まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年3月8日(月)のフジノ
● 今日は傍聴でした

 今日は、2つの常任委員会『総務』『教育経済』で
 来年度予算案の話しあいが行なわれました。

 所属している『民生』が無かったフジノは、
 ひたすら傍聴の1日でした。

 午前は『総務』を
 午後は『教育経済』を傍聴しました。

 傍聴をしていて気になった来年度予算案を
 いくつか紹介してみたいと思います。


● 来年度予算で気になること(総務部の予算)

 ・こころの相談員(臨床心理士)(264万円)

 市職員の
 こころの健康を守るための仕組みづくりは大切です。

 これまでも精神科医が毎月1回、
 メンタル相談員として存在していたのですね。

 けれどもさらに来年度予算案で
 新しく『こころの相談員』として
 臨床心理士が月に1回担当することが提案されました。

 『こころの健康』について
 かねてから強い関心のあるフジノにとっては
 とてもうれしいことです。

 昨年12月議会
 僕はこのような質問をしました。


 心の健康を守る相談業務に当たっている
 市職員の心の健康を守るセーフティネットづくり
 必要性に移ります。

 この質問は特に重視していただきたいのですが、
 先ほども述べましたが、
 現在は相談業務に携わっている市職員さんの
 心の健康を守るセーフティネットがありません。

 相談業務に携わっている職員さんは非常に熱心に、
 そして相談相手との信頼関係を築いています。

 したがって、もしも相談相手が自殺をしてしまった場合、
 相談業務に携わっている職員も
 遺族と同じような状況になることは避けられません。

 現在、子ども虐待予防センターと青少年相談センターでは、
 相談業務を行っている市職員に対して、
 精神科のドクターや
 心理相談の先生による相談員へのカウンセリング、
 つまりスーパービジョンが行われています。

 そこで提案です。

 1.このスーパービジョンの仕組みを
   相談業務に当たる担当職員すべてに対して
   共通の仕組みにすべきである。

 (略)

 この点について市長はどのようにお考えでしょうか。



 僕がこの質問で特に対象にしたのは
 『日頃から相談業務をしている職員さんを守る仕組みづくり』でした。

 彼ら/彼女らへのケアの仕組みづくりは
 重点的に行なわれなければいけません。

 けれど、こうやって臨床心理士が毎月来てくれて
 全ての市職員が対象になって相談をできるならば、
 それも大きな前進です。

 市職員のメンタルヘルスが
 より守られるようになることを強く願います。


 ・業務ナレッジデータベース整備検討経費(10万円)

 企業に勤めたことが無い方には
 分からない話なのですけれど
 『ナレッジマネジメント』というビジネスを改善する
 1つの方法があるんですね。

 これ、とても良いんですよ。

 かつて会社員だった時に、
 この方法についてリクルートが出版した本を読んだ時には
 すごくすんなりとこのアイディアが入ってきました。

 そして、僕は自分のいた会社に
 これを導入したいと考えました。

 『ジョブ=ローテーション』の申告書にも書きましたし、
 人事部や部長との面接でも「ナレッジマネジメントがやりたい!」と
 強く主張しました。

 けれど、会社はやらせてくれなかった...。

 だから、「勝手に1人でナレッジマネジメントをやる!」と
 同期と先輩に宣言して
 社内向けのHPを作ったりしていました。

 ナレッジ、というのは
 働いている人ならば誰もが持っている
 『経験に基づいた知恵』みたいなもののことなのですね。

 けれども、それは『言葉』にはなっていないので
 ふだんは先輩から後輩へと
 仕事の中や飲み会での会話などから
 無意識に引き継がれていくものなのですね。

 それを『無意識』のレベルや
 『ある個人の中だけにあるもの』から
 もっと広く会社全体で共有できるようにしていくのです。

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 そんな思い入れがあるものなので
 今回、総務部が新しく予算案として出してきたのは
 とてもうれしかったです。

 10万円の予算しかないから
 今年は札幌への視察のみだそうです。

 平成18年度をめどに
 ナレッジマネジメント=システムをつくりあげることを
 めざしているそうです。

 ぜひ素晴らしいシステムを完成させてほしいと思います。


● 来年度予算で気になること(経済部の予算)

 ・有害鳥獣対策 事業(1489万円)

 特に移入獣として、アライグマがこのまちでも
 本格的に問題になっています。

 捕獲した地点を地図にチェックしているのですが
 もはや市内ではほぼ全ての地域でつかまっているそうです。

 いまやアライグマは市内全域に生息していて
 本腰を入れて対策を行なわなければならない状態なのですね。

 アライグマは、次の理由で駆除しなければいけません。

 (1)成長して大人になると、とても凶暴
 (2)畑の野菜を荒らしたり、鳥などの動物を襲う
 (3)もともとの生態系を乱してしまうことになる
 (4)狂犬病予防法の対象になっている

 横須賀市では現在も、
 すさまじい数のアライグマが捕まえられては処分されています。

 「かわいい」からと人間が勝手にペットにして
 飼い切れなくなったら捨ててしまった。
 そして、とても深刻な問題になっているのです。

 ペットショップに行くと
 かつては見かけなかったような動物がたくさんいる。

 犬だって、CMで流行った犬とか外国種の犬が
 ものすごくたくさんいる。

 ペットショップでどんどん買われていく一方で
 飽きられて捨てられた犬たちが
 どれだけ処分されていることか...。

 流行りで動物までも物を買うようにカンタンに買って
 そしてすぐに捨ててしまうような
 アホなヤツらのせいで
 本当にひどいことになっている。

 こんな人たちのせいで
 大切な税金が使われてしまい
 市職員のマンパワーが奪われてしまい
 大切な福祉へとお金も人もまわらなくなってしまうわけです。

 つくづく情けないことだ、と思いました。


 ・消費生活相談 事業(985万円)

 消費生活相談というのがあります。

 悪徳商法にまきこまれてしまった方々のために
 相談窓口をひらいているのですね。

 例えば、使ってもいないケータイのエロサイト料金の請求が来て
 見に覚えは無いのに
 「1万円くらいだから払ってしまうか」という詐欺が
 ニュースでよく報道されていましたよね。

 このまちでも、この『不当要求』のケースが
 ものすごく増えているそうです。

 そんなわけでこの消費生活相談は、
 昨年よりもすでに1000件以上も増えているのです。

H14年度(12月末まで)     2,306件 
H15年度(12月末まで)     3,570件 

 経済部では、相談件数がすごく増えてしまったので
 相談員を3人に増やして対応しているそうです。

 どうかみなさんも気をつけて!


● 明日は『環境部』と『市民病院』の予算です

 僕の所属している民生常任委員会では
 先週『健康福祉部』の予算審議を行ないました。

 明日は『環境部』と『市民病院』の予算審議です。

 先週末から土日もずっと莫大な資料を読んで勉強してきたので
 明日は1つでも良い質問ができるようにがんばります。

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 みなさん、今日も1日おつかれさまでした。
 それでは!




● デマ

 終わりにしようと思ったのだけど
 1つ、書き忘れてた。

 今日、ひどいデマを聞かされた。

 来年度予算案の中に
 『不登校/ひきこもり』対策事業の1つとして
 坂本小学校跡地に『すぺーすゆうゆう坂本』というスペースを
 つくる、というものがあるのです。

 この案を
 「フジノと原島が反対しているから潰されそうだ!」と
 言っている人がいるそうなのです。

 これを聞いて驚いた人が
 僕のところに尋ねに来ました。

 言っている人は、教員だったそうです。

 アホか...(笑)

 おれのことを攻撃したくてデマを流すのは
 どうせいつものことだから傷つきもしないし、かまわないんだけどさ、
 原島さんに限って絶対にそんなこと言うわけないだろうがよ...。

 日頃、原島さんが教育問題のために
 どれほどがんばっているかを
 身近で見ているフジノからしたら最悪のデマです。

 情けないなあ...。

 そういうくだらないデマを流すのは
 やめてください。他人から聞かされたウワサだとしても
 本当かウソか、もっとしっかり考えてほしい。

 そもそも、無所属と1人会派のたった2人きりが
 反対したくらいで潰せる計画があるなら
 とっくに美術館計画を
 おれは潰しているはずだろ?

 まったく、情けないヤツが多い。

 そういうデマを流して
 想いのある人をおとしめてニヤニヤしているヤツがいると思うと
 本当に情けなくなってくる。やれやれ。

 僕と原島さんは
 『すぺーすゆうゆう坂本』が無事につくられて軌道にのって、
 1人でも多くの方が笑顔になってくれることを
 こころから強く願っています。



2004年3月5日(金)のフジノ
● 市長の発言に対して、申し入れをしました

 昨日の本会議は、市長が感情むきだしで怒りまくりでした。

 そのもようは、数日後には
 インターネット中継で観られるようになりますが
 雄人(吉田議員)の質問に対して
 「売られたケンカは買うぜ」みたいな感じ。

 熱い議論は望むところなのですが
 市長の答弁で
 2つ、どうしてもおかしいと思うことがありました。

 まず第1に、雄人が「イエスかノーかで答えてください」と
 質問した時のことです。

 年長者に対してそういう言い方はおかしいだろう、
 というニュアンスで市長は激しく言い返しました。

 かなり厳しい物言いでした。

 でも、どこが失礼なのか
 僕には全く理解できませんでした。

 そもそも雄人がこういう聞き方をしたのには
 同じ議員として、とても理解できる前段階の経緯があります。

 それは、これまでの予算議会で他の会派の質問に対して
 市長の答弁はやたら長く、
 長いにもかかわらず意味の無い答弁が続きました。

 そういう姿勢に対して、いらだっていたのは
 雄人や僕だけでは無かったはずです。

 それが数日続いたために
 雄人は自分の質問の中で
 「イエスかノーかで(簡潔にかつハッキリと)答えてください」と
 言ったのだと思います。

 しかし、それに対しての市長の答弁は
 上から見下すようなものでした。

 これはどうしてもおかしい、と感じて
 本会議終了後に無所属の控え室に戻ると
 他の議員も同じように
 「市長の発言はあってはならないものだ」と話していました。

 そこで、正式に申し入れを作ることにして
 今日、議長に提出しました。

 申し入れ書はこちらです。

 議会と市長は、対等の立場です。

 もちろんお互いに礼儀が必要です。
 当然の敬意をもって、議論をしなければなりません。

 けれども、年齢がどうとか
 そういうことを議論の場に持ち出すということは
 議会が議論の場では無くなることを意味しています。

 だから、市長に申し入れをするのではなく、
 議会を代表する『市議会議長』に申し入れをしました。 


● 「論理を超えている」!?そんなことは許されない

 そして、雄人のもう1つの質問に対しても
 あまりにもひどい答弁がありました。

 100周年記念事業と美術館のカンケーについて
 雄人が質問をしたのでした。

 横須賀の市制100周年がもうすぐということで
 現在、市制100周年記念事業を話しあって決めているところです。

 この記念事業はまだ今の段階では
 何も明確なことは決まっていません。

 基本的な方針も、理念も、まだ何も決まっていません。

 何も決まっていないのに、
 美術館だけは『100周年記念事業』に決まっています。

 おかしな話です。

 方針も理念も決まっていないのに
 何故、そのハコモノだけが100周年記念事業なのか?

 たまたまオープン予定の年が
 100周年の年だったら
 理念も方針も何もカンケーなくて100周年記念事業なのか?

 そんなテキトーなものなら
 100周年記念事業を話しあう市民委員なんて
 必要ないじゃん。

 そのへんの論理的な整合性を
 雄人は市長に質問しました。

 そうしたら市長は

 「(美術館が100周年記念事業であることは)
  論理を超えていることだ」

 と答えました。

 論理を超えている、というのは
 一体何を意味しているのか?

 日頃は「感情論はやめろ」とか「哲学を語れ」とか
 散々フジノに答弁してきた市長なのに
 論理のかけらもありません。

 今までで『最悪の答弁』だと思います。




2004年3月3日(水)のフジノ
● 予算議会での質問

 いやー、本当に超高速でしゃべくりまくりました。

 来年度予算について
 本会議で質問をしたのです。

 昨日のこのコーナーで
 あれだけ『早口で読む!』と宣言したのに

 >僕の質問は『無感情・聞き取れない発音・早口』になりました。

 >明日の本会議では、誰も僕が何を質問しているか
 >全く聞き取れないし分からないはずです。

 >壇上から1度も顔をあげて傍聴席を見ることもなく
 >僕はとにかく原稿を読みまくります。


 本会議場で、実際に僕が音読を始めたら
 ざわめきと笑いが最初起こりました。

 いいじゃんかよー!

 とにかく答弁が欲しいんだから。
 とにかく議事録に載ればまともな文章なんだから。

 インターネット中継を観ていた方に
 後でお話をうかがったら

 「フジノの質問は最初の2分くらい見てたけど
  早口すぎて聞き取れないから、途中で見るのやめた」

 と言われました。

 傍聴席にいらした方からもメールで

 「やっぱり聞き取りづらかった」

 と言われました。

 でも、いいの!

 50分の原稿を本番では18分25秒で読みあげたんだから、
 聞き取れないのも、それはしかたがないの!

 議員になってから過去3回の質問が
 ジェスチャーたっぷり思い入れたっぷりで感情をこめて
 質問してたから、今回の『無感情・聞き取れない発音・早口』は
 自分だってイヤだったよ。

 でも、いいの。


● テレビ神奈川の特集を観ました!

 いや〜、10分間の報道特集、観ましたよ。

 それにしても、ニュースキャスターの人に
 「あのちょっと茶髪の議員さんが...」とか呼ばれてたんだけど(笑)

 『ちょっと茶髪』というのは、茶色が少ないということ?
 それとも、茶色の部分の髪の量が少ないということ?

 なんか、『全体的に茶髪』な気がするんだけど(笑)

 そんなことはともかく、
 9ヶ月間にわたる僕たちの活動をとても丁寧に取材してくれていて
 すごく好感のもてる特集でした。

 この番組の中で、市長はまちがったことを言っていました。

 「新しく当選した、本当に一部の議員が
  議会で決まったことを突然に反対しだしたんです」

 みたいなことを言っていました。

 フジノだけが騒いでる、という意味ですか?

 市長、それは事実誤認だよ。
 明らかなまちがいです。

 僕が当選する以前から、
 木村さんや原島さんや矢島さんや一柳さんは反対していました。

 僕1人がわめいている印象にしたいんだろうけど
 過去の議事録を見れば、ちゃんと出てる。

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 とにかく、この特集のおかげで
 9ヶ月前から苦労をともにしてきたみんなのことをふりかえれて
 すごく良い仲間を持てたんだなあと改めて思いました。

 署名に協力して下さったみなさんも
 本当にありがとうございました。

 3月24日が、勝負の日です。
 最後までがんばります。


● 上地さんVS市長

 今日の本会議の見所は
 なんといっても、上地さんVS市長の議論でした。

 熱かったなあ〜。

 市長は用意された原稿なんか見ないで
 上地さんに反論していました。

 身振りを交えながら反論する市長は
 3月1日のこのコーナーで僕が書いたとおりの
 『強いカベ』の姿でした。

 信念をつらぬくために熱く語る姿は
 敵ながらあっぱれ、という感じでした。

 市長、こんなに熱く語れるのなら
 ふだんからそうすればいいのに。

 そして、市長の熱を引き出した
 上地さんの議論は、まさに見事でした。

 今日は市長の体調も良さそうだったし
 安心して熱いバトルを見ていることができました。

 こういう財政論議を
 どんどんできてこそ『本物の議会』だと思います。

 議会がもっと熱くならなければ
 存在意義は無いもんね。

 上地さん、おつかれさまでした!

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 今日も何名もの方が傍聴に来てくれました。
 ありがとうございました。

 いつもの本会議なら、
 みんなの顔を見ながら質問をするのですが
 1回目の質問では余裕が無くてみんなの顔が見れませんでした。

 でも、2回目に壇上にあがった時には
 いつものようにみんなの顔がはっきり見えたよ。

 今日も本当にありがとうございました。

 また明日もがんばります!

 それではおつかれさまでした。

 明日もお互いに
 りらっくす&ふぁいとでいきましょうね。



2004年3月2日(火)のフジノ
● 仕事仲間

 この数日間で、すっかりストップウォッチと仲良くなった。
 こいつなしではもう議会で発言ができないから。

 50分あった原稿を、18分45秒まで縮めました。

 その代償として、
 僕の質問は『無感情・聞き取れない発音・早口』になりました。

 明日の本会議では、誰も僕が何を質問しているか
 全く聞き取れないし分からないはずです。

 明日はとにかく原稿を全て読みきることだけに
 全力を集中したいと思っています。

 もう原稿は市長側に提出してあるから
 あとは時間内に読みきることさえできれば答弁はもらえる。

 当然ながら、原稿を出していても
 質問を読みきれなければ答弁はもらえない。

 だから、とにかく音読する。
 空気をふるわせて音の波を20分出し続ける。
 タンがからんでもノドが乾いてもとにかく読み続けるんだ。

 傍聴席の人たちを思いやることは諦めました。

 理解してもらえない早口で読みます。
 ごめんなさい、傍聴席の方々とインターネット生中継視聴者の方々。

 壇上から1度も顔をあげて傍聴席を見ることもなく
 僕はとにかく原稿を読みまくります。

 もちろんみんなの大好きな
 オーバーなジェスチャーも一切ナシだよ。

ストップウォッチ  ちなみに本会議場では
 発言時間20分の、
 残り3分前になったら1度ベルが鳴って
 時間終了になったら
 ベルが鳴り続けるそうです。

 横須賀市議会初の
 このベルを鳴らさせるのは
 きっと僕だろうな。楽しみだね。


● 仲間のみんなのおかげ

 音読はとにかく分かりづらいはずですが
 文章になって議事録に載ったら、まともな質問になっています。

 前回の本会議では
 長年の親友に原稿チェックをお願いしたのですが
 今回もまた複数の方にあらかじめ原稿を読んでいただきました。

 アドバイスをいただいた方々には
 とても感謝しています。

 良い質問になっているとしたら、
 そして良い答弁が返ってきたとしたら、
 みんなのおかげです。

 そんなみんなの気持ちも背負いながら
 明日はとにかく音読してきます。


● アサノ知事の『施設解体宣言』

 僕の尊敬しているアサノ知事が出した
 『施設解体宣言』に対して、賛否両論が起こっている。

 反対の声がけっこう大きいことに
 アサノ知事も少し驚いている。

 6対4くらいで、賛成派が少し多いくらいみたい。

 すごく『当たり前のこと』を
 アサノ知事がやっと言ってくれただけなのに...。

 世の中は難しい。
 当たり前のことが
 当たり前には通らない。

 でも、負けない。

 人の意識の変化には
 とにかく時間がかかるものなのだから。

 アサノ知事、負けないで。

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 みなさん、今日も1日おつかれさまでした。
 ではでは。



2004年3月1日(月)のフジノ
● 強いカベで居てほしい市長

 今日は予算議会2日目。
 会派『自民党』『公明党』の代表による質問がおこなわれた。

 それにしても、沢田市長の体調がとても悪そうで
 答弁をしている姿を見るのがつらい。

 市長と僕はちょうど40才はなれている。
 僕は今年で30才になる。市長は70才だ。

 基本的に、
 個人としての市長に対して
 個人としての僕は全く何も思うことが無い。好きでもキライでもない。
 そういう判断をするだけの情報さえ、僕は持っていない。

 だからふだんの態度としては
 40年多く人生経験を積んだ、人生の先輩として
 年長者への敬意を市長に対して抱いている。

 政治家としての信念が違うために
 本会議場では徹底的に意見をぶつけあうけれども
 それは僕の仕事だから。

 だから、仕事モードを離れると
 市長の体調がとても気になってしまう。

 でも、今日なんかは
 僕自身の質問が無かったこともあって
 本会議場にいながらも僕は仕事モードが少し薄れていて
 答弁をしている市長を見ながら
 「大丈夫なのかなあ」と心配してばかりだった。

 きっと、とても忙しい日々だから
 休息もあまり取れていないのだろう。

 僕自身がこのコーナーで
 「僕は最近体調が悪い」と書くと
 「フジノくん、体をしっかりしてほしい」というメールを
 読者の方から毎回いただきます。

 それはきっと、こういう気持ちなんだろうなあ、と
 なんとなく分かるような気がしました。

 市長には、強い壁でいてほしい。


● あいかわらずストップウォッチと過ごしている

 今日も議会が終わってからすぐに
 事務所にもどって、質問の原稿づくりを続けている。

 原稿づくりといっても、
 内容を深めているわけではない。

 昨日のこのコーナーに書いたとおりで
 音読をしながら、20分の発言時間におさまるように
 文章を削っているのだ。

 本当にバカバカしい。

 昨日までの作業で50分間に短縮した原稿を
 今日は夜中までかかって30分間まで短縮させた。

 あとは明日をつかって
 20分でおさまるようにしなければならない。

 ストップウォッチを見ては
 音読して、モニターを眺めて、文章を削る。

 すごくバカバカしい作業だ。


● 美術館みなおし活動が、テレビのニュースで特集として流れた

 今夜のテレビ神奈川のニュースで
 美術館みなおしのための活動が10分間の特集として
 放送されました。

 観た方いますか?

 僕は原稿にかかりきりだったので
 ビデオに録ってくれた方に明日以降に見せてもらいます。

 10分もの大きな枠で放送されたことが驚き。
 早く観たいなあ。


● 情けない大人

 今、横須賀市では『次世代育成支援計画』をつくろうとしている。
 予算議会でも連日にわたって、
 この計画について質疑がおこなわれている。

 そんな議会なのに、
 今日とても不愉快なことがあった。

 傍聴に来ていた女性がお子さんをつれていた。

 市役所には託児できる場所が無い。
 だから、議会を傍聴する場合も
 小さなお子さんがいる方はどこかに預けてくるか、
 あるいは議会の傍聴席に一緒につれてくるしかない。

 小さな子が、ちょっと言葉を発した。

 そうしたら、誰かが叫んだ。

 「うるさい!」

 僕は議席が最前列なので
 一体誰がそう叫んだのかは分からなかった。
 議員なのか傍聴している人なのかも分からなかった。

 けれども、とにかく大人の男性だったことだけは
 その声でハッキリと分かった。

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 「うるさい!」と「静かにしなさい」は全く違う。

 「うるさい!」はただの感情的な言葉だ。

 「静かにしなさい」は教育的な言葉だ。
 本来静かであるべきなのだからというニュアンスが
 言葉にはこめられている。

 「静かにしなさい」と言えずに
 「うるさい!」と怒鳴ったオヤジを
 僕は同じ大人として、とても情けなく感じ、軽蔑する。

 子どもの言葉に
 大人が感情をぶつけるのは情けない。

 それが議会という場であればなおさらだ。

 静粛である場なのは当然だが
 議員のヤジの多さはどうなんだ。

 議員のヤジと、小さな子どもの発した一言と、
 どちらが本当は「うるさい!」のか。

 『次世代育成支援計画』について
 議論がなされている、まさにその場所で
 子どもの育成に真剣にとりくめていない大人の存在があった。

 とても情けない大人だと感じた。


● 次世代育成支援計画の策定部会

 ちなみに、その『次世代育成支援計画』の
 策定検討部会の予定が決まりました。

 3月25日(木)18時30分 ヴェルクよこすか4階第1会議室
 4月26日(月)18時30分 ヴェルクよこすか4階第1会議室

 傍聴したい方は、ハガキで
 『子育て支援課』まで申し込みが必要です。

 宛先:〒238−8550
     横須賀市役所 健康福祉部 子育て支援課

 記入項目:郵便番号、住所、氏名(フリガナ)、年齢、電話番号
 「次世代育成支援行動計画策定検討部会(第2回)」傍聴希望
 保育を希望する方は、お子さんの名前と生年月日も書いてください。

 ということで、ぜひたくさんの方に
 傍聴に来ていただけたらと思います。


● 寒さに気をつけて

 議会にこもりきりだったせいで
 今日の雪を僕は見ることができませんでした。

 あなたは3月に降る雪を見れましたか?

 明日もとても寒いそうです。
 どうか体には気をつけて。

 でもこの寒さが去っていくと
 すぐに春がやってきますね。寒いのもまたいとおし。

 今日も1日おつかれさまでした。
 ではでは。


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