まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年3月15日(火)のフジノ
● 来年度予算を話しあう民生常任委員会、3日目でした!

 今日の民生常任委員会は
 『消防局』の来年度予算についてでした。

 今回、特に注目している事業がありますので
 みなさんにご紹介したいと思います。

 それは『消防総合情報システム』の、
 災害情報ソフト改造委託(338万8000円)です。

 これは『消防車・救急車の到着時間』が短縮できる
 とても素晴らしい事業だと思います。

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 救急車を例にして、
 『到着までの時間』についてちょっと説明しますね。

1.通報
(救急車を呼ぶ)
2.受信
(通報を確認)
3.出動命令
(隊員に連絡)
4.出動
(現場へ移動)
5.搬送
(現場から病院へ)

 1.まず、あなたが体調を崩したとします。
  救急車を呼ぶことにして、あなたは119番に電話をします。

 2.その通報を消防局が受けて、事情をうかがいます。
  あなたの名前や住所や症状などをうかがいます。

 3.消防局はすぐにその通報を受けて出動指令を出します。

 4.救急隊があなたの家に向かって出動します。

 5.救急隊はあなたの家から病院へとあなたを運びます。

 このように、到着までの時間は
 5つに分けることができます(これはフジノが勝手に分けました)。

 到着時間は短ければ短いほど良い訳ですが、
 全ての区分で時間を短くしていかなければ短縮できません。

 短縮の手段としてすぐに思いつくのが
 3・4・5の改善だと思います。

 例えば、4の区分、出動については
 救急車を可能な限り数を増やして
 市内のあらゆるところに配備しておけば良い訳ですね。
 そうすれば、どこが現場であっても早く現場にたどりつけます。

 平成15年4月に救急隊を9隊から10隊へと増やした際には
 平均17分だったのが平均15分へと
 2分間も短縮されています。

 (さらに平成16年にも1台購入しましたから
  現在は11隊なのでさらに短縮されているはずです)

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 これに対して、
 今回とりあげた事業は、1・2に注目したものです。

 現在、横須賀市には
 1年間で3万7000件の119番通報があります。

 実はこのうち30%
 『携帯電話からの通報』なのです。

 携帯電話というのは
 とても便利なのですが欠点があります。

 それは、その携帯電話の電波を
 どこの基地局が受信するか、という問題です。

 例えば、追浜の北部(鷹取町とか追浜本町など)の
 横浜市と横須賀市の境に住んでいる方が
 携帯電話をかけると
 つながるのは横須賀市内では無くて
 横浜市の携帯基地のアンテナかもしれません。

 同じように、葉山町や逗子市との境界の側に住んでいる方は
 横須賀市内の携帯基地局では無くて
 葉山町や逗子市にあるアンテナが電波を受けている
 可能性があります。

 そうすると、何が起こるか?

 横須賀市の消防局につながらないのです。

 横須賀消防局ではなくて
 携帯の基地局が受信したまちの消防局に
 通報がつながってしまうのですね。

 これは非常に困ったことです。
 具体的にどんなことが起こるかというと...。

 あなたが脳卒中で倒れてしまい、
 必死に携帯電話まで這いずっていって
 やっとの想いで119番に助けを求めたとします。

 けれども、その電話がつながったのは逗子市の消防局。

 逗子市の消防局は

 「本当に申し訳ありませんが、
  横須賀の消防局にお伝えしますから待っていて下さい!」

 と、ならざるをえないのです。

 もちろん逗子市の消防局が近ければ
 両市の間の協定に基づいてあなたのもとへ逗子消防局から
 救急車が出動するでしょう。

 けれども、横須賀市の消防局の方が近い場合には
 大きな時間のロスになってしまいます。

 1秒を争う自体ではなおさら、

 「ちょっと待っていて下さい。
  今、最寄の横須賀市の消防局ではなくて
  逗子市の消防局に電話がつながっているのです」

 ということは、
 助けを求めている側には耐えられない状況です。

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 これを解消するために、
 神奈川県の全市町村が来年度から災害情報ソフトを改善します。

 逗子市で受けた通報も
 ちょうど内線電話をまわすように横須賀市の消防局へと
 そのまま電話回線を切り変えることができるようになる
のです。

 携帯電話の普及は、もっと進むでしょう。
 この事実はくつがえせないと思います。

 従来の家の固定電話で通報をすれば
 消防局ではすぐ出動できるように
 『住所』などの情報がNTTからデータとして分かる仕組みに
 なっていました。

 けれども、携帯電話の場合には
 そういう情報が出ないのです。

 さらに上に例を挙げたように
 どこのアンテナがその携帯電話の電波を受けているかによって
 地元の消防局に通報がつながらないという欠点があります。

 これを解消するための措置が
 今回説明した取組みです。

 通報から受信までの時間が短縮できることになり、
 結果的に全体的な『到着までの時間』が短縮できるはずです。

 実際に運用してみなければ
 それが何分なのか何秒なのかは分かりません。

 けれども、この消防局の取組みは
 高く評価されるべきだと思います。

 どこに住んでいても、
 携帯電話でも固定電話でも公衆電話でも
 119番通報をしたら可能な限り早く現場に到着できるように
 消防局の方々は日々がんばっていらっしゃいます。

 そんな活動をさらに進めるための事業です。

 消防局の活動は
 まちを支える『縁の下の力持ち』的な大切な存在です。

 どうかもっともっと注目して下さいね!
                       

● AEDが今日から本格稼動しました!

 さらに消防局の取組みについてです。

 AED(自動対外式除細動器)
 ついに今日から本格的にスタートしました。

 うれしい!

 昨年9月議会でのフジノの提案から
 わずか3ヵ月後の12月議会でAEDの購入が決定しました。

 そして、今日3月15日から
 実際にAEDを積んで消防車が走ることになります。

 この素早い対応には
 本当に感激です。

 1人でも多くの方の命が救われる為にも
 人が多く集まる施設などにAEDをどんどん配置すべきです。

 さらに、市民のみなさまにも
 AEDの使用方法を知っていただいて
 いざという時に備えていただけたらと思います。

 消防局はもちろん市民向け講習会も行います。

 と、ここまで書いていたら
 あるニュースが飛び込んできました。うれしいニュースです。



 <心肺停止の70歳ランナー、AEDが命救う>

 2月20日に大阪府で開かれた
 第12回泉州国際市民マラソンで、
 レース中に倒れて心肺停止になった男性(70)が、
 AED(自動体外式除細動器)による
 心臓への電気ショックで命を取り留めていたことがわかった。

 マラソン大会でランナーをAEDで救命できたのは国内で初めて。

 事務局によると、
 男性は午前11時に堺市のスタート地点を出発してから
 1キロ先で突然、倒れた。

 後ろを走っていたランナー4人(みな救急関係者でした)が駆け寄り、
 協力して心臓マッサージと人工呼吸を始めた。

 さらに並走していた救護車からAEDを取り寄せ、
 倒れて2〜3分後に電気ショックを施したところ、
 心拍と呼吸が戻り、堺市の病院へ救急車で運ばれた。

 AEDは、心停止から3分以内に使うと
 70%以上が助かるとされる。

 昨年7月、日本でも一般人の使用が解禁され、
 空港やスポーツ施設、学校などへの配備が進みつつある。

 操作が簡単で誤作動は極めて少なく、
 除細動が必要な状態でないと電気は流れないので、
 誤用や悪用の心配はない。



 まさにAEDが機能した現実の例です。

 本当に良かった。

 救われるはずの命が1つでも多く救われるためにも
 AEDがもっともっと普及しますように。



2005年3月14日(月)のフジノ
● 議員のIR活動への外部評価

 今日、たまたま見つけたHPなのですが
 「青森県の政治家ホームページを評価する」ページというサイト、
 とても良いですね〜。勉強になります。

 これの神奈川県版って無いのかなあ。


● 交通バリアフリーに向けて

 午前中、交通対策課と障がい福祉課と
 相談を受けた市民の方とその地域の市民の方と一緒に
 現地(歩道です)を訪れて、
 バリアフリー化への最終合意に至りました。

 紆余曲折もありましたが、
 数ヶ月に渡った話し合いの結果、最終的に合意できたことに
 とても大きな経験になりました。

 かねて書いてきた通りで
 フジノが道路カンケーに関わったことは初めてでした。

 けれども、この経験を通じて
 大切な方々と出会うことができました。


● 市長はもっと市民と語り合うべき

 今日、『平成町の住環境を守る会』と沢田市長が
 初めて直接の話し合いを持ちました。

 平成町の埠頭(エイヴィとLIVINの間の土地です)に
 横須賀市が高級リゾートホテル(4〜5階建、客室50室程度)を
 誘致する計画があります。

 もう、ここまで読んだだけで
 きっとあなたは

 「やれやれ、また横須賀市はそんなことをやるのか...」

 と、ため息が出たと思います。

 このホテル誘致計画が出されて、
 平成町の周辺のマンションに住む方々は激怒しました。

 何故なら、そもそもこのマンションが売りに出された時、
 横須賀市も関わっていたのですね。

 マンションの売りを伝えるパンフレットには
 海が見える美しい景観が記されていました。

 住民の方々からすれば、
 横須賀市が関わっているから安心して買ったら、
 景観が売り物だったはずの
 マンションのドまん前にホテルを建てるというのです!

 しかも、市が誘致する...。

 こんな異常な事態を受けて
 住民の方々は急遽、『守る会』を立ち上げました。

 これまで数ヶ月にわたって
 港湾部長らと話しあいを重ねてきました。

 今日はやっと市長が出てきて
 話しあいに応じたという訳です。

 けれども市長は「白紙には戻せない」と述べたそうです。

 一体、このまちはどうして
 こんなに市民を軽んじるようになってしまったんだ。

 市長の言う「横須賀は変わった」というセリフは
 やっぱりフジノにはうそくさくてたまらない。

 『守る会』のみなさん、応援しています。
 どうか、市民のみなさん、応援してあげて下さい。

 このままでは、いつ、どこで、
 あなたの身にも同じことが起きるとも限りません。

 僕たち政治家は、このまちに暮らす人のための行政へと
 一刻も早く戻さなければいけない義務がある。

 フジノは平成町への高級リゾートホテル誘致に反対です。

 そもそも需要が見込めないよ。
 まったく...。



2005年3月13日(日)のフジノ
● 堂本さんが選ばれてうれしい

 今日、千葉県知事選挙の投票と開票があって、
 堂本暁子さんが再び知事に選ばれました。

 堂本さんは、精神保健福祉についても理解が深く、
 障がいのある人々への差別を禁止する条例
 国に先駆けて作ろうとするなど、
 政策的にフジノはシンパシィを感じてきました。

 人々の小さな声であっても耳を傾けてくれる、
 そんな方こそ知事になってほしい。

 あのアサノ知事
 あの中田横浜市長
 応援に行くほど信頼されている方ですから
 堂本さんが選ばれるだろうと全く不安は無かったのですが、
 改めて決定して、とてもうれしかったです。

 本当に良かった。
                          

● 福祉の貧しさが、このまちから人を離れさせていく

 昨年から相談を受けていた方に
 この3月になってやっと報告ができました。

 とても重い障がいのあるおこさんがいらっしゃる
 ご家族の方から

 重度の障がいのあるこどもの暮らしを
 サポートしてくれる施設が横須賀市には存在しないので

 例えば、自分が急病で倒れてしまったら
 親子ともに本当に終わりだ、という切ないご相談でした。

 急病に限らず、例えば葬儀などもそうですよね。

 ショートスティ(一時的に入所をする施設です)が無ければ
 おこさんの暮らしをサポートしてくれる方が見つからなければ
 ご家族はどこに行くこともできない訳です。

 そこで、障害福祉課とも話し合いを重ねてきたのですが

 (これはフジノだけでなく、他の議員の方々も
  同様に動き続けてくれました)

 来年度予算案に
 その相談が解決できる施策が予算化されたこと、
 つまり、政策が実現することをお伝えしたのでした。

 「ショートスティが3ベット、予算化されました!」

 と、フジノは大喜びで
 その相談を受けていた方にお伝えしました。

 けれども、その方から頂いたお返事は
 とても悲しいものでした。

 政治家フジノの行動は、確かに身を結びました。
 そのこと自体はとても喜んでいただけました。

 それでも...。

 その方とご家族は

 「将来的にはこのまちを離れて
  もっと福祉が充実したまちへ引っ越すことを考えているんです」

 とのことでした。

 悔しいというよりも
 とても悲しいです。

 長年住み慣れたこのまちを
 人生の後半生になって
 引っ越さねばならないという現実。

 開会中の予算議会の冒頭、施政方針演説の中で
 沢田市長は「横須賀は変わった」と大見得を切りました。

 あまりの現状認識の甘さに腹が立って
 フジノは「横須賀は変わってなんかいない」と反論しました。

 少なくとも、このまちで暮らしている人が
 幸せを実感できる変化なんかではないし、
 「横須賀が変わった」なんて自慢げに言うのは自己満足だ。

 変わったならば、何故この方々は
 このまちで暮らすことを諦めなければならないんだよ。

 リアルな現実を見てほしい。

 市役所の3階からは
 このまちに暮らす人々のリアルな現実は
 何も見えないんじゃないのか。

 何が「交流人口の増加」だ。
 何が「都市間競争」だ。

 そんな「机上の空論」は聞き飽きた。

 あなたの政策で
 人々はこのまちを離れていっているじゃないか。



2005年3月11日(金)のフジノ
● 委員会での予算審議(2日目)、環境部に目覚めた!

 今日は、環境部と病院管理部についての
 来年度予算案といくつかの議案に対しての質問を行ないました。

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 昨日の夜、環境部の予算をじっくり読んでいて
 ハッと気づいたことがありました。

 それは、ゴミ処理についてのフジノの中に
 初めて浮かんだ考えでした。

 「このまちは、ゴミ処理に関して
  運営コストが大赤字ではないか」


 と、初めて思い至ったのです。

 生ゴミからバイオガスをつくりだして
 ゴミ収集車の燃料にしていたり、
 南処理工場ではゴミを燃やした際に発電した電気を売っていたり、
 アイクルでリサイクルした廃棄物を売却しています。

 このようにして、約2億円程度の収入があります。

 けれども、その収入に対して
 ゴミ処理の費用は(人件費などをのぞく大まかな計算では)
 約40億円以上もかかっているのです。

 つまり、ゴミ処理事業は
 軽く見積もってもマイナス40億円なのですね。

 それならば、
 リサイクル(出たゴミを処理する)を徹底するのと同時に
 そもそもゴミを出さないようにする全市民的努力が必要じゃないか、
 と思うに至りました。

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 さっそくスタッフや仲間や友人にメーリングリストで
 その考えを伝えてどう思うかを尋ねたところ、
 それは『ゼロエミッション』という考え方として
 すでに在るものだ、ということを教えてもらいました。

 ゴミを減らすために、という考えはもともと持っていたのですが
 この資本主義社会の中では
 市民に協力をしてもらうというよりも
 むしろ企業の責任だと考えてきました。

 例えば、容器包装リサイクル法については
 製造者に責任があるとの立場から
 改正を求める意見書を提出すべきだとの提案
 市議会で行いました。

 けれども、

 「市民のみなさんにゴミについて
  費用の問題を知ってもらって排出抑制を呼びかけるべきかも」

 と考えたのは、初めてでした。

 自治体(市役所)のサービスとは
 採算の取れないことを税金によって行なうものである、
 という固定観念を持っていたフジノにとっては
 すごく価値の転換でした。

 フジノは福祉分野にも
 費用対効果の考えを当たり前のこととして
 当てはめてきました。

 福祉は憲法で保証された全ての人々に必要なものだけれど、
 市が行なう事業については、
 より効果的な事業を重視して
 限られた財源で高い効果をあげなければならないと
 いつも考えてきました。

 けれども『ゴミ処理そのもの』に
 費用対効果の考え方を
 当てはめてみようと考えたことがありませんでした。

 けれども、ゴミについてだけ聖域にしてはいけないし、
 処理にこれだけすさまじい費用がかかるなら
 処理と同時進行で
 ゴミを出さないようにする方針を
 徹底的に進めていかなければならないはず。

 そうしなければ、環境に負荷を与えるだけでなく、
 税金もどんどん投入されてしまいます。

 委員会でもこのことについて尋ねて
 これからの市の方向性についてどうあるべきかを
 質問しました。

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 委員会が終わった後で、
 一柳さん(同じ民生常任委員のメンバーです)と
 原島さん(今日の民生常任委員会を傍聴していてくれました)に
 このことについていろいろお話をうかがわせてもらいました。

 原島議員からは、オーストラリアのキャンベルの
 先進事例について教えてもらったりして
 すごく勉強になりました。

 これまで民生常任委員会の中で
 フジノはどうしても福祉(健康福祉部)にばかり
 強く関心が集中してしまう傾向がありました。

 もちろん全ての部に対して質問をしてきました。

 消防局は精神科救急とのかねあいで、
 病院管理部は精神科のことや父の入院を通じて、
 強い関心を持って質問をしてきました。

 けれども、環境部だけは
 世間で言う『環境行政』とはズレがあるせいもあって
 (どちらかというと横須賀の環境行政は緑政部がやっている)
 「強い関心」というほどの
 「熱意」を持っての質問ではありませんでした。

 でも、これで完全に環境部にも目覚めました。

 民生常任委員会の所管する4部とも
 どれもとても好きになりました。

 これはフジノ自身にとって
 すごく大きい変化で、うれしい変化です。

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 その後、原島さんのお誘いで
 24日に南処理工場を視察しに行くことになりました。

 南処理工場の中を
 ふだんは入れない所まで見学できそうで
 一生懸命勉強してきます。


● 注目したい動き(その2)地域で暮らす場、グループホーム

 これからの福祉は、
 当たり前のこととして地域で暮らしていくことが必要です。

 そんな動きに応じて
 このまちでもささやかな数ではありますが
 グループホームが作られてきています。

 来年度予算案では新しく7ヶ所のグループホームが
 予定されています。

 ・知的障がいのある方のグループホーム
   新しく5ヶ所、作られます(合計22ヶ所)


 ・精神障がいのある方のグループホーム
   新しく1ヶ所、作られます(合計4ヶ所)


 ・児童のためのグループホーム
   新しく1ヶ所、作られます(合計1ヶ所)


 ちなみに身体障がいのある方のグループホームは1ヶ所です。

 フジノが目指している方向としては、

 (1)最低、小学校区に1つずつはあるべき

 (2)障がいの種別にとらわれないグループホームが作られるべき

 このように考えています。



2005年3月10日(木)のフジノ
● 国の施策と、このまちに暮らす人々の想い

 今日は、このまちに暮らす
 精神障がいのある方々の当事者会『かもめの会』にお呼ばれして
 『グランドデザイン』についての勉強会に参加しました。

 出前トークの形で、
 障がい福祉課の方と健康づくり課精神保健福祉班の方が
 講師として来て下さって、国の動向をうかがいました。

 日頃は『週刊・福祉新聞』を読んだり
 国の審議会を傍聴したり
 HPで情報を集めたりしていますが、
 国の動向を話し合える人はあまりいなくて
 一人で情報収集・分析していることがフジノは多いです。

 これは当然に仕方が無いことなのですが、
 どうしても当事者の多くの方々は
 今この瞬間の目の前の苦しみを変えていくことに
 時間の大半を割かざるを得ません。

 けれども、特に今年は国の動向を特に注意して見ていって
 大声で現場の想いを国へ提案していかなければ
 市町村の現場を無視した
 すさまじい影響(特に悪い方)が起こっていってしまいます。

 だからこそ、こういった形でみんなで勉強できたことは
 すごくうれしかったです。

 つい先日まで、このHPの表紙でも
 『精神保健福祉法32条の見直し反対』の署名を
 集めさせてもらいましたが
 これからの精神保健福祉(に限らず、障がい福祉全般です)は
 本当に厳しくなりそうです。

 『国の財政難』を理由にして、
 法律が変えられていく、新しく作られていく、というのは
 本当に不快なことです。

 あくまでも法改正や法策定は
 障がいのある方の福祉の向上のためでなければなりません。

 改めてそんな国の姿勢に憤りを感じて
 また、市議が国に対してできることの小ささに怒りを感じました。


● 素晴らしい「市民活動」と、市民活動を支援する「企業」

 市議会議員になってうれしいことは、
 時々こんなことを尋ねられるからです。

 「市民活動を支援する基金/寄付を行なっているのだけれど
  フジノさんの知っているNPOや市民活動で
  どこか良い活動をしているところを推薦してくれませんか?」

 もちろん、いくつも推薦したい活動を知っています!

 素晴らしい市民活動をしているグループの存在。
 それらを支援したいと考えている企業の存在。

 この2つをつなぐ役目を
 僕ができるとしたら本当にうれしい。

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 今日、ある市民活動を紹介させていただいた企業から、

 「紹介していただいた市民活動に
  支援をさせていただくことに決まりました」

 と報告をいただきました。

 良かった!

 素晴らしい市民活動をしていて、かつ、財政的に足りている、
 なんて両立している活動は、あまり存在しない。

 だから、こういう社会的な活動に
 きちんと金銭的なサポートをしようという
 意欲ある企業の存在が不可欠だと思います。

 この意味において、
 今回は素晴らしい市民活動と素晴らしい企業が
 意気投合した、ということで本当に良かったと思います。




2005年3月8日(火)のフジノ
● 委員会スタート、健康福祉部でした

 今日から来年度予算案の
 委員会での審議が始まりました。

 フジノは民生常任委員会なのですが、
 今日は『健康福祉部』の予算についての質問をしました。

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 それにしても終わった後につくづく感じたのですけれど、

 「今回の委員会で、
  フジノの評価というのはきっと真っ二つに割れるだろうな」

 と、つくづく思いました。

 それは、

 (1)以前よりも質問することに消極的になった

 (2)話題性よりも結果を取りにいくようになった

 の2つです。

 (1)のように思われるかな、と感じる理由は
 今回の委員会では
 障がいのある方々の福祉(フジノのメイン部分野ですね)については
 数問しか質問をしなかったからです。

 国の動向が完全にハッキリとは定まらないでいることと
 それらに対するフジノの価値判断がいまだついていないことから
 あえて質問で触れることは避けました。

 介護保険も同様なのですが、
 国の動向に
 市は振り回されるものだとつくづく感じます。

 こいつが本当に不愉快なのですが、
 市議にはほとんど口出しができません。

 (これは教育についても同様ですし、財政についても同様です。
  この2つに対する国への怒りは本会議で質問しました)

 こんな理由から、
 今回のフジノ質問は自分の暮らしに密着したことがらを
 ひたすら質問することに専念しました。
 フジノ的にリアルだと感じることに集中しました。

 その結果にはフジノ的にはかなり満足しています。

 でも、ガンガンいくフジノが好きな人には
 きっと味気なく見えたろうな、とも思いました。

 早く委員会での質疑も
 HPに載せて報告できたら、と思います。


● 注目したい動き(その1)交通バリアフリー

 来年度予算の中でフジノが注目しているものを
 数日間かけていくつか紹介したいと思います。


 ・3つの駅に新しくエレベーターが設置されます

  京急北久里浜駅 エレベーター3基
     馬堀海岸駅 エレベーター2基
     京急長沢駅 エレベーター1基

 駅にエレベーターが無いせいで
 車イスを使用している方々や高齢の方々や
 ベビーカーを使用している方々を始め、
 市民のみなさまにはこれまで
 駅のバリアフリー化が成されていないために
 大変なご苦労をおかけしてきてしまいました。

 これが来年度予算では、
 3つの駅にエレベーターを付けることになりました。

 他の駅(特に浦賀駅の状況は何とかしなければならない)も
 可能な限り早い整備をめざして、
 京急・JRと市が協議を続けていくはずです。


 ・いきいきルシア号が、1コース増えます

 これは一昨年12月議会で
 市民の方々から陳情が出された件についてです。

 その陳情は、ほとんど提案が認められる形での
 意見がつけられて、審査を終えました。

 当時の民生常任委員会に参加していたメンバーとして
 陳情者の想いが活かされる形で
 行政側が動いてくれた事は良かったなあと思います。

 今回のルシア号の1コース増は、
 北(追浜・鷹取方面)です。

 ここは、他のコースに比べると
 2倍くらいの利用者がいらっしゃいました。

 そこで、すでにあるコースと
 ほぼ同じ区域(まだ正式なコースは決まっていません)に
 もう1便走らせることで、乗車する方々の快適性を
 向上させるのが狙いです。


● 秋田県の取り組み

 明日(9日)のNHK『クローズアップ現代』
 秋田県の自殺予防対策が放送されます。

 時間は夜19:30〜20:00です。

 ぜひご覧下さい。


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