まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年7月12日(月)のフジノ
● スクーリング5日目

 今日の講義は『精神医学』でした。

 実はこれが1番得意です。

 大学時代、慶応大学医学部の図書館に通って
 かなり精神医学や脳みその本を読みまくりました。

 そんなわけで得意な科目のはずなのに
 講義を受けて、違和感がありました。

 理由は、講師が精神科医だったからだと思います。

 昨日までの講義は
 ソーシャルワーカーとしての視点や技法を
 徹底的に学ぶための場でした。

 ソーシャルワーカーは
 どこまでも当事者の方に寄り添うのが仕事です。

 けれども、ドクターは少し違います。

 それが僕の中で
 強い違和感として現われました。

 やっぱり僕は、例えドクターには理不尽に感じられることでも
 それでもその人の想いに寄り添うことができる
 精神保健福祉士(=精神科ソーシャルワーカー)の
 立場が僕の向いている方向なのだと思いました。


● 明日はスクーリングも休暇です

 今、実は西部新宿線の電車の中で
 21時50分に文章を打っています。

 明日はスクーリングが1日だけお休み。

 仕事が気になってしかたがなくて
 横須賀に少しだけ戻ることにしたんです。

 横須賀のスタッフに相談したら
 「おまえが数日いないくらいでカンケーねえだろ」
 と怒られながらも
 やっぱりね...。

 フジノは『横須賀の政治家』だからさ。
 なるべく横須賀にいるのが本分だと思うからさ。
 (仕事好きの言い訳です)

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 スクーリングが明日1日休みなので
 だから、生徒のみんなは
 それぞれに友達になった人たちで飲み会にくりだしていました。

 僕はといえば、全てを断って
 すぐにでも横須賀に戻るつもりでした。

 資料を読んだり
 郵便物をチェックしたり
 市民の方から受けている相談を
 少しでも前進させるためにも
 横須賀に戻らなければという義務感がありました。

 でも、2つだけ、どうしても断れませんでした。

 1つは、僕のことを見込んでくれた方が
 人づきあいが苦手で新しい友人を作るタイプではない僕を
 おもんぱかってくれて
 今までそれほど話したことが無い人たちに
 紹介してくれる飲み会を開いてくれたのでした。

 意気に感じた僕は、もちろん行きましたよ!

 1人15分くらいずつ
 みなさんのお仕事やいろいろなことを
 聞かせていただきました。すごく勉強になりました。

 沖縄県から北海道まで
 15人くらいの方々の
 それぞれの立場での熱い想いを
 受けとめさせてもらいました。

 30分だけ顔を出す予定が
 けっきょく1時間以上もいてしまいました(笑)。

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 実はもう1つ交流会(飲み会)に行かなければならなかったのですが
 こちらは1時間も遅刻してしまいました。
 駅も別の駅だったし...。

 でも、そこでもみんな待っていてくれて
 こっちは40人くらいの集まりだったのですけれど
 1人1人の方と本当にいろいろお話をしました。

 
訪問入浴サービス、ジョブコーチ、心理職、ソーシャルワーカー、政治家

 もう本当にいろいろな立場の方が
 集まっているんです。

 中には行政職の方もいて
 規模の小さい町で
 財政的な難しさから福祉の貧しさを嘆いている方もいました。

 ジョブコーチをやっている方もいました。

 社会福祉協議会から来ている方もいました。

 なんと、ここでも
 九州の方に
 「私はフジノさんのこと知ってるんですよ〜!」と言われました。

 やっぱり全国に知られているんだなあ。
 まいったなあ。

 いずれにしても
 本当にいろいろな立場の方々が
 それぞれの場で悩みを抱えながらも明るくどこまでも
 がんばっている、全国にそんな仲間がいる、ということが
 腑に落ちて分かりました。

 すごくうれしかったです。

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 「中締めをしてください」と幹事に頼まれて

 恥ずかしかったんですけれど
 柄にも無く僕がひとことあいさつをしました。

 「今回のスクーリングに集まったみなさんと
  たくさんお話させていただいたり
  毎日過ごしていく中で
  本当にみんな熱い想いを持った人たちが
  全国にいるのだと分かりました。

  スクーリングが終わっても
  これからも現場でずうっと
  僕たちは仲間でいつづけると思うんです。

  つらいこと、くじけそうなこと、
  いっぱいあると思うんですけれど
  お互いにきっと力になれると思います。

  僕たちで日本の福祉を変えましょう!

 フジノはお酒も飲まないし、
 興奮もしていなかったし、
 絶対に地元横須賀市ではこんなセリフは言わない。

 でも、こんな素敵な仲間たちと出会えて、
 みんなそれぞれの居場所で葛藤を抱きながら働いていて
 現場で悩み苦しみながらも笑顔を絶やさないでいて
 そんなヤツらと過ごせた時間が
 僕には本当にうれしかったのです。

 そして、この国の福祉は
 僕たちが変えていくのだと本気で思いました。

 だから、本気でそう言いました。

 みんな、笑いながらも
 大きな拍手が起こりました。

 みんなきっと信じてくれたと思います。

 この国の福祉は必ずもっと良くなっていく。
 そして、僕たちが変えていくんだ。

 僕たちはあきらめない。

 絶対にあきらめない。



2004年7月11日(日)のフジノ
● 全国に知られていることをあらためて実感

 参議院選挙の間は更新できませんでしたけれど、
 それでもこのHPは1日平均2000アクセスもありました。

 一体何がこれだけのアクセスを支えてくれているのか、
 それを実感する出会いが今日もありました。

 今日のスクーリングは、ゼミ形式でした。

 19名の生徒プラス先生1人の20名で
 丸1日をかけて、事例を話しあうというものです。

 その時、フジノの隣の席は
 法務省にお勤めの九州の方でした。

 あいさつをかわして名刺交換をすると

 「私はフジノさんのHPを毎日見てるんですよ」

 と、その方はおっしゃいました。

 「え!?恥ずかしいなあ。
  でも、何でまた九州のあなたが
  僕のHPをご存知なんですか?」

 と、たずねると

 「当選した時にフジノさんは全国的にかなり話題になりましたよ!
  最初はものめずらしさでHPを見たんですけれど
  今は活動日記のおもしろさで
  毎日読ませてもらってます」

 と言われました。

 先日の高知県の方にしても
 今日の福岡県の方にしても
 うれしかったです。

 ふだんは毎日平均1万2000件のアクセスがある、
 日本全国からアクセスがある、
 さらに世界のいろんな国からも見てもらえている。

 日ごろはその事実を『数字』と『データ』でしか知らないわけで
 生身のHP読者の方と
 実際に言葉を交わすことができて
 顔の見えるカンケーを持つことができて
 すごくうれしかったです。

 つながれた、という気持ちで
 本当にうれしくなりました。ありがとうございました。


● 同じ目的を持っている仲間たちがたくさんいる喜び

 昨日の夜は疲れてしまって仕事がやり終えられなくて
 けさもメールに返事を書ききることができませんでした。

 そこでモバイルパソコンを
 大学へ持っていって仕事をすることにしました。

 昼休みになったらソッコーで
 学食へ走っていって
 はじっこの方に1人で座って5分くらいで食べ終えて
 仕事をするつもりでした。

 そうしたら、1人で座って食べているフジノをふびんに思ったのか
 テーブルに来て、隣に座って話しかけてきてくれた方がいました。

 実は、今日だけのことではなくて
 昨日も1人で食べてたんですけど
 必ず誰かが来てくれるんです。

 しかも、それまでに1度も会話したことが無い方が
 いらしてくださることもあります。

 精神保健福祉士をめざしている方々の集まりだから
 みんな、他者への優しいまなざしと温かさを持っている方なのですね。

 予習復習と政治家仕事で
 毎日けっこう疲れてくらくらしているので
 昼食の時は1人でボーっとしてることが多いのですが
 こうやって話しかけてくれる仲間がいると
 疲れも吹き飛びます。

 ありがとう。
 本当にありがとう。


● ゼミ、最高!

 今日は、ゼミでした。

 日ごろは300人が1つの大講堂での講義なのですが
 今日はゼミ室で15〜20人ずつに分かれて
 事例の検討をしたのですね。

 僕たちは19人で
 さらに2グループに分かれて議論をしました。

 すっごく勉強になりました。

 予習の時にはいくら読んでも読んでも
 全然意見が出なかったのに
 みんなで話しあってるとすごく意見が自分の中から出てくる!

 夕方まで話し合って、
 最後に僕たちのグループの結果を
 なんと僕が発表係になって、プレゼンテーションをしました。

 政治家として説明能力を試されてる気もして(笑)
 ものすごく緊張しましたよ〜!

 でも、何とかこなして、ホッとしました。

 ゼミの仲間たちとは

 「ぜひ同窓会やろうね!」

 と約束をして、そして1日が終わりました。

 本当に貴重な体験ができました。
 みんな本当にありがとうございました。


● 人とのつながりの尊さ

 横須賀市の政治家でありながら
 1週間も横須賀市を離れて
 勉強のために東京・清瀬の大学に来ています。

 そのことへの批判もあるでしょう。

 フジノ自身も
 横須賀のことが心配で飛んで帰りたい気持ちもあります。

 けれども、この1週間は
 絶対にムダにはならない
 と僕は確信しています。

 例えば、すごい人たちとの全国レベルでのつながりが
 毎日毎日きずきあげられていくのを実感しています。

 フジノはそれをいつか必ず
 横須賀のために
 活かすことができると思うのです。

 横須賀の福祉のために
 この1週間は絶対にムダにならない。

 僕が精神保健福祉士という資格を取るためだけではなくて
 横須賀市の精神保健福祉の『外交』をしているのだと
 あらためて感じている毎日です。

 厚生労働省の審議会に行くことも
 日本うつ病学会の総会に参加するのも
 べてるの家の方々に突撃で話しかけたりするのも
 あらゆるところへ僕が行くのは
 すべては横須賀の
 精神保健福祉を変えるためです。

 そのための『人のつながり』の重さ、
 全力で人とつながっていくことの大切さを感じています。


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 それにしても先生方の中にも
 フジノのことを知っていて下さる方がけっこういらっしゃって
 驚きました。

 もしかしたら、横須賀にいるよりも
 有名かもしれません(笑)

 だって横須賀では
 選挙の投票所でバイトしている人ですら
 フジノのこと知らないのが横須賀の現実なのですから(笑)。
 4位当選だったんですよ(笑)

 そんな冗談は置いておいて...。

 自分の大切にしている分野で
 一生懸命に毎日努力することの大切さを
 あらためて感じている日々です。

 これからもがんばります。



2004年7月10日(土)のフジノ
● リアル政治家、生の政治家

 スクーリングで知り合いになった方々の何名もの方が
 家に帰った後、わざわざ僕のHPを見てくれたそうです。

 けさ、感想を言われました。

 「若いからもっと青い理想論を掲げてると思ったわよ」

 「もっと過激かと思って少し拍子抜けしたかな」

 それは失礼しました...(笑)

 フジノはもともと理想主義者では無いし、
 精神保健福祉について言えば
 かれこれもう14年間も関わっているわけですから
 理想論だけでは進めない部分も
 けっこう分かってたりするんだよなあ。

 それから『過激さ』について(笑)。

 フジノはやりたいこと=目的があって
 ただそれを叶える手段として政治家になっただけであって、
 別に『過激』である必要は全く無いと思ってます。

 目立ちたくないし、名前も知られたくないし、
 次の選挙も出たくないし、早く達成すべき目的を終えたら
 こんなひどい職業からは早く引退したいと
 つくづく思っています。

 スクーリングに来ていても
 もちろん仕事用の電話もパソコンも持ってきているし
 だから市民の方からの相談の電話もメールも
 いつもどおり対応しています。

 スケジュール欄に書いていなければ
 ボーっとしていると思われるかもしれませんけれども
 いつも何かしら仕事しているんですよね...。

 だから、スクーリングだけに集中するというのは
 けっこう僕には難しくて、正直ちょっとつらいかなあ...。

 でも、少なくともあと2年9ヶ月は政治家ですから
 何よりも仕事を最優先させて働きます。

 あ、あと「政治家はもっと優雅かと思った」と言われました(笑)。
 (お金の面についてです)

 ちなみに今日の夕飯は
 駅前にある、中国人の方が経営している小さな中華料理屋さんで
 肉野菜炒めを食べました。

西所沢駅前の中華料理屋で肉野菜炒め  600円ですよ、夕飯。

 でも、政治家だからって
 こんな感じで僕の生活水準なんて
 何も変わってないんですよね。

 去年初めてもらったボーナスは
 今回の日本社会事業大学の学費に消えたし。

 友達はそんな僕のことを

 「子どもたちが政治家に夢を持てなくなるから
  あんまり貧乏ったらしい話を書くなよ」

 と言うのですけれど...。

 いつかは犬が飼えるような
 マイホームが持てるような暮らしができるようになりたい。

 まだ自転車も買えていないんだよなあ。
 ちゃんとした自転車(5〜8万円台)を買いたいんですよ。
 すごく運動のために良くて、ずうっと乗れるヤツ。

 市役所の方でそういうのに乗って通勤している方がいて
 うらやましいなあと思って相談にのってもらって
 だけどあれから半年以上経つけど
 自転車さえ買えないもんね...。

 リアルな政治家って、こんなだよ。

 よぶんな金がある政治家って
 どういう生活しているんだろう?


● スクーリング3日目

 今日は『精神保健福祉援助技術各論』。

 4人の講師の方々が
 交代で授業をおこないました。

 寺谷隆子先生は、厚生労働省の審議会のメンバーなので
 日ごろからよく見かける方でした。

 全家連江上専務理事の方も講師でいらしていて
 すごく身にしみる話でした。

 しかも、かねてからずうっと関心がある 
 学校教育の中での精神保健福祉教育(僕の卒論テーマです)について
 新しい情報を教えていただきました。
 次回の議会までに調べ上げて
 絶対に一般質問でやろうと思いました。

 さらに八木原先生の言葉、

 「初めてSSTに出会った時に、ああ、これなんだ、と思いました」

 僕の10年前の想いと全く同じでした。
 SSTを初めて知った時の感動が僕の中によみがえってきました。

 それにしても援助技術というのは
 理論だけ知っていても
 全く役に立ちません。

 だから明日は演習です。

 ある事例を、15名くらいのゼミにわかれて
 丸1日かけてケースマネジメントをするのです。

 すっごい緊張する!

 夜中の2時まで予習したけど、
 どうケースワークすればいいのか
 さっぱり分からないよ。まいったなあ...。

 明日を乗り切れば、
 スクーリングは終わったも同じ、くらいの気持ちでいます。
 がんばろうっと。


● 僕を励ましてくれた本

 今回のスクーリングでは
 教科書・勉強道具と
 仕事の書類のほかに
 3冊だけ仕事の本を持ってきていました。

 うち1冊は現在の横浜市長である中田宏さんの自伝である
 『なせば成る』(講談社、2003年)でした。

 この本にとても助けられました。

 そもそも市長の資質というか
 市町村ごとの施策を決める
 自治体経営のトップである市長の比較をするために
 沢田市長と中田市長の両自伝を
 読み比べるために買ったのです。

 それが中田さんの場合は、
 僕自身と年齢が近いせいか(彼は37才で市長、僕は29才で市議)
 読んでいると
 仕事を超えて
 スッと入ってくる言葉がたくさんあるのですね。

 例えば、中田さんは政治家になる前に
 ゴミ問題の専門家なんですね。

 それがいろいろあって政治家にならなくちゃいけなくなっちゃった。

 僕も、本当は精神保健福祉だけやっていたいのに
 政治家にならないといけなかった。

 だから、今、精神保健福祉士のスクーリングに来ていると
 いくら友達ができても
 どうしても最後は浮いてしまうんです。
 理由は、たった1人きり、僕だけが政治家だから。

 みんなは作業所や病院のソーシャルワーカーだったりして
 現場での具体的なことを話すんです。

 制度のぬけみちを探して
 障がいを持つ方々にいかにうまくあてはめてあげるか、とか。

 でも、僕が話したいことは
 全然違うんです。

 そんなぬけみちのある制度なら
 本当のニーズに合った制度につくりかえればいい、という
 そういう話をしたいのです。

 だけど、そういう話にはならないのです。
 年齢もみんなバラバラで
 かつ全員が精神保健にかかわっている人々っていう状況は
 僕にとって本当にうれしくてたまらない環境なのですが
 でも孤独感は日々つのるばかりなのですね。

 だから、中田さんのように
 ごみ問題の専門家から政治家になった人がいても許されること、
 しかも政治家になってからも
 しっかりとした評価をもらっている、という事実を知ると
 僕みたいな政治家がいてもいいんだな、と
 感じさせてくれます。

 どれほど仲良くなれても
 300人のスクーリングを受けている人たちの中で
 政治家は僕たった1人だけ。

 さみしく感じることはあっても、
 でも絶対に僕の選んだ道は間違っていないと信じたい。

 専門性のある政治家。

 これからは絶対にそうでなくてはいけないはずだから。
 法律も予算も決算もこなせて、なおかつ福祉の現場を知ってる、
 そういうプロでなければいけないはず。

 絶対に僕はまちがってないはず。

 そう自分を励ます上で
 中田市長の本はすごく励ましになりました。



2004年7月9日(金)のフジノ
● スクーリング2日目

 予習・復習・議員の仕事をしながら
 スクーリング行くのって思ったよりつらい...。

 朝はめざまし4つで起きて、
 モーニングコールもかけてもらってます。

ビジネスホテルから出発  議員との2足のわらじは
 やっぱり本当にキツイ。

 桜台中学校の統合の件について
 横須賀の方からメールで
 情報もらったりして
 大学の予習復習やりながらも
 横須賀のことが気になってしかたがなくて
 なかなか寝つけなかったりします。

 でも、がんばらないと。

 今日もわざと30分以上も早くホテルを出たのに
 清瀬駅からのバスも満員。
 大学の会場もすでに半分は埋まってました。

 講義は『精神保健福祉学』

 この科目の範囲は本当に広くて

 (1)赤ちゃんから高齢者までの人生の段階に応じての精神保健福祉
 (2)学校・職場など場面に応じた精神保健福祉
 (3)日本だけでなく、世界の精神保健福祉の現状

 これらを学ぶわけです。へとへと。


● 新しい出会い

 今日も新たに出会った方々が増えました。

 お昼ごはんの時に、2名の方と一緒に食事をして

 午後の休憩時間の時に1人の方と知り合いました。

 僕が今回あえて横須賀を離れて
 大学に来て良かったと思ったのは、
 もちろん体系的に勉強ができる喜びもあったけれども、
 『人との出会い』の喜びでした。

 特に、20代で事務局長をしているOくんとの出会いは
 すごく刺激を受けています。

 横須賀にもNPOを20代前半で立ち上げた
 『陽だまり』のみんなみたいな例もありますけれども
 Oくんも本当にすごい。

 横須賀で精神保健福祉を話していても
 彼から受けるような刺激を与えてくれた人って
 全然いなかった。

 年上の方々には申し訳ないけど
 古い体制をぶっこわして新しい精神保健福祉を作ろうという
 そういう熱い想いを抱いている人には誰も
 横須賀で出会ったことが無かった。

 横須賀には「全国的にも有名」と言われている人が
 数名存在しているんですよ。

 でも、そんな人たちよりも
 ここで出会った人たちの方が数倍すごいと感じました。

 政治家としての責務というのは重いから
 もしも市長の身になにかあったら
 市議会がその役目を果たす義務があって
 それなのに1週間も
 横須賀を離れるのは抵抗がありました。

 横須賀にはアメリカ軍基地もあるし
 アルカイダも潜入していたし
 いつ何があるか分からないまちだと認識しています。

 それなのに横須賀を1週間も離れることに対して
 政治家としてどうなのかと
 フジノへの批判も大きいことでしょう。

 けれども、ここで出会った彼らとは
 必ず日本の精神保健福祉を変えていく仲間になる
 と僕は信じています。

 それを確信を持って
 僕は言えるんです。

 だから、7日間の不在を
 数十倍にしてかえすくらいの気持ちで
 いろいろな人と出会いながら、喜びを感じています。


● テスト!

 今日から、授業終了後に
 30分間のペーパーテストが行われました。

 10問、5者択一のテストなのですが
 やっぱり緊張しました。

 終わった後、友達になった人たちは
 受け取った解答とてらしあわせて答えあわせをしていましたが
 僕はホテルに戻ってから1人でやることにしました。

 そうしたら、9問正解!

 よし!

 この調子で明日もがんばろう。
 明日は『精神保健福祉援助技術各論』で、4人の先生が講義を行う。

 精神保健福祉士にとって最も大切なのは
 理論ではなくて、現場だと思うのです。

 その現場に近い科目がこれ。
 さらに実習もあるわけですが、実習に行く前の
 大切な講義だから、予習にも気合を入れてがんばろう!


● 精神保健福祉をつなげる仲間たち

仲良くなったスクーリングの参加者の方々と  左端から先生・若き事務局長・フジノ・
 池袋にある障がいを持つ方々が
 運営している黒字のカフェ(!)の
 店員をしている方。

 下の段は、左から高知県の
 援護寮の心理職の方、
 地域生活支援センターの方、
 島根県の病院のソーシャルワーカーの方。

 みんなで精神保健福祉を高めていくんだ!

 こういう仲間がどんどんできるのも
 今回のスクーリングの利点です。


● 知らないまち

 僕は旅行に出かけると
 仕事柄やることが2つあります。

 1つ目は、その土地の映画館で映画を観ること。
 2つ目は、その土地をジョギングしてどんなかを実際に走ってみること。

 前の会社にいた頃は
 電話で全国の映画館の方と話す機会が毎日ありました。
 だから、可能な限り、現場を見ておきたいのですね。

 その習慣がどうしても抜けなくて
 新しい土地に行くと、観たことがある映画でも良いから
 映画館を見るために映画に行ってしまいます。

 今回のスクーリング中は
 忙しくて映画を観る時間は全く取れないので
 ジョギングだけ。

 でも、ずっと余裕が全く無くて
 滞在3日目になって15分間だけ走りに行きました。

ジョギング中に見つけた  「基地全面返還は市民の願い」という
 所沢市のタテ看板がありました。

 横須賀のアメリカ軍基地の
 原子力空母の母港化問題も
 アメリカ軍の訓練による
 厚木市のすさまじい最悪な騒音もそうだし
 所沢市にとっても
 アメリカ軍基地は
 市民から疎まれているのだと分かりました。

 それにしても、知らない土地を走るのは
 やっぱりいいですね。まちのことが見えてくるから。

 市営住宅を見つけたり
 お風呂屋さんがあったり、
 道路がすごく交通量が多い土地なのですけれども
 同時に
 古い建物も時々あるのを見つけて
 少しだけ西所沢を知ることができました。

 コンビニとか大きな店はまだ数軒しかありません。

 玄関があけっぱなしのお宅があったりして
 そんな庭先をジョギングしていると懐かしい気持ちになります。
 門柱に猫が寝ているおうちもあったりするしね。

 風呂おけ屋さんもあったりして、
 珍しいですよね?

 横須賀でいうと、
 上町か汐入のようなイメージかな?

 とてもいいまちです。

 時間を見つけて
 なるべく走りたいなあと思いました。



2004年7月8日(木)のフジノ
● スクーリング1日目

 昨日、疲れすぎて全く眠れなかった...。

 けっきょく明け方4時まで起きていて
 6時50分のモーニングコールで起きました。

 初日ぐらい、すっきりした気持ちで行きたかったのになあ。

清瀬駅前バス停  社会事業大学へと向かうバス停。

 1時間も早く出たのにこの混雑ぐあい!

 実際に、会場に着いたら
 まだ9時半だったけど受付を始めてました。
 受付は10時からなのにね〜。

 授業風景はこんな感じ。

講義会場風景  僕は前から5列目。

 会場全体では300人くらい居たかな。
 ものすごい熱気でした。

 みんな、すごく燃えていました。

 僕の隣は、北海道から来た女性でした。すごく熱心。

 昼休みには学食で食事。
 でも、通信教育学科のスクーリングだけでなくて
 通常の大学も大学院生も授業をふつうにやっているので
 すさまじい混雑具合。

 外まで列が並んでしまいました。
 でもそのおかげで、2人の方と知り合いになることができました。
 並びながら話をしてたら、市議だということを知られてしまい、
 たいそう驚かれました。

 この時に限らず、
 職業を聞かれるたびに(1人を除いて)全員に驚かれました。

 政治家が精神保健福祉士の資格を取るのは
 そんなに違和感があるのかなあ。

 さて、1人を除いて、と書いたのは
 なんと高知県の参加者の方(地域生活支援センター勤務)が 
 僕のHPを見てくれていた
のでした。

 だから僕がここに来ていたことも知っていて
 話をした時にも僕のことをフツーに知っていました。

 おれってけっこう知られているんだなあ...。

 (喜びのセリフではありません。「...」はため息のつもりです)


● 授業は燃えた!

 やっぱり精神保健福祉の重要性を
 改めて系統立てて学べた事はすごくうれしかった!

 講義は『精神保健福祉論』。

 今日の先生は、
 精神保健福祉士が国家資格になる前から
 ずっと精神科ソーシャルワーカー協会の理事長をしていた大野さん。

 大野先生は、日本社会事業大学大学院の教授で
 実は三浦市の精神保健活動にもたずさわってくださってます。

 熱い語り口は、すごくこころが奮い立たせられました。

 特に、国連の宣言を改めて読んだ時の気持ち!

 「国家は人権を守るために存在すること。
  人権は国家以前のものである」

 まさにそのとおりなんですよね。

 小学校の時に初めて日本国憲法を読んだ時のような
 感動がよみがえってきました。

 福祉は、ひとしく人権問題であって
 一部の人の問題ではなく、全ての人々の大切な権利なのです。


● 友達がたくさんできました 

 夕方からは懇親会でした。

 茅ヶ崎市役所にお勤めの保健師さんや
 埼玉県の精神保健担当の保健師さん、
 北海道・旭川の病院で働く看護師さん、
 高知県の地域生活支援センターで働くソーシャルワーカーさん、
 島根県の援護寮で働いている方...。

 28才という若さで
 法人の事務局長をしている男性と1番仲良くなりました。

 すっごく刺激を受けました。

 10人くらい友達ができました。
 僕も刺激を受けたけど、
 政治家で真剣に精神保健福祉をやっているということに
 みんなも刺激を受けてくれたようでした。

 明日からもみんなでがんばろうと誓い合いました。

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夜の西所沢駅  帰りはもうくたくた。
 西所沢駅に着いた時にはホッとするかと
 思ったのだけれども、ここからさらに
 コンビニによって夕飯買って
 歩いて10分くらい。

 ああ、もう本当に疲れた。

 まだ22時だけど、風呂に入って
 明日以降の予習をやって眠ることにします。

 横須賀の政治家なのに
 横須賀を離れなければならないのは本当につらいです。

 桜台中学校の統合のこと、
 ずっと相談を受けていた方のこと、
 何もかも気になります。

 早く横須賀に戻って仕事がしたい。

 でも、そのためにも 
 1科目も落とさずに(毎日試験があります)
 最短期間でこの国家資格をゲットすることが大切だと信じて
 がんばろうと思います。

 みなさん、おつかれさま。



2004年7月7日(水)のフジノ
● 日本社会事業大学へ

 先日、横浜市役所を視察で訪れた時に

 「横浜市は『福祉職』はみんな有資格者なんです。
  そういう採用をしているんです」

 と言われました。

 フツーどこでも職種別採用をしていると思いますよね?

 でも違うんです。

 例えば、横須賀では『事務職』で採用された人が
 生活保護を担当したり、
 障がい福祉を担当したり
 精神保健福祉を担当しているんです。

 これは、当事者にとってものすごく不幸なことです。

 福祉の知識も何も無い人が
 たまたま異動によってその部門に配属させられて
 職場の先輩に教えられながら
 独学をしながら
 生活保護が必要な人と向き合ったり
 障がいを持つ方々やそのご家族と向き合ったり
 やがてだいたい3年が経つとまた異動していってしまうのです。

 当事者にとってみれば
 「ケースワーカーをしている市職員は福祉のプロのはず」
 と誰もが思うはず。

 その言葉の重みは、とても重いのです。

 でも、そんなことは無くて
 ただの事務職として採用された人が命令で異動してきただけ。

 これは、職員にとっても不幸です。
 自分はまちづくりがやりたくて市職員になったのに
 何故生活保護のケースワーカーをやっているのだろうか、と。

 だからこそ、僕は職種別採用をしなければならないと
 強く考えています。

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 大学の一般教養である3科目(法学・心理学・社会学など)を
 受講すると自動的にもらえる『社会福祉主事』では
 『専門性の高い資格』とは言えません。

 かつてこの資格が作られた
 戦後の歴史的背景を理解していますが、
 現在ではもう今の時代には完全に合っていません。

 もちろん僕も持っていますが、
 今では『3科目主事』と
 バカにされた呼び方をされています。

 現在では、最低でも
 社会福祉士の資格を持っているような人を
 適材適所で採用しなければならないとフジノは考えています。

 だって、今は大学卒業と同時に
 この資格を取っている学生はたくさんいるんですよ!

 何故、事務職で採用した人が福祉をやれると
 市は考えているのでしょうか。すっっげー疑問!

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 さて、ひるがえって自分自身を考えた時に
 僕はただの『心理学学士』でしかないのです。

 精神保健福祉を専門に扱う政治家でありながら
 独学と体験の深さでは負けないと言いながらも
 公的に証明できる資格が何も無いのです。

 行政を批判するには
 まず政治家がしっかりしないといけない。

 いつもそう思っています。

 フジノは保健所と健康福祉部の人は全員が
 社会福祉士か精神保健福祉士などの資格を持って
 初めてより良いケースワーカーとして成り立つと考えています。

 だからこそ自分自身も
 そう言いきる根拠を持ちたいのです。

 そこでかねてから取りたかった、
 精神保健福祉士の国家試験を受験するための
 準備をしています。

 その一環として、日本社会事業大学通信教育学科
 精神保健福祉士養成コースを受講しています。

 明日から年に1度のスクーリング。
 なんと1週間です。場所は東京都清瀬市です。

 明日は朝から早いので
 前日から西所沢(少し近い所ではここしか安い宿が無かったんです)
 に泊まって、下見をしたり、備えています。


● ホテル暮らし

 これから1週間ホテル暮らしです。

 ホテル暮らしなんていうと
 淀川長治さんみたいでカッコいいですけど
 (彼は生涯定まった家を持たずにホテルで暮らしたんですね)
 僕の場合は、かなりしょぼい(笑)

 8畳くらいのワンルームに
 ベッドと机とサイドテーブルがおいてあるだけ。
 それを勝手に改造しました(下の図のとおり)



 写真右上が勉強机(といっても足元は冷蔵庫)。
 写真左側が仕事机。右手前がベットです。

 窓が大通りに面しているので、昼間はかなり車がうるさいです。
 窓には網戸とか無くて、ラブホテルみたいな戸がついてます。

 フロントの方にお願いして、蛍光灯を1つ用意してもらって
 それを勉強用にしています。

 教科書8冊をわずか1週間で終わらせる
 ハードなスケジュールなので
 ついていかれるか
 ちょっと自信がありません。

 でも、前回のボーナスは
 ほぼこれで無くなったので
 自分のためにも横須賀市のためにも
 精神保健福祉のためにもがんばってきます!

 仕事用はこんな感じ。

 もとはタバコ吸う人の灰皿を置いたり
 ジュースをのせるような
 サイドテーブルなんですけど
 バリバリ仕事用にしてます。

 HPの更新や仕事カンケーは
 こっちの机でやっています。

 明日から毎日、
 7時起床、7時10分に朝食、7時半にはホテルを出て駅へ、
 8時半までには清瀬駅にとにかくついて
 9時から17時まで勉強。

 帰ってきたら復習と予習をして
 もう少し体が慣れたらジョギングシューズ持ってきたから
 西所沢のまちを走ってみるつもりです。


● 大学を下見へ

 大学を下見に行くことにしました。

 この大学を選んだ理由は
 かつて大学生だった頃に先輩にすすめられたのです。

 当時、とてもお金が無くて
 大学院進学なんてとてもできそうじゃなかった僕は

 「フジノ、おまえ、当然大学院に行くんだろ?」

 と尋ねられた時に

 「お金が無いから進学できません」

 と答えました。

 そしたら即座に先輩が

 「それなら社会事業大学にしろよ。学費安いから」

 と言ったのですね。

 僕は卒業してから7年近く経った今も
 先輩のセリフをはっきりと覚えていました。

 そして調べてみたら、確かに安いのね。

 たったそれだけの理由で
 僕はこの大学を選びました。

 大学の入り口です。

 僕が通っていた大学には
 正門というものが存在しなかったので
 (無門の門といって
  誰にでも門戸を開いているという
  意味だったはず)
 なんか門がある大学ってフシギ。

 教室の場所を確認して
 学食の場所と生協の本屋をチェックして、終わり。

 自然が豊かというふれこみだけど
 前に通っていた大学の方が自然は多いと思いました。

 猫、発見!

 テニスボールが落ちてたし
 一緒に遊ぼうかと思って近づいたら
 
 「フーッ!!」だって。

 猫に威嚇されたの初めて。
 猫、得意なのにね。

 大学から再び清瀬駅へ。

 食べるところも探しておかないといけない。
 商店街を歩き回ってみました。

 BLDYというファミレスへ。

 こいつが僕の夕飯です。
 っていっても、まだ16時。

 でも、よく知らないまちだから
 食べられる時に食べておかないと...。

 こうして、下見終了。

 ホテルに戻ったのでした。

 毎晩必要なものをメモして
 少しでも過ごしやすくしようっと。

 明日からがんばろう。

 去年の冬のボーナスは全て
 この大学の学費につぎこんだんだし、
 今年の夏休み(議員に夏休みは無いけど)は全て
 このスクーリングに費やすのだから。

 つらいけどがんばろう!


● おめでとう

 今日、親友が入籍した(はず)。

 ヘタしたら歴代の僕の恋人よりも
 僕のことをよく知ってくれている親友(男です)だ。

 約7年間の交際を経て、入籍。

 彼が電話で告白したその瞬間にも彼の家の庭で
 「がんばれ!」と励ましてたくらいだから
 彼女のこともよく知っている。

 僕個人としては主義として
 『法律としての結婚』を認めていないので
 法的な結婚をするつもりはありません。

 入籍によって
 夫婦どちらかの性別にしなければならない、
 という法律が僕にはどうしても納得できないし、
 法律なんかに定められなくても
 愛している人がいれば
 その人と永久に一緒にいればいいだけだから。

 でも、それはあくまでもフジノ個人としての信念であって
 友達の結婚はこころから祝いたい。

 おめでとう。

 これまで同様に、
 ずうっと幸せでいてください。

 おめでとう!


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