本姿勢として「忠恕」を市職員に求めるのであれば、借金減らしの為に行なわれてきた過度な退職者不補充と新卒採用の減少をやめ、市民に必要な行政サービスを提供できる十分な職員数の確保を行なう必要性について

(1) 「横須賀市役所はこんなもんじゃない」という想いが私にはある。

かつて本市役所には良き風土があった。

政策立案能力の高さから『スーパー公務員』として全国に知られたり、国の新制度の創設の際に地方自治体の代表として招聘されたり、先進的な政策の文献を出版する職員も多くおられた。

また、例えば、旧・長寿社会課では、顔の見える関係を築くべく、全ての介護保険施設や介護サービス事業所を訪れて自分の名刺を置いてこい、と現場回りの重要性を先輩は後輩に伝えてきた。

個人にも組織にも公務員としての矜持があった。

しかし、財政危機を訴えて借金の返済を最優先にした前市長のもとで、人件費削減の為に退職者不補充と新卒採用の絞り込みが徹底された。

その結果、職員は目の前の大量の仕事をこなすだけで精一杯となり、『スーパー公務員』と呼ばれるような存在は消えた。

良き風土の例として挙げた旧・長寿社会課の教えを今も覚えている係長はいるが、「業務量の多さから部下に伝えても実行は不可能だ」と述べている。

市民ニーズの複雑多様化の現実を前に、福祉部をはじめ多くの部局で業務量の増加に比して職員数が足りず、本市役所の良き風土も失われつつある。

上地市長は就任挨拶や所信表明だけでなく、機会があるごとに、各部局に対して市民からの相談には思いやりを持って親身にお聞きするよう指示をしておられると伺っている。

けれども、もともと思いやりを持って市民と向き合ってきた職員は多く、この状況でさらに忠恕の心を持てとなれば、むしろ多くの真面目な職員が潰れてしまうのではないかと私は危惧している。

さらなる思いやりの心を職員に求めるのであれば、増大する業務量に応じた適切な職員数を確保する方針へ、まずは切りかえていただきたい。

それは同時に、本市役所の良き伝統と風土を取り戻すことにもなると私は考える。

上地市長はどうお考えか。

4.所信表明で述べられた横須賀復活のための3つの構想及び4つの復活計画と、市議時代及び選挙中に訴えていた政策との関係について

(1) 横須賀復活のための3つの構想と、上地市長が市議時代及び 選挙中に訴えていた政策との関係について

ア.市長選挙を通して訴えてきた3つの構想が、改めて所信表明で正式に語られた。

その1つ「音楽・スポーツ・エンターテイメント都市構想」だが、ハコモノづくりと誤解されている方もおられる。

3月28日の出馬表明の記者会見を報じた新聞各紙に「アミューズメントパーク建設」と掲載され、選挙中にはこれを対立陣営が「新たなハコモノづくりだ」と批判し続けた。

その為、今もハコモノありきの構想と受けとめている市民がいらっしゃるのだ。

そこで、改めて「音楽・スポーツ・エンターテイメント都市構想」とは具体的にどのような施策がなされることなのか、さらに詳しく御説明いただきたい。

また、本構想には何らかの新たな施設建設が含まれるのか、 ぜひ明確にお答えいただきたい。


イ.3つの構想は、上地市長が市議時代から一貫して訴えてきた事柄である為、市長就任後の今も市議時代の考えと全く同じなのか否かがまだ明確ではない。

特に「谷戸再生構想」については、「谷戸公社の設立」が持論として多くの議員に記憶されている。

現在も市議時代に提唱された、本市が新たに「谷戸公社」を 立ち上げ、土地家屋の寄附を受けたり、買い取った上で、大きな枠組みの中で計画をつくり、整備開拓を行っていく手法をお考えなのか。

あるいは、市長就任後の現在は「谷戸公社」設立ではなく、 新たに別の手法をお考えなのか、お答えいただきたい。


(2) 横須賀復活の4つの計画と、上地市長が市議時代及び選挙中 に訴えていた政策との関係について

ア.計画その3「子どもの教育の復活」について、全国平均を下回っている本市小中学生の学力向上を重要課題と認識し、さらなる取り組みを進めると上地市長は述べた。

前市長と変わらないような表現で、率直に私はショックを受けた。

所信表明のこの表現だけでは、前市長と同様に、子どもたちに単に詰め込み教育を続けていくと市民に誤解を生みかねないと感じた。

何故ならば、市議時代の上地市長と私は、前市長による学力向上の様々な取り組みは、そもそも前提が間違っている、と意見交換を重ねてきたからだ。

つまり、子どもたちには、まず衣食住が満たされて安全で安心できる環境が提供されなければ、そもそも学習意欲を持てない。

本市には様々な事情で生活習慣の確立も難しい子どもも多く、子どもたちに心身の健康と安全で安心して生活できる環境を政治と行政が確保することこそが優先課題だ。

それから初めて学力や体力の向上があり得ると、二人で幾度も話した。

選挙中に前市長の取り組みとの違いを尋ねられた際にも、ひとり親家庭や子どもの貧困問題に強い関心を持ってこられた上地候補のこうしたお考えをお伝えしてきた。

しかし、所信表明の表現ではその部分がすっぽりと抜け落ちている。

そこで、伺いたい。

「子どもの教育の復活」の為にも、まず子どもたちには衣食住と安全で安心できる生活環境の確保がなされるべきで、そのベースの上に学力向上の取り組みが効果を 持つ、というお考えに変わりはないか。

5.所信表明中の「基地について」では語られなかった、平和を希求する上地市長の強い思いについて

選挙前から報道各社や市民団体からのアンケートや公開討論会で日米安保体制や日米同盟、そして基地について問われると、上地候補は「容認」の立場だと回答してきた。

選挙中、それを対立陣営は、まるで「米国従属の好戦的なタカ派」であるかのように批判し続けた。

選挙後に市民団体と意見交換した際、そうした批判を真に受けてイメージで上地市長が見られていることを知り、私は残念でならなかった。

そもそも私は原子力空母も米軍基地の存在も容認しない立場だが、上地候補を強く応援したのは、ひとりの人間・上地克明さんが根本的にいかに平和主義者であるか、その想いの強さを知っていたからだ。

さきの大戦で最前線に送られたお父様の苦しみや悲しみを幼少期から直視し、戦争を憎み、誰もが自由・平等に暮らせる平和な社会を創る為に、そもそも政治家を志したのが上地市長だ。

そうした側面が知られず、誤ったイメージで見られるのは私には耐えがたい。

所信表明では、防衛施設の立地による逸失利益を国に対して求めていくとの市議時代からの持論とともに、世界の中の横須賀を冷静かつリアリスティックに地政学的に見詰めた上で、日米安保体制、日米同盟、米軍基地について語ったものと私は受けとめており、違和感は無い。

一方で、所信表明で語られた表現だけでは、平和を求めてやまない上地市長の強い思いが残念ながら全く伝わらなかったことも事実だ。

そこでぜひ市民の皆様に対して、戦争と平和に対する上地市長の基本的なお考えを、平和を希求してやまない上地市長らしい言葉で語っていただきたいが、いかがか。

6.「誰も一人にさせないまち」を実現するために必要な「地域福祉 計画」の策定について

「誰も一人にさせない」は、上地市長の生きざまそのものも表している、人々への思いを一言に集約したすばらしいフレーズだ。

この実現こそ「横須賀復活」の先にある最終目標である、 との所信表明に私は強く賛同する。

現在、国は「我が事・丸ごと」地域共生社会の実現に向けて、平成28年から閣議決定をはじめ、「我が事・丸ごと」地域共生社会実現本部の設置や法改正など様々な体制整備を進めている。

この国の動きと、上地市長の「誰も一人にさせないまち」 とは、同じ方向を目指すものだと私は受けとめている。

社会福祉法の改正により、市町村は包括的な支援体制づくりを進めていかねばならないが、それらを計画的に推進していく為に「市町村地域福祉計画」の位置づけが見直された。

これまでの障がい福祉、子ども家庭福祉、高齢福祉などの分野別計画の上位に位置づけられ、対象はこれらに加えて複合・多問題に苦しむ人々や制度のはざまでSOSを発信できない人々などが加わり、計画策定は努力義務化された。

しかし、これまで前市長は「地域福祉計画」を策定せず、策定を求める議会質疑にも今後研究すると消極的な答弁をしただけだ。

その結果、全国の中核市で未策定は2市のみ(厚生労働省・平成28年度調査、全国担当課長会議資料より)となり、本市は大変情けない状況にある。

「誰も一人にさせないまち」をつくるという上地市長の想い、 「我が事・丸ごと」地域共生社会の実現という国の方向性、この両者を実現する手段の一つとして、多様な主体の参加による策定過程を重視した「地域福祉計画」の策定は不可欠であり、上地市長にはぜひ策定に乗り出していただきたい。

ただ、本計画は多様な主体の参画によって合意形成を図って策定するプロセスそのものが重要であることから、単に早く策定すれば良いものではなく一定の期間も必要である。

そこで、「誰も一人にさせないまち」の実現のためにも、上地市長の1期目の任期中に「地域福祉計画」の策定を始める、と約束していただけないか。

以上です。

所信表明演説への質問は、大会派から順番に行なわれていきます。

無会派の小室たかえ議員とフジノの質問は、その後に行なわれることになっています。

もしかしたら、9月8日(金)の本会議だけでは終わらずに、フジノの質問は9月11日(月)になるかもしれません。

いずれにしても、フジノの質問順番は9月7日(木)の議会運営委員会で決定されます。

今回も全力で質問に臨みます。



「誰も一人にさせないまち」こそ「横須賀復活の最終目標」と述べた上地市長、最高の所信表明でした!/2017年9月議会・本会議(その2)

本会議の様子は前の記事から続いています)

上地市長が4年間の方針を示す「所信表明」演説を行ないました

市長選挙で当選した新しい市長は、初めての議会の本会議の場で『所信表明』を行ないます。

『所信表明』とは、この先の4年間にどのような基本姿勢・基本方針をもって具体的にどのようなまちづくりをしていくか、その目標や重要視している政策などを語ることです。

今年5月から横須賀市議会は年中無休の『通年議会』をスタートしてしまったので、実は上地市長の初めての議会は7月臨時議会でした。

しかし7月10日の就任からわずか2週間後の臨時議会では、あまりに時間が短すぎます。

そこで、所信表明演説は今日スタートした9月議会で行なわれることになったのです。

今日は、議場にTVKのカメラも入りました。きっと夜の『ニュース930α』で報道されるはずです。



「誰も一人にさせないまち」こそ「横須賀復活の最終目標」と述べた上地市長、感動しました

演説は、決して長いものではありませんでした。

それでもA4用紙にすると16枚もあるのでブログにその全文は掲載いたしません(後日、横須賀市役所の公式サイトに載るはず!)。

所信表明演説をする上地市長

所信表明演説をする上地市長


本当に素晴らしかったです。

何とかその想いを市民のみなさまに共有していただきたいので、フジノが最も感動した演説部分を引用してご紹介します。

(目指すものは「誰も一人にさせないまち」)

横須賀を復活させる。

これまでずっと訴えてきたことです。

これに対して、「ノスタルジーすぎる」とか「最近の人にはピンと来ない」といったご指摘もいただきました。

そこで、横須賀復活の先にあるものを、お示しするようにしてきました。

それは「誰も一人にさせないまち」です。

ひとり暮らし高齢者だけのことではなく、親御さんの介護に忙殺される方、会社経営で壁に直面している方、子育てに悩む方、学校に登校したくてもできない方など、日々のことや将来に対して不安を抱えている方々に、寄り添えるまちにしていく。

これが『横須賀復活』の先にある『最終的な目標』です。




「誰も一人にさせないまち」こそ横須賀復活の最終目標、と述べた上地市長

「誰も一人にさせないまち」こそ横須賀復活の最終目標、と述べた上地市長


横須賀復活の道のりは、決して平たんではないと思います。

しかし、その先にある輝かしい将来を、血の通った暮らしやすい横須賀を目指して、共に歩みを進めていこうではありませんか。

「協調と連帯」。

これが今の横須賀にとって一番大切なことであると私は考えています。

「協調と連帯」を図ることで、誰しもが分かりあえないはずはないと私は信じています。

また、「協調と連帯」を阻むものは差別や偏見、権威主義や猜疑心、不信感、おごりなどであると考えています。

私はこういった阻害要因を排除していくことで、「協調と連帯」が図られたまちとして「横須賀」を復活させていきたい。

心を打たれました。

歴代市長の中で、最も優れた所信表明演説だとフジノは感じました。

ここまで強く、他人を想う心を語った市長はいません。

誰もひとりにさせない。

14年間のおつきあいしかありませんが、『上地市長の生き様そのもの』を表したフレーズと言ってもさしつかえないと思います。

先の大戦で最前線に送られたお父さまが戦友を亡くし飢えに苦しんできたその姿を、幼い頃から直視してきた上地さん。

現実の社会の様々な不自由や不公平に苦しむ人々をみつめる中で、誰もが自由で平等に暮らせる平和な社会を作りたいと政治家を目指した上地さん。

フジノはそんな上地さんが大好きで、(もちろん政策を支持していますが)市長選挙を全力で闘いました。

深く他者を思いやる、その上地さんの政治家としての究極の目標が、横須賀市の目指すべき姿として語られました。

その言葉を聴いて、「ああ、上地さんがこのまちの市長になって本当に良かった」と感じました。

誰もひとりにさせないまちこそ、横須賀復活の最終目標。

こんな素晴らしいまちを、僕も実現したい。

深く感動した演説でした。

今日の所信表明演説を受けて、市長に対する代表質問・個人質問を8日(金)に行ないます。もちろん、フジノも市議会の一員として質問に立ちます。

就任わずか2ヶ月でたくさんの成果をあげる全力投球の上地市長に対して、感動ばかりしていられません。

フジノも全力で質問に臨みたいと思います。



決算議会が本日からスタート。新たに就任した副市長と教育長が紹介されました。上地市長の新体制に大いに期待しています/2017年9月議会・本会議(その1)

2017年9月議会がスタートしました

今日から9月議会がスタートしました。

本会議を前に

本会議を前に


約1ヶ月半におよぶ長い議会期間は、前半と後半に分かれています。

2017年9月議会スケジュールのイメージ図

2017年9月議会スケジュールのイメージ図


前半は、主に補正予算案の審査を行ないます。後半は、主に決算議案の審査を行ないます。

やはり重点は1年間で最も大切な決算の審査になります。そこでフジノは9月議会のことを『決算議会』と呼んでいます。



新たに就任した副市長と教育長が紹介されました

上のイメージ図では一番上の『本会議(初日)』にあたるのが、今日です。

まず本会議の冒頭、新たに就任された副市長おふたりと教育長が紹介されました。

上地市長による新体制を象徴する3名のあいさつの言葉に、議会からも大きな拍手が送られました。

永妻和子・副市長

永妻和子・副市長


フジノにとって、永妻さんはもっともっと早い時期に副市長になっていただきたかった方なので、そのあいさつの言葉を万感の想いでを聴きました。

田中茂・副市長

田中茂・副市長


7月26日の就任後に、副市長のお二人は市議会の全会派にあいさつまわりをされました。

フジノは、忙しいお二人に時間を取らせたくなくて訪問を辞退しました。

けれども先日(8月22日)、改めて議会の控え室までフジノをわざわざ訪れて下さいました。

2度目の訪問依頼をお断りするのは失礼ですし、大歓迎でお会いしました。

せっかくなのであいさつだけでなくて、少しお話もさせていただきました。

その際に改めて感じたことは、上地市長を支えていく副市長として、お二人は最適だということでした。

上地市長の明るく豪快な側面は、田中副市長。

上地市長の繊細で優しい側面は、永妻副市長。

お二人がそれぞれのお人柄で良き相談相手になって、上地市長の政策判断を支えてくれるのではないかと感じました。

新倉聡・教育長

新倉聡・教育長


続いて、新たな教育長に就任した新倉聡さんが紹介されてあいさつがなされました。

新倉さんが就任した新しい『教育長』は、実は『今までの横須賀市に存在した教育委員会事務局を司るトップとしての教育長』とは大きく異なります。

本来でしたら、その説明の為にブログ記事を新たに1つ書きたいのですが、時間が無くて断念していました。

とにかく、『新しい責任を持つ立場の新しい役割を持つ教育長』が初めて横須賀市に誕生しました。

とても重要な役職ですが、新倉さんならば必ず全うして下さると信じています。

実は、新倉さんとはフジノが新人として初当選した直後(2003年)から、様々な場面でともに仕事をさせていただきました。

例えば、福祉部時代の新倉さんとは『地域福祉計画』の策定作業でともに汗を流しました。また、市民病院改革はフジノの重要政策のひとつですが、担当課長である新倉さんとは様々な議論をしました。

そうした日々を忘れたことはありません。

また、『スーパー公務員』のおひとりとしてフジノは尊敬をしています。

かつての横須賀市役所には、全国にその名前が知られる『スーパー公務員』がたくさんいらっしゃいました。先進的な政策や取り組みを実施して全国から視察依頼が来たり、講師として招かれたり、文献を出版したり、国の審議会に地方自治体代表の委員として招聘される市職員が何人も存在したのです。

新倉さんは、あの『事業仕分け』を生み出し全国に普及させた『構想日本』の初期メンバーのおひとりです。

『事業仕分け』は自民党の河野太郎代議士(現在は外務大臣ですね)が取り入れて実施し、さらに民主党政権が大々的に実施したことで知られています。フジノも『事業仕分け』会場に足を運んだものです。

市役所の業務も熱意をもって取り組んでおられた新倉さんは、プライベートの時間も『構想日本』で活動されていました(確か、著作もあった気がします)。

今の横須賀市役所は、前市長時代に人件費カットの為にすすめられた必要以上の退職者不補充によって、『スーパー公務員』は消えていきました。目の前の業務量の多さに追われて、さらなる政策研究や活動をすることなど不可能になったからです。

『スーパー公務員』のひとりであった新倉教育長には、ぜひ市職員のみなさんに横須賀市役所の良き伝統を復活させる役割も担っていただきたいと期待しています。

就任後にも何度かお話することができて、そんなフジノの強い期待をお伝えすることができました。

また、こどもの貧困対策などについてもフジノと共通の想いを持っておられると受け止めています。こうした姿勢は、ひとり親家庭やこどもの貧困対策に強い関心をもってこられた上地市長の姿勢にも合致していると思います。

こんな3人が上地市長の脇を固めているのです。

フジノは、新しい横須賀市役所のスタートを期待せずにはいられません。

本会議の様子については、次の記事に続きます)