まちの政治家は、こんなことしてます政治家フジノの活動日記


2008年7月12日(土)のフジノその1
● 福祉のまちづくりを推める市民集会へ

 今日は、ヴェルクよこすかで行なわれた
 『第14回福祉のまちづくりを推める市民集会』に参加しました。

 2004年の第10回、2005年の第11回
 2006年の第12回と参加して、昨年は参加できなくて、
 1年ぶりにおじゃましました。



 今年のテーマは2つでした。

 第1部 講演『地域自立支援協議会と相談事業の今後の展望について』
  講師:東洋英和女学院大学教授・石渡和実さん



 第2部:シンポジウム
  シンポジストとして、3つの相談支援センター(ゆんるり・アメグスト・
  田浦障害者相談サポートセンター)から担当者の方のお話



 テーマとしてとりあげられた
 『地域自立支援協議会』も『相談支援事業』もどちらも
 障害者自立支援法によって新たに設定されたものなのですね。

 どちらもフジノにとって、強い関心があるものなので
 講演・シンポジウムともに真剣にお話を聴いていました。


● ささやかな違和感

 講演と質疑応答を聞き終えて、
 フジノは胸の中にささやかな違和感を覚えました。

 地域自立支援協議会の設置は、
 かなり長い時間をかけて行なってきたのですが

 今日参加した市民の方々(つまり福祉関係者の方々ですね)には
 あまり好意的に受け入れられていないのではないか

 と感じました。

 政治家としてフジノは横須賀市議会の中で
 最初に『地域自立支援協議会』についてとりあげて
 発言もしてきました。

 その答弁の中で
 文字ではなかなか伝わらないと思うのですが

 並々ならぬ決意を障害福祉課長(=副部長)の答弁から
 フジノは確かに感じました。

(2008年3月5日・予算議会・民生常任委員会でのフジノの質疑より)






 続いて地域生活支援事業費で
 『地域自立支援協議会』が新規事業でスタートするわけですが、

 すでに走り出している他都市の状況等を見ますと、
 こうした全体会・分科会という形で行っている以外にも、

 ふだんから市民の方々に御意見・御要望をお寄せくださいという形で、
 自立支援協議会の連絡先を
 ホームページに掲載したりしているまちもございます。

 そのような形で、
 地域に開かれた地域自立支援協議会にしていただきたい
 と思うのですが、

 まず来年度は初年度ということで
 ネットワーク固めが最初かとは思うのですけれども、

 そういった視点もぜひ取り入れていただきたいと思いますが、
 いかがでしょうか。













 確かに委員おっしゃるように、
 地域に根差した、そして、地域に密着して開かれた
 自立支援協議会をつくっていくのが、
 これが理想で、それが目標だと思っております。

 その中で、
 まず今まで身体・知的・精神の3障がいの皆様それぞれ、
 統一したいろいろな話し合いの場というのは
 実はございませんでした。

 身体障がい者の方は身体障がい者、
 知的障がい者の方は知的障がい者で固まって、
 精神障がい者の方は精神障がい者で固まっている
 という実態がございましたので、

 この自立支援協議会はそれを全て3つをあわせ持った、
 まずネットワークづくり、お互いに最初に顔合わせ、

 それから、物事始まってまいりますので、
 顔合わせの機会をまずつくって、

 それから、一番自立支援協議会で大事なのは、

 本来は個々の方をどういうふうに自立させていくか
 という視点から、

 具体的に話し合い、そして、
 ケア会議を開いていかなければならないのではないかと
 思っておりますので、
 ただ会議を開けばいいと(は考えていません)。

 我々もいろいろなところへ、
 自立支援協議会の県の会議なども出ていますが、
 ただ自立支援を何のためにやっているのかという部分がございます。

 会議のために会議を開いているのではないか、
 そんなところもございますので、
 その辺は避けていきたいなと思っております。


 ですから、具体的には自立支援協議会の下に
 いくつかのワーキングチームのようなものを
 想定している状況でございます。









 再度同じ趣旨の質問をさせていただきますが、

 まず3障がいが一堂に会する、
 顔を合わせて、
 ひざを突き合わせていくというネットワークづくりは、
 第一段階としてまず大事で、

 そして、個々の方々が自立に向けていくことは、
 非常に大事かと思います。

 加えて、第2段階として、
 地域にともに暮らすことができるという意味で、

 障がいのある人とない人が暮らしていかれるという意味で、
 開かれた地域自立支援協議会であってほしい
 と思うのですね。

 そういった観点を取り入れていただきたい
 という点についてはいかがでしょうか。













 最終的に、そこのあたりは
 どういう方がメンバーに入ってくるか
 というところに尽きるのではないかと思っておるのですが、

 基本的にはやはり
 障がい当事者も入っていただいて、

 そして、サービス事業提供者、そして、施設の関係者、学識者、
 そして、できればハローワークや就労関係、学校関係、
 できれば商工会議所等も含めて、

 やはりいろいろな分野の方に入っていただいて、
 ネットワークづくりしていただければ、
 それが地域にどんどん広がっていくのではないかなと
 考えております。




 すでにいくつかの自立支援協議会を見学してきたが
 形式的な「会議の為の会議」には絶対にさせない、

 と言い切った課長の答弁を
 かなり気合いと想いの入ったものとしてフジノは受け止めました。

 決してフジノは行政よりな立場を取る訳ではありませんが
 ここまでの決意を持って障害福祉課が時間をかけて準備してきた
 横須賀市の地域自立支援協議会が

 あまり好意的に受け止められていない会場の様子に
 フジノはかなりショックを受けました。

 もちろん、これから実際に動き出していく協議会に
 変えるべき問題点があれば、当然ながら市議会でとりあげていきます。

 ぜひ市民のみなさまには、厳しいご意見を
 今後もお願いしたいと思います。


● 横須賀こころの電話に対するフジノの想い

 また、相談支援に関する質疑応答の中で
 『横須賀こころの電話』に対するご批判もいただきました。

 「話は聴いてくれるけれど、相談の答えはくれない」

 というご批判でした。

 また、

 「『いのちの電話』のような専門性が無い」

 というご批判でした。

 会場では、この電話を市から委託されているNPOの方が
 じゃっかんの回答をされていましたが、

 改めてフジノがここで市民のみなさまにお伝えしたいことがあります。

 そもそもこの『横須賀こころの電話』は
 フジノが市議会で提案して実現に至りましたので
 率直に全ての批判は受け止めます。

 ただ、この『横須賀こころの電話』の意義が
 あまりにも過小評価されていることには、やはり違和感があります。

 2004年12月にスタートした『横須賀こころの電話相談』ですが
 この電話ができる前の時代を憶えていますか?

 横浜いのちの電話にかけても、
 川崎いのちの電話にかけても、全く電話がつながらない。

 東京のいのちの電話にかけても、つながらない。

 横須賀は、相談の電話の空白地帯でした。
 つらい気持ちを抱えた時に、どこにもつながらなかったのです。

 だから、政治家になる前のフジノは
 (2001年頃のお話です)自前の電話を用意して
 勝手にボランティアで相談の電話をやっていたのです。

 それが政治家になって、市議会で提案して
 市長の理解も得られて予算がわずかながらついて、

 それが今、こうして『横須賀こころの電話』が存在することで
 本当に多くの方々がつながることができるようになりました。

 この電話ができる前のことを憶えている方はいますか?
 僕は、ハッキリと憶えています。

 つらくても苦しくても、
 誰もどこにもつながることができなかった時代です。

 死んでしまいたいような苦しみや
 引き裂かれそうな孤独を誰にも聴いてもらえない、
 そんな横須賀でした。

 それが今は、変わったんです。

 2004年12月からスタートしたこの電話で変わったんです。

 いのちの電話も、基本的には
 話をじっくり聴くこと、つまり傾聴が基本です。

 『横須賀こころの電話』と本質は全く変わりません。

 もしも、この電話に
 精神科ドクターのように明確な答えを出してほしいとお考えならば
 それはこの電話の趣旨を誤解されていらっしゃいます。

 この電話の目的は、あくまでもつらい気持ちに寄り添うことであって
 ドクターのように「こうしなさい」「ああしなさい」という
 指示を出すことではありません。

 あくまでも、寄り添うことがその目的なのです。

 カウンセリングに行ったとしてもその目的は
 本人の持つ回復力や元気の源をサポートすることです。

 「こうしなさい」「ああしなさい」と述べるカウンセラーはいないはずです。

 また、いのちの電話に比べて専門性が低い、
 というご批判がありましたが、

 今年から『横須賀こころの電話』では
 研修の月数を増やしました。

 これまでの数年間は

 「一刻も早く横須賀に電話をたちあげることが第1の目的!」

 でしたから
 (何故なら、これまで横須賀には存在しなかったのです)

 いのちの電話のように
 研修に2年間もかけることは到底できませんでした。

 今すぐ、相談電話を作ることが急務でした。

 もちろん市民の方からしたら、
 たちあげも早くしてほしい、専門性も高くしてほしい、という想いは
 当然の要求でしょう。

 けれども、僕たちも全力で活動していますが
 全ての要求をぜんぶいっぺんに実現することは不可能です。

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 電話相談を市から委託を受けてくれているNPOと
 来週にもフジノは話し合いに行ってきますが

 本当に少ない予算でNPOはがんばってくれています。

 また、電話を受ける人員も毎年募集をかけても
 本当になかなか集まらない中で
 それでも相談員のボランティアのみなさんは
 全力でがんばってくれています。

 どうか、そういう側面があることも知っていて下さい。

 市民のみなさまには
 当然ながら、批判をする権利があります。

 けれども、その批判の声が
 現場の人々の状態を全く知らないままにただ激しく成されるならば
 この『横須賀こころの電話』そのものが崩壊してしまいます。

 まだ始まって、5年も経っていません。

 じっくりと育てていくのだ、という視点も
 どうか持っていただきたいのです。

 必ずもっと良い方向に向かっていきます。

 だから、今日の批判は必ず改善されるはずです。
 ただ、もう少し、お時間をください。

 どうかこの大切な『横須賀こころの電話』を
 激しすぎる批判で押しつぶしてしまうことだけは避けてください。

 お願いします。

 あの、真夜中に誰にも相談できない
 空白の横須賀に戻すのだけは絶対にイヤなのです。

 時計の針を過去に戻さない為にも
 むしろ、どうか1人でも多くの市民のみなさまに

 相談ボランティアに立候補していただきたい気持ちが強いです。

 そうすれば、長年の課題である24時間化も
 決して夢では無くなるんです。

 どうか、求めるだけではなくて、
 あなたも力を貸して下さい。

 お願いします。



2008年7月11日(金)のフジノその1
● 卍LINEがタウンニュース紙の1面に!

 現在の横須賀をとりあげる数ある新聞社の中でも、
 若い人々の感覚にいちばん近いのがタウンニュース紙だと感じます。

 時事性の高い話題を常にとりあげるので
 週1回の発行ながら、日刊紙に負けていない紙面づくり。

 しかも、ふつうの日刊紙とは違って、
 手元にしばらく置いておいて
 くりかえし読んでもらえる媒体ですから『雑誌』の役割も果たしている。

 とても有効なメディアだとフジノは考えています。

 そんな素晴らしきタウンニュース紙
 われらが卍LINEをとりあげてくれました。

 しかも、1面の半分をぶちぬきで、というすごい扱いです。
 タウンニュース、最高です!

 (2008年7月11日(金)発行・タウンニュースより)


 ドブ板のGREEN HILLで行なわれた
 リリースパーティーの様子までも
 取材してくれているフットワークの良さも他紙には無い強さですね。

 思い返せば、2年前に行なったイベント『詩孫』の時にも
 記者クラブの全社に事前に連絡をしたのですが
 関心を持ってくれたのは

 今回も記事にしてくれたタウンニュース紙と、

 横須賀に支社(支局や通信局じゃないんです)を持つだけあって
 横須賀の地元ネタにとても強い神奈川新聞社と、

 毎日新聞(今は異動してしまった若い記者の方が当時は担当していた)

 だけでした。

 他の社は、どうして若い人がフツーに関心を持っていることを
 とりあげないのだろうか。

 横須賀欄とか湘南欄には、いつも基地の話か
 どこかの小学校がこんなことやりましたよ、という記事ばかり。

 新聞も記事で一緒にまちをもりあげてくれればいいのに、と
 いつも残念でならないです。

 だからタウンニュースはフジノのまわりでは
 お母さん方や若い人にも毎週くりかえし読まれているんだろうなあと
 そんなことを感じます。

 そんなメディア批判はともかく、インタビュー記事、
 ぜひ読んでくださいね。


 


*速報*2008年7月10日(木)のフジノ
● ウランの微量な飛散について

 先ほど11時03分、議会事務局から
 全市議会議員宛に連絡がありました。

 株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンから
 昨日9日午前5時24分頃、
 同社内の管理区域内で微量のウランの飛散があった、

 と報告がありました。

 作業をしていた方の被曝はごく微量であり、
 周囲の環境に影響は無い、とのことです。

 10日現在は、通常の状況に復帰しているとのことです。

 詳しくはこちらの発表をご覧下さい。



2008年7月9日(水)のフジノ
● 4年越しの提案が実現しています

 このHPのどのコーナーがどれだけ見られているか
 全てデータとしてフジノは毎日の集計をチェックしているのですが

 残念ながら、このコーナー
 ほとんど読まれていません。

 特に残念なのは、

 4年前にフジノが提案した政策が今年ついに実現したことを
 喜びと誇りをもってフジノは6月5日にアップしたのですけれども、

 1ヶ月の間に観てくれた方は126名しかいませんでした(涙)。

 つまり4年越しの提案が実現したのに
 知ってくれている人は126名しかいないのです。

 そこで、最も読まれている
 この活動日記コーナー(1日約1万アクセス)で
 あえて紹介します。

 こちらをご覧下さい!

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 横須賀青年会議所さん、ありがとうございます。

 マニフェスト選挙の推進に全国で力を入れている青年会議所は
 こども議会の開催についても全国で積極的です。

 いま横須賀市で行なわれている
 『よこすかジュニアハイスクール議会』の動きも
 その1つだとは思いますが

 フジノにとっては4年越しの政策実現です。


● 政治家の給料を知って下さい

 他にもこのHPのアクセスデータを見ると
 あんがい見られていないのが、このコーナーなんですね。

 特に、政治家フジノの給料の実態を記した
 このコーナーが見られていないのはショックでした。

 フジノは『政治とカネ』については
 イヤというほど丸裸にしています。

 ぜんぶ見せています。だから、見て下さい!



2008年7月8日(水)のフジノ
● 原子力空母の横須賀配備、少しだけ延期になりました

 今日、14時45分に議会事務局から
 全市議会議員宛に

 アメリカ海軍から
 原子力空母の横須賀配備の延期について

 正式に外務省に対して連絡があった、と

 企画調整部長から連絡があった、と連絡がありました。

 こちらをご覧下さい。


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 でも、全く目新しい情報じゃないんです。

 すでに共同通信社をはじめとする新聞各社が

 激しい火災を起こした原子力空母
 ジョージワシントンの横須賀配備は1〜4ヶ月程度、延期となる

 というニュースをかなり早い時期から報じていました。

 そうした記事が出ると、フジノは
 市の基地対策課に問い合わせをして

 「これはアメリカ軍から正式に通知がありましたか?」

 と尋ねてきましたが

 「いえ、公式な発表はアメリカ軍からはありません」

 とのことでした。

 それが今日、正式に発表されただけのことですね。

 メディアには「特ダネをすっぱぬく」という大事な役割がありますが
 今回の原子力空母の横須賀配備の延期については
 ガセネタではなく、特ダネでしたね。

 むしろ、早い時期に配備延期を報じたメディアに対して
 公式発表までかなり遅れて連絡をしてきた
 アメリカ海軍の対応に、大きな問題を感じます。

 これまで、蒲谷市長は
 いつも市議会の答弁で

 「どんなささいなことであってもアメリカ軍は連絡をしてくる」

 と述べてきました。

 しかし、今回もまたアメリカ軍の
 横須賀市への連絡はとても遅かったです。

 メディア報道では、原子力空母の火災直後である5月の時点から
 「配備は8月にはムリ」「配備は1〜3ヶ月遅れる」との
 記事が多かったです。

 こうしたメディアの動きを高く評価すべきなのか、
 それともアメリカ軍の連絡があまりに遅いと批判すべきなのか、

 横須賀市の政治家としてフジノは
 アメリカ軍の公式な発表が遅すぎたと考えています。

 こんな体制で、本当に蒲谷市長が答弁してきたように

 「どんなにささいなことでもアメリカ軍は連絡をしてくる」

 という言葉はうのみにできません。
 アメリカ軍との信頼関係の確立は、現時点ではムリです。

 アメリカ軍は、もっと早く公式な発表をすべきでした。
 こういう状況では信頼はできません。
 非常に残念です。



2008年7月6日(日)のフジノ
● NPO法人東京高次脳機能障害協議会の設立記念シンポジウムへ

 今日は、東京・虎ノ門の日本財団ビルを訪れて
 NPO法人東京高次脳機能障害協議会(通称TKK)
 設立記念シンポジウムへ。

 高次脳機能障害に関する10の団体が
 協議会として1つのNPO法人になりました。

 この動きは本当に素晴らしいです!

 いろいろな団体がそれぞれに活動するのはもちろんOKなのですが
 高次脳機能障害に対する
 社会の理解や関心がまだまだ低い現状では

 対・行政との交渉を行なうにしても
 対・社会への理解を広める活動をしていくにしても

 1つの窓口として闘っていくことが、
 とても有効だとフジノは考えています。

 高次脳機能障害について、もっと世間に広く知ってほしいフジノにとって
 この東京のみなさんの動きは大歓迎です。



 現在のTKKは、10団体が加盟しています。

 ・高次脳機能障害者のつどい『調布ドリーム』

 ・高次脳機能障害若者の会『ハイリハ東京』

 ・高次脳機能障害を考える『サークルエコー』

 ・脳外傷友の会『ナナ』東京地区会

 ・高次脳機能障害者 家族の会 かつしか

 ・高次脳機能障害者自主グループ『コージーズ』

 ・高次脳機能障害若者の会『メビウスのWA』

 ・高次脳機能障害者と家族の会

 ・世田谷高次脳機能障害者連絡協議会

 ・NPO法人VIVID

 今日はNPOとしての設立記念シンポジウムでした。


● 高次脳機能障害の為に今、何ができるか

 東京都では、今年1月に調査を行なった結果、

 ・都内の高次脳機能障害がある方々の数は、5万人。

 ・毎年約3000人も増えている。

 との推計を発表しました。

 約10年前の調査ではわずか4200人しか
 おもてに出ていなかった訳ですから

 これは、ようやく高次脳機能障害というものが
 正しく理解されはじめたことの証明ですね。

 横須賀では2005年12月議会の民生常任委員会で
 フジノの質問への答弁で、
 実数で30人が確認されている、とのことでした。

 でも、実際にはまだまだ診断がつけられない
 脳外科のドクターや精神科のドクターが多いのではないかと思います。

 つまり、本当は高次脳機能障害であるにも関わらず
 別の病名が付けられていたり、
 病気とさえ認識されていない可能性がある、とフジノは推測しています。

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 シンポジウムは3つのプログラムでした。

 第1部は『スウェーデン福祉と脳損傷者支援』というタイトルで
 グスタフ・ストランデルさん(日本スウエーデン福祉研究所取締役)による
 講演でした。

 第2部は『東京都の現状から考えること』というタイトルで
 渡邊修さん(首都大学東京大学院教授・医師)による講演でした。



 この渡邊先生による、パワーポイントを使った講演は
 本当に分かりやすくて素晴らしかったです。

 ここでフジノが文章で紹介するよりも
 パワポを取り込んでOKならばそれを見ていただきたいです。

 例えば、高次脳機能障害の診断基準を
 より分かりやすくカンタンにしたものなどは、

 もっと多くのドクターに高次脳機能障害を理解してもらい
 正確な診断を増やす上でとても有効だと感じました。

 また、現在、精神科病院に入院している方々の中に
 実際は高次脳機能障害である方々が(そう診断されずに)
 入院している実態も明らかになりました。

 (これは全国的に行なうべき調査ですよね!)

 さらに、どんな支援が必要なのかという
 家族の声の調査や、

 急性期病院から回復期病棟を経て
 地域での暮らしをしていく上での
 途切れの無い支援のネットワークづくりの必要性など

 本当に大切なことがたくさん話されました。

 こうした講演の1つ1つのお話を
 神奈川県の現状を思い浮かべて比較しながら、考えました。

 横須賀市の政治家として今どんなことができるか、
 もっと切実に取り組みたいと改めて感じました。


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 第3部は『いま、ほしい!高次脳機能障害者支援』とのタイトルで
 パネルディスカッションが行なわれました。



 パネルディスカッションもまた、とても勉強になりました。


● 横須賀市民にもっと政治家を政策でしっかりこきつかってほしい

 それにしても感動したのは、今日の受付でのことです。

 サミットの関係で厳重な警備が敷かれている
 東京・虎ノ門にある日本財団ビルまで
 「うーん、遠いなあ」と感じながらフジノは向かいました。

 でも、2階のエレベーターを出て
 大会議室の前の受付に向かった瞬間に、疲れは吹き飛びました。

 「あら、横須賀の市議さんが来てくれた!」

 受付の2人の女性が、僕が名乗る前から
 僕が誰であるかを理解していてくれたのです。

 東京・虎ノ門ですよ!
 しかも、接点が全く無いNPOですよ!

 この受付に立っていた方のひとことで、
 改めて気合いが入りました。

 詳しく尋ねた訳では無いのですが、
 高次脳機能障害というキーワードでインターネットを検索すると
 政治家では割とフジノが多く出てくるのだそうです。

 政策でフジノのことを知っていてくれる方が
 東京に存在する。

 これは本当に感動です。

 いくつもいくつも取り組むべき課題があっても
 高次脳機能障害について
 改めて全力で取り組もうという気持ちになったのは事実です。

 同じことが、千葉県市川市でもしばしば起こります。
 精神保健福祉についてのイベントに行くと
 僕の全然知らない人が、フジノのことを知ってくれているのです。

 それに感動して、また精神保健福祉に全力で取り組もう、と
 フジノは強く決心させられるのです。


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 かたや、横須賀市内ではそんなことは全く起こりません。

 いつまで経っても『若手の政治家』だとか
 フジノにとってはどうでもいい評価でしか扱われません。

 他のまちに出かけると、政策でフジノは知られているのに
 自分のまちではいつまでたっても、ただの若手政治家です。

 フジノが実現してきた政策はたくさんありますし、
 もっと一緒に実現できることがたくさんあるはずなのに、

 横須賀市内の障がいのある方々の団体は
 決してフジノに対して政策的な提案をしてきたりはしません。

 市内の団体の何らかの講演やイベントに行くとしても
 ほとんど誘われることは無いので
 フジノは自分から情報を探して勝手に出かけて行きますし、

 仮にどこかの団体に招待されていったとしても
 休憩時間や終わった後に
 話しかけてくる人はほとんどいません。

 だから、モチベーションも正直なところ、上がりません。

 話しかけてくる人はいつも同じ。
 しかも一方的に話しかけられて終わり。

 せっかく月刊『手をつなぐ』の特集記事に載って
 「政治家をもっと使ってください」と全国にアピールしても

 横須賀市内の人々が全然、政治家フジノを使ってくれないんです。

 だから、フジノが福祉に取り組むのは
 自分の問題意識とプライドにかけて働いている、という意識が強いです。

 そして、たくさん毎日メールをいただくのですが
 ほとんどがフジノの政策とは全く関係の無いことばかりです。

 なんか、自分はもっと仕事をやれるのに、
 横須賀の人々は政治家の使い方がヘタだなあ、と感じます。

 特に、古い団体ほどフジノを毛嫌いしているという感じが強いです。
 「自分たちがやってきたんだ」という強いプライドが
 古い団体の幹部の人ほど強くあるみたいですが、

 もはやそんなプライド、どうでもいいのに、
 と、フジノはいつも感じています。

 自分たち流のやり方があるのかもしれませんが、
 もはや社会保障が破壊されつつある現在に
 政治だろうが行政だろうが使える手段を
 全て使わなければもうダメな時代になっていると思います。

 生意気な言葉に聞こえているのを承知の上で
 このことをいつか記したいとずっと感じていました。

 道路を広げろとか信号をつけろとか
 昔の政治家みたいなことは全くできませんが

 一緒に政策を考えて、それを市長に提案としてぶつけていく、
 提案型の政策が最もフジノの得意なことです。

 もっと政治家フジノをうまく使ってください。


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