まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年8月20日(金)のフジノ
● 明日、発表があります

 美術館問題について、明日、ある発表があります。

 『民意が市政に活かされることを願う会』のHPにて
 その内容を発表しますので、
 明日はぜひこちらをご覧下さい。


● 点字図書館へ行ってきました

 あらゆる福祉の分野の中でも
 『精神保健福祉』こそが僕にとってメインであって
 他の分野はメインでは無いなあ、という想いがどうしてもあります。

 精神保健福祉は他の分野に比べて
 ものすごく遅れていて、取り残されています。

 この分野に一生をかける必然性が僕にはあります。
 だから、どうしても僕がやらなければいけないのです。

 そもそも世の中は簡単に『福祉』と一言で名づけていますが
 実はその中は本当に広い分野に分かれていて、
 各分野とも問題は膨大です。

 『精神保健福祉』だけをとりあげても問題は山積みなので
 「ムリに手を広げずに1つずつ変えていきたい」
 という想いが僕にはあります。

 そんな訳で、
 自分の痛みとして切実に感じられる想いを
 「本気で動けるもの」だけを大切にしてきました。

 日頃から身体障がい・知的障がいについての
 あらゆる問題にも取り組んでいますが
 僕が議会で質問をしたり
 HPで紹介していることは
 どれ1つとっても
 僕がこころの底から
 「これはおれが動かなくちゃいけない!」
 と本気で心底から感じている問題だけなのですね。

 福祉の分野は本当に広くて
 逆に言うと「この問題は僕じゃなくてもいい」という分野に対しては
 僕は全然動いていないのです。

 自分の痛みとして切実に感じられる想い。
 本気で動かねばと感じる必然性。

 何故なら、本心から突き動かされる想いが無ければ
 たとえ議員として動いたとしても
 その行動に魂がこもっていない気がして
 やっつけ仕事みたいに
 どこか行動がおざなりになってしまう気がするからです。

 そんな訳で『こころの底からの必然性』
 感じないと動けない僕ですが、
 半年ほど前から
 視覚障がいを持つ方々について
 強いシンパシィが少しずつとても強くなってきました。

 「もっと知りたい」「もっと知らなければいけない」
 「政治の力で何かできることがあるはず」

 この想いが日々強くなっていくのを
 自分の中で感じるようになりました。

 そして「もう絶対に後戻りしないぞ」と
 確信できるようになったので
 これまで以上に力を入れて活動する決心をしました。

 今日、そんな想いの一環として
 点字図書館を見学させてもらいました。

 詳しくは明日また書きますが
 点字図書館の職員さんとボランティアさんが
 こんなにもがんばっているのに
 情報へのアクセシビリティーは信じられないくらいに
 視覚障がいのある方には閉ざされているのだと分かりました。

 視覚障がいを持つ方々は
 あらゆる情報からあまりにも隔絶されています。

 職員さんの説明を受けて、かなりショックを受けました。

 視覚障がいを持つ方々、どうかいろいろ教えて下さい。
 今までこんな状況に気づいていなくてごめんなさい。

 もっと勉強をして、もっとユニバーサル化が進むように
 政治家として必死にがんばります。


● 難病との闘いをしている方々

 今日は、保健所健康づくり課を訪れて
 難病担当の方にお話をうかがいました。

 あなたは『難病』あるいは『特定疾患』という
 言葉を知っていますか?

 難病とは、

 (1)原因が不明

 (2)治療方法がいまだ確立されていない

 (3)後遺症が残る恐れが強い

 (4)経過が慢性にわたる

 (5)経済的にもマンパワーとしても家族の負担が強い

 (6)精神的にも大きな負担を受ける


 こういう病気のことを指しています。

 (より詳しくはこちらをご覧下さい)

 この国では、昭和47年に定められた『難病対策要綱』によって
 難病対策事業という取組みが行なわれています。

 かねてから膠原病に関心があったことに加えて、
 パーキンソン病を持つ市民の方から相談を受けて、
 やはりものすごく切実に感じました。

 このまちに暮らしている2000人以上もの方々が
 『難病』と闘っているのですね。

 僕はその切実さを理解していなかった自分を
 とても恥ずかしく感じました。

 そもそも国が法律すら作っていない現状にもショックでした。
 (あくまでも要綱だけなんです)

 果たして市議会議員として一体何ができるのか、
 今の僕にはまだ分からないのですが
 もっと強く勉強して
 生の声を聞いて
 政治家としてできることを全てやりたい、と感じました。

 まずは30日に行なわれる
 パーキンソン病を持つ方々の当事者会に参加させて頂く予定です。


● 広げてないよ、大丈夫だよ

 最近、古くからの友達に

 「フジノ、手を広げすぎてないか?」

 「そんなことまでお前がやるのか?」

 と、しばしば言われます。

 美術館建設も長井海の手公園もペリー記念館リニューアルも
 東京湾口道路も未来型図書館も桜台中学統合も大反対。

 これだけでも大変なのに
 何故、原子力空母反対とかまでフジノなの?って聞かれたり。

 だから、上の2つの文章を読んだら
 また同じセリフを言われてしまいそうな気がします。

 でもね、手を広げすぎてなんていないんだよ。

 2つ上の文章に書いたとおり、
 本当に切実に自分の痛みとして感じることだけを選んで
 そして、動いているんだよ。大丈夫だよ。

 僕の体は1つしか無いし、
 任期もあと2年8ヶ月しか無い。

 やれることは限られている。

 だから、本当に僕にとって切実なことだけしか
 僕は動かないよ。大丈夫だよ。手を広げてないよ。

 これだけはおれがやらなければ
 絶対に後悔するはず、ということだけを僕はやっているつもり。

 もう少し安心して見てて。


● やられた

 上に書いたことの証明になると思うから、書くね。

 今日は、3ヶ月に1度の
 肺の定期検診でした。

 レントゲン、ダメだった...。
 肺にまた水がたまってたよ。

 痛みもずっと感じてたし、分かってたけど
 あまりにも忙しくて
 自分の体なんか構ってるヒマ無かったし、
 これからも無いんだよなあ...。

 しかたないからまた抗生剤のんで
 とにかく自然治癒めざして
 どうにか乗り切るしかない。

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 昨日も数件、いろいろな相談を受けました。

 世の中には本当にいろいろな苦しみがある。

 僕にはそれらはソーシャルワーカーの成すべき仕事であって
 政治家(しかも市議)がやるべき仕事とは
 とても思えないけれども
 それでも困っている人がいれば
 やるしかない。

 政策をつくる、条例をつくる、とか
 予算・決算の経営指標をもとに分析して提案をする、とか
 本来の政治家の仕事にはなかなか向かうことができないなあ。

 僕は、両方同時にやろうとしているんだけど
 そうすると体を壊してしまうまで働くしかないんだよね。

 ラクな仕事なんてこの世の中には無いけれど
 難しいなあ、とつくづく感じたりしました。

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 いずれにしても僕はこんな体だし、
 人なんていつ消えてなくなるか分からないのだから
 本当に切実に痛みを共感できることだけ
 政治家として僕は全力でやらせてもらいます。

 プロだから、43万人の市民の代表として
 つまり『ジェネラリスト』としてこのまちの全ての問題に関わるけど
 同時に『スペシャリスト』として
 大切な問題について
 深く深く取り組んでいきます。

 くじけずに明日もがんばろう。

 ●

 みなさん、おつかれさまでした。
 どうか、素敵な週末を過ごして下さいね。



2004年8月19日(木)のフジノ
● 僕の大切なスタッフ=仲間たち

 僕のまわりにいる仲間たちは
 誰もがみんなして
 他人の痛みを理解できる人たちが集まっている。

 よく2ちゃんねるでけなされているとおりで
 僕は他人に対する警戒心が激しい。

 だから、「手伝います」とか言って
 近づいてきた人たちでも
 かなり厳しいふるいにかけて
 残るのは本当にわずかの人々だけなのです。

 基準はたった1つ。

 他人の痛みを自分のこととして理解できる人かどうか。

 僕は来る者は拒まずですが
 去る者のことは絶対に追うつもりがありません。

 「手伝いたい」といってくる人は多いのですが
 基本的にウソが理由のヤツらも多いです。

 政治家になりたい人は
 僕以外の人のところへ行けばいい。
 その方が今後のためにも有利だろうし、
 いろいろとノウハウも教えてくれるだろう。

 でも、僕にはそういう人々は必要ない。

 そんな人々よりも
 一緒に成長していってくれる仲間が居て欲しい。

 僕は政治家を続ける意思が無い。
 僕の人生のゴールは政治家では無い。

 だから、これからも
 『政治家フジノ』ではなくて
 『ただのフジノ』である僕と
 このまちで生きて暮らして苦しんで悩んで笑って
 このまちで死んでいってくれる人が好きだ。

 そんな想いで政治家として1年数ヶ月働いてきたおかげで
 今ではすごく大切な仲間がたくさんできました。

 そんな仲間のことを
 とても誇りに思います。

 ありがとう。



2004年8月18日(水)のフジノ
● 資料の山と奮闘しました

 ここ数日は体調が悪いおかげで
 資料の読み込みや溜まっていた映像資料をまとめて観ています。

 市民の方から「見ておいて下さい」と渡される資料には
 紙によるものだけではなくて
 ビデオテープの場合も多くあります。

 移動中も映像資料を観られるようにと
 僕のモバイルパソコンにはDVDが観れる機能があるのですが
 VHSテープの映像資料だと
 どうしても家にいないと観られません。

 そんな訳で、災い転じて福と成す、です。
 ここ数日の体調不良はラッキーでした。
 家にいる時間が多かったので
 VHSの映像資料を含めて
 あらゆる資料に目を通すことができました。


● あなたの意見を国に伝えてください(新・障害者基本法)

 今、こういう募集
 国がしています。

 今年の6月に『障がい者基本法』が改正されて
 『新障がい者基本法』になりました。

 僕は「まだまだ足りない!」と感じつつも
 障がいのある方に対する差別禁止が
 初めてはっきりと記された
(第3条)ことはとても評価しています。

 そこで、どうかみなさんに
 どんどん国に意見を投げてあげて欲しいのです。

 みなさんの声が国を変えていきます。

 どうかよろしくお願いします。


● ホッとした...

 ずうっと相談にのっている他県にお住まいのある方を
 医療福祉サービスへと
 つなげることがやっとできました。

 唯一の連絡手段は電子メールだけ。

 こちらはEメール、
 相手は携帯メール。

 文字数も限られていて
 情報もなかなか伝えることができず、
 本当に厳しい1ヶ月が続きました。

 相手のまちの福祉サービスに
 どんなものがあるのかも分からない。
 保健所や市役所の体制も分からない。
 だから、情報も送ってあげることがなかなかできない。

 だから、どこでも通用する一般的な情報と
 ひたすら相手の想いを支えようとだけ決めて
 百数十回のメールやりとりをしました。

 あくまでも相手の自発的な意思を大切にすること。

 だから、本当にまどろっこしかったし
 いつも僕はひやひやしていました。

 命が失われてしまうのではないかと
 返事が来るまで眠れないまま朝を迎えた日もありました。

 でも、やっと1歩前進だ...。

 頼れる相手がフジノだけしかいない、という状況は
 本当に良くない状況だと僕は思います。

 このまちに限らず
 専門家はいつもあなたの力になるために存在しています。

 僕は目立つから
 入り口としていくらでも使って下さい。

 このまちに暮らしているとか
 別のまちだとか県だとか
 困っている人に対して僕は区別するつもりは全くありません。

 だから、どうぞ来て下さい。

 だけど、僕はただの入り口なのです。

 大切なのは玄関ではなくて
 その中に入っていくこと。

 あなたをサポートしてくれる人々は
 たくさんいますからね。

 だから、どんどんそういう存在(社会資源といいます)を
 あなたは利用して下さいね。
 それは大切なあなたの権利ですから。

 とにかく、今回は、少しだけホッとしました。


● HPもユニバーサルでなくてはいけないから

 もうすっかりおなじみの
 竹中ナミさん(ナミねぇ)が理事長をしている
 プロップステーションがイベントを行ないます。

 『Webアクセシビリティをみんなで創造しよう!』
 9月16日(木)13:00〜18:00
 東京・五反田

 この日、横須賀市議会は本会議なんです。

 だから、もしも誰か僕のかわりに行かれる方がいたら
 話を聞いて来て下さい!

 お願いします。

 申し込み方法なども
 こちらをご覧ください。



2004年8月17日(火)のフジノ
● カフェトーク

 まだスタートから3回しか行なっていないのですが
 『カフェトーク』が軌道に乗ったのを確信しています。

 例えば、今日はこんな感じでした。

 始めるにあたって
 いろいろな要素を考えたのですが
 そもそもスタートする7〜8月は学生たちが夏休みなので
 ターゲット層である主婦の方々は
 9月までは来ることができないだろうな、と
 分析していました。

 けれども、そんなことは全然無かったですね。

 むしろ9月に入ると市議会があるので
 固定した日程(第1・第3火曜日)で開催できないのが
 ちょっと厳しくなるのかな。

 いずれにしても、僕にとって
 朝のYデッキとも夜のYデッキとも違うタイプの声を
 じっくり聞かせていただく機会になっています。ありがとうございます。


● このまちの夜空はどうあるべきですか?

 衣笠から南側に住んでいる方々に
 ぜひお聞きしたいことがあります。

 この1年半の間に
 みなさんは夜空を見上げたことがありますか?

 もしもあるならば、気がついたことがありませんか?

 きっとあなたも見ているはずなのですが
 夜空に見える「ある光」があるはずです。

 実は僕自身も、何度もそれを見ていました。

 けれども、ある市民の方から頂いたメールで
 それを指摘されて
 初めて『その存在』を意識しました。

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 サーチライト、です。

 出所は、長井のあるホテルです。
 広告宣伝のためにそれを使用しています。

 それまで僕は漠然と
 「自衛隊か何かのライトなのかな」と思ってました。

 でも、違います。

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 みなさんにお願いがあります。

 みなさんはこのサーチライトをどう思いますか?
 どう感じていますか?

 このまちの夜空はどうあるべきか、
 日頃はなかなか考える機会が無いと思うのです。

 よっぽど彗星が来たとか流星群が来たとか
 そういう時じゃないとなかなか夜空を見上げる機会も無くて
 僕自身もしっかりと考えたことがありませんでした。

 頂いたメールを読んで
 良いチャンスだと思いました。

 あなたのご意見をぜひ聞かせてください。

 メール、待ってます。



2004年8月14日(土)のフジノ
● さみしさ

 世の中にはたくさん人がいて、
 その数だけたくさん哀しみや痛みがあるんだ。

 ただ楽しくだけ暮らすには、
 何も見ないことだろう。
 何も感じないことだろう。
 あるいは、想像力を捨てることだろう。

 でも、それは同時に、人として生きることを捨てることだ。

 見たくないものを見届ける、
 感じたくない痛みによりそう、
 それが人だろう。

 少なくとも僕は、そう教えられて育ってきた。

 だから、踏みとどまる。


● 人が誰かを求める声、助けを求めて虚空をさまよう手

 体調が悪くて動けない。

 こんな日にかぎって、たくさんの市民の方々から電話が入る。

 PHSに留守電が3本、
 事務所の留守電に16本。

 議会活動報告チラシを
 たくさんのボランティアさんが配ってくれて
 そのおかげで配布した日からしばらくは電話がかかり続ける。

 留守番電話を再生して聞いて
 僕なりの優先順位をつけて
 申し訳ないけれど全ての人に応えることはできずに
 今すぐに僕が動かなければならないという
 緊急性の高いものだけを選ばせてもらって
 折り返しの電話を入れる。

 だけど、相手にとってみれば
 そんな緊急性だとか優先順位なんてものが
 フジノに存在していることなんて知るはずも無い。

 きっと見捨てられたような気持ちになって
 せっかく見つけたすがれる相手かと一瞬信じた気持ちを
 裏切られたような気分になるのだろう...。

 全ての声に返事をしてあげたい。

 さしだされた手を全て、つかんであげたい。

 でも、ムリだ。ごめんなさい。

 今の時期は本当に厳しいよ。

 かなり厳しい精神状態に追い込まれている人が複数いて
 その方々の苦しみの声に
 毎日メールで返事を書いていたり
 返事が来ないとものすごく心配になったり
 市外の方からも毎日助けを求める電話がかかってくる。

 なかなかYデッキで演説することができないでいるけど、
 僕のことを定期的に
 Yデッキで待っている人もいる。
 連絡手段が無いからYデッキまで会いに来て
 手紙を渡そうとしてくれているのだ。

 電話をかけてあげなければ、
 メールを出してあげなければ、
 会いたがっている人に会いにいかなければ、
 行くべき場所に向かわなければ、
 やらなければならないことはたくさんある。

 そして、これらの全てに対処しながら
 美術館問題とも闘っている。

 僕は、やけくそになることはありえないけれど、
 対処しきれないことの多さに
 愕然とする。


● 1日休ませてください

 明日、1日だけ休ませて下さい。

 このまちを離れて、読まねばならない本を持って 
 少しきりかえてきます。



2004年8月12日(木)のフジノ(その2)
● 『入札中止』の真実は?

 美術館の『今回の入札』が中止されたこと
 フジノにとっては喜ばしいことです。

 新聞は、朝日を除く各社が報道してくれました。

 神奈川新聞を筆頭に
 読売新聞も毎日新聞もとても良い記事でしたし
 東京新聞も書いてくれていました。

 (こういう時、本当に朝日新聞は書いてくれませんね。
  長年ずっと朝日新聞をとっているのに情けなくなるなあ)


 けれども、喜んでいるヒマは全くありません。

 最終的に『見直し』へと
 市の方針を変えさせることこそが必要です。

 まず、今回の入札中止だけに限っても
 昨日も書きましたが
 不透明なことが多すぎます。

 そこで、木村さん(木村正孝議員)が
 市に対して資料の提出を求めました。

 (詳しくはこちらをご覧下さい)

 この情報は、現在、
 新聞各社ともに欲しがっているものです。

 きちんと情報が明らかにされることを
 市に対して強く望みます。


● 総務部長との話しあい

 今日は、男女共同参画の問題について
 総務部長と話しあいました。

 何故に総務部かというと
 横須賀市は『人事部』というのは存在しなくて
 『総務部人事課』なのですね。だから人事制度改革も総務部。

 11時20分から話しあいを始めて
 昼メシも食わずに13時5分までぶっとおしで
 1時間40分にわたって話をしました。

 福祉のフジノは
 総務部長とは市議会の公開の場以外では
 これまで1度もじっくりと話したことがありませんでした。

 その意味では、良い機会でした。

 人事制度改革に向けての強い意欲は
 市もフジノも共通のものである、ということは確認できました。

 ただ、いくつかの点についての
 『違い』を改めて実感しました。

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 これはそれぞれの個人が
 職業のキャリアを積んできた企業の風土の違いによると
 僕は感じました。

 民間とか役所とかいう意味ではなく
 それぞれ企業によって『社風』というものがあると思います。
 人はみな社風による影響を受けているはず。

 だからこそ、『違い』や『違和感』があるのが当然です。

 むしろ僕はその『違和感』を大切にして
 市役所に様々な提言をしていきたいと思うのです。

 お客さまであり、株主でもある、
 市民のみなさまに喜んでいただける組織へと変えていく。

 「改革は永久に続けなければならない」

 そう、総務部長は言いましたが
 僕も全く賛成です。

 目指している『ゴール』が同じならば
 そこを目指す『手段』の違いだけな訳ですから
 これからも僕はどんどん提案や批判をしていきたいと思います。


● 本を読むこと=現場に出ない、では無いですよ

 フジノは政務調査費の使い道を公開しているのですが
 それを見た方からこういう批判をいただきました。

 「本を買いすぎではないか」

 うーん、まいりました。

 こういう批判を受けることは
 全く想像していませんでした。

 「本を読むために時間をつかうならば
  もっと現場に出るべきだ」

 とのことなのです。

 確かに僕も危機感を持っています。

 「現場にもっと行きたい!」
 「こんなくらいじゃ足りない!」

 そういつも思っています。

 けれども、その時間が取れないのは
 本(資料)による勉強とは無関係なのですよ...。
 そこは、大丈夫です。

 むしろ、勉強はもっとしなくてはいけない。
 そう考えているんです。

 例えば、福島豊さん(衆議院議員)という方は
 こんなふうに書いています。

 「政治家として仕事をすることとなりましたが、
  医学の知識はあっても、
  社会保障制度や法律の知識はほとんどありませんから、
  まずは勉強をしようという思いで、
  東京と大阪の行き帰りの新幹線の中や会合の合間に
  懸命に勉強をしました。

  3日に1冊というノルマを課して
  10年間で1千冊を超える本を読破しました。


 (『月刊手をつなぐ』2004年8月号p26より引用)


 福島さんは、元・厚生総括政務次官であったり
 厚生労働委員会の理事をされていたり、
 福祉に強くコミットしている国会議員なのですね。

 その福島さんは、政治家になる前は
 10年間、医師をされていました。
 特に老年医学を専攻されていたこともあり、現場経験は豊富です。

 さらに、ご自身のお子さまが
 発達障がいを持っているということもあり、
 政治家である以前に
 父親として
 毎日、まさに現場にいるわけです。

 そんな方であっても
 3日に1冊というノルマを課して勉強されているわけです。

 だから、僕は自分が本(資料)をひたすら読みまくることが
 どうしてマイナスに受けとめられてしまうのか
 正直なところ、分かりません。

 僕はカバンの中にもいつも何冊も資料を持ち歩いていて
 ふとんの枕元にも法律の本や福祉の本を山積みにしてあります。
 机にも台所にもトイレにも勉強の本があります。

 とにかく時間をみつけては読みまくっています。

 それでも足りない、と考えています。

 現場におもむくことは絶対に必要です。
 その必要性は痛いほど理解しています。

 けれども、そのことと資料によって勉強することとは
 全く矛盾していないと僕は考えています。

 どうかご理解ください。

 ちなみに、政務調査費で公開している本以外にも
 自費で買っている勉強の本はさらにあります。

 だから、定期購読している
 NPOや学会の毎月の雑誌を入れると
 毎月40冊くらいは買っていると思います。

 けれども、本にふりまわされている感じもありませんし
 ふつうに読むべき締め切りを決めて全て読んでいます。

 現場にもっと足を運ぶ、
 もっと作業所や入所施設や人々の中へ飛び込め、という
 そのご指摘は全くそのとおりだと思います。

 そのご指摘のとおり、
 今後も努力します。


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