まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記

2004年12月8日(水)のフジノ(その2)
● 胸が痛くてたまらない

 和田中学校への視察を終えて
 産経新聞の記者の方と共にJR新宿駅まで戻ってきて

 同行してくれたフジノスタッフと一緒に
 定食屋さんで天丼を食べてたら
 おやじが入院した、とおふくろからメールが入りました。

 僕のおふくろは
 フジノが政治家として仕事をしている時にはそれを最優先して
 どんなに切実な情報であっても、あえて教えてくれません。

 メシをきりあげて、急いで横須賀へ戻りました。

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 昨年、父は脳血栓を起こして入院しました。
 そろそろ1年が過ぎるかという今日、
 朝9時に体調不良をうったえて病院に行き、
 そのまま入院しました。

 脳梗塞とのことでした。

 僕はそのまま病室に行き、
 ずっと父に付き添っていました。

 しかし、あっという間に
 僕のこの目の前で
 どんどん、どんどん、容態が悪化していきました。

 はじめは左半身が完全にマヒしてしまっていた父でしたが
 やがてわずか1時間のうちに、どんどん悪化していったのです。

 僕が着いた直後には

 「英明、左腕も左足も動かないんだけれど
  リハビリすればまた動かせるようになるのか?」

 「個人差はあるけど、リハビリで動かせるようになった人の話も
  おれはたくさん聞いているよ。手伝うから、リハビリがんばろう」

 「お前もがんばっているし、リハビリがんばるよ」

 なんて会話をしていたのに、
 3時間後には完全に意識が無くなり
 自発呼吸もできなくなりつつあるようになってしまいました。

 いくらナースコールを押しても誰も来てくれず
 通りがかるナースにお願いをしてもおやじを診てくれません。

 最後にようやく親切なナースの方が
 5分間ほど付き添ってくれて

 「こんなに1分きざみで容態が悪化していくのはおかしい」

 と、すぐに脳外科のドクターを呼び出してくれました。
 でも、その時にはもう父は、意識不明に陥っていました。

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 脳外科のドクターが
 家族を集めて説明をしました。

 脳の中がひどく激しく出血していて

 「手術をしたとしても、
  積極的に治すために行なうものではありません。

  手術をすればまだ助かるかもしれない、
  というぐらいの低い可能性の手術になります。

  自発呼吸も低下しており
  手術をする前にCTを撮って
  出血の状態によっては
  手術そのものをしない可能性もあります。

  術中に亡くなる可能性も高く、
  もしも仮に手術が成功したとしても
  意識が戻らないことを覚悟して下さい」

 そう、説明されました。

 出血を減らすために脳圧を下げること、
 そのためにはヘルメットのように脳を押さえつけている頭蓋骨を
 はずしてしまう必要がある、そういう手術です。

 「手術をしない、という選択肢もあります」

 と医者は言いました。

 けれども僕は
 尊敬する父親の長男として
 彼に意識があれば、必ずこういうだろうと医師に伝えました。

 「もしも死ぬなら闘って死にたい、と父ならば言うはずです。
  手術をして下さい。お願いします」

 そして、オペ室があくのを待って(何時間にも感じた!)
 やっと手術が始められたのです。

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 約4時間後、手術は終わりました。

 しかし、手術後のCTを見せられながらの説明は
 極めて悲観的なものでした。

 いつ亡くなってもおかしくない、と言われています。
 生きられても意識が戻る可能性はほぼ無い、とも言われています。

 悔しい...。

 意識が無くなる直前まで
 父はユーモアの気持ちを忘れずに
 僕たち兄弟に対して冗談を飛ばしていました。

 言葉が出なくなってからも
 身振りで僕たちを安心させようとしました。

 この先、24時間が最大の危機だそうです。

 もしも24時間を乗り越えられても
 3日間は危険な状態が続くそうです。

 おやじ、まだ早すぎる。
 待ってくれ。頼む。



2004年12月8日(水)のフジノ
● 自殺抑止ロールプレイング

 今日、ついにあの『自殺抑止ロールプレイング』の授業を
 ナマで見学するために杉並区立和田中学校のある
 東高円寺へと向かいました。

 この授業は、3年生の必修科目である
 〔よのなか〕科の時間で行なわれます。
 (詳しくはリンク先を見て下さいね)

 いくつものテーマをパッケージにした〔よのなか〕科の
 1年間の授業の中の、12月の2回のみが
 『自殺抑止ロールプレイング』
 『自殺に関するディベート』にあたります。

 最初に「ナマで見学するために」と書きましたが
 実はフジノは11月22日にすでに
 『撮影された映像』では
 この授業を見せていただいています。

 和田中学校・校長の藤原和博さんの〔よのなか〕科の授業を
 ずうっと追いかけて撮影してこられた
 『グループ現代』のSディレクターにお願いをして
 6時間ぶっとおしで過去の授業を見せていただいたのです。

グループ現代の編集室でフィルムを見せていただくフジノ  未編集のテープを数本、
 わざわざ特別に
 見せて頂きました。

 内容は、2つ。

 1つ目は、
 品川女子学院の授業。
 まだ藤原さんが
 和田中学校の校長では
 無かった頃ですね。

 2つ目が
 昨年の和田中学校の
 授業の様子です。

 この映像を観たフジノの衝撃は
 すさまじいものがありました。

 藤原さん宛てに
 ものすごく長い感想とお礼の文章をメールしたところ、

 「そこまで真剣にご覧になった方は初めてでしょう」

 という、ありがたいお言葉を頂いてしまいました。

 けれども、それくらいにフジノにとっては
 この授業を見たことは衝撃だったのです。

 すでに撮影された映像を観る前に
 『世界でいちばん受けたい授業2』という本の中の
 カリキュラム15(261〜300ページ)で
 授業を文字におこしたもの(実況中継みたいなものですね)を
 読んでいました。

 だから、内容そのものは分かっていたのです。

 けれども、映像で
 実際に生徒たちが動き、会話し、考えている様子を見て
 自殺抑止のロールプレイを演じているのを観たのはショックでした。

 これが僕たちの学生時代にあったならば...。

 6時間にわたってビデオを見ている間、
 何度も何度も僕はそう思いました。

 こういう授業が全国の学校で
 ふつうに当たり前のこととして行われてきたならば
 どれだけの命が救われたかもしれない...。

 とても胸が苦しくなり、
 とても悲しくなりました。

 そんな『自殺抑止ロールプレイング』の授業を
 ついに今日は、和田中学校でナマで見学できることになったのです。


● ついに和田中学校へ

 当日、校長室にご挨拶にうかがうと
 偶然にも産経新聞の記者の方と引き合わせて頂きました。

 現在、産経新聞では
 ネット自殺(この呼び方を僕は納得いかない)について
 連載をしているところなのだそうです。

 こうやってマスコミが日常的に報道を続けてくれれば
 必ず自殺予防へと道は開けていくはずだと僕は信じています。

 やがて僕たちは
 授業をおこなう図書室へと入っていきました。

 そうしたら、すさまじい数の見学者でした。
 30人はいたでしょうか。

 1番遠くから見学に来られた先生は韓国の研究者の方、
 国内で最も遠くは東北の先生でした。

 見学者のみなさんが
 図書室の壁ぞいにイスを並べて座っている見学をする中、
 フジノは藤原校長先生に気を遣っていただいたのか
 生徒たちの机に座らせていただきました。

 生徒たちは、図書室の大き目のテーブルに
 1つあたり6人程度で座っています。

 それぞれのテーブルごとに
 地域のPTAの方々
 (定期的に来てくれる方々が複数いらっしゃいます)や
 見学者の中からフジノのように指名された人が
 着きます。

 そして、生徒たちの意見に耳を傾けたり
 一緒にロールプレイをしたりします。

 和田中学には『見るだけの見学』というものは存在せず
 『一緒に参加する見学』という形になります。

 フジノ自身も、都内の中学教師をしている方とペアを組み、
 自殺抑止ロールプレイを行ないました。

 それにしても、これまで
 文章と映像ですでに知り尽くした内容であるこの授業も
 実際に中学3年生の生徒たちと共に
 ナマで受けると全く違う印象でした。

 やっぱり実際に来て、そして体験して、
 本当に良かったと感じました。

 この〔よのなか〕科の
 特にフジノが強い関心を持っている『自殺抑止ロールプレイ』は
 思春期、特に中学生だからこそ不可欠のものだと
 僕は痛切に感じました。

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 見学をさせていただいた
 和田中学校の藤原校長先生、本当にありがとうございました。

 そして、和田中学3年生のみなさん、
 本当にありがとうございました。

 ●

 最後に、自殺予防のために
 連載記事を書いて下さっている産経新聞社会部の記者の方、
 初対面なのにフジノと何十分も語り合って下さって
 すごく感謝しています。ありがとうございました。

 今回の12月議会でフジノは
 自殺予防について一般質問をしました。
 しかし、政治だけでは足りません。行政だけでも足りません。

 自殺予防は、マスコミの徹底的な協力なしにはできません。
 どうかこれからも力を貸して下さい。お願いします。



2004年12月7日(火)のフジノ
● 9日の議会が終わったら、ひと段落します

 今日、病院に行って現在の状況を話したところ
 「できれば1〜2ヶ月は完全に休むべきだ」
 と言われてしまいました。

 僕の正式な身分は
 『非常勤の特別職公務員』です。

 だから、確かに次の議会(2月末)まで
 何もしないことも可能かもしれません。

 でも、そんなことは嫌だ!働きたい!

 ということで、ドクターと妥協点を探して
 9日の本会議最終日が終わったら、
 ともかく年末までの半月だけは
 とにかく身体を休ませることにするという約束をしました。

 これまで市議になってから長期の休みを取ったことは1度も無いし、
 たとえ休暇を取っても半月もあれば、
 次の議会(予算議会)に向けて
 しっかりとたくさんの勉強をすることができます。

 「明日の見学もできればやめてください」

 と言われてしまったけど、
 もちろん行ってきます...。

 僕の大切なテーマだからね。

 自分自身の身体も大切だけれども、
 それよりも大切なことがあるからこそ
 人は人なのだと僕は信じます。

 僕にとって切実なテーマは
 たとえ休暇中であってもどしどし現場に行こうと思います。

 いずれにせよ、あと2年ちょっとの任期の間だけは
 僕は全力で走り続ける自信があります。

 その先は、もう僕なんかじゃなくて
 次の世代にバトンタッチしてもいいと思うし。

 とにかく4年間全力を尽くすことだけが
 今の僕には大切なことだと僕は考えています。

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 ともかく、9日の本会議が終わったら
 今年の『市議会議員としての正式な公務』は終わります。

 あとはフジノ自身の問題意識で
 勉強のために視察したり見学したりしているだけですから
 少しだけ活動を自重して、身体を休めようと思います。

 1泊2日で近場の温泉の予約も取れたし、
 家族とも久しぶりにゆっくり過ごすことができそうです。

 年末年始は
 自殺予防でもとても大切な時期なのですが
 今年だけは少し自分の身体のために時間を使わせて下さい。

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 明日はついに
 あの『自殺抑止ロールプレイング』をナマで観るために
 杉並区立和田中学校へと視察に行ってきます!

 こんなすごい授業をやっている中学校は
 残念ながらまだ日本でたった1校かもしれません。

 和田中学、すっごく楽しみです。




2004年12月6日(月)のフジノ
● 休暇といえない休暇

 結局、1日中忙しかったなあ。
 休暇とは言えない忙しい休暇を過ごしてしまいました。

 市民の方から相談のお電話をいただいて
 結局、予定していた午前中の美容院と
 夜のライブは諦めることに。

 けれども、1つだけ、
 父と映画に行くことだけはできました。

 『隠し剣、鬼の爪』(山田洋次監督、永瀬正敏・松たか子主演)
 を2人で観てきました。

 先月から、父とできたら毎月1回は一緒に
 映画を観に行きたいと考えていて
 先月には『大脱走』をスクリーンで観ることができました。

 実は、僕の映画好きは
 100%、父譲りなのです。
 小学校から僕が映画が大好きなのもそう。

 だから、就職活動の時に
 映画会社に僕が入社した時に1番喜んでくれたのは
 父かもしれません。


● 父の存在と、僕が今生きていること

 だから、父は当然のように
 僕が選挙に立候補することには賛成ではありませんでした。

 けれども一方で、九州男児である父の遺伝子を
 僕が強く受け継いでいるのも
 また事実で

 「全ての人が反対しても自分の道を行く」

 という僕の信念は、ずっと父の信念でもありました。

 日々少しずつ、僕は自分の顔や考え方が
 自分の父親に似ていくのを感じています。
 うれしくもあり、嫌だなあ、という苦笑いもあり。でも嫌だな(笑)。

 ともかく、あらゆる意味で、父は
 僕にとって大切な師匠です。

 小学生の頃から、夜中まで
 いろんなことの議論につきあってくれました。

 今も、政治的な判断に悩むと
 アドバイスを求める、僕にとって大きな存在です。

 それにしても今こうやって
 映画を一緒に観られるようになったなんて
 本当に不思議です。

 一緒に旅行に行った記憶なんて全く無いし、
 キャッチボールをした記憶は1回だけ。
 あと東映マンガ祭という映画を2〜3回つれてってくれたかな。
 それくらいしかない。出かけた記憶ってほとんど無いのです。

 仕事一筋で生きてきた父にとって
 定年退職のおかげでやっと自由な時間ができました。

 あとは長男である僕が父に対して
 素直になることができさえすれば
 一緒にお酒を飲んだりとか
 いわゆる親孝行ができる訳です(笑)。

 でも、父は脳血栓を昨年起こしてしまい
 もうお酒は飲まなくなりました。親孝行できなかったですね。
 しかたがないか。

 僕の映画好きは100%、父の影響なのですが
 実際には幼少期に出かけたことは
 あまりありませんでした。

 父は警察官だった為に
 なかなか遊びにつれていってもらうということは
 できませんでした。

 むしろ、覚えているのは
 約束をしていたのに公務で行かれなくなってしまった父が
 僕たちに申し訳なさそうに出動していく姿でした。

 思春期のあらゆる変化から来る父との衝突を終えると
 再び僕にとって父は尊敬の対象へと戻りました。

 30才になってもまだバカ息子の僕は
 そう簡単におやじに対して素直にはなれませんが
 それでも何とか一緒に映画を観たりできるようになったことが
 とても幸せに感じます。

 戸籍の『本籍地』というものは、
 もはや無くすべき項目だと固く信じていますが
 一方で僕は本籍地を生まれた時から変えていません。

 僕の本籍地
 父が生まれ育った九州の実家の住所です。

 もはやそこに建物は無く、1度もそこを訪れたこともありません。

 けれども僕はその本籍を名乗り続けることが
 父方の先祖からの流れを
 自分の体に感じる、だから変えない。
 変えるチャンスは何度ももらったけれども変えなかった、
 そんな風に考えて決めてきました。

 いつかここをおやじと一緒に訪れるのが
 僕の夢の1つです。

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 僕は、自分が逃げたい状況でも
 決して逃げ出さずに歯を食いしばっている時、
 そんな自分に父の影響を感じます。

 「こんなにつらいんだから、もう逃げたい」

 と思う時に
 いつも歯を食いしばって乗り越えてきたのは
 職業人としての父の、その姿を見て育ったからだと思います。

 台風や大きな災害があると
 出動していかねばならない職業。

 家族がまさに不安な時なのに
 大切な家族を置いていかねばならないその父親の後ろ姿。

 だから今の僕は
 自然とかつての父のように
 潔癖で誠実でがんこで在りたいと願うのです。

 仕事のためには
 時に家族も犠牲にしてしまうことへの批判は多くても、
 仕事と家庭なんて僕は下手くそだから
 折り合いなんて付けたくても
 付けれないもんなあ。

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 今の時代、『家族』という制度/機能そのものが衰退している中で
 僕は僕の家族を誇れることを喜びに感じます。

 母方と父方のそれぞれの先祖から
 DNAが受け継がれて
 今の僕がある、という事実を誇りに感じます。

 なんかうまく言えないけれど、
 せっかくの休日なので
 プライベートな想いを書いてみました。


● 本の紹介

 また、読んでいる本の紹介をします。

 読み終わっている本も多いのですが、まあ、いいや。

<仕事の本>

 (1)『世界でいちばん受けたい授業』
      藤原和博著、小学館、2001年

  自殺予防教育をすすめていくために一般質問をしたのですが
  その為に、日本の中学校で唯一といってよい
  『自殺抑止ロールプレイング』の授業を行なっている
  杉並区立和田中学校に僕は注目しています。
  その校長先生は、民間から初めて校長先生になった
  藤原和博さんです。

  メールで1度だけやりとりさせていただいて
  8日に実際に和田中学校を見学させていただきます。

  そんな訳で、彼の全著作を
  今ガリガリと読んでいるところです。
  どれも名著です。


 (2)『世界でいちばん受けたい授業2』
      藤原和博著、小学館、2002年

  最近似たようなタイトルのテレビ番組やってるそうですが
  僕は観たことがありません。たぶん別物です。
  この2冊は授業を再現したもので読みやすいですから
  どうぞ読んでみてください。


 (3)『環境構造改革〜ドイツの経験から〜』
      竹内恒夫著、リサイクル文化社、2004年

  まだ読みかけなのですが、環境先進国ドイツの取り組みを
  今、必死で勉強中です。ドイツと環境問題には
  長い間、それこそ高校時代から注目していて
  ずうっと追いかけていきたい国ですね。


 (4)『社会保障論』

  Yデッキで演説している時に
  酔っ払いの中年男性から

  「おまえ、政治家なら年金をどうにかしろ!
   もっとおれの暮らしを助けてくれ!」

  と叫びつけられて以来、その声が耳から離れなくて
  国レベルの問題だとは承知しつつも
  今、社会保障を基礎から学びなおしているところです。


<プライベートの本>

 (1)『ジブリマジック〜鈴木俊夫の「想網力〜』
       梶山寿子著、講談社、2004年

  これは半分以上、僕にとっては仕事の本。
  だけど、タイトルの印象から政務調査費に入れてしまえば
  どうせ非難の嵐が2ちゃんねるで巻き起こるでしょう(笑)。

  僕の前職である映画会社でも
  ジブリ作品を上映させていただいていますけれども
  やっぱりプロデューサーである鈴木さんの存在は不可欠です。
  彼について学ぶことは、プロデュース業務について学ぶことであり、
  市政を運営していく上でプロデュース力が当然必要であると
  そう固く信じている僕にとって不可欠の本です。

  あ、でも内容としてもおもしろいですけどね。


 (2)『本日の雑談3』
       小林よりのり他著、飛鳥新社、2004年

  彼のマンガのファンではあるのですが
  活字本はあまり読まないようにしています。

  でも、スタッフの方から

  「この本を読んでフジノと小林よりのりは似てると思った」

  と言われて読んでみることにしました。
  会話をそのまま本にしているので読みやすいですよ。


 もっと勉強したい!
 もっと視察に行きたい!

 早く議会がひと段落して、心身ともに休むことができたら
 来年はガンガン勉強パワーアップして
 大切な視察をどんどん行きます。

 楽しみです。



2004年12月5日(日)のフジノ(その2)
● このまちが抱えている借金

 『横須賀市の財政状況』という資料が
 12月1日に公表されました。

 これまでフジノはこのまちの借金について
 「危機的な問題だ」と訴え続けてきました。

 半年ごとに発表されるこの資料によると、
 平成16年9月30日現在の
 このまちの借金は

 3270億9100万円

 です。

 1人あたりにすると

 75万1951円

 です。

 前回の統計(平成16年3月)よりは
 じゃっかん改善されました。

 これだけ見ると、良いことのように思えるかもしれません。

 しかし、この数字はあくまでも
 『普通会計ベースの数字』でした。

 普通会計、というのは
 実はこのまちの全てではありません。

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 本当の借金額を知るためには
 このまちが関わっている全ての団体についてを繰り入れた
 『連結決算』ベースで考えなければいけないのです。

 僕は転職前に
 一般企業の財務部にいたのですけれども
 民間では当然ながら『連結決算』ベースで会計を見ていました。

 しかし、市の会計は
 複雑に入り組んでいるせいで
 連結決算ベースで財政を見ていくことが
 僕にはできていませんでした。

 これは明らかに
 僕のミスでした。

 ただいま開会中の
 12月議会で矢島まちこ議員が行なった質問
 ここに切り込んでいった鋭いものでした。

 第3セクターや外郭団体も含めた
 完全な連結決算からでなければ
 このまちの本当の財政状況は理解できない、というものです。

 本会議場で矢島さんの一般質問を聞きながら
 こころの中で強い拍手を送りました。

 早く矢島さんの一般質問が
 議事録にアップされるのを読みたいです。

 僕のおぼろげな記憶をもとにしているので不正確な数字ですが
 矢島さんによると連結決算ベースでは
 このまちの借金は4000億円にものぼる、とのことでした。

 4000億円です。

 しかも、それらが完全に
 時価による計算でなされているかというと「ノー」です。

 例えば、土地を買ったとします。
 その土地を買った時の値段を『簿価』と言います。

 けれども土地は
 値段が時間と共に変化していきますよね。
 この時間に合わせた金額、
 今の本当の価値のことを
 『時価』と言います。

 この時価ベースで資産を計算しなければ
 本当のこのまちの財政は分からないのです。

 これらを考えれば、このまちの財政が危機的状況であることは
 まだ全く変わっていないのです。

 ムダな第3セクターや外郭団体は
 潰していかなければなりません。

 これらの団体のトップに
 定年退職した市の部長などが就職することにも
 大きな疑問があります。

 もっともっと厳しく財政状況をチェックしていきます。

 みなさんにもどんどん報告していきますので
 どうか財政について知って下さい。


● こころの中の想いを表現し続けてください

 今日は10年ぶりくらいに
 横須賀交響楽団のライブに行って来ました。

 クラシックだとコンサートって言うのかな?
 正式な呼び方とかよく知らないので
 音楽を生で聴くのは全てライブでいきます。

 ベートーベンの交響曲第9番、
 いわゆる『第九』です。

 フジノとクラシックというのは接点が無いように見えるみたいで
 『横須賀をおもしろくする会』のメンバーにとっても
 驚きだったみたいでした(2人から指摘されてしまいました)。

 でも、音楽にジャンルを意識したことはいつも無くて
 好きなものは好きなものとして受け止めています。

 ジャズもヒップホップもレゲエもパンクも映画音楽も歌謡曲も
 音楽であることに何も変わりは無いですからね。

 僕の父親がレコードをたくさん持っていたおかげで
 そんな風に育つことができました。感謝。

 クラシックと呼ばれているジャンルの音楽も
 その時代に演奏会があった時には
 聴いた人々が興奮して暴動を起こすなんてことがあったのです。

 例えば、ベートーベンの音楽を聴いて
 血が騒いで暴動が起こったりとかあったそうなのです。

 お客さんの反応で言うならば
 かつてのパンクや
 今のラップと同じでしょ?

 ジャンルで分けて避けたりなんかしたら
 僕たちは激しく損をしてしまうのです。

 ジャンルなんてカンケー無くて
 音楽という手段を通じた人が想いを表現したものは
 ものすごく激しい力を持っていると僕は思うのです。

 そんな訳で
 ベートーベンは『田園』と『第九』は小さい頃からとても好きで
 今もiPodに入れてふだんからよく聴いてます。

 エミネムインハイもベートーベンも
 僕には同じように好きな存在です。

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 横須賀交響楽団の演奏は定期的に行われていて
 友達が関わっていたこともあったので
 小〜中学生の頃は毎回聴きに行っていました。

 『第九』も毎年末に
 文化会館に聴きに行っていたのですが
 芸術劇場でやるようになってからは行くのをやめていました。

 芸術劇場の存在を
 どうしても僕は許すことができなかったからです。

 いろいろな理由から意固地を通すのを諦めて
 大ホールに入ったのは
 今年10月が初めてでした。

 それくらいに
 このハコモノの存在が許せなかった。

 でも、ともかく
 今年は聴きに行ってきました。

 精神的に今は音楽を素直に聴ける状態になっていて
 第1・2楽章を聴いただけでうれしくて
 第4楽章では泣けて泣けて鼻水だらだらでした。

 人は何故ここまでして求めるのか。
 喜びに至る道は何故こんなに険しいのか。

 そんなことを想ったり
 聴力を失ってからも作曲を続けたベートーベンの生涯を想ったり
 すっかり感情のスイッチが入ってしまいました。

 合唱部分の歌詞も大好きです。
 (関心のある方はこちらのサイトをぜひご覧下さい)


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 いずれにしても
 改めて想いを強くしたことがあります。

 人は、想いを表現する手段を持つならば
 どこまでも表現しつづけるべきだと僕は信じています。

 これは決して外側から押し付けられるものでもなく
 あるいは何かを損なうことによって失われるべきものでも無い。

 そう信じています。

 うーん、くだいて書き直すと
 例えば、小説を書くのが大好きなヤツは
 サラリーマンになって時間が無くなったとか言い訳しないで
 本気で書きたいのなら死ぬまで書き続けなければいけないよ、って
 そんな感じかなあ。

 歌いたい人は声が無くなるまで歌い続ける。
 踊りたい人は立てなくなるまで踊り続ける。
 書きたい人はペンを持てなくても書き続ける。

 想いを表現することから
 絶対に逃げないこと。

 それを僕はあらゆる人々に望みます。

 人はお互いに理解しあうことがとても難しく
 人はその内側に秘めた想いを決して明かさないままに
 人生を終えることの方が多い。そしてそれはとても僕には悲しい。

 だから、表現できる手段を持つ人は
 最期の最後まで表現を続けて欲しいと思います。

 逃げないこと。


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