まちの政治家は、こんなことしてます政治家フジノの活動日記


2008年4月20日(日)のフジノその2
● 視覚障害者協会の総会に参加しました

 午後からは、横須賀市視覚障害者協会の
 年に1度の総会へ参加しました。

 今年もお招きいただいたことがうれしくて
 喜んで出席いたしました。

 この総会では来賓あいさつの時間を少し頂けるので

 「何をお伝えしようかな?」

 と、何日も前から毎年すごく考えます。

 お伝えしたいことはたくさんあって、
 例えば、視覚障がいのある方々の福祉の制度の変更点ですとか
 市議会でフジノが提案したことやその成果などを
 お話させていただいています。

 伝えたいことのどれを削るかは
 いつもとても悩みます。

 最終的に2つのことを今日はお伝えしました。

 1つ目は、予算議会の本会議で教育長に提案した
 『視覚障がいのある方々のミュージアムへのアクセスの向上』について。

 2つ目は、民生常任委員会で健康福祉部長に質問をした

 『点字図書館の場所が平坂上の障害者福祉センターの中から
  総合福祉会館の中に今年7月に移転するにあたって
  交通アクセスなど取るべき配慮』について。


● 視覚障がいのある方々に美術館に来てほしい!

 予算議会で教育長に提案した
 『視覚障がいのある方々のミュージアムへのアクセスの向上』ですが

 美術館・博物館では今すでに
 動いてくれていることもあるのですね。

 例えば、まだ現在の横須賀美術館には
 彫刻など触れることができる展示作品はありませんが

 学芸員が一緒に館内をまわって『対話鑑賞』を行なうサービスは
 すでに行なっているのですね。

 でも、このサービスが広く知られているかといえば
 残念ながらまだまだ知られていないのですね。

 フジノは視覚障がいのある方々に
 ぜひこのサービスをご利用していただきたいのです。

 そこで、3月3日の本会議で教育長に
 「改めて周知をしてほしい」と提案したところ

 3月31日には早くも横須賀美術館のHPに
 こんなおしらせのチラシが掲載されました。


 何度もこのHPでくりかえし書いてきましたが
 視覚障がいのある方々とは、僕たち自身なのです。

 生まれつきで視覚障がいのある方々は
 わずか5%ほどです。

 残りの95%は、糖尿病などの病気や加齢によって
 人生の途中で視覚障がいがある状況になるのです。

 視覚を失ったその時に、
 ミュージアムができることはたくさんあります。
 言うならば、心的世界を広げる大きな可能性が存在しています。

 だからこそ、このような提案をくりかえしてきました。

 今日の総会では、こうしたフジノの想いや
 市議会での提案と教育長の答弁、その後の対応などを
 お伝えいたしました。


● 視覚障がいのある方々に、まちを歩いてほしい!

 これまで総会の会場は
 平坂上にある障害者福祉センターだったのですが
 今年は汐入にある総合福祉会館で行なわれました。

 視覚障がいのある方々にご利用いただいている点字図書館は
 今年7月に移転をして、障害者福祉センター2階から
 総合福祉会館4階になります。

 総会は年1回みなさんが集まるせっかくの機会なので
 移転を前に足を運んでいただく目的があったのかもしれません。

 さて、 2つ目にお話したことは
 民生常任委員会で健康福祉部長に質問をした

 『点字図書館の場所が平坂上の障害者福祉センターの中から
  総合福祉会館の中に今年7月に移転するにあたって
  交通アクセスなど取るべき配慮』

 についてです。

 視覚障がいのある方々は、ややもすると
 とじこもりがちになってしまいます。

 でも、外に出てまちを歩くことは健康にもOKですし、
 家の中だけでなく世界が広がることは
 障がいがあっても無くてもすごく大切なことですよね。

 慣れ親しんだ障害者福祉センターから
 点字図書館の場所が汐入に移ってしまったとしても

 それで外出を恐れてしまうのではなくて
 むしろ、外出できる場所がさらに増えたのだと受けとめて
 ぜひどんどんまちに出てほしいと強く願います。

 すでに健康福祉部と視覚障害者協会の方々との間で
 移転で場所が変わるにあたっての話し合いも行なわれてきましたが

 点字ブロックや音声誘導装置の設置をはじめ、
 汐入駅や汐留・大滝町のバス停からダイエーの周辺一体を
 視覚障がいのある方々が歩きやすいように
 どんどん変えていく為に
 ぜひ提案をしていただきたいのです。

 さらに、総合福祉会館の設備が
 本当にバリアフリーなのかを再点検する良いチャンスです。

 この移転を、総合福祉会館がユニバーサルな建物として
 生まれ変わるきっかけにしたいのです。

 だから、不便だと感じることがあれば
 どんどん提案してほしいとお伝えしました。

 しつこくしつこく繰り返しますが、
 視覚障がいのある方々は僕たち自身がやがて体験することを
 今、先取りして体験してくれている貴重な存在なのです。

 視覚障がいのある方々がどんどん外出したくなるまちは、
 誰にとっても暮らしやすいユニバーサルなまちなのです。

 その為に、今の僕たちには気づくことができない
 あらゆる問題点をぜひ教えていただきたいのです、とお願いしました。


---------------------------------------

 総会が終わった後も、たくさんの方々に
 直接にお話をうかがうことができました。

 このHPも「毎日観てますよ!」と言ってくれた方がいて

 音声読みあげソフトを使ってフジノHPを観てくれてる方が
 絶対にいるはずだと意識して
 文字を中心にしたユニバーサルなHPであるように
 こころがけてきたのはまちがっていなかった、とうれしかったです。

 これからも視覚障がいのある方々が
 暮らしやすいまちになるように
 政治家としてできることをいつも考えて行動していこう。

 改めて、そう決心しました。


 ぶっとおしで何十人もの方々とお話をうかがうと
 1日が終わると僕は疲れ果ててぐったりしてしまうのですが

 それでも自分の活動がまちがっていないのだと
 当事者の方々からじかに生の言葉で聞かせていただけると
 すごく大きなエネルギーをもらえます。

 さあ、これからもがんばろう。

 今日出会った、たくさんの方々に感謝です。
 本当にありがとうございました。




2008年4月18日(土)のフジノその2
● かかりつけ医による自殺予防の重要性

 自殺予防対策をすすめる上で、精神科医だけでなく
 一般のかかりつけ医(プライマリケア医)の協力が不可欠です。

 自殺にはうつ病が深くカンケーしています。

 うつ病の初期の症状は多くの場合、
 まず、体の不調としてあらわれてきます。

 体の不調を感じたらほとんどの方々は
 身近な地域にある、一般のかかりつけ医に行きますよね。

 この体の不調の原因がうつ病によるものだと
 一般のかかりつけ医の誰もがしっかり診断できれば

 早期発見・早期治療によって、
 うつ病の深刻化を食い止めることができます。
 ひいては、自殺も食い止めることができるといえるでしょう。

 これまでの多くの研究からも
 うつ病の予防・早期発見・早期治療を確立することによって
 自殺の数をかなり減少させられることが分かっています。

 精神科的な知識と正しいうつの情報を
 一般のかかりつけ医が理解してくれることは重要です。

 また、一般のかかりつけ医が精神科医と連携することで
 うつ病をしっかりと治療することが可能になります。

 そこで、去年の9月議会でフジノは
 このような提案をしました。


 (2007年9月20日・民生常任委員会より)






 精神科ドクターの数に対して、
 軽症のうつ病の人も含めて、
 非常に(うつ病の方の)数が増加している。

 (精神科)ドクターの数は決して多くない。

 そこで考えられる対策としては、
 一般の内科医の方々にうつ病等を理解していただいて、
 やはり(うつ病が)軽症のうちに、早期発見・早期対応していただく。

 抗うつ薬の処方も一般内科医はできますから、
 (うつ病の)理解をしていただいて、
 そこである程度対応していただく。

 そして重症の(うつ病の)方々は精神科ドクターに診ていただく
 という連携が、対策としては有効かと考えます。

 そこで質問です。

 定期的に医師会と本市はあらゆる部門が
 事業に応じて話し合いを行っていると思うのですが、

 医師会の責務として一般内科医にうつ病の研修等を行っていくように、
 ぜひ提案をしていただきたいと思うのですが、
 いかがでしょうか。











 まず、医師会の前に、自殺対策連絡協議会というところに、
 ドクターもメンバーとして入っています。

 そういうような中で、
 今、藤野委員がおっしゃったような対応も、
 現実的には可能だとは思うし、
 そういう考えをお持ちになっているかもわかりません。

 問題は、医師会へそういう提案をしたらいかが
 というようなお話でございますが、

 まず、私どもの方も、定期的には
 医師会との打ち合わせの場を何回か持つわけですが、

 その場で、これは各クリニックにしましても病院にしましても、
 経営方針というのが多分あろうかと思うのです。

 それと、今、抱えている患者と自分の時間的な部分も含めて、
 対応できるキャパシティーというものもあろうかと思いますし、

 そのようなことで、
 はいわかりましたという返事がいただければ、これは幸いですが、
 その辺のことも踏まえて、
 慎重に話を出すということをしていきたいと思います。

 正面向いてお願いしたいということではなくて、
 いろいろなことを考え、状況を踏まえながら、
 お願いするタイミングは考えて提案すべきではないか
 と思っております。



 フジノの提案のように
 市として医師会に提案するのもありでしょうし、

 健康福祉部長が答弁したように
 すでに医師会のドクターも自殺対策連絡協議会メンバーなので
 協議会の内側から自発的な動きが出るのを待つ、
 というのもありかもしれません。

 どちらの方法でもやり方はかまわないので
 一般のかかりつけ医に協力をしてもらう体制を
 一刻も早く作ることが必要です。


● 秋田県医師会の先進的な取り組み

 日本自殺予防学会では
 全国で行なわれている実践活動と研究の成果が発表されます。

 フジノがまず注目していた発表は
 一般演題のプログラム2、
 『プライマリケア・かかりつけ医』についてです。 

 もちろんその理由は、上に書いたとおりの理由です。

 これからは絶対に精神科医とかかりつけ医の連携が必要だ
 と考えているフジノにとって、
 すでに先進的に取り組んでいる地域の
 実践的な活動を改めて学びたいと考えたからです。

 ここでは、3つの発表がありました。

 第1に、秋田県医師会による
 うつ病・自殺予防対策プロジェクト委員会による発表です。

 第2に、静岡県精神保健福祉センターによる発表。

 第3に、琉球大学医学部による発表。


-------------------------------------------

 まず、秋田県医師会の取り組みです。
 やっぱり、すごかったです。発表を聴いていてドキドキしました。

 発表者は、稲村茂さん笠松病院院長・精神科医)です。



 稲村先生はその取り組みのすごさで
 たくさんのメディアにとりあげておられますので、
 ぜひネットで検索してみてくださいね。

 さて。

 秋田県医師会では、平成13年から
 積極的に自殺予防対策プロジェクトを展開してきましたが、

 現在は医師会の中に
 『うつ病・自殺予防対策プロジェクト委員会』を設置して
 さらに積極的な活動を行なっています。

 例えば、フジノが最も関心があるのは
 『かかりつけ医と精神科医との連携』です。

 秋田県医師会では、地域の診療所や病院など
 身近なドクター(かかりつけ医)を
 『地域のキーパーソン』と捉えています。

 そして、うつ対策・自殺予防対策をすすめる上で
 重要・不可欠の存在だと考えています。

 取り組みの例をあげると...

 1.かかりつけ医・産業医に対して、自殺についての研修スタート

 2.研修を講義形式だけではなく、実践的なロールプレイも導入

 3.ドクターだけでなく、看護師にも研修を拡大

 4.うつ・自殺予防対策に優先的に従事してくれるかかりつけ医を募集して
  『自殺予防協力医』として認定する事業をスタート

 5.かかりつけ医をサポートしてくれる精神科医を募集して
  『うつ病治療登録医』として認定する事業をスタート(38名)

 特に、4と5はすごくいい仕組みですね!

 平成19年度から事業がスタートしたのですが、
 申請をしてくれたドクターは医師会が行なう研修プログラムを受けて
 認定されていきます。

 すでに3月末現在で、自殺予防協力医には62名が
 うつ病治療登録医には38名が申請をしているそうです。

 こういう認定があると、
 かかりつけ医にとっても精神科医にとっても
 連携がとてもスムーズにできるようになると思います。


● 国も今年から新しい動きをスタートさせました

 実は、今年から国の診療報酬制度が改正されて
 新しく自殺予防対策カンケーの診療報酬が作られたものがあります。

 『精神科医連携加算』(1回につき200点)です。

 不眠症などでかかりつけ医に来た患者さんに
 うつ病などで自殺の予兆が認められた場合、
 精神科医へ紹介すれば、診療報酬が加算されるようになりました。
 (詳しくはこちらをご覧下さい)

 この新しい制度によって、全国のかかりつけ医さんに
 自殺対策に取り組んでもらう狙いなのですが

 実際には、「さあ、精神科医への紹介を積極的にせよ!」と
 厚生労働省が号令をかけただけでは
 かかりつけ医のみなさんも動けないのですね。

 紹介状を書いて患者さんを他の病院にお願いするという行為は
 やはり非常に重みがあるのですね。
 どの精神科でも良いから紹介するかといえば
 そんなカンタンにはいかないのですね。

 だから、こうした秋田県医師会の連携をすすめる取り組みが
 とても有効で全国的に求められているとフジノは考えます。

 かかりつけ医もさらに研修を積むことによって
 単に精神科医に紹介するだけではなくて
 初期の軽症うつについては早期発見・早期治療が可能になります。

 そして、重い症状の方々については
 精神科医と積極的に連携をして治療にあたるのですね。

 すでに秋田県では昨年の自殺数は、
 過去10年間で最も少なくなっています。

 このように大きく自殺が減少した理由は
 いくつもの要因がありますが

 県医師会による、身近な地域のかかりつけ医を
 自殺のゲートキーパー(門番)として活動してもらう取り組みも
 とても有効だったのだとフジノは考えています。

 すでに市議会でも提案ずみではありますが
 横須賀市でもこうした連携を進めていければと改めて思いました。
                     

● 静岡県『富士モデル事業』の画期的な取り組み

 かかりつけ医と精神科医の連携について、
 秋田県医師会に続いての発表は、

 静岡県精神保健福祉センターの田中克明さんでした。

 タイトルは

 『うつ病の早期発見、治療を目的とした
  「一般医から精神科医への紹介システム」の構築』

 です。


 秋田県と同じく、静岡県富士市の取り組みも
 全国のお手本(=モデル)として

 『富士モデル事業』

 として知られています。

 特に有名なのが

 睡眠キャンペーン

 です。

 自殺を予防する上で、うつ病の早期発見・早期治療が不可欠です。

 それでは、『うつ病の早期発見』は
 どうしたらできるのでしょうか?

 うつ病の症状はいろいろあります。
 例えば、不眠、だるさ、食欲が無くなること、頭痛が続くこと、などです。

 ですから、患者さんご本人も
 うつ病になっても体の症状がまず大きく出てくるので
 自分がうつ病にかかっていることに気づくことはまずありません。

 そこで、統計によると、うつ病の方の約9割が
 最初に内科などの一般科を受診しているのです。

 だからこそ、かかりつけ医にうつ病を早期発見してほしいのですが
 症状は人によって本当にいろいろな形で出てきますので、
 かかりつけ医を訪れても、
 うつ病と診断がつくことはなかなかありません。

 こうした問題点をのりこえる為に
 『富士モデル事業』では

 2週間以上つづく不眠はうつのサイン

 と定義して、徹底的にキャンペーンを行ないました。
 このキャンペーンは本当にお見事です。


● 「パパ、ちゃんと寝てる?」キャンペーン

 この見事なキャンペーン活動は

 『パパ、ちゃんと寝てる?』
 キャッチコピーで実行されました。

 今でもネット検索をして「パパ ねてる」と入力すれば
 マスコミの報道によるかなりの情報と
 一般の方々のブログでの反応がたくさん出てきます。

 ポスターの掲出、リーフレットの配布、ラジオ・TVでのCMをはじめ、
 街頭でのキャンペーンなどが徹底的に行なわれました。

 女子高生の娘が
 父親の不眠を
 心配する

 という設定の
 テレビ・
 ラジオCMは

 地方公共団体の
 広報啓発では
 とても珍しく
 良い出来です! 

 特に、女優の韓英恵さんを起用したテレビCMは
 たくさんの注目を集めました。

 そのCM『不眠はうつのサイン』です
 今もインターネット上で動画が観られます。

 ぜひこちらをご覧下さい!


 テレビやラジオのCMで
 積極的にキャンペーンを行なうということは

 オーストラリアなどでは過去に行なわれたことがありますが
 日本では(製薬会社以外では)初めてだと思います。

 こういう取り組みは斬新ですが
 確実にたくさんの方々の目に入る画期的な広報だと思います。

-----------------------------------------

 秋田県と富士の2つの発表が終わったところで、
 質疑応答の時間に、
 フジノは手を挙げて質問をしました。

 「横須賀市議会議員の藤野英明です。
  素晴らしい発表をありがとうございました。

  かかりつけ医と精神科医の連携の推進を進めていく為に
  市議会でもこの重要性を訴えているのですが

  一刻も早くこうした連携体制を確立する為には
  どのような方法が最も有効なのでしょうか?」

 と、述べました。


 それから琉球大学の発表があって、
 この一般演題の発表は終わりました。

 休憩時間になり、
 次の会場に向かう為に歩き出したフジノを呼び止めて
 声をかけてくれた方がいました。

 なんと、秋田県医師会の稲村茂先生でした。

 「フジノさん、連携をすすめていく最も有効な方法は
  顔見知りになる関係性をどんどん作っていくことですよ。

  1度この関係性ができると、
  どんどん連携は広がっていきます」

 さっきのフジノの質問に対して、
 稲村先生はわざわざ話しかけてくださったのでした。

 稲村先生、ありがとうございます。

 でも、フェイストゥフェイスのカンケーを作るのが
 フジノは最もニガテなんですよ...。

 いや、それでも絶対にがんばろう。


 日本自殺予防学会が終わって
 横須賀に戻ったら、

 今までよりもっと積極的にフジノは
 自殺予防対策のあらゆる関係者の方々ともっと語り合って

 もっと連携を強くしていかれるように
 ネットワークをつないでいく活動をしよう!


 日本自殺予防学会総会の1日目、
 午前中の最大の収穫は、この決心をしたことでした。

 おし、これからもがんばろう!



2008年4月18日(金)のフジノその1
● 日本自殺予防学会に参加しました/総合的な対策の実現の為に

 うーん、眠い。

 宿泊先が駅前なので、明け方まで続いた道路工事がうるさくて
 寝れなくて、本当にきつかったです。風邪も悪化した気がするし...。

 でも、今日からついに年1回の
 『日本自殺予防学会』です!

 朝食をとって
 気合いでがんばってきます。

 会場は、ホテルから歩いて10分ほどの
 『いわて県民情報情報交流センター(アイーナ)』です。



 これから
 丸2日間にわたって

 一般演題の発表、
 ワークショップ、
 セミナー、
 シンポジウム、
 ディスカッションと

 あらゆる自殺対策の
 専門家・関係者の方々の

 毎日の実践活動や
 研究成果を
 じっくりと
 聞かせてもらいます!

 それにしても会場のアイーナは
 すごく新しくてめちゃくちゃでかいです。

 会場は
 7階と
 8階の
 2フロア。

 朝いちばんの受付はまだ混んでいませんが
 これから全国からたくさんの方々がやってくるはずです。



 9時半から開会の辞、
 ついに第32回日本自殺予防学会がスタートしました。



 今回の学会のテーマは
 『総合的な自殺対策をめざして』です。

 総合的な対策とは何でしょうか。

 自殺をうつ病と結びつけて
 精神医学的なアプローチだけを行なうことが単一的な対策です。

 それに対して、
 自殺は社会的な要因によって追い込まれた末の死であるので
 この社会に関わる全ての人々がネットワークを組んで
 取り組んでいくことです。

 これが総合的な対策です。

 横須賀は、自殺予防対策にのりだすことを
 はっきりと打ち出したものの
 いまだ総合的な対策とは言えない状況にあります。

 3月の予算議会でもフジノは
 この総合的な対策の必要性を市長へ改めて訴えました。

 けれども、言葉で言うのはたやすいです。
 いくら市長答弁が「総合的な対策が必要です」「やります」でも
 現場の全ての関係者の想いが変わらなければ意味が無いのです。

 全ての人が本気になるように同じ熱意を持ってもらうこと、
 そして、地域に暮らす市民のみなさんが行動することなのです。

 今回の学会では、改めてその『総合的な対策』の実践の為に
 これからさらに何をしていくべきなのかを必死に学んできます!



2008年4月17日(土)のフジノその3
● じゃじゃ麺を食べました

 泊まったホテルは素泊まりだったので、
 夕ご飯を食べに行きました。

 盛岡といえば
 『じゃじゃ麺』
 有名なのだそうです。

 と言っても、さっきまで
 全く知りませんでした。

 ホテルのフロントで

 「盛岡に来たなら
  せっかくですから
  じゃじゃ麺を
  食べてみては?」

 と教えてもらいました。

 ホテルから歩いて3分、駅ビルのデパ地下にある、
 『小吃店』を紹介されて行ってみました。

 いやあ、『じゃじゃ麺』って
 『ジャージャー麺』のことだとずうっと思っていました。

 2つは全く別の食べ物なのですね。

 しかもすっごくおいしかったです!
 600円でした。

 うどん、
 きゅうり、
 ねぎ、

 そして
 お味噌!

 食べ方があるんですね。
 これに、お好みでラー油、にんにく、塩、こしょうをまぜます。

 がっつり
 入れました。

 これだけでもめちゃくちゃおいしかったのですが、
 食べ終わった後に、テーブルに置いてある生卵を割って、
 お皿の中でとくのですね。

 そこで店員さんに

 「ちーたん!」

 と言うと、スープとお味噌を入れてくれます。

 これまた
 おいしい!

 盛岡の方々は、こんなおいしいのを食べているんですね。

 地域の名産物をつくりたくて意図的に売り出した
 横須賀の『海軍カレー』なんかとは違って
 長い歴史がある地元の食べ物って本当にいいですね。

 (僕はカレーが大好きですが
  海軍カレーはウソくさくて好きになれません)

 お店にいらした他のお客さんたちと
 長い時間に渡っていろいろお話させてもらいましたが、
 ふだんからじゃじゃ麺を週2〜3回は食べるのだそうです。

 地元の人にふだんから愛されて好まれているごはん、
 やっぱりそれが本当の名産物なんだと思います。


→日記過去分の目次へ
→はじめのページに戻る