まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2003年10月31日(金)のフジノ
● こういう作品を、もっと流通にのせたい!

 今日は、県立保健福祉大学で行なわれている
 障がいのある方々が作られた美術品の展覧会に行ってきました。

 絵をはじめとして、すごくいいなあと思うものがありました。

ランプシェード  たとえば、これ。

 海で砂浜にうちあげられている
 色つきのガラスの破片がありますよね。

 ラムネやリポビタンDみたいな
 色つきのガラスが
 海を漂って波にさらされているうちに
 角が削れていってきれいになるんです。

 あれを、大きさの同じものをていねいに集めて
 そして筒状につみあげていったのですね。

 その内側にランプをつけて、
 すごくきれいなランプシェードの完成です。

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 僕はこういう作品を、
 販売できないかと真剣に考えている。

 作業所やデイケアなどで作ったものの中には
 販路さえちゃんと作れば、
 市場で売れる品質の高いものがたくさんある。

 今の時代、お店を作らなくてもいい。
 インターネットで通信販売できる。
 (例えば、こんなふうな感じです)

 神戸のように、行政と企業と福祉が手を組んで
 すごく素敵なプロジェクトをおこなっているところもある。

 障がいがあろうが無かろうが
 働いて収入を得ることができるということを
 どんどん実践していきたい。そう僕は考えています。


絵画  そんな販売の話は抜きにして
 絵も素敵なものがたくさんありました。

 ドラえもんの横顔を彫った
 トレーなんてすごくかわいかったです。 




2003年10月30日(木)のフジノ
● 都市計画法の勉強会へ

 今日は朝から、横浜の関内へ。
 横浜市会(横浜では市議会と言わず市会と言います)に行きました。

 都市計画法という、
 すごくめんどくさいけど重要なものがあって、
 こいつを勉強していかなくちゃいけないと僕は感じつつあります。

 そこで、他のまちの市議会議員の方々が行なっている
 都市計画法の勉強会に誘ってもらったので
 さっそく参加してきました。

 井上さくら(横浜)、大桑まさたか(横浜)、松島みきこ (茅ヶ崎)
 江口友子(平塚)、そして、フジノ(横須賀)の計5名です。

 都市計画法にとても詳しい方を講師に招いておこなった
 少人数での勉強会なので
 すごく勉強度が濃いものでした。

 職業として何年にもわたって働いている
 行政側の職員と渡りあうためには
 徹底的に実力をつけていくことだと、よくアドバイスされます。

 僕は本音では、福祉だけに専念したいです。

 『福祉』とひとことで言うけど
 本当にすごく分野が広いし、すごく勉強しなくてはいけない。

 僕が最も集中したい精神保健福祉の分野だけだって
 やらなければならないことが
 すさまじくものすごくたくさんあります。
 だから、本音では「他のことは考えたくない」のです。

 けれども、福祉をめざそうとすればするほど
 財政を考えなければいけない、
 都市計画にも詳しくならなければいけない。

 やりたいことだけをやれるはずが無いのは
 サラリーマンだった時だって当たり前のことだったし、
 がんばって勉強したいと思います。

 これからも議会の無い月には
 毎月集まって勉強していきます。


● 一緒に成長していきましょうね

 勉強会といえば、先日も書いたとおりで
 フジノ自身もいくつかのチームをつくって勉強を始めます。

 これまでは講演会などにも
 フジノ1人きりで参加してきたのですが
 まわりの方々に声をかけて
 どんどん誘うことにしました。

 こうやって、みんなとも一緒に
 成長していけたらとフジノは願っているのです。

 「このまちに暮らしている人々は
  政治的に未熟だ」

 と言う人がよくいます。

 そんなことを言う人が
 本当に多いんですよ。

 フジノはそういう言葉を言われるたびに悔しくて
 そのたびに決心することがあります。

 「それならば、みんなと一緒に成長してみせるぞ」

 そう、強く思うのです。

 フジノに投票してくれた人々は

 「今まで選挙に行ったことなんか無かった」

 という方が
 とっても多いのですね。

 まちでよく話しかけられる言葉に

 「私は生まれて初めて選挙に行ったのよ」

 というものがあります。

 ずっと政治になんか興味なかった、
 毎日の暮らしで精一杯で
 このまちの問題にまで頭がまわらなかった。

 そう言われます。

 でも、僕だって同じなんですよ。

 市民運動みたいなのも
 こないだの署名活動が初めてだったしね。

 ずうっと長く活動されている
 市民運動のプロみたいな方々に対しても
 正直なところ
 違和感を抱いています。

 けれども、それがふつうの感覚だと思うんです。

 目の前の暮らしの中で
 なんとか楽しくやっていけたらそれでいい。
 これがふつうの生き方だと思うのです。

 そういうことがもしも「政治的に未熟だ」と言われるのならば
 悔しいけれど、確かに僕たちは未熟でしょう。

 でも、生まれて初めて選挙に行ったという人たちが
 フジノという政治家を生みだした。

 だったら、僕たちは一緒に成長していけばいい、
 そう思うのです。

 これまで知らなかったこと、ワケが分からない法律、
 知らないうちに決められてしまうこと、
 この世の中のあらゆるしくみ...。

 そういう、いろんなことの全てを
 このまちに暮らしている人たちと一緒になって
 勉強して、考えて、悩んで、
 歩いていくことができればと思います。

 一緒に少しずつ歩いていこう。


● 電磁波の影響も勉強していきたい

 勉強会の話題を続けます。

 数日前に、
 神奈川ネットワーク運動よこすかの原島さんたちが開催した
 電磁波の影響についての勉強会にも
 参加させていただきました。

 電磁波の問題については
 とても難しさを感じています。

 まだハッキリとした因果関係が分からないせいで
 『科学』と『まゆつば』のはざまに
 この問題は置かれてしまっています。

 勉強会の場でも報告があったのですが
 苦しんでいる人につけこんで
 怪しい治療法をしている『名医』も各地にいるそうです。

 けれども、そういう怪しいヤツらのせいで
 現実に苦しんでいる人たちが『まゆつば』扱いされてしまうのは
 間違っていると思います。

 「この方の苦しみは本当に『電磁波』の影響なのだろうか?」

 そんなふうに感じることが
 確かに僕もあります。

 電磁波の影響よりも
 もっと別の医学的な治療をすべきではないか
 と考えることもあります。

 しかし、ともかく必要なのは
 今この瞬間に苦しんでいる人がいるならば
 その痛みは取り除かれるべき、ということに尽きます。

 苦しんでいる人がいるならば、
 その人は救われるべきだ、とまず僕は信じています。

 だからこそ、電磁波の影響も
 もっと徹底的に調査されなければいけない。

 そう思います。

 勉強会の場では
 電波の量を測定する検査メーターを実際に使いました。
 そして、ふつうに過ごしているこの空間に
 確かにあらゆる電波があふれているということを
 数字として見ました。

 こういう事実を
 もっともっとたくさんの人に知ってほしいと強く思いました。



2003年10月29日(水)のフジノ
● 給与は要らない=公職選挙法違反...

 (財)健康福祉協会の話を数日前に書いたのですが
 その中で僕は

 「理事としての報酬は受け取らない」

 と書きました。

 だって、たまたま民生常任委員会のメンバーから
 くじびきで選ばれただけのことなんです。

 理事としての仕事は全力でやるけれど
 すでに政治家としての報酬をもらっているのですから
 二重にはもらいたくありません!

 そうしたら、それを見つけたある議員が
 健康福祉協会の方へ

 「払わなければ公職選挙法違反になる」

 と言ったそうです。


 フジノは

 「政治家としての給料じゃないのだから
  理事としての給料なのだから
  受け取らないのも自由ではないか」

 と考えてきました。

 しかし、選挙管理委員会に確認したところ
 公職選挙法に違反するおそれが強い
 ということが分かりました。

 給料を受け取らない=その団体への寄付とみなす

 政治家の寄付は禁止=よってフジノは公職選挙法違反

 こういうしくみになるそうです。

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 何だよ、この法律。

 健康福祉協会は、財政が豊かでは無い。

 それだったら理事である僕が

 「財政の為に、理事は報酬なしでOKです」

 っていうのは
 常識的に考えて全くおかしくないでしょ?

 「いらない」って言ってるわけであって
 「もっとよこせ」なんて言ってるんじゃないんだから

 それが法律に触れるというのは
 おかしな法律だとしか言いようがないよ。

 いっそ健康福祉協会の理事会で
 正式に「報酬の規約を変更」すれば良いのか。

 とにかく健康福祉協会には迷惑をかけたくないので
 今週末までにはお金を受け取ります。

 けれども、そのお金は
 健康福祉協会に役立つような勉強をするために
 高齢者福祉の学会に入る費用に充てます。

 フジノは、絶対に
 このお金をもらいたくありません!

 それにしても、誰かは知りませんがその議員さんは
 細かくHPを読んでくれてるのですね...。

 フジノは仕事が忙しくて
 他人のあら探しをしているヒマなんて
 全く無いのに。やれやれ。



2003年10月28日(火)のフジノ
● 官僚は、なんでケンカごしなんだよ

 確認したいことがあって
 厚生労働省に電話しました。

 そうしたら、いきなりケンカごしで話される。

 おいおい、勘弁してくれよ。
 何でそんなにカリカリしてるんだ。

 15分間待たされて、
 最終的に「担当者は出張中です」
 と言われて、切られる。

 ちなみに質問したかった事柄は、これです。

 「精神病で入院している患者さんのうち
  約7万2000人は本来であれば退院できる、という
  いわゆる『社会的入院』ですけれど
  この7万2000人という数字は
  どういう調べ方をしたのですか?」

 平成11年に厚生省が行なった
 『患者調査』というものの結果を
 さらにデータ分析したものらしい、ということは分かるのですが
 そのデータ分析した方法が知りたいわけです。

 それとも、これ、聞いちゃいけないのか?

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 フジノは9月市議会でこのまちの
 精神科での『社会的入院』の方の数を質問しました。

 社会的入院というのは
 本当はもう病気から回復していて退院できるのに
 帰る場所が無かったり、
 家族が退院を拒否をしたりして、
 退院できない状態の入院をいいます。

 厚生労働省は、約7万2000人の社会的入院を
 10年間でゼロにするという目標を立てています。

 だから、このまちでも
 社会的入院ゼロをすすめるためにも
 まずは実態把握をしなければ
 今後の見通しも計画も作りようがないだろう、と思いました。
 (当たり前の考えですよね?)

 それで質問をしたのですが
 議会の場では、
 健康福祉部から回答をもらえませんでした。

 後日また質問をしてみるつもりなのですが、
 その前に、そもそも国はどうやって把握しているのかを知りたくて
 インターネットを使って資料を調べてまわりました。

 でも、全然根拠が出ていないのです。

 何故?

 ともかく、退院できる人は、まちで暮らしていかなければ。
 そして、働くことができる人は、働く。

 この当たり前の姿に戻していきたい。


● かわいそうな人


 昨日は1日のうちに
 まとめてこういうのがありました。

 ・掲示板への書き込み
 ・仕事場の留守番電話への無言録音
 ・PHSへの非通知電話と留守電への無言録音

 いくつもの媒体をつかって、ごくろうさま。

 理由は分からないけれど、
 きっとフジノを攻撃したくなったのでしょうね。

 けれども、僕にはもっとやらなくちゃいけないことがあるから
 今はすごく忙しいんですよ。
 だから、かまってあげられる時間が無いんです。
 悪いけどまた別の機会にしてください。



2003年10月27日(月)のフジノ
● ゴミ箱に捨てられたハガキ

 立候補する時に掲げた公約を実現できなかった場合、
 どうやって責任をとるか。

 今までも毎日のように考えてきたけれども
 僕にとって、
 これはかなり難しい問題だ。

 先輩議員にたずねてみると
 よく言われるのが、これ。

 「公約を破れば、次の選挙で落とされる」

 けれども、フジノのような考え方、つまり、

 「1任期4年間だけでまず考えるべき。次の選挙はカンケーない」

 という人間には、
 これは責任の取り方にあてはまらない。

 他にどういう手段があるだろうか、と
 ずっと考えてきた。

 その結果として
 まだあまり納得できるものではないけれど
 結論として考えられるのはこうだ。

 フジノという市議会議員にとって
 自分自身で責任を取るという方法は、2つしか無いと思う。

 (1)ある公約が果たせなければ、別の形で実現すること

 (2)政治という『手段』では目的を果たせない
   という結論になった時には辞任すること


 僕自身は、こう考えています。

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 それから、フジノの政治家としての責任の取り方に
 納得がいかない人々のためにも
 きちんと書いておきたいことがあります。

 地方自治法を読んでみると
 政治家としてのフジノを
 任期の途中でも辞めさせる手段があります。

 このまちに暮らす人々の権利として
 有権者の3分の1の署名を集めて提出をすれば
 市議会議員を辞めさせることができるのです。

 納得がいかない方々は、
 ぜひこの権利をつかってください。
 いつでも政治家としてのフジノを辞めさせられます。


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 ある市民の方がフジノを見かけると
 近づいてきて、こう言いました。

 「あんたのハガキがゴミ箱に破かれて捨てられてたよ。
  お弁当食べてゴミ箱に捨てようとしたら
  ハガキがびりびりになっててさ(笑)」

 その人は楽しそうに
 何回もその話を繰り返して言うと
 フジノがどんな反応をするかを待っていました。

 けれども僕は特に何の反応もなくて

 「いや、別にかまわないですよ。
  ハガキもいらなくなればゴミ箱に捨てるでしょう?」

 と答えました。

 フジノは「それでかまわない」と思います。

 政治家フジノに期待したけどダメだった、
 その活動ぶりにはガッカリした、
 というのであれば、
 僕はそれでかまいません。

 残飯と一緒になっている破り捨てられたハガキのことを
 「どう思うか?」と聞かれても、何も感じません。

 特に、楽しそうに反応を待たれても
 フジノはもう何も反応しないように
 自然となってきました。

 この件に限らず、悪意をこめた反応待ちには
 もう何も感じなくなりました。

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 一方で、こんな出来事もありました。

 昨日、『肢体不自由児者運動会』に訪れた時のことです。

 スーツを着ないで
 帽子を深くかぶって
 なるべく目立たないように体育館の入り口のそばに
 僕はいました。

 けれども、ある方から声をかけられました。

 「フジノさんですよね?」

 帽子もかぶってるし、
 ひげもはえてるし、
 ふつうは気づかないだろうって僕は思っていたのですが

 それでも気づいて
 声をかけてくれた方がいました。

 重度の障がいのある方々のための作業所で
 ヘルパーをしている方でした。

 「作業所にフジノさんのハガキ貼ってあるんですよ。
  握手してあげてもらえますか?」

 そう言われて、
 ヘルパーの方と一緒にいらした方と握手をしました。

 果たして僕には握手なんてする資格はあるのだろうか、
 そんなふうに悩みましたけれど、握手しました。

 それから運動会を見ていて
 時々その方と目が合うことがあると
 僕のことを僕だと認識してくれてるかもしれないと感じて
 こころがひきしまるのを感じました。

 僕が僕自身の責任を果たしたいと
 こころから思うのはこういう瞬間です。

 僕のことを信じてくれている人々が
 僕のことをそれでも信じようとしてくれる時、
 僕はこころの中に責任感が強くなるのを感じます。


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