まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年11月8日(月)のフジノ
● 新潟中越地震への募金にご協力ありがとうございます!

 フジノが募金活動をしていることを知った
 いきつけの食べ飲み屋さん(上町)が
 お店に大きなビンを置いて募金を募ってくださいました。

 土曜日、報告したいことがあって
 そのお店にうかがうと

 「ひでくん、こんなに募金集まったよ!」

 と、募金を託されました。

 お客さんの中には親類が小千谷市にいる方もいて
 本当にみなさん気持ちのこもった募金をして下さいました。

 そこで月曜日になった今日、
 さっそく郵便局に募金に行ってきました。


 なんと、2万1934円もありました。

 これまでの募金総額は、8万515円です!

 みなさん、ご協力ありがとうございました。

 僕の知り合いのボランティアセンターの職員さんが
 16日まで新潟県へ行くことになりました。
 帰ってこられたら
 また詳しい様子をうかがいたいと思います。

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 明日から2泊3日で
 民生常任委員会の『県外視察』です。

 とはいえ、メールもちゃんと毎日チェックしますし、
 可能な限りHPも更新します。

 ではでは。



2004年11月6日(土)のフジノ
● 『第4回べてる祭りin八王子』に行ってきました!

 今年で3回目の参加になりますが
 『第4回べてる祭りin八王子』に行ってきました!

 今回も、『べてるの家』のみなさんと
 親しくいろいろお話させていただきました。

 昨年参加した時に

 「2004年中にべてるを横須賀にお呼びする!」

 と、宣言したのですが
 他の行事が忙しくてべてるだけ叶いませんでした。

 (でも、そのかわり、今年はずっと横須賀に来てほしかった方に
  すでに2人も来ていただくことができました。
  竹中ナミねぇ、と、大熊一夫さんです。

  実は年内にさらに2人も大物が来てくれます!
  1人は広田和子さんです。もう1人は秘密ですがすごい人です)

 そこで、来年度こそは
 べてるのみなさんに来ていただきたくて
 「横須賀の人々もべてるを切望しているんですよ」と伝えるために
 今年もみなさんと旧交を温めてきました。

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 昨年来てくださった松本さんはいらっしゃらず。
 でも、すごくカッコいいギターを弾く下野さんは来てました。

 向谷地さんは群馬県のリハビリ学会を終えてから
 大急ぎでこちらの会場に来てくれました。

 今回、大きな収穫だったのは
 べてるのメンバーのみなさんと交流できたことだけでなく、
 べてるのメンバーのご家族と交流できたことです。

 昨年も書いたとおりで
 べてるの家はすでに長い間ブームになっています。

 べてるのメンバーのみなさんは
 精神障がいのある方々ですけれど僕の中では
 そんなこと全くカンケーなくヒーローです。

 ただ、そのみなさんの
 ご家族とはお話したことがありませんでした。

 ご家族もすっごくメンバーに
 負けず劣らず元気な笑顔が素敵な方ばかりでした。

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 フジノは今年の暮れか来年すぐに
 『べてるの家』の視察・見学のために北海道の浦河へ
 1週間くらい住みこんできたいと思います。

 とても仲良しになったメンバーの方と
 別れ際に握手というところで

 「そうだ、浦河に来たところで握手しよう!」

 と、言われました。

 「そうしましょう!」

 と僕は答えて、決意を固くしました。

 べてる、絶対に行くぞ!

 そして来年こそ、横須賀に来てもらうぞ!

 がんばろう!



2004年11月5日(金)のフジノ
● 『厚生労働省・自殺防止事業オープンセミナー』へ

 今日は、東京いのちの電話が主催する
 セミナーに参加してきました。

 『自殺願望〜身近な人をどう支えるか〜家族・友人など』

 というタイトルで、
 内容はチラシを引用するとこんな感じです。

 現在、日本では年間自殺者数が3万4000人を超えました。
 誰の上にも危機的状況は起こりえます。
 家族や友人が死にたいと言った時、
 様子が見えた時、
 あなたならどうしたらいいと思いますか?
 福山清蔵先生(立教大学コミュニティ福祉学部教授)に
 お話をうかがい、共に考えていきましょう。

 水道橋にあるYMCAアジア青少年センターで
 夜18時30分から20時30分までという時間帯だったのですが
 会場はほぼ満員でした。

 自殺予防への、人々の関心の高さを感じました。

 講演される福山先生

 福山先生ご自身が、ご兄弟を自死によって亡くされており
 遺族としての苦しみをまさに体験していらっしゃるので
 講演には強い説得力があり
 胸につまるものがありました。

 講演の後は、会場の参加者からの質疑応答でした。
 たくさんの質問が出ていました。

 福山先生は『いのちの電話』にも深く関わっていて
 また、日常的に学生たちの相談にものっていらっしゃいます。

 そんな福山先生の姿に
 僕はアメリカの自死遺族会の活動を重ねてしまいました。

 日本では残念ながら
 遺族の方々の活動は、全国で数えるほどしかありません。
 自死そのものがタブー視されているせいで
 残された苦しみを抱えたまま
 家族には行き場すら与えられていないのです。

 しかし、アメリカの遺族たちは
 あらゆる活動をしており、300以上の自助グループがあります。

 特に有名なのが
 『アメリカ自殺予防基金』(研究者と遺族によるNPO)です。 

 感謝祭前の土曜日が
 『自死遺族の日』とされていて、今年は11月20日(土)です。

 過去の催しがインターネットで観られるようになっています。
 簡単な英語ができる方はぜひご覧下さい。
 素晴らしい活動だと思います。

 僕は強く願います。

 この国でも、近い将来に
 自死遺族がもっと悲しみを表現できる場ができること、
 同じ苦しみを感じている方々のために
 公に活動できるようになることを。

 そして、それ以前に
 自死遺族をこれ以上増やさないために
 徹底した自殺予防プログラムを実践していくこと。

 今日、東京で行なわれたような催しを
 僕はこのまちでも
 行なわなければならないと強く思います。

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 いつもいつも僕は思うのですが、
 独りきりで視察・見学に出かけて
 例えば今日ならば、わざわざ東京まで夜にでかけていくことは
 本当に憂鬱な作業で、孤独感を強く抱きます。

 ・このまちで、自殺予防に関心があるのは
  おれだけしかいないのか?

 ・大半の人々はこれから帰っていったり遊びにいく金曜の夜に
  何故おれだけが東京まで出かけていって
  しかも聞くのも苦しい
  自殺予防の講演に参加しなくてはいけないのか?

 けれども、そんな孤独感を抱きながらも
 帰りの京急の満員の特急の中で
 隣りに立っている人々の身にだってどんなことが起こっているか
 それは誰にも推しはかることができないのだ、と
 改めて考え直します。

 もしかしたら、この人だって明日自殺してしまうかもしれない。

 窓の外に目をやれば、
 無数の家々があって明かりが灯っています。

 僕のこころには、統計が浮かびます。

 この国では
 1日に90人以上が自ら命を絶っている。
 1時間に4人、ということだ。

 もしかしたら、あの灯りの向こうで悲劇が起きているかもしれない。

 そういう想いが浮かんでは消えていきます。

 政治家にへこんでいる時間なんて、無い。

 たとえ誰かが一緒に行動してもらえないようなことであっても
 すでに僕はこのことに対して
 問題意識を持ってしまったのだから。

 徹底した自殺予防の確立。

 まだまだがんばっていかなければ。
 やらなければならないことはすさまじく多いのだから。


● 助川先生から著作をいただきました

 夜中の1時頃、やっと事務所に戻り
 郵便物を整理していると...

 なんと助川征雄先生から
 著作を送っていただきました!

 先日おこなわれた
 『精神保健ボランティア全国のつどいin秋田』でお会いして
 第5分科会でも先生はコーディネーターで
 2日目もとてもお世話になりました。

 左が助川先生、
 真ん中の方は
 お名前を忘れてしまった!
 ごめんなさい。
 

 助川先生は
 神奈川県精神保健福祉センターの調査・社会復帰課長を勤められ
 現在は田園調布学園大学の
 教授でいらっしゃいます。

 神奈川県の精神保健ボランティアにも
 先生のファンは多く、素晴らしい方です。

 「神奈川に戻ったら食事でもしながら
  もっといろいろ話そう。私の書いた本を贈るから読んで下さいね」

 秋田でそう先生がおっしゃって下さり、
 実際に送って下さったのです!

 うれしかった...。

 いろいろ厳しい1日でしたが
 助川先生のご好意に救われました。

助川先生直筆のサインもいただきました  とびらには
 先生の直筆のサインが!

 うれしい!


 事務所から家に戻って
 布団に入って眠る前にさっそく読ませていただきました。

 秋田でお会いした先生の人柄を思い出す
 温かい文体・文章でした。

 『ふたりぼっち〜精神科ソーシャルワーカーからの手紙』
 ぜひみなさまも読んで下さい。

 助川先生、本当にありがとうございます。



2004年11月4日(木)のフジノ
● 『くらしの相談センター』へ

 今日は、衣笠にある『くらしの相談センター』を訪れました。

 このセンターを
 お1人で運営されている
 福光さんにお会いするためです。

 このセンターは、先日テレビのドキュメンタリーでも放映されて
 知っている方もすごく多いと思います。

 どんな相談にも無料でのってくださる、
 ものすごく素晴らしい方です。
 こんな方が同じまちに存在していることは奇跡だと僕は思います。

 遅まきながら僕もまたこの番組を観て
 福光さんという存在を知りました。

 番組を観終えて涙がたくさん出て、

 「ああ、この方のやっていることは
  僕のやりたいことを究極までつきつめたものだ」

 と感じました。

 センターという名前ではあるものの
 あくまでもわずか数畳くらいしかない部屋にテーブルとイスがあって
 24時間そこで福光さんは寝泊りしながらたくさんの方々の
 相談をうけていらっしゃるのです。

 75才の福光さんは、退職されてから14年間、
 たくさんの方々を助けてこられました。

 その生き方を知って、
 僕は僕のめざしているものを突き詰めた姿を見た気がして
 こういう生き方がしたいんだ、と自分のことを再確認しながらも
 同時に、ものすごく恐ろしい気持ちになりました。

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 ものすごく運良く、
 福光さんの長年の知り合いという方に出会いました。

 そして、福光さんの忙しいスケジュールをやりくりしていただいて
 やっと今日お会いすることができました。

 福光さんは今日も朝7時半から
 相談にのっていらっしゃいました。

 僕は10時から11時半まで
 お時間をいただいたのですが
 その間も電話がかかってきたり人が訪れてきたり。

 本当にたくさんの方が
 福光さんの存在を必要としていることが
 わずか1時間半の滞在でも十二分に分かりました。

 僕がお会いした目的は、
 本音で書きますが

 「弟子入りさせてください」

 とお願いしに行ったのです。


 朝から夜中までぶっとおしで
 福光さんのスケジュールは完全に埋まっています。

 毎月100件以上の相談に
 福光さんは支えになって下さっています。

 けれども、もしも福光さんがいなくなってしまったら...。

 これだけの『福光さんを必要としている人々』は
 行き先を失ってしまうのは
 絶対に避けたい、と僕は考えました。

 彼の遺伝子・たましいを受け継ぐ人材を
 育てなければならない、と(生意気ですが)僕は考えました。

 それならば、まず僕自身がそうならなければ、と思いました。

 僕でも、僕じゃなくても、誰でもいいんです。
 こういう大切な『よろず相談所』を
 このまちにたくさんたくさん存在させたいのです。

 本当は行政がそうなれれば1番いい。

 けれども、行政(市役所)でさえ、
 福光さんに相談をまわしているのが現実の状況です。

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 「きみはまじめすぎるからなあ(笑)」

 あっさりと弟子入りの話は断れらてしまいました。

 「週1日だけでも、
  福光さんのそばについて学びたいんです」

 そうお願いしたのですが、
 やんわりと笑顔で
 諭されてしまいました。

 市議会議員には、市議会議員にしかできない仕事がある。
 それをやってほしい、と。

 そして、これまでの相談体験を
 1時間半、語ってくれました。

 笑いが絶えない、楽しい時間を過ごさせていただきました。

 やがて、別の相談者の方が訪れて
 僕たちは帰りました。

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 めげていません。

 いきなり今日会っただけの人間を
 弟子にするような人なんて、いないはずです。

 正直なところ、
 昨日から緊張してしまって話したいことの
 10個のうち1個くらいしか話せませんでしたし、
 僕のことを全然伝えきることができませんでした。

 確かに政治家にしかできないことを
 政治家フジノとして僕がやらなければならないことも
 十分に僕は理解しています。

 でも、その前に
 人間として僕がやらなければならないことがあるのを
 僕は僕としてやらなければならないのです。

 めげずに、邪魔にならないように
 時々顔を出させていただいて
 福光さんのすごさを吸収させていただきたいと思いました。


● 相談者として生きることの重みと苦しみと

 そんなことを書いておきながら
 全く逆のことを書きます。

 相談を受ける者として生きていくのは
 本当につらいし、覚悟がいるし、精神的にも肉体的に苦しみます。

 今日、数ヶ月にわたって相談にのってきた方が
 なんとかましな結末を迎えることができて
 僕はふらふらです。

 もちろん相談してくださっている方こそが
 最も苦しくてつらくて大変なんです。僕なんかどうでもいい。

 だから、相談にのっている時は
 がんがんいけるのです。

 でも、無事解決というかハッピーエンドであっても
 それがひと段落つくと、気づいていなかった疲れが出てきます。

 今日はもう立ち上がれないくらいに
 言葉のあやでなく本当に立ち上がれないくらいに
 疲労感で動けなくなってしまいました。

 畳の上でスーツのまま
 数時間ぶったおれて
 やっと今、何とかパソコンの前に座っています。

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 まちかどで演説をしていて
 話しかけられたりする時、
 多くの方々が「政治家フジノは『改革者』として在ってほしい」と
 そうイメージを持っているのをつくづく感じます。

 若き政治家として、
 リーダーシップを取っていくことを期待されているのも
 よく感じます。

 けれども、僕自身の中には、
 そういう自分を全くイメージできません。

 繰り返しずうっと「市長選挙には出ません」と語ってきたのも
 けして謙遜でも何でもなく、
 それは僕自身の『在りたい姿』では無いからなのです。

 苦しくても苦しくても他人の相談に少しでも乗りたいと願うのは
 何故なのだろうと自問自答した頃もありました。

 でも、また疲れが癒えると立ち上がって
 少しでも他人の力になれたらと本能のように願うのは
 僕が「そう在りたいから」だと
 今はハッキリと分かります。

 僕はそういう人間で在りたいのです。

 人の生き死にに少しでもかかわることの重みと覚悟。

 それはたぶん相談を受けたことのない方には絶対に理解できない、
 自分の全存在をかけた時間を過ごすことです。

 時に苦しくて吐き気さえしてくることもありますが、
 でも、それが自分の生き方なのだと思います。



2004年11月3日(水)のフジノ
● このまちを守るために

 3日の日記ではありますが
 実際に書いているのはすでに4日になった午前1時20分です。

 たった今、ニュース速報で

 「ケリー候補が敗北宣言」
 「ブッシュ大統領が再選」

 とテレビで流されました。

 これが本当であろうが誤報であろうが
 どちらにしても変わりはありません。

 個人としてのフジノの想いとはカンケーなく、
 公人である市議会議員としてフジノは
 たとえ誰がアメリカ大統領になったとしても
 主張すべきことは
 全く何も変わりません。

 原子力空母の母港化は、絶対にさせない。

 たとえ1人の地方議員であっても
 このまちを守るために
 できることを徹底して行ないます。


● 松沢県知事のタウンミーティング

 夕方から『知事と語ろう!神奈川ふれあいミーティング』、
 松沢・県知事のタウンミーティングに参加しました。

松沢県知事によるタウンミーティング  テーマは

 『神奈川らしい水源環境保全・
  再生のしくみづくり』

 でした。

 

 プログラムは以下の4つでした。

 1.水源環境の現状についてビデオ報告
 2.松沢県知事自身による、増税の必要性のプレゼンテーション
 3.会場との質疑応答
 4.改めて松沢県知事が増税の必要性を演説

 本当はこういうタイトルじゃないのですが
 フジノには、このように感じられてなりませんでした。

 ハッキリ言って、今日のタウンミーティングには
 僕は強く不満を感じています。

 県知事みずからが
 政策を市民に向けて語りかける在り方そのものには
 強く賛成しています。演説も上手です。

 僕は市議会でも
 「市民に直接に語りかける場を作るべきだ」と
 沢田市長に提案をしています。

 だから、知事が直接に語りかけること自体は評価します。

 しかし、その語りかける内容に対して
 僕は強い不満と不快感を覚えました。

 結局のところ、
 最初から結論ありきで「増税をするための演説会」でしかなく、
 こんな内容ならば参加するんじゃなかったと感じました。

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 松沢県知事のロジックは、こんな感じでした。

 1.神奈川県は、先輩方(知事や県議のこと)のおかげで
   4つもダムが作られて、水の量は十分に確保されている

 2.しかし、水の質は低下する一方である

 3.これは何とかしなければならない

 4.県の財政は厳しく、県債(借金)をすることはできない

 5.子どもたちのために残すべきはきれいな水であり
   借金ではない

 6.だから、質を守るために増税する

 県知事はこの論理を
 演説のたくみさで流暢に語られました。

 会場に居た方々は、そのスムーズな語り口に思わず
 納得をしてしまったかもしれません。

 けれども、僕は政治家として
 演説がうまいことだけでは説得されませんでした。

 納得ができませんでした。

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 ある政策を判断する時に、
 その1つだけを見れば良いものに見えるかもしれません。

 例えば、水源を守るため、というのは
 誰が見ても『善なること』でしょう。

 けれども、ある政策を判断するには
 現状を見回して、かつ、あらゆる政策を見回して、
 その中の優先順位を考えてから判断しなければいけません。

 僕にとって現在の神奈川県の状況を概観した時に
 水質を守るために市民に新たな税金の負担を増やすことが
 最優先事項だとはとても考えられません。

 あえてタウンミーティングを
 この問題でおこなう、ということに納得ができません。

 県知事として
 市民に語りかけるべき問題は
 先に他にあるのではないかと強く感じています。

 その証拠に、閉会後に会場でお会いした市民の方が
 僕に話しかけてきました。

 「全然、意見を言える場では無かった。
  せっかく県知事が来るというから伝えたいことがあったのに」

 その方はお子さんを県立養護学校に通わせています。

 県立養護学校の現状を見た時に
 僕はそのお母さんの気持ちがとてもよく分かります。

 問題は養護学校だけではありません。

 とても疑問を感じただけの2時間でした。
 非常に残念です。


● あなたが力をつけていくことこそが大切です

 今夜、僕のスタッフと久しぶりにじっくりと
 いろいろなことを話しあうことができました。

 僕たちは自由な集まりで
 いつも「参加は自由」「帰るのもいつでも自由」「話題も自由」で
 上下関係も何も無い、ネットワーク的な集まりです。

 だから、自由に意見が言えるし
 僕の考えに対する激しい批判も起こりますし
 スタッフ全員に反対されながらも行動することもあります。

 そんな仲間たちですが
 ここしばらくは、議会での賛否についてや
 一般質問の内容について相談にのってもらうことばかりが多くて
 あまりじっくりと語りあう時間がありませんでした。

 忙しい11月の束の間の3時間でしたが
 今日はじっくりと話をすることができました。

 僕は仲間たちにお願いをすることはめったに無くて
 「手伝いたい人はスケジュールがあいてたら手伝って」とか
 本人の自由意志にいつも任せています。

 ただ、今日は1つだけ、お願いをしました。
 お願いの内容はこんな感じです。

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 最近、フジノはいろいろな講演会に参加したり
 あらゆる文献を読んだり、いろいろな方とたくさん出会ったおかげで、
 ものすごく自分の中に蓄積が増えた気がしています。

 どんどん自分の中に体験が増えていく、
 けれども時間が足りなくて
 それを全然みんなにフィードバックできていません。

 HPで毎日の活動を報告したとしても
 全てが伝わるわけじゃない。

 こうやって時々会えた時に
 一生懸命語ったとしても
 全てを分かち合えるわけじゃない。

 僕は政治家だけが体験を蓄積しても
 それだけでは何にも意味が無いといつも感じています。

 このまちに暮らしているみんなが
 1人1人が強くなっていかなければ意味が無いのです。

 僕1人だけが体験や知識を蓄積しても
 僕はいつ死ぬか分からない。人の生き死になんて分からない。

 だから、体験や知識は1人だけが持っていてはダメなんです。
 今は「すごくもったいない状態」だと強く感じています。

 そこでお願いがあります。

 月1回でも2ヶ月に1回でもいいですから、
 僕のスケジュール欄を読んで
 気になる行事やイベントなどがあったら
 ぜひ一緒に参加してください。

 僕が体験していることを一緒に体験してください。

 どこかへ見学に行きたければ、一緒に行きましょう。
 政治家と一緒ならば、
 個人だけでは行きづらい所にも行かれることもあります。

 市役所の方に話を聞きたいことがあれば
 僕と一緒に行きましょう。

 とにかく僕が独りきりで体験していることは
 確実に政治家としてのフジノのスキルはアップさせますが
 それではもったいないのです。

 このまちに暮らしている人みんなが
 情報を得て、体験をして、いろいろな知恵を得ていくこと。

 このまちに暮らしていることを
 誇りに感じられるように
 現状を変えていかれるようにしていくために声をあげられること。

 それが最も大切なんです。

 だから、時間があいている時だけでいいから、
 一緒に行動してください。

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 こんなことを仲間たちにお願いしました。

 改めて僕は、このHPを読んでいるあなたにも
 同じお願いをさせていただきます。

 政治家フジノだけが経験を蓄積しても、無意味です。
 確かに僕は市議会で質問をすることを通じて
 このまちにある程度の変化を起こすことができる立場にあります。

 けれども、僕はあなたの『代理人』でしかありません。

 このまちの主役は、あなたです。市民のみなさまです。

 僕が得ている全ての情報はあなたのものです。
 僕が体験している全ての出来事はあなたのものであるべきです。

 政治家にだけ、情報が集まったり、体験が蓄積されるのは
 本当にもったいないことです。

 代理人としての義務は果たしていますが
 僕が本当に望む事は
 主役である
 このまちに暮らしている方々がパワーアップすることです。

 主役であるみなさまが
 本当に主役であるポジションにつくことです。

 今はそうではないと思います。

 どうか、時間の許す範囲でけっこうです。

 一緒に行動してください。

 このまちを変えていくために
 少しだけあなたの力を貸してください。

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 分かりにくいお願いかもしれません。

 けれども、強く実感していることを
 そのまま書きました。

 どうかよろしくお願いします。



2004年11月1日(月)のフジノ
● 第2回目の振込みをいたしました

 土日をはさんでしまったので
 金曜日にみなさまからいただいた募金を
 日本赤十字社新潟県支部へと振り込んできました。

 これが証明の振込み証明書です。

11月1日募金を振り込んできた証明書です

 2日目の分の合計は3万1695円でした。
 本当にありがとうございます!


● 市議会議員・人間ドックでした

 恒例の年1度の『市議会議員・人間ドック』でした。

 昨年は生まれて初めてで
 いろいろと苦労したのですけれども
 それでも終わってすぐに電車に飛び乗って
 平塚市へ移動して『成年後見制度』の勉強会に参加しました。

 でも、今年はなんか
 すごく疲労感が出てしまって
 終わった後、自宅に帰って眠ってしまいました。

 もらった下剤もすぐには効かなくて
 バリウムを出し切るのに夜までかかってしまいました。

 直腸検診は2回目ですが
 去年よりも痛かった(涙)。

 でも、去年は

 「こういう人間ドックの時間はもったいない!」

 「議員互助会で人間ドックを受けられるのは
  自分たちの掛け金とはいえ、納得がいかない!」

 「市民の方々が健康診断を受けようとすると1ヶ月待たされるのに」

 と、すごくかたくなに考えていたのですけれども
 市民のみなさまの代表として
 健康管理の大切さを強く意識するようになった今年は
 すなおに人間ドックを受けました。

 どうかみなさまも
 年に1回は少なくとも健康診断を受けてくださいね。


 特に、企業に勤めていない
 たとえばフリーターのみなさんにお願いします。

 市の健康診断ならば
 割とお安く健康診断を受けることができます(1200円です)。


● 僕は半年後、1年後に、新潟へ「ボランティア」として行きます

 今日、複数の方々から
 こう言われました。

 「フジノさんは、いつ新潟に行くの?」

 「フジノさんには議員として、テレビ映像ではなくて
  現場を見ていただきたいと思います」

 「フジノさんは募金活動も一生懸命やってらしたし
  現地に行くんでしょう?」

 この方々はフジノを応援してくださっている方々ですから
 そっちょくな意見として
 「フジノは現地に行くべきである」とおっしゃってくれた訳です。

 そうか、僕はそういうイメージで見られているのだなあ、と
 改めて驚きと共に
 現地入りすべきか考えることにしました。

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 複数のスタッフと市民の方々にたくさんの意見をいただきました。
 そして、最終的にフジノ自身が出した結論はこうです。

 フジノは、今、新潟中越地震の現場には
 絶対に行きません。


 これは、信念でもあります。

 理由は次の通りです。

 (1)11月は市議会が始まります。横須賀市議会が最優先です。

 フジノは『横須賀市の市議会議員』です。
 このまちには解決すべき課題がいつも山積みです。

 僕は僕の信念に基づいて『募金活動』をいたしました。

 しかし、これ以上は、今はできません。
 このまちの問題に取り組む必要があるからです。

 横須賀市としても、新潟県に対して人的支援も物的支援も
 できうる限り行なっています。

 これに対して、横須賀市議会議員であるフジノの成すべきことは
 現在は新潟中越地震に対してはありません。

 横須賀市議としての義務を全うすることこそが
 フジノの最大の成すべきことだと信じています。


 (2)阪神大震災を被災した友人が2人いる僕は、
 その友達の心情をこれまでずうっと聞かせていただいてきた限り
 行くべきではない、と考えています。


 フジノには、神戸で被災した友人が2人います。
 こころの痛みだけでなく、リアルな苦しみを2人は体験しました。

 そのお話を数年間かけて少しずつ聞かせていただいて
 震災直後の被災者の率直な想いとして
 被災者の心情を無視したマスコミの報道合戦、
 政治家の無意味な視察、そういったものは本当に不愉快だと
 聞かされてきました。

 今、必要になる支援は、
 政府の特別立法だと僕は信じています。

 雪が降る前にとにかく仮設住宅を1軒でも多く作り、
 復興に向けての全面的な支援こそが必要です。

 すでに中田・横浜市長も視察に訪れたり
 若い市議会議員たちはどんどん現地に訪れているようですが
 ボランティア活動をしない、
 ただの視察ならば行くべきでは無いと僕は信じます。

 それは、現地の方々の心情を
 最大限に尊重すべきだという信念からです。

 たとえ政治家に転職したとはいえ、
 フジノは心理学を専攻し、
 かつ今もメンタルヘルスを最も大切にしている政治家です。

 現地、現場の方々の心情を最大限に慮らなければ
 僕の生き方に反することになります。だから、今は行きません。


 (3)阪神大震災の年、
 ボランティアは数百万人も神戸を訪れたのに
 本当に復興が必要な半年を過ぎた頃からほとんど
 ボランティアの人手が足りなくなった、というデータがあります。
 今は明らかに人手があります。


 本当に支援が必要になってくる時期、
 人々が忘れはじめてしまう時期にこそ、
 フジノは政治家としてではなく、1人の個人としてボランティアとして
 現地のサポートに行かせていただきます。

 だから、今は行きません。

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 多くの方々のイメージを裏切ることになるでしょうが
 フジノはイメージのために政治家をしている訳ではありません。

 僕は僕の信念に基づいて
 行動しています。

 フジノが現地を訪れる必要は「現時点」ではありません。

 どうかご理解ください。


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