まちの政治家は、こんなことしてます政治家フジノの活動日記


2008年8月31日(日)のフジノその2
● 映画『MY GENERATION』へ

 今夜は、東銀座での仕事を終えた後、
 新宿三丁目にある映画館『新宿バルト9』に行きました。

 解散から10年ぶりに1年限定で復活したバンド
 Jun Sky Walker(s)

 ツアーを映画化した
 映画『MY GENERATION』を観る為です。



 仕事を終えた後でクタクタでしたし、

 外が見えるガラスばりのエレベーターで
 しかも30人くらいぎゅうぎゅうに詰めきった上で
 映画館のある9階まで直通であがらなければならなかったので
 精神的にはかなりきつかったです。

 (僕はエレベーターがニガテで
  できれば乗りたくないのですね。特に透明で高層階は...)

 さらに映画館ロビーにつくと
 すさまじい数の人が集まっていて

 たくさんの人がいる場所がものすごくニガテな僕には
 かなりきつい経験で、
 上映開始まで
 30分も前に着いてしまったので
 逃げ出したくて本当にガマンするのが大変だったです。



 それでも、チケットは席をしっかりと指定して
 かなり前から4番目の列の中央の座席にしてもらいました。

 これでガンガン涙が出てもまわりを気にすることなく
 DLPのすごいリアルな映像で、観ることができます。



 予告編が10分くらいやっている間も
 『この空間から逃げ出したい発作』は続いていたのですが

 本編が始まると、食い入るように映画にのめりこみました。


● 青春は今も続いてる/生きている限り、青春は終わらない

 僕は仕事のスケジュールのつごうで
 このツアーには1本も行くことができませんでした。

 (ツアーの合間にあったライブには2回いけました)

 メンバーのツアー中の様子は
 ブログで読んでいたりしたのですが

 映像で観ると本当にみんなが
 「ファンの為を第1に」という気持ちのもとに

 本当にたくさんのことをしてくれたんだなあ、という想いで
 とてもありがたいと思いました。

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 ファンの数だけ、思い出や記憶や感じ方があると思います。

 僕の場合は、中1の時にジュンスカの音楽と出会って
 だから、13才か14才くらいの時に初めて聴いて

 「音楽ってこんなに自由でいいのか」

 「こんなに気持ちをストレートに表現していいのか」

 という衝撃を受けて、

 「バンドなら自分の気持ちを他人に伝えられる」

 と感じて、バンドにのめりこんでいきました。

 僕はライブではオリジナルを作って演奏していましたが
 ふだん家で練習する時はジュンスカの曲をよく練習しました。

 ギターのフレーズや演奏の仕方だとかはもちろんですが

 自分の想いを歌詞にどうやって変えるのかとか

 そもそも人生って何なのだろうかとか
 それでもあえて前向きに行くんだとか

 そういう気持ちはジュンスカの歌に教えてもらったと思います。

 そんな10代の気持ちを僕は
 20代になっても30代になっても忘れたことは無かったし

 ジュンスカの歌で感じた気持ちや想いを
 現実に行動に移していこうという想いで生きてきたし

 お腹は少し出てしまったことをのぞけば
 あの頃と何も変わらないままの自分で
 生きてこれたと思います。

 だけど、少しずつまわりの友達たちが
 結婚していき、こどもができて、仕事も忙しくなって

 現実が見えてきて、背負うものが増えてきて

 昔みたいにバカ話をすることも
 あぶなっかしい冒険をすることも

 かつて語りあった夢を実現しているヤツは
 ほとんどいなくなっていて

 さみしくてたまらなくなる時もたくさんありました。

 政治家になっても青臭い理想ばかり訴え続けて
 現実主義(?)のまわりの人々の中で
 すごく浮いてしまっている自分をいつも感じ続けてきました。

 でも、40代になっても演奏を続けていて
 そしてかつて僕が10代だった時以上のクオリティを持って
 ライブ活動をしつづけるジュンスカの姿に

 率直にすごく感動しました。

 まわりの友人の中には「ジュンスカは青春だった」と
 『過去形』で話す人もいますけれども

 僕は今だって自分は青春のど真ん中を歩いていると思うし
 まだ何も『過去形』にするつもりは無いよ、と思い続けています。

 ジュンスカは世の中を斜めに見たりしないし
 できることから目の前のこの世界を変えていこうというメッセージを
 聴き続けてきたからこそ

 (幼い時にはまさかこんな仕事になると思わなかったけど)

 僕はいま政治家になって
 現実を変えられるようにがんばっているんだなと思います。

 彼らの音楽が無かったら、
 明らかに僕の人生は変わっていたと感じます。

 映画を観て、昔の気持ちに戻る、とかじゃなくて
 まわりの人たちはみんな大人になっていってしまったけれども

 変わらない気持ちで前を向いて歩き続けている自分は
 「まだこのままでいいんだよ」と言ってもらえた気がします。

 これからも
 まっすぐに、Keep Walkingだい!

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 缶バッジ、買ってしまいました。



2008年8月29日(金)のフジノその3
● 自治体情報政策論の講義を受けました

 今夜は、みなとみらいクイーンズタワーの中にある
 神奈川大学エクステンションセンターに行ってきました。

みなとみらい駅

 5回シリーズの公開講座、

 『自治体経営戦略〜自治体経営に必要な基礎知識〜』

 の第3回目に参加する為です。 

 今夜のタイトルは『自治体情報政策論』でした。

 配布資料は

 こちら(P1〜P29)

 こちら(P30〜最後まで)です。


● 情報政策とは、民主主義を深める有効な手段です

 情報政策というと、すごく難しく感じるかもしれませんが
 『目的』を実行する為の『手段』の1つに過ぎません。

 行政の目的はもちろん常に
 『市民のみなさまのハッピーの実現』です。

 あくまでもその為に
 インターネットなどのICTをはじめとする様々な『手段』
 情報政策として利用していくのですね。

 ICTを利用することは、昔のような紙ベースの手段に比べて
 コストが安くて双方向でやりとりをできるというメリットがあります。

 この手段をうまく使うことができれば、
 市民の方々への情報公開による議論や意思決定ができて
 民主主義をさらに深めていくことができるはずです。

 といっても分かりづらいと思いますので、
 例えば、フジノに置き換えてみましょうね。

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 このHPを通じて、フジノは徹底的に
 市民のみなさまに情報を公開してきました。

 良いことも悪いことも情報としてどんどん公開してきたと思います。

 例えば、政治家のお給料の金額です。

 もともとは条例で決まっている金額ですから
 誰でも知ることはできるのです。

 でも、知る為には
 わざわざ市役所や行政センターに行かなければなりませんでした。

 だから、よほど興味や関心の強い人でも無ければ
 あえて条例を調べることなんてしなかったと思うんです。

 「それは間違っている」とフジノは考えました。

 わざわざ市役所に行かなくても
 誰でもいつでもすぐに観られるように
 フジノはHPで公開をしつづけています。

 インターネットを使って情報公開しているから
 市民の方からいろいろなご意見が届けられます。

 きっと今までは一部の市民オンブズマンしか
 意見を言わなかったのかもしれませんが

 フジノのところには、中学生から高齢の方々まで
 本当にいろいろな層の方々が気軽に意見をくださいます。

 「高い!」とか「それはおかしい」という批判や

 「その仕事ぶりならその金額もしかたがない」というものや

 「議員の数を減らして1人あたりの金額をあげて
  もっと政策の為の調査ができるようにすべきだ」というものまで

 いろいろなご意見を頂くことができます。

 そうしたご意見に対して
 フジノは直接にメールしたり電話で話したり
 市民の方々と議論をすることができるのですね。

 こうした議論をすることができるのも
 誰でも気軽に情報に触れられるように公開しているからこそ、なのです。

 政治家フジノとしてではなく
 個人としての感覚から言えば、

 誰でも自分の給与明細を公開したい人なんて
 いないと思うんです。

 あなたは自分の給与明細を
 インターネットで全世界に向けてさらすことができますか?

 たぶん、誰もそんなことはイヤでしょう。
 それがふつうだと思います。

 けれども政治家には『ふつうはできない』ことを
 モラルをもってあえて実行するように
 市民の方々は求めているのだとつくづく感じます。

 だから、どんどん公開します。

 そして、厳しい批判でもいわれなき誹謗中傷でも
 まずは情報を公開して、議論が起こることが大切です。

 それが民主主義を深めることにつながるからです。

 無関心こそ最も恐ろしい、
 民主主義を破壊する敵だとフジノは考えています。

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 さて、話を戻しますと

 横須賀市だけに限らず、全ての行政は
 情報公開をどんどん進めることで

 しかもそれを「求められたから公開する」のではなくて
 「自ら積極的に情報を公開していく」ことによって

 市民のみなさまが簡単に情報にアクセスできるように

 意見交換や議論が自由にできるように配慮して

 そして、市長や市議会は
 こうした市民のみなさまの声を活かした政策を
 実行していく必要があります。

 さらに市民のみなさまには
 そうした政策をさらに意見や批判をしていただいて

 どんどん政策の精度が高まっていくのですね。

 その目的はいつもブレることなく
 市民のみなさまのハッピーを生み出すことです。

 そして、民主主義を深めていく為です。

 このような理由から
 情報政策を行なっていくことはとても大切なのです。

 消費者の方々とのコミュニケーションを大切にしなければ
 収益を上げることができない民間企業では

 IRをはじめとする情報政策なんて
 当たり前のことなんですけれども、

 自治体がコミュニケーション戦略を実行するのは
 なかなか難しい側面もあります。

 けれどもくじけることなく、
 さらに、この方向性を進めていこうと考えています。


 今日の講義では、
 こうした想いを改めて確認することができました。

 横須賀市は全国的に見ても情報政策は進んでいる方ですが
 さらに双方向の流れを確かなものにできるように
 今後も提案し続けていきたいと思います。



2008年8月29日(金)のフジノその2
● 放射能もれを起こした原子力潜水艦の原因説明...

 夕方18時すぎに、全議員あての報告が
 企画調整部長からありました。

 外務省北米局からの報告です。

 タイトルは

 『原子力潜水艦「ヒューストン」の放射能漏洩事案』
 (米側の最終報告通報)

 です。

 内容は、リンクしてあるPDFファイルを読んでもらえば
 すぐに分かると思うのですが

 いつもの中身が全く無い、
 薄っぺらい無意味なペーパーです。

 まとめると、これだけしか書いてありません。


 ・放射能もれを起こした原子力潜水艦「ヒューストン」は
  閉じられたバルブの1つから少量の水が染み出したのが原因である

 ・染み出た水に含まれる放射能は、人体に影響は無い

 ・アメリカ海軍はバルブを全て見直した

 ・アメリカ海軍は今後も厳しく対処することを確約する

 ・アメリカ軍が確約すると言っているから、日本政府はそれを信じる

 ・以上で最終報告であり、これ以上の説明はしない、終わり


 どこにもその調査内容が具体的に記されていないし
 データも無ければ写真も1枚も載っていないし、

 横須賀市民の命を守る責任がある
 横須賀市議会議員として

 こんなA4の紙っぺら5枚だけでは
 全く納得できません。

 日本政府はこんなものでうのみにして信じるなんて
 本当に情けない。
                      

● 政治家になって分かった、この国に安全なんて無い

 福田総理が消費者庁を創立するとか
 国民の安全と安心を守る為に決意を示してくれるのは
 ありがたいと思いますが

 でも、全く信じていません。

 フジノは、政治家に転職する前は
 この国の国民の安全とか安心に関わるあらゆることは
 科学的なデータに基づいて徹底的に対策が成されているのだろうと
 勝手に信じていました。

 けれども、実際に政治家になって

 例えば、原子力空母の問題1つだけをとっても
 全く納得できるような説明が無いのです。

 もちろん今回とても問題になっている
 原子力潜水艦『ヒューストン』が放射能もれをしていた件についても

 こんな紙っきれ5枚だけで

 横須賀市民の方々に
 政治家として全く説明ができません。

 「この紙に書いてあるから信じてください。大丈夫ですよ」

 なんて言われて、誰が安心できますか。

 横須賀市議会議員になってまもなく6年が経ちますが
 特に、原子力潜水艦と原子力空母については

 科学的な調査に基づいたデータだとか
 誰が聞いても安心できるような説明なんて
 1度も聞いたことがありません。

 自分自身が理解もできないし、納得もできないことを、
 市民の方々に説明することもできないし、説得も当然できません。

 こんなレベルの説明で信じろというのが政府のやり方なら
 きっと消費者庁だって新しく創設したとしても

 本当に役に立つのかどうか、信頼できません。

 今回の外務省北米局の報告も
 フジノはこんなものでは全く納得できません。

 いつまでこんなことを外務省は続けるのでしょうか。
 いつまでこんな茶番を政府は続けるのでしょうか。

 バカバカしくて、うんざりする。

 この国には本当は
 安全なんて存在しないのかもしれない。



 (2008年8月30日・毎日新聞・朝刊より)



2008年8月29日(金)のフジノその1
● わが家の猫のその後(報告)

 7月12日のこのコーナー

 親猫が交通事故で亡くなってしまい
 きょうだいともはぐれて1匹だけ取り残されてしまった子猫を
 わが家で引き取ったことを書きました。

 それ以来、しばしば市民の方々から

 「その後、猫ちゃんは元気ですか?」

 と話しかけられるようになりました。

 動物が大好きなフジノとしては、
 同じように子猫のことを心配して下さる市民の方々のことを
 とてもうれしく、とてもありがたく感じています。

 本当にありがとうございます。

 そこで、今日は活動日記(番外編)ということで
 その後の子猫の状況をご報告しますね。

 7月9日にフジノの実家で暮らしはじめてから
 1ヶ月と3週間が経ちました。

 現在、体重は1.9kgです。まだまだちびっこです。



 でも、ポニョに負けずに
 とてもわんぱくな女の子に育ちつつあります。

 机にもひょいと飛びのったりできますし、
 すでに障子は真ん中くらいまでビリビリに破れています。

 夜、みんなと離れてケージの中で眠る時には
 さみしくて「ピー!ピー!」と少しだけ鳴き声を出しますが
 ふだんは全く鳴きません。

 抱っこされるのが大キライで、おもちゃで遊んでもらうのが大好きで、
 いつも元気いっぱいに家の中を駆けずり回っています。


● 2回目のワクチンが終わりました

 さて、今日は2回目の予防接種が終わりました。

 いつもは暴れん坊なのに
 獣医さんの診察台に久しぶりにあがったら、
 すっかり固まってしまいました。

 下の写真では、目がウツロですね。

 耳そうじをしてもらったのですが
 かなり衝撃の体験だったみたいです(笑)。



 ワクチンを打つ時に
 獣医さんによっては、

 「洗濯物用のネットに猫を入れて連れてきなさい」

 と言うところがあると知人に聞いて、驚きました。

 でも、かかりつけの獣医さんはとても注射がうまいのに加えて
 動物が大好きな方なので

 わが家の歴代の猫たちはみんなそうだったのですが
 なでられたりしてうっとりしているあいだに
 暴れることもなく一瞬で終わります。

 ネットに入れて押さえつける獣医さんなんて
 イヤですね...。

 さて、2回目の予防接種が完了すると
 僕が通っている獣医さんでは『予防接種証明書』を発行してくれます。

予防接種証明書

 これで、ひとまず安心です。


● 来月中旬に避妊手術をします

 さて、うち弁慶のわが子猫は
 家に帰ってきた途端に大暴れでした。安心したんでしょうね。



 でも、ホッとしたばかりの子猫にはかわいそうなのですが
 来月の中旬には、避妊手術を行ないます。

 歴代のわが家の犬や猫たちは
 必ず1回は出産をした後で避妊手術をしてきたのですが

 (合計4回、出産に立ち会いました。
  生まれた子たちは、ほぼ全て里子としてもらっていただきました。
  残った子たちはわが家でそのまま飼い続けました)

 この子猫については、かわいそうな気持ちも強いのですけれども
 初回の発情前に避妊手術をすることにしました。

 ある程度、赤ちゃんを育ててからもらいてを探す、という作業が
 今のわが家ではかなり難しそうなのが理由です。

 僕はうまく言えないのですが、動物の避妊手術をするのって
 人間に置き換えたらとんでもないことですよね。

 本人(猫や犬たち)の意思なんてカンケーなしで
 人間のつごうだけで...。エゴですよね。

 うーん、悲しくさみしい気持ちですが
 でも、しかたがないことですね。子猫よ、本当にごめんね。

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 市民の方にお知らせです。

 横須賀市では、犬と猫の去勢・避妊手術をした場合、
 補助金が出ます。ぜひこの制度をご利用ください。

 (下の文章は市HPからの引用です)

 市では望まれない子犬・子猫が生まれるのを防止するため、
 市内で飼われている犬、猫の飼い主に対して、
 去勢、避妊手術料の補助を行っております。

 市内で開業している獣医科医院、
 もしくは横須賀三浦獣医師会会員であればどこでも補助が受けられます。

 犬の場合、登録と、
 その年度の狂犬病予防注射を実施していることが条件になります。

 また、飼い主がわざわざ保健所に出向かなくても良いように
 開業獣医師が補助金を立て替えてくれる方式を採用しておりますので
 手続きはすべて獣医科医院で済みます。

 犬1頭あたりの補助金額
  雄2,400円、雌4,000円

 猫1頭あたりの補助金額
  雄2,100円、雌3,400円

 詳しくは保健所の
 生活衛生課動物愛護担当(電話824−9871)まで
 お問い合わせ下さい。

 (引用終わり)。

 猫の避妊手術の金額は、メスの場合は、
 1万5,000円くらいから3万円くらいまでいろいろみたいです。
 1泊入院させるところもあれば、日帰りのところもあります。


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 以上で、わが家の子猫のその後の報告を終わります。

 猫好きのみなさん、犬好きのみなさん、
 また動物のお話しましょうね。

 ではでは。



2008年8月28日(木)のフジノその2
● 会派ごとの勉強会(2日目の午後)

 会派ごとの『勉強会』、
 無所属の1日目の午後のメニューは
 環境部、市民部、港湾部、都市部の4部署でした。



 環境部の配布資料はこちらです。

 市民部の配布資料はこちらです。

 資料のうち、前日と同じで

 (1)個人情報に触れる内容がある項目
 (2)未確定の内容がある項目

 のページは、あえて掲載していません。

 情報は全て公開するのがモットーのフジノですけれども
 これはあえてフジノの判断で行ないました。


● 環境部との質疑応答

 環境部とのやりとりでフジノが気になったことは

 ごみ処理広域事業から離脱した葉山町への損害賠償請求によって
 それぞれのまちの有権者の判断がつぶされないか


 についてです。

 『ゴミ処理の広域化』って何か、カンタンに説明しますね。

 生活の中で出たゴミ(一般廃棄物)の処理はもともと
 自分の暮らしているまちで処理する=『自区内処理』が中心でした。

 けれども、小さな町も大きな都市も
 全ての市町村がそれぞれに

 燃えるゴミのための『焼却施設』をつくり
 燃えないゴミのための『埋め立て処分場』をつくり
 資源ゴミのための『リサイクル施設』をつくる

 というのでは、
 あまりにもコストが高くつきすぎるので

 いくつかの市町村がまとまって(広域で)
 役割分担して、

 A町は燃えるゴミの焼却施設を担当する、
 B町は燃えないゴミの埋め立て処分場を担当する、
 C市は資源ゴミのためのリサイクル施設を担当する、

 というようにする方が、
 コストを安くできるのではないかという方向に
 全国的に向かいつつあるのですね。

 それが本当にコストが安いのかどうか。
 それが本当にゴミの減量化につながるのか。

 こうした根本的な疑問点には決定的な回答は無いものの、

 横須賀市はこれまで三浦市と葉山町と一緒に
 『2市1町でのゴミの広域処理』というのを進めてきました。

 けれども、新しく町長に選ばれた森・葉山町長は
 この広域処理から離脱をする、という選挙公約を掲げて
 そして、当選しました
 (この件については過去の日記をご覧下さい)

 そして、町長就任後はマニフェストを守って
 広域処理からの脱退を宣言しました。

 それに対して、裏切られた形となった
 横須賀市と三浦市は

 「これまで広域処理を進める為にかかった費用などを
  損害賠償請求する」

 として、葉山町に1億4800万円を損害賠償請求したのです。

 (2008年8月21日・東京新聞より)

 これに対してフジノは
 横須賀市の行動に疑問を持ちました。

 「今後、消防なども広域化していくなど
  いくつもの側面で広域化をしていくことがあるでしょう。

  けれども、広域化に反対のまちが出てきた場合に
  こんな風に『離脱したら損害賠償請求するぞ』という行動を取れば

  特に、小さな人口のまちや財政力の弱いまちの有権者は
  損害賠償を恐れて、自由な投票行動を取れないのではないか?

  1度、広域の枠組みが決まったとしても
  そのまちの市民が民意を示して離脱を選んだのにも関わらず
  損害賠償を行なう、

  という行為に対して、民主主義が損なわれないかを
  市長をはじめ、市の幹部は問題にしなかったのか?」

 と質問をしました。

 しかし、全くこうした観点は話題にもならなかったそうです。

 あくまでも広域の枠組みを離脱したことで
 横須賀市が受けた損害を取り戻す、ということが重要だということで
 市長以下、幹部は一致した意見だったとのことです。

 また、

 「それでは、この損害賠償の金額というのは
  葉山町の有権者が支払うべき民主主義の代償なのか?」

 とフジノが問うと

 「そう考えております」

 との答弁を受けました。

 フジノは政治家として、こうした傾向を問題だと考えています。

 確かに横須賀市にとって、
 ゴミ問題はもはや待ったなしの問題です。

 けれども、それぞれの自立したまちが
 広域をすすめた前の市町村長の政策に有権者が反対をすることは
 大いに『あり』です。

 民主主義というのは、政策の選択を市民が行うのです。

 けれども、それを他のまちが

 「1度決めた枠組みから離脱するなら損害賠償だ!」

 ということになれば(そしてそれが当然だと考えられるならば)
 それは民主主義の視点から、危険ではないでしょうか。

 フジノは横須賀市の政治家ではありますが
 そもそも自分が政治家に選ばれているのは民主主義だからです。

 日本国憲法の根本である主権在民、
 民主主義を守ることが大切だと信じています。

 たとえ葉山町が抜けたことで広域化のスケールメリットが無くなり
 横須賀市が損害を受けたのは事実だとしても
 葉山町民が行なった政策選択を
 他市町村の政治・行政は尊重すべきはずです。

 今後も同じようなことがあった時に
 毎回、市町村のあいだで損害賠償請求合戦をするのでしょうか。

 フジノは大いに問題だと感じます。


● ゴミ処理の有料化について

 もう1つ、環境部で気になったことは
 ゴミ処理の有料化の検討を近い将来に行なうということです。

 これは今すぐに来年度から実施するとか
 そういうことでは全くありません。

 フジノはゴミ処理の有料化に賛成です。
 過去にも何度か議会の中で提案をしています。

(2006年予算議会・民生常任委員会でのフジノの質疑より)






 ごみの処理そのものに対する有料化という考えは、
 受益者負担の適正化という考えから
 検討の余地はあるかと思います。

 環境部としてはいかがでしょうか。








 

 有料化に関しましては国の方針として出ておりますので、
 当然に検討の項目とは考えております。

 東京都下などでは有料化をするところが増えております。
 県内においても今年の7月ぐらいから、
 2市ほど有料化に動いております。

 私どもは有料化をする理由としては、
 ごみの量はこのままでは減らないだろう。

 それで、有料化にすれば、
 市民の方々も、ごみとしてお金を払って出すのなら、
 買ってこないとかあるいは簡易包装にする。

 ですから、ごみの減量化の方法として1つ。

 それから、
 一生懸命減量に努められている方と
 そうでない方が同じというのはどうなのか。

 公平性を保つには、(ごみの量が)少ない方は少ない負担、
 (ごみを)たくさん出す方は多くの負担、
 公平性の是正です。

 方向性としては
 多くはその2つだろうと思います。

 ただ実際やるとなりますと、
 大半の市はそうですが有料袋という形になります。

 そうなりますと、
 今の集積場における収集ではだめで、

 各世帯の家の前に出していただいて、
 戸別収集せざるを得ない。

 でないと、定日収集のところに
 違う袋で置かれてもどうにもなりませんので、

 誰が出したかわかるようにするには、
 やはりそれぞれの家の前の戸別収集になるだろう。

 それから、やはり問題点としては、不法投棄をどうするのか。

 あるいは清掃ごみはどうするのか。

 自分の家の前のごみを掃いて袋に集めてしまうと
 お金を出さなければ持っていってもらえなくなってしまいますから
 清掃などするものかという、
 そういう市民の方は
 いらっしゃらないかもしれませんが、

 そういう対応や検討事項はたくさんございます。

 ですから、収集体制からすべて考え直さないと、
 やるという決断ができない。

 ただし、世の中が今そう向いておりますから、
 当然、本市としても
 その検討は進めていこうと考えております。







 仮に有料化をするのであればこういう理由、
 という2つの観点は(僕も)全く同じ思いでいます。

 それから、いくつかの問題点についても
 検討していかなければいけない課題だと思います。

 環境行政については、
 これだけコストがかかっているということについて

 残念ながら本当に市民の方々の
 理解が得られていない現状があると思うのです。

 「ごみの収集はタダで(やってほしい)」と言う。

 (しかし)
 資源ごみを洗って出したり一生懸命努力をされている方と
 そうでない(市民の方々がいる)状況がある
 というのは、先ほど部長がおっしゃったとおりですが、

 その為のある程度の負担を求めるということは、
 選択肢として決して否定されるものではないと思っておりますので、

 ぜひ選択肢としての検討は
 常にしていただきたいと思います。



 これ以上ゴミを減らす為には
 まず何よりも経済界・産業界のより一層の協力と努力が必要です。

 ゴミにならない商品を作る、ゴミを出さない仕組みをつくる。
 これは経済界・産業界の力によってこそ進みます。

 フジノはこの要望をしていますし、
 環境部としても同じ考えでいます。

 また、すでに今の時点でもかなり多くの市民の方々に
 ゴミの減量化の努力をしていただいています。

 フジノがゴミ処理の有料化を訴えている理由は、
 ゴミを減らす為にがんばって下さっている市民の方々と
 そうではない市民の方が
 同じ金銭負担なのは不公平だ
 と考えているからです。

 もう1つの理由は、フジノは

 現在の大量消費社会はまちがっている

 と考えているからです。

 モノばかりがあふれているこの国は
 今、あまりにも多くの問題を抱えています。

 有料化によるゴミの抑制=不必要なモノを買わない、という
 消費者=市民の方々の行動が
 この国の今の姿を変えていく1つの手段になってほしい、と願っています。

 この数ヶ月、物価の値上がりの話ばかりで
 市民のみなさまにはうんざりかと思います。

 けれども、これは単なる値上げではなくて
 フジノが考えている方向は
 努力して下さっている方々は損をしないような仕組みにする、
 そういう有料化です。

 将来的な検討が始まる時には
 ぜひ市民のみなさまにはたくさんのご意見をお願いしたいと思います。


● 市民部との質疑応答

 市民部とのやりとりは時間のカンケーで
 フジノは質疑ができなかったので特にありません。

 強いて言うならば、
 多重債務対策を徹底的に行なってほしい、ということです。

 かねてからこの活動日記にも書いてきましたし
 市議会でも市長に提案をくりかえしていますが

 借金なんかで絶対に死んではいけないのです。
 多重債務は絶対に解決できるのですから。

 だからこそ、市の消費生活センターだけでなく
 全ての市職員の方々には

 司法書士や民生委員や福祉カンケーの方々と協力しながら

 多重債務に追い込まれている方々を
 徹底的にサポートする仕組みを実行してほしいと願います。

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 以上で勉強会2日目の午後に
 フジノが考えたことの一部の紹介を終わります。



2008年8月27日(水)のフジノその2
● 会派ごとの勉強会(1日目の午後)

 会派ごとの『勉強会』、1日目の午後のメニューは
 総務部、教育委員会、こども育成部の3部署でした。

 総務部の配布資料はこちらです。

 こども育成部の配布資料はこちらです。

 教育委員会の配布資料はこちらです。

 資料のうち、

 (1)個人情報に触れる内容がある項目
 (2)未確定の内容がある項目

 のページは、あえて掲載していません。

 情報は全て公開するのがモットーのフジノですけれども
 これはあえてフジノの判断で行ないました。

 (1)は当然のことですし、
 (2)も来年3月までには全てお伝えできますので
 ご理解くださいませ。


● 総務部との質疑応答

 総務部とのやりとりでフジノが気になったことは
 市の人事制度改革に昇給・減給をリンクできていないことです。

 平成16年度から人事制度改革がスタートして
 当初の頃は、プロジェクトチームに
 女性職員が入っていないなどの問題(解決済みです)もありましたが

 基本的にフジノはその方向性を応援してきました。

 さて、今日の勉強会では5年目に突入した
 新しい人事制度のその後の経過や現状について意見交換しました。

 その中で、『人事制度の現状』について
 職員のみなさんからアンケートを取った結果が気になりました。

   (新しい人事制度が)
   本人・部下の仕事に対する『意欲』『能力』の向上につながっている
   と回答した職員が全体の約4割にとどまり、
   約半数以上の職員がどちらともいえないと回答した

 この結果はとても残念でした。

 フジノとしては、新しい人事制度が
 意欲と能力の向上につながっている実感が得られないのは

 成果による『昇給』や『減給』などの
 信賞必罰的な給与制度の導入がやはり必要だと考えています。

 今の横須賀市役所は、評価と昇給・減給はリンクしていません。

 成果主義、または能力給、という制度が
 行政(市役所)にはなじまない、という論文もたくさん読みました。

 でも、フジノはそうは考えません。

 横須賀市がめざしている目標に対応する
 部局ごとの目標があって、さらに課ごとの役割に応じた目標があります。

 それをさらにひとりひとりの職員に応じた
 目標を設定して、その実現に向けて個人個人に努力してもらうのです。

 この目標をどれだけ実現できたか、ということを
 給与に反映させていくのは当たり前のことではないでしょうか。

 また、その仕事が達成した『成果』を評価して
 給与に反映させていくのは、モチベーションを高めると思いませんか。

 『成果主義による給与制度』というと
 激しい競争社会をイメージするかもしれませんが
 そもそも努力している人とそうでない人が同じ給与なのはおかしいです。

 ・がんばった人をしっかりと金銭的にも評価する

 これを横須賀市の新しい人事制度の中に
 組み込んでいきたいとフジノは考えています。


● 教育委員会との質疑応答

 教育委員会とのやりとりでフジノが気になったことは
 市内の全学校がまだ敷地内の全面禁煙になっていないことです。

 教育委員会では教職員・事務吏員に対しては
 敷地内で喫煙をすることを認めていません。

 それが何故、全面禁煙が実現できていないかといえば
 外部から来る方々のカンケーなのだそうです。

 学校の中に地域の方々に積極的に入ってきてほしいという方針を
 横須賀市も取っています。

 そうすると、例えば体育祭を例に挙げると
 観覧というか応援に訪れた市民の方々でたばこを吸う方々が
 かなりいらっしゃる。

 体育祭の翌日に、校庭をそうじするとたばこの吸殻が
 たくさん落ちているということが本当に多く見られるそうです。

 その他にも、「敷地内は全面禁煙」という学校でも
 (市内の全学校では無いだけでやっている学校もたくさんあります)

 何らかの行事で訪れたPTAの方々が
 校門の外に集まってたばこを吸っていたりですとか

 教職員は敷地内全面禁煙は問題なさそうですが
 親御さんがたや地域の方々の協力がかなり必要な現状があります。

 いずれ、神奈川県知事が提案する受動喫煙を防止する条例が
 実現すれば、当然ながら横須賀市の公の施設は
 全て全面禁煙になる予定だとフジノは受け止めていますが

 こんな県の動きを待つまでもなく、

 こどもたちに受動喫煙をさせない為にも
 大人たちがしっかりとマナーを守るのは当たり前のことです。

 こどもたちの為に学校の中に来てまで
 たばこを吸わずにいられない、

 というのが、マナーの問題ではなくて
 わずか数時間の禁煙もどうしてもがまんできない、という方には
 むしろフジノは積極的に禁煙外来をおすすめしたいです。

 市民病院は禁煙外来をやっていますから
 ぜひご利用いただけたらと思います。

 こう書くと、愛煙家の方々から批判をいただくのですが
 いのちが大切だからこそのお願いの気持ちで僕は書いています。

 僕の父はヘビースモーカーだったせいで
 脳出血によって現在3年半も植物状態に陥っています。

 食事やお酒をやめるなどの
 あらゆる生活習慣は改善できた父なのですが
 ドクターからやめるように言われていたのに
 たばこだけはどうしてもやめられませんでした。

 僕は父が大好きなので、
 現在の植物状態が本当につらくてたまりません。

 肺がんや脳梗塞などの疾患の原因の1つとして
 たばこがあげられている現状では、
 どうかご家族の為に愛煙家の方々には禁煙をしてほしいです。

 最初に書いた学校の敷地内全面禁煙については
 政治家としての義務だと考えていますが

 市民のみなさまの日常生活の中でのたばこは
 僕個人からの心底からのお願いとして

 家族や大切な方々の安心の為にも
 あえてたばこを吸って高リスクにならないでほしい、という気持ちです。
 どうかご理解いただけるといいなと願っています。


● こども育成部との質疑応答

 こども育成部とのやりとりでフジノが気になったのは
 療育相談センターに運営委員会がたちあがることです。

 今年から『はぐくみかん』がスタートしましたが
 これまで平坂上の障害者福祉センターの中にあった『マザース』が
 新たに『療育相談センター』として再スタートしました。

 いざ始まってみたら、いろいろな出来事がありました。

 やはり、運営をお願いしている指定管理者だけでなく
 (療育相談センターは市が直営しているのではないのです)

 実際におこさんを通わせている親御さんたちにも
 積極的に運営に意見を言える場が必要です。
 これは本当に大切なことです。

 運営委員会(仮称です)は、今年11月には第1回が行える予定です。

 かねてから障がいのある方々の団体や親御さんの団体から
 「運営委員会の実現を」という声がありましたので

 この方向性は本当に良かったですし
 運営委員会の動きも見守っていきたいとフジノは考えています。


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 以上で勉強会1日目の午後に
 フジノが考えたことの一部の紹介を終わります。


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