まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年10月14日(木)のフジノ
● 明日は、決算議会の最終日

 明日、決算議会の最終日です。
 フジノは本会議で発言をします。

 決算に『反対の立場』から、討論を行います。

 今回、フジノは決算にかなりの決意でのぞみました。
 昨年は政治家になって4ヶ月ということで
 まだ良く分かっていない自分がいました。

 けれども、今年はすでに1年4ヶ月の『蓄積』があります。
 いろいろな人との対話、
 このまちに暮らしている方々の想い、
 政治家としての経験と知識。

 そして、これら全てを自分の中でまとめた
 フジノなりの『このまちの在るべき未来の姿』が
 今は、かなりはっきりと見えてきました。

 そのフジノの全てに照らして
 今回の決算には反対です。

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 無所属・1人会派の数名で話をする中で

 「反対する立場から本会議での討論を行なうならば
  あまり重複しないようにしよう」

 という話がありました。

 けれども、僕は基本的に
 この話しあいとは全くカンケーなく
 自分の意思をきちんと本会議の場で発言したいと思いました。

 一柳さんと原島さんが討論をする、とのことでした。

 お2人は決算特別委員会のメンバーでしたし
 僕の想いと重なることもたくさんありましたが
 それでも自由に僕はやらせてもらうことにしました。

 よく「無所属・1人会派で話し合って内容を決めてる」みたいな
 つまり僕たちが1つの『会派』のように
 誤解された言い方をされることがあるのですが、
 そんなことは100%ありません。

 僕は僕の意思でのみ
 動きます。


 僕は全員が反対なら反対で意見を述べるべきだと思いますし、
 他人から「やめろ」と言われても
 法律で認められている限り、僕は僕の意思でやります。

 だから、明日、僕が行なう討論は
 今、現在の僕の全身全霊をかけた全てです。

 これを書いているのは真夜中ですが
 まだ原稿は書き終えることができません。

 だって、僕の全身全霊なのですから。

 何度書き直してもキリが無く
 僕の全てを叩き込むには足りません。

 さて、また原稿書きに戻ります。
 明日もがんばります。


 (後日注:この原稿は、翌日の昼14時の
  本会議直前になって書きあがりました。こちらです)



2004年10月13日(水)のフジノ
● 自死について(はじめに)

 自死は『追い込まれた末の死』です。

 テレビ・マスコミ・タブロイド紙・インターネットで
 単純に言い切られているような
 『自殺』という表現では
 その実態を全く捉え切れていません。

 しかしながら、あえてこのHPでは
 不特定多数の方々からのインターネットでの検索や
 世間での言葉の分かりやすさのために
 『自死』を『自殺』と言い換えて遣っています。
 非常に不本意ですが、あえてそうさせていただいています。


● 『自殺予防を第1の公約に掲げる政治家』としての責任

 政治家としてのフジノは
 『自殺予防』を公約の第1番目に掲げて行動しています。

 日々の活動においても、
 カフェトークなどの場や市民の方に呼ばれての小さな集会、
 市民の方々から頂く真夜中の電話など、

 「自殺をしたい」
 「死んでしまいたい」

 そんな想いを、常に受けとめてきました。

 僕は、特にカフェトークの場などは
 このまちで唯一の
 「自殺についてオープンに話せる場だ」と自負しています。

 したがって、昨日なされてしまった自死について
 僕の力が及ばなかった責任を痛感しています。

 何故、他人の死に対して
 政治家である僕が責任を感じなければならないか。

 それは
「自殺は防げる」ものだからです。

 日本に限らず多くの国々には
 長い間の迷信があって、
 自殺は「責任を取るためになされたもの」だとか
 「死は甘美なもの」だとか
 「本人が望んで選んだ死だ」とか
 そんなふうに誤解されてきました。

 しかし、違います。

 調査によると
 自殺者の80%がうつ病であった、というのが定説であり
 苦しみ続けて追い込まれた末の行動が
 自死だった、というのが現在の考え方です。

 自殺は、自発的に選んだ死なんかではなく、
 苦しみに追い込まれた末のものです。

 だからこそ、それは『政治』『行政』『教育』の力によって
 防ぐことができるものです。

 だからこそ、僕は強く責任を感じるのです。

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 責任を感じると同時に
 これまでもどんどん取るべき対策を行なうように
 政治家として活動してきました。

 市としても、自殺予防(うつ対策推進)のために
 これまでもいくつかの取組みを行なってきました。

 ・保健所の精神保健福祉班は毎日電話相談を受けています。

 ・さらに年明けには、新しく『こころの電話相談』として
  24時間の電話相談を始める予定です。

 ・小中学校の健康手帳に「こころの健康」のページが新設され、
  裏表紙には相談できる連絡先が掲載されました。

 ・経済部と保健所精神保健福祉班の共同で
  中小企業約630社に対して、自殺予防リーフレットを送りました。

 ・保健所の精神保健福祉班に
  精神保健福祉士の資格を持つ職員が異動になりました。

 ・市立うわまち病院では、市民公開講座として
  『うつについて』を行いました(平成16年3月6日)。

 さらに国をあげて、たくさんの取り組みを行なっています。
 市町村の職員保健医療従事者
 うつ対策へ取り組むためのマニュアルもつくりました。

 自殺による犠牲者数は、もはや交通事故の犠牲者を超えており
 社会全体の大きな問題として取り組んでいます。

 市保健所の精神保健福祉班をはじめ、
 県も国も全力で自死を食い止めるためにがんばっています。

 今後も変わらぬ努力で
 1人でも犠牲者を減らすべく活動していきます。


● 自殺を防ぐために僕たちは全力を尽くしています

 自殺へと追い込まれていきそうな方に
 僕は全力を尽くしてメッセージを送りたいと思います。

 (1)今、苦しんでいるあなたへ

 今、あなたは、その苦しみを誰かに話すことができていますか?

 もしも、誰にもその苦しみを話せない場合には
 せめて僕たちに話をしてみてください。

フジノPHS(夜中でも出ます) 070(5372)1881
いのちの電話
(あまりにもかける人が多すぎて、なかなかつながりません。全国どこの「いのちの電話」でもどうかかけてみて下さい)
番号一覧は
こちらをクリックして
保健所・精神保健福祉班(17時まで) 046(822)4336
精神障がい者地域生活支援センター
アメグスト
相談電話(20時まで)
046(852)3724
ぜんかれん相談室 03(5828)1990
精神保健福祉センターこころの相談電話 045(821)6060

 特に、保健所の精神保健福祉班にいる方々は
 精神保健福祉士の資格を持つ方をはじめ
 こころのケアのために日夜努力をしている方々です。
 守秘義務も絶対に守られます。

 また、アメグストもとても信頼できる方々です。

 もしも電話がニガテなあなたなら
 今はメール相談というものもあります。

横浜労災病院・勤労者メンタルヘルスセンター こちらへ

 メールには、センター長である
 山本先生ご自身が答えて下さいます。

 僕は『日本うつ病学会』で山本先生の講演をお聞きして
 感激して終わった後に
 直接お会いしていただきました。

 「ぜひ横須賀に講演に来て下さい」とお願いをしました。
 それくらい信頼できる素晴らしい方です。

 電話がニガテな方はどうかメールを送って下さい。


 (2)精神的にも体調的にもすぐれない方へ

 激しい落ち込みやうつを感じている方でも
 実はそれは体の病気が原因である場合もあるのです。

 ある種の体の病気には
 うつや落ち込みを起こさせる病気があります。

 だから、悩みで苦しんでいると感じている方々の中には
 本当は肉体的な病気が原因のうつや落ち込みもあるのです。

 できれば、もよりのお医者さんに行ってみて下さい。

 もしも、肉体的な病気では無かったとしても
 最近ではふつうのお医者さんも
 うつに対してとても勉強をされています。

 例えば、今年の6月17日には
 横須賀市医師会が医師会のメンバーむけに
 『うつ病の発見と専門医紹介のタイミングについて』という題名で
 学術講演会を行なっており、約100人が出席しています。

 内科の先生にかかっても
 うつに対する関心が高まっており詳しい勉強もされているので
 必要があれば、精神的なクリニックとの連携も
 スムーズになっています。

 どうか、どんどんお医者さんにかかってください!


 (3)すでにメンタルクリニックに通っているあなたへ

 あなたがすでにメンタルクリニックに通っていたとして
 なかなか病気が治らずに
 逆にクスリの副作用ばかりで苦しんでいませんか?

 いつになったら治るんだろう、
 そんな絶望感にさいなまれていませんか?

 そんな時には、
恐れずに病院を変えて下さい!

 精神科の先生によっては
 うつが専門であったり、高齢者が専門であったり、
 思春期が専門であったり、いろいろ細分化されているんです。

 また、相性の問題もあるはずです。

 今では、セカンドオピニオンというのは
 当然の権利として認められています。

 「恐れずに、病院を変える」

 これも手段としてどうか使ってください。

 
汐入メンタルクリニック (823)3001
細岡メンタルクリニック(追浜) (867)3500
うわまち病院・精神科 (823)2630
衣笠病院・神経科 (852)1182
横須賀共済病院・精神科(米が浜) (822)2710
中央メンタルクリニック (827)3427
横浜南共済病院・神経科(横浜市金沢区) 045(782)2101
福井記念病院(三浦市初声町) (888)2145
横須賀市立市民病院・精神科 (856)3136
久里浜アルコール症センター精神科 (848)1550
湘南病院・精神神経科(追浜) (865)4105


 (4)全てのみなさまへ

 最後に、できれば読んでいただけたらと思います。
 これが僕たちの共通の想い(願い)です。

 自殺を防ぐ最大の方法は
 まわりにいる方の
『気づき』です。

 『気づき』こそが最も大切な予防手段です。
 どうか、ささやかなサインも見逃さないで下さい。お願いします。

 また、こちらのサイト『UTU−NET』
 ぜひご覧下さい。

 上島先生(日本うつ病学会理事長)や
 藤臣さん(マンガ家)のメッセージは必読です。


● ネットだけを「悪者」にするのは、意味が無い

 最後に、僕が本気で感じている部分を
 書きたいと思います。

 
『ネット心中』という言葉をつくりだして
 インターネットを悪者にしたら何かが解決しますか?

 『売春』を『援助交際』という単語でごまかしたのと同じで
 『自死』を『ネット心中』という単語でごまかすのは
 やめるべきです。

 インターネット上には確かに『自殺サイト』と呼ばれるものが
 いくつもあります。僕も定期的にチェックしています。

 けれども、そうやって定期的に見てもいない
 マスコミのヤツらや大学教授が
 知ったかぶって
 ニュースで発言してるのを見ると反吐が出そうです。
 しかも笑顔でコメントしていやがる大学教授もいやがった。
 ふざけんな。

 負の側面ばかりを見て、したり顔でコメントをしやがって
 「お前らに解決できるのか!」と言いたい。

 自殺系サイトの中でしか
 自分の抱えている苦しみを話せない人々がいる。

 そういう人々がものすごく多くなった今の社会にしたのは
 コメンテーターをしてるような大人たちだろう。
 そういう社会にしてきちまったのは
 お前たちだろう!

 顔の見えない社会、とか
 ケータイをつかわないと
 コミュニケーションを取れない子どもたち、とか
 じゃあ、ケータイなんて作って売らなければいいだろう。

 こんな消費社会・情報洪水社会にしたのは
 一体、誰なんだ。無責任に逃げるな。

 それを変えるためにおれたちが政治家になったり
 いろんな活動をするNPOがあったりするんだろう。

 全力で取り組んでいる
 医療・保健・福祉などの様々な関係者の方々や
 真剣に意味を理解している少数のマスコミ関係者や
 NPO団体やご遺族の方々の会などを
 価値無化するような言説には
 本当に不愉快でたまらない。



 
もっと現実を見ろ!


2004年10月12日(火)のフジノ
● 議員報酬10月分を載せました

 15日にお給料が出るのですが
 議員報酬をこちらで公開しています。ご覧下さい。

 政務調査費のつかいみち(4・8・9月分) の
 公開が遅れている理由は
 フジノが議会で忙しくてチェックをできていないからです。

 僕の事務スタッフはボランティアなのに
 とてもよくやってくれています。

 15日で本会議が終わりますのでそうしたら
 一気に政務調査費のつかいみちも掲載します。
 遅くなってごめんなさい。


● 台風22号の被害状況について、市の正式発表

 今日、消防局長から
 10月11日15時現在の被害状況の報告を受けました。

 (1)人の被害

 
14名(重症2名、中等症3名、軽症9名)

 ・ケガを受けた時の状況
   強風にあおられて:6名
   強風により倒れてきたり飛んできたもので:6名
   屋外作業中に:2名

 ・症状
   重症:骨折など
   中等症:打撲など
   軽症:すり傷など

 (2)被害の件数

  
525件(調査未実施件数は50件)

 風害による被害が大多数であって
 生活に著しい影響を及ぼすものは発生していない。

 (3)被害の中身

 a.住家の場合
    一部破損:192件
    その他:68件

 b.非住家の場合
    全壊:6件
    半壊:3件
    一部破損:25件
    その他:13件

 c.公共建物
    10件

 d.ガケ崩れ
    32件

 e.その他
    176件

 (注:住家の一部破損とは、屋根が破損したものなど。
    e.のその他とは、倒木や看板の被害など)


 以上です。


 また分かりしだい、報告いたします。



2004年10月10日(日)のフジノ
● 危機管理

 この連休は政治家フジノにとって
 『危機管理』を学ぶためにあるようです。

 先日、一般質問をした時に僕は
 こんな主旨のことをいいました。

 「行政がなすべき『危機管理』には2種類あります。
  第1が、災害などの『緊急時の危機管理』です。
  第2が、『平時の危機管理』であり、これは情報管理のことです」

 僕はまさに昨日、
 この両方を体験することになりました。

 さっそく今日はこの件について
 スタッフと話し合いを持ちました。

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 まず第1に『緊急時の危機管理』についてです。

 台風22号の傷跡は大きいです。

 今日も市内をバイクで回ってみましたが
 アーケードの屋根が古くなった部分が飛んでいたりして
 直撃していたら重症を負うのではないかという
 そういうものがたくさんありました。

 歩道に植えられている街路樹さえ
 いとも簡単に傾けられてしまう
 そんな激しさ。

 停電したお宅が多かったことも
 さらにスタッフからの連絡で分かりました。

 昨日、正直に告白したとおり
 政治家フジノは、緊急時の行政の危機管理体制について
 ほとんど無知です。

 そこで事務所の中に積み上げられた
 これまで配られたすさまじい量の資料の中から
 必要なものを見つけて、読み込みました。

 役所から配られていた
 『活断層と急傾斜地』を示す地図を
 事務所の壁に貼りました。

 昨日の台風のことを忘れないようにして
 いつでも目に入るようにしておくためです。

 先日、祖父宅のある平塚市を訪れた時、
 『広報ひらつか』では
 台風などで川が氾濫した時の
 シュミレーションをした地図が掲載されていました。

 何ミリの降水量の時には
 床上浸水する地域、など
 詳しい地図が色分けされているのです。

 平時にそんなものを見せられたら
 「自分の家は床上浸水かよ」
 と嫌な気分になるんじゃないかと危惧をしたのですが
 平時こそ、そういうものを示されて、
 自分の置かれている状況に対しての
 自覚を持っていることが大切なのだと改めて思いました。

 改めて連休が明けたら
 決算特別委員会の合間をぬって
 消防局など関係各部門に質問に行かなければならないと
 思いました。

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 第2に、情報管理の危機管理です。

 昨晩の夜中にフジノがとった対応は
 とりあえずは「まあまあ」だというスタッフの意見でした。

 「満点」ではなくて「まあまあ」の理由は2つ。

 第1に、対応が遅れたこと。
 第2に、身内が犯人扱いされたことへ言及しなかったこと。

 この2つの判断ミスは
 確かにスタッフの言うとおりだと思いました。

 しかし、24時間パソコンの前にいる訳では無いので
 第1のミスについては
 しかたがない、という結論になりました。

 僕の仕事はインターネットの掲示板とにらめっこしてることじゃない。
 
そんな時間があれば、仕事で結果を出すことこそが
 批判に対する最大の反論だ
ということも
 改めてスタッフ間で合意しました。

 ただ、第2については
 完全にフジノのミスでした。

 僕のスタッフや周囲にいる人間を
 犯人扱いするような書き込みが多数ありますが
 非常に不愉快です。

 僕のスタッフや周囲にいる仲間たちは
 ああいう書き込みをするヤツは1人もいないし、
 根拠も無く犯人扱いするような書き込みには怒りを覚えます。

 政治家フジノを攻撃するのはかまわないが
 仲間を攻撃するのはやめろ!

 どうせ、書き込みをしているヤツらは
 このコーナーを今も読んでいるんだろ。

 だから、伝えたい。

 僕の仲間に対する
 根拠の無い犯人扱いや誹謗中傷はやめろ!

 攻撃は、政治家であるフジノのみにしてくれ。

 政治家はプライバシーが削られるのは覚悟している。
 しかし、スタッフも仲間も私人だ。

 もう、やめてほしい。

 昨日も書いたけれど、
 僕は今のところインターネットでの書き込みに対して
 裁判を起こすような気持ちは全く無い。

 しかし、家族や仲間を攻撃した時には
 その時こそ、取るべき手段を僕は取ります。

 それをどうしても
 匿名のみなさんに伝えたいと思います。

 どうかよろしくお願いします。




2004年10月9日(土)のフジノ
● みなさん、台風の被害は大丈夫ですか?

 本当ならば、今日は
 あの田中康夫・長野県知事(信州知事?)の講演に行く予定でした。

 けれども昨晩のうちに
 中止のメールが入りました。

 理由は、

 「台風22号が接近している状況で
  知事として長野県を離れることはできないから」


 というものでした。

 災害が発生した時に
 土日も祝日も連休もカンケーありません。

 政治家として1年半の活動をしてきたフジノですが
 このメールを読んで、初めてハッと気づかされました。

 「そうか、おれはもっと防災を意識しなければ!」

 恥ずかしい話なのですが
 台風情報のニュースを見た時に僕が考えたことは
 個人としての
 「ろうそくを用意しておかないとな」とか
 「懐中電灯はここにあるな」とか
 そんなことだけでした。

 このまちに暮らしている人々が
 これだけ斜面が多かったり高低差の大きい土地だったり
 川や海のそばに住んでいるのだから
 何らかの災害が起こる可能性がありうるわけです。

 そんな時に、政治家として
 なすべきことがあるのではないかと初めて思い至りました。
 (恥ずかしいことですが本当に初めて思いました)

 警察官であった父は
 台風などの災害のたびに出動していきました。

 政治家である僕も
 当然ながら、まちを見て回らなければならないはず。

 先日、一柳議員が本会議で

 「現在の下水道の太さでは台風に対応しきれない」

 と、このまちの現状を
 あふれそうになる川の写真を見せながら訴えました。

 そんな記憶が一気によみがえり、
 ひどい台風の状態の時こそ
 このまちの現状を見ていなければならないと思いました。


● 被害状況を教えて下さい

 とは言うものの、昨日の天気予報よりも
 僕の予想をはるかに上回る感じの台風でした。

 2次災害というか
 自分がまきこまれてしまっては意味が無いので
 バイクで動ける範囲を走ってみました。

車が走るたびに波しぶきがあがる道路  場所によっては、
 高い所にある商店街なのに
 歩くとくるぶしまで水が浸ってしまう
 場所がありました。

 これは下水道で処理しきれない量の
 雨水だったということなのでしょう。

くるぶしまで水が浸ってしまう状態の道路  自転車が倒れまくり、
 折れた傘が捨てられていたり、
 車が走るたびに
 すさまじい水しぶきをあげていったり、
 風の強さも一時期すごいものがありました。

早い時間に店じまいをしてしまった商店街は夕方なのに夜中のようだった  商店街の多くは、
 早くから店じまいをしてしまっていて
 街灯もついていない状態で
 夕方なのに夜中のようでした。

 さらに、フジノスタッフのメーリングリストを使って
 災害が無いか、あるならばどんな状況なのかも教えてもらいました。

 停電があった地域や
 商店街のアーケードの屋根が吹き飛んだ所や
 樹木が折れたりした所もあったようです。
 電車で足止めを食らった人もたくさんいました。

 みなさんの暮らしている地域ではどうでしたか?

 どうぞ情報をお寄せ下さい。
 よろしくお願いします。


● 勉強します

 それにしても、本当にお恥ずかしい話なのですが
 こういう緊急の状態の時に
 市がどんな対応ができるのかを全くフジノは知りませんでした。

 ともかく市のHPを見てみました。

 災害の時の情報としては
 このコーナーがあります。

 がけ崩れ、川のはんらん、海岸や港の施設の被災など、
 それぞれ担当している部があるのは分かりましたが
 土日でも電話して誰かいるのか分からず

 「いざという時は消防しかないのか?」

 と、思いました。

 傾斜地保全課のコーナーにも情報がありますが
 これは起こってしまった後の対策の話でした。

 本当にみなさんごめんなさい。

 連休明けにさっそく関係各部門にまわって
 市が災害時にどのような対応が取れるのか
 勉強してきます。

 どうかみなさまが災害に遭っていませんように。


● 告訴騒ぎについて

 相変わらず2ちゃんねるでは
 フジノに対する文句の書き込みがすさまじい量なのですが
 今日そこであった出来事に対しての
 僕の公式のコメントを出させて下さい。

 いろいろと用事を終えて事務所に戻ったのが23時頃で
 この文章を書いている現在は
 深夜1時ですから
 まだ2時間しか情報が集められていません。

 ある方からメールをいただいてこの出来事を知り、
 急いでいろいろと調べてみました。

 だから、正確には
 どういう出来事があったのかはよく分かりません。

 そんなわずかな時間での結論ですが
 ともかくこれが政治家フジノの公式なコメントです。

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政治家フジノは、少なくとも現在は
 2ちゃんねるを相手に裁判を起こす意思は全くありません。


 また、この件については
 弁護士とも相談していません。

 僕もよく分かっていないのですが
 事情を知らない読者のみなさまにどんな経緯か説明しますと...。

 いろいろと書かれているフジノへの文句に対して
 「フジノが裁判をやると言っている」と
 関係者を装った人が
 ものすごい数の書き込みをしたようです。

 やれやれ。

 僕は確かに今、別の件で
 裁判を起こしたいと考えています。

 でも、それは全然別のことです。

 2ちゃんねるとかインターネットでの僕への批判については
 僕なりの考え方があるし、それは今までも書いてきたとおりです。

 それに訴訟なんて
 市民の代表である政治家が
 市民を訴えてどうすんだよ、っていう気がします。

 家族のプライバシーを侵すような書き込みがあれば
 家族を守るためには訴訟も当然手段の1つですが
 うーん、今はやらなくてはいけないことが
 たくさん他にあるのですよ...。

 美術館の入札もまた告示されちゃったし。

 どういう意図で
 そういう書き込みをされたのか分かりませんが
 迷惑です。やめてください。

 こういう一連の情報を集めるのに
 時間を費やすのもすごく仕事の時間をくってしまい
 もったいないです。だからやめてください。


● あらゆるインターネットの掲示板についての考え

 基本的な考え方(その1)

 政治家になる前、
 フジノは2ヶ月間の政治活動をしました。

 知名度も何も無く、ひたすらYデッキで演説することと、
 ちらしを1軒1軒まわって配ることしか
 政策を知ってもらう手段はありませんでした。

 そんなある日(2003年2月19日のことです)、
 僕の活動を見てくれた誰かが
 2ちゃんねるに書き込みをしてくれました。

 あんまり良い書かれ方はせずに
 ひどいあだ名もつけられましたけれど、
 基本的にインターネットという新しいメディアの存在が
 フジノが政治家になる後押しをしてくれたのだと
 僕は考えています。

 基本的な考え方(その2)

 前にも書いたけれど
 日頃、政治家は「もちあげられる」存在です。
 おべっかを使われることが多いです。

 そういうのに毎日さらされていると
 自分が偉くなったんじゃないかと錯覚しかねません。
 人としてダメになってしまうのではないかといつも心配します。

 そんな時に2ちゃんねるの
 フジノへの憎悪に満ちたすさまじい文句の数々の存在は
 けっこう僕の中でバランスを保たせてくれます。

 他人に憎まれるのはつらいけれど
 先生あつかいされて天狗になるのを防ぐ手段として
 読ませてもらっています。
 (これも2003年6月22日に既に書いたとおりです)


 基本的な考え方(その3)

 選挙前の政治活動の時から
 一貫してスタッフや友達のみんなにお願いしていることがあります。

 
「絶対に反論しないで下さい」

 これです。

 僕のスタッフや友達は
 2ちゃんねるの書き込みに反論を絶対にしません。

 反論をするならば、フジノ自身がすべきだからです。

 文句の数々にくじけるようならば
 政治家失格だと僕は考えています。

 この信念は、政治家になってから1年半経つ今も変わりません。

 その証拠に先日おこなわれた
 議会IT化運営協議会で僕はこんな発言をしました。

 それは、議会HPに
 政治家個人のHPをリンクすべきかどうかという議論の中で
 「リンクすべきではない」という意見が出た時のことでした。
 リンクしたら言われ無き誹謗中傷が来やすくなるという理由です。

 僕は反論して、こう言いました。

 「僕の場合は、僕だけを攻撃する掲示板があります。
  けさもそれを見てきましたが、すでに750件も書かれています。

  僕の家族はそれを読んでノイローゼになりそうだと言うので
  もう読まないようにと家族には伝えました。

  けれども、僕自身は
  そういう批判や文句を受けるのも含めて政治家だと考えています。
  それらを飲み込んでこそ政治家だと僕は思います。

  だからこそ、議会HPから
  政治家個人のHPをリンクすべきだと思います」

 家族や友達は、嫌な気分になるのは当然ですから
 なるべく読まないように言ってあります。
 また、読んでも絶対に反論しないように言っています。

 反論すべきは僕ですし、
 反論よりも僕自身が仕事で結果を出すことが最優先です。

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 僕はこういう3つの基本的な考え方で
 たくさんある僕を攻撃する掲示板と
 日々、接しています。

 さて、決算議会のラスト3日間に向けて
 まだまだ勉強です。

 今、とても力を入れて取り組んでいることが
 同時にいくつもありますので
 できればこういう騒動に巻き込まないでもらえたら、と思います。

 あるいは、僕が力を入れている問題の
 その相手先がわざと僕らの妨害のために
 騒動を起こしているのかもしれませんけれど。

 いずれにしても、僕は
 書き込みを時には笑いながら読んだり
 むかつきながら読んだり
 勉強になるなあと法律を調べるきっかけになったり、と
 そういう接し方をしています。

 終わり。


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