まちの政治家は、こんなことしてます


2009年1月11日(日)のフジノ
● べてるワークショップin横浜に参加しました!

 今日は、横浜・桜木町の横浜市健康福祉センターへ。
 『べてるワークショップin横浜』に参加しました。



 『べてる』とは、フジノHPを長年ご覧いただいてる方々には
 もはや説明はいらないかもしれませんが、

 (例えば、2003年2004年など
  べてるについてはかなりたくさん書いていますからね)

 北海道・浦河の『べてるの家』のことです。
 精神障がいのある方々のリカバリーの理念が徹底的に貫かれた
 そのユニークな活動は、今では世界的に有名です。

 毎年、数千名にものぼる
 研究者・福祉関係者・ご家族・当事者の方々が
 見学・視察に訪れています。

 世界保健機構(WHO)の精神保健福祉に関する研究では
 アジア部門では、この『べてるの家』が
 特に優れた取り組み(ベストプラクティス)として
 とりあげられています。



 今日は、『ウレシパの会』をはじめ、
 『ろばと野草の会』や『詠夢の会』のみなさまのおかげで
 横浜でべてるのワークショップが体験できる、
 とても貴重な機会となりました。

 午前中は当事者の方を対象に
 『当事者研究を体験しよう』というタイトルでワークショップ。
 文献ではたくさん読んでいるのですが、実際に体験したかったなぁ。

 フジノは一般・家族を対象にした午後からの
 『家族の当事者研究〜降りていく生き方〜』から参加しました。


● 降りてゆく生き方、当事者研究、べてるのキーワード 

 『べてる』を象徴するいくつかのキーワードがあります。

 これまでの専門家だけがつくった
 精神保健医療福祉とは全く逆の価値観にもとづいた
 『べてる』式とも言うべき活動がたくさんあります。

 その価値観をあらわすキーワードの1つが、
 『降りてゆく生き方』です。



 かつての日本では、いや、もしかしたら、
 マネーゲームで勝つことや学歴社会を今でも信じている人々は
 人生に階段があって登っていくことが
 正しいと考えているかもしれません。

 政治家として、精神保健福祉士として、
 フジノはそうは考えません。

 べてるがすでにハッキリと教えてくれた、
 人として、自分らしく生きる、そんな生き方が存在することを
 もうフジノは知ってしまいました。

 もともとフジノの人生のいろいろな要素が
 べてるの在り方に似ていたのかもしれません。

 この『降りていく生き方』というのは、
 知れば知るほど、
 多くの方々にも共感していただけると思います。

 このHPの短い文章の中で
 言葉で説明するのはそもそもムリなので、
 ぜひどの1冊でも良いので、べてるカンケーの本を読んでみて下さい。

 そこには、精神保健福祉の世界にとどまらず
 日本全体が進むべき道が示されているのをフジノは感じます。

------------------------------------

 ところで、べてるが協力をした映画『降りてゆく生き方』
 今年7月から公開されることになりました。
 主演は武田鉄矢さんです。



 さて、ワークショップ『当事者研究』についてです。
 これもべてるの、とても大切なキーワードです。

 配られた資料(当事者研究の理念)をぜひご覧ください。



 北海道・浦河のべてるでは、
 毎日この当事者研究が行なわれているのですが

 これもこのHPで要約して紹介するのは
 フジノの本意ではありません。

 当事者研究は1冊の本にもなっていますし、
 NPO地域精神保健福祉機構(コンボ)の
 月刊誌『こころの元気プラス』でも連載されています。

 ぜひみなさまご自身で
 ご覧になってくださいね。

----------------------------------------

 ワークショップを終えて感じたことは、
 やっぱりこれからも『べてる』から目が離せない、ということでした。

 むしろ、こんな時代だからこそ、
 厚生労働省からベストプラクティスに選ばれたり
 世界保健機構(WHO)にも
 べてるは注目されているんだと思います。

 自分自身が自分自身の人生の主役であることや、
 ありのままの自分が自分であるということや、
 お金の価値観とは別の人としての価値観や、

 いろいろなことがべてるには
 教えられることがたっくさん詰まっています。


● なんと、大熊一夫さんがべてるの取材にいらしてました!

 今日は、向谷地さん(べてるの生みの親の1人)に
 数年ぶりに再会できたこともうれしかったのですが

 それよりもさらに衝撃だったのは、
 なんと、大熊一夫さんが取材にいらしてたことです!

 フジノのすぐそばの席で
 見覚えのあるダンディーな男性がICレコーダーを机に置いて
 時に鋭い眼光で、時に穏やかな笑顔で、
 ワークショップに参加していました。

 大熊一夫さんはフジノの永遠のこころの師匠ですし、
 昨年10月にもお会いしたばかりですから、
 見間違えるはずもありません。

 でも、大熊さんとべてるの遭遇というのは
 歴史的な出来事といえます。

 日本の精神保健医療福祉の
 この40年の歴史を知っていれば

 日本の腐った精神科医療をぶっ壊した大熊さんと、
 北海道から世界に発信するまでになったべてるとの連携が
 もしもあるとするならば、こころから素晴らしいことだとフジノは感じます。

 今日、同じく会場にいらしていた
 精神保健福祉をテーマにべてるの取材をしておられる
 あるマスメディアの方に

 「どうか今日のこの出来事を憶えていて下さい!」

 と、熱く語ってしまいました。



 もちろんべてるからも目は離せませんが
 バザーリア賞を受賞して世界からも認められたジャーナリストである
 大熊一夫さんの活躍からも目が離せません。

 フジノは歴史的な日に立ち会えたのかもしれません。

 とても素晴らしいワークショップでした。

 今日の企画・運営をして下さった
 すべてのみなさまに感謝しています。
 みなさま、ありがとうございました!

 特に、精神保健ボランティア連絡協議会の宝田さん、
 いろいろなご配慮をいただきまして、ありがとうございました!

 さあ、これらの成果をどうやって横須賀に還元できるかな。
 政治家としてみなさまに6年前から約束している

 べてるを横須賀にお招きすることを
 何とか今年こそ実現しなければ...。

 がんばります!



2009年1月10日(土)のフジノ
● 街頭演説中でも、気軽に話しかけてくださいね

 今日もYデッキにて、市民のみなさまに語りかけつつ、
 市民の方々からたくさんの生の声を聴かせていただきました。

 演説しているフジノを遠巻きに見ながら、
 明らかに話しかけたそうな方がよくいらっしゃるのですが

 そういう時にはフジノから近づいていって

 「お話を聴いて下さってありがとうございます」

 と、お声がけさせていただいています。

 そうすると、9割くらいの方が(予想のとおりで)
 政治に対するご意見があって、お話を聴かせてもらっています。

 フジノは演説中でもみなさまの声をぜひ聴かせていただきたいと
 いつも思っていますので、どんどん気軽に話しかけて下さいね。



 これまでフジノに街角で話しかけてくれる方々の話題は
 もっぱらフジノのメインの政策である
 自殺対策・精神保健福祉・障がい福祉についてだったのですが

 昨年12月24日に街頭演説を復活してからは
 この不況と景気対策についての話題ばかりです。

 かつては経済対策はフジノの得意分野では無かったので
 お話をうかがうことしかできなかったのがつらくて

 年末年始の市民相談の空き時間は
 徹底的に経済について勉強をしました。

 (これまでは小泉内閣の政策の問題点しか研究していなかったのですが
  この年末年始で橋本内閣までさかのぼって
  経済・財政政策の問題点を検証することができました)

 神奈川新聞の報道によると、
 蒲谷市長は年頭記者会見の場において

 必要があれば補正予算で対応したいとの主旨を発言したそうです。

 この具体的な中身は
 市議会には全く報告が無いので分かりませんが

 景気と雇用のすさまじい悪化に対する横須賀市行政としての
 動きがようやくスタートすることになります。

 政治家フジノとしても個人としても
 一刻も早くその補正予算案の中身を詳しくチェックして
 市民のみなさまにお伝えしたいです。


● 今年はカフェトークが変わります!

 さて、今日は今年初のカフェトークでした。
 早いもので、もう4年間も続いていて、第155回目となりました。

 これまでもカフェトークは参加者のみなさまのご意見をとりいれて
 より安心してみなさまが自由に語りあえるように
 いろいろな改善をしてきたのですが

 今年はゼロから在り方を見直すことにしました。
 すでに、できることは1つずつ改善を始めています。

 毎回カフェトークには本当に様々な立場の方々が参加しています。

 例えば今日を例に挙げると

 大切な方を自死で亡くされたご遺族の方、
 うつ病でなかなか外出がしづらかった方、
 統合失調症からリカバリーされた方、マスメディア関係の方、と
 本当に様々な方々がいらしています。

 本来は人の属性は『遺族』とか1つの単語で切り取れるものではなく、
 このような表現の仕方をするのは本意ではありませんが
 あえて分かりやすさの為に
 このような形で参加者の方のお立場を記しました。

 (参加して下さった方、本当にごめんなさい)

 それでもあえて記したのは、カフェトークの場では
 こうした世間的にはちょびっと言いづらいような状況や
 自分の体調のことなどを隠す必要も無い、
 安心できる場になっていることを知ってほしかったからなのです。

 こんな素敵な誰もが自由に語り合える大切な場を
 もっともっと参加しやすいものにしていきたいと考えています。

 事前申し込みが全くいらないので
 時にはドーンと20人も集まってしまうことがありますが
 フジノはたくさん集まることが目的ではありません。

 集まったみんなが、安心して自由に語り合える場をつくることが目的です。

 カフェトーク改革を今年はより進めていきますので

 「ほんとは行きたいけど気後れしていて...」

 という方は、ぜひ今年、1度いらしてみてくださいませ。
 お気軽にどうぞ。



2009年1月8日(木)のフジノ
● 野菜パックのラベルはがし問題の追及を続けています

 長井海の手公園「ソレイユの丘」を
 横須賀市から運営をまかされている『(株)横須賀ファーム』が

 レストランで仕入れすぎて在庫が余った野菜パックを
 野外バーベキュー場へとまわして

 消費期限切れをごまかす為に
 野菜パックの製造期日ラベルをはがした上で
 お客さまに出していた問題(以下、ラベルはがし問題と省略します)で

 昨年12月25日に現地視察を行なった
 3名の議員で集まり、意見交換と今後の対策を話し合いました。

 田辺あきひと議員(無会派)、
 瀧川きみえ議員(ネットワーク運動よこすか)、
 そしてフジノの3名です。



 僕たちは12月25日のお昼すぎまで現地視察をしたのですが
 同じ日の午後3時に全議員宛に『市の調査報告書』が提出されて、
 その後に記者会見が行なわれました。

 翌26日は早くも御用納めで、市役所は閉まってしまいます。

 そこでフジノは記者会見が終わるまでに
 急いで報告書を精読した上で
 終わった直後に担当職員にヒアリングを行ないました。

 けれども、ヒアリングの後にさらに再質問を行ないたくとも
 そのまま市役所は年末年始の休暇に入ってしまいました。

 市役所が冬眠している間にも、長井海の手公園(ソレイユの丘)は
 冬のイベントを紹介する新聞の折り込みチラシを配布していました。

 多くの市民のみなさまがチラシをご覧になったと思います。
 フジノは許せませんでした。

 そのチラシのどこを見ても、
 市民のみなさまに対する謝罪は全く無かったからです。

 こうしたひどい事態を引き起こしておきながら
 こんなにもお客さまを軽視している企業を見たことがありません。

 こうした在り方を見過ごすことは政治家として絶対にできません。

 そこで、視察を行なった3名の議員で再び集まって
 今後の対応策を話し合いました。

 この問題は、会派や政党は全くカンケーありません。

 市民のみなさまの税金を投入して運営されている
 公の施設である長井海の手公園「ソレイユの丘」がこのままで良いのか。

 市民の代表である政治家も
 市民の安心・安全を守るべく働いている行政も

 この際、しっかりと正すべきことを正すべき義務があります。

 今後の具体的な動きはここでは記さずに
 1つずつあらゆる方法を駆使して行なっていきます。

 ただ、フジノ個人の私見としては
 必要があれば、訴訟を行なうことも決心しています。

 長年フジノの活動を見守って下さっているみなさまはご存知のとおり、
 美術館問題と同じく、長井海の手公園「ソレイユの丘」問題は、
 政治家フジノの原点です。

 このまま終わらせるつもりは100%ありません。

 神奈川新聞のスクープ報道のおかげで事件が発覚してから
 すでにもう1ヶ月半も経っているのに、
 『市の調査報告』だけしか出てきていません。

 企業としての調査報告書や
 企業としての今後の対策が全く出てきていません。

 12月4日の本会議でフジノがその姿勢を追及して
 しばらく経ってからようやく
 ソレイユの丘園内に掲示板が2ヶ所出されて
 ソレイユの丘のHPにも表示が出されました。

 (ソレイユの丘内の2ヶ所にA4のペーパーが貼り出されました)

 (ソレイユの丘HP:お客様各位との記述がなされました)

 けれどもいつになったら、
 企業としての調査報告書や今後の対策が出てくるのでしょうか。
 これではあまりにも対応が遅すぎます。

 このような企業としての対応では、
 市がペナルティポイントを付すだけでは足りません。

 企業としての本気の対応を
 誠実に示すべきです。

 フジノのこのHPは、ソレイユの丘の従業員のみなさんが
 毎日観て下さっているのをフジノは直接に聴いて知っています。

 だから、みなさまにお伝えしたいのです。

 フジノは、あなた方が悪いとは全く考えていません。
 ラベルをはがさせられたアルバイトの方を責める気もありません。

 ペナルティによって市からファームへのおカネが減ったら
 お給料がカットされるだけだから、
 と心配されている従業員のみなさま、そんなことはさせません。

 仮に市からのおカネがカットされたならば
 カットすべきは『役員報酬』です。

 フジノが問題視しているのは、『企業の在り方』です。
 企業の在り方が変わるまで、必ず追い続けます。



2009年1月7日(水)のフジノ
● 常葉中のグラウンドに、諏訪小の新校舎を新築する?

 先日、常葉中学校のPTAの方からメールを頂きました。

 「諏訪小学校の校舎の建てかえの話が
  いつのまにか信じられないことになっているので、調べて下さい!」


 とのことでした。

 横須賀中央方面にあまり詳しくない方の為に
 地図を載せますね。

 この地域は非常に混雑して建物が建っている地域で、
 横須賀市役所のまうしろに、

 諏訪小学校と諏訪幼稚園と常葉中学校の3つは
 ほとんどくっついて建っています。

 <現在の、諏訪小学校と常葉中学校の位置>


 諏訪小学校を建てかえる、というのは
 教育委員会だけでなく、
 全ての市議会議員にとっても『緊急の課題』でした。

 実は、諏訪小学校を除く市内の小中高校は、
 平成21年度末(来年3月31日までですね)には全て耐震化が完了します。

 そもそも学校の校舎や体育館は、災害時には避難場所になることもありますが
 何よりもこどもたちが安心して学べるように
 耐震化は何よりも真っ先にやるべき課題なのですね。

 それなのに何故、諏訪小学校だけ耐震化せずに残ってしまったかというと

 調査を行なった結果、校舎の形状などの理由から
 『耐震補強の工事』はできなかったのです。

 その為、『建てかえ』しか選択肢が無かったのですが
 昨年の予算議会で2008年度予算が可決されて、
 校舎改築の設計者を選ぶことが決まりました。

 フジノは美術館問題など予算の優先順位が間違っているとの考えから
 2008年度予算の成立には反対しましたが、

 諏訪小学校の建てかえには賛成で、むしろ、
 一刻も早く耐震基準に合った校舎が必要だと考えています。

 けれども、新しい校舎を『どこ』に建てかえるのか
 決まっていませんでした。

 これが決定したのですが、
 実はその場所がとても大きな問題になっているのでした。

 さっそく教育委員会に確認すると
 08年12月17日に新しい校舎を『どこ』につくるかが決定して
 08年12月25日にPTA運営協議会にて説明が行なわれたとのことでした。

 その説明資料はこちらです。

 下の画像で見てみましょう。


 <建てかえが終わった後の予定図>

 諏訪小学校の新校舎の場所は、常葉中学校のグラウンドの中です。
 旧校舎は解体されて、小中共通のグラウンドになるようです。

 さらに、新築工事のスケジュールをご覧下さい。

 <工事のスケジュール>

 このスケジュール表によれば、
 最長で平成22年度(2010年)から平成24年度(2012年)までの
 丸3年間にわたって工事が行なわれることになります。


 最後に下の画像を見ていただきたいのですが

 <工事中の予定図>


 もともとせまいグラウンドの常葉中学校ですから(プールもありません)
 工事が始まってしまえば、グラウンドの利用がかなり制限されそうです。

 小中共有の仮設グラウンドでしょうから、
 体育の授業や、体育祭なども、かなり制限されそうです。

 けれども、12月25日に行なわれたPTA運営協議会での説明では
 そうしたことをどのように対策を取るのかという説明は
 ほとんど無かったとのことでした。

 フジノにメールをくださったPTAの方は、
 このことをとても心配していたのです。

 あくまでもフジノが想定する最悪のケースですが

 平成22年4月に常葉中に新入生として入学したこどもたちは
 体育祭を1度も体験できないままに卒業していくことも
 ありうる訳です。

 こどもたちのことを考えれば、親御さん方だけでなく、
 このままでは政治家としてフジノも非常に問題だと考えます。

 これは決して親のエゴなどではありません。
 れっきとした『教育の機会』の保障の問題です。

 さらに問題を複雑なものにしているのが
 学校再編の問題です。

 かつての桜台中学校の統合と同じように、
 中央地域にある4つの小学校
 (汐入小学校、桜小学校、諏訪小学校、田戸小学校の4校)は
 学校再編の対象になっているのです。

 さらにさらに言うならば、

 ラウンドワンに売却しようとした市有地であるS区を市議会が反対して、
 最終的にはマンション用地として売却してしまった為に
 田戸小学校の生徒数のさらなる急増も見込まれています。

 このように複雑に様々な問題がからみあった結果、
 教育委員会としては諏訪小学校の新校舎を
 常葉中学校のグラウンドに建てかえることに決めたのですが

 工事期間中において、生徒たちの授業や体育祭などの行事が
 かなり制限されてしまうということになれば、それはとても大きな問題です。

 常葉中におこさんを進学させる親御さんをはじめ、
 地域の方々みなさんが安心できるように
 教育委員会は早急に話し合いの場を設けるべきです。

 このまま対話が無い状態では、絶対にいけません。

 耐震化は当然必要ですが
 こどもたちに与えるリスクは最小限に抑える必要があります。

 この点をもっとじっくりと代替案の提案を含めて
 改めて話し合いを行なうべきです。



2009年1月6日(火)のフジノ
● 全国初!横須賀市教育委員会がバーチャルADHD体験へ

 昨日の朝日新聞・夕刊に
 注意欠陥・多動性障がい(ADHD)についての記事がありました。

 その中で、新聞記者の方が
 ヤンセンファーマ社が開発した『バーチャルAD/HD』を通じて
 ADHDを疑似体験した内容が記されています。

 (2009年1月5日・朝日新聞・夕刊より)


 記者の方が記しているのと同じような想いを
 フジノもまた体験しました。

 この活動日記にすでに記したとおりで、
 発達障がいの理解について
 『バーチャルAD/HD』だけがベストだとはフジノは考えていません。

 けれども、現時点では
 とても有効な良い手段だと考えています。

 そこで、昨年の12月議会の教育経済常任委員会でフジノは
 『バーチャルAD/HD』を
 横須賀市教育委員会として
 研修へ導入してほしいとの提案をしました。

 もちろん、その目的は、ADHDをはじめとする
 発達障がいのさらなる理解・正しい知識の啓発の為です。

 この提案を受けてさっそく教育委員会は検討してくれました。

 その結果、本格的な導入とかそういうことは抜きにして
 まずとにかく実際に体験をしてみよう、
 ということが決まりました。

 早くも1月中旬に、特別支援教育に関する研究会メンバーが
 『バーチャルAD/HD』を体験することになりました。


 これは、全国の自治体でも
 横須賀市が全国で初めての試みとなります。

 何よりも、全てはこどもたちの為。

 様々な理由から生きづらさを感じているこどもたちに
 どこまで大人が寄り添っていかれるか。

 その本気度は、行動でしか示せません。

 今回の教育委員会の迅速な動きと決断に
 フジノはとても感謝しています。


● 発達障がいのある大人の方々の支援をいかに進めていくか

 一方で、こどもたちだけではなく
 大人の方々の為にも
 啓発を進めていかねばなりません。

 発達障がいはようやく最近になって理解が広がった
 比較的新しい概念です。

 日本ではまずこどもたちへのサポートから
 取り組みが強く進められています。

 当然ながら、すでに成人になっている
 発達障がいのある方々がたくさんいらっしゃいます。

 発達障がいのある、成人の方々への支援を
 どのように進めていくべきかが、フジノの今後の大きな課題です。

-----------------------------------------------

 最近では当事者の方々が
 少しずつ声をあげてくださるようになりました。

 例えば、この本はすごく良い内容だと思います。

 『私たち、発達障害と生きてます〜出会い、そして再生へ〜』
   高森明他著、ぶどう社、2008年



 生きている中で感じてきた違和感みたいなものが
 自分の性格や在り方が原因ではなくて

 実は、発達障がいによるものだった、との気づきは
 ものすごく大きなことなのが伝わってきます。

 ぜひ多くの方々に読んでもらいたいです。

 そして、同じように違和感を感じながらも
 まだ自らが発達障がいとは分らないままに苦しんでいる方々が
 少しでも減っていくことをこころから願っています。



2009年1月4日(日)のフジノ
● 空白の1年間を少しでも取り戻すために

 昨夜、実家に立ち寄ると、甥っこが泊まりにきていました。
 小学校3年生の甥は僕にとてもなついていて、
 僕もとてもかわいがってきました。

 その甥から

 「(叔父である僕に)最後に会ってから、どれだけ経ったか知ってる?」

 と尋ねられて、昨年は電話ばかりで
 ずっと会えていなかったことを思い出しました。

 「もう12ヶ月も経ったんだよ」

 と言われて、その事実に我ながら大きなショックを受けました。
 (実際にはもう13ヶ月も会っていませんでした)

 昨年はプライベートで起こる様々な『現実』から逃げ出す為に
 ひたすら仕事に没入していました。

 明らかに『仕事依存症』なのだと自覚しながらも
 目をつぶってひたすら働き続けました。

 やがて周囲の方々のサポートのおかげで
 ネガティブな『現実』を直視できるようになってきた頃、

 ただひたすら働き続けてきたことで
 自分が犠牲にしてきたいろいろな物事が見えてきて
 愕然としました。

 今回も、そうです。

 僕は仕事の為ならば、大切な甥の成長を
 13ヶ月も平気で見過ごせるすのかと思うとゾッとしました。

--------------------------------------------

 という訳で、今日は1日、甥っこと一緒に過ごしました。

 1日に過ごすだけで空白の1年間を取り戻すことはできませんが
 それでも修復の第一歩になると信じて。

 朝、バイクで甥っこを迎えに行きました。

 幼い頃、なかなか休みをとれないおやじが時々僕をつれて
 バイクでどこかに連れてってもらうのが大好きでした。

 これまではバイクの後ろの席に
 1度も乗せたことが無かったのに、

 すっかり平気な顔で
 甥っこは楽しそうに乗っていました。

 ああ、大きくなったんだなあ、と感心。

 今日の目的地は2つ、
 大好きなカフェ『RRROOM』でのおもちつきに参加することと、
 映画館で『ウォーリー』を観ること、です。

 さあ、出発!
                   

● おもちつき@RRROOM、大盛況でした!

 カフェトークの会場として利用させてもらっている
 カフェ『RRROOM』は今日、恒例のおもちつき大会でした。

 ぽかぽかと気持ちよく晴れた
 『RRROOM』には

 30人以上もの人々が集合!

 店内には入りきらずに
 外にもあふれていました。

 通行人の方々も
 ニコニコと眺めながら
 歩いていきます。

 先日は野比・長沢のシーサイドキッチン『RICE』で
 おもちつきを見学させてもらったのですが

 どちらのカフェも個性的なカラーがあって素晴らしいなあと思いました。

 『RICE』には、僕たちの同世代とそのこどもたちが集まっていました。

 『RRROOM』では、たくさんのこどもたちを中心に
 上はおじいちゃん・おばあちゃんの世代まで
 あらゆる世代がまんべんなく集まっていて、『大きな家族』のようでした。

 カフェでの集まりというのは、当然ながら強制参加でもなく
 お願いされて人数を集めたものでもありません。

 世代を超えてこれだけの人数が集まるのですから
 やっぱり地域社会が崩壊した今の社会で、
 『新しいコミュニティ』の可能性をカフェが持っていることを実感します。

 (すでに『コミュニティカフェ』という言葉が存在していることも
  それを証明していますよね)

 幼い頃の僕は1人で本を読んで過ごすこどもだったのですが
 甥っこには小さな頃から僕たちのBBQに参加してもらったりして
 たくさんの人々の中で顔見知りになることなく
 ワイワイ過ごせるようになってほしいと願ってきました。

 特に、幼稚園や小学校の同級生だけではない
 世代を超えたいろいろな人々に幼い頃から出会ってほしいなあ
 と、叔父フジノは願っています。

 上下・左右・ナナメのいろんなカンケーの中でこそ
 こどもたちの可能性はひらかれていくのだと思うのですね。

 ...話を戻して、

 さて、おもちつきはと言うと、なんと合計5回も行なわれて
 たくさんのおもちをみんなでたらふく食べました。

 ついた後のおもちは、
 こどもたちがちぎって丸める体験をさせてもらいました。

 こういうことをどんどん
 今のこどもたちに体験してほしい

 という『RRROOM』オーナーの想いに
 フジノはすごく共鳴しています。

 体験重視が教育の場では
 提唱されてとても長い年月が経ちました。

 でも、学校だけに全てを押しつけるのは
 間違っていますよね?

 とはいえ、これだけ家族の在り方も変化した現代ですから
 学校以外=家庭、だとはフジノは考えていません。

 共働きが当たり前の現代では、
 家庭の力にも過度に期待するのも間違っています。

 こうした想いのある民間企業・地域の人々が
 一緒に子育てをしていく『子育ての社会化』が重要だと
 フジノは考えています。

 あんこ、きなこ、大根おろし、ごま、
 その他にもいろいろな味付けがされて
 おいしくおもちを頂きました。

 さらに、アメリカ人の常連さんが

 『アメリカのお正月料理』

 を持ってきてくれました。

 これもたらふく食べて
 すっかり食べ過ぎてしまいました...。

 みんな笑顔です。

 『RRROOM』では、
 書初め(これも恒例)もやりました。

 フジノが書いた言葉は『希望』です。
 今年は希望の年にしたいですね。


● 身体を動かすこと、イマジネーションの世界にひたること

 食後の運動もかねて、すぐそばにある中央図書館のわきの
 緒明山公園に行きました。ここはフジノも大好きな公園です。

 ここは自然が豊かな公園で
 斜面地の段差を活かした3つの広い面、
 違う表情があるのですけれど

 その上から下まで
 甥っこの走ること走ること!

 34才の叔父は、息切れはしないものの、
 完全にクタクタでした(笑)

 学校では社会が好きで地域の名前などを調べたりするのが好き、
 と甥っこが言っていたのを思い出して

 一緒に、緒明山公園の名前の由来などを記した案内板を見たり
 中央図書館ができる前のここは何だったのかなどを話しました。

 郷土の歴史が市民に分かるような案内板が
 横須賀市にはたくさん設置されているのですが、
 そういうものって、とても大切ですよね。

 そして、最後に汐入・ダイエーの映画館、
 横須賀HUMAXシネマズ8へ出発。

 映画を観る前に、ダイエー(スーパーの部分です)へ。
 一緒におかしを買いました。

 「おかしは合計300円までね」

 と説明して、一緒に足し算をしながら店内をまわりました。

 会計の時にはレジで
 「どうして買い物袋をもらわないようにするのがエコなの?」
 というお話をしました。甥っこは一生懸命に説明をしていました。



 そして、映画を観ました。

 その後、実家にバイクで一緒に帰って
 こたつに入りながらプラモデルを見せてもらいました。

--------------------------------------------

 1日一緒に過ごしただけなのですが、やっぱり楽しいですね。

 しかも、甥っこと一緒に出会うあらゆることが
 政治のテーマに直結しているのを実感しました。

 フジノはこの活動日記を通して
 プライベートの感想をそのまま書いていますが

 改めて読んでみると、
 ある法律への反論であったり、市の施策への応援であったり、
 社会に対する想いであったり、いろいろなことを書いているものですね。

 そして今年は、現実逃避として仕事だけに没入するのはやめて、
 甥っこ・姪っこ・僕のおやじを筆頭に
 家族みんなと過ごす時間を大切にしたいなあと思いました。

 さあ、明日からはついに官公庁もスタートします。
 ガンガン働いていこう!

 ...なんか、3行前に書いたこととすぐに矛盾してしまった。
 やりなおし。

 今年は、仕事もプライベートも
 しっかりと全力で向き合っていきます!


→日記過去分の目次へ
→はじめのページに戻る