まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2006年2月24日(金)のフジノ
● 本会議での質問の順番

 今日の議会運営委員会で
 本会議での質問の順番が決まりました。

 3月2日(木)

  1.共産党
  2.自民市民クラブ
  3.吉田雄人
  4.一柳洋
  5.原島ひろ子
  6.フジノ
  7.改革よこすか
  8.新生よこすか

 です。たぶんフジノは午後になると思います。



2006年2月23日(木)のフジノ
● フジノは本気で「寄附文化」を横須賀に生み出します

 昨日の民生常任委員会で
 フジノはこんなやりとりをしました。

 まず、こども育成部の補正予算案の中に

 (歳入)寄附金 120万円
 (歳出)小型四輪乗用車ほか購入


 というものがありました。

 寄附が2件あって
 合計120万円にもなったので増額補正を組んだのです。

 そして、これまでは車の確保ができておらず
 関係機関との連携に不自由を感じていたので
 自動車を購入する、という補正予算案です。

 それに対して、

 横須賀市に『寄附文化』を生み出したい

 と真剣に考えているフジノは
 このようなやりとりをしました。


(メモにもとづく「要旨の再現」であって、議事録ではありません)



 寄附をして下さった方々に
 その理由を尋ねましたか?

 例えば、大きな相続があったとか、
 あるいはお子さんを亡くされたなどの理由から
 お香典を寄附されたとか。









 こども育成部が新しくできたということもあり、
 「お子さんのために役立ててほしい」
 とのことで
 ご寄附をいただきました。




 寄附をして下さった方々への
 お礼の対応は行ないましたか?

 これまで各部では寄附をいただくたびに
 感謝状を出していると聞いていますが
 今回も感謝状を出したのでしょうか?








 1名の方は匿名をご希望なさったので
 特には感謝状は出しておりません。

 もう1名の方には感謝状をお渡ししました。




 わかりました。

 ところで、寄附金というのは
 本市の歳入の中でかなりの割合を占めているのですが
 寄附金をより多く得るための方策を
 検討したことはありますか?

 例えば、寄附をいただいて樹木を植えた場合などは
 その木に寄付者の名前を書いたプレートをつけたりしますよね。

 そのような対応は検討したことがありますか?








 かつて寄附を受けた際に
 鶴が丘保育園の棚を購入したことがありますが
 その棚には寄贈者の名前をつけています。

 それ以外には、特に寄附を増加させる方策の
 検討ということはしたことがありません。



 この部長との質疑をしているあいだに
 委員会室ではコソコソ笑いというかコソコソ話というか

 「寄附なんて」

 「寄附を増やしてどうするんだ」

 「またフジノは変なことを言い出して」


 という感じの雰囲気でいっぱいになりました。

 けれども、その笑いやコソコソ話は
 寄附に対する『凝り固まった考え』で間違っている、
 と断言したいと思います。

 寄附こそ、市民が市民を支える社会の大切な文化なのです。


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 2005年9月に『三井トラスト・ホールディングス』が発表した
 調査報告『わが国の寄附文化隆盛に向けて』があります。

 詳しいデータが出ています。

 これを読むまでも無く、
 かねてから「日本は寄附の文化が育っていない」と
 言われ続けてきました。

 特に、ここ10年間の1世帯あたりの
 平均寄附額は約3000円です。

 寄附全体の金額の中で
 個人が寄附する割合はわずか5%しかありません。

 寄附大国アメリカでは
 寄附全体の金額の中で80%が個人からの寄附なのですね。

 そんな理由の大きなものが
 やっぱり税控除が弱いことだとフジノは考えています。

 寄附をしたら税金が少し免除される、というしくみが
 今の日本にもあることはありますが、わずかです。

 寄附をすることが公の利益にもなるし
 自分自身の税金も減る、
 というインセンティブが無ければ
 寄附を増やすことはできないとフジノは考えています。

 寄附というのは、何かの活動を信頼して
 お金という形でその活動を後押しするものであって
 特にNPOやNGOの活動を支える大きな資金源であるべきなのです。

 それがこの国ではうまく機能していません。

 それを「横須賀市レベルから変えたい」と
 フジノは真剣に考えています。

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 そんな想いから
 フジノは昨年10月5日の決算特別委員会でも
 財政部長とこのような質疑をしました。





 では、続きまして、一般寄附について質問します。

 他部の特定寄附について同じ質問をしたのですが、

 これからは市税収入等の伸びが見込めない、
 あるいは国からの補助金の増加も見込めない中で、

 寄附金はその市への信託と信頼感から
 寄附をしてくださるわけです。

 特に特定寄附と違って、
 一般寄附は
 まさに市そのものへの信頼をあらわしている
 と思うのです。

 感謝状を出しているという話は他部でお聞きしたのですが、
 それ以外に寄附の増加を促すための施策は、
 現在行っていますか。






 特にやっておりません。





 例えば大きな土地を寄附してくれたといった場合、
 住民税をパーセンテージを決めて控除するなど、
 寄附を促す仕組みをつくっていく形ができればと思います。

 というのも、
 歳入の中に占める寄附の割合はかなり大きいのです。

 これから高齢社会の中で、
 例えばお子さんがいらっしゃらない、
 お孫さんがいらっしゃらない、
 相続する方がいらっしゃらないといった中で、
 生前に自分の住んでいる町へ寄附をして、
 貢献をしたいと考える方は確実にいらっしゃるのです。

 そういったことも考慮していただけたらと思います。
 いかがでしょうか。





 まず1点、行政ですから、
 御存じのように
 寄附を当てにして仕事するということは、
 率直に申し上げまして
 ちょっと筋が違っていないかという気がいたします。

 ただ、別の意味で市に対して、
 市政に対して協力をしたり、
 援助をしていただくという気持ちで
 寄附をしていただけることですので、

 私どもの方が積極的に寄附をしてくださいというのは
 はばかれると思いますけれども、

 ただ税の控除というのは、
 例えば社会福祉の寄附などであれば、
 法人、個人を問わず
 控除財源として税の控除の対象になったり、
 そういう仕組みは国税の範囲でありますので、
 目下のところはそれが妥当ではないかと思っております。




 若干認識の差があって非常に残念です。

 例えば
 今までは市町村が広告収入を見込むことは
 常識外れであったのですが、
 他市町村では
 それを積極的に行っています。

 寄附というのは、
 従来の考えでいけば
 善意のあらわれといったような考え方があって、

 市町村が積極的にそれを促すというのは
 的外れだったかもしれません。

 ただ、これからは
 積極的な社会参加という意味での寄附を募っていくのは、
 決して行政の趣旨から
 外れているものではないと思います。

 市への信託だという認識は共有できましたので、
 寄附促進のしくみづくりも
 考えていただけたらと思っております。



 2人は、全くかみあってませんね(笑)

 税収の増加が見込めない中では
 あらゆる知恵をふりしぼることが当然に必要です。

 その中で、何故、
 「寄附の増加を求めるのは行政らしくない」のか分かりません。

 そもそも「行政らしい」ということは何なのか。

 フジノは今、民間企業から政治家になって
 市役所に民間企業の風を吹き込むために仕事をしている訳です。

 これまでの市職員が
 「行政らしい価値観」と信じてきたものであっても
 固まった価値観はゼロベースで見直して
 良いものは何でも取り入れて
 悪いものは全てぶっ壊すのが
 民間企業出身の政治家であるフジノの仕事です。

 寄附が増えることは
 NPOやNGOでは『評価』と同じです。

 また、日本の寄附文化を底上げするためにも
 フジノは積極的に横須賀市への寄附の増加をめざしていきます。


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 こういうこと書くと
 必ず「じゃあ、お前は寄附をしているのか」と
 尋ねられると思いますので、あらかじめ書いておきます。

 ・プランジャパンでフォスターペアレントをしています。
 ・あしなが育英会であしながさんをしています。



2006年2月22日(水)のフジノ
● 民生常任委員会でした

 今日は、民生常任委員会でした。

 今年度の補正予算案についてのみ、
 質疑を行ないました。

 補正予算、というのは
 『当初予算』の『修正』のことです。

 市は、4月にスタートして3月に終わります。
 この1年間をどのように行政サービスを行なっていくか、
 それが予算議会で決められた『当初予算』です。

 4月から当初予算がスタートするのですが
 1年が過ぎて2月末のこの時期になると
 いろいろな数字が決まってきます。

 予算というのは「見込み」なのですが
 1年経過すると「実績」になります。

 年が終わりに近づくにつれて
 実績の数字が見えてくるので当初予算から

 足りない分は増やして(=増額補正)
 多い分は減らす(=減額補正)

 という作業を行なうのですね。

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 そんな訳で、補正予算についての話し合いは
 比較的おだやかに終わることが多いです。

 あくまでも

 「年度末になったから見込みを調整・修正する」

 という感じですからね。

 でも、フジノ的には補正予算であっても
 それにからめて『自分のテーマ』を質問することにしています。
 そして、質問という形を取りながら
 提案をしていくことにしています。

 何といっても僕は市議として残り1年間しか無いわけですから
 質問できることは今のうちに全てしておかないとね。


● (続報)総合福祉会館8階レストランについて

 昨日お知らせした件について
 さっそく確認してきました。

 ・今までどおり、障がいのある方の雇用については
  1名の方が雇用される。

 ・養護学校などからの就労トレーニング等の受け入れも
  就労援助センターを通じて状況に応じて可能。

 ・赤字等による撤退がすぐなされるということは無い、と確認。

 大丈夫そうですね。良かった。

 今回は株式会社マルベルさんに運営が決まった訳ですが
 選考に当たっては
 4社も応募をしてくれたとのことです。

 事業所側の関心も高くて
 結果的に閉店していた期間も
 5ヶ月間と短めに終わりそうですね。

 とても良かったです。


● 来年度予算案の注目したい動き(その4)

 来年度予算案の中から、良い施策と納得がいかない施策を
 毎日少しずつ紹介していっています。

 まずは大賛成の施策です。



 (新)『里山保全・活用の推進(31万円)』

   公有地内でのモデル事業の実施
   民有地への実施拡大の検討
   里山・自然体験フェアの開催



 他の事業と比べるとすごく少ない予算額(31万5000円)ですが
 未来に受けるリターンは
 きっとすごく大きいはずの事業
です。

 実は、このまちにはもう大きな緑が残っていないのは
 三浦半島上空から撮った写真をみてもらうと
 とてもよく分かると思います。

 あ、最近はGoogleMapでも見られますよね。
 三浦半島を見てみてください。

 そんな現状がありますから、
 今残っている里山を守ることはものすごく大切なんです。

 けれども横須賀には林業もありませんし、
 里山を守っていくノウハウがなかなかありません。

 森は、定期的に下草刈りや間伐などの手入れをしていかないと
 樹木が守られないのですね。

 意外かもしれませんが、下草がきちんと刈られていなければ
 木の成長は大きく影響されてしまうんです。

 森林を守るには、人の手が入る必要があるのです。

 しかも、里山の多くは民有地(市の土地ではない)なのですが
 その土地を持っている方々も
 人手が無くてなかなか作業ができていません。

 これは横須賀だけでなくて
 全国的に状況は同じなんですね。

 ただ「民間の土地だから手が出せない」とあきらめて
 放っておいてしまえば、緑が減っていくだけです。

 そこで緑政部が考え出したのが、
 今回紹介するこの事業なのです!

 (1)まず公有地で森林づくりボランティアさんを育てる

 (2)楽しみながらボランティアになってもらうために
   かぶとむしの幼虫を育てたり、
   しいたけの栽培などをやってみる

 (3)自然に親しむしくみづくりをする

 (4)そして、民有地へと拡大していく


 これは見事だと思います。

 まず公有地(衣笠公園・くりはま花の国など)で
 自然と親しんでもらいながら
 楽しみながら森林づくりのノウハウを吸収してもらうのですね。

 そして、少しずつボランティアさんを養成していって
 ゆくゆくは民有地へと拡大していかれないかと
 その可能性を探っていくわけです。

 すでに今年度、この事業ができるかどうかを
 講師の方に来てもらって試行もしています。

 樹木というのは放っておけば40年もすれば朽ちて
 倒木も起こってしまう、そんな状況が目の前にあります。

 横須賀のアイデンティティーである自然は
 放っておいたら守ることはできません。

 みんなの力をあわせて、でも楽しみながら、
 里山を守っていきたいですね。

 来年度予算案が成立すれば
 3月25日の広報よこすかでこの募集があるはずです。

 僕もとても参加してみたいと思う事業です。

 こういう未来を守る事業って本当に良いですね。

 しかも35万円しか税金を使わない
 ローコストハイリターン。

 これこそ知恵をしぼってうみだした
 『公の仕事』の真骨頂
、とフジノは思います。

 素晴らしいですね〜。



2006年2月21日(火)のフジノ
● 予算議会がスタートしました!

 1年間4回行なわれる市議会の
 最初である3月議会(予算議会)がスタートしました。

 まず今日は、蒲谷市長による
 施政方針演説(1年間をこうしていく、という方向性を示す演説)が
 行なわれました。

 明日から委員会が始まります。

 本会議での一般質問は来週から始まります。

 (ちなみに予算議会だけ『一般質問』と呼ばないで
  『代表質問』と呼んでいます。ただの議会用語で同じものです)

 さて、フジノが質問する内容を記した発言通告書を
 議会事務局に提出しましたので
 こちらでも紹介します。



 <施政方針演説について>


 1.さらに「市民の声」を受けとめるために


 (1)まちづくりミーティングの今後の在り方について

 一定の成功をおさめたまちづくりミーティングだが、
 参加者に女性や若年層の参加が極端に少なく、
 障がいのある方々もほとんど参加していない。
 そこで今後は「参加しなかった層」をターゲットに
 参加をしやすい配慮
 (開催時間・会場の工夫など)をすべきではないか。

 さらに、施設に入所している
 障がいのある方や高齢の方など
 「そもそも参加ができない層」の声をくみあげるしくみを
 作るべきではないか。


 (2)アンケート等の少数意見の受けとめ方について

 市民アンケートで市民が望む施策の上位と
 市長が掲げる政策が合致していたことはとても良いことだが、
 多数派の意見のみの「偏重」に陥る恐れは無いか。

 市民ニーズには少数派であっても切実度の高い声がある。
 少数派の声を市長はどのようにして受けとめていくのか。


 (3)市民に身近な市長と感じてもらう広報戦略の必要性について

 市民の方々の声をさらに受けとめる上で
 「身近な市長」と感じてもらう為の
 広報戦略を進めていくべきではないか。

 例えば、ブログ公開など本市ホームページの
 市長コーナーをさらに充実する、
 三鷹市長のように充実したメーリングリストを行なう、
 などが挙げられる。
 市民に身近な市長と感じてもらう広報の在り方を
 市長はどのように考えるか。


 2.市民の安全・安心のまちづくりのために


 (1)犯罪被害者支援条例を制定すべきではないか

 「安全・安心なまちづくり」を実現するには
 防犯対策と同時に、
 発生してしまった犯罪の被害者を支援していく必要がある。
 国は犯罪被害者等基本法を定め、
 犯罪被害者への市町村の責務が明文化された。
 加えて、本市は米軍による犯罪の多発など
 他都市とは異なる特殊な状況がある。

 犯罪に直面した市民の人権と尊厳を守り、
 警察・司法・行政・NPOなど
 複数の支援をコーディネートするなど
 総合的な支援を行なっていくために、
 本市も犯罪被害者支援条例を制定すべきではないか。


 (2)DV・児童虐待に対する部署をこえた連携と
  虐待者の更正教育の必要性について

 増加するDVだが、
 子どもの面前でDVがなされればそれは児童虐待であると
 法律に明記されるようになり、
 DVと児童虐待は切り離さずに対処する必要がある。

 そこで、子ども育成部(YCAP・児童相談所)と
 男女共同参画課(デュオよこすか)が連携し、
 DVと児童虐待への一体となった対策を行なう必要がある
 と考えるがいかがか。

 また、DV・児童虐待への対応は
 被虐待者を保護すれば終わりではなく、
 虐待をする側の更正教育的なケアこそ最終的には必要である。

 DV加害者および児童虐待に対する更正教育を
 本市も積極的に行なっていくべきではないか。


 3.原子力空母配備の問題について


 (1)原子力空母配備の撤回に向けた今後の方針について

 重点施策の1つとして
 『米海軍横須賀基地空母後継艦について』は
 原子力空母配備の反対を市長は掲げたが、
 日米両政府は本市の意向を無視して
 2008年の原子力空母配備に向けて準備をすすめている。

 このような現状に対して、
 市長は配備撤回に向けて今後はどのような方針で臨むのか。


 (2)岩国市のように住民投票を行なうべきではないか

 空母艦載機の移転が計画されている山口県岩国市では
 3月に移転の賛否を問う住民投票を行なうが、
 全国的な関心も高く、
 日米両政府も注目していると報道されている。

 再度の提案になるが、
 本市も原子力空母配備の問題に対しては
 住民投票を行なうことではっきりと意思表明をすべく、
 市長は住民投票を発議すべきではないか。


 <来年度各会計予算案について>

 1.障害者自立支援法施行に伴う
  本市の障がい福祉の在り方について



 (1)本市独自の負担軽減策を取るべきではないか

 所得保障が十分では無いなど多数の要因から、
 障がいのある方々の不安と不満がとても強い
 障害者自立支援法が4月から施行されるが、
 横浜市と京都市と荒川区などは
 積極的な負担軽減策をうちだしている。

 これに対し、本市の来年度予算案には特に負担軽減策が無い。
 何故、本市では負担軽減策をうちださないのか。

 これでは障がいのある方々の
 医療・福祉への利用抑制を生み出すという
 福祉的な問題であることに加え、
 「都市間競争の時代」に隣市が
 「血も涙もある」福祉政策を行なえば、
 そちらに人口が流出して都市活力の減退にもつながるのではないか。


 (2)実情に応じた対策を
  当事者参加で検討する場を設けるべきではないか

 10月の新しい施設・事業体系への移行が実施された後、
 その影響など実情に応じた
 当事者や家族の負担軽減をはじめ、
 新事業体系への移行支援など、
 当事者参加のもとに定期的に検討する場を設けるべきではないか。


 2.自殺予防総合対策の推進のために

 全国の自治体にさきがけて
 自殺予防に数値目標を導入した本市だが、
 自殺予防総合対策を実践していく為に
 部署を越えた取り組みが必要だが、
 今後どのような展開を行なっていくのか。


 3.男女共同参画社会を進めるために

 (1)国政やマスコミではジェンダーバッシングの動きが報じられるが、
 本市でも婦人会館が閉鎖されることなどに不安を感じる。
 市長が広報紙「ニューウェーブ」で述べた
 男女共同参画社会実現への決意に揺らぎは無いか。

 (2)男女共同参画推進条例の見直しと
 男女共同参画プランの改定も行なわれるが、
 男女共同参画社会実現に向けて
 本市は今後どのような取り組みを進めていくのか。

 また、モデル事業所としての本市は、
 ポジティブアクションの導入などを
 具体的に検討すべき
ではないか。


 4.歳入の確保について

 (1)横須賀市集中改革プランでは
 歳入の確保のために「受益者負担の適正化」を挙げている。

 しかし、政策研究を積極的に進めている本市であれば、
 市民に負担増を求めるよりも、新たな財源確保
 (例えば、広告収入の導入や本市独自のノウハウをパッケージ化や
  寄附金の増加をめざすなど)を目指すべきではないか。

 本市には新財源のアイディアが現在は全く無い状況なのか。




 これらの質問を3月2日に行ないます。
 順番は後日また決まったところで報告します。

 傍聴に来られる方はぜひどうぞ。
 また、インターネットでの生中継も行なっていますので
 横須賀市議会HPからぜひご覧下さい。


● 総合福祉会館8階レストラン、『暖』から『ほっとベル』へ

 昨年10月に閉店してしまった
 総合福祉会館8階のレストラン『暖』が
 新しく『ほっとベル』として生まれ変わって3月22日からオープンする、
 との報告が先ほど市からありました。

 この場所で喫茶・飲食を行なうというのは
 企業的な利潤確保というイミでは
 なかなか難しいものがあるのかもしれません。

 けれども、その存在意義は大きなものがありました。

 福祉的な就労という場としての役割や
 就労に向けてのトレーニングを行なう為の場としての役割、
 そしてもちろん総合福祉会館を訪れた方々に
 癒しを与える場としての役割。

 閉店直後の民生常任委員会では、
 やはり今後の展開が心配でフジノは質問をしました。

 それが新しくスタートするとのこと、
 非常に良かったと思います。

 市議会を出た後に受けた連絡なので
 詳細はまた明日以降に確認してお知らせします。

 まずは速報として報告しました。



2006年2月20日(月)のフジノ
● 滋賀県の中国籍女性による2園児殺害事件について

 2月17日、滋賀県で2人の幼稚園児が殺されました。
 この事件について、連日すさまじい量の報道がなされています。

 子どもの安全のために
 この幼稚園では登下校をグループ登校にしていました。

 犯行は、長女をそこに通園させている母親が
 車で一緒に送っていた2人の園児を
 その通園の朝、包丁によって殺害したのです。

 犯行の動機については、

 「自分の子どもがいじめられている。
  子どもを守るには周りの子どもを殺すしかなかった」

 という主旨の供述をしている、と報道されています。

 容疑者は中国籍の女性(34才)です。

 犯行の数日前から不眠状態が続いていて、
 犯行前日も寝ていない、とのことでした。

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 テレビのワイドショーでは
 くりかえし同じような内容を流しています。

 「守るべき母親を信じてグループ登校をしているのに
  もう誰を信じたら良いか分からない」

 その気持ちそのものは理解できます。

 しかし、事件の悲惨な側面をショッキングに繰り返すばかりで
 具体的に有効な対策について何も放送されていません。

 今回の殺害の容疑者だけを
 『特別視』することで
 この事件を葬ってしまいそうな、
 そんな危険がワイドショー的報道には強くあります。

 対策をきちんと報道することなく
 ただ悲惨さだけを垂れ流す報道には
 何も意味はありません。

 その1人の容疑者への憎しみをあおりたてて、
 同じように孤立した子育てをしている女性を不安に追い込むだけです。

 きちんとしたアナウンスが必要です。


● 横須賀市母親クラブの注目すべきとりくみ

 しかし、こんな事件を今すぐに起こさなくする
 解決する一問一答のような『即効薬』はありません。

 毎日の地道な取り組みだけが
 犯罪の芽を取り除いていくのです。

 例えば、今回の事件の大きな要素として
 2つの要素が挙げられます。

 (1)育児ストレスの激しさ

 (2)外国籍の女性が結婚で日本に来て生活する、なじめなさ

 女性の出産前後のホルモン変化による
 精神的に不安定な状態変化は
 精神医学では、チェックすべき当たり前のことと考えられています。

 そこで横須賀市では、いくつもの対策をとっています。
 この点についての紹介は
 時間のつごうで今日は控えます。

 今日はもう1つの側面である、
 外国籍の女性がこの国で暮らしていくことの困難さについて
 どんな対策がなされているかを紹介したいと思います。

 それは、『横須賀市母親クラブ連絡会』によるとりくみです。

 横須賀の母親クラブのとりくみは
 非常に有効だと思います。

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 この国ではいくつかの理由から
 外国籍の女性が結婚によって日本に呼び寄せられて
 結婚・出産・子育てをするということがとても多くなってきています。

 恋愛によって結婚する場合もあれば、
 花嫁の成り手が無い過疎のまちで
 外国の女性と集団お見合いをするケースもあります。

 いずれにしても、外国籍の方との結婚はとても増えています。

 その為に、外国籍の女性が
 日本の文化・価値観・習慣の中で生活していことに
 本当に苦労している、というお話を
 当事者の方からフジノはしばしば聞きます。

 そこで、この件について母親クラブ連絡会の川名会長に
 昨年11月10日にお話を聞いていただきました。

 すると、その日の夜すぐに
 今後はこうしていきたい、という対応策をお返事いただきました。

 こういう動きが地道になされることこそが
 今回の事件のような犯罪を
 予防して未然に防ぐことへの有効な対策だと信じています。

 ●

 さらに、本当に象徴的な出来事がありました。

 今回の事件が起こったのは
 2月17日朝のことでした。

 僕は率直なところ、ふるえが来ました。

 何故なら、わずか4日前に
 母親クラブの川名会長からこんなメールをいただいていたからです。


 (川名会長のメールより。一部省略してあります)


  藤野様
  
  ご無沙汰をしております。
  母親クラブの川名でございます。
 
  先日、中国人の子育てママとの育児座談会をいたしました。
 
  中国人ママ3人とその子ども6人
  母親クラブ3人、
  国際交流協会の3名の小さな会でしたが、
  とてもなごやかで、楽しかったです。
 
  中国人ママはとても聡明で優秀な方々でした。
  困った事でもご自分で解決できそうな方ばかりでした。
 
  今後、継続して、より多くの方々と交流を持ちたいです。



 滋賀県で中国籍の女性による殺人が起こる4日前に
 横須賀では中国人の女性と育児座談会を行なっていたのです。

 このとりくみの重要性が
 激しく僕の中で際立った瞬間でした。

 「たった3人の中国人のママとじっくりお話をして何になる?」

 と考える人もいるかもしれません。

 しかし、こういう小規模で
 1人1人のニーズや不安感がしっかり伝わるような
 その声にならない声にきちんと丁寧に耳を傾けられるような
 ぎりぎりの大きさの集まりは
 これくらいの小グループなのです。

 こういう小さな集まりを継続してじっくりと
 より多くの方々と交流していくことだけが
 日本という異文化の中で生活する方々に対して
 力になっていくことができるのです。

 「横須賀の母親クラブのとりくみはなんて素晴らしいんだ!」

 滋賀県の悲惨な事件の速報を
 当日のニュースで聞きながら
 一方でフジノはこのまちのとりくみに強く感謝しました。

 「中国から花嫁として呼び寄せられて
  異国で結婚・子育てはすさまじいストレスだった」

 と報道ではくりかえしくりかえし言われています。

 外国籍の方が増えてきたこの横須賀でも
 決して見過ごすことはできません。

 けれども、確実にとりくみは動いています。

 即効性はありません。
 しかし、確実にじわじわと効いてくるとりくみです。

 ●

 今回の事件に対して
 大きな不安を抱いた親御さんもたくさんいることでしょう。

 けれども、地道に行動することだけが
 同じような犯罪を未然に防ぐということを知ってください。

 その意味で、外国籍のママに限らず、
 日本人のママであっても
 たとえ地元の地域の輪に入ることができなくても
 横須賀市の母親クラブにぜひ連絡を取ってみてくださいね。

 育児経験の豊富なママOGの方々と
 今まさに子育て中のママたちが
 たくさん加入しています。

 そこには、たとえ地元の幼稚園や保育園や公園で
 ママ友達の輪に入れなかったとしても
 また別のつながりを作ることがきっとできます。

 万能薬ではありませんが、
 きっと力にはなってくれる。

 そんな活動にみなさんも目を向けてください。

 どうぞよろしくお願いします。


● 来年度予算案の注目したい動き(その3)

 来年度予算案の中から、良い施策と納得がいかない施策を
 毎日少しずつ紹介していっています。

 新しく4ヶ所のグループホームが予定されています。

 少しずつではありますが、
 増えつつあることはとても良いことですね。



 (拡)『障がい者グループホーム助成事業(2億4186万円)』

   在宅の障がい者が住みなれた地域で
   主体的な生活を行なうグループホームに対して
   運営費や整備費などを助成します。

 ・知的障がいのある方のグループホーム
      新しく2ヶ所作られます(これで合計24ヶ所)


 ・精神障がいのある方のグループホーム
      新しく2ヶ所作られます(これで合計6ヶ所)


 ・身体障がいのある方のグループホーム(合計1ヶ所)



 昨年も全く同じことを書きましたが、
 グループホームについてフジノが目指している方向は、

 (1)最低、小学校区に1つずつはあるべき

 (2)障がいの種別にとらわれないグループホームが作られるべき

 このように考えています。

 今年から『障害者自立支援法』がスタートしてしまい、
 現在ある形でのグループホームは
 別の形に再編させられてしまいます。
 (本法の他施策と同じであまり良いことだとフジノは考えていません)

 1.グループホーム(共同生活援助)
 2.ケアホーム(共同生活介護)

 これから法律のめざすような方向に
 本当に移行していかれるのかを
 じっくりと見極めていかなければならないと思っています。


● 来年度予算案の大反対するもの(その2)

 来年度予算案の中で
 反対の施策を紹介します。




  (新)『「よこすかの歌」制作事業(1095万円)』

   平成19年2月15日に市制100周年を迎えるにあたり、
   市民が気軽に口ずさむことができ、
   また、聞けば横須賀を思い起こし、
   市制100周年以降も愛唱歌として歌い継がれる
   市歌のポピュラー版的な歌を制作します。



 これについて、わざわざ反対する理由の
 説明はいらないですよね?

 やれやれ。

 誰が考えたんだか...。



2006年2月19日(日)のフジノ
● 来年度予算案で実現するフジノの提案(その5)

 昨年のちょうど今頃、横須賀市は突然に
 『高齢者はり・灸・マッサージ施術費助成事業』の廃止を決めました。

 あらゆる理由から納得ができなかったフジノは
 民生常任委員会で
 「廃止を撤回するべきだ」との質問をくりかえしました。
 (05年3月8日3月22日6月3日

 さらに7〜9月には
 原島議員(ネットワーク運動よこすか)と共に
 廃止によって対象者の方々に生活がどれほど損なわれてしまったか
 実態を調べる為にアンケート調査も行ないました。

 そして、昨年9月議会では
 本会議で市長に対して怒りの一般質問を行ないました。

 その結果、蒲谷市長はこの事業を
 形を変えて2006年度に復活させることを約束してくれました。

 約束が実現して、来年度予算案に
 新しい形でこの事業が復活しました。




 (新)『シニアリフレッシュ事業(1461万円)』

   高齢者の要介護状態への進行の予防や
   介護者のリフレッシュによる在宅生活の継続維持を図るため、
   あん摩などの施術費の一部を助成します。

   対象者
   ・75才以上の高齢者
   ・高齢者世帯で要介護高齢者(要介護度3・4・5に限る)を
     介護している65〜74才の方

   助成内容 年4枚(1枚あたり2000円)




 市にとって、いったん廃止した事業を
 復活させることは
 本当に難しいものがあります。

 けれども、長寿社会課の担当職員の方々のアイディアによって
 『介護予防』プラス『介護をしている方々のケア』で
 生まれ変わって帰ってきました。

 以前は『高齢の方々』のみを対象にしていた助成を
 新たに『介護をしている方々』までさらに広げるという形で
 復活させてくれたのです。

 これは素晴らしいと思います。

 廃止そのものの経緯には今でも全く納得していませんが、
 この新しい『シニアリフレッシュ事業』に期待しています。

 ぜひたくさんの方々に利用していただきたいと
 強く願っています。

 そして、何よりもフジノが祈ってやまないことは
 『はり・灸・マッサージ』に携わる多くの視覚障がいのある方々が
 これからも働く機会が増えていきますように、ということです。。

 視覚障がいのある人は三療業(はり・灸・マッサージ)にしか
 就かせないと決めつけてきた
 国の『政策の過ち』の歴史があります。

 その国の誤りに対する横須賀市なりの対応策がこの事業である、
 ささやかではあるけれどこの事業は
 働く機会を提供する
 ポジティブアクションであると信じています。


● 最低・最悪のアメリカ兵犯罪が続発、綱紀粛正はくちだけ

 もうバカらしくてどうしようもないのが
 アメリカ軍兵士による犯罪が2件も続けて起こったことです。

 1件は、暴力事件。

 ドブ板通りのゲームセンターでゲームをやってたアメリカ兵が、
 ゲームに負けた怒りで店員さんを殴りつけたのです。
 最悪。

 1件は、タクシーの乗り逃げ。

 横須賀からタクシーで横浜まで遊びに出かけて
 1万3000円のタクシー代を払わずに逃げたのです。
 最低。

 どちらも横須賀基地にいるアメリカ兵による犯罪です。

 女性を殺害して、不入斗中学校に侵入して、
 軍の高官は謝罪の言葉を繰り返して
 綱紀粛正をすると言ったけれども
 実際にはすぐに他都市でもアメリカ兵が犯罪を繰り返しています。

 そのくちさきだけの綱紀粛正には
 いいかげんにうんざりです。

 つい先日(17日)、アメリカ軍もまじえて
 横須賀市がアメリカ兵による犯罪への対策協議会を始めました。

 『民意が市政に生かされることを願う会』の提案が通り、
 蒲谷市長のリードによって3月には協議会がスタートします。

 しかし、はっきり言って、この問題には
 横須賀市の責任は100%ありません。

 アメリカ兵が犯罪を犯しているのです。
 横須賀市民は被害者なのです。

 それなのに、被害者側が
 「協議会を設置してくれ」と声をあげざるをえなかったのです。

 本来ならばアメリカ軍が加害者側の責任において
 横須賀市側に対して

 「実効性のある対策を具体的にこのように行ないますから
  説明させてください」

 と申し出てくるのが本来在るべき姿です。

 原子力空母配備反対に絡めさせないためにも
 積極的に対策をとっている、というアメリカ軍の動きですけれど
 本当におそまつなものだと思います。

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 やはりいつもながらフジノの結論は、
 アメリカ軍の基地を日本から全て廃止すること、です。

 つい最近も、国際政治・軍事ジャーナリストの
 小川和久という方の著作(「日本の戦争力」)を読んだのですが
 こう書いてありました。

 日本はアメリカに遠慮したり
 卑屈になったりする必要はありません。

 北朝鮮があるからアメリカのいいなりになる、
 という考え方は間違いです。



 「日本は北朝鮮問題を抱えているから、
  いざというときアメリカに助けてもらうために、
  イラク戦争を支持しなければならない」

 というのは、安全保障や軍事の常識を知らない
 子どもじみた議論。いい加減にやめたほうがよい。


 (どちらもp186より)


 不勉強でヒステリーな人々
 アメリカがいなければこの国は北朝鮮に襲われるとか
 原子力空母が無ければ日本は守られないとか
 そういうくだらないことを言います。

 しかし、本当にくだけた言葉で書かれている
 分かりやすい本はいくらでもあります。

 日本が在るべき姿を
 きちんと考えてほしいと思います。

 少なくともフジノが理想とするこの国の姿には、
 アメリカ軍基地はありません。

 それが今すぐ実現できなくとも
 10年後、30年後、50年後には必ず実現させる。

 そういう想いでこの国を守っていかなければ
 むしろ滅びていくのではないかと思います。

 アメリカ兵がこのまちで好き放題に犯罪を犯していることは
 単純に日米地位協定を改正するだけでは
 解決できません。
 (もちろん改正は必要です)

 根本的に、アメリカ軍基地を日本から無くすこと。

 これが必要だとフジノは信じています。


 

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