まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2006年4月20日(木)のフジノ
● 天木直人さんとの再会

 今夜、あの天木直人さんと7ヶ月ぶりに再会しました。

 お元気そうな姿に接することができて
 それだけで本当にうれしかったのですが、
 あの直言居士の『天木節』が変わっていないのを聞けたのが
 さらにうれしかったです。

 平和サークル『ティンクル』という
 昨年10月に数人の有志でつくられた若いサークルの
 第2回のイベントとして、天木直人さんの講演会が行なわれました。

 タイトルは

 『アメリカの言いなりでいいのか、日本?』

 でした。

 今でこそフジノの主張として、

 「原子力空母配備には絶対反対!」

 「基地の問題は基地が存在する限り、無くならない」

 「誇りある国として日本にはアメリカ軍の基地はいらない!」

 というセリフは当たり前のものになりました。

 けれども、この想いを率直に言えるようになったのは
 天木直人さんとの出会いが本当に影響を与えています。

 それまでは外交・安全保障問題に対して
 控えめな態度を取って逃げてきたフジノにとって

 「たとえ地方議員であろうと、外交・安全保障に対して
  日本人としてきちんと想いを伝えていくべきなのだ」

 とその姿を通じて教えてくれたのが天木さんなのです。

 今日の講演も、天木さんらしい言葉をたくさん聞くことができました。

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 講演後、天木直人さんと再会を喜びあって
 一緒に写真を撮ってもらいました。

 「フジノくん、何かあったらいつでも横須賀に応援にかけつけるからね」

 と、ありがたいお言葉をいただきました。

 いや、僕の方こそ!
 天木さんに何かがあればいつでもお手伝いに行きます!



 それにしても、あの暑かった
 去年の9月はもう遠い昔のような気がします。

 天木さんが横須賀に乗り込んできてくれて
 そして、たった1人きりで小泉首相にケンカを売ったのは
 サイコーにカッコよかったです。

天木直人さんとフジノ  演説する
 天木さん。

 応援する
 フジノ。

 昨年9月の
 総選挙での
 ひとこま。

 人としての潔さ、信念を貫く強さ、侍のような在り方、
 そんなすごさを間近で感じられたのは
 本当に感動的な体験でした。

 当時、横須賀市議会議員で
 天木直人さんを応援したのはフジノたった1人でした。

 でも、今でもフジノは天木さんを応援したことを
 今も変わらずに強く誇りに感じています。


● 市民病院は本当に改革を実現できるか

 夕方、一柳議員原島議員とお話しする時間があったので
 3人の共通の関心ごとである
 『市民病院改革』についてお話しました。

 いちおう増員された地域医療連携室の今後、
 スタートしたのに何故か外部に広報されない患者支援室
 経営改善計画の会議が傍聴不可であること、などなど。

 フジノにとっては
 どれもすごく関心があります。

 特に、4月25日に第2回目が開催される
 市民病院の経営改革の為の会議が「傍聴不可」なのが
 非常に残念です。

 確かにフジノは『病院経営』の知識は
 弱いかもしれません。

 それでも昨年1年間だけでも
 4冊の病院経営に関する本を読みました。

 他の自治体病院での経営改革の事例も
 いろいろたくさん調べてきました。

 発言することはできなくても
 傍聴くらいはしたいよなあ...。

 傍聴者の存在くらいで
 萎縮するような出席者(ドクターたち)では無いでしょうし。

 また、一柳議員によると
 患者支援室の存在が何故かアピールされていない、とのこと。
 院内にその存在を知らせる張り紙などは無いそうです。

 確かにHPを見ても特にお知らせは無いですね。何故?

 時間をつくって市民病院については
 その変化をチェックしていきたいです。



2006年4月19日(水)のフジノ
● 自殺へと追い込まれる「要因」を減らすことは重要な対策

 保坂隆教授(東海大学)による研究の結果が
 ニュースとして報道されました。

 在宅で介護をしている方のうち、
 65才以上の方の3割が「死んでしまいたい」と感じている


 というものです。

 自宅で介護をしている方々を対象に
 全国で5万人を調査しました。

 詳しい内容は論文を読まなければ分かりませんが、
 報道されている記事を読むにつけても
 政治家としてやらなければならないことを
 改めて意識させられます。

 保坂先生は昨年発表した研究である
 『自殺企図の実態と予防介入に関する研究』の中で

 「在宅介護をしている方々の実態についての
  大規模調査を行なう予定である」

 と書いていました。

 今回の研究は、そこで指摘されていたものだと思います。

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 自殺予防対策は、かけ声の段階から
 具体的な対策の段階へと移っています。

 あらゆる原因を全て潰していくことが必要です。

 例えば、今回の保坂先生の研究を受けて
 次のような作業を細かく行なっていくべきです。

 ・65才以上の3割が「死んでしまいたい」と感じている

   ↓

 ・介護の負担を最も感じるのはどういう時か?

   ↓ (研究結果をさらに詳しく調べて実態を把握する必要がある)

 ・その負担を取り除くことはできるか?
     (政治による介入で状況を改善できる可能性を探る)

 研究者の方々の成果を
 実際にアクションとして徹底的に活用していくことが
 政治・行政の仕事ですよね。


● 徘徊をする高齢者の数はどれくらいなのか(横須賀の場合)

 徘徊をする高齢者の方々について
 このコーナーでシリーズで書き始めて今回が4回目になります。

 今回は、横須賀市の長寿社会課に作成をお願いしていた
 ある推計データについて紹介します。


 平成18年2月末現在の
 横須賀市の介護認定を受けている1万2997人のうち、
 外出すると戻れなくなってしまう認知症高齢者は、

  310人(2.4%)。


 徘徊をする方の『実数』を把握するのは
 ものすごく難しい作業なので、実際にはムリだと思います。

 そこで、長寿社会課に依頼して
 推計値を出してもらいました。

 介護認定の時に使っている
 『認定調査票』というものがあります。

 この調査票の中に

 「7.問題行動について
  シ.外出すると病院・施設・家などに1人で戻れなくなることがある」

 という項目があります。

 ここにチェックした方の数を
 平成18年2月に介護認定を受けた1112人の
 全データから調べてもらいました。

 この数字はあくまでも推計値ですが
 横須賀市で徘徊に関するデータが出されたのは
 フジノが調べた限りでは、今回が初めてではないかと思います。

 徘徊に対する施策を考えていく上で、
 非常に意味のある重い数字だと思います。

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 長寿社会課にはとても感謝しています。

 改正介護保険法のスタートによって4月から新しく
 長寿社会課の中に『地域包括支援センター』が設置されました。

 業務負担が増している中で、
 新たに1100件のデータをチェックしてもらうのは
 とても大変な作業だったと思います。

 当初は「5月までに作成できれば」と考えていたのですが
 10日以上も早くデータを作成していただきました。

 改めて、ありがとうございました。


● 徘徊をする高齢者の方とご家族を守る為に何ができるか

 体力の衰えによって歩けなくなったり、
 特別養護老人ホームに入所して自宅での生活では無くなると
 徘徊はひとまず形としては無くなります。

 けれども、高齢者の方の数は増えていきますから
 常に徘徊をする方の数も存在し続ける訳です。

 今回いただいた推計値に基づいて仮定するならば
 常に2〜3%の方が徘徊をしている可能性があります。

 徘徊をする方ご自身の安全を守ることは
 ご家族の安全を守ることでもあります。

 毎日毎晩どこかへ行ってしまうことから来る負担感は
 とても大きなものがあります。

 交通の激しい道路の真ん中を歩いているのではないか、
 事故に遭ってしまうのではないか。

 でも、それが毎日毎日続くと
 「いっそ事故に遭って亡くなってしまえばいい」とさえ思ってしまう。

 けれども、実際に事故に遭って亡くなってしまえば
 言葉とは裏腹に、心理的に受けるダメージの大きさには
 すさまじいものがあります。

 実際にフジノは、
 徘徊をする高齢者の方を介護している方から
 上に書いたような悲しい言葉を聞いたことがあります。

 そんな言葉を
 介護しているご家族が言わなくても良いまちにしたいです。

 それはつまり、保坂先生の研究からも分かるとおり、
 自殺の要因を減らすことでもあります。


● 私的・公的なネットワークづくり

 現在の横須賀市には、社会福祉協議会が行なっている
 『徘徊高齢者・障がい者探索サービス』があります。

 これは今年度いっぱいで終わってしまうのですが
 PHS発信機を使った、場所を特定するサービスです。

 また、横須賀警察署の生活安全課では
 通報を受けると、無線を使って各所に連絡を取ってくれます。
 (夕方17時まで)

 さらに、いくつかの在宅介護支援センターでは
 その地域をまわっているデイサービスへの送迎をしている車に対して
 徘徊をしている方の服装や年齢などを伝えて
 注意を促しているようです。

 このように、公式・非公式を問わず
 徘徊をしている方を守るためにいくつもの取り組みがあります。

 そこで、フジノとしては
 改めてこれらをネットワークとして結ぶことを提案します。

 個人情報保護のかねあいで、
 本来は人の命を守る為に必要な情報までもが
 情報の共有をすることが難しくなっています。

 ならば、最優先すべき「命を守ること」のために
 一定のルールをあらかじめ定めておけば良いのだと思います。

 すでに他自治体ではいくつも実践されていますが
 『徘徊高齢者SOSネットワーク』(リンク先は三浦市です)を参考に
 横須賀市でも形にしていくのが良いのかなと
 フジノは今、考えています。

 さらに良いアイディアがあれば
 あなたもどんどん提案してくださいね。

 よろしくお願いします。



2006年4月18日(火)のフジノ
● アメリカによる「安全性」の説明

 昨日記したアメリカ側による
 「安全性」の説明(ファクトシート)はこちらのHPをご覧下さい。

 在日アメリカ大使館のHPに
 ファクトシートが掲載されていました。

 さて、ひととおり読んでみたフジノの意見は

 「これまでアメリカ軍がくりかえし説明してきたことと
  どこが違うんだろうか。何も根拠なんて説明されていないじゃないか」

 というものです。

 これだけでは『安全性の証明』にはならないとフジノは思います。

 一方、アメリカを訪れて
 原子力空母の安全性を視察しにいっている訪米団も
 原子炉に近づくどころか関連施設も見せてもらえなかったようです。

 わずか1時間、原子力空母の上の
 甲板だとかワイヤ収納室を見てまわって
 アメリカ軍からいろいろな説明を受けただけみたいです。

 日本で外務省を通じて渡してきた書類からも
 わざわざアメリカまで行っている視察団に対しても
 本当に安心できるような『安全性の証拠』は示されていません。

 したがって、フジノは原子力空母反対のままです。

 こんな現状では賛成する理由が思いつけません。
 全く反対のままです。

 蒲谷市長が昨日発言した

 「反対する理由を思いつけない」

 というような態度ではリーダーとしてダメだと思います。

 しっかりと資料を専門家に検証してもらい、
 視察団の視察結果が本当に有効なものであるかを見極めて、
 そして市民のリーダーとして
 信念を貫くべきです。


● 市長の『まちづくりミーティング』in大津行政センター

 新年度として第1回目の『まちづくりミーティング』
 今夜、大津行政センターで行なわれました。

まちづくりミーティングin大津行政センター

 市長がタウンミーティングを行なって
 市民のみなさんとふだんから語り合うということそのものには
 フジノは大賛成の立場です。

 そもそも沢田前市長時代に
 「タウンミーティングを行なうべきだ」と提案したのもフジノですし...。

 つい先日の本会議でも、
 「さらに市民の方々が利用しやすいタウンミーティングの在り方」
 について提案をしてきました。

 そんな立場からすると
 蒲谷市長の受け答えがかなりスムーズになってきたこと、
 市民の方からの質問に対して的確に応じていること、
 などについては
 とても評価しています。

 これからもその姿勢はぜひ続けてほしいと思います。

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 けれども、原子力空母配備問題については
 本当に昨日の今日なのに
 市民の方々に対して
 説明がほとんど無かったことには強く失望しました。

 お1人の女性が質問をしたことに対して
 カンタンにいつもどおりの答えをしただけ。

 時間にしたらわずか3分くらいのことだったと思います。

 これだけ大きく情勢が動き出しているのだから
 市長として現状についてきちんと説明を行なって、
 説明責任を果たす必要があります。

 タウンミーティングはもちろん『声を聞く場』です。

 けれども『説明責任を果たす場』でもあるわけです。

 市長が生の声で、このまちの問題について
 市民の方々にきちんと理解を求める場でなければいけないはずです。

 それにもかかわらず、このまちの未来を左右する問題について
 2時間のタウンミーティングでわずか3分しか触れないのは
 非常におかしいことだと思います。

 参加して、とても残念に感じました。


● カフェトーク(昼版)でした

 今日はカフェトークでした。

 20才の方から50代の方まで、8人の方が参加してくれました。

 ・NPO法人で活躍をしている方

 ・横須賀でカフェを経営している方

 ・援助職になるべく学んでいる方

 ・わざわざ横浜から来てくださった方

 など、いろいろな方が来てくれました。感謝、感謝です。

 今日は、参加者の方のお話に感動することが多くありました。

 優しさやこころの温かさを持つ方が
 そこに至るまでには
 本当にたくさんの苦しみを体験されてきたのだなあ、と
 改めて知りました。

 また、物事をそれでも前向きに見つめながら生きていく、
 そんな姿勢に頼もしさを強く感じました。

 そんな方々とお会いできたことは
 本当に僕にとっても、貴重な体験でした。ありがとうございました。

 今月中にもう1回、時間をやりくりして
 カフェトーク(夜版)をやりたいと思っています。

 こうやって、いろいろな方々のいろいろなお話をうかがって
 出会って、つながって、いろいろな人と人との化学反応が起こるのは
 すごいことだなあとつくづく感じます。

 また日程が決まったら連絡しますので
 ぜひ気楽に来て下さいね。


● 介護の便利グッズを探しにいってきました 

 こないだ『認知症高齢者の介護者の集い』に参加した時に
 とても良い介護グッズを紹介していただいたので
 その実物を見るために、
 展示をしてある横浜に行ってきました。

 ここの13階に、
 福祉カンケーのグッズが
 いろいろ置いてあるんです。

 でも、すごく対応が悪くて
 すっかりイヤな気持ちになって
 帰ってきました。

 見たかったグッズは
 結局見つかりませんでした。

 見つからないのは
 しかたがないとしても
 嫌そうに探すんですよね、
 職員さんが。

 この職員さんたちはきっと、
 僕が名刺を出したりしたら対応が変わりそうで
 それがまた僕を不快にさせました。

 大きな声で

 「ここには絶対に無いよ。自分でインターネットで探してよ」

 と、くりかえし言われて、わざわざ横浜まで来て
 すごくムダ足だったとつくづく感じました。

 横須賀ではこんな対応は考えられないよ。
 やれやれ。



2006年4月17日(月)のフジノ
● 蒲谷市長は「原子力空母を認める」に変わるのか

 今日、外務省から日米安全保障条約課長が
 横須賀にやってきました。

 原子力空母は安全だという
 アメリカ側の説明文書を持ってきたのです。

 この件について、蒲谷市長は記者会見をひらきました。
 (神奈川新聞朝日新聞

 インターネット上の新聞各紙のニュース記事を読む限り、

 「資料が信頼のおけるものであれば、反対する理由を思いつけない」

 「(通常型空母を求める)情勢は極めて難しい」

 という、かなり後退した発言ばかり。

 蒲谷市長は立候補した時のマニフェストに
 原子力空母ではなく

 「市民の総意を受けとめながら、
  通常型空母の配備こそが最善の選択肢として、国に求めていきます」

 と明記しています。

 蒲谷市長は、選挙公約を守るために
 最後まで闘ってほしい。市民のリーダーなのだから。


● アメリカ側が提示したファクトシートを明日から掲載します

 外務省からの今回の件について
 企画調整部長から連絡が入ったのが17時34分のことだったので
 アメリカ側が提示したファクトシート(情報提供に関する書類)を
 まだ実際に読むことができていません。

 明日から、それらを全てHP上にアップしますので
 アメリカ側の説明を一緒に検討していきましょうね。

 昨年11月29日に行なったフジノの
 蒲谷市長への一般質問で述べた原子力空母の問題点が
 きちんと説明されていることを期待します。


● 河野太郎・法務副大臣のお話をうかがいました

 今日は18時半から
 さいか屋南館でひらかれた『女性の勉強会』に参加させて頂きました。
 河野太郎・法務副大臣の講演を聞くためです。

 この勉強会にフジノが参加することを知ったある方が

 「河野さんは原子力空母賛成の講演をやるのだから
  反対派のフジノさんが行ったら、まわりから白い目で見られるよ」

 と心配してくれました。

 でも、原子力空母の問題を除けば
 もともとフジノは河野太郎さんという政治家の活動を
 高く評価しています。

 河野さんの著作も読みましたし、
 メルマガもふだんから読んでいます。

 以前も書きましたが
 山本一太さんや河野太郎さんという存在は
 『次代の外交を担うリーダーたち』だとフジノは考えています。

 確かに河野さんは原子力空母配備については賛成派であり、
 フジノとは正反対の立場です。

 けれども、何百人といる国会議員の中で
 「賛成の立場であること」と「その理由」を広く世間に対して
 きちんと説明責任を果たして人がどれだけいるでしょうか。

 フジノが調べてきた限りでは
 河野太郎さんだけだと思います。

 その意味で、正反対の立場ではあっても
 河野さんの行動そのものは政治家として正しいと思います。

 すでにご自身のHPで『原子力空母を配備すべし』という主張を
 数ヶ月前から掲載されています。

 これもフジノは掲載と同時にすぐ読みましたし、
 河野さんの論拠は理解していました。

 だからこそ今日は、あらためて直接に話す言葉を
 聞いてみたいと思いました。

 白い目で見られることを心配してくれた方の言うように
 フジノにとっては
 確かに『アウェー』な感じが強い集まりの場ではありましたが、
 それでも絶対に行くべき講演だと思いました。


 さて、内容そのものについては
 神奈川新聞が報道しているとおりでした。

 1時間半にわたって、原稿を見ることも無く、
 ご自分の言葉で分かりやすくその主張を説明されていました。

 今日新しく動きがあった外務省の対応なども触れていましたが、
 基本的にはHPにパワーポイントで掲載している主張を
 述べたものでした。

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 さて、そんな『アウェー』な存在であるフジノを
 こころよく参加させてくださった主催者の方々には
 とても感謝しています。

 政治家フジノが何よりもイヤなことは
 市民のみなさんが
 立場が賛成であれ反対であれ、
 自分自身で考えることなく流れに流されてしまうことです。

 今回の勉強会はまさに「自分自身で考える場を持つ」という
 主催者の方々の強い意思によって行なわれたものでした。

 そういう場を開催されたことは
 とても素晴らしいことで、高い評価を受けるべきことだと思います。

 また、反対の立場である人間(フジノですね)にも
 門戸を開いてくれていることからも
 オープンな議論ができる場として、素晴らしいと思いました。

 ありがとうございました。


● 明日はカフェトーク(昼版)です

 これを書いているのはすでに夜中なので
 正確には今日なのですけれどもカフェトークを行います。

 時間はお昼12〜14時です。
 場所はカフェレストラン『BUENO』さんです。
 (横須賀中央駅前のモアーズ1階)

 前回も新宿からわざわざ来てくれた方がいたり、
 数年前からHPを見てくれているという方が
 勇気を出して来てくれました。

 初めての場に来るということは
 かなり勇気がいることだとは思います。

 でも、まあ、カフェトークは
 実際に参加してもらうと分かると思うのですが

 予想しているものよりも
 すごくテンション低いと思います。

 しばしばイメージされるような政治家の
 テンション高い集まりでは無いことは確かです。

 (何よりも僕のテンションがもともと低いですから...)

 というわけで、気が向いたら来てみて下さい。

 ではでは。



2006年4月16日(日)のフジノ
● 僕たちの世代が発信する『文化』を受けとめてみてください

 フジノは『財政的な理由』から

 ・美術館建設(50億円)
 ・新中央図書館建設(50億円)

 などのハコモノに反対してきました。

 けれども、反フジノ派の多くが

 「フジノは文化に理解が無い」

 「フジノは芸術を愛するこころが無い」

 「だから美術館建設にも新中央図書館建設にも反対している」

 とデマを流してきました。

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 僕は人生をつうじて
 高村光太郎の彫刻と詩を愛してきました。

 高校時代からはニーチェをくりかえし読んできました。
 ポール=オースターが好きで原書の発売と共にすぐに買います。

 小学校からの夢は映画監督になることで
 その夢を果たすべく映画会社に就職しました。

 ふだんの生活の中で
 絵画・写真・オブジェ・陶芸などを自ら創る方々と交流があります。

 音楽はクラシックもジャズもパンクもジャンルを問わずに好きで、
 コンサート会場に足を運ぶこともあれば、今でも
 高校生から招かれてライブハウスやクラブで
 ライブを聴きに行くこともあります。

 ダンスをする方々とも交わりがあります。

 文学・哲学・音楽・舞踊・美術は、
 いつも僕の暮らしの中にあります。

 そんな暮らしを送っている僕にとって
 反フジノ派のデマは、嫌がらせそのものでした。

 ときどきデマを真に受けた市民の方々から
 「フジノさんは文化に理解が無いから」と批判されました。

 そんな市民の方々は
 財政について決して考えてはくれませんでした。

 そして、文化とはハコモノの中から生まれるものではなく、
 表現したいという内面の衝動から生まれるものだということを
 決して理解してくれようとはしませんでした。

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 また、市議会でのフジノとの激しいやりとりの中で
 しばしば沢田前市長はこんな答弁をしました。

 「あなたは、文化に対する哲学を何も語っていない。
  芸術に対する自らの哲学を語るべきだ」

 僕は、あえてその言葉には答えませんでした。

 何故なら、ヴィトゲンシュタインを学んできた人間として
 自らが語りうる以上のことを語ってはならない、
 という大原則を守りたいからです。

 僕にとって、あらゆる芸術は
 かんたんに薄っぺらい言葉で語るようなものではありません。

 前市長の質問に答えない僕に対して
 「文化に対する哲学が無い」というレッテルが貼られました。

 僕はそういうこと全てを
 むなしく感じていました。

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 今回、僕はそれに対して
 1つの僕なりの答えを提示したいと思っています。

 僕たちの世代が信じる、
 リアルな毎日の暮らしの中から生まれてくる/生み出されるアート。

 フジノは「文化哲学」なんて言葉では語るつもりは
 最初からありません。語りえないから文化なのです。

 同世代の友人たちが
 提示するこの『詩孫』が僕にとっては
 1つの答えです。


 ことば。音。踊り。流木。

 ぜひ僕たちの世代のアートを
 うけとめてみてください。


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