まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年4月6日(火)のフジノ
● フジノの公約、市議会議員の給与60%カットについて

 市議会議員のおカネについて、
 少しずつHPで公開をしています。

 今日、フジノの
 3月までの議員報酬を掲載しました。

 そもそも、昨年4月に配られた選挙公報に
 フジノがこう書いたのを覚えていますか?


 (2003年の選挙公報より)
選挙公報

 立候補する前、個人であった僕は
 「市議会議員の給料は高い!」と考えていました。

 そして「市議会議員45名全員の給与をカットすべきだ」
 公約として、選挙公報に記しました。

 しかし、この件について、悩んでいます。

 まだ政治家になって1年しか経っていないので
 はっきりと『公約撤回』と決めたわけでは全くありません。

 しかし、今、すごく悩んでいます。


● 必死に活動すればするほど、おカネが無い...

 人事院勧告を受けて
 横須賀でも去年の12月議会で
 議員報酬をカットする条例が成立して
 年額で約20万円、市議会議員のもらうおカネは下がりました。

 それでも、他の職業に比べてみると
 やっぱり政治家の給料は高い、というのが市民感覚のはず。

 そうですよね?

 けれども、1年間の政治家としての活動をつうじて
 フジノはフジノ自身のこの公約に対して
 限界を感じています。

 つまり、政治家として全力を尽くして活動すると
 この金額でも足りない、そう感じているのです。

 真剣に勉強すればするほど
 必死で仕事をすればするほど
 生活費を削らなければ活動ができない状態なのです。

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 最初は『市議全員のカット』を目指していましたが
 現在の市議会を見ている限りでは、それは難しそうだと感じました。

 そこで、全体はムリであっても
 自分だけでも想いを果たすべきではないかと考えました。

 つまり公約は『市議全ての給与カット』だったのですが
 しだいに『おれだけでもカット』と考え始めました。

 そうして実際に、毎月の給与から
 カットする60%の分をつかわないで、活動し、暮らしてきました。
 政務調査費もつかわないで活動をしてきました。

 しかし、20万円の月額では
 どんどん生活が苦しくなっていきました。

 20万円で、議会のための資料を買い、チラシを印刷し、
 あらゆるところへ研修に出かけて、いろいろな方に会いに行きました。
 自分の生活費はとにかく後回しにして
 節約してがんばって暮らしました。

 公約の重みを考えて
 意地になって、がんばってみました。

 そうしていくうちにやがて
 借金をしなければ活動ができない、という事態に陥りました。

 どうしても60%カット分には手をつけたくなかったのです。
 だから、借金をして活動をすることにしました。

 カットする60%の分は銀行口座にあるのに
 政治家としての政策活動と個人としての生活費のために
 銀行から借金をする...。

 「とにかく公約を果たして
  借金については
  政治家を辞めた後、別の仕事のお給料で返そう」

 とにかくそう決心して
 9月くらいまでは
 意地でそういう生活をしてきました。

 けれども、10月に入る頃には
 合理的に考えて「もう限界だ」と判断しました。

 そして、よけておいた60%分を取り崩して
 この借金を返すために、つかうことにしました。

 2004年現在、今までのように全力で仕事をするならば
 フジノは60%カットできる見込みはありません。

 これが現在までの報告です。

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 この公約に対する苦悩は大きくて
 2003年11月25日にも
 この件について1度だけ触れています。

 いつになっても政治家フジノの文句をつけたいヤツは
 こぞって今日の文章をけなすことでしょう。

 けれども、政治家として全力を尽くしてきたフジノは
 『給与60%カット』という公約を諦めるべきか
 この1年間ずっと悩んできました。

 公約=公の約束=市民との契約

 その重みを誰よりも考えている以上、
 まだ諦めていません。

 しかし、現実に働いてみた1年間をとおして
 60%カットをした上で全力で政治家として活動を続けると
 毎月の生活費にも困るような事態に陥ってしまいました。

 もうしばらくきちんと考えて
 自分の態度を明らかにしたいと思います。

 ただ、とにかく今は、

 (1)政治家とおカネの現実をみんなに知ってもらうこと
 (2)1年間をとおしてフジノが今考えていること

 を知ってもらえたら、と思います。


● 署名にご協力をお願いします

 今夜もYデッキで演説をしました。

 長井海の手公園の署名について
 みなさんに語りかけています。

 今回の署名はとても細かい制約があって
 本人の直筆で、かつ、住所や生年月日も書かねばならないし、
 ハンコも必要なのですね。

 けれども今夜は、

 「署名するためにハンコを持ってきたぞ」

 という男性が来て下さいました!

 昨日の演説の時に
 フジノはこう言いました。

 「もしも、署名したい、という方がいたら
  また明日、僕は必ずYデッキに来ます。

  だから、あなたが明日Yデッキを通るならば
  ハンコを持って歩いてください」

 そうしたら、この演説を聞いてくれた方が
 本当にハンコを持って、今夜Yデッキに来てくれたのです。

 ありがとうございます。

 本当にありがとうございます。

 署名、必ず有権者の50分の1以上、集めます。
 外部監査が実現するように、努力します。

 どうかみなさまも
 署名にご協力お願いします。


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 公約を守れたり、守れないものがあったり、
 なかなか全てに良い結果が出せずに
 悔しい気持ちでいっぱいです。

 政治家としてプロとして失格ですが
 それでも、残り3年の任期を全力を尽くして
 結果を出すことだけを目指してがんばりたいと思います。

 みなさん、今日もおつかれさまでした。

 児童図書館の桜が
 本当に美しく咲いています。

 ここの桜も
 いずれ未来型図書館の建設とともに
 観られなくなってしまうでしょうから
 愛でてあげてください。

 それでは失礼します。
 おつかれさまでした。



2004年4月5日(月)のフジノ
● 署名、ついにスタート!

 とうとう監査請求代表者証明書が発行されました。

 外部監査請求をしてもらうための署名が
 これでついにスタートです!

 今回の『個別外部監査請求』には
 ものすごくたくさんの手続きが必要なのですね。

監査委員で代表者証明書を受け取る木村議員  3月26日に監査委員へ提出した
 『監査請求代表者証明請求書』が
 きちんと条件をクリアしているかを
 チェックされていました。

 1週間が過ぎた今日、
 ついに監査委員から「OK!」ということで
 代表者証明書が発行されたのです。

 朝10時、代表者(一柳・木村・原島・藤野・吉田)5名全員で
 監査委員に向かいました。

 そして、書類を受け取り、
 続いて、選挙管理委員会を訪れました。

 今回の署名は、1筆ずつ全て選挙管理委員会がチェックします。


 <署名についての注意点>

 今回の署名について
 いくつかの注意点がありますので、ご確認ください。

 (1)署名を集めることができるのは、委任状がある方だけです

    →お手伝いしてくださる方はご連絡ください
      委任状の発行をいたします

 (2)署名できるのは、横須賀市の有権者だけです

 (3)署名は、自筆で、ハンコもお願いします

 (4)期限は5月5日まで、目標は有権者の50分の1以上です

    →1万人をめどに署名を集めれば、重複などがあっても
      条件をクリアできる数になると思います

 (5)署名の目的は『外部監査』をしてもらうこと、です

    →長井海の手公園について、納得ができない点を
      市長でも市議会でもない中立な外部の人にチェックしてもらう。
      これが今回の署名の目的です

 以上、ご確認くださいね。

 『長井海の手公園』問題について
 雄人がチラシを作ってくれました。ぜひご覧下さい!


● 手作業でつくりました

 今回の署名用紙は、
 説明資料や証明書などたくさんの書類が1セットになって
 ホチキスで閉じられています。

 さらに、その署名用紙セットに加えて
 チラシなどをひとまとめにして
 封筒でお渡しするようになっています。

 これらはみんなで手作業でやりました。

 木村さん、木村さんのスタッフ、原島さん、雄人、
 フジノ、フジノのスタッフ、の6名で
 朝から夕方まで
 ホチキスしたり
 一生懸命に手作業でつくりました。

 作業中のフジノと原島さん

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 夜、横須賀中央のYデッキで
 「外部監査を求める署名をスタートしました!」と報告しました。

 美術館問題の署名とは異なる
 ちょっと手続きが大変な点を
 みなさんに理解してもらえるように説明につとめました。

 最近のYデッキは、何故かいつも
 フジノを温かく迎えてくれますね...。

 ケンカ上等、で毎回演説しにいってるのに
 なんか拍子抜けしちゃうな。

 選挙の前なんか
 ものすごく評判が悪くていつもモメてたのに。

 今日も「僕たちの市長を公募しましょう!」について
 聞いてくれている方々の評判はとても良かったです。


● 署名にご協力お願いします!

 請求代表者である僕自身も
 署名を集めるために走り回ります!

 どうかみなさん、ご協力お願いします。


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 もろもろ、つれづれ。

 来月の議会に向けて
 一般質問を少しずつ作り始めています。

 忙しくて、予算議会を報告するチラシを作れていません。
 HPが観られない方々への報告ができなくて、悔しい。

 なんか常にスケジュールに追われている生活で
 1週間でいいからじっくりと仕事したい...。

 おカネの公開について、議員報酬については
 来週までには必ず公開できそうです。

 HPの新コーナーを2つ、作成中です。
 1.政策・公約の達成度
 2.掲示板の復活

 もっと勉強がしたい!
 忙しい、時間をくれ!

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 新学期が始まりましたね。
 新入社員や異動された方々もたくさんいると思います。

 4月はストレスフルな期間なので
 どうかお体に気をつけて過ごしてくださいね。

 それでは!



2004年4月4日(日)のフジノ
● 自殺予防リーフレット

 すっかり報告が遅くなってしまいましたが
 フジノの政策が実現した
 『中小企業への自殺予防リーフレット』を紹介します。

 このリーフレットは、昨年12月議会
 『自殺予防』についてフジノがおこなった質問のうち
 経済部への提案を実行してくれたものです。


 (平成15年12月議会・本会議一般質問より抜粋)

 <フジノの質問>

 経済部による
 中小企業に対する自殺予防の取り組みの必要性に移ります。

 さきに述べたとおり、国の産業保健という考え方では、
 中小企業に勤めている人々への
 自殺予防の取り組みが空白になっています。

 さて、現在、経済部では、
 中小企業を633件も把握していて、
 ダイレクトメールなどによって
 経営に関するセミナーの連絡を行っています。

 また、日常的に窓口で
 金融相談や経営相談などの相談業務を行っており、
 1日に5件から10件の相談を受けています。

 この経済部の業務の現在の長所を最大限に生かせば、
 最も自殺率が高い中高年の人々を雇用している、
 かつ産業保健の空白地帯である中小企業に対して、
 効果的な自殺予防対策を行うことが可能になります。

 例えば、このような方法が考えられます。

 (1、2、4は省略)

 3、保健所健康づくり課と共同でリーフレットなどをつくり、
  ダイレクトメールを送付する際に同封する。


 こういった対策を経済部主導で行うことが
 効果的な自殺予防対策に結びつくと私は考えておりますが、
 市長はどのようにお考えでしょうか。


 <経済部長の答弁>

 健康福祉部と共同で
 リーフレット・パンフレット等をつくり、啓発に努めるべきだ
 という御提案でございますので、
 その辺につきましても
 健康福祉部と検討を重ねていきたいと考えております。


 12月議会が終わると
 すぐに経済部と保健所・精神保健福祉班が
 共同で作業に入りました。

 そして3月に完成して
 すでに市内633ヶ所の中小企業(主に工場)へ
 ダイレクトメールで発送されています。

 さらに、市内の公共施設にも置かれています。

 例えば、健康福祉センターや行政センターにありますので
 ぜひみなさんも機会があれば、読んでくださいね。

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 このリーフレット作成の意義は
 ものすごく大きいです。

 マスコミは全くとりあげてくれませんでしたが
 経済部と保健所によるこのリーフレット作成は素晴らしいです。

 何故なら、国そのものが中小企業で働く人々の自殺について
 ほとんど取り組んでこなかった中で
 横須賀市が独自で
 中小企業へと働きかけたのですから。

 このリーフレットの効果がどれだけあったか、
 それが分かるのはこれからです。

 来年、再来年と、
 自殺された方々の統計の中にしめる
 中小企業で働いていた方々の数がどのように変化したのかを
 追っていきます。

 予防は3つの段階に分かれますが
 その第1段階である『教育・啓発』について
 このリーフレットは有効な手段の1つであると僕は確信しています。

 ただ、それがきちんと届くべき人のところに届いているか。
 つまり、このリーフレットを受け取った企業側がどのように扱ったか
 例えば、掲示板に貼り出したり回覧するようにしたのか、
 それともダイレクトメールを開封した人が読んで終わりにしたのか、
 それらもきちんと確認しないといけません。

 フジノにとって『10年間で自殺ゼロ』は
 最大の公約ですので
 今後もしっかりと取り組んでいきます。



2004年4月3日(土)のフジノ
● 政治にできないこと、若い世代に託したいこと

 今日は、深夜1時(昨日の夜中25時)から
 オールナイトで開催されているライブへ行ってきました。

 オールナイトでライブに行く年齢でも無いのですが
 誘ってもらえたのがうれしくて、行きました。

 誰に誘ってもらったかというと...。

 Yデッキで演説していると
 たくさんの10代が声をかけてくれるのですが
 その中にはヒップホップやレゲエをやっているコたちもいます。

 彼らが誘ってくれたのです!

 フジノは、彼ら/彼女らのことが大好きです。

 政治は、制度を変えることはできるけれど
 人のこころは変えることができない。

 でも、音楽は、制度を変えることはできないけれど
 人のこころを動かすことができる。

 僕は政治の側で全力を尽くすから
 僕の力が届かない分野=人のこころを揺り動かすこと、を
 音楽が好きなキッズたちに
 任せている気持ちなのですね。

 若い世代に『可能性』を感じてて
 おまえらにがんばってほしい、っていつも思っています。

 もともと僕は音楽という表現手段が好きなのですが
 特に今はヒップホップとレゲエの持つ力に
 かなりほれています。

 かつて高校生だった僕はパンクを選びましたが
 今もしも僕が高校生だったら絶対にヒップホップ/レゲエですね!

 言葉の持つ力、詞の持つ魅力、
 闘う音楽、揺り動かされる要素がつまってる。

 実際にライブでも
 すごくパワーを感じた。

 彼らのライムはこのまちのことを歌っていたし
 こんな現状をぶっ壊してしまいたいという想いに満ちていた。

 だけど、パンクとヒップホップの最大の違いは
 パンクが『破壊』だけしかないのに

 ヒップホップには

 『おれらがやらなけりゃ誰がやるんだ』

 っていう

 『破壊』して『創っていく』という
 責任が歌われることが多いこと。

 くそったれなまちだけど
 生まれたまちだから好きなんだ、って感じがすごくリアルでした。

 ライブはヒップホップとレゲエの2部に分かれてて
 出演した人々を見ていると
 レゲエのパワーの方が強かったです。

 去年の夏のイベント『音開き』でも
 レゲエの方が強かったと思いました。

 ああ、でもヒップホップ、負けんなよ!

 もっともっと暮らしに根づいたリアルな想いを
 言葉にかえて叩きつけて欲しい。

 聴いてたら胸が苦しくなって現状に吐き気がしてきて
 まちに出て暴動を起こしたくなるような
 そんな切実な音楽をやってほしい。

 がんばれ!


● 走水園地へ

 夜、22時頃、友達と一緒に
 美術館建設予定地である走水園地に行ってきました。

 時間が無くて昼間には行かれなくて
 でも、明日は雨が降るという予報だったので
 真っ暗な中ではあっても、桜の姿を見るには仕方が無かったのです。

走水園地の桜

 夜は特に電灯とか無いのですが
 何組もの人々が
 ランタンの灯りを持ち込んで、お花見を楽しんでいました。

 あーあ、これで見納めなのか...。
 さみしいなあ。

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 走水園地の駐車場には
 巨大な看板があって「自然を大切にしよう」って書いてある。

走水園地にある看板

 自然を大切にしよう、って書いてあるくせに
 自然を壊して美術館建てるなよ、って思ってムカついた。

 前県知事も沢田市長も
 走水園地に
 年間を通じて、来たことがあるんだろうか。

 賛成派の政治家たちも
 ここがどれだけこのまちに暮らしている人々に
 愛されているかを知っているのだろうか。

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 だいさんのHPに
 今年の走水園地の桜の姿が載っていた。

 明日、もしも雨が降らなかったら
 もう1度、走水園地に行こう。

 見納めてこなければ...。



2004年4月2日(金)のフジノ
● 明日は、最期の桜の姿を見てあげてください

 明日、どうか観音崎の走水園地に
 足を運んでください。

 あの美しい桜たちは、きっと明日あたり満開なはずです。

 やがて美術館の建設が始まってしまえば
 その姿も見られなくなってしまいます。

 どうか、明日はお花見に出かけてください。

 桜の美しさを目に焼き付けて
 自然の美術の素晴らしさをこころに残してください。


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 Yahooで『走水園地』という言葉を検索すると
 いくつものHPが見つかります。

 そして、そのどれもが
 美しい桜を写真で伝えています。

 そんな素敵なHPたちの中で
 これを読んだら、吐き気がしてきた。

 4月生まれの僕にとって
 桜はその美しい花を4月に咲かせるために
 1年間をじっと過ごしている気がして
 とても愛着のある樹です。

 だから、僕にとっての『こころのぜいたく』とは
 今年もまた桜が見られる、ということなのですね。

 それを奪われて、カフェなんか作られても...。

 このまちに生まれ育った1人の市民として
 やはり素直な感情として僕は
 観音崎への美術館建設に反対です。


● 民意が市政に生かされることを願う会、でした

 今夜は『民意が市政に生かされることを願う会』に出席しました。

 体調不良だったり忙しかったりして
 2回連続で出られなかったのですが
 今夜は参加できて良かった!

 『願う会』のHPが更新されてないことを
 心配に感じている方もいると思うのですが、安心してくださいね。

 何といっても『願う会』のメンバーは
 みんな、このまちでふつうに暮らしている人々なんです。

 だから、年度末はすごく忙しいわけです。

 まずは自分の暮らしを生きること、
 これが大前提です。

 そんなわけで、ちょびっと更新できていませんけれど
 僕たち『願う会』が立ち止まってしまった訳では全くありません。

 今夜はこれからの方向を話し合って
 みんなでたくさん冗談を言っては
 大いに笑ったりしました。
 「やっと最近フジノも少しは冗談が言えるようになったなあ」と
 メンバーに褒めてもらえたりして、
 そして、いろいろなことを真剣に語り合いました。

 僕たちは、元気です。

 そして、何もあきらめていません。

 僕たちの会の名前は
 『民意』が『市政』に生かされることを願う会、です。

 美術館建設の予算は、確かに成立してしまった。

 けれども、『願う会』の想いは
 何もまちがっていないし
 これくらいで終わるわけがないのだ。

 『願う会』はこれからも
 大切なこのまちのことを守るために活動をしていきますからね。



2004年3月27日(土)のフジノ
● 健康福祉協会の講演会へ

 今日は、フジノが理事をしている
 財団法人・横須賀市健康福祉協会の主催する講演会でした。

 健康福祉協会では
 年5回、在宅ケア講演会という活動を行なっています。

 毎回、これがとても好評で
 過去数回の講師を挙げてみると
 すばらしい方々ばかり!

 ・『バカの壁』が超ベストセラーになった養老孟司さん

 ・痴呆に関する名医と呼ばれているフレディ松川さん

 ・僕らの愛すべき姉ゴ、竹中ナミねぇ

 ・福祉の世界ではナミねぇが西の横綱ならば、
  東の横綱と呼ばれている関根千佳さん

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 そして、今回はあの平野啓子さん
 講師を引き受けてくださいました。

 『NHKモーニングワイド』
 『NHKニュースおはよう日本』でキャスターをなさったり、
 大河ドラマ『毛利元就』のナレーションを担当しています。

 また政府の委員会メンバーに選ばれたり、
 都市と農山漁村の交流を深める
 『オーライ!ニッポン会議』の副代表なども務めています。

 そんな平野さんですが、
 1つだけ、裏話を...。

 健康福祉協会のある職員さんが
 「平野さんをぜひ講師に呼びたい」ということで提案をして
 半年以上がんばって交渉して
 ついに来ていただけることになったのです。

 限られた予算の中で引き受けて下さった平野さんも素晴らしいですが、
 熱意で交渉を続けた職員さんのがんばりを聞いていたので
 今日の実現が本当に僕はうれしかったです。


● ことばの持つ魅力

 『語りは心の絵画』というタイトルで
 講演会がおこなわれました。

 会場は、超満員。約600人ものお客さんで、
 補助席を出してもなお足りない状況でした。

 やっぱりすごいなあ、平野さんの人気!

 土曜日なのに講演会のために出勤している
 健康福祉協会の職員さんも、本当に報われたと思います。

 僕は目立たないように
 ふだん着でひそかに会場へ行きました。

 しかし...。

 職員さんに見つかってしまい、
 なんと楽屋へ通されてしまいました!

 平野さんと緊張の対面です。

 名刺交換をして、簡単に自己紹介をして、
 フジノはそそくさと逃げてしまいました。

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 講演が始まると、ステージ上の平野さんに
 なんとフジノは紹介をされてしまいました。

 「楽屋に若い男性が入ってきて
  ピザの配達かな?何か荷物を届けに来てくれたのかな?
  と思ったら、市議会議員さんだったんですよ(笑)
  フジノさんっておもしろい方ですね〜」

 平野さん、実はそんな風に思っていたのね(笑)

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 それにしても、
 講演は圧巻でした。

 大きく3部構成になっていたのですが、
 まず、第1部として絵本の朗読が行なわれました。

 ロバート=マンチの『ラブユーフォーエバー』

 全世界で2000万部も売れている
 そんな絵本なんですね。

 この読み聞かせ(朗読)を
 平野さんはしばしば
 ビジネスマンが対象の講演会などでおこなって
 好評なのだ、と言っていました。

 僕は、「絵本が何故、ビジネスマンに好評なの?」と
 疑問に思いました。

 しかし、実際に
 読み聞かせが始まると、そのすごさが分かりました。

 僕は、感動して泣けてしまった。

 僕の隣に座っていた事務局長も
 メガネを外してそっと目をぬぐっていました。

 声の響きの美しさに感動しました。
 一音一音に意味がある朗読。

 すばらしかったです。

 感動だけではありません。
 緊張やストレスから解放されるような安らぎがありました。

 「ゆら〜り、ゆら〜り」というリフレインに
 お客さんの中には
 眠ってしまう人が何人もいました。

 いつも議員として常に気を張っている僕も
 この音読の時だけは、気持ちがゆるまりました。

 どんな時にも、必ず理解してくれる人がいるよ、
 というストーリーです。

 本当に素敵だったのです。
 言葉の持つ力を感じさせられた瞬間でした。


● ことばの持つ、すごいパワー

 2部にあたる部分は
 在宅ケアについてのお話でした。

 そして最後が、プロのキャスターとして
 いかに言葉を重んじているかを
 実演をつうじて伝えてくれました。

 芥川龍之介の『くもの糸』を
 暗唱朗読したのです。

 これがもう本当にすさまじかった。

 市のボランティアの方が
 手話通訳をしてくださっていたのですけれども
 この手話通訳の方と平野さんとのコラボレーション
 すさまじかった!

 他に表現が見つからない。

 ステージは、ライトが消されて
 平野さんと手話の方だけにピンスポットが当たっている。

 セットも何も無くて、
 平野さんの声と、手話だけが、そこにあります。

 それなのに、そこには確かに『くもの糸』の光景がありました。

 天上の池、血の池地獄、カンダダ、くもの糸...。

 暗唱朗読が終わった時、
 演劇のステージを観終わった時みたいな
 そんな疲労感を僕は感じました。

 なんてすごいんだ、と思いました。
 激しいショックを受けました。


● 平野さんと言葉について語り合いました

 理事という立場だからって
 楽屋に行くのは「ずるい」と考えた僕なので
 始まる前に行った時にはすぐに楽屋から出てきてしまいました。

 でも、講演会が終わった後は
 この衝撃をどうしても感謝と共に平野さんに伝えたくて
 楽屋に自分から行ってしまいました。

 そして、そっちょくに

 (1)絵本の朗読では涙が出てしまったこと
 (2)『くもの糸』での手話とのコラボレーションは衝撃だったこと

 を、平野さんに伝えました。

 これだけ言葉を大切にしている人を前にして
 僕は自分が言葉を発するのがすごく怖かったです。

 そう、よく僕が「大学では心理学を専攻していました」と言うと
 「じゃあ、私のこころも読めるの?」と
 心配そうに尋ねる人がいるみたいに、
 僕も不安を感じました。

 これだけプロとして言葉を大切にしている人を前にしたら
 僕の発する言葉のすべてが
 彼女には分析されてしまうような気がして...。

 そのことも全てそっちょくに伝えました。

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 それにしても、本当にすごい方だと思いました。

 これを文字情報で伝えることは
 不可能です。ごめんなさい。

 講演が終わった後も
 30分くらい
 平野さんとお話をすることができました。

 僕も政治家として
 言葉をつかうことを大切にする職業です。

 本当にたくさんのことを
 彼女から教えていただきました。

 ものすごく貴重な時間を過ごすことができました。

 平野さん、本当にありがとうございます。

平野啓子さんとフジノ

 そして、この講演会を大成功することができた
 健康福祉協会のスタッフのみなさんに
 本当に感謝しています。

 みなさん、本当におつかれさまでした。

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 今年も健康福祉協会では
 在宅ケア講演会をおこなっていきますので
 ぜひこのHPの読者のみなさんも来て下さいね!
 


2004年4月1日(木)のフジノ
● 責任を持つ、ということ

 情報を徹底的に出したい。
 必要以上に出したい。
 みんなが嫌がるくらいに出したい。


● 本当に大切な人ばかりが、こころを病んでしまう

 守秘義務を持つので何も書くことは許されないけれども
 いきどおりの感情だけならば
 世の中に怒りをぶつけても許されるだろう。

 何故、まともな人ばかりがこころを病まなければならないのか!

 腹が立ってしかたがない!

 世の中の差別よ、全て消えて無くなれ!

 むかつく。


● 何故、みんな温かいんだろう

 
今日は2ヶ所で想いを伝えました。

 京急汐入駅バスターミナルで1時間半、
 横須賀中央Yデッキにて30分。

 なんか不思議なんだけど
 演説を聞いてくれてる人たちが「温かい」のです。

 何故だろう...。

 この1ヶ月の僕の演説テーマは
 下の3つなんですね。

 (1)美術館の予算が通ってしまった=公約を守れなかったおわび

 (2)政治家として1年間で達成できた政策の報告

 (3)来年までに市民公募で市長候補を探そう


 公約を守れなかったという
 政治家として最悪なことをお詫びしています。

 でも、そのお詫びの言葉が終わると

 「出たい人より出したい人
  市長候補になってもらうために一緒に探してください!」

 とか叫んでるんです。

 謝った直後にお願いだなんて
 我ながら節操が無いよな、と思いながら演説しているんです。

 それなのに、拍手が起こるんです。

 汐入でも、Yデッキでも。

 今日だけじゃなくて、こないだも。

 何故だろう?

 あなたは何故だと思いますか?


● 来年、このまちはついに変わるかもしれない

 僕はこう考えています。

 もしかしたら、本当に本当に
 このまちのみんなは
 6万7000人の署名を無視して美術館つくるような市長は
 もうイヤだとハッキリ思っているんじゃないだろうか。

 そして、『僕たちの市長候補』といえるような人の
 現れることを待っているんじゃないだろうか。

 以前書いたとおり
 「僕たちの市長を公募したい!」と唱えてきました。

 あらゆる機会で僕はこの想いを伝えてきているのですが
 だんだん浸透してきたのかもしれません。

 だからこそ、僕の演説に対して
 拍手が起こるのだと思います。

 このまちは、確かに変わりつつある、そう感じます。


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