まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年10月21日(金)のフジノ
● 精神保健福祉士をめざして、実習再開

 2ヶ月ぶりに実習を再開しました。

 『決算議会』は、もはや遠い過去のこと。

 10月末に『県外視察』へ行くまでは、
 『障害者自立支援法案・国会審議』モードと
 『病院実習』モードの
 2本立てで活動します。

 スケジュールにかなりムリを聞いて頂いた
 実習受け入れ先にとても感謝しています。

 いつもみなさまにはご迷惑をおかけしますが、
 実習期間中は、基本的に
 みなさまから頂いたメールにお返事はいたしません。

 必ず読んではいますので
 気長にお返事を待っていて下さい。

 今日も僕にとって
 人生の大きな経験を得ました。

 2ヶ月ぶりの再会を喜んで下さった
 当事者の方々に、こころの底から感謝しています。

 あとラスト4日間、
 全力でがんばります。


● 僕のまわりに大切なものは少ない

 「自分のまわりの人をもっと大切にするべきだ」

 という主旨のメールをもらいました。
 「ぜひ、そうしよう」と思います。

 植物状態の父さん・体調不良の母さんに加えて、
 昨日は妹までもが入院してしまいました。

 もはや僕には、仕事と家族以外の要素で
 ストレスになるものに耐える余裕はありません。

 政治家として抱えこまされてきた
 ストレスの源を、いくつかリストラしました。

 仕事に全力を尽くす。
 家族を守る。

 他にはあまり必要なことはありません。


● 素晴らしい原稿をいただきました

 先日受けた取材の、完成した原稿をいただきました。

 その原稿を読ませていただいて
 完成度の高さに
 とても感激しました。

 本当に内面のことまで深く語ったインタビューなので
 いただいた完成原稿を
 フジノが一般公開する予定はありません。

 けれども、長年の親友5人だけに
 これを読んでもらいました。

 そのうち1人は、読みながら涙をこぼしました。

 僕自身も何度も何度も
 繰り返し読ませてもらいました。

 このHPを読んでいる人々の99%以上が知らない
 事実がそこにはきちんと描かれていました。

 ここまで僕自身の想いを
 しっかりと原稿にしてもらえたのは、感激です。

 ありがとうございました。

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 今回の取材は、取材者がフリーライターになるための
 学校の卒業制作でした。

 取材者の方が、フリーライターとして
 これから成功されることをこころからお祈りします。

 がんばってください!

 ありがとうございました。



2005年10月20日(木)のフジノ
● フジノの提案がまた1つ実現しました

 平成15年9月議会の一般質問の中で、
 フジノは2つの提案をしました。

 (1)市長は、市の若手職員と積極的に意見交換をすべきである

 (2)市長は、まちに出て直接に市民の生の声を聞くべきである



 <平成15年9月議会より>フジノの質問

 (前略)

 美術館問題に限らず、
 市民に対して
 市長からの語りかけが全くない現状を
 経営者としての市長は
 説明責任を十分に果たしていると認識しているのか。

 横浜市や平塚市や神奈川県をはじめとする他の都市では、
 市長や県知事がみずから
 積極的に市民への語りかけを行っているが、
 なぜ横須賀市長は行わないのか。

 また、市長みずから語りかける仕組みを
 今後つくっていく意思はあるのか。

 (中略)

 市長のビジョン、市長の熱意、市長の息遣い、
 市長のまちづくりにかける意気込みは全く伝わってきません。

 経営のトップとして、職員のやる気を高めるためにも、
 一般の職員に対して市長が
 生の声で直接語りかけるべきではありませんか。

 この町の近くの自治体には幾つものお手本があります。

 例えば神奈川県知事の場合はこうです。
 30代までの職員を対象にして、
 週1回程度の割合で若手職員と朝食会を行っています。
 喫茶店で熱く語り合う県知事と
 若手職員の姿が朝早くから見られるそうです。

 あるいは、横浜市長の場合はこうです。
 横浜市長は、市民の方々や職員の方々と市長室で
 一緒にお昼御飯を食べながら語り合う場を設けています。
 「カレーランチミーティング」という名前で、
 市役所の一般職員と月1回以上の割合で語り合い、
 市民の方々とも月1回以上の割合で語り合っています。

 あるいは、平塚市長の場合はこうです。
 「テーブルトーク」という名前で
 職員とじかに語り合う機会を8月は5回も行っています。
 週1回以上の割合です。

 また、「市民と市長の夏の井戸端会議」という名前で、
 市民の方々とも3回にわたってひざを交えて対話をしています。

 市長、ぜひ横須賀でもこのような仕組みをつくって、
 積極的に説明責任を果たしてください。



 このうち、(1)については
 すでに沢田前市長時代に実現しました。

 けれども(2)の『市民とのタウンミーティング』については
 その後も機会があるたびに
 実行するように何度も提案してきましたが
 ついに沢田前市長時代には叶いませんでした。

 しかし、新市長になって
 ついにタウンミーティングが実現することになりました。


タウンミーティングのお知らせ

 今回タウンミーティングが実現した根っこには、
 市長選挙での結果がものすごく接戦だったことからくる
 反省が大いにあると思います。

 この意味では、フジノ1人の提案というよりも
 市民のみなさまの力で勝ち取った、
 大切で大きな成果だと受け止めています。

 ぜひみなさまで参加して下さい!


● 木村利三郎さんの講演が行なわれます

 『美術館建設反対派』のフジノは、
 このまちの財政状態からハコモノに反対をしてきました。

 したがって、ハコモノ美術館には大反対していますが
 芸術そのものを否定したことはありません。

 と、何百回書いても
 レッテル貼りをしたい奴らは
 「フジノは美術ギライだ」と言い続けているのを耳にします。

 そんな虚しい人々は置いておいて、
 今日はもう1つお知らせがあります。

 こちらです。
  ↓

 木村利三郎inヨコスカ展

 逸見出身でNY在住の木村利三郎さんが
 『木村利三郎inヨコスカ展』を行ないます。

 さらに11月13日(日)には
 特別講演も行ないます。

 5年ごとくらいに日本に帰ってこられて
 全国で展覧会を行なっています。

 今回も全国をまわって、
 現在はたぶん京都に滞在していらっしゃるはず。

 横須賀での実行委員会として活動している方や
 この企画に協賛している方々には
 フジノが日ごろお世話になっている方々がいらっしゃいます。

 政治家だから寄付とかすることはできないのですが
 ささやかながらこのHPで宣伝をすることで
 実行委員会や協賛のみなさんの応援をさせていただきます。

 貴重な機会ですから、ぜひ行ってみてくださいね!

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 それにしてもつくづく思うのは、
 わざわざハコモノ(美術館)を造らなくても
 こういう企画を市民レベルで実現している方々が多いこと!

 この企画、横須賀市は『後援』(名前貸し)しているだけ。

 世界的な評価を受けている
 このまち出身の方が来日したのだから
 こういう企画は市が率先してやるべきじゃないのでしょうか?

 50億円かけて美術館つくるくらいなら、
 こういう企画をどんどんバックアップする方が
 よっぽど税金の有効な使い道
だと思います。



2005年10月19日(水)のフジノ
● 『第32回・精神保健福祉・県民のつどい』へ

 神奈川県精神障がい者家族会連合会による
 『第32回県民のつどい』が横須賀で行なわれました。

 障害者自立支援法案が
 再び国会で審議されているこの時期に
 どんどん集まりが行なわれることは良いことだと思います。

 フジノは第3部しか参加できなかったのですが、
 萩生田千津子さんによる
 一人芝居『鬼バンバからもらった羽織』を観ることができました。

萩生田さんの一人芝居  萩生田さんは
 女優として活動していた
 1982年、
 交通事故で
 一生寝たきりの状態に
 なってしまいました。

 けれども
 車イスでカムバックして
 現在も女優として
 活躍しています。

 とても素晴らしい演技に
 昔懐かしい民話ながらすっかり引き込まれてしまいました。


● 障害者自立支援法案との闘いが続いています

 決算議会が終わっても
 フジノの中では何も終わっていません。

 この国の社会保障の在り方を
 根っこから破壊してしまう法案が政府から出されています。

 名前だけが聞こえの良い
 『障害者自立支援法案』です。

 多くの障がい者団体は
 この法案に「賛成」の声明を出していますが、
 それは当事者の声ではありません。

 団体のトップにいる障がいの無い人々、
 家族や研究者や新聞記者たちが
 事務局に入っていて「賛成」と言っているだけなのです。

 こんな人たちは、団体のトップを辞めるべきです!

 本当に障がいのある当事者の方々からは
 誰1人としてフジノは賛成だと言われたことがありません。

 障がいのある当事者の方々の声は
 「絶対に反対!」です。

 まやかしの「障がい者団体による賛成」には
 だまされてはいけません!

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 今日は、決算議会の為に
 生中継では観ることができなかった国会中継を
 『衆議院TV』のインターネットライブラリでチェックしました。

 10月18日(月)の衆議院・本会議。

 民主党が提案した
 『障害者自立支援・社会参加促進法案』について
 村井宗明さん(衆議院議員・民主党)が
 法案提案者として趣旨説明を行ないました。

 政府が提出している『障害者自立支援法案』は
 国の施策として、完全に間違っています。

 尾辻・厚生労働大臣

 「私たちの法案が正しく理解されていない」

 「リーフレットなどを作成して理解を求めていきたい」

 と答弁していましたが、
 法案が正しく理解されていないのではなく、
 法案を正しく理解した上で完全に反対しているのです。

 現実を正しく理解していないのは
 政府なのです。

 『障害者自立支援法案』と
 『障がい者自立支援・社会参加促進法案』について
 審議スケジュールは次の通りです。

 19日(水)衆議院・厚生労働委員会(趣旨説明)
 21日(金)衆議院・厚生労働委員会(質疑)予定
 26日(水)衆議院・厚生労働委員会(質疑)予定


● これが当事者の声だ!

 日本社会事業大学の同期生である
 『精神保健ジャーナルゆうゆう』編集委員のFさんから
 「ぜひこのアピールを載せてほしい」と連絡をいただきました。

 10月4日に東京・中野で行なわれた
 「いまだから語りあおう!障害者施策の明日を」とうきょうフォーラム
 で採択されたアピールです。

 このフォーラムの実行委員会は
 これだけ多くの団体によって構成されています。

 <とうきょうフォーラム実行委員会>

 ・(社)東京都身体障害者団体連合会
 ・(福)東京都知的障害者育成会
 ・(社)日本オストミー協会東京都協議会
 ・東京都精神障害者家族会連合会
 ・東京頚髄損傷者連絡会
 ・DPI東京行動委員会
 ・東京都腎臓病患者連絡協議会
 ・日本自閉症協会東京都支部
 ・(社)日本てんかん協会東京都支部
 ・障害者と家族の生活と権利を守る都民連絡会
 ・東京都セルプセンター
 ・東京精神保健福祉士協会
 ・東京都精神障害者共同作業所連絡会
 ・東京都精神障害者授産施設連絡会
 ・東京都精神障害者共同ホーム連絡会
 ・東京都障がい者就業支援事業所の会
 ・東社協 生活寮・グループホーム等ネットワーク委員会
 ・きょうされん東京支部
 ・聴覚障害者「自立支援法案」対策東京本部
  =(社)東京都聴覚障害者連盟
   (NPO)東京都中途失聴・難聴者協会
   東京都手話通訳問題研究会
   東京都登録要約筆記者の会
   全国要約筆記問題研究会東京支部
   東京都手話サークル連絡協議会
   東京都要約筆記サークル連絡会


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 これこそが当事者の声です!

 <みんなのアピール>

 障害者自立支援法案は、
 衆議院の解散に伴って廃案になりましたが、
 ふたたび秋の特別国会に提案されました。

 先の国会審議では、
 成立あるいは慎重審議を求めた人たちからも、
 たくさんの不安や改善の要望がだされました。

 『もう一度、法案が審議される前に、
  みんなのねがいや将来のことを、とことん話し合おう』と、
 今日、わたしたちは
 『とうきょうフォーラム』に集いました。

 そして4つのことを、
 みんなのねがいとして確認しました。


 わたしたちは、もう家族を頼りにするのではなく、
 「自分の力」で生きたいのです。

 しかし、そのために必要な障害基礎年金は、
 生活保護よりも低く、十分ではありません。

 わたしたちは、所得保障制度の充実を、強く求めます。


 わたしたちには、
 「食事をすること」や
 「一人で外出すること」、そして
 「人とコミュニケーションすること」などに、ハンディがあります。

 こうしたハンディを補うための支えがなければ、
 生きていけません。

 だからこそ、国や社会の支援が必要なのです。

 障害別の法・制度はおかしいです。

 けれども、障害の違いに伴う
 ねがいや要望も、尊重すべきです。

 またそのねがいは、
 「少しぜいたくをすること」や
 「高価なものがほしい」という、
 自ら負担すべき要望とも違います。

 わたしたちは、普通に暮らすための「人の支え」と、
 それを支える制度の充実を、強く求めます。


 わたしたちは、障害のない人たちと同じように働き、
 人や社会の役にたちたいのです。

 そのためには、もっと企業などで働きたいのです。
 また、どんなに重いハンディがあっても、
 いまの「自分の力」を支えてくれる働く場が必要です。

 わたしたちは、安心して「自分の力」が発揮できる
 働く場の制度の充実を、強く求めます。


 いまだに、法の外や谷間におかれている人たちがいます。
 わたしたちは、すべての障害のある人たちと国民のために、
 よりよい法・制度がつくられることを望みます。
 そのためにも、わたしたちの声を十分聞いてください。

 多くの仲間たちにも伝わるように、
 もっとわかりやすく、
 きちんと説明してください。

 そして、わたしたち抜きに、
 わたしたちのことを決めないでください。

 これは、いま、わたしたちが、一番ねがっていることです。


 東京の、すべての障害のある人とその家族・支援者のみなさん。

 これからも手をつなぎ、力をあわせて、
 共同の輪をひろげていきましょう。
 きっと、何か大きなことができるはずです

 2005年10月4日

 とうきょうフォーラム
 「いまだから語りあおう!障害者施策の明日を」参加者一同


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 この国を、尊厳ある国として
 この国に生まれたことを誇りに持てるようにするためにも
 障害者自立支援法案を廃案にすべきです。

 こんな法案が通る国は、まともではありません。

 ましてや、靖国神社へ参拝することが
 国を愛することではありません。

 国を愛することとは、
 誇りを持てる国にするために
 不断の努力を行ない続けることでしか実現できません。

 この国に生まれた誰もが当たり前の暮らしを送れるように
 国民の命を守るために政治家として活動し続けることだけが
 本当の政治家が成すべき唯一の仕事です。

 目を覚まして下さい。
 現実を見つめて下さい。



2005年10月17日(月)のフジノ
● 決算議会が終わりました

 今日の午後から行なわれた本会議で、
 決算議会が終わりました。

 フジノが取った賛否の態度と
 市議会の決定とは、こちらです。

 フジノは、次の3つに反対(不認定)しました。

 1.一般会計の決算

 2.病院事業(市民病院・うわまち病院)の決算

 3.臨海土地造成事業の決算

 3.はフジノだけが反対、
 2.はフジノと一柳さんだけが反対、
 1.はフジノと一柳さんと原島さん雄人共産党だけが反対。

 でも、たとえ少数派であっても
 フジノは正しい行動を取ったと固く信じています。


● フジノの公約「市民病院」改革の実現に向けて

 特に、病院事業(市民病院)については
 フジノが目指している方向へと
 改革しなければならない、必ずそう変わる、
と信じています。

 ちなみに、「市民病院を良くしたい」という想いは同じですが
 同じ病院改革でもフジノと一柳さんとでは
 その方法論の違いで主張が違います。

 フジノ案:経営形態を『地方公営企業法の全部適用』とすべき

 一柳さん案(討論より):総合病院の形態を見直すべき

 フジノは市民病院が『総合病院』として
 あの地域に存在している意義そのものは認めています。

 『総合病院の見直し』までのドラスティックな変化は
 三浦市民を含めて
 横須賀西地区の人々にはダメージになります。

 今はまず、『経営形態を変えること』が
 最優先の改革だと信じています。

 特に地方公営企業法の全部適用ならば、
 すでに横須賀市でも、
 上下水道局(水道局と下水道部)がすでに実践しています。

 この上下水道局のノウハウを
 市民病院にも活かすことは必ずできるはずです。

 それでも経営が改善されない場合には、
 よりドラスティックに改革を進めるべきだと思います。

 その道筋は、

 (1)地方公営企業法の全部適用
        ↓
 (2)うわまち病院と同じように民間への委託(あるいは完全民営化)

 あるいは、

 (3)独立行政法人化する

 が妥当だと考えています。

 これは、選挙で当選した直後から訴えている
 フジノの政策目標の1つです。

 特に、(1)については
 政治家として、フジノの残り任期中(1年半)に必ず道筋をつけます。

 これは政治家としての約束です。
 必ず実現させます。



2005年10月16日(日)のフジノ
● 人生は、けっこうしんどい

 スケジュール表を見るたびに
 いつになったら休めるのだろうかとクラクラします。

 最近は、明日より先のスケジュールのことは
 なるべく考えないようにしています。

 そうしないと、
 終わりが無くてつらくなってしまうからです。

 ...休みたいなあ。



2005年10月15日(土)のフジノ
● 2日間だけ、余裕ができました

 はじめは17日(月)の本会議で
 『不認定の討論』をする予定だったのですが
 昨日の決算特別委員会の場で『討論』を行ないました。

 そこで本会議では発言しないことになりました。

 もともとは、この土日も
 徹底的に本会議へ向けて準備をする予定でしたが、
 これでスケジュールに
 少しだけ余裕ができました。

 いつも忙しくて自由に動けないのですが
 『予定が流れた時の別スケジュール』を作っています。

 今日はその『予定が流れた時の別スケジュール』で
 動くことができました。

 午前中は
 中学生たちの生徒会が行なった
 横須賀市中学校『主張の会』へ行きました。

 お昼は30分だけ、
 手術のために入院していた友人の快気祝いへ。

 午後は、去年からずっと行きたかった
 政策学校『NPO法人一新塾』の説明会へ行きました。

 今は三田からの帰りの京浜急行の中で
 この文章を打っています。

 決算議会が終わっても
 少なくとも11月6日までスケジュールが厳しいので
 せめて明日だけは
 家族と過ごせるといいなあと思います。


● 中学生たちの生徒会による『主張の会』へ行きました

 中学生の生徒会による『主張の会』は
 何としても行きたかったイベントでした。

 どんな内容かというと、
 横須賀市がメディアに対して
 配布した資料によると、こんな感じです。



 『横須賀市中学校主張の会開催について』

 本市では、中学生による主張大会及び主張の会を
 隔年開催しております。

 今年度は、主張の会となり、
 生徒会生徒代表によるパネルディスカッションを通して、
 自らの考えを発表したり様々な考えを知って
 自分の考えを深めたりすることを目的としています。

 生徒たちにとっては、
 日頃考えていることや感じていることを発表する数少ない機会です。

 広く地域にご紹介いただくとともに、
 ご多忙とは存じますが、
 是非お出かけ下さいますようご案内申し上げます。

 内容 市内中学校生徒会代表者によるパネルディスカッション
     テーマ「学校で何を学ぶか?」

 時間割 9:00〜 9:30 受 付
      9:30〜 9:45 開会式
      9:45〜11:30 パネルディスカッション
     11:30〜11:45 閉会式



 横須賀市内の中学生で生徒会のメンバーは
 全ての学校が集まって
 『連合生徒会』というものを作っています。

 また、年に1回集まって
 リーダースキャンプ(通称リーキャン)というものを
 泊りがけで行ないます。

 16〜17年前程にフジノは
 武山中学校の生徒会長をしていました。

 ふつう生徒会っていうと、
 ガリ勉とか内申書目当てのヤツだとか
 先生に好かれるヤツがなるというイメージがあったと思います。

 でも、僕の代のメンバーは
 本当に気合の入った人しかいませんでした。

 理由はカンタン。

 メンバーは僕が選んで良かったから。

 だから面接をして、
 気合の入っている人だけを
 選ばせてもらいました。

 だから、15年以上経っている今でも
 当時のメンバーはみんなつながっているんですね。
 何年経っても当時の気合が入っているままの人ばかりです。

 そんなフジノたちもメンバーと共に、
 リーキャンに参加しました。

 このリーキャンで他校の仲間たちと過ごした時間は
 ものすごく貴重でした。高校に入ってからもつながりがありました。
 その後に1度も会っていない人でさえも、
 フジノが市議会議員選挙の立候補の時には
 わざわざ連絡をもらえたりしました。

 ふだんの学校生活に加えて
 こんな時間を過ごせた機会でした。

 だから、今またかつての僕たちのように
 連合生徒会として活動をしている生徒達のことを
 率直に見たいと思いました。

 彼ら/彼女らがイベントを行なうのであれば
 ぜひともその場に行ってみたいと思ったのです。

 これが『主張の会』を訪れた理由です。

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 (ここまで書いたところで快速特急が止まってしまいました。
  人身事故があったとのことです。とてもつらいことです...。
  7分後に運行を再開しました)

 約10名のパネラーたちが壇上にのぼって
 司会が出すテーマについて意見を述べました。

 会場であるホールの参加者の99%が中学生たちで
 200〜300名はいたと思います。



 時々は先生がアドバイスをするのですが
 あくまでも入場とか退場をスムーズに行なう時だけで
 ほぼ全ての進行は中学生によって行なわれていました。

 『主張の会』というタイトルから
 何となく一方通行の言いっ放し(青年の主張みたいな)かと
 イメージをしていました。

 でも、実際には
 パネラーも意見を言いますが、
 会場からも積極的に意見が述べられたり質問が出されました。

 参加していた中学生の活発な意見に
 当時の自分たちを重ねて見てました。


● 中学生は『大人』か?

 いくつものテーマが次々と話し合われていき、
 最後に『大人とは何か?』になりました。

 パネラーがそれぞれに
 自分の意見を述べていきました。

 次に、会場の中学生たちから意見が出ました。

 その中の1人が、こう言いました。

 「今日参加している大人のみなさんに質問します。
  私たち中学生に、『大人だな』と感じることはなんですか?」

 司会がフジノたちの座っている一般席に向けて

 「どなたかお答えいただけますか?」

 と尋ねました。

 数秒間が流れました。

 でも、誰も手を挙げないの!

 子ども達が懸命にいろんな意見を言っているのに!

 「大人とは、責任が取れる人だと思います」とか
 「大人とは、自分の意見をしっかり言える人だと思います」とか
 「大人とは、周りに流されない人だと思います」とか

 理想の大人像を語っているのに。

 参ったよ。

 このまま誰も発言しなかったら
 大人として致命的なことになるよ。

 少なくともこの会場にいる子ども達には
 ここに座っている一般席の大人は
 大人だとはもう思ってもらえなくなる。

 しかたないなあ...。

 いつもなるべく目立たないようにして
 「政治家がでしゃばってるよ」とか
 「票目当てに来やがって」とか
 言われないようにしているのだけれども、手を挙げましたよ。

 この状況で誰も発言しなかったら
 大人は総崩れだよ。情けない。

 「はい!」

 と手を挙げました。

 そうしたら、同時に
 もう1人の男性(たぶん引率の先生)が手を挙げました。

 やれやれ、この人(たぶん先生)に発言してもらって
 おれは引っ込んでおこう、と思ったら
 司会から「2名の方、お願いします」と
 言われてしまいました。やれやれ。

 まず、その方が話をしました。

 次に、フジノはこんな主旨の発言をしました。

 「僕は、中学生には『大人』を感じることは全くありません。

  何故なら大人とは
  自分で稼いで
  自分で食べていかれることが最低条件だからです。

  けれども、それはみなさんを否定することではありません。

  中学時代には中学時代にしか
  体験できないことがたくさんあります。

  それらを全力で体験することが
  大切なのではないかと考えています」

 たぶん、会場にいた全ての中学生が
 フジノのことをむかついただろうなあと思います。

 けれども、フジノは大人として
 言うべきことは言わなければならないといつも考えています。


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