まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記



2007年4月5日(水)のフジノ
● 「のぼり旗」を4年前からフジノが絶対に変えない理由

 今年は選挙がたくさんあるということで
 ふだんは『街頭演説』とか『駅立ち』なんか絶対しない人々まで
 いろいろなところに立っていますね。おつかれさまです。

 ところで今年は、
 キャッチフレーズが書かれた『のぼり』が大流行です。

 選挙管理委員会から通達が出されて
 選挙前の期間は『名前』が入っているのは事前運動にあたるから、と
 特に厳しくチェックされることになったみたいです。

 だから、『福祉を優先します』とか『チラシ配布中』とか
 いろいろなキャッチフレーズが書かれた『のぼり』を作ったのでしょうね。

 けっこう豪華な『のぼり』も多いですね。
 きれいに印刷されていて、ロゴとかまであったりして。
 業者に頼めば、1本5000円〜1万円くらいで作ってくれるそうです。

 でも、フジノ自身のは手作りです。

 横須賀中央の柳屋さんで布を買って、
 文房具のかわしまでポスターカラーを買って、
 自分で縫って、作りました。

 だから、他の方々が『手作りのぼり』を使っていると
 個人的にすごく好感を持ってしまいます。

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 この4年の間に、新しい『のぼり』に変えた人もいるけど、
 フジノはずうっと全く同じものを使っています。

 これから先もフジノは、これを必ず絶対に使い続けます。



 この『のぼり』は、
 ものすごく苦労して作った『手作り』だということに加えて
 とても大切な想いがこめられています。

 4年前に立候補を決めた時に
 のぼりをどうやって作ればいいのか、必死に悩んでいました。

 のぼりを立てる竿(棒?)を売っている場所をやっと発見して
 おじいさんがやっている上町のトロフィー屋さん
 (最近ついにお店を閉じてしまいましたね...)に買いに行きました。

 それから、竿のサイズをはかって、
 布を柳屋に買いに行きました。

 色はもちろんブルーに決めていました。

 この理由は、4年間も経ったつい先日初めて書いたのですが
 フジノがこころから尊敬するアサノ知事のカラーがブルーだからです。
 福祉を大切にする、福祉を守る、
 そんな人々の想いがこめられた色がブルーです。

 さて、糸と針で何とか縫い合わせて、
 竿にもつけられるようにしました。

 そこで、また困難にぶつかりました。

 文字をどうやって書こうか...。

 フジノは習字を習っていたのですが
 これだけ大きな布に書いたことは1度もありません。

 そんな時、僕の活動を応援してくれていた先輩が
 先輩のお母さんを紹介してくれたのです。

 実は、このお母さんは有名な文字のプロ(書家)だったのです。

 みなさんが知っている全国チェーンのお店(例えば飲み屋とか)などの
 ほとんどの看板の文字は、この方が書いたものなのですね。

 そんな素晴らしい方に書いてもらえたら
 なんかとっても良い仕上がりになりそう、と気軽に考えていました。

 そして、ポスターカラーと布をお渡しして
 しばらくして、完成したものを受け取りました。

 先輩に感謝の言葉を伝えて、
 でも、ちょびっと違和感を覚えていました。

 有名な彼女の作品はいろいろHPで見られますから
 他の作品はものすごく達筆で素晴らしいものばかりです。

 それなのに、言っては悪いのですが
 なんか僕の『のぼり』はフツーでした。

 「ヘタ」とは言わないけど、
 「ほんとにその方が書いたの?」という感じでした。

 そこで、何の気なしに
 先輩に本音をぽろっと言ってしまいました。

 「もっと上手かと思ってたんですけどね〜」

 そんな僕のこころない言葉に先輩の表情がややこわばって、
 それから、静かに先輩が話し始めました。


● この文字の訳

 「実は、おふくろは乳ガンでさ。ずうっと入院してたんだよ。
  右側の胸を、取ったんだよ。利き腕の側。

  リハビリして、腕を動かすのができるようになったばかりで
  筆を持つのもやっとだったんだ。

  だけど、フジノくんのことをすごく応援しているから
  これだけはどうしても自分が書く、ってさ。

  だから、ちょっと文字がヘタクソなのは
  勘弁してやってくれ。

  本人もプロとして
  出来栄えに納得はいってないらしいけどさ...」

 その言葉を聞いて、すごくショックでした。

 僕も親しい人が乳ガンで乳房を切除しなくてはならなくて、
 しかも一部ではなくて、全て切除だったから、
 その後のリハビリがものすごくきつい
 というのを聞いていました。

 腕を動かす、というのも
 筋肉そのものをだいぶ取ってしまうらしいので
 かなり大変な動作のはずでした。

 退院してまだほんのわずかの先輩のお母さんが
 あえて『のぼり』を書いてくれた。

 書いている時も、とてもきつかったに違いない。

 それを、おれは「プロなのにヘタクソ」とか軽い気持ちで...。

 『福祉のまち、よこすか』をめざすという
 フジノの想いに共感してくれた。
 そして、体調不良にも関わらず、
 必死にその共感を行動で示してくれた。

 その行動、その想いは、僕は絶対に忘れてはならない。

 感謝するとかそんなカンタンな気持ちだけではなくて
 ピンクリボンをするのと同じ想いをもって
 僕はこの『のぼり』を永遠に背負っていくのだ。

 その時から、僕はこの布が引きちぎれる最後の瞬間まで
 絶対に他のものは使わないと決めました。

 だからこの4年間ずうっと
 この『のぼり』だけを大切に使ってきました。

 そして、こんな大切なエピソードが
 『のぼり』だけじゃなくてメガフォンをはじめとする
 あらゆる物にあるのですね。

 だから、まっすぐに歩いてこれたのだと思います。

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 フジノという、ただの32才の若造に
 想いを託してくれているたくさんの方々がいます。

 こんな方々が政治家フジノを生み出したのです。

 その想いや、魂みたいなものを、
 僕は絶対に裏切りません。

 何年経ってもこの想いは変わりません。

 街頭演説でいつもフジノが1人きりで立っているのを見て

 「あなたは仲間を作ったりすればいいのに」とか
 「手伝ってくれる人はいないの」とか

 話しかけてくれる人がいます。

 でも、いつも僕の両肩には
 たくさんの人々がついているんですよ。

 孤独を感じる時は確かにあります。

 でも、いつだって僕の後ろには
 投票してくれた5000人の方々だけでなく
 いろいろな人々の想いが僕を支えてくれているのです。

 だから、僕は1人きりじゃない。
 いつも、僕は1人きりじゃない。

 これからもずっと変わらない。



2007年4月4日(火)のフジノ
● カフェトーク(第71回)でした

 誰でも参加自由、申し込みは一切なし、
 「毎回、誰が来るか何が起こるか分からない場」であるカフェトーク
 ついに70回を超えました。すごいですねぇ〜。

 ここ数回は、選挙が近いせいなのか、
 他の立候補予定者を応援している陣営の方々が
 毎回、来ていました。

 ...『偵察』なのでしょうか(笑)

 カフェトークは「来る者は拒まず」ですから
 そんな方々もフツーに参加してもらっています。

 そして、毎回カフェトークは偵察の方々の思惑とはカンケーなく、
 いつもどおり穏やかにのんびりと参加者のみんなで楽しく進んでいく
 『選挙ネタ=ゼロ』の場なのでした。

 (そして、他陣営の方々もたいてい楽しんで帰っていきます...)

 今回は、久しぶりに小学6年生が参加してくれました。

 春休み期間なのですね。
 学生が参加してくれるのは大歓迎です。

 飛行機のプラモデルを作るのが好きだという彼の話に
 他の男性のメンバーも熱烈に食いついていました。

 男性はいくつになってもプラモ大好きなんですよね〜。
 僕もKショップとナガノでよくプラモ買ったよ!
 今ではこの2店舗とも無いんですよね(涙)。

 それはともかく、従来の政治家は
 選挙権の無い10代の声を聴かない人が多いです。

 だから、従来の政治家がキライなフジノは
 徹底的に10代の声を聴きまくりたいといつも思ってきました。

 ここ最近は、募金活動をはじめ
 いろいろな機会で10代の生の声をたくさん聴かせてもらえて
 学校についてやふだんの暮らしの中で感じていることを
 じっくりと語り合うことができました。

 今後は必ず土日にもカフェトークを行なうようにしますので
 そしたらもっとふだんから10代の方々にも参加してもらいたいなあ。

 ぜひどうぞ。誰でもウェルカムです。
 他陣営の方々もいつでも遊びに来てください(笑)。


● KIHATIFU、という新しい挑戦/新しい風が吹いてきた

 さて、今日のカフェトークの参加者の方々の中で
 最もフジノのこころを強くうったのが、

 横浜から来てくれた26才のAくんです。



 彼は、統合失調症にかかっていることを
 全く世間に隠さずに、新しい活動に挑戦しています。

 ぜひ、彼のHPを見てあげて下さい。

 『KIHATIFU』というHPの名前の由来は、
 彼のブログを読んでいただくと分かると思います。

 彼は、統合失調症をはじめとする精神疾患への
 世間の偏見をぶっ壊す為に、世間と勝負しようとしています。

 たった1度きり会っただけですが、
 フジノは彼のことをこころから応援したいと思います。

 新しい風が、それもとても心地よい風が吹いてきたのを感じます。

 応援してるぜ、Aくん!

 この国から差別・偏見・スティグマを全て
 ぶっ壊してやろうぜ!

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 どうかフジノHPをご覧のみなさま、
 Aくんのこれからの活動を応援してあげてください。
 よろしくお願いします。



2007年4月2日(月)のフジノ
● 大学院の入学式でした

 フジノは今日から大学院生になりました。

 もちろん社会福祉学専攻です。

 社会福祉学の中でも、
 まだ日本ではわずか3つの大学でしか学べない
 『福祉政策』を専攻します。

 これまで、あらゆる立場で
 福祉の現場には16年間にわたって関わってきました。

 現場だけではもう福祉を変えられない、と感じて
 政治の世界に飛び込みました。

 市議会議員としていくつもの福祉政策を実現してきました。

 けれども、現在のようなすさまじい財政危機の中で
 全世界的に『新しい福祉への転換』が始まっています。

 最も新しい福祉の流れをとりこんで
 横須賀市の政治を変えていく為に、

 そして、フジノの人生をかけたテーマである
 自殺予防対策をさらにすすめる為に、

 フジノは大学院で福祉政策を専攻することになりました。
 (これまでの経緯はこちらです)

 今年の大学院修士1年生では
 『福祉政策』コースを選択したのはフジノ1人とのこと。

 気合入りまくりです。

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 朝9時から体育館で新入生に
 学生証や履修表など必要書類が配られました。



 そして、10時から入学式です。



 昨夜も、というか、入学式の朝まで
 ほとんど仕事をしていたので

 晴れやかな一生に一度の舞台だったのに
 うつらうつらとしてしまいました。





● さらなる決意、福祉の専門家としてもっと成長します

 いろいろな方から

 「政治家をしながら大学院に通うことができるの?」

 と尋ねられましたが、全く問題なしです。

 何故なら、政治家としてレベルアップする為に
 大学院で研究をするのですから。

 政治家としての仕事をおろそかにすることはありえません。

 すでに面接試験の時にも「市議会を最優先します」と伝えた上で
 入試に合格をしていますので、大学院よりも政治家を優先します。

 また、大学院へ通うスケジュールとしては
 1年生の春学期は週3日、秋学期は週2日だけ、
 2年生の春学期は週2日、秋学期は学校には行かず論文を書くだけです。

 しかも、1日2コマ(3時間)だけなので
 大学院に通う日も、
 ふだんどおりにフジノは政治家としてしっかり働きます。

 授業もほとんどが夕方から夜にかけてなので
 政治家としての仕事には
 さしつかえません。

 大学院というのは、授業を受ける場所ではありません。
 自分の現場(フジノの場合、福祉政策をメインに訴える政治家として)である
 横須賀がフィールドになります。

 日々のフジノの仕事そのものがイコール研究活動です。

 だから、これからむしろさらにパワーアップした福祉政策を
 横須賀市に提案していくことができるはずです。



 4月は僕の誕生日があって
 桜を見るたびに1年の始まりを感じます。

 四ツ谷の桜並木を歩きながら
 やがてくる障害者自立支援法と介護保険の統合をはじめ、
 さまざまな日本の社会福祉の問題と徹底的に向き合っていく決意を
 さらに強くしました。

 これまでもフジノは『心理・福祉のプロ』でした。

 大学では臨床心理学を専攻しましたし、
 メンタルクリニックの現場でも4年間ボランティアをしてきました。

 『福祉の東大』と呼ばれる『日本社会事業大学』で学びましたし、
 精神保健福祉士という国家資格も持っています。

 けれども、超一流の先生方のもとで
 さらに強い力をつけて、横須賀の福祉を守っていきます。



2007年4月1日(日)のフジノ
● フジノの演説がこのHPから聴けます

 とてもありがたいことなのですが、
 予算議会の最終日に
 フジノが行なった反対討論(予算案に反対の演説)の評判が良くて

 「直接に聴きたかった」

 というメールを何通もいただきました。
 ありがとうございます。

 そこで、映像はムリなのですが
 音声だけ、このHPから聴けるようにしました。

 ここをクリックしてみてください。

 フジノの演説はあまりに早口なので
 (制限時間があるので早口にしないと伝えきれないのです)
 演説原稿の全文もぜひ一緒にご覧下さい。

 演説原稿はこちらです。


● 「フジノが聴きまくる!」キャラバン隊がスタートしました

 市議会議員の仕事は、
 市民の方々の声にならない声に耳を傾けて
 それを市議会の場(本会議・委員会)で政策として提言していくことです。

 その基本が、あまりにも忙しすぎて
 なかなかこの3ヶ月間はできませんでした。

 今年はいつもの年と違って臨時議会もあったので
 1月から予算議会が終わる3月26日まであまりにも忙しくて
 市民のみなさまの声を
 『対面』で聴けるチャンスが少なかったのですね。

 毎回、カフェトークでは『対面』でたくさんのお話をうかがっているのですが
 それでも週1回2〜4時間半ぐらいだけですから、短いですよね。

 ものすごくたくさんの相談のメールと留守電をいただくので
 それらにお返事をしつつ、議会に全力を注いできました。

 つまり、『対面』でのお話を聴く時間が作れなかったのです。

 「そんな状況はフジノらしくない!」

 と、高校時代からの友達に怒られてしまいました。

 そこで、予算議会も募金活動も終わりましたし、
 今日はその友達のクルマに乗せてもらって

 このまちを徹底的にまわって
 あらかじめご連絡をいただいていた市民の方々のお話を
 徹底的に直接に聴いてまわっていくことになりました。

 なづけて「フジノが聴きまくる!」キャラバン隊です。

 これは、本当にすさまじく厳しかった(汗)。

 でも、やっといつものフジノらしく走りまくることができました。

 また必ずやりますね。

フジノが聴く!キャラバン隊@武山


 でも、考えてみたらもう予算議会も終わったし、
 ふだんどおりに戻ったのだから
 フジノがバイクに乗って走り回ればいいだけじゃないかな...?

 まあ、いいや(笑)

 友達、サンクス。


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