まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2003年12月14日(日)のフジノ
● 今年の10大ニュース

 この時期になると、ありがちなのが
 『今年の10大ニュース』的なコーナーですね。

 政治家としてフジノも、
 自分自身が体験したこの7ヶ月間をふりかえって
 10大ニュースを挙げてみることにします。


 1位 『自殺の現状と自殺予防の必要性』を一般質問した

 2位 美術館みなおしの署名5万5116名分を市長に提出した

 3位 『24時間こころの相談体制の必要性』を委員会で質問した


 1位は、もう絶対に、これしか考えられない。
 これをやるために政治家になったのだから。

 『自殺予防』という言葉が
 本会議場という公の場できちんと語られたのは
 これが初めてなはず。遺族としての悔しさや哀しさや痛みを
 切実に伝えることができたと信じています。

 今後もこの問題には
 フジノの最大の問題として取り組みます。

 2位。これだけすさまじい数の署名を
 わずか2ヵ月半で集めることができたことに改めて感謝しています。

 文句しか言えない悲しい人々が
 見直し活動のことをいつも文句ばっかり言いますけれど、
 フジノは今も変わらない想いで動いています。

 毎年100人もの命を守れないようなこのまちが
 毎年3億円もの赤字を生み出す美術館をつくろうとするなんてことは
 税金のつかいみちの
 優先順位をまちがえています。

 そんな当たり前の怒りが
 このまちの人々を揺り動かしたのだと信じています。

 3位。夜間の相談体制を確立することも
 政治家になる前からどうしても実現したかったことです。

 それを議会の場で発言して、
 さらにはその実現に向かって行政側も動き出している、
 という結果を得られたことはすごく大きな喜びでした。



 4位 ナミねぇを横須賀に呼べることになった

 5位 大熊一夫さんを横須賀に呼べることになった

 6位 べてるの家を横須賀に呼べることになった

 7位 『障害という表記を障がいに改めるべき』と
      民生常任委員会で質問した



 4位から6位までは
 もう本当にフジノ自身の努力と外交の成果だから、
 自分自身ですごく評価したいと思います。

 12月になってから、
 まわりの友達に言うようになったのですが
 フジノは自分自身のことを
 『横須賀市の福祉担当・外務大臣』だと思っています。

 全国レベルの「すごく良いモノ」を
 このまちに持ってくるために
 単身のりこんでいって、交渉をして、結果を出す。

 これがフジノの仕事の1つなんだと受けとめて
 だから、たった独りきりで
 雨が降っている遠いまちを夜中まで歩いてても
 それでもくじけないようにがんばろう、と考えています。

 それにしても、こないだ『べてる』に会いに行った時は
 疲れきっていたし、雨が降っていたし、寒かったし、
 くじけそうだったんだよなあ。

 でも「おれは福祉担当外務大臣だから」と思って
 がんばりました。

 7位。これはものすごく大切なことなのに
 全然まわりから評価されなくて、ちょっとがっかりしています。
 お金がほとんどかからなくて、
 それなのにインパクトが大きくて、
 差別や偏見を減らすためのきっかけになるのに。

 部長答弁は
 「市民から特にそういう要望は無い」ということだったから、
 このコーナーを観ている人で
 想いを共有できる方は
 市役所の健康福祉部にどんどん電話をかけて
 『要望』として伝えてください。まじで。



 8位 このまちの素晴らしい若い世代とたくさん出会えた

 9位 誇るべき『願う会』の人たちとめぐりあえた

 10位 このまちにはこんなにイヤな奴らが存在する
       ということを知った



 8位。こないだ出会った『場のアカデミー』の方によると
 昭和53年生まれから下の世代は
 社会的な問題に積極的にかかわる傾向がある、
 というデータがあるそうです。

 それを僕は実感しています。
 フジノのまわりには本当に良いメンバーが集まってくれてます。
 こういう若くて燃えている人たちが
 フツーに暮らしているということに
 とても感激しています。

 9位。美術館問題をつうじて出会った『願う会』の存在は、
 今では他都市にも知れ渡っていて
 そしてすごく評価されています。

 彼らのような人たちが
 このまちから現れたことに僕は誇りを感じています。

 10位。8位と9位とはまったく逆ですけれど、
 このまちにはこんなにも
 『ひどい人間』がたくさん存在することを
 政治家に転職して初めて知りました。

 がんばれば、文句を言う。
 行動をすれば、文句を言う。

 目立つことをすると、文句を言う。
 言葉尻をとらえて、文句を言う。

 その人々の利益にならないことは、文句を言う。
 その人々の世代では理解できないことは、文句を言う。

 結局のところ、自分に利益を与えてくれないならば
 徹底的に文句を言うだけの情けない人種が
 このまちにもたくさんいる、ということをはっきりと知りました。

 こういう人々が
 このまちをダメにしていくのだと思いました。

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 こんなのが政治家としてのフジノの、
 2003年10大ニュースでした。


● 残されたわずかな時間について

 友達と話していたのですが
 フジノにとっては
 『自分が当選したこと』なんて、もうランクにさえ入らないのです。

 当選した時にフジノの家に集まってくれた人は
 みんなして知っていることなのですが
 当選が決まった瞬間でさえも、フジノは喜ばなかったもん。

 フジノと1番深くかかわってくれた親友も
 「おめでとう」とも言わなかったし。

 選挙が終わる数日前から
 ずっと考えていたことは
 これからやらなければならないことの多さと大変さ、でした。

 当選した瞬間も
 成さねばならないこれからのことで頭がいっぱいで
 うれしいとかそういうことは感じませんでした。

 だから、ランクに入りません。

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 1年間に4回の本会議があります。
 だから、単純に計算して4年間の任期を通じて
 たった16回しか市長に対して質問ができないのです。

 それから、同じように年4回の委員会があります。
 だから、同じようにわずか16回しか委員会で質問できません。

 つまり、4年間わずか32回しか、公の場での発言が
 フジノには許されていないのです。

 当選する前からこのことが分かっていたから、
 この32回を有効につかうために
 どんな発言するかをあらかじめ計画しました。

 今のところ、ほぼ計画どおりにやれていると思います。

 政治家になってから
 やらなくてはいけないことは見えています。

 あとは、残り28回の発言を確実に行なっていくことと
 それによって、どれだけ結果を出せるか、に
 かかっていると思います。

 残されたわずかな時間の中で
 どこまで想いを実現できるか、それが僕の切実なテーマです。



2003年12月13日(土)のフジノ
● 経営の勉強の為の専門学校スタート

 おとといのこのコーナーに書いたとおりで、
 経営の勉強のために専門学校に通い始めました。
 今日が初日です。

 人から習えるというのは
 とてもラクでうれしい。

 ふだんの勉強は
 徹底的に自分でやることばかりだから。

 そもそも、どの文献を読むべきかも
 自分で考えて見つけなくてはいけない。

 見つけたら、その本を必死になって読む。

 そうやって、ひたすら自分の力だけで
 努力してばかりだと、時々、本当にいきづまってしまう。

 だけど、先生がいて
 カリキュラムが決まっているというのは
 本当にらくちんだ。

 お金を払っているから当然のことなんだけど
 講師がしっかりしていて、おもしろくて、分かりやすい。
 習う、って本当にラクだ。


 体力的にはきつくて
 仕事のあいまをぬって勉強するのはきつい。
 これだけ充実した講義なのに、
 気づいたら教科書3ページ分くらい、
 うたた寝をしていた。

 でも、がんばろう。


● 親しい人に会える、というよろこび

 昨日の夜、思い立って
 親しい人たちに連絡をとってみた。

 僕はもともと同窓会の幹事役だったのに
 「政治家になってしまったのでもう集まれないなあ」と思っていた。

 理由は、こんなふうに言われるのが
 イヤだから。

 「あいつ、政治家だから顔をつなぐために
  同窓会やってんじゃねえの?」

 でも、考えてみたら
 僕が会いたいような親しい人たちには
 こんなバカみたいな言葉を投げつける人はいなかった。

 実際に、これまで女性側の幹事をしてくれた親友に

 「政治家になっちゃったおれが
  幹事を続けていくのは、イヤな感じがする?」

 と尋ねてみた。

 そうしたら、バカじゃないの、ってな風に流された。

 だから、年末は
 本当に会いたい人に会えることになった。
 良かった。

 僕は変わらないし、まわりも変わっていない。

 年月は流れていくし、
 転職だとか結婚だとか、
 いろいろな状況は確かに変わる。

 だけど、根っこに変わらないものがある限り、
 外側のことがいくら変わったって、別にかまわないんだ。

 僕が大切に感じてきた人たちは
 決して変わらないものを
 根っこに持っている人たちだと思う。

 そういう人たちをずっとずっと愛していたい。


● このまちらしさ、そのままを愛する

 僕の転職前の仕事は映画会社で
 今でも辞めた気がしなくて
 いろいろと習慣が残ってしまっています。

 例えば、こんなですね。

 (1)金曜日の夕刊をチェックする
 (2)土曜日に映画館前をうろついてしまう
 (3)日曜日のスポーツ紙の芸能欄をチェックする

 土曜日が映画の初日にあたるわけで、
 その前日である金曜日の夕刊に
 どの程度の広告が打たれているかはとても気になります。

 それから、初日である土曜日には
 映画館の窓口まわりを
 ついついうろうろしてお客さんの入りを見てしまいます。

 さらに、初日に舞台挨拶などがある場合には
 翌日のスポーツ紙などの芸能欄に
 大きく扱ってもらえているかがすごく気になります。

 そんな訳で、土曜日のたびに
 忙しくても何となく映画館の前を
 うろうろと何度となく、通ってしまいます。

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 そんな訳で、映画は僕にとっては
 『趣味』ではなくて
 『仕事』でした。

 でも、映画を観ている時に
 仕事を忘れて
 個人として
 とてもうれしくなる瞬間があります。

 それは、僕自身が暮らしているこのまちが
 映画の中に出てきた時です。

 例えば、つい最近上映された映画では
 『g@me』(仲間由紀恵・藤木直人主演)があります。

 北久里浜のライブハウス『りバーブ』の周辺と
 馬掘の直線道路(まぼちょく、ですね)と
 剣崎が、とても印象的に映画の中で出てきました。

 やっぱりこのまちっていいよな、
 そう改めて感じさせてくれるのは
 ふだんは忙しくてなかなか眺められない目の前の景色が
 スクリーンの向こうに改めて映し出されるからです。

 このまちらしい景色がスクリーンに映し出される時、
 僕は改めてこのまちの美しさを見つけて
 そして、誇りに感じたりします。

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 こういうふうに
 自分たちのまちの風景を映画の中でつかってもらうために
 いろいろな活動をおこなっている
 『フィルム=コミッション』という組織があるのを
 あなたはご存知でしたか?

 もちろん、このまちにもあります。

 経済部の中に
 『よこすかロケサービス』という組織があります。

 映画・テレビ・プロモなど
 1日5〜10件もの問い合わせがあって
 かなり盛況だとうかがいました。

 まだ、独立したHPのコーナーは持っていないのですが
 もうすぐできあがるそうです。楽しみですね。

 こういう活動によって
 このまちの良さが
 全国の人々に知られていくこと、
 このまちに暮らしている人々に再発見されることは
 すごく良いことだと思います。

 新しく建物を建てたりとか
 新しくイベントをやったりとか
 わざわざそんなことをしなくても
 そのままの姿でこのまちはとても美しく
 僕はとても大好きです。

 あの名作、『ローマの休日』を観て
 どれほど世界中の人々がローマを愛するようになったことか。
 どれほどたくさんの人々がローマを誇りに思ったことか。

 そんな風に、このまちの、そのままの姿が
 もっとこのまちの人々に愛されるといいなあと
 強く願います。

 そのためにも、映画やドラマなどで、
 もっともっとこのまちの風景が
 つかわれるといいなあとすごく思います。



2003年12月12日(金)のフジノ
● フジノの想いは、市長に届いていた!

 まず、こちらのチラシを見てください。

 実はこのチラシは
 市役所の職員に配られているものです。
 今日、市のある職員さんが教えてくれたんですよ。

 「フジノさんが提案したこと、
  けっこう市長もすばやく対応してるんですよ」と言って...。

 まさか、と思いながら
 その内容を読んでみると、確かに素晴らしい!

 これこそ、9月議会の一般質問で
 僕が市長に提案したことじゃないか!

 ・若手職員と語りあう場をつくるべきだ


 そう、僕は提案したのですが
 本会議の場での沢田市長の答弁は
 ものすごおーーーーっく、冷たくフジノを突き放したものでした(苦笑)。

 けれども、そうは言いながらも
 ちゃんと市役所の若手職員たちと語りあう場を
 設けることにしたんだね。

 市長、ナイス!
 そうこなくちゃ。

 ちなみに、こんなに素晴らしいことを始めた市長を
 報道したマスメディアは『東京新聞』だけ。



 (2003年11月25日火曜日『東京新聞』神奈川面)

   若手のひらめき政策に生かせ!!

   職員からアイデア
   横須賀市が募る

  横須賀市は、
  地域活性化や住み良いまちづくりの推進に役立てるため、
  二、三十代の若手職員から
  政策アイデアの募集を始めた。

  アイデアは直接、沢田秀男市長に投げかけ、
  興味深い提案をした職員と市長が懇談して
  政策づくりに反映させるもので、
  ユニークな思い付きやひらめきを期待している。

  大きな発明や高い評価を受ける政策も
  最初は、思い付きで始まることが多いのが
  アイデア募集の狙い。

  全職員を対象にした論文を提出する
  政策提案制度は別にあるが、
  普段は市長と摸する機会が少ない若手職員から
  気軽にアイデアを募って
  市政に生かそうと始めた。

  対象の職員は、全体の四割に当たる千六百人。

  人が等つ「集客都市」、
  国が認定する「構造改革特区」、
  住み良い「福祉のまち」の三点をテーマに
  自由な発想のアイデアを募集する。

  内容に制約はなく、リボート用紙一枚かメールで提出。
  年末に締め切り、
  年明けに懇談会を開くことにしている。



 実際に懇談会をおこなった時には
 マスコミのみなさん、報道してあげて下さい。
 よろしくお願いします。

 何ていうか、やっぱりマスコミは絵になることを選ぶよね。
 横浜の中田市長が『カレーランチミーティング』を
 松沢県知事が『タウンミーティング』をやったら
 どでかく報道するんだよね。

 中田さんとか松沢さんは
 マスコミ映えするからなのだろう。

 でも、このまちが素晴らしいことを始めたのに
 報道しないのはおかしいと思います。

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 かねてから、僕は市長に対して

 賛成するべきことは賛成する。
 反対するべきことは反対する。

 という態度を取ってきました。

 だから、今回の
 市長が設けた『市長と若手職員の懇談』は
 大いに褒めまくりたいと思います!

 市長、どうかこの懇談会を
 成功させてください。

 そして、年に何回も定期的におこなってください。
 燃えている若手職員は、確実にいます。
 その想いをどうかくんでください。

 市の職員さんも、
 がんばってくださいね。

 これだけ今までずうっと
 一般質問で対決姿勢なフジノの意見でさえも
 とりいれていく沢田市長だから
 身内である若手職員さんたちの想いは
 もっともっと確実に市長のこころに届くはず。

 想いをぶつけてみてください!


● フジノの想いは、市長に届いていた!(その2)

 かねてからフジノが熱望している
 『24時間相談窓口』をつくることについて、
 本会議での市長の答弁に、今回は大きな変化がありました。

 「24時間相談体制の必要性は感じており
  調整をすすめているが
  困難があり、実現には至っていない」

 こんな感じの答弁がありました。

 そこで、改めて
 民生常任委員会の場で
 健康福祉部長にあらためて質問をぶつけてみました。

 すると、こんな感じの答弁がありました。

 「フジノ議員からのご指摘を受けたこともあり
  24時間相談体制の実現に向けて
  確かに、あるNPO法人と調整をすすめました」

 うれしい!

 「フジノ議員のご指摘を受けたこともあり...」というくだりが
 もしも官僚的リップサービスであったとしても
 24時間相談体制の必要性を
 市が認識してくれた、ということは
 確実に大きな進歩です。

 (でも、もし本当に僕の質問のおかげなら
  もっともっとうれしい。良かった...。ホッとしました)

 残念ながら
 このNPO法人との調整は
 人員を確保するのが難しいということで
 流れてしまったそうです。

 それならば、おれがNPO法人つくればいいだけじゃん。

 何年かかるかは分からないけれど
 しっかりした相談体制を
 つくりあげていけばいいんだ。

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 この2つの出来事があって、
 全力を尽くして議会でがんばっていくことが
 少しずつではあるけれど
 このまちを確かに動かしているのだ、
 という実感を、初めて持つことができました。

 これからもがんばっていきます。



2003年12月11日(木)のフジノ
● ボーナスのゆくえ

 昨日、ボーナスが支給されました。
 市議会議員も、6月と12月にボーナスがあります。

 明細を見ていないので
 正確にはいくらもらえたのか分からないのですが
 ひとまず、ホッとしました。

 おかげで、すでに2か月分も滞納している
 仕事場の家賃が払えます(涙)。
大家さん、ごめんなさい。

 友達にたてかえてもらっていた
 ナミねぇを呼ぶ会のちらし代もやっと清算できました。

 それから、国民年金の
 今年の残り半年分を一気に支払っちゃいます。
 社会保険料も2か月分たてかえてもらってたなあ...。

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 あとは、専門学校へ通うために
 つかわせていただきます。

 フジノはサラリーマン時代に財務部でしたけれど
 たった3年間の中だけの仕事で
 転職してからはずっと
 『経営』の経験が無いことに弱さを感じてきました。

 上地さん(上地克明議員)はご自身で会社を興してますし、
 雄人(吉田雄人議員)は大学院に通っているし、
 この2人の経験を
 いつもうらやましく感じてきました。

 「経営者としての体験がある人はいいなあ。
  しっかり勉強してきた人はいいなあ」

 これからの地方自治体は
 絶対にもっと民間の経営センスが必要になります。
 この流れは絶対に変えられないと思います。

 そこで、大学院や大学や専門学校などを
 いろいろ調べた結果として
 もっともおカネが安くて
 もっともサービスが充実していたところを選びました。

 毎週土曜日は、横浜まで勉強に行きます。
 朝から夕方までびっちりと、経営について学んできます。

 受講生はみんな僕よりも年上の方ばっかりだし、
 そういう方との横のつながりもできるといいなあと思っています。

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 それから、入試に合格しないといけないのですが
 「日本社会事業大学通信制課程に入学したい」と思っています。

 先日の一般質問の答弁を聞いて

 「行政頼みで動いてたら
  今この瞬間に救われなければならない人が
  救われない!」

 という、強い危機感に教われました。

 政治家として行政との交渉をしながらも
 おれ自身としてもう勝手にやろうと決めました。

 加えて、市役所(保健所も含む)の中に
 精神保健福祉士の資格を持っている人間が
 わずか1名しかいないということにも、激しい危機感を持ちました。

 だから、勉強して
 フジノ自身が取ろうと思います。

 そして、遺族のケアを始めたい。

 いずれにしても
 通信過程は入学試験に合格しないといけないけれど、
 この2つの専門学校と年金と家賃とかで
 もうボーナスはほとんど無くなりました。

 今日、英会話の教室に行った時に
 他の生徒(おばさんです)から
 「高給取りでうらやましい」とかさんざん言われて
 かなりむかついたのですけれども

 フジノの場合はというと、
 必要な経費を払って
 残りは勉強のためにつかって、もう終わりです。

 貯金も無いし、まいったよなあ。

 身体の悪いところを
 次の議会までに手術してしまいたいんだけど
 そういう時のためにも少しは貯金しないといけないよなあ...。

 どっか、旅行にでも行きたいよ。
 あ〜あ、疲れたなあ〜。


● 委員会の傍聴もおススメです!

 今日は総務常任委員会だったのですが
 傍聴に来てくださった方(男性)から

 「フジノくん、本会議よりも委員会の方がおもしろいね」

 と、言われました。

 そうなんですよ。
 市役所側の方々の答弁もそうですし、
 市議会議員の質問も、本会議よりかなり活発ですね。

 中には

 「おい、そんな質問を委員会でする必要があるのかよ。
  事前に下調べしておけばいいじゃん!」

 っていう感じの質問をする人もいますけど
 そういう面も含めて、
 政治家と市役所のより素顔に近い面が見れますよ〜。

 委員会のインターネット中継は
 まだ少し先の予定なので
 今は直接に傍聴することしか方法がありません。

 そんな委員会ですが
 ちょっとだけ紹介してみますね。

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 常任委員会って、4つあるんですけれど
 それぞれに面白さがあって、僕はけっこう傍聴おススメです。

 総務常任委員会は、
 角井さんをはじめとして理知的なメンバーが多い感じ。
 委員長は佐久間さん。雄人と上地さんもこの委員会ですね。

 クールな感じがして、勉強になる委員会です。

 委員会傍聴の初心者の方は、
 ここでの議論を聞くのがオススメかな。

 建設常任委員会は、
 「熱い怒り」の高橋敏明さん
 「静かな怒り」の木村正孝さんがいて
 傍聴していると気持ちが燃えてくる感じがします。

 このまちの大きな事業は
 建設常任委員会で議論されるので、ここもオススメ。

 平成町のLIVINの隣の土地に
 50〜60室くらいのホテルを建てる計画がある、というのも 
 昨日の建設常任委員会で初めて知りました。

 教育経済常任委員会
 教育と経済、というちょっと面白い組み合わせです。

 板橋さんが委員長!
 板橋さんってまっすぐな方で、
 個人的に僕はすごく好きな方です。
 3年くらい前の議事録を読んでいたら
 板橋さんがすでに『プロップステーション』について触れながら
 質問されてたんですよね。やっぱ福祉の公明党だな、って思いました。

 あの美術館問題が議論されるのも、ここです。
 一柳さんと矢島さんと原島さんがいるのも、この委員会ですね。

 そして、民生常任委員会
 僕としては毎日の暮らしの中で1番身近な問題を扱っている、
 そういう委員会だと考えています。

 だって、福祉と医療とゴミと環境と消防・救急がメインだもの。
 とても身近な話題ばっかりですよね?

 どの委員会も大切だけど、
 僕はここに所属していることがすごくうれしくて
 できれば4年間続けてここでがんばれたらと考えています。

 (委員会の任期は、1年だけなんです。だから1年で交代です)

 ちなみに、民生常任委員会は雰囲気も良くて
 例えば昨日はフジノの質問の言葉に
 理事者側(市役所側)も議員側も
 出席者一同で大笑いする場面もありました。

 本会議でのシリアス路線からすると
 フジノの質問で笑いが起きるなんて考えられないですよね?

 そんなわけで、委員会では
 本会議とは違った側面が見られます。

 傍聴の方法もカンタンです。

 ぜひ試しに来てみて下さいね〜!



2003年12月9日(火)のフジノ
● 忙しいじゃねえかよ、まったくもう

 今日は、忙しかった...。

 なんでこんなにいつも忙しいんだろうなあ。
 もう、イヤになるくらいに忙しいよ。

 へこんでるヒマくらい
 与えて欲しい。

 明日の委員会の
 質問原稿をつくっています。

 17日の本会議が終わったら、
 次はナミねぇ、次は予算の勉強、次はべてる。

 終わりなんかない。
 どこまでもやってやる。


● 行政に頼るつもりはありません

 どうか真意を理解していただきたいのですが、
 フジノは市役所が全てをやるべきだとは
 全く考えていません。

 くりかえし、市の職員さんにも
 そのことは機会があるたびに伝えてきました。

 民間がやれることは民間で、といつも考えています。

 行政が行動が遅いのは
 政治家になる前から百も承知してきました。

 だからこそ、自分なりに行動してきました。

 ナミねぇのことも、成年後見の勉強会も、
 あらゆることについて
 自分が動くしか無いだろ、と僕は思って動いています。

 口ばっかりで行動しないヤツが大嫌いなのも
 行政のことを批判してばかりのヤツらが大嫌いなのも
 僕は僕自身として行動してきたからです。

 それと同じ理由で
 行政に100%頼る、という気持ちは全くありません。

 けれども、行政が果たすべき責任はあるだろ、と
 僕はそう主張しているのです。

 人の命を守る、ということは
 政治と行政が果たすべき最大の責任です。


● 市民にだってもっとしっかりしてほしい

 行政に頼るつもりが無いのと同じように
 市民にも、もっとしっかりとしてほしいと強く思っています。

 イラクで殺された2人のことを嘆く声は大きいのに
 横須賀で毎年100人以上も
 自殺する人々がいることを
 何故このまちの人たちは嘆かないのか。

 おまえらマスコミに流されるなよ、もっと現実を見ろ!

 そういう気持ちはいつもあります。

 それをカンタンに
 「説明責任が足りないからだ」と言う人たちのことを
 僕は軽蔑しています。

 情報は、取りに来れば出されるし、
 行動をすることで変化は必ず起こるのだから。

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 そういう理由で、
 僕はこれからもストップしないで働き続けます。

 見てろ、くそったれ。


● 支援費と介護保険の統合について

 障がいのある方々の支援費と
 高齢の方々の介護保険を
 統合する方が良いのかどうかについての
 判断する材料があまりにも乏しくて
 率直に本音を書くと、
 僕はこの国が福祉について財源をどうすべきなのか
 分かりません。

 これからずっとこの国は
 財源不足になると僕は判断しているのですが
 ちゃんとした福祉サービスを続けていくためには
 どのような制度があるべきなのかを
 今、ずっと悩んでいます。

 人によっていろいろ意見があると思うのですが
 賛成も反対もその理由を含めて
 どうかメールください。お願いします。


● こころはいつだって、想っています

 7日は、僕の大好きな『育ち故郷』である武山が
 モチつき大会だったそうです。

 本音では行きたかった。

 自分が政治家なんかでなければ
 どれほどモチつきをやりたかったことか...。

 すごく楽しそうだし、僕はすごくお祭りが好きだから、
 若い人がいないなら、行って、戦力になりたい。

 だけど、政治家だから来やがった、とか言われたくないのと
 議会が忙しくてどうにもならなくて、行けませんでした。

 (これまでだって毎年、一人きりでだって盆踊りに行ってたのに
  今年の夏も行ったら「政治家になったから来たのか」と言われて
  大ショックでした。おれは毎年、小1からずうっと
  武も林も全て祭りに行ってるって!祭りが好きなんだよ!
  政治家になったからって、わざわざ顔を売りになんか行くかよ!)


 どれだけ虚勢を張っても
 僕があの武山の景色をどれほど愛しているか、
 武小の裏山のことをどれほど切ない気持ちで想っているか、
 それは隠し切れない切実な想いです。

 忙しくて、転職してからは
 ほとんど武5丁目に戻って過ごす時間がありません。

 1日のうち、ほとんどの時間は
 仕事場か、福祉施設か、
 誰かの話をうかがいに行っているか、
 勉強会に出ているか、市役所か、議会にいます。

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 これまでも

 「僕は地元代表ではない。
  横須賀代表だ」

 と叫び続けてきました。

 そして、町内会の会合や
 西部花火大会の会合などにも
 僕は1度も参加したことがありません。

 そんな僕のことを放っておいてくれて、
 決して文句を言うこともない、
 『育ち故郷』の人々に感謝しています。

 ちょうど小泉首相が横須賀に戻らないように
 このまち全体のことに僕が集中させてもらえていることに
 かえって武山の人々の温かさを感じています。

 そして福祉のことをやりたいようにやらせてくれる
 他のことに気をまわさないで済ませてくれていることに
 こころから感謝しています。

 たまたま今日、武山の人に
 「自由に福祉をやりまくれ!」と言われて
 ありがたくその言葉を受けとめました。

 本当にありがとうございます。


● これからも、勝手にやります

 今日、市役所の中を走り回ってたら
 通り過ぎざまに、どなたか知らない方から

 「フジノ、がんばれよ!」

 と励ましの声をいただきました。
 ありがとうございます。

 僕はこれからもがんばります。

 負けません。
 たぶん、絶対に負けないと思います。

 これからも、がんばります。



2003年12月8日(月)のフジノ
● 全力を尽くした、今はもう何もない

 今日は、僕の一般質問でした。

 これほどまでに全力を尽くして

 今は、空っぽです。

 金曜日の朝、血を吐いてしまって、
 もう死ぬかもしれないと思って
 とにかく今日までもてばいい、と本気で思ってきました。

 今日の質問が終わるまでは
 どんなにまわりからグダグダ言われても
 へらへら謝ってやりすごせばいい。

 どれだけきつくても
 眠れなくても
 歯を食いしばって今日を迎えればいい。

 それだけでした。

 去年の11月から、僕の時間は止まっていて
 そして今日の質問に想いをこめました。

 これから、新しい僕が生まれてくるのか
 それとも、もっと自分が壊れていくのか
 今は本音で分かりません。

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 正直なところ
 あまりにも市長と部長たちの答弁に失望しすぎたので
 特に部長の中には信頼できると信じていた人もいただけに
 激しい失望をどうやったらのりこえられるのか
 今は分かりません。

 市議会の本会議場では
 「立場が言わせてるのだと思いますが...」と
 部長の立場への理解を示そうという態度を取りました。

 けれど、僕の中の絶望は
 深く濃くなりました。

 結局、痛みは体験した人間にしか理解できない。

 どれだけ市の職員さんが
 若手や課長クラスでは良い人々がいても
 どれだけ議論を重ねて熱く語ることができたとしても
 しょせんはサラリーマンなのだ。

 市長というトップが
 決めた方針には逆らえない、サラリーマンでしかないのだ。

 傍聴に来てくれた人々
 (今日もたくさん来てくれてありがとう!)に
 気持ちをふりしぼってお礼の電話をかけて、
 親しい友達と夕食をとって
 それでもやりきれない気持ちを抱えて独りきりになりたくて
 数時間ぼおっとしてみた。

 分からない。どう、消化していけばいいのか、
 今はまだ何も分からない。

 絶望からもっと破壊衝動にかられていくのか、
 それとも、勝手に自分で行動していくのか、
 あるいは根回しのできる政治家になって行動していくのか、
 分からない。

 今は空っぽになってしまった自分を
 ムリに変えることなく
 見つめていこうと思っている。

 僕の中で止まってしまった時間は、
 まだ動き出さないでいる。

 傍聴席で、涙を流している人の姿が見えた。
 痛みを感じたことのある人なのだろう。

 僕はこういう方たちのために
 また立ちあがれるのだろうか。

 今はもう、とても苦しくて、
 そして空っぽで、絶望しきっていて、
 こんな世の中はぶっこわれてしまえばいいのにと
 半分本気で感じていたりする。

 長い時間をかけて、変えていけばいいんだよ、
 お前はよくやったよ、及第点だったよ、
 10球を投げたら、3球でもストライク入ればいいんだよ、

 友達、いろいろな励ましをありがとう。

 僕は自分がこれからどうなっていくのか、
 この空っぽの自分がどうなっていくのかを
 僕自身、見極めたい気持ちでいます。

 おれは本当によくがんばった。
 そして、今はもう、本当に空っぽだ。
 疲れきってしまった。休みたい。本当に休みたい。

 もう、おれを休ませてくれ...。



2003年12月7日(日)のフジノ
● 美しいこのまちの自分

 今夜は月が本当にきれいです。

 中央図書館からの長い階段をおりていると
 年配の女性が、立ち止まって
 夜空を見上げていました。

 その気持ちが、とてもよく分かりました。

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 この一般質問のために
 本当に起きている時だけでなく夢の中でも
 人の生と死についてばかり考えているのが少しきつくて
 気分転換に外に出ました。

 晴れたけれど冬の寒い日で、
 ダイエーのわきの臨海公園に足を運びました。

 海を見て、10分くらいを過ごしました。

 ユニクロの買い物袋をさげたカップルが歩いていたり
 流行りの犬をつれた人々が何人も散歩してたり
 まだ遊んでいたい小さな子どもが
 「先に帰るよ」と親に怒られていました。

 僕はそれからいつものカフェに行って
 世の中の人々がいつもと何も変わらずに
 平和に暮らしていることをうれしく感じました。

 そして、そうでない人々の存在のことも
 逆に強く浮き彫りになって
 胸に感じました。

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 また夜になっても
 一般質問の原稿を書いています。

 今回の一般質問の原稿は
 いつもエルヴィス=コステロを聴きながら作りました。
 もう何百回くらい聴いたことになるのだろう。

 『NORTH』はコステロが
 初めてラブソングだけをおさめたアルバムです。

 今回の一般質問は
 大切な人のことをいつも想いながら作りました。

 そんな気持ちがコステロの曲たちと
 シンクロしたのかもしれません。

 (ちなみに美術館問題の質問原稿を作る時には
  いつもエミネムを聴きながらパソコンに向かっていました)


● 変わらない僕と、何でもさわぎたがる人々

 クソくだらないヤツらから
 さっそく今回の僕の一般質問をけなされましたが
 僕はこれが僕のスタートなのだという姿勢は
 全く変わっていません。

 それが理解できない人たちに
 何かを言われても何も感じません。

 人の命が守られないからこそ
 美術館よりもやるべきことがあるんじゃないか、
 税金をつかうべきは人の命を守るためではないか、
 その想いでこれまで政治家として半年間過ごしてきました。

 それは立候補前から
 一瞬もぶれていません。

 勝手にイメージをつくって
 勝手に変わったとかひよったとか文句を言われても
 そんなこと、おれは知らない。

 おれは大切なものを守るために生きてるし
 そのために政治家になって
 これからも自分の信じた道のために
 生きていくのだと思う。

 人生に、大切なものなんて
 そんなにたくさんは無い。

 そして、明らかに僕はそれを失ってしまった。
 だから僕にはこれから成さねばならないことが分かってる。

 それをまわりからグダグダ言われても
 僕は変わらない。

 黙ってみてろ、と言いたい。

 文句を言われるのが政治家の仕事なら
 それも給料に含まれているというのなら
 ガマンもするけれど、そんなバカバカしいことに時間を取られたくない。

 人生は短い。

 いつもそう思う。
 だから、僕は僕の成すべきことだけをして生きる。



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