まちの政治家は、こんなことしてます


2007年12月14日(金)のフジノ
● 歴史的な瞬間に立ち会いました

 歴史的な瞬間に、立ち会ってきました。
 素晴らしい瞬間でした。

 全国初の自殺対策条例案
 第1関門である『委員会』で可決されたのです!

 今日は、平塚市議会の環境厚生常任委員会で
 議員提案による『平塚市民のこころと命を守る条例』案が審議されて
 可決されました。

 全会一致です!

 委員会でメンバー全員が賛成した、ということは
 本会議でも全議員が賛成する見通しがグッと高くなりました。

 この委員会の為に大坂から新幹線で傍聴にかけつけてくれた
 高槻市議会議員の川口洋一さんとフジノは
 傍聴席で感激をあらわにして

 「おめでとう!」

 と言葉をかわしました。

 環境厚生常任委員長から

 「暫時休憩とします」

 の言葉がかかると共に、フジノたちは
 この条例案の功労者の1人である
 江口友子さん(平塚市議会議員)のもとに歩みよりました。

 「おめでとうございます!」

 と江口議員に祝福の言葉をかけました。

 さらに、平塚市議会の市議会議長である落合克弘議員
 フジノたちのもとへ歩みよってきてくださり、
 わざわざ話しかけてきてくれました。

 地方議員ならば分かると思うのですが
 市議会議長は、多数会派(いわゆる与党)から選ばれており、
 他都市の無所属議員にわざわざ話しかけるなんてありえないことです。

 けれども、そもそも落合議長は多忙な議長の公務の合間をぬって
 この委員会を傍聴して下さっていたのです。

 これは単に落合議長の関心の高さを示しているだけではなく
 まさに平塚市議会が一丸となって
 この全国初の自殺対策条例案を提案したのだ、
 という事実を象徴していると感じました。

 「議長、成立おめでとうございます!」

 「これで本会議を残すのみですね」

 とフジノたちが述べると

 「ありがとうございます」

 と、落合議長も笑顔で応えてくれました。

 この光景をまさに全国の地方議会で見せたい!と思いました。

 党派を超えて、さらには市町村も都道府県も超えて
 全国初の素晴らしい快挙を、僕たちはみんなで祝福したのでした。

 歴史的な瞬間に、僕たちは立ち会ったのでした!


● 今日の流れはこんな感じでした

 朝10時少し前、平塚市議会棟3階にある委員会室に
 フジノは到着しました。

 おととい、大阪府の高槻市(中核市です)で市議をしている
 川口洋一さん(社会民主党)から

 「平塚市議会の委員会審議を傍聴に行きます!」

 という、熱いメールをいただきました。

 川口議員からは全くの初めてメールを頂いたのですが
 自殺予防対策への熱い想いが伝わってきました。

 彼のHPや高槻市議会での一般質問をチェックするとすぐに
 同じ想いを持った同志だと分かりました。

 「ぜひ一緒に傍聴しましょう。
  そして地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会で
  一緒にこれからも活動していきましょう」

 と、フジノは返事のメールをうったのでした。

 その川口さんが、すでに委員会室前に到着していて
 フジノがギリギリに到着した時に初めての対面を果たしたのですが
 もう全然初対面の気がしませんでした。

 軽くあいさつをかわした後、
 傍聴の許可がおりたので委員会室に入っていきました。

 今日の環境厚生常任委員会では
 9つの議案が話し合われて、採決されることになっていました。

 フジノが心配でたまらない全国初の自殺対策条例案は
 この最後の9番目の審議でした。

 平塚市議会では、
 議案は1つずつ順番に質疑をして採決をしていくのです。

 「緊張しますね...」

 こそこそ声で川口議員とフジノは会話をしました。

 やがて11時20分頃、ついに最後の議案である
 『平塚市民のこころと命を守る条例』案について議論がスタート!

 委員会での質疑は
 このようなものでした。


 (A議員の質問)
  今回の平塚の条例案と
  国の自殺対策基本法と自殺対策大綱との関係はどうなのか?

 (健康福祉部長の答弁)
  平塚の条例案は、ほぼ自殺対策基本法と大綱に沿っている。
  内容的に問題は無く、非常に必要な条例だと考えている。

 (B議員の質問)
  平塚市議会ここにあり、という条例案だが
  ただ条例を制定すれば良いというものではなくて
  議員提案ということもあり、
  議会として何ができるのかを実際に示すことが必要だ。

  条例案の11〜15条についてだが漠然としている。
  現時点で想定している具体的な取り組みは
  どのようなものか?
  特に、自殺未遂者の支援と遺族への支援は
  どのように行なっていくのか?

 (健康福祉部長の答弁)
  自殺の要因は非常に様々なことであって
  1つに絞るのではなく様々な要因ごとにターゲットを決めていくべきだと
  考えている。平塚の地域特性も見出していきたいと考えている。

  現時点で想定できる取り組みは、例えば
  自殺未遂者に対しては、救急で搬送された病院に
  精神科ドクターがしっかりといるような状況を作っていきたい。

  また、遺族に対する支援としては
  分かちあいの場を提供することが重要だと考えている。

  条例案が成立すれば、施行は来年7月だが
  実際にスタートした後も必要があれば状況に応じて
  条文の改正も含めて様々な取り組みを行なっていくつもりである。

 (C議員の質問)
  政策的な議員提案は平塚市議会初という快挙だが、
  この議員提案をまとめるにあたって、
  特に腐心した点、ご苦労された点はどういったことだったのか?

 (提案者である黒部議員による答弁)
  特に腐心したのは、全議員・全会派の賛成を得られる内容をめざして
  条文に納得いくまで話し合いを繰り返したことである。
  今年の春頃から江口議員が各会派を回って、
  条例案の名前から始まり、条文の徹底的な精査を行ない、
  今では平塚市議会の誰が提案者になっても良い状況になったと言える。

  ただ、条例案の成立が全てではない。
  今後の各議員の活躍が、自殺を無くす為には必要だと考えている。、

 (C議員の質問)
  第7条では「必要な財政措置を講じること」を市に求めているが
  どういったことを想定しているのか?

 (健康福祉部長の答弁)
  対策には様々な取り組みがあるので
  その全てをここで申し上げる事はできないので
  1つ例を挙げたい。

  第16条で自殺対策会議の設置をうたっている。
  まず、平塚市の自殺の実態把握を行なった上で、
  庁内の関係各課のすでに行なっている取り組みを洗い出して
  有効な対策をまず徹底していく。
  加えて、足りない点を新たに行なっていく為に
  どういった団体やメンバーに自殺対策会議に入っていただくか
  人選をしていかなければならない。
  また、ネットワークを作っていく必要がある。
  こうした自殺対策会議の立ち上げに
  まず財政的措置が必要だと考えている。

 (委員長)
  他に発言はございませんか?

 (一同)
  なし!

 (委員長)
  それでは討論に移ります。発言のある方は挙手をお願いします。

 (一同)
  なし!

 (委員長)
  それでは採決に移ります。
  本議案を可決することにご異議のある方はおりませんか?

 (一同)
  なし!

 成立した瞬間でした!

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 詳しい事情を知らない方からは
 こんな風に質問をされました。

 「11月20日の議会運営委員会を通った時点で
  根回しは終わっているんでしょう?」

 いえいえ、そんなことは無いのですよ...。

 ギリギリの綱渡りでの合意だった訳ですから
 納得していらっしゃらない方もいたそうです。

 だから、たとえ議会運営委員会で
 『提案の合意』だけは決まったことなのですけれども
 委員会での合意や
 本会議での合意が
 100%完全に決まった訳では無いのです。

 自殺対策というのは
 個々人の人生観や哲学がもろに反映される事柄ですから
 また自殺対策への関心の度合いの温度差もありますから、
 完全に全員が一致するというのは
 本当になかなか難しいことなのです。

 でなければ、わざわざ横須賀から
 平塚市議会までフジノが直接に行かないですよ(汗)

 だから、可決されて本当に良かったです。
 あとは、20日の本会議です。

 あんまり委員会での可決がうれしかったので
 拍手は禁止されていますが
 (傍聴者の拍手は退場になります)、

 退場させられてもいいからスタンディングオベーションで
 拍手をしまくりたかったですね。

 本当に素晴らしい瞬間でした。

 くりかえしになりますが、江口議員にお祝いを述べて、
 平塚市議会議長にもお祝いを述べました。

 平塚市議会は本当に素晴らしい。
 地方議会の誇りです。

 現場に最も近いのが、僕たち地方議員なのです。
 そして今回、平塚市議会はその役目を果たした訳です。

 本当に素晴らしいことだと思います。
 委員会での可決に、まずはこころからお祝いを申し上げます。
 おめでとうございます。


 それから、昼休みになりました。

 知りあいの平塚市議会議員の方々にごあいさつをした後、
 川口さん(高槻市議会議員)と一緒に
 市役所の地下の食堂でお茶をしにいきました。

 なんといってもフジノたちは
 全くの初対面なのです(笑)

 政策が一致していると(自殺予防対策の同志だと分かると)
 もう初対面では無い気がしちゃうんですが
 気がついてみると
 お互いのことを全く知りません(笑)

 そこで、自己紹介を改めてして
 今年当選した1期目の川口さんが何故に政治家になったのか、
 さらに9月議会で自殺対策の一般質問を行なったことや
 ご自身のいろいろな想いを聞かせていただきました。

 それから、午後の委員会審議が終わるのを待って、
 江口友子議員と合流しました。


● ささやかなお祝い会と、さらなる自殺対策に向けての決意

 委員会での議論が終わるまでは
 まさに手に汗にぎる感じで
 もう全くと言っていいほど写真なんか撮れませんでした。

 ここから先は、緊張のとけた3人の地方議員の
 ささやかなお祝いの様子をご覧下さい(笑)。


 お祝い会場は
 『Mare』です。

 精神障がいの
 ある方々が
 おいしいカレーを
 作ってくれてます。

 おいしくて
 しかも激安!

 なんと500円です。

 フジノたち3人はチキンカレーを注文しました。
 カレーにスープがついてなんと500円!

 コーヒー、
 紅茶、
 ホットでも
 アイスでも
 セットでつきます。

 それでも550円。

 うまくて安い。
 いや、安すぎる! 

 ちなみに住所は、平塚市中里51−30です。
 おいしいのでぜひみなさん行って食べて下さい。

 カレーと
 プロレスが大好きの
 33才コンビです。

 ちなみに、川口議員は全日本プロレス派ですが
 パンクラスの道場で何年間も鍛えた猛者です。関節技が得意です。

 フジノは新日本プロレス派ですが、ハッスルも見ますし、
 WWEもDRAGON GATEもDDTも大日本プロレスも大好きです。
 週刊プロレスは毎週買っています。

 (川口議員が「フジノさん、プロレス好きなことを隠してるんですか?」と
  言うんですよ〜(笑)。隠してないですってば。ほら、書いたでしょ?)

 そして、彼女もまた
 カレー大好き人間なのでした。

 僕たち3人とも
 1ヶ月くらいならカレーだけで
 ごはん大丈夫です。

 委員会での可決という
 大役を終えて
 江口さん、本当にいい笑顔!

 ナイスです。

 フジノたちは、それから3時間以上にわたって
 自殺予防対策について語り合いました。

 今回の平塚市議会の条例案のこと、
 大阪府高槻市での自殺予防対策の現状と課題のこと、
 横須賀の自殺対策連絡協議会の今後のこと、
 そして、この国の自殺対策のこと。

 話題はいつまでも尽きることはありませんでした。

 そして、自殺予防対策だけでなく
 どんどん壊されていく社会保障・社会福祉についても
 僕たちは語り合いました。

 僕たちは、出会うべくして出会った同志だと信じています。

 政治家に当選すると
 いろいろな団体から「入会しませんか」と誘いが来ます。

 例えば、「若手議員の会」みたいなヤツです。

 フジノは、「政治家は政策が全てなのに年齢でくくるな!」と
 そういう訳の分からないくくりのものを全て拒否してきました。
 意味が無いからです。

 本当に必要な、政策で結びつく同志というものは
 政党や会派なんかに一切カンケーなく
 想いで自然につながっていくのです。出会っていくのです。

 そして今日もまた、大阪と平塚と横須賀の議員が出会ったのです。

 これが本当のつながりだとフジノは信じていますし
 変な団体的なつながりとは無縁の、政策によるネットワークです。

 フジノたちの目指すゴールはただ1つだけ。
 政策を実現すること。

 自分のまちから自殺をゼロにすること。
 つまり、この国から自殺を無くすことです。

 本気の政治家だけが現実を変えるとフジノは信じています。

 そして、少なくとも僕は本気です。
 僕の同志も本気だと信じています。

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 今日、委員会で可決された議案は
 20日に本会議で賛成か反対かの多数決が行なわれます。

 改めて20日の平塚市議会・本会議にも
 祈りをこめながら全会一致での可決を信じて臨みたいと思います。

 この条例が成立するとしたならば
 何よりも平塚市議会の素晴らしい行動力が賞賛されるべきです。

 けれども同時に、この条例案が作られるまでに
 たくさんの命が失われたことを僕たちは忘れてはいけないはずです。

 多くの悲しみと多くの苦しみがあった。
 そして、2度と同じ悲しみを起こさせない。

 いろいろな方々の犠牲の上に成り立っている
 この条例案は、もはや平塚市議会だけのものでは無くなります。

 この動きは必ず全国に広まっていくはずです。

 だからこそ、この平塚の条例案は高い意義があるのです。
 どうか全国のみなさま、20日の平塚市議会・本会議を見守って下さい。

 歴史が動き始める瞬間だからです。


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 最後になりましたが、こころよく傍聴を受けいれて下さった
 落合議長をはじめとする平塚市議会議員のみなさま、
 杉山事務局長をはじめとする議会事務局のみなさま、
 本当にありがとうございました。

 20日もおじゃまさせていただきます。

 みなさまの素晴らしい試みを
 まさに全国が見守っています。

 こころから応援しております!
 どうか、成立させてください!よろしくお願いします。

 今日はありがとうございました。


● 戦いの合間の、ひとときの休息

 3人とも、心身を削って働く地方議員なのですが
 3人とも福祉分野に強い関心があるので
 このカレー屋さんでは本当にホッとすることができました。

 こんな写真も(笑)。

 江口さんにカレーを
 取られて涙のフジノ...。

 川口さんは
 高齢の方々のヘルパーとして
 厳しい勤務を
 これまでなさってきました。

 江口議員の活躍は
 改めて書くまでもありませんが
 先日も障がいのある方々と
 とても楽しいイベントを
 開催したばかりです。

 やがて、3人はそれぞれの仕事に戻りました。

 川口議員はこの後、自死遺族の方々のお話を傾聴しに向かわれました。
 本当にその活躍ぶりにはフジノも頭がさがります。

 平塚駅から見た
 美しい夕陽。

 僕たちの未来は
 きっとこんな風に美しい。

 明日もあさっても全力でがんばりつづけるぞ!



2007年12月15日(土)のフジノ
● ひとり親家庭の『自立』とは、どのような状態なのか?

 今日は、ヴェルクよこすかで開催された
 『ひとり親家庭等の自立支援の在り方に関する検討会』
 を傍聴しました。

ヴェルクよこすか

 今回が4回目ですが、
 これまで全てを傍聴してきました。

 支援の在り方のうち、
 2007年度は『ソフト事業』について
 2008年度は『ハード事業』について検討していきます。

 つまり、来年の3月までは『ソフト事業』について
 話しあっていく予定です。


● 市長の考える「自立」という概念に、フジノは納得できない

 この検討会の方向性について
 残念ながら、フジノは『ギャップ』を感じています。

 これまで政治家としてフジノが出会ってきた
 シングルマザー/シングルファーザーの方々の生の声と

 検討会の事務局(=市の担当部署)が示している方向性には
 大きなギャップがあります。

 事務局とは、横須賀市のこども育成部です。

 こういう検討会・審議会では、
 市の担当部署が事務局をしています。

 審議会・検討会の運営方法は
 事務局が原案を考えて、
 それをまとめたペーパーを配って説明をして
 メンバーが質問をしたり意見を述べたりして2時間ほどで終わり、
 という感じです。

 よっぽど委員メンバーの押しが強くない限りは
 基本的に、事務局が求めている方向に決まってしまいます。

 審議会・検討会が話しあって決めたこと、
 という形にはなっていますが
 実際には、『市の方針のまま』ということが多くあります。

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 さて、終わったばかりの12月議会でも
 フジノは市長への一般質問で
 『ひとり親家庭に対する支援』についてとりあげました。

 フジノが感じているギャップが
 「本当は『誰の考え方』とのギャップなのか」を知りたかったのです。

 行政には、トップである市長を中心にして
 副市長・部局長、課長、主査、一般職員、と続きます。

 数千もの仕事が存在する市役所では
 必ずしも全ての問題について
 市長の考え方が伝わっている訳ではありません。

 だから、『ひとり親家庭への支援』について
 蒲谷市長ご本人の考え方がどうなのかを知りたかったのです。

 本会議で市長が答弁をする時には、
 まず担当部署から答弁案がつくられてきますが
 最終的には、市長自身がチェックして、
 それで答弁をする訳です。

 例えば、沢田前市長の頃には
 作成された答弁書を見ないで市長自身の言葉で反論する、
 といったこともしばしばありました。

 だから、本会議での市長の答弁を聞けば、
 それが『蒲谷市長』本人の考え方である、ということなのです。

 こうして本会議での答弁を聞いた結果は...

 フジノが感じているギャップとは
 『事務局(=担当部局)』の考え方ではなく
 『蒲谷市長』自身の考え方とのギャップである、と分かりました。

 「ひとり親家庭の自立とは何か?」について
 蒲谷市長とフジノの間では考え方が大きく異なります。


● 市長の考える「自立」という概念に、フジノは納得できない

 では、市長とフジノとは、どのように
 『自立』という考え方が違うのでしょうか?

 蒲谷市長は、政府の方針に従って
 ひとり親家庭の自立とは何よりもまず仕事に就かせること、
 つまり『就労支援』を重視した政策を取ろうとしています。

 フジノは、政府の方針に反対で、
 まず何よりも健やかで幸せに親子が暮らしていかれるように
 それぞれの家庭にあった多様な支援を行なうこと
こそ
 取るべき政策だと考えています。 

 それを表にすると、下みたいになります。

  手当 就労 政府の方針に対して
市長 手当は基本的に減らす 働くことが最優先 賛成
フジノ 手当でまず所得保障をする 生活の安定が優先 反対

 政府の方針には「働くこと=自立だ」という思想が
 根っこにあります。

 蒲谷市長は、こうした政府の方針をうのみにしています。

 けれども、「働くこと=自立、では無い」とフジノは考えています。
 政府の方針がそもそも間違っていると考えています。

 政府の方針に基づいて横須賀市が動けば
 かえって『ひとり親家庭』を不幸にしてしまう、と考えます。


● 雇用労働政策を政府が変えなければ、ワーキングプアが増えるだけ

 今、社会福祉の業界で流行の考え方に
 『ワークフェア』というものがあります。

 ものすごく要約してしまうと
 こんな考え方だと日本には伝えられています。

   福祉手当を払い続ければ、働くモチベーションが無くなる。
   むしろ、就職トレーニングを積極的に行なって、
   トレーニングプログラムに参加しなければ手当も出さない。
   積極的に働けば、税収も増えるし、経済も活発化する。

 この考え方を政府は取り入れて、
 障がいのある人も働け、ひとり親家庭も働け、働くことが自立だ、
 としています。

 でも、これは『ワークフェア』の考え方を
 ねじまげたものです。

 日本社会の現状で、ただ就職すれば自立だ、なんてムリです。
 暮らしていかれません。

 やるべきことは、まず雇用労働政策を変えることです。

 『ワークフェア』の考え方が成功した国々では、
 同一労働・同一賃金のしくみがありました。

 パートタイムで短い時間を働いても
 同じ仕事をしている正社員と
 時間あたりのお給料は同じ、社会保障も同じ、というものです。

 だから、単に福祉手当をもらうだけではなくて
 働いた方がメリットがある、という方針が成功したのです。

 けれども、今の日本では、
 働いても働いてもワーキングプアにしかなれない現実があります。

 同じ仕事をして働いても、正社員ならば給料が高いのに
 派遣社員やパートならば給料が安い、という現実があります。

 長時間、働いても働いてもワーキングプアにしかならない、
 だから働くモチベーションも起こらないのです。

 (けれども、働けなければ食べていかれないので
  多くのひとり親家庭がムリな働き方をして体調を崩してしまい
  結局は生活保護へと転落していっています)

 そんな状況でただ職業訓練をやらせて
 「働け!」「働け!」
 「働かなければ手当も出さない」なんて言っても
 働きたくなる人なんていません。

 成すべきことは、
 まず政府が日本社会の雇用労働の在り方を変えることです。

 同じ価値の労働に対しては
 同じ賃金・社会保障とする仕組みに変えるのです。

 これが実現しない限りは、
 市町村が就労支援だけやってもムダで、
 泥沼にはまるだけです。

 こうした物事を見ていくならば、
 いま現在、横須賀市が
 あえて『ひとり親家庭への自立支援』を行なうとするならば

 それは、生活の安定を守ること、をめざすべきです。


● まずは心身の安定や生活をサポートすることが必要

 すでに12月議会の一般質問で述べたので
 ここではくりかえしませんが
 ひとり親家庭の暮らしは、とても厳しい現状があります。

 精神的にも肉体的にも困難を抱えている方々も多く存在します。

 祖父母(ひとり親にとっての親です)が存命で
 祖父母の家に同居できるうちは、まだ何とか暮らしが可能ですが、
 そうでは無い孤立無援の方々の暮らしは
 本当に厳しいものがあります。

 特に、シングルファーザーは本当に厳しい状況の方がいます。

 そこでまず取るべき政策は
 就労支援ではなくて、生活支援です。

 それが成されなければ、親子ともに苦しみ続けることになるでしょう。

 フジノはこう考えています。

 ただ単に政府の方針をうのみにしても
 ひとり親家庭に幸せな暮らしをもたらすことはできません。

 離婚の増加と、家族の形が多様化している現状で、
 ただ財政難から『就職=自立』としてしまうのは、危険です。

 こうした考え方のギャップを
 市議会での議論を通じて何とか埋めていきたい。

 それがフジノの2期目の大きな課題です。



2007年12月17日(月)のフジノ
● 忘年会、新年会、賀詞交換会、全てお断りしております

 毎年必ず書いていることですが、
 今年も改めて書きますね。

 この時期になると、いろいろな団体(業界団体とかです)から
 賀詞交換会への招待状がどかすか送られてきます。

 全てに対してこのような文章を添えて
 お断りの返事を出しています。


 「大変申し訳ございませんが、
  公職に在職中は、一切の忘年会・賀詞交換会への出席を
  お断りさせていただいております。

  毎年お招きいただいていることは
  非常に感謝しておりますが、どうかご了解下さい」


 肩書きがあるから呼ばれて、肩書きが無くなったら呼ばれない、
 そういう集まりには全て参加する理由がありません。

 (昔からの友達とのプライベートの集まりには
  もちろん当選前からと変わらずにふだんどおり行きます)

 政治家の仕事は、お酒やら食べ物が出る席で
 挨拶してまわるようなことでは無いとフジノは信じています。

 政治家の仕事は政策を実現することですから
 挨拶してまわるようなことは、フジノの仕事ではありません。

 その分、年末年始は
 日頃忙しくて読めない参考文献を読んだり、
 もっともっと勉強時間にあてたいと思います。

 「そういう人が集まる場所で
  市民の生の声を聴くことも大切だよ」

 なんて、したり顔でアドバイスしてくれる人もいますが
 政治家フジノはそうは考えません。

 生の声を聴くことは、電話やメールでふだんからしています。
 集まりの場で酔った人々から話しかけられる話に
 重要度が高いものは無いと思います。

 本当にリアルに困っている方々は
 賀詞交換会になんか出てこられる状態ではありません。

 寝たきりだったり、重度の障がいがあって動けなかったり、
 あるいは社会的にひきこもりだったり、うつに苦しんでいたり、
 賀詞交換会には来れない人々こそ
 フジノが生の声を聴きたい人々です。

 賀詞交換会だとかじゃなくて
 シンポジウムだとか勉強会なら断ったりはしません。
 スケジュールしだいで必ず断らずにこれまでも出席しています。

 同じ理由で、夏祭りだとか知らない人のお葬式にも
 絶対にフジノは行きません。


● 年賀状は送らないで下さい

 それから、年賀状は公職選挙法のルールで
 フジノは送ることができません。

 (正確には市内の方に送ることができないとか
  届いたものだけに自筆であれば返事が可能だとか、です)

 だから、あなたもフジノに年賀状を送らないで下さい。

 特に毎年書いていることですが、
 市の部局長の方々は絶対に税金で年賀状を送らないで下さい。

 毎年しつこく書いているのですが
 どうしても送ってくる方がいますが、止めて下さい。

 今年こそ、どうかよろしくお願いします。

 年賀状なんて送らなくても
 12月末までお会いしますし、1月に入ってもすぐお会いしますからね。

 という訳で、市民のみなさまも
 どうぞよろしくお願いします。



2007年12月18日(火)のフジノ
● 県外視察は廃止すべきだ

 毎年1回、常任委員会で定期的に行われている『県外視察』ですが
 フジノはこれを廃止すべきだと市民のみなさまに訴えたいと思います。

 県外視察に行かなければ、
 委員会規則によって問題となってしまうので
 今年もフジノは参加しました。

 けれども、今年も視察に参加しながら
 その間ずうっと葛藤がありました。

 「これはムダではないか」
 「廃止すべきではないか」

 と、常に考えながらの参加でした。
 (これは毎回のことなのですが...)

 「自分にとってこれは意味のある体験なんだ」

 とムリヤリ思いこませようとして
 楽しんでいる気持ちのフリをしてみたりしました。

 でも、それから2ヶ月間、やっぱり同じ結論に戻りました。

 毎年、恒例行事として行なっている
 委員会での県外視察は廃止すべきです。


 そもそも43人全ての市議会議員が
 それぞれの政策も信念も全く違うのに

 所属する委員会のメンバー全員で
 義務として必ず『県外視察』に行くことになっていること


 に対して、フジノは5年前から反対してきました。

 何故なら、すでに市議会議員は、政務調査費として
 視察に行く為の費用を1人1人がもらっています。

 だから、自らの政策にそった研究調査として
 必要に応じた視察を1人1人の議員が行なえばいいのです。

 それにも関わらず、これに加えて
 県外視察に委員会全員で
 行かなければならないことに合理的な理由がありません。

 加えて、毎年必ず『県外』に行かねばならないことにも
 全く必然性が見当たりません。

 わがまちの中にも視察すべき場所はあふれていますし、
 県外に出なくても
 神奈川県内にも訪れるべき場所はたくさんあります。


 したがって、委員会での『県外視察』は廃止すべきです。

 議会の中からこれを変えることは
 実質的には不可能です。

 4年に1度だけ、議会の制度を変える為の話し合いがありますが
 そこでもこの『県外視察』は今後の検討事項で終わってしまいました。

 けれども他都市の中には
 自ら廃止した議会も出てきました。

 例えば、大和市議会のように
 「県外視察をとりやめて、1日のみ、近郊を視察する」とした所もあります。

 数の論理で動いている政治の世界を
 打ち破るのは、市民のみなさんの声だとフジノは信じています。

 フジノはこの県外視察は廃止すべきだと信じています。
 市民のみなさまは、どのように思いますか?

 このコーナーの最初に、委員会規則に決まっているので
 行かなければ問題になるので
 フジノは嫌々ながら参加していると書きました。

 でも、他都市の議員の中には
 懲罰を受けてもかまわないと不参加をハッキリと表明して
 実際に行かない議員もいることが分かりました。

 来年度は、フジノは委員会規則に反して
 県外視察に不参加をしたい、と考えています。

 懲罰を受けてもかまわないので
 参加しないことで、県外視察反対の意思を示します。

 毎年、毎年、県外視察の季節が来るたびに
 おかしいと感じていることを自分をごまかしながらやることは
 もういいかげんにやめようと決心しました。

 それをこの2ヶ月間、考えていました。
 そして、この結論に至りました。

 市民のみなさまは、どうお考えになりますか?


● 視察報告書を提出しました

 さて、話題は変わります。

 県外視察に行ったならば
 必ず視察報告書を提出しなければなりません。

 多くの方々は、A4で3〜5ページのもので
 視察先の説明をそのまま記しているもののようです。

 (全ての議員の視察報告書は、
  議会事務局で公開していますので誰でも読むことができます。
  ぜひみなさまご覧下さい)

 フジノはこの視察報告書にも
 実はとても違和感を抱いてきました。

 そこで、今年はフジノなりに正しいと考える方向性で
 約15ページの視察報告書を書き上げました。

 しめきりをあまりにも大幅に遅れた為に
 議会事務局をはじめとする多くの方々にご迷惑をおかけしました。
 本当に申し訳ございませんでした。

 しめきりを大幅に送れた理由は
 いくつもの葛藤があったからです。

 妥協して、3〜5ページでささっと仕上げてしまうのも
 まわりに波風を立てずにやりすごす為のラクな手段でしょう。

 けれども、1人10万円近い税金を使って視察に行って
 ささっと仕上げてしまう報告書では
 市民の方々に納得していただけないとフジノは考えました。

 いろいろな資料にあたったり、追加調査をしたりして
 書くことにものすごく時間がかかってしまって
 提出が大幅に遅れに遅れて今に至ってしまいました。

 ここにフジノの視察報告書を
 誰でも読めるようにpdfファイルにして掲載します。
 (こちらをクリックしてください

 たいしたものではありません。

 いつもの一般質問の方が
 ボリュームもありますし中身が濃いはずです。

 どうか、これが10万円の視察の価値があるのか
 市民のみなさま、あなたがどうか判断して下さい。

 また、可能であれば、フジノ以外の政治家の視察報告書も
 ぜひご覧になっていただければと強く願います。


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 今回の活動日記の内容は
 関係者からはきっと批判を受けることになるのでしょう。

 けれどフジノは、関係者の声と
 市民のみなさまの声は違うと信じています。

 そして、フジノが信じるのは
 市民の方々の生の声です。

 あなたはどうお考えになりますか?
 フジノは間違っていますか?


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