まちの政治家は、こんなことしてます


2009年3月13日(金)のフジノその2
● 新中央図書館建設の凍結についての質疑

 今日の委員会では、
 『教育委員会』の来年度予算案を審議しました。



 フジノが行なった質疑の中から、いくつかを紹介します。
 まずは、『新中央図書館の凍結について』です。

 *テープ起こしの為、正確な議事録ではありません

 (2009年3月13日・教育経済常任委員会でのフジノの質疑)







 『新中央図書館の市長による凍結の方針』について
 ご見解をうかがいたいと思います。

 まず、新中央図書館の凍結が決まったということを
 教育委員会としては
 どのように受け止めておられるんでしょうか?









 私どもからすれば、
 財政状況によって凍結になったということですから

 「これはもうやむをえないものだ」
 というふうに感じております。








 今、図書館長から「財政状況だからやむをえない」という
 ご答弁をいただいたんですけれども、

 他の常任委員会での予算審議を傍聴している中で
 実は、こういう質疑がありました。

 集中改革プランの目標値の中に
 新規債の発行比率が各年度で75%以下、とあります。

 (集中改革プランより)

 この目標がもともと設定されている以上
 新中央図書館の建設の費用を捻出するというのは
 もともとムリだったんじゃないかと。

 そういう観点から質疑がなされていたんですけれども

 そういうことを考えると

 「財政面での約束というのは、もともと無かった」

 という風に僕も受け止めたんですが
 その点についてはどんな風にお考えになりますか?









 新中央図書館の建設に関しては
 様々な手法が検討されていたかと思います。

 藤野委員がおっしゃっているところの
 一般起債で行なう、つまり市が直営で建てるのか、

 あるいはPFI方式をとるかというようなことも
 検討の中に入っていたかと思います。

 初めから起債を全て前提とした計画ではなかった
 という風に了知しております。

 それらの部分はリンクしていなかったのかな
 という風には理解しております。








 僕からすると、

 図書館の老朽化に対して本当に純粋に「新しく建てたい」と、
 それから「本当に市民の目線に経った図書館を建てたい」という
 市民活動をされているグループの方々に対して

 財源の裏づけが無いままに
 市長はやるとおっしゃっていたんじゃないか

 というような
 非常に批判的な視点で僕は見ていました。

 けれども、PFIなどの手法も視野に入れていたということであれば
 新規債発行比率の問題だけでは無い、ということで
 了解はしたいと思うんですけれども...

 (しぶしぶ納得)

 凍結に関連してもう1点うかがいたいのは
 実際に建物そのもの、ハード面では
 「凍結」ということになったんですけれども

 サービス面での向上というのは
 これからもずっと行なっていかなければいけないことかと思うんですが

 「来年度予算の中ではこんな風に図書館変わっていくよ」

 というのがあれば
 ぜひおっしゃっていただきたいと思いますが、
 いかがでしょうか。









 来年度すぐにということであれば

 それは「施設の営繕」ということであれば
 工事請負費の中で近々にやらなければいけない工事をやる
 ということになります。

 それから、ソフト面で言えば、新中央図書館であろうと無かろうと
 「こども読書活動推進計画」というものがございますので

 その中で「こども読書活動を推進していく」という意味で
 ひとつ、「作家と遊ぼう」というものを
 児童図書館の中で考えながらワークショップ等をやりながら

 こどもたちに本を読むことの大切さを伝えたい、
 そういう風に考えております。







 図書館活動というのは「民主主義の原点」あるいは「拠点である」
 というふうに僕は受け止めております。

 その意味で、新たな各種行事の開催、
 利便性の向上の為の施設の営繕を含めて
 ぜひ取り組んでいっていただきたい、
 という風に思います。



 委員会審議でのフジノは
 今ひとつ追及しきれなかったのですが、

 やっぱり新中央図書館の建設というのは
 もともとムリがあった計画だったのではないか

 という疑念がやはり消えませんでした。

 けれども、そんな市長の考えとは無縁に
 図書館長が

 「新中央図書館があろうと無かろうと
  こどもたちに本を読むことの大切さを伝えたい」

 と答弁なさったことは、

 図書館を愛する個人としてはとても安心しましたし、
 政治家としても、図書館の在るべき姿として
 正しい方向に向かっていると感じました。



2009年3月13日(金)のフジノその1
● タウンニュースにフジノのインタビューが載りました

 今日発行された『タウンニュース』の、
 『連載シリーズ・市議会議員に聞く〜市政展望〜』
 フジノのインタビューが載りました。

 3月11日の活動日記に書きましたが、
 フジノの市長選挙への対応は、ここに記してあるとおりです。

 他のページの他の方の発言と照らし合わせながら
 フジノの主張を読んでいただければ

 6月に向けてフジノがどうするのかは、
 もうハッキリとお分かりいただけたはずです。

 予算議会が終わる日までは、これ以上は述べませんが
 どうかご理解ください。よろしくお願いします。

 それにしても、写真うつりが
 あいかわらずひどいなあ...。

 徹夜続きとは言え、このフジノは2重アゴに髪ボサボサのオッサンですね(苦笑)。


 (2009年3月13日・タウンニュースより)

 (画像では読みづらい方の為に記事を全文引用します)


 自殺は防ぐことができる/自殺対策は生活再建


 ―議員活動の柱に自殺予防対策を掲げている。

 かつて自殺は「個人の身勝手な死」だと誤解されてきたが、
 現在では「様々な社会的要因によって追い込まれた末に起こる死」だと
 自殺対策基本法にも明記された。

 自殺は必ず防ぐことができる。
 命を守るのは、政治家の義務だ。

 残念ながら自殺者は市内で毎年約100人と非常に多く、
 その減少は最重要課題。

 本市はすでに様々な対策を進めてきたが、
 その一方で昨年来の経済危機は自殺を増加させる恐れがあり、
 企業が決算期を迎える今月は
 特に対策に力を入れる。

 4月からは、多重債務特別相談を月2回に増やす。
 すぐに利用できる相談先を記した冊子「心のホットライン」の配布先も、
 さらに金融機関などへ広げていく。どうか利用していただきたい。

 ―この他具体的な対策は?

 対策は@事前予防A危機介入B遺族ケア、がある。

 @では、身近なかかりつけ医にうつ病を理解してもらい
 精神科医との連携なども強化してきた。

 Aは、年中無休でどんな相談も受けている「こころの電話」を実施している。

 自殺が起こると、周囲の5人以上が心身に深刻なダメージを受けるが、
 遺族は大切な人の死を語る場さえ無い。
 そこで「自死遺族の支えあいの会」をBとして実施している。

 今後は、自殺未遂をした方の再発防止に取り組み、
 さらに自殺対策の専門窓口を設置、コーディネーターを配置したい。

 悩みや事情は複合的で、個々人で全く異なる。
 1人ひとりの相談者に合った方法で生活再建まで支援する
 オーダーメイドの対応が不可欠だ。

 ―今年6月には市長選がある。
   これまでの蒲谷市長の市政運営をどう評価する?


 評価できない。

 現市長の政策には
 市民の暮らしを本気で守る決意が見えない。

 市長選では、
 市民が希望を感じて暮らせる新しい横須賀を共に創る、
 新しい市長の誕生に全力を尽くしたい。


 【プロフィール】
 1974年生まれ・34歳/上智大学大学院(福祉政策専攻)在学中/
 無所属/東宝株式会社に5年間勤務し現職/2期


 *写真の下のキャプション

 「芸術劇場・ソレイユの丘・美術館などのハコモノに
  莫大な借金をしたり税金をムダづかいせず、
  命と生活を守る政策に優先順位をつけるべき」と主張する



 (引用、終わり)



2009年3月12日(木)のフジノその1
● 抵抗する勇気、告知しまくりました

 昨日の活動日記でお知らせしました
 『抵抗する勇気』日米交流ツアー横須賀交流集会
 今夜、開催されました。

 17時からYデッキにて

 告知の街頭演説を
 行いました。

 アメリカ兵によって
 横須賀市民が
 殺害や強姦されるなど

 残忍な事件が
 何故たくさん起こるのか。

 その防止にはどんな対策が
 本当は必要か。

 そうした事柄と共に

 今日このイベントを
 開催することが

 どうして重要な
 意味を持つのか、

 語ってきました。

 そのおかげで(?)

 会場は満員、立見も出るほどになりました。
 大盛況でした。良かった良かった!

 その模様は、次回ご報告しますね。

 (つづく)



2009年3月11日(水)のフジノその2
● 明日、『抵抗する勇気』日米交流ツアー横須賀交流集会へ来て!

 「アメリカ兵による横須賀での犯罪を防止する為には
  絶対に観ておくべきだ」

 と薦められて、昨年フジノは
 ドキュメンタリー映画
 『アメリカばんざい crazy as usual』を観ました。

 アメリカ兵の新兵養成を担当している軍人
 (もともとは心理学者)が書いた2冊の本を読んで

 さらに、この映画を観て
 フジノは

 「アメリカ兵の犯罪を防ごうとするのは、
  人の尊厳をかけた絶対にやらねばならない問題だ」

 と、アメリカの貧困層の人々への強い同情と同時に
 アメリカ政府に対する激しい嫌悪を感じたものでした。

 なんとその映画の監督をはじめ、
 ドキュメンタリーで取材されていた2人のアメリカ人が来日して
 明日、横須賀で交流集会が行われます。

 タイトルは、『抵抗する勇気』日米交流ツアーです。

 18時30分から、ヴェルクよこすか4階の第1研修室です。

 (ご案内のチラシです)

 『非核市民宣言運動・ヨコスカ』の新倉さんからご指名をいただいて
 非力ながらフジノも2月17日に行われた企画会議に
 参加させていただきました。

 明日は、とても素晴らしい時間になりそうです。
 ぜひいらしてくださいね!

 この集会について
 神奈川新聞が紹介してくれました。

 (2009年3月11日(水)神奈川新聞より)


● いのちを守る、『希望』を語り続ける

 今日は、夕方まで教育経済常任委員会で
 『上下水道局』の来年度予算案について審議しました。

 自殺予防対策と精神保健福祉の推進を
 メインの政策として活動しているフジノなのですが

 実は、『上下水道』についても
 ひそかに重視しているテーマです。

 数年前にフジノが提案したいくつかのことは、
 今では多くの市議の共通認識になってきましたし、

 今日の予算審議もフジノ的には
 とても充実していました。

 けさ6時半まで資料を読み続けて
 徹夜で質問を作ったのも、
 体はつらいのですが気力は充実していました。
 楽しかったです。

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 丸1日の予算審議に加えて
 昼休みには瀧川議員・田辺議員と共に市民の方を迎えて
 『ソレイユの丘』での諸問題について話し合いました。

 (今日は本当に時間が無くて
  フジノは食事を食べながらの参加でした)

 そんな訳で今日は1日中座っていたので、
 予算委員会が終わると同時に、Yデッキへ向かいました。

 来年度予算案がどのようなものなのかを
 市民のみなさまに報告する為に、街頭に立ちました。

 市長へフジノが行なった質疑(ソレイユ問題と自殺対策)についてや
 来年度予算案の目玉となる取り組みや
 緊急経済対策についてなどをお話ししました。

 今夜は、中学3年生と高校1年生の女の子たちが

 「あー!教科書に載ってた人だ!!」

 とフジノに声をかけてくれました。

 教科書、と彼女たちが誤解したのは
 横須賀市議会が市内の中学校に副読本として配っている
 『議会でゲンキ!』という小冊子のことでした。

 フジノが教科書に載ってたらビビりますよね(苦笑)



 フジノが訴える自殺対策に共感してくれた彼女たちは
 メガフォンで30秒ほどずつ順番に
 それぞれが想う「いのち」「生きること」について語ってくれました。

 フジノみたいなオッサンが街頭で演説してても
 あんまり聴いてくれないのですが、

 なんか彼女たちの参戦と共に
 Yデッキを通行する人々が一斉に耳を傾けてくれたような...。

 歴戦の政治家フジノも、形無しでした(笑)

 3人とも、ありがとね。
 素敵な春休みでありますように!



2009年3月11日(水)のフジノその1
● 雄人、ついに市長選挙へ出馬決意

 けさは全ての新聞が、『吉田雄人』一色でした。

 (2009年3月11日(水)神奈川新聞より)

 (2009年3月11日(水)毎日新聞より)

 (2009年3月11日・東京新聞より)

 メディアに対して行なった記者会見よりも
 より詳しく知りたい方はぜひ雄人自身が昨日書いたブログ
 直接お読みになって下さい。

                            
● 市長選挙へのフジノの想いについて

 今日は朝からずっといろいろな方々から
 今回の件をフジノはどう考えているのかを質問されまくって
 とても困っています。

 何と言っても、今は来年度予算審議のまっただなかです。
 フジノの信念はいつも『政局』より『政策』です!

 かつて、昨年12月議会にて
 蒲谷市長は「再出馬」を宣言しました。

 経済危機の真っただ中にいるのに
 横須賀市は当時まだ何も有効な『経済対策』を
 全く打ち出せないままでいました。

 それなのに蒲谷市長は、

 「次も市長選挙に出馬する」

 と本会議場で、出馬宣言をしたのです。
 フジノは、耳を疑いました。

 (2008年12月5日・朝日新聞・朝刊より)

 世の中では、たくさんの市民の方々が
 仕事を奪われて苦しんでいる最中だというのに

 市長、あなたの関心は、
 自分の就職活動(選挙)のことだけなのか?

 本当にうんざりしました。

 完全に市民の暮らしを置き去りにしておいて
 それでもあなたは『市長』なのか...。

 怒るというより笑っちゃうくらいにあきれました。

 だから、12月議会での蒲谷市長の出馬宣言は
 このフジノHPでは完全に無視しました。

 だって、未曾有の経済危機と言われているのに
 何が来年6月に市長選挙に再出馬だよ。

 来年の選挙よりもたくさんの市民の方々は
 目の前の今日の暮らしが送れなくて苦しんでいるのに
 なんて能天気な発言なんだ!

 市民の想いをあまりにも分かっていない、と
 あなたは思いませんか?

 少なくともフジノはそう強く感じました。

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 だから、予算議会が2週間以上も残っている今、
 目の前の予算案とただひたすら向き合うのがフジノの仕事です。

 市長選挙にフジノはどう関わっていくのかとか
 蒲谷市政の4年間をどう評価しているかとか
 誰にもコメントしません。

 フジノの想いは全て『タウンニュース』紙の
 インタビューにお答えしました。

 今週13日(金)に発行される
 『タウンニュース』をどうかご覧ください。


 (毎週金曜日の朝刊に折り込まれています)

 これは、『市政展望』という43人の市議会議員が
 順番にインタビューに答えるという連載記事で
 
 その順番がフジノに回ってきて、
 取材される日程がもともと決まっていたので
 受けた取材です。

 そうでなければ、予算議会中に
 他の取材を受けることは無かったはずです。

 フジノの想いは全てそこに記されています。
 それを読んで下さい。

 まだ教育委員会の予算案審議が残っていますし
 他の3つの委員会のインターネット録画中継も
 全て見なければいけません。やるべきことは山積みです。

 だから、どうか予算議会が終わるまでは
 市長選挙のことについてフジノには尋ねないで下さい。

 今は、予算議会の開会中です!

 現役の政治家にとって
 最も大切な仕事は
 市民のみなさまのかわりに出席している市議会の場で
 行政側と質疑を交わし、意見を述べることだと
 フジノは信じています。



2009年3月10日(火)のフジノその2
● 最後の桜台中学生が卒業しました/坂本中学校卒業式へ

 今日は、坂本中学校の卒業式へ参加してきました。

 昨夜は強い雨が降っていて、とても心配でした。
 中学3年生のみんなの永遠の思い出になる卒業式なのだから
 どうか晴れてほしいと願っていました。

 それが、前夜が台風だったのに当日は快晴だった昨年の体育祭
 続いての素晴らしい晴れ空となりました。

 きっと坂本中学のみなさんは
 すごく強力な『晴れ男/晴れ女』がいらっしゃるのでしょうね!
 ほんと晴れて、良かったです。

 以前に記したようにフジノは
 坂本中学校そのものに対して
 少しずつですが
 愛着が沸いてきています。

 でも、やっぱり
 今日という日だけは特別です。

 そもそもフジノが
 坂本中学校の行事に行く理由は
 07年9月15日の活動日記
 書いた通りです。

 教育委員会の方針で成されている
 『学校統廃合』はこどもたちに
 当然ながら、プラスとマイナスの
 影響を与えています。 

 桜台中学校の統合に強く反対した政治家として
 だからこそ、フジノには果たすべき責任と義務があります。

 桜台中学校に入学した生徒たちのその全員が
 統合された坂本中学校から卒業する最後の日までは
 絶対に見届けるのです。

 もちろん、中学校3年生のこどもたちに
 どの学校出身だなんて、本当はカンケーありません。
 このまちの政治家として、全てのこどもたちが大切でしかたありません。

 それでも、桜台中学校の生徒たちだけは
 フジノの中で最後の最後まで特別な存在なのです。

 バイクに乗って、坂本中学校へ。

 また今回も間違えて
 最初に旧桜台中学校の校門へ
 行ってしまいました。
 (いいかげんに慣れないとなぁ)

 スリッパに履き替えて
 来賓としての受付を終えて
 廊下を歩き出すと

 「フジノさん、ファンなんです!
  握手して下さい!」

 と言われて、
 思わずぎゅっと握手をしました。

 驚くやら、うれしいやら、
 恥ずかしいやら、
 かなり照れました(笑)

 フジノが向かう体育館につながる廊下には
 入場する為に、すでに卒業生(3年生)たちが並んでいました。

 彼ら/彼女らと初めて出会ったのはおととしの体育祭でした。

 坂本中学校の体育祭名物のマラソン(坂中マラソン)を
 一生懸命走り続けていた姿を見て、
 陸上部出身の僕はこころを打たれてしまいました。

 その体育祭、おととしの卒業式、
 去年の体育祭、去年の卒業式、だけでなく
 その他にもしばしば坂本中学校を訪れる機会があったので

 坂本中学校の生徒たちに、
 思い入れを抱くようになるのはあっという間でした。

 そんな3年生たちが、廊下に並びながら
 友達と時々ふざけたりしながらも間もなく始まる卒業式に
 緊張しながら待っている姿を見て、フジノも緊張してきました。

 長い間、政治家として未熟なフジノは
 統合させられた側(桜台中学校側)からしか
 物事を見ることができませんでした。

 でも、統合せざるをえなかった側(坂本中学校側)からも
 いろいろな物事が見えるようになったその時、
 フジノはいくつものことを反省しました。

 こどもたちは、桜台中であろうと坂本中であろうと
 どこに所属していようと、みんな大切であることに変わりは無いのです。

 1度きりしかない10代前半から半ばにかけてを生きている
 そのこどもたちを大人の都合によってどこの学校に所属するかを
 勝手に決めてふりまわしてきたのです。

 統合にはメリットだけではなくデメリットもありますから、
 そのデメリットを受けた被害者は、
 桜台中出身だとか坂本中出身だとかを問わず
 全ての『こどもたち』なのです。

 僕たち大人は、それを謙虚に反省すべきだと考えました。

 それからフジノは政治家として、
 坂本中学校に対する考え方を改めました。

 桜台中を愛するこころは永遠に忘れないまま、
 坂本中を大切に想う気持ちをしっかり持つようになりました。

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 卒業証書を受け取る生徒たち。

 小幡校長先生は必ずそれぞれの生徒にひとこと話しかけてから
 証書を渡してあげていました。

 4クラス
 151名。

 みんな、卒業生らしい笑顔でした。

 それから、桜台中の最後の校長先生であり
 現在の坂本中の校長先生である小幡校長先生からお話がありました。

 今日のお話の中では、桜台中学校は全く触れられませんでした。

 桜台中出身の最後の3名が卒業することが
 この場で述べられるかと思っていました。

 それをあえてしなかった理由を、卒業式終了後に
 小幡校長先生から直接にフジノはうかがいました。
 (フジノが尋ねるまでもなく、校長先生からその意図を話してくれました)

 小幡校長先生のお考えは、ちょうどフジノが上に記したように

 こどもたちに出身校がどこかという考えのままであってほしくない、
 この新しい坂本中学校の卒業生としてみんな等しく巣立っていくのだ、
 そんな想いでいらっしゃったようでした。

 フジノもその想いに共感します。

 小幡校長の
 お話。

 教育委員会、PTA会長の言葉が終わると、
 在校生の代表から『送る言葉』が述べられました。

 そして、1年生、2年生がそれぞれに
 3年生に向けて合唱を送りました。

 1年生の姿。

 在校生からの『送る言葉』を受けて
 卒業生からは『旅立ちの言葉』が述べられました。


 フジノはこの辺りから涙がポロポロと出てしまい
 わずか2年間の関わりであったものの、その姿に心を打たれました。


 彼ら/彼女らが向かっていく未来が
 希望に満ちたものであることをフジノは祈りました。

 同時に、政治家として成さねばならぬことの多さにも
 決意を深くしました。

 決して僕たちは『時代』のせいにするのはやめよう。
 このまちは、この国は、もっと良い未来に向かって変わっていかれる。
 変えていくのは自分たちだ。

 『不況』だとか『経済危機』だとか、『時代』のせいには絶対にしない。
 「しかたがない」なんてセリフは、死んでも言わない。

 彼ら/彼女らの未来が希望に満ちたものである為に
 政治家としてフジノが成すべきことは何なのか、
 もうそれは分かっているんだから、後はひたすら実現していくだけだ。


 全校生徒が一緒に歌った『そのままの君で』は
 僕にとっても歌詞をかみしめながら聴かせてもらいました。

  約束しよう
  ぼくらはいつまでも 仲のいい友達でいると
  新しい風に吹かれて 心なびく時 きっときみを思い出すよ

  時は流れて ぼくらは別々の人生を 歩んでいくけれど
  いつかどこかで偶然会ったなら 心の底から語り合おう

  変わらない何かを 確かめあって生きたい
  いくつもの想いを 素直に伝えたい そんな仲間でいてほしい

  いくつ年をとっても 君は君でいてほしい
  変わらない何かを 確かめあって生きたい

  いくつもの想いを 素直に伝えたい そんな仲間でいてほしい
  いくつ年をとっても 君は君でいてほしい


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 卒業式が終わって、控え室の荷物とコートを取って
 出口に向かっていると

 PTAの方が走って追いかけてきてくれました。

 「ずっと最後まで、桜台中学校のことを見守って下さって
  本当にありがとうございました」

 そう言って下さって、固い握手をかわしました。

 フジノ自身は、統合を止めることができなかったけれど、
 最後の最後まで、約束を守りました。

 その想いをこうしてお1人でも感じてくれたことに
 むしろ、フジノこそ、こころから感謝をしています。

 桜台中学校のみなさま、今まで本当にありがとうございました。
 卒業生のみなさま、PTAのみなさま、地域のみなさま、歴代の先生方、
 ありがとうございました。

 僕の大好きだった桜台中学校は、
 今日で本当に閉校した気がします。

 卒業式の体育館を出て、廊下を歩いて出口に向かう時、
 「これで自分の役目はもう終わったのだ」とハッキリと感じました。

 もしかしたらもうどこの学校とも
 これだけ深く関わることは2度と無いだろうな、と感じました。

 坂本中学校

 坂本中学校の卒業生のみなさん、本当におめでとうございます。

 そして、市内全ての卒業生のみなさんにも
 等しく喜びの気持ちを感じています。

 卒業、おめでとう。

 高校に進学する人、養護学校に通う人、就職する人、
 あるいは、その他の道を選ぶ人、

 いずれにしても今日までとは違う世界が待っています。

 どうか、どんな人生を歩むにしても
 そこに『希望』が満ちていることを、こころから祈っています。

 みなさんの未来が少しでも明るいものとなるように
 政治家として僕は、成すべきことを全力で行なっていきます。

 だから、お互いにがんばっていこう。
 りらっくすしながら、ファイトだよ。


● 浦賀の虹と上町の小雨

 明日の委員会資料を読んでいたら
 浦賀に暮らしている友達が

 「虹が出ているよ!」

 と写メを送ってくれました。

 かたやフジノがいた上町では
 その同時刻は小雨でした。

 同じ横須賀市内でも
 やっぱり広いんだなあ...。

 素敵な虹でした。
 サンキュー、マイフレンド。


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