まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記

2003年9月25日(木)のフジノ
● 会議づけ

 今日は朝から晩まで、ひたすら会議づくめだった。
 政治家は『話すこと』と『聞くこと』が仕事の中心だけれど
 10時から21時までずうっとはキツイ。

 何よりも苦しいのは、
 どの会議もどの会合も真剣勝負だということ。

 神経が張りつめっぱなし。
 だから、肩もすさまじくこる。

 1つも気が抜けない。毎回、真剣勝負だ。


● 議会のIT化は、たくさんのメリットがある

 そんな今日の会議の1つである
 『議会IT化運営協議会』では進展がありました。

 「議会の中にパソコンを持ち込めるようにすべきか」

 この件が少しだけ前に進んだのです。

 委員会の時に
 市役所側の人たちだけは
 パソコンやプロジェクターを使っても良い、
 ということになりました。


 これを読んでるあなたはきっと
 「それくらいでどこが進展だよ」と不満なことでしょう。

 確かに、僕が望んでいるのは
 『市役所側』の人たちではなくて
 『市議会議員』の側が持ち込めるようになることです。

 けれども、議会の中で
 IT化をすすめることへの抵抗感はとても強いのですよ。

 だからこそ
 まず第1の突破口だと思っています。

 パソコンやプロジェクターをつかって
 市役所側がおこなう説明などをつうじて
 他の議員たちにもどれほどメリットがあるかを体験してもらえれば
 いずれは分かってもらえるようになると僕は考えています。

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 もっともっと分かりやすい説明だとか
 より深い議論をすすめていくためにも
 さらにIT化をすすめることは必要不可欠です。

 今は本会議でも委員会でも
 『言葉』だけ、つまり目には見えない音声だけのやりとりです。

 絵や映像をつかって
 グラフや統計や質問の要点などを分かりやすく
 簡単にプレゼンテーションできる
 『道具』としてのパソコン。

 これを議会で使えるようになるのは
 フジノたち政治家だけではなく、
 傍聴に来てくれる人たちにとっても大きなメリットがあります。

 ひらかれた議会、愛される議会、
 わかりやすい議会、という『目的』のためにも
 ITという『手段』はかなり有効だと思います。

 だからこそ、もっとIT化をすすめたいと僕は思うのです。

 まだまだスタートではありますが
 きっと議会のIT化は進んでいくと僕は信じています。

 その根拠は、例えば、
 この『IT化運営協議会』の委員長である
 後藤秀樹議員はIT化をかなり積極的にすすめていく立場の方です。

 議論が「ややIT化に否定的な方向」に傾いてくると
 委員長は「より進める方向へ」と話しあいを導いてくれます。
 そのたびに僕はこころづよく感じます。

 また、無所属議員3名(岩崎議員・吉田議員・フジノ)は
 議決権を持たないオブザーバーという立場での参加なのですが
 後藤委員長は僕たちの意見も
 他の委員と同等に毎回聞いてくれています。
 そんなわけで僕は委員長をすごく信頼しています。

 後藤委員長のリーダーシップのもとで、
 必ず議会のIT化は進んでいくと思います。

 どうか期待していてくださいね。


● こころの病、予防・早期発見・早期治療へ導くために

 さて、そんな1日のしめくくりは
 『健康手帳検討委員会』へ参加させてもらったことでした。

 うれしくてけっこう興奮しながら帰ってきました。

 これは来年4月ギリギリまで書かないつもりでしたが
 もうこの筋道は変わらない、大丈夫だな、
 と確信できたので
 書いてしまいたいと思います。

 フジノは公約として
 『こころの病に対する予防・早期発見・早期治療』を掲げてきました。

 こころの病は、予防できます。
 また、早く治療すれば、症状も軽くおさまり治っていきます。

 そのためにも、10代の早い時期から
 精神的な健康についてきちんと教えていくことと
 精神的な問題を抱えた時の対策を教えていくことが必要だと
 強く信じています。

 だからこそ、もっともこころの病にかかりやすい
 10代の子どもたち(好発期といいます)に
 学校教育の中できちんとした知識を与えるべきだと考えました。

 (この教育は、同時に精神障がいへの偏見・差別も減らす効果があります。
  きちんとした知識を教育することが障がいを持つ人々への差別を減らす、
  これは社会精神医学のいくつもの論文で挙げられている事実で
  僕は大学時代の卒業論文として、実際に、この研究をしました)


 市議会議員に転職してすぐに
 教育委員会に相談をしにいきました。

 保健体育の授業で、
 精神保健福祉の知識を教えられないか
、という相談です。

 現在の中学・高校の保健教科書では
 こころの病や精神保健について
 とても十分な知識を与えているとは言えないのです。

 けれども教科書の内容を書き換えるなんてことは
 とうてい1人の議員の力が及ぶものではない。

 『現実的』に『実現可能』な方法を
 僕はさがしました。

 政治家としての公約をいくつか挙げている中で
 精神保健福祉については
 絶対にどんなことをしてでも実現したいのです。
 それがどんなに小さな変化でも、絶対に結果がほしいのです。

 そんなフジノに
 教育委員会の学校保健課の方が
 すごい情報を教えてくれました。

 それが健康手帳です!

 市立小学校と中学校の健康手帳は
 教科書とは違って、横須賀市が独自につくっているのです。

 そして、その内容は
 定期的に改訂されているのですね。

 それならば、健康手帳に
 こころの病やこころの健康について書いてもらえたら...。

 授業で教える機会は無くても
 どんな方法でも良いから
 学校教育の中に『こころの病』『こころの健康』について
 入れていくことができれば大きな一歩です!

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 今年の改訂作業は、小学校の分でした。

 もちろん低学年から自律神経失調症などはたくさん出ますし
 高学年にもなれば、はっきりと『うつ』の傾向も見られます。

 そんな子どもたちが
 保健室やスクールカウンセラーにすぐにたどりつければいいけれど、
 体調がおかしいけど原因が分からないままに
 苦しんでいるとしたら...。

 でも、もしも子どもたちが
 なにかのヒントを求めて健康手帳をぱらぱらとめくってくれたら
 きっと大きな助けになれるはずなのです。

 まわりの人たちに話を聞くと
 「健康手帳なんか読まなかったよ」という人は
 あまりいませんでした。

 歯みがき検査のシールをはるついでに
 ローレル指数をチェックするついでに
 ぎょうちゅう検査の結果をみるついでに
 健康手帳をぱらぱらとめくったりしたという人はかなりいました。

 まったく何もヒントが無いのと
 そこに少しでも情報があるのとでは、全然違います。

 健康手帳に『こころの病』『こころの健康』が載る、
 これがフジノの今年の第1目標になりました。

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 教育委員会の学校保健課にお願いして
 委員会のメンバー構成がどんなふうになっているのか、とか
 改訂する項目としてどんなことが挙げられているのか、などを
 教えてもらいました。

 そうしたら、メンバーには精神科の先生が入っているし、
 改訂項目として『こころの健康』を書き加える、ということが
 挙げられていたのでした。

 よし!いいぞ!

 とはいうものの、改訂作業をする委員会のメンバーに
 圧力をかけたりすることはできません。

 あくまでもフジノができるのは
 『お願いをすること』と『見守ること』だけでした。

 忙しくてなかなか参加できないという
 精神科の先生について

 「なるべく可能な限り参加してもらえるようにお願いして下さい」

 と、教育委員会にお願いしました。

 この先生は本当にお忙しい方で
 なかなか改訂作業にも参加できないそうなのですね。
 でも、絶対にプロの精神科医の存在は不可欠だと思いました。

 また「ぜひとも『こころの健康』は今年やって下さい」とも
 お願いしました。

 1年早くその知識が与えられることが
 どれほど多くの子どもたちを救うかもしれません。
 たとえ1年でも遅くなることは僕にはどうしてもイヤでした。

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 ある日、学校保健課から
 「改訂作業をする委員会を傍聴しますか?」と
 連絡をいただきました。

 美術館問題にあけくれていたフジノですが
 これだけは絶対にはずせない、
 「ぜひ参加させてください」とお願いしました。

 そもそも傍聴とか募集している委員会ではないので、
 その場に立ち合わせてもらえることが
 すごく幸運でした。

 これは政治家になっていなければ
 実現できなかったことだと思います。

 そして初めて参加させていただいたのが
 美術館トークが久里浜でおこなわれた夜でした。

 この日は途中まで参加させていただいて
 委員会がおこなわれていた汐入の総合福祉会館から
 美術館トークの久里浜までくたくたになりながら
 バイクで移動したものでした。

 残念ながらこの夜は
 『こころの健康』については触れられませんでした。

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 そして、ついに今夜。

 改訂作業は『こころの健康』についてでした。

 19時から21時まで、2時間。
 小学校高学年むけの健康手帳の中に記される
 『こころの健康』についての話し合いが行なわれたのでした。

 約10名の委員会メンバーが
 話し合っている中、
 傍聴するだけでしかない僕はもどかしさを感じながらも
 今、確実に大きな変化が目の前で起こっているのだと思いました。

 20年前、フジノが小学校の頃には
 こんな情報はどこにも無かった。

 テレビドラマや新聞の記事にも
 『こころの病』『こころの健康』がとりあげられることなんて
 全く無かった時代だった。

 情報を仕入れたくても何も無い。
 知識を得たくても何も無い。

 それが今、時代の流れもあって
 こうやって光が当たるようになったのだ。

 健康手帳に載るくらいでは
 小さな一歩かもしれない。

 だけど、これはすごいことなのだ。
 まるで知識が無いままに大人になるよりも
 たとえぱらぱらめくった健康手帳のわずか1ページの知識であれ
 それを知っていると知らないとでは確実に違うのだから。

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 2時間の議論が終わって、
 最後に議長役の方が

 「せっかくですからフジノさんの感想を聞かせて下さい」

 と、言ってくれました。

 フジノは、上の文章で書いた想いを
 そのまま伝えました。

 なんか僕の熱意はからまわりした気がして
 「なんでこの人(フジノ)は1人で熱くなってるんだろう」と
 改訂作業の委員会の方々は思ったことでしょう。

 けれども、大きな、大きな、変化なのです。

 委員会の方々、あなたたちは本当に素晴らしいことをしている。

 健康手帳に『こころの健康』が載ったくらいで
 それが一体なんだ、別にすごいことでもなんでもない、
 そんなふうに世間は思うかもしれない。

 けれど、絶対に10年後や20年後に
 これは必ずジャブのように効いてきます。

 この一歩は必ず道になります。

 手放しで委員会の方々をほめまくってしまったので
 たぶん本当にみなさん、
 フジノの言葉に
 ひきまくっていたと思います。

 でもうれしい!

 教育委員会・学校保健課のみなさん、
 本当にありがとうございます。

 改訂作業の委員会のみなさん、
 本当におつかれさまです。

 まだまだ来月もこの作業は続きますが
 ぜひとも傍聴をさせていただき、見守らせてください。

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 政治家としてのフジノが
 何かを成し遂げた訳でも何でも無くて
 ひとえに学校保健課の方々のおかげなのですけれど
 どうかフジノを政治家に選んだ人々は
 僕と一緒に少しだけ喜んで下さい。

 まちが望ましい方向へと変わっていくのであれば
 それはうれしいことですよね?

 このまちは、『福祉のまち、よこすか』へと
 少しずつですが歩みだしています。

 かつて起こったような悲しみが
 これから先は少しでも減るように
 願わくば、2度と起こらないように変わっていきますように。

 こころの病を持つ人も
 障がいのある人も
 誰もが暮らしやすいまちになりますように。



2003年9月23日(火)のフジノ
● 福祉の日々

 土曜日は、高齢者介護のシンポジウム、
 昨日は、高齢者福祉施設の視察、
 今日は、オンブズパーソン協議会成年後見制度の勉強。

 まだ議会は終わってなくて
 なかなか時間は自由にならないはずなのに
 3日も続けて『福祉づけ』で、とてもうれしい。

 読書も特別養護老人ホームや介護保険の本を集中して読んだり
 これだけ徹底して『福祉づけ』で居られるのは
 千葉の国際会議に出席した時以来。

 財政も僕の大切な分野だけど、
 やっぱり僕の本籍は福祉なのだと再確認しました。

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 『成年後見制度』をもっと宣伝すること、
 これもフジノの大きな課題です。

 カンペキには遠い制度ですが、
 それでも
 障がいのある方々のご家族の
 大きな不安の1つをとりのぞける大切な制度です。

 けれども、フジノの実感としては
 ほとんどその内容が知られていません。

 分かりやすく伝えていくように
 これから努力していきます。


● 死をみとる、ということ

 高齢者福祉の施設で働いている友達から
 悲しいメールが届きました。

 施設で暮らしていた
 ある方が亡くなったそうです。

 フジノは直接にその方を知らないけれど
 それでもやっぱりその友達の悲しみは伝わってきました。

 1人の人間が亡くなる、人生が終わる、
 もう2度と言葉を交わすことができない。

 そういう事実は、どうやっても打ち消すことはできません。

 福祉の現場で働くことは
 あくまでも『仕事』ですが
 人と接する仕事には
 常に痛みや悲しみがついてまわります。

 特に、その人に深く関わることになればなるほど
 『仕事』だからと割り切ることは
 できないものです...。

 フジノもまた人の死から立ち直れないでいる
 ただのちっぽけな存在です。

 2度と取り戻すことができない生を想って
 もがいているのが現実です。

 僕にとって
 政治はあくまでもただの『仕事』ですが
 その『仕事』を選ぶに至った想いは、
 いつまでも変わらずに僕の中に痛みとして残っています。

 福祉の現場で働く友達のメールに
 たいした返事を書くことはできなかった僕なのですが、
 それでもあえて、こう考えていきたいと思っています。

 人の死は、必ずあるもの。
 決して特別なものではない。

 死は、いつもそこにある。

 それはとてもつらく悲しい痛みだけれど、
 それでも死はいつもそこにある。

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 友達へ、
 人の死に慣れる日なんて来ないから、
 今の仕事を続けている限りは
 あなたはふつうの人より
 たくさんの痛みを感じ続けることでしょう。

 けれども、その痛みを
 ムリに乗り越えようとするのではなく、
 あえて押さえつけようとするのでもなく、
 悲しんで、涙を流して、時にはまわりの人々と思い出を語り合って
 日々が過ぎていく中で
 亡くなった方の不在を受容できるように
 少しずつなっていくことを祈っています。

 僕たちにできることは
 それくらいしか、ない。

 だから
 ありきたりの励ましの言葉も
 その場限りの威勢のよいかけ声も、なしです。

 もがきながら、僕たちはこうやっていくしかない。
 少しずつ、受け容れていこう。



2003年9月22日(月)のフジノ
● 高齢者福祉の施設を見学に行きました

 今日は朝から夕方まで、視察でした。
 所属している『民生常任委員会』のメンバー全員で
 高齢者福祉の施設を3ヶ所、見学してきました。

 (1) とくよう
 (2) ろうけん
 (3) グループホーム

 この3種類です。

 それぞれ正式な名前があるんですけど、
 長ったらしい名前は
 なじみが無いですよね?

 『とくよう』『グループホーム』は聞いたことがあっても
 『ろうけん』は何らかの介護体験が無ければ
 たぶん知らない施設だと思います。

 そんな訳でとりあえず上に書いた呼び名で書きます。

 この3種類の施設を見学しました。


● ざっくりと説明します(その1)

 それぞれの施設について
 思いっきりカンタンに説明しますね。

 誰もが必ず年を重ねていくわけですが、
 そうするとしだいに体の自由がきかなくなってきたり、
 痴呆がはじまったりします。

 43万人が暮らすこのまちでは
 60才以上の人がすでに10万人を超えているわけですから
 4人に1人が60才以上のまちなのですね。

 そうやって誰もが年を重ねていく中で
 若かった頃のようには
 いろんなことが自由にはできなくなってきたりします。

 暮らしていくこと、食べること、トイレにいくこと、
 人と話すこと、買い物にでかけること、
 かつては当たり前にできていたいろいろなことが
 少しずつ以前のようにはうまくできなくなってきたりします。

 そういう状態が続いていくうちに
 今のこの国のしくみでは
 これまで暮らしてきた家で暮らし続けていくことは
 とても難しくなります。

 そこで、専門の技術を持った人たち(ヘルパーさんなど)のいる
 施設を利用することで
 人生の終わりまで笑顔で暮らせるようにするのですね。
 自分と自分のまわりにいる家族のためにも。

 さて、この国ではいろいろな理由から
 年を重ねていくと
 長年暮らした自宅を離れて 
 高齢者のための施設に入ることが多くなってきました、と書きましたが
 この傾向が強くなってきたのには原因がある、
 とフジノは考えています。

 フジノはそれが『介護保険』だと考えています。

 特に『介護保険』(あなたも聞いたことありますよね?)が
 始まってからはこの傾向がとても強くなったと思います。

 そんなこの国の高齢者福祉の施設ですが
 いろいろな種類があります。

 ものすごく大きく分けると、この2種類になります。

 (1) 通うタイプ
 (2) 暮らすタイプ

 この2つもそれぞれすごく細かく分かれるのですが
 分かりやすくするために(1)は今日は省略します。

 フジノたちが視察に行ったのは
 (2)の暮らすタイプです。


● ざっくりと説明します(その2)

 さて、暮らすタイプの施設ですが
 フジノたちが視察に行ったのは次の3種類です。

 (1) とくよう
 (2) ろうけん
 (3) グループホーム

 この違いは一体なんでしょうか?

 まず、1番よく聞いたことがあるのが
 『とくよう』だと思います。

 ここは、かつての『老人ホーム』と呼ばれていた
 あのイメージに1番近い感じのものです。

 痴呆がすすんでしまった方々や
 体の自由がうまくきかない方々を中心にして
 高齢者の方々が暮らしている施設です。

 この国では
 いなかに大きな『とくよう』がたくさん造られました。
 100人くらいがいっぺんに暮らせる施設がたくさんあります。

 そして、その施設の中では
 4人で1つの部屋に暮らしたりします。

 プライバシーを重視したり
 暮らしやすさのために
 個室にする動きが出てきましたが、
 まだまだとても多くの施設が4人・3人・2人部屋です。

 次に『ろうけん』についてです。

 『とくよう』は人生の最期まで過ごすイメージですが
 『ろうけん』はそうではありません。

 そこで暮らしながら
 リハビリテーションをして、
 自宅に帰って暮らせるようになるための施設です。

 3ヶ月以内に帰れるようにするのが
 本来の目的だったのですが
 今ではすっかりこの目的から離れている『ろうけん』が多いです。

 『とくよう』に入りたくても入れない、
 待機している人たちが
 とりあえず『ろうけん』に入っているパターンが多かったり、
 3ヶ月以内のはずなのに延長して1年くらい入っていたりもします。

 こういった大きな施設への
 反感というか嫌悪感というか
 もっとふつうに最期まで暮らしていきたいのに、という想いから
 生まれてきたのが『グループホーム』です。

 ふつうの民家を改造したりして
 新築してもふつうの家のような感じの建物で
 10〜20人くらいで暮らしていくのが『グループホーム』です。

 いちおう今の高齢者福祉の
 施設カンケーでは
 この『グループホーム』が期待の星として扱われています。

 『期待の星、グループホーム』とは言うものの、 
 フジノの正直な気持ちでは
 工場の大きさは
 大きくても小さくても工場に変わりは無い、
 そんな気がしています。

 さて、この3種類の違い、
 なんとなく分かりましたか?

 どれがいいとか悪いとかは抜きにして
 それぞれの施設とも
 今おかれている状況の中で
 少しでも高齢者の方々が暮らしやすいようにと努力をしています。

 今日の視察は、そんな施設たちを
 見てくることでした。すごく有意義でした。


● 福祉を考えることは、自分の生きる道を考えること

 さてと、長々と説明をしたのですけれど
 今日の視察について僕が感じたことを書くのは
 実はあまり意味がありません。

 むしろ、日頃、フジノが福祉について
 みなさんに感じてほしいと考えていることを書きますね。

 何故ならば、言葉で伝えきれることには
 限界があるということがあります。

 僕はすでに10年近くにわたって
 見たり聞いたりして知っています。

 けれども、その10年分の体験をいくら言葉で伝えるよりも
 あなた自身の目で一瞬でも見つめたら、
 僕の言葉なんて無意味になるはずなのです。

 あなたにお願いしたいのは
 できることなら、今から
 こういう施設をあなた自身の目で見てほしいのです。

 見学に行ってください。
 足を運んでください。

 政治家であろうが無かろうが
 必ず誰もが年をとります。

 年をとれば、一部の方をのぞいては
 誰もが少しずつ体が動かなくなったり
 記憶力が悪くなっていったり
 ボケたりします。

 これは誰もが必ず通る道です。僕も必ず老いていきます。

 そんな時、今のこの国では
 あなたや僕に対して待っている福祉の現実は、
 多くの場合、最終的には『施設』福祉です。

 施設ではイヤだ、最期まで自宅がいい、そう思っても
 この国の経済や文化はかつてとは大きく変化していて
 自宅で最期を迎えること(在宅の福祉ですね)は
 とても難しいことが多いです。

 そんなわけで、施設をぜひ見ておいてください。
 そして、知っておいてください。

 判断基準は、たった1つ。

 あなたがそこで暮らしたいか。

 あるいはあなたではなくて、
 あなたの両親/奥さん/だんなさんをそこで暮らさせたいか。

 この基準で、施設を見てください。

 そうしたら、あなたはきっといろいろ考えるはずです。
 僕が「美術館よりも福祉だ!」と
 ずっと言ってる理由も
 納得できるようになるかもしれません。

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 僕の友達もたくさん
 高齢者福祉の施設で働いています。

 そして、現場の人々は
 とてもよくがんばっています。

 ただ、現場がどれだけがんばっても
 この国の福祉はまだ
 僕自身が最期を迎えたいような状況ではありません。

 市議会議員は、国会議員ではないので
 この国の経済や文化を変えていくことはできません。

 地方分権がすすむと
 まちの方向を決めていくことくらいは
 ささやかながらできるかもしれません。

 だからこそ、あなたにお願いしたいのは
 あなた自身に直接見てほしい、ということです。

 僕は大学時代から
 グループホームの中にボランティアで入ってきたし
 知ってる人だけが知っていてもどうにもならないんだよなあ...。

 今では高校生たちがボランティアに励んでいたり
 小中学生が『総合学習』の時間で交流をしたりしています。
 今の10〜20代は比較的、
 福祉の現場を知っている気がしています。

 けれども、その枠からもれてしまっている
 現在の30〜50代の方々には
 ぜひとも施設へ見学に行ってほしいと思います。

 実際に介護をするようになってから
 あるいは自分が介護を受ける立場になってから
 初めて現実を知るのではない方がよいと僕は思います。

 ぜひどうぞ。

 福祉を考えることは、
 あなた自身の生き方/死に方を考えることだ、と僕は信じています。



2003年9月17日(水)のフジノ
● 悔しさと自分への怒りで眠れずに朝を迎えた

 昨日の夜は、ずっと眠ることができませんでした。

 フジノ自身にヤジや文句が飛んでくるのはかまいません。
 僕が傷つくのはどんなことでもかまわないのです。

 けれども、このまちに暮らしている人々の想いを
 考えるにつけても哀しくて、悔しくてたまりませんでした。

 5万5116人もの署名をしてくれた方の中には
 今この瞬間にも福祉が変わらなければ
 実際に苦しんでいる方々が
 たくさんいました。

 その方々のことを考えながら
 生きているような毎日です。

 本会議のインターネット中継を観てくれていたある方が
 「よくやったよ、がんばったね」とメールをくれました。

 けれども、僕はその方のために
 何もしてあげられなかった、と感じています。

 かわいいお子さんがいらっしゃるのですが
 そのコにはたまたま障がいがあります。

 フジノは議会で市長をやりこめることなんかどうでもいい。
 権力も金もいらない。そんなものバカバカしい。

 そんなくだらないことよりも、
 かわいいそのコのために
 リアルな結果が出したいだけなんだ。

 くそったれ!自分にむかつく。

 結果が出したい。結果以外、何もいらない。

 マザーズの移転もできなくて
 何が美術館だ、ふざけるな。

 けれども市長に腹が立つというよりも
 まちを変えることができない自分に腹が立ってしかたがない。

 みんなのことを、ずっと考えてた。

 学童保育の子どもたち、
 作業所に通っている人たち、ひきこもりと呼ばれる人たち、
 特別養護老人ホームに暮らす人たち、
 カンガルー教室のおかあさんと子どもたち、
 マザーズの子どもたち。

 みんなのことをずっと考えてた。

 おれが死ぬ頃までには、
 障がいのある子どもたちは親亡き後も元気で暮らせるように
 このまちは変わっているだろうか。

 いや、絶対に変えなくてはいけない。

 その方法をずっと考えてた。
 政治家になってから4ヶ月間にしてきたことを考えてた。
 眠れなかった。

 こうやって世の中のたくさんの人たちが
 眠れない夜を過ごしているのだと思う。

 自分が死ぬまでに、
 少しだけでもいいからその人たちのために
 結果を残したい。他には生きてく意味が僕には分からない。

 政治家になったのに
 少ししか結果を残せてなくて、みんな、ごめんなさい。


● 僕の大切な仕事場、民生常任委員会

 今日は朝10時から
 民生常任委員会でした。

 どうもフジノには本会議での演説のイメージが強いみたいで
 委員会に所属していることが
 ほとんど知られてないようです。

 でも、フジノが政治家になってやりたかったことは
 むしろこの委員会に属して
 福祉について議論することでした。

 そんなわけで、今日はフジノの大切な仕事場である
 民生常任委員会でした。

 ここでは、市役所の4つの部署についての
 行政のチェックと政策の議論がおこなわれます。

 (1) 健康福祉部
 (2) 環境部
 (3) 消防局
 (4) 市民病院うわまち病院

 それぞれの部がどんなことをしているかは
 ぜひこちらのHPから、見てみてくださいね。

 そんなわけで、委員会ですが
 フジノはこんな質問をしました。


 (1)議案についての質問

 議案、というのは基本的に
 『市長(=市役所)』が「こうしたい」という提案をするものです。

 基本的に、と書いた理由は
 先日の本会議には、
 『議員』である僕たちが提案した条例案が出されたからです。

 でも現在は、議案といった場合は
 そのほぼ全てが『市長(=市役所)』が提案したものです。

 委員会で議案を話しあう、という作業は
 これらの提案について『質問をおこなう』ことです。


議案65号
(市民病院)
(議案の背景)
 昨年11月に市民病院で、医師が医療器具のミスで
 患者さんにケガを負わせてしまった。
 その事故に対して、損害賠償をおこなった。


(フジノの質問)
 この医師による医療器具の安全確認ミスは
 単なる不注意によるものなのですか。

 医療の現場はいつも激しい勤務状況で
 医者も看護師も慢性的な疲労が重なっている、
 としばしば耳にします。

 今回のミスは単なる不注意ではなく、
 慢性的な疲労から来る注意力の欠如によるもの、
 という可能性はありませんか?


議案70号
(健康福祉)
(議案の説明)
 知的障がいを持つ方々のための
 『生活ホーム』を
 今年度中に新たに1ヶ所つくることになった。

 平成15年度予算の、最初の予定では
 3ヶ所つくることになっていたので
 これで今年中に
 合計4ヶ所の生活ホームを作ることになった。


(フジノの質問)
 今年からスタートした
 『よこすか障がい者福祉計画』の中では
 この先5年間の数値目標があげられています。

 知的障がいを持つ方々の『生活ホーム』については
 5年後までに新しく10ヶ所つくる目標ですが
 1年ごとの目標がいくつなのか
 書かれていません。

 毎年の目標件数を教えてください。

 また、今年の目標件数を
 すでに達成しているのであれば、
 今回新たにつくる1ヶ所というのは
 『計画の前倒し』という受けとめ方でよいですか?

 つまり、可能であれば
 1年ごとの目標を超えてどんどん達成していく、
 そういう健康福祉部の意欲的な姿勢である、
 と受けとめてよろしいですか?


 
議案70号
(消防局)
(議案の説明)
 消防局では、これまで紙でしか発行されてなかった
 消防のいろいろな大切な情報を
 データベース化して
 インターネット上からいつでも誰でも
 見ることができるようにしていく。

 そのデータベース化にあたっての予算は、
 『緊急地域雇用創出特別対策』の
 補助金でおこなう。

 この『緊急地域雇用創出特別対策』というのは
 これだけ激しい不況と失業の現状を
 少しでも変えていく、
 働く場を増やすためにおこなわれる事業には
 補助金が出る、というものです。

(フジノの質問)
 国が積極的にすすめている
 『緊急雇用対策』ですが、
 今回あえて消防局がこの制度をつかう理由は
 何故なのですか?

 というのも、市役所の他の部署は
 自分たちのHPをつくることを
 自分たちの部署でおこなっています。

 消防局は、消防・救急があまりにも忙しく
 人手不足だから
 データベース化にまで
 今の人数ではできないということでしょうか?

 また、このデータベース化によって
 何人が新しく雇用されることになるのでしょうか。


 

 市民病院と消防局に対しておこなった質問は、
 医療や救急・消防の現場が
 人手不足や激務からくる慢性疲労の状態なのではないか、
 それは大丈夫かどうか
 確かめたくておこないました。

 また、健康福祉部への質問は、
 『よこすか障がい者福祉計画』の5年目標に対して
 前倒しでどんどん積極的におこなってほしいという気持ちから
 おこないました。

 この回答については
 正式な文章がいずれ市議会HPに載りますので
 それまではお待ちください。

 「え〜、答えも載せろよ」って
 みなさん感じてると思うのですけれど、
 僕が要約した形では、載せられないんですよ。まいるなあ。
 ほんとごめんなさい。

 とにかく、議案についてはこんな質問をしました。


 (2)議案への賛成か反対か

 すべての議案についての
 質問が終わると、
 「委員会ではどう判断するか」という採決をします。

 今回は、全部で7本。
 こんな議案が民生常任委員会では話しあわれました。

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 議案65号 損害賠償について

 議案70号 平成15年度予算の、補正について
         (知的障がいを持つ方々の生活ホームについて
          消防局のデータベース化について)

 議案71号 事業ごみの手数料の改正について

 議案72号 と畜場条例の改正について

 議案73号 墓地の経営許可などの条例改正について

 議案74号 廃棄物を減らして資源化をすすめる条例の改正について

 議案75号 消防本部と消防署の設置条例の改正について

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 この7本の議案について
 フジノはすべて『賛成』の立場をとりました。

 特に議案70号には
 大賛成です。

 生活ホームに限らず、
 『障がい者福祉計画』をどんどん実行していってほしい、
 そう強く願います。

 また、消防局のデータベース化によって
 これまではいろいろな許可申請にわざわざ足を運んでたのが
 インターネットでできるようになったりします。

 そして、大きな災害が起こった時にどうしたらよいか、
 災害情報や地震情報なども
 積極的に公開されるようになるはずです。


● 委員会のしくみ

 そういえば、 「委員会ってなあに?」って思いませんか?

 議会には
 毎回すさまじい量の議案が出されるんです。

 けれども、すべての議案をすべての議員がすべて話しあうのは
 ものすごく大変なことなのです。

 だから、こうやって委員会で分担を決めて
 話し合われているんですよ〜。

 委員会で話しあわれたことを
 最後は本会議の場で
 「委員会で話しあった結果は、賛成/反対でした」というふうに
 委員会の意見をはっきりとさせて提出します。

 もちろん最後は全議員が本会議で
 賛成か反対かの採決をします。

 これが委員会、というしくみです。


● その他の質問についてはまた明日書きます!

 上に書いたのは、『議案』についての質問です。

 このまちの議会の委員会では
 議案について以外の質問もガンガンできます。
 (すばらしいしくみです)

 もちろんその質問もしました。

 ただ、長くなってしまったので
 今日はここまでにします。

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 明日18日は
 教育経済常任委員会と総務常任委員会の傍聴です。

 僕は政治家になったばっかりなので
 すべての委員会に顔を出して
 勉強したいと思っています。

 明日は特に教育経済常任委員会!

 美術館みなおしの請願が話しあわれます。
 それから、学区選択制についての請願もあって
 とても注目しています。

 開国祭に対して僕は反対の立場をとってきましたが
 この開国祭の結果についても
 経済部から発表があります。

 傍聴に来られる方々は
 ぜひとも教育経済常任委員会の傍聴に来て下さいね!

 なお、雄人(吉田議員)は総務常任委員会です。
 彼の活躍を見たい方は
 総務委員会にぜひ来て下さい。


 あさっては、市民病院とうわまち病院の決算について
 話しあいがおこなわれます。

 勉強しまくってますが
 これは難しすぎて僕には分からない...。

 財務諸表(決算の結果発表です)を
 読むのは平気なのですが
 病院の財務諸表を見るのは本当に初めてだから
 訳が分かりません(涙)。

 過去の議事録や
 決算関係の本を勉強しまくってます。

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 今日もみなさん、おつかれさまでした。
 明日もお互いにりらっくすでいきましょう!ではでは。



2003年9月16日(火)のフジノ
● 住民投票条例、否決...

 僕たち4人の提出した『美術館に対する住民投票条例案』が
 市議会で否決されました。

 39対4。

 4人とは、一柳さん岩崎さん吉田くん、僕です。

 この4人以外は
 いろいろな理由からみんな反対にまわりました。

 これが今の議会の現実です。

 あなたが選挙にいって
 投票をした政治家は誰でしたか?

 そして、今回の住民投票条例案では
 どのような態度をとったでしょうか。

 ぜひともずっと覚えていてください。


● 正々堂々と批判してほしい

 今回の本会議で
 うれしかったことが2つあります。

 書くべき重要なことはもっとあるのですが
 忘れないうちに書いておきますね。


 (1) 佐久間則夫議員のまっすぐな姿勢

 今回の本会議で
 佐久間さんが美術館問題について
 『賛成の立場』から質問をしました。

 その質問はとてもすばらしく、
 思わず聞き入ってしまうようなものでした。

 建築にかかわっている立場から
 実際の経験にもとづく、想いのこもった賛成意見でした。

 僕とはまったく逆の立場ではありますが、
 彼の姿勢にすなおに素晴らしいと感じました。

 これまで僕は、陰で悪口や文句を言われることは
 毎日のようにたくさんありました。

 美術館問題についてもそうですが、
 『賛成派』の議員たちは
 まったく自分の態度を明らかにせず、
 自分のナマの言葉で語ろうとしてきませんでした。

 けれども、佐久間さんは違いました。

 10回おこなわれた美術館トークでも
 ほぼ全ての会場に来ていました。

 賛成派で最後まで来ていたのは
 佐久間さん、ただ1人きりだと思います。

 こういう姿勢を素晴らしいと思います。

 そしてまた彼は
 本会議という『公の場』で
 堂々と、自分のナマの声で、その想いを語ったわけです。

 素晴らしいと思いました。

 政治家というものはこうでなくてはいけない。
 そう感じました。

 立場が違えども、良いものは良い、と僕は思います。

 この意味で、佐久間さんに対して
 改めて、議員のあるべき姿を見せてもらいました。
 うれしかったです。

 正々堂々と公の場で議論ができる。
 僕はそのことをすごくうれしく感じました。


 (2) 内藤治明議員のペーソスあふれる討論

 僕たちの住民投票条例案に対して
 『反対』の立場から
 内藤さんが意見を述べました。

 ある議案に対して
 『賛成』なのか『反対』なのかの立場をはっきりさせて
 意見を言うことを、議会用語で『討論』といいます。

 内藤さんはこの『討論』を
 反対の立場からしました。

 本会議の壇上から
 内藤さんは僕や雄人を見つめながら
 いろいろな批判の言葉を語りました。

 「今からでも遅くないから
  条例案をとりさげてはどうか」

 「あなたたち提案者4人も態度を変えて
  45人全員でこの議案を反対してはいかがか」

 「議員を辞職して、市民活動のリーダーになればいい」

 「藤野議員の一般質問は、独善的だ」

 ...すごいでしょ(笑)
 まいっちゃうよね、こんなこと言われたら。

 だけど、そうじゃないんですよ。

 この言葉だけを文章で読むと
 すさまじい言葉の数々に聞こえるかもしれません。

 けれども、内藤さんのペーソスあふれる語り口で
 とつとつと語られていくと
 そのユーモア(僕たちに対してはブラックユーモアですけど)に
 本会議場も思わず笑い声につつまれるような
 味のある反対討論でした。

 最後には、こう語って、内藤さんは壇上を降りました。

 「もしも本気で美術館をとめたいのならば
  来年度予算の修正案をつくって
  45人の議員を
  全員説得するようでいてほしい」

 前向きすぎるかもしれませんが
 僕は内藤さんの言葉を
 エールだと受けとめました。

 僕は根まわしが大キライで
 あらかじめ全員を説得してまわるようなことなんて
 うんざりするのですけれども
 内藤さんが僕に伝えたかったことは

 「どうしても通したい議案なら
  とにかく議員全員に食らいついてでも
  説得してみせろ!」

 ということだったのだと思います。

 これからもびっしびし条例案を出していきますが
 内藤さんの言葉を参考にしていきたいと思います。


 いずれにせよ、
 内藤さんもまた佐久間さんと同じく
 ナマの声で、自分の立場をハッキリと述べたわけです。

 しかも、ベテラン議員ということで
 厳しい批判ながらも味わいのあるものであって
 そっちょくに楽しかったです。

 内藤さんや佐久間さんのように
 議員として「自分はどういう考えでいるのか」ということを
 ハッキリと議会の公開の場で語るということは
 それが政治家としての姿だと思います。

 これまで賛成派の議員の姿が
 まったく僕には見えてこなかった。

 もちろんこのまちに暮らしている人たちにも
 賛成派議員の姿がまったく見えてこなかったと思います。

 二枚舌をつかっている議員もいる、
 後援会には「反対です」と言いながらも
 議会に来ると賛成派に豹変する、
 そんなふうにウワサをされている議員もいました。

 僕はこんな状況にうんざりしてきました。
 陰でぐちぐちこそこそ言ってるような状況は最低です。

 その意味で
 2人と僕は立場は正反対ではありますが
 そっちょくにうれしかったです。


● 僕が拍手をした理由

 また、住民投票条例案に
 反対の立場で意見を述べた3人の方々、
 (共産党の井坂さん、ネットワーク運動よこすかの原島さん、
  そして内藤さん)に対して
 本会議場で僕は拍手をしました。

 この3人が本会議場で
 壇上にあがる時、
 演説を終えて壇上から降りて来る時に、
 僕と雄人は、彼ら3人に対して拍手をしたのです。

 僕が拍手している様子は
 傍聴席からも見えていたそうです。

 そこで、何人もの方から
 「反対してるヤツらに、なんで拍手なんかするんだ」
 と言われました。

 けれども僕は思うのです。

 議会は『議論の場』である、
 意見の違いと立場の違いはあるけれども
 その議論の場で、正々堂々と議論をしたのであるから
 相手に対して敬意を払うのは当然である。

 僕はそう信じて、拍手をしました。

 議会が議論の場であってほしい。
 政治家がナマの声で語ってほしい。

 この想いから、僕は彼らに拍手をしたのです。

 それは条例案がとおらなくて
 悔しくて悔やしくてたまらないという気持ちとは
 また別の次元の、
 1人の政治家としての本音です。

 僕は丸5年間サラリーマンでした。
 自分の意見がとおらないことなんてこれまでだって
 うんざりするほどたくさんありました。

 けれども、本当にうんざりさせられるのは
 意見がとおらないことだけでなく
 何故ダメなのか
 理由も分からずにダメだと言われることです。

 この意味で、僕は
 まったくかみあわない市長の答弁よりも
 はっきりとナマの言葉で自分の意見を語った方々に
 共感を覚えたのです。

 だから僕は拍手をしました。


● 条例案の否決、本当に申し訳ございませんでした

 美術館問題については
 本当にいろいろ書きたいことがあります。

 けれども、気持ちを整理したいので少しだけ時間をください。

 今夜はもう真夜中、
 明日も朝から
 僕の所属している『民生常任委員会』があります。

 資料の読み込みをしたいので
 今日はここまでにします。

 美術館についての
 住民投票条例案を成立させることができなくて
 期待してくださったみなさまには
 本当に申し訳ございませんでした。

 5万5116人の想い、
 僕の原罪として
 この先ずっと4年間背負って生きていきます。


 ただ、まだ何も終わってはいません。

 あさって18日には
 美術館みなおしの請願について
 教育経済常任委員会の場で議論が行われます。

 僕は何もあきらめていません。

 まちが変わる動きは
 もう絶対に止めることはできません。

 どうか絶対に希望を失わないでいてください。

 傍聴に来てくださったみなさん、
 インターネットを見ていてくださったみなさん、
 本当にありがとうございました。

 それではおやすみなさい。



2003年9月15日(月)のフジノ
● 徹夜明けで初めて知った、ある出来事

 昨日のこのコーナーで書いたとおり、
 昨日の夜は眠らずに資料作成をしていました。

 けさ6時半すぎになって
 仮眠するために仕事場を出て、自宅に向かいました。

 僕の家の前には長い階段があるんです。

 その階段にさしかかった時、
 おじいさんがほうきで階段をそうじしていました。

 「おはようございます。
  そうじ、ありがとうございます」

 そう僕が話しかけると、

 「いえいえ。あなたもおつかれさま」

 と言われました。

 この階段のわきには樹木がたくさんあって
 けっこう葉っぱが落ちてるんですね。

 それがいつもキレイになっているのは、
 この方がそうじしてくれてるからなのか、と初めて知りました。

 朝の、感動でした。

 それからもう1つ。
 最近は僕が市議会議員であることが
 ご近所の方にもなんとなく知られてきたみたいなのですね。

 近くの定食屋さんもセブンイレブンの店長さんも
 アルバイトのみなさんも、なんとなく
 「知ってるよ」っていう雰囲気なんですね。

 昔から変わらずに僕はいつもどおりに
 ぶっきらぼうにお弁当をカゴに入れて
 マンガを立ち読みしてユンケルを買ったりして
 あるいは明日から議会だからげんをかついでカツどん食べたり
 何も変わらない暮らしを送っているんですけれども
 なんとなくみなさんが気を遣ってくれてる感じがして
 すごく感謝しています。ありがとうございます。

 えーと、話を戻して...。

 そのそうじをしてくださってた方も
 僕にむかって「おつかれさま」って言ってくれたわけです。

 バイクで朝、帰ってきて
 両手にすさまじい数の本やら資料を抱えているけど
 ふつうは「おつかれさま」とは言わないよね?
 ただの朝帰りかもしれないんだし(笑)

 でも、徹夜で仕事してたのを
 知ってくれてるのかなあと思ったりして
 かけていただいた言葉に、いたく感謝しました。

 敬老の日なのに
 高齢者の方にすごく感動させられてしまいました。

 議会が終わって一段落ついたら
 必ず僕のおじいちゃんのところに久しぶりに会いに行こう。
 そんなことを思いました。


● 改めて観音崎に行ってきました

 明日の一般質問を前に
 改めて美術館建設予定地である走水園地に行ってきました。

 もう1度、想いを強くしておきたかったのです。

 市長はすでに
 先日12日の議会での佐久間議員の質問に答えて
 「美術館計画は予定通りに進めていく」と断言しています。

 5万5116人もの想いを
 どのように考えているのかを
 市長に強く問いただしたいと考えています。


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 今夜も半分徹夜してしまった...。
 明日16日の議会は、長丁場になりそうだから
 少しでも寝ておこう。

 傍聴にいらっしゃる方々、
 明日は午前10時からスタートします。

 僕はたぶんお昼すぎると思います。

 がんばります!


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