まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年5月29日(土)のフジノ
● 日本成年後見法学会、第1回学術集会へ

 けさは朝から東京・高田馬場にある
 早稲田大学の大隈講堂へ。

大隈講堂の前でぶぜんとするフジノ


 日本成年後見法学会の、記念すべき第1回学術大会でした。

 委員会質疑の準備で寝不足のまま
 東京へと向かうのは正直きつかったけれども
 『成年後見制度』をすすめていくことは
 絶対に政治家としてのフジノの役目だと考えています。

 だから、もう気合と意地で行きました。

 内容はいろいろありましたが、
 午前中は『市町村長申し立て』について、
 午後は『法人後見制度』について、を僕は選びました。

市町村申し立てについての講演

 ものすごくたくさんの人で
 会場は満員でした。

 関心の高さが本当にうかがえました。
テレビ局も撮影に来ました  テレビ局の取材も来てました。
 
 成年後見制度って
 公的保証人制度と同じように
 これから絶対に欠かせない制度ですからね。

 本当にみんなに知って欲しいです。


 (今日のプログラムはこちらをご覧下さい)

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 『成年後見制度』をあえて一言で言うならば、
 あなたが高齢になって痴呆症などになってしまったとします。
 お金はこれまで一生懸命貯めてきました。

 だけど、痴呆の症状のせいで
 お金の管理はおろか、
 身の回りのことも不確かになってしまったとします。

 そんな時に役立つのが
 この『成年後見制度』なのですね。

 あなたのかわりにお金を管理してくれる
 『後見人』を選んで、きちんと今後の暮らしがまわるように
 助けてもらうのです。

 これはドイツで発展している制度で、
 日本ではまだまだ広めていかなければいけない制度です。

 これまで何度も議会で僕は質問してきましたが
 過去の議事録では他の議員の方々は
 この制度について
 あまり触れられていません。

 だからこそ余計に、横須賀ではフジノが成年後見制度の
 専門家になって高齢者や障がいを持つ人々を守らなければ
 と責任を感じます。

 もちろん、作業所や家族会で
 独自に勉強会をひらいてくれている方々もいて
 心強い限りです。

 最新の知識をどんどんこのまちに持って帰ってきて
 1人でも多くの方々が幸せに暮らしてもらえるように
 努力したいと思います。

 さて、そんなことはともかくとして、
 うれしい驚きが今日もありました。

 会場に入ると、江口さん(江口友子・平塚市議会議員)から
 メールが入りました。

 「どこにいる?法学会の会場でしょ?」

 うーん、やっぱり江口さんとは
 見ている方向が同じだな。

 まさか彼女もこの学会に入っているとは
 知らなかった。うれしい。

 (ちなみに平塚の成年後見制度は
  江口さんの活躍によって「市長申し立て」の導入が
  決まったのでした。それまでは無かったんです)

 彼女も忙しい時間をぬって、
 法学会に来ていました。

 昼ごはんをまちあわせました。

 まちあわせ場所には
 彼女と一緒に
 『NPO法人成年後見湘南』の5名の方々が!

 うれしい再会でした。

 去年、11月6日に平塚に呼ばれて話をしにいった時に
 頼もしいNPOがあって、
 それがこの方々だったのですね。

 しばらくぶりに再会できて
 活動も活発なようですごくうれしかったです。

 昼飯を終えた後、みんなで記念撮影。

NPO法人成年後見のメンバーのみなさんと、江口さんとフジノ


● 母校だなんて今では全く思っていない!

 と言いながらも、
 僕はこの大学が好きじゃないんですよね。
 かなり本気でイヤです。

 自由時間が1時間くらいあったから
 ぶらぶら歩いてみたんだけど
 懐かしさを感じる場所は全く無いし、気分がイヤになるばかり。

 30分ほどで歩くのをやめて
 すぐ喫茶店に入りました。

 大学時代に僕がよく居た場所は
 図書館地下の書庫、専門書ばっかり売ってる生協の本屋、
 もうつぶれてしまったスタミナライスのメシ屋。

 僕が本気で僕の信じていることを話せたのは
 別の大学の友達ばっかりだった。

 とにかく僕は勉強したくて大学に入ったのに
 まわりには真剣な人が本当にいなかった。

 信じられる友達だったヤツの1人は
 おととし急に亡くなってしまったし、
 もう1人は関西に仕事で行ってしまったし、
 もう1人は日本にいない。

 先生もほんの数名しか
 人生に影響を与えてくれる人はいなかったし、
 それも他大学から来ている講師の方だったりした。

 本当にダメな大学だったと思う。
 少なくとも僕には嫌悪感以外、何も与えてくれなかった。

 たぶんこの先の人生で、
 よほど学会でもない限りは
 2度とここに来ることは無いだろうと今回すごく確信してしまった。

 知名度ばかりにおごりたかぶって
 新しい建物を建てるために寄付ばかり集めていて
 肝心な教育に全く熱心じゃない。

 学生運動のカスみたいなヤツらが
 オナニーみたいに立て看板を出していて
 議論するとおれのことを論破できないようなレベル。

 何もかもがイヤだった。

 教授の授業よりも
 僕が自分で読んでる本の方がレベルが高かった。

 古いノートばっか読みあげている
 最悪の教授が多かった。

 ちなみに僕の大学時代の成績は
 「優」が50科目中、40以上ありました。

 すっごい優秀な成績でしょう?
 就職活動でもどこでも褒められたもん。

 だけど、1度も出席しないでテストだけ受けた
 必修科目もたくさんありました。

 こんなレベルものなんですよ。

 入試の偏差値ばっかり高くても
 そこでの日々は本当にバカバカしくてイヤだった。

 他の学部は違うのかもしれないけれど
 僕にとってはサイテーな大学だった。

 おかげで、自分1人で社会に出て行ってボランティアさせてもらったり
 他大学のゼミにもぐらせてもらったり
 ブランドにだまされないこころは強くなったと思う。

 それだけ。本当にそれだけ。

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 学会が終わって
 すぐに横須賀に向かいました。

 僕のこころの中の学歴は、
 武山中学卒業までだけです。

 その後は、バイトとバンド活動。
 それから、精神保健福祉のための勉強を
 独学でがんばったことと、あらゆる師匠について学ばせてもらったこと。

 それが僕の学歴です。

 ああ、本当にイヤだった。



2004年5月28日(金)のフジノ
● 委員会が始まります

 今日は、ひたすら委員会のための準備でした。

 委員会というのは、2種類の意味があります。

 (1)市長から提出された議案について質問をする

 (2)自分自身の問題意識にもとづいて、自由に質問・提案をする


 (1)については、民生常任委員会に所属してますので
 健康福祉部と
 病院管理部と
 環境部と
 消防局の
 4つの部署から議案が出てきます。

 (1)についてはもうひたすら勉強の嵐です。

 今回は、議案にカンケーして

 国の法律

 ・薬事法
 ・船員法
 ・租税特別措置法
 ・薬事法および採血および供血あっせん業取締法
 ・薬事法
 ・悪臭防止法

 をゼロから勉強して、

 市の条例

 ・手数料条例
 ・事務処理の特例に関する条例
 ・福祉施設入所者費用徴収条例
 ・火災予防条例
 ・消防団員等公務災害補償条例

 について勉強しなおして

 今まで配られた資料の山の中から

 ・新エネルギービジョン
 ・地域防災計画

 を改めて読み直しました。

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 昨日、ある方と話したのですが

 「政治家になりたい、っていうヤツは
  ふだん僕らがどれだけ勉強しまくってるかを知らなくて
  新聞の政治欄にのってるみたいな
  権力争いをしたいヤツなんじゃないかなあ」

 と僕は言いました。

 ちなみに今回の議案書(市長から出された提案)を
 その方に見せたら、

 「こんなにいろんなことを話し合ってるんだ!」

 と驚いていました。

 「いえいえ、今回はすごく少ないですよ。
  予算と決算の時は
  10センチくらい資料の厚みになりますから」

 と僕は言いました。

 そうしたら、その人も

 「確かに政治家になりたいっていう人は
  こういう地味な作業をしていることを分かってないかもな」

 と答えました。

 僕は声を大にして言いたいのですが

 ・政治家はいつもすさまじい量の勉強が必要です。

 ・勉強してもしても、それでも勉強が足りることはありません。

 ・勉強しつづけること以外に改革はできません。

 こう信じています。

 僕のことを

 『Yデッキで演説してる茶髪のパフォーマンス野郎』

 みたいに単純化したイメージで
 どうしても決めつけたい人たちがいるのですが
 パフォーマンスばっかやってたら市役所の職員にバカにされて
 議論になんかついていけないんですよ。

 政治家に必要なのは

 1.想い、
 2.目的を見失わない折れないこころ、
 3.勉強
 4.広報戦略

 だと思います。

 僕の中の4番目ばかりが気になる人は
 たぶんその人自身が1〜3が無いんだろうと思います。

 無い人には見えないもん。


● 委員会が始まります(その2)

 委員会を
 フジノは本会議以上に大切に受けとめています。

 本会議は「どうしても市長本人に聞きたいこと」だけにしぼってます。

 それ以外の、福祉にかかわる大切なことは
 ほとんど委員会で僕はやります。

 委員会に市長は出ませんが
 部長以下、市の管理職がほとんど出席します。

 ここでの部長らの発言は
 市長の発言と同じ意味を持っているわけです。

 しかも、市の全てを掌握しなければならない市長に対して
 部長はその分野の掌握をしている人だから
 専門性の高いことを聞けます。

 本会議は市長と向き合う場、
 委員会は専門性と向き合う場。

 こういう風にわけて、政治家として活動しています。

 そして、上の文章の
 「委員会の意味」(2)

 (2)自分自身の問題意識にもとづいて、自由に質問・提案をする

 これがフジノにとっては、すさまじく大切。

 本会議の準備ばかり僕はこの日記に書きますけれど
 委員会の準備というのは
 議会がやってない時期にいつもやってます。

 定期的に、各課の課長にお会いして
 質問したりしながら、いろいろ調べています。

 だから、昨日の夜中までかけて
 いろいろ作業をして本会議のことはもう終わり。

 すぐに切りかえて
 これまでの蓄積を委員会にぶつけるべく
 ひたすら作業に没頭しています。

 この(2)が僕にとって
 政治家になった存在意義を果たす場ですから
 いつも力を入れています。

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 とここまで書いて思ったのですが、

 本会議も委員会も
 どちらも重みは同じで絶対に区別できないですね。

 4年間しか任期が無い政治家にとって
 1つの本会議も委員会も
 絶対にムダにできない。

 質問しないなんて考えられない。

 人それぞれ、議員それぞれ、考えはあるでしょうけれど、
 僕は4年間だけで結果を出したくて
 活動をしています。

 そういう人間にとって、全力でいつも動く以外、
 結果を出せる方法は無いわけです。

 昨日の本会議が終わって
 疲れは残ってるけど、金・土・日曜日はひたすら委員会準備!

 がんばるぞ。


● 昨日の、証拠(笑)

 議会事務局の方にムリをお願いをして、
 昨日の本会議で撮影した写真をいただきました。

 昨日、こう書いたのを覚えていますか?

 >その変な余裕の気持ちが出てしまったのが
 >(2)でした。

 >議会の中で、議会事務局の方が
 >一般質問中に写真を何枚か撮ってくれるんですね。

 >だけど、フラッシュがたかれるたびに
 >僕は下を向いてばかりなので
 >「悔しいなあ」
 >と思ってしまいました。

 >そこで、カメラさんが移動するたびに
 >そっちを見ながら演説をして
 >さらに目をつぶらないようにがんばってしまいました。

 >でも、なんか全部で目をつぶってしまった気がする...。


 これを「ウソでしょう?」とおっしゃった方がいたので
 それで現像が終わった写真を
 見せてもらったんです。

 そしたら、僕の文章を裏づける写真になっていました(笑)。

 まず、議会の左側から撮影された写真がこれです。

 原稿を読みながら、
 僕は右斜め前からフラッシュがたかれたのを感じました。

 「あっ、写真とられたけど、目をつぶった気がする」

 そう思ったのがこの瞬間でした。

目をつぶっているフジノ、この瞬間、撮影されたことに気づきました

 確かに目をつぶってしまってますよね。

 壇上で質問している時って
 確かにすごく緊張しているんですけれど
 傍聴席の1人ずつの表情もハッキリと見えるし覚えてるし
 その時その瞬間に感じたこととかも覚えてるものなんですよ〜。

 そして、目をつぶってしまったと感じた僕は、
 つづいてこう思ったのでした。

 「議会で質問している僕の写真って
  ほとんど無いんだよな。

  HPの表紙もそろそろ写真を変えないとまた文句言われるし
  次こそ目をつぶらないでちゃんとした写真に写らないと!」

 そして、カメラさんが僕の真正面に来たのを
 見届けました。

 よし、今度こそ目をつぶらないぞ。

 そして原稿を読むペースを
 ほんの少しだけ落として
 カメラの方を見て、目をじいっと開け続けたのでした(笑)。

 そして、撮影していただいたのが、これ!

 真正面に来たのを感じて、目をあけつづけようとしたものの...

 目をつぶっています(笑)。

 ポーズはいいんだけどね...。

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 こういうのをHPに書くと
 「不真面目だ!」とかすぐ文句言われるんだろうけれども、

 あえて書いたのは

 「傍聴席にいるAさんの顔がハッキリ見えたよ」

 とか、

 「悲しそうな表情で僕の質問を聞いてるのが見えました」

 とか、

 「涙を流しているのが見えたので質問しながら気になりました」

 とか、傍聴してくれた人に後でお会いした時に
 僕がこんなふうに話しかけると
 だいたい信用してもらえないんですね。

 質問しながらそんなの見えるの?っていうふうに。

 僕はぜんぶ見えていますよ。
 ちゃんと見てます。

 だから、傍聴に来てくださった方々に
 僕の言葉を信じてほしくて、この文章を書いています。

 (だから「不真面目だ!」とか、あんま文句を言ってこないでね)

 僕は本会議場の壇上にいる時でも
 ハッキリと傍聴者の方のことを見ています。

 そして、その方の表情も、見ています。

 それを信じてほしくて書きました。

 昨日書いた日記の言葉を裏づけるために
 写真を事務局の方にお願いして
 貸してもらいました。

 ね、本当だったでしょ?

 たとえ壇上にいても
 僕はあなたの表情をいつもちゃんと見ています。

 僕の質問があなたにとってどんな意味を持つか、
 その反応を見ながら演説しています。

 スピードを速めたり遅くしたり
 そういうのも
 傍聴に来てくれたお客さんの表情を見ながらやってます。

 こんなこと書くと
 「そんなこと気にしながら質問してるの?」って思われるだろうけど
 傍聴しに来てくれたお客さんのことを気にしないなんて
 政治家はサービス業ですからね〜。

 とにかく、傍聴に来てくださった方々が
 どんな表情をしているか
 どんな座り方をしているかを見ながら

 「おっ、質問の内容を理解してくれてそうだ!」

 とか、

 「うーん、今の言葉づかいは難しかったのかな」

 とか、考えながら
 原稿を読み上げています。

 そして、次の議会では
 もっと分かりやすい原稿にしなくちゃ、と参考にさせてもらってます。

 だから、傍聴に来て下さいね。

 傍聴に来てくださると
 すごくうれしいです。

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 明日は、第1回日本成年後見法学会

 すっごく大切な学会の
 記念すべき第1回目なんだけど
 行かれるかなあ。

 委員会の準備がまだ終わらない
 真夜中2時半のフジノでした。

 みなさん、良い週末を!

 僕は働きます...。

 おつかれさまでした!



2004年5月27日(木)のフジノ
● 一般質問、無事に終了しました

 今日は、一般質問でした。
 しかし、涙の『20分超え』を果たしてしまいました。

 最終的に30秒ぐらいオーバーしてしまったのですが
 ヤジの激しいことったら、すごかったです。

 「ルールを守れ!」の怒号の嵐。

 いや、すごいすごい。

 それくらいギャーギャーわめく元気があるなら
 政治家の本当の仕事である一般質問をやればいいのに。

 インターネット生中継を見ていた人は
 その様子が伝わったみたいです。

 「かわいそう」と励まされてしまいました。

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 でも、「かわいそう」じゃないんですよ。
 実は、20分を超えてしまったのは2つの油断からなのです。

 (1)担当者が20分を計るタイミングが分かったこと

 (2)議会内で写真撮影がされていたこと


 (1)はどういう意味かというと
 いつから時間をはかりはじめるかがハッキリ分かったんです。

 事務所で練習していた時には
 おじぎをする前から時間を計り始めていたんですけど
 正式には「おじぎを終えて、声を出し始めてから」ということが
 分かりました。

 これで事務所での練習よりも
 本番の方が10秒は余裕だと分かりました。

 その変な余裕の気持ちが出てしまったのが
 (2)でした。

 議会の中で、議会事務局の方が
 一般質問中に写真を何枚か撮ってくれるんですね。

 だけど、フラッシュがたかれるたびに
 僕は下を向いてばかりなので
 「悔しいなあ」
 と思ってしまいました。

 そこで、カメラさんが移動するたびに
 そっちを見ながら演説をして
 さらに目をつぶらないようにがんばってしまいました。

 でも、なんか全部で目をつぶってしまった気がする...。

 こんな2つの余裕ぶちかましが
 練習では20分以下だった一般質問を
 時間オーバーさせてしまったのでした。

 神保議長、すみませんでした。


● 今日の市長答弁は、ほとんど良かった

 なんか、今日は質問を11個したんですけど
 8個くらいは前向きな回答をもらいました。

 特に今回最大のねらいだった
 『公的保証人制度の導入』については
 市はハッキリと導入の方向であると回答をもらえました。

 なんか、すごくいい感じ。

 ちなみに、今日
 フジノがした質問と市長の答弁は
 こちらに載せました。ぜひ見てみて下さいませ。

 まだ1回目の質問と答弁しか今日は載せられていませんが
 明日あたりで2回目の質問と答弁も載せられると思います。

 市長の答弁は、インターネット生中継を
 録音してもらっておいて、テープ起こししたものです。
 正式な議事録ではありませんが
 速報性を重視してみました。


● この答弁に注目してください!

 それにしても、今日の答弁には
 注目すべき『福祉の転機』となる施策への発言がありました。

 それは『公的保証人』を
 導入に向けて動いている
、というものです!

 これは本当にすごいことなんです。

 きっと、これを読んでいるあなたが
 いつか高齢になって
 そして、たった1人きりになってしまって
 住まいを探さなくてはならなくなった時に本当に役に立つ制度です。

 今日、議会が終わっても
 別に誰も僕に対して
 「すごいね!」とか「良かったね!」とか言われなかったけど、
 これはものすごい成果だったのですよ〜。

 福祉オタクだけに分かる政策なんだろうか(笑)。

 でも、今回、がんばって本当に良かったと思いました。

 川崎市さん、世田谷区さん、横須賀の住宅政策課の方々、
 そして、もちろん沢田市長の決断にも、
 全てに感謝しています。

 これでたくさんの高齢者の方々が
 住まいを見つけられるようになります。

 本当に良かった。

 早く制度として、実現のスケジュールが決まって欲しいです。


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 明日は1日、委員会に向けての
 ヒアリング作業です。

 市役所のみなさん、いろいろ教えて下さいね。
 よろしくお願いします。

 今日も傍聴に来てくださったみなさま(14名だったようです)
 わざわざ来てくださって、本当にありがとうございました。

 でも、僕は元映画会社の社員ですし
 ライブハウスでバンドもやってましたから
 いつかこの小屋(傍聴席)を満席お立ち見にするのが目標です。

 インターネット中継でも見られるけど
 生でぜひ議会ライブを見に来て下さいね。

 僕が20分オーバーしてヤジられる瞬間も
 目の当たりにすることができます(笑)。

 今日も1日おつかれさまでした。
 それでは!



2004年5月26日(水)のフジノ
● 明日は、本会議です!

 一般質問の順番が決まりました。

 10時スタートで、この順番で一般質問を行います。

 1.上地さん(新生よこすか)

 2.原島さん(神奈川ネットワーク運動よこすか)

 3.雄人(無所属)

 4.木村さん(無所属)

 5.ねぎしさん(共産党)

 6.フジノ

 7.矢島さん(YCC)


 今回質問をするのは、無所属・1人会派と共産党だけ、
 おお、全員HPをひらいている人だな(笑)。

 1人に認められている質問時間は
 1回目20分、2回目10分、3回目5分、だけなので
 明日の本会議も
 あっけなく終わるでしょう...。

 たぶん、木村さんかねぎしさんまでが午前中ですね。

 フジノは午後13時の再開後
 1番目か2番目ですね。

 ぜひ傍聴に来て下さい!
 いらしてね。いらしてね。


● 今回の必需品

 前回の3月議会の原稿づくりでは、
 ストップウォッチが必需品でした。

 今回の原稿づくりでは、ストップウォッチに加えて
 『酸素スプレー(体力回復用)』を導入してみました!

 酸素スプレーとストップウォッチ

 徹夜が続いたので少しでも頭をハッキリさせようと思ってね。

 でも、効果があったかどうかは分かりません(笑)。
 この数日はつねに頭がぼんやりしてましたし...。

 吸った瞬間に元気になるとか
 そういうことは全くありませんでした。

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 その他にも、必需品はたくさんありますね。

 『ハッカ油で清涼感アップ・熱ひやしま専科冷却シート』
 原稿を書く時には
 よくおでこに貼っています。

熱ひやしま専科  これは8時間も冷却してくれるので
 徹夜での仕事にはもってこい。

 だけど、粘着力が弱くて
 途中ではがれちゃうのが難点ですね。

 『頭寒足熱』が効率を高める、
 というのをテスト前夜になると急にやる、
 という習慣が大人になっても取れません(笑)。


● 今回も、ほぼ徹夜だったなあ...

 今、夜の3時半。
 というよりも、本会議の当日です。

 けっきょく原稿の推敲をくりかえしていたら
 こんな時間になってしまった。

 今回はひたすらいろんなところを訪れたり
 ナマの声を聞きまくった。

 だから、20分という発言時間にまとめるために
 たくさんの資料もたくさんの切実な声も
 切り捨てまくらなければならない。

 「これでいいんだろうか」

 と、原稿を何度も何度も直してしまう。

 映画監督がDVDを発売する時になると
 もとの映画が2時間なのに、DVDは4時間だとかすごく長い理由が
 なんとなく今は理解できる。

 人々の想いはカットできないんだよなあ。

 明日、どんな回答が市長から出るのか。

 どんな回答が出るにしろ、
 僕は変わらない活動をこれからも続けていくだけだ。

 やらなければならないことは
 まだまだたくさんある。

 がんばろう。



2004年5月25日(火)夜のフジノ
● 市立養護学校を見学しました

 今日は原島さん(ネットワーク運動よこすか)の呼びかけで
 木村正孝さん吉田雄人くんを始めとする
 有志の議員7名で『市立養護学校』を見学しました。

 一般質問の原稿づくりで
 事務所にこもって徹夜ざんまいの毎日なので
 今日みたいに天気の良い日に外に出るのはサイコーでした。

 それに、市立養護学校は岩戸にあるんですけれど
 岩戸という土地がすごく好きで
 昔からよく3丁目の公園に
 本を持って行ったり
 考え事しに行ったりしたものです。

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 実は、今日の日記について
 お世話になっているお母さん(お子さんは障がいがあります)から
 「見たことは全部書いちゃいなね」と言われたのですが
 どうもうまく書けそうにありません。

 どういう文体がより伝える力を持つのか
 まだ分からないのです。

 だから、今日は僕のこころの風景みたいな
 そんなどうでもいいことを書くことにしました。

 見たことを知らせるのは僕の義務なのですが
 ごめんなさい。まだうまくいかないです。

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 養護学校では、ひたすら子どもたちのそばにいました。

 見学、といっても建物とかはどうでも良くて、
 ただひたすら子どもたちのそばにいました。

 かわいそうとかそんな気持ちは全く無くて
 うーん、これはどういう言葉にしたらいいんだろう、
 ただとにかく僕は
 子どもたちのそばにいました。

 体育館、教室、給食の時間。

 例えば、お昼ごはんの時間になって
 給食を食べている生徒たちの横に座っていたのですが
 食べ物を噛んで飲み込む、という動作を
 訓練中のコの隣に座って
 先生が

 「今は飲み込む訓練をしているんです。
  3年かけて噛む動作ができるようになったんですよ」

 とうれしそうに言うのを
 僕もうれしいなと思いながら。

 嚥下(のみこむ)ことがまだできなくて
 噛んだのをもどしてしまうのも
 ひたすら20分くらい僕は見ていました。

 雄人もそうです。

 養護学校の廊下を2人で歩きながら
 改めて「雄人っていいよな」と感じたりしました。

 何か会話をしたわけではありません。
 彼との日々のつきあいの中から自然に分かってくる
 彼が感じている想いが伝わるという感じです。

 たぶん世間的には
 『行政改革の雄人』と『福祉のフジノ』と見られてると感じるのですが
 僕は雄人がすごく福祉に関心が強いのを知っています。

 お互いに同じことをやっても効率が悪いから、という気持ちで
 役割分担をしているようなもので
 それで世間にそう見えてしまっているだけであって、
 でも実際は雄人が障がいを持つ子どもの福祉に
 僕以上にすごく強い想いがあるのを感じます。

 廊下を並んで歩きながら
 会話を交わすわけでもなく、そう感じました。


● ルーツ

 養護学校やマザースや学童クラブに来ると
 僕は自分のキャリア(仕事えらび)をまちがえてしまったという
 気持ちによくなります。

 政治家でいることがイヤで
 このまま現場にいたい、と感じます。

 今日は、それをことさらに強く感じました。

 その理由は、たぶん、
 今日は僕の中学時代にかかわった方々と
 たくさん養護学校で出会ったからです。

 部活の後輩だったコが
 養護教諭として働いていたり、
 僕の学年の担任だった先生がいらっしゃいました。

 僕の中学時代の担任の先生たちは
 半分以上が今は、障がいを持つ子どもたちを担当する
 養護教諭に道を変えています。

 親しい友達の多くが福祉の道で働いていたりするのも
 僕自身が福祉に関わり続けたいのも
 中学時代にカンケーがあるような感じが強くします。

 何故だろう。

 武山中学校という土地柄だったのか、
 それとも僕たちの世代にカンケーしているのか。

 分からないけど、すごく福祉に行くことが
 特別でも何でも無い空気があった気がする。

 だから、後輩が養護教諭として現れたりすると
 「やべっ、ごめん、おれは政治家なんかやってて」と思う。

 むしろなんか福祉に行くのがフツーなのに
 おれは道をまちがえちゃったような、
 そんな気さえします。

 中学時代からつながりのある
 おれのまわりにいる人たちって
 みんな、本当に優しいんだよなあ。

 甘えさせるとかそういう優しいじゃなくて、
 こころの根っこに、絶対に間違いない倫理的な優しさがある。

 うまく書けないけど、
 そんな意味で自分のルーツを感じさせられました。



2004年5月25日(火)朝のフジノ
● 今回の議会でのフジノの発言

 本会議でおこなう一般質問の
 『発言通告書』を提出しました。

 こんな内容です。


 
1.「福祉のまち、よこすか」をすすめるために

(1)地域で暮らしていくために

 ア.市営住宅への入居条件について、現在は身体障がいを持つ
  方々にのみ認められている「単身での入居」を、知的障がい
  ・精神障がいを持つ方々にも認めるべきではないか。


 イ.公的保証人制度を新たに導入して、収入があっても保証人
  がいないために入居を断られている方々と不動産業界と市で
  リスクを分散することで住宅市場を健全化させ、民間住宅を
  より借りやすくすべきではないか。


(2)地域で働いていくために

 ア.ヴェルニー公園にカフェレストランが建てられるが、出店
  
業者の選定基準は、単なる営利目的以上に「福祉のまち」を
  
めざす本市の姿勢を強く打ちだすために「障がいを持つ方々
  が働く場」とするべきではないか。


 イ.障がいを持つ方々の法定雇用率を守るよう民間企業に対し
  指導する立場にある本市は、単に雇用率を守るだけではなく
   3障がい(知的・身体・精神)全ての方々を「均等」に雇用
   
すべきではないか。

(3)中小企業のメンタルヘルス対策について


 ア.うつ対策および自殺予防を進める上で最重視すべき対象で
  ある中小企業に対して、メンタルヘルス対策の情報を今後も
  
続けて、積極的に提供すべきではないか。

(4)市の高齢者施設について


 ア.長寿は高齢社会の望ましい姿なので、市の施設で使われて
  いる「老人」という呼称は早期に改称すべきではないか。



 2.新しい時代を担う世代を育てるために

(1)子ども議会について


 ア.平成10年に1度だけ開催された子ども議会の参加者は、
  現在20代前半に成長しているが、当時の経験が現在にどう
  
影響しているか、インタビューを行なうべきではないか。

(2)青少年の声を定期的に吸いあげる場について

 ア.青少年の率直な意見を定期的に吸いあげる場を作ることが

   
必要ではないか。

(3)若手の市職員との対話について

 ア.若手職員が市長に政策提言できる「懇談会」が昨年度6回
  行なわれたが今後も継続して行なっていくべきではないか。


 3.美術館に福祉の視点を活用すべき

(1)美術館に福祉の視点を積極的に取り入れるべき


 ア.美術館トークや議会で「美術館の持つ福祉への有用性」が
  繰り返し述べられたにも関わらず「設計」に際して福祉部門
  である健康福祉部に対してアドバイスを一切求めなかったの
  は何故か。

 イ.美術館の「運営」にあたっては、健康福祉部各課や保健所
  
や特別支援教育に取り組む小中学校など福祉部門とのネット
  
ワーク体制を作るべきではないか。



 こんな内容を、27日の本会議で質問します。

 それにしても、やっぱり
 質問時間が20分しか無いというのは厳しいね。

 原稿を書いていると想いがあふれてしまって
 しかも思い切り分かりやすく説明しようとしてしまうから
 異常に長くなってしまう。

 今回は、3月議会みたいな早口質問にはしたくないので
 文章を短くすることでふつうのスピード化をめざしているのですね。

 そうすると本当にブツ切りの文章になってしまう。

 質問したいことは
 これでも数を減らしたわけで、
 かなり悔しい気持ちもある。

 がんばろう。

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 3時間ほど仮眠したら、今日は養護学校の視察です。

 子どもたちと会う時には元気がいるから
 少しでも復活しておかないと。

 帰ってきたら、また原稿だ...。



2004年5月24日(月)のフジノ
● やれやれ

 結局、今日も徹夜だ。

 議会の前は徹夜ばっかりだ。少し眠りたい。


● 家族への想い

 事務所で朝を迎えると
 いつものことながら
 近所のお宅の朝食までの楽しい一騒動が聞こえる。

 子どもたちの声、親の声。

 時々、あんまり疲れてキーボードをうちながら
 うとうとしている瞬間には
 そんな近所の声が
 かつての我が家での声に錯覚をしてしまう。

 僕は2階の自分の部屋で
 テスト前かなんかで徹夜で勉強をしている。

 1階の居間の声がうっすらと聞こえてくる。

 おやじとおふくろが、妹と話している声だ。

 ああ、もう朝だ。

 おれも1階におりていって少し休憩して
 みんなと話そう...。

 でも、僕は目の前のモニターに目を戻して
 すぐに現実に帰ってくる。

 ここは家族から切り離された空間だし、
 実際には、兄弟みんな結婚して実家をすでに離れている。
 もう、あの団らんは存在しない。

 懐かしさにひきずりこまれそうになっても
 すぐに政治家としての厳しい世界に気持ちが戻っていく。

 また仕事だ。



2004年5月23日(日)のフジノ
● 市議会議員は、国や県よりもエライ

 フジノのところに来るメールや
 話しかけられる内容で1番キライなのが

 「市議会議員で経験を積んで
  県や国をめざしてください」

 というものです。

 「出世してね」みたいな軽い意味での言葉だと思うのですが
 どうかぜひやめてください。

 この考え方は大キライです。

 市議会議員は何かの踏み台では無い!

 国の方が市よりもエライと考えているのも
 ハッキリとまちがっています。

 悪意が無い発言だけに申し訳ないのですが
 本当に僕にとっては
 最もキライな考え方です。

 国と地方自治体は
 今では対等なカンケーなのです。
 扱っていく分野が違うだけです。

 今ニュースでさんざんやっているように
 国は外交などの分野を扱う。

 ただそれだけの話なのです。

 上下カンケーはありません。

 地方分権が進んでいくこの国の現状をしっかり見つめると
 僕の考え方の中では
 『県』という単位の存在価値はもうほとんどありません。

 さらに言うならば
 フジノは、市議会議員という仕事を
 県会議員や国会議員よりもエライと思って働いています。

 このまちに暮らす人々に
 最も身近なところで働いている。

 だから、同じ論理で
 国の役人よりも市役所の職員の方が大切だと
 ハッキリと僕は信じています。

 このまちに暮らす人々に1番近いところで働いていることに
 フジノは強い誇りを感じています。

 だから「県や国をめざせ」という論理は
 僕には意味不明な言葉でしかありません。

 市議会議員は
 別の何かをめざすための踏み台ではありません!


● こびるために政治家をやっているのではない

 僕は他人に媚びる生き方をしたくありません。
 僕の職業が何に変わろうとそれは同じです。

 今たまたま政治家をしているからという理由で
 たくさんメールが来ますけれども
 納得がいかないメールには
 徹底的に反論する返事を送りつけます。

 まちで演説する時も同じ。
 にやにや媚びる気は一切ありません。

 反論されると驚いて

 「政治家なのに...」

 みたいな表情をされると、すごくムカつきます。

 何故いつも笑ってあげなくちゃいけないんだ?
 何故頼みごとを聞くのが政治家だと思い込んでいるんだ?

 こういう人々が
 政治家をダメにしてきたのだと思います。

 僕は自分が何をなすべきか分かっています。
 何をなすべきかを分かっているから転職をして
 目的を果たすためのこの4年間の手段として政治家を選びました。

 だから、くだらない
 昔の政治家に頼むようなセリフをかけてくる人は
 徹底的にたたきつぶします。

 僕は、まちがった市民感覚とも闘いたいと思いながら
 政治家をしています。

 そういう人々、覚悟してください。


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