まちの政治家は、こんなことしてます


2011年1月11日(火)のフジノその2
● 本当に「ヤングテレホン横須賀」を廃止すべきなのか?

 前回に続いて、廃止問題についてです。

 12月7日の民生常任委員会において
 フジノは『ヤングテレホン横須賀』の廃止について
 質疑を行ないました。

 行政側は、『事務事業の総点検』の結果を
 12月3日に、市議会議員にペーパーで配布しました。

 43ページもある資料中、ヤングテレホン横須賀の廃止については
 たった3行だけしか記述がありませんでした。


 (別冊『事務事業の総点検・部局別見直し計画』より抜粋)


 この廃止に気付いた市議会議員は
 もしかしたらフジノだけだったかもしれません。

 何故なら、この資料が配られたのは
 委員会のわずか4日前でした。

 フジノは、行政が配った資料は
 どんなものでも自分が関心の無いものでも絶対に
 1行も欠かさずに読み込むことにしています。

 何故なら、行政は「ウソはつかない」けれども
 「あえて情報を大きく発表をしたりしない」からです。

 このままフジノも見逃していたら
 市議会でさえ全く触れられないままに
 廃止されていたかもしれません。

 こういう政治・行政の在り方は
 とても危険なことだとフジノは強く感じています。


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 フジノが行なった質疑を紹介しますので
 市民のみなさまに『判断』していただきたいのです。

 本当に今、これを廃止すべきなのか、を。




 <質疑その1.これだけの実績があるのになぜ廃止するのか?>

 まず、これだけ実績があるにも関わらず
 廃止する理由を質問しました。 

 (2010年12月7日・民生常任委員会での質疑より)



 事務事業の総点検、部局別見直し計画から
 こども育成部に係る点で1点質したいと思います。

 それはヤングテレホン横須賀の廃止についてです。

 その説明を読ませていただきますと

 通常業務の中で
 電話相談を含めて青少年・教育相談を行なっている
こと

 神奈川県など他機関でも
 同様の電話相談が行なわれている
ことから

 ヤングテレホン横須賀を廃止すると記されています。

 しかし、平成21年度の決算ベースで
 ヤングテレホン横須賀の実績は1338件で
 Eメール相談は128件
でした。

 神奈川県など他機関でも
 同様の相談が行なわれているから廃止するというには
 実績として非常に大きなものがあります。

 また、青少年・教育相談も
 通常業務の中で行なっているとはいうものの

 通常相談は、決算ベースで見ても
 相談者444名、述べ相談件数では4901件と
 電話相談のわずかに4倍程度。

 このような状況の中で
 24時間年中無休で小・中・高生に対応してくれている
 ヤングテレホン横須賀を廃止するというのは、
 いかがなものかと思うのですが。

  










 今、委員ご指摘のように、
 昨年度の実績で1338件の相談電話がありました。

 ただ、その内訳を見ますと
 無言電話が527件

 それから、精神的なもので、1人の方になりますが
 その方の電話が339件


 それから性に関するいたずら電話が293件ということで

 合計しますと1169件になります。

 実質の電話相談は200件程度という形になっていますので
 様々な相談機関の中で対応できるものと考えています。

 


 <質疑その2.無言・いたずら電話を排除する為の工夫はしたのか?>

 『事務事業の総点検』に記された理由とは異なり、
 無言電話・いたずら電話が多いことを廃止の理由として
 課長は答弁しました。

 そこでフジノは再質問として、
 無言やいたずらを防ぐ為にどんな工夫をしたかを尋ねました。


 (2010年12月7日・民生常任委員会での質疑より)



 この実績の内訳のうち、
 約200件程度だけが本物の相談ということで

 それを聞くと
 現在の利用の仕方というのが残念だなと思います。

 匿名性があるが故に
 こういった無言や、1人の方の繰り返し、つまりリピーター、
 性についてのいたずらというか嫌がらせというものを
 排除できなかったのでしょうか。











 電話がとにかく鳴ってしまえば
 取らざるをえなくて

 「君のはいたずらでしょう?」という形では言えない。

 匿名性は相談電話の良いところでもあるので、
 そういった電話は受けざるを得ない。

 電話がどういう内容か分かっていれば
 電話に出ないという方法もあるかと思うのですが、

 匿名の電話相談の場合にはそれができない、ということで
 こういった件数になってしまっているという状況です。


 匿名で受け付けている電話相談だから
 いたずらかどうか判断できないので、拒否できない、という答弁でした。

 でも、横須賀市には他にも電話相談がありますが
 匿名で運営しているものばかりです。

 匿名で受けている電話だから
 いたずらを防げない、という答弁は正しいのでしょうか?

 他の電話にもいたずら電話は来ているはず。


<質疑その3.ヤングテレホン横須賀を廃止すれば解決するのか?>

 横須賀市は、ヤングテレホン横須賀を廃止して
 別の部署が行なっている『青少年・教育相談』に一本化する、
 と発表しています。

 この『青少年・教育相談』は平日しか行なっておらず、
 しかも、市役所があいている時間しか受け付けていません。

 24時間365日受け付けているヤングテレホン横須賀とは
 全く性質が異なるものです。

 それなのに一本化してしまえば、
 これまで相談していた人々がこぼれおちてしまうのではないか。
 フジノはその点を強く心配しました。

 さらに、いたずら電話が『青少年・教育相談』に流れ込めば
 結局もとのままではないかとも感じました。

 3問目ではこの点を問いただしました。


 (2010年12月7日・民生常任委員会での質疑より)



 重ねてうかがいたいのですが

 では、『ヤングテレホン横須賀』という形態をやめたならば
 その1100件近い不当な電話というのを
 解消できるのか。


 『青少年・教育相談』に一本化してしまうと
 むしろそこにさらに集中して
 運用しづらくなってしまうのではないか

 という懸念もあるのですが
 いかがでしょうか。











 今のご指摘なのですが

 まじめな相談についてはたぶん、
 『青少年・教育相談』の方に
 昼間の電話に入ってくる可能性はあると思います。

 ただ、無言だとかいたずら電話については
 ヤングテレホン横須賀が無くなることによって
 必要の無いものであれば相手が無ければかけない

 ということが考えられると思います。

 ただ、どうしても必要であれば他機関がありますので
 そういったところに多少流れていくかなと思いますが
 大きな影響は無いかとは思っております。




 ヤングテレホン横須賀へのいたずら電話は
 ヤングテレホン横須賀が無くなれば無くなる、という答弁は

 同語反復(トートロジー)であって
 答弁としてはおかしいです。

 まじめな相談は『青少年・教育相談』に向かう、という答弁も
 何故そうだと言えるのか根拠も特に示されませんでした。

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 委員会での質疑はまだまだ続きますので
 次回につづきます。



2011年1月11日(火)のフジノその1
● 24時間365日の相談電話「ヤングテレホン横須賀」の廃止

 横須賀市には『ヤングテレホン横須賀』という
 小・中・高生を対象にした24時間365日の相談電話があります。

 かつては朝9時から夕方5時まで
 しかも平日しかオープンしていなかったのですが

 3年前(2008年度)から
 24時間365日対応へ
と拡充されました。


 (横須賀市ホームページより)


 フジノはこの『ヤングテレホン横須賀』の活動を
 とても高く評価してきました。

 すでに8年前(当選した年です)の12月議会において
 市長への一般質問の中で

 名前としては『自殺対策』と名づけられていなくても
 実質的に『自殺対策』の効果がある取り組みの1つとして

 フジノは『ヤングテレホン横須賀』を
 挙げています。


 (2003年12月8日・本会議での市長への一般質問より)

 横須賀市では『自殺予防』とは銘打っていなくても、
 現在も高く評価すべき業務をいくつも行なっています。

 例えば、児童・青少年ならば、青少年相談センター。
 実際に、自傷行動や自殺の相談を受けています。

 ヤングテレホン横須賀。
 小・中・高、専門学校の生徒全員にカードを配っています。



 このように高く評価してきた理由は
 もちろん活動そのものが重要だったこともあるのですが

 『ヤングテレホン横須賀』の電話番号を記した
 定期サイズのカードを作って

 夏休み前に
 小・中・高・専門学校の生徒たち全員に配布してきたからです。


 (2003年12月8日・本会議での市長への一般質問より)

 このように、せっかくのすばらしい業務ではありますが

 『ヤングテレホン横須賀』のように
 学齢期全員にこちらからカードを配って電話の存在を知らせる
 といった、能動的かつ直接的な対策
 わずかしかありません。

 そのほとんどが相談者からの相談を待つものであり、
 こちらから打って出るものではありません。

 自殺の原因には、激しい孤独感と追い込まれた視野の狭さがある為に
 こちらから積極的に苦しんでいる人々へ
 つながりをとろうとしなければ、予防対策としては不完全です。

 自殺予防については、能動的で直接的な、
 より打って出る対策こそが必要ではないでしょうか。



 横須賀市にはたくさんの相談電話がありますが
 電話番号を知らせるカードを対象者全員に直接に配ってきたのは
 『ヤングテレホン横須賀』だけだからです。

 広報よこすかに電話番号を載せるだけでは
 ふだんから気にかけている人でなければ見つけられません。

 だからこそ、あらゆる手段を使って
 政治・行政の側から打って出ることこそが

 より相談しやすい状況をつくりだすきっかけになります。


 さらに、相談の中身そのものも
 年を追うごとにより深刻なものが増えてきました。

 リストカットやオーバードーズなどの自傷行為に苦しんでいる
 こどもたちからの相談も多数よせられるようになりました。

 自傷行為をせざるをえないこどもたちの想いに寄り添う、
 相談員の心身の負担も大きい相談活動であるのに

 そんな重要な活動が市役所内で正しく評価されていないと
 ずっとフジノは感じていました。

 そこでフジノは2005年の予算議会での市長への質疑の中で
 あえて再びとりあげました。


 (2005年3月4日・本会議での市長への一般質問より)

 また、『ヤングテレホン横須賀』やEメール相談の存在が
 リストカットなどの自傷行為に苦しむ
 子どもたちの助けになっている事実
も知られていません。

 子どもによる野良猫殺しなどが起こっていますが、
 NPOと共に、捨て犬や捨て猫の里親探しを毎月実施していることも
 地道な作業ですが、命を守り、命の大切さを理解してもらうという
 高い教育的な意味も持っており、
 評価されるべきです。


 しかし、この『ヤングテレホン横須賀』を
 来年度から廃止すると横須賀市が発表しました。

 昨日の神奈川新聞を引用します。

 (2011年1月10日・神奈川新聞より)

 市がヤングテレホン横須賀、廃止へ

 青少年の悩みを電話で24時間受け付けてい
 る横須賀市の「ヤングテレホン横須賀」が
 2010年度で廃止される見通しになった。

 かかってくる電話の9割近くが
 いたずら電話など目的外の内容で有効に機能していないことや、
 類似の電話相談で対応できるためという。

 匿名で相談しやすいという特長が悪用された形だ。

 ヤングテレホン横須賀は
 いじめ問題や不登校など中高生を中心にさまざまな相談を受け付け、
 必要に応じて担当窓口を紹介している。

 市の「はぐくみかん」ができた08年4月からは24時間対応し、
 相談者は氏名や学校名などを言う必要がないため
 気軽に相談できる窓口となっていた。

 市こども青少年支援課によると、
 09年度の相談件数は1338件。

 しかし、内訳は無言電話が527件、
 性的な言葉を言ったりするいたずら電話が293件、
 特定の人物からとみられる日常会話的な電話が339件。

 同課はこれを除いた、全件数の13%にあたる179件が
 本来の趣旨に沿った相談とみている。

 10年度の上半期も736件の相談が寄せられたが、同様の傾向という。

 10年度は相談者を務める非常勤職員の人件費として
 322万円を計上しているが、
 「費用対効果の面からも見直しが必要」(同課)と判断。

 通常業務の中で電話相談を含めて青少年・教育相談をしていることや
 県などでも同様の電話相談窓口があることから、
 10年度限りで廃止する方針を固めた。

 メールによる相談は11年度以降も受け付ける。
 ヤングテレホン横須賀は電話046(826)1177。
 メールアドレスはseisyounen−center@city.yokosuka.kanagawa.jp

 (引用終わり)
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 24時間365日体制に変更してから
 まだ3年間も経っていません。

 無言電話や1人のリピーターからの電話、
 性的な言葉を言ったりするいたずら電話などが多数を占めるから、

 そんなことが大きな理由だとの説明でした。

 本来ならば、その原因の分析や対策を練ってから
 (例えば、匿名を廃止するなどの)対応を実行すべきです。

 電話相談窓口そのものを廃止するのは
 あまりにも本末転倒です。

 「いのちを大切にする横須賀」をマニフェストに掲げた
 吉田市長のもとで、こんなに大切な相談窓口があっけなく廃止される。

 これは完全に間違っています。

 あなたはどう思いますか?



2011年1月10日(月)のフジノその2
● 古い政治はいつも若者たちが変えてきた

 成人式が終わると、横須賀中央へ向かいました。

 毎年恒例の『はたちになったら選挙へ行こう!』キャンペーンを
 Yデッキで行なう為です。

 でも、横須賀中央駅のまわりでは
 いろんな政治カンケーのイベントが行なわれていたので

 例年のようにすぐにはスタートしないで
 じっくりと何人かの活動を聴かせてもらうことにしました。

 そしてひと段落するのを待って
 1時間ほど経ってから、フジノもマイクを握りました。

 こんなにたくさんの人が街頭演説をやっていたことは
 去年もおととしも今までありませんでした。

 きっと今年は選挙があるからなのでしょうね...。

 今日ここに居た多くの政治家/政治家候補のうち、
 来年の成人の日にも変わらずに
 街頭に立つ人は、
 どれだけいてくれるだろうか。

 フジノが居場所に困るくらいに
 まちのあらゆるところで今日のような活動が続いてほしいです。

 どうか、選挙に当選するまでだけの
 『顔見せ』では無いことをこころから願っています。

 ずっと毎年変わらずに
 ずっと続いてほしいです。



 Yデッキの上や駅前広場では『横須賀市民九条の会』の方々が
 新成人のみなさまに署名を呼びかけてくれていました。

 冬の街頭での活動にも慣れているフジノでさえも
 アスファルトから伝わってくる冷たさに凍えてしまいそうな寒さでしたので
 長時間の署名活動はとても大変なご苦労だったことと思います。

 本来ならばフジノも一緒に署名活動をすべきなので
 本当に申し訳なく感じながら、

 でも同時に、雨の日も風の日も変わらずに
 ずっと続いている『九条の会』の活動を頼もしく感じました。

 そして、今日の『はたちになったら選挙へ行こう!』キャンペーンは
 『横須賀市民九条の会』の署名活動とコラボさせていただきました。

 『九条の会』のみなさんが署名活動をしてくれている中で
 マイクでアピールをさせてもらいました。

 新たに成人して『選挙権』を持つということの
 大切な意味を語りつつ

 同時に、平和に暮らしていくことができるこの国の憲法の大切さ、
 特に九条の持つ重要性についてフジノは語りました。


● 新成人のみなさんへ

 フジノが語るのはとにかく短くして
 通りがかるたくさんの新成人にマイクを渡して
 今の想いを語ってもらいました。

 いろいろなカラーの袴を身に着けて大騒ぎしていたり、
 スーツとネクタイになじんでいなくてぎこちなかったり、

 はたちの男子たちはアラフォーのフジノから見ると
 ちょっと頼りなさやこどもっぽさを感じたりもしました。

 でも、これからの希望をしっかりと語ってくれました。

 美しい振袖姿の女子たちも
 照れくさがりつつも将来の夢を語ってくれました。

 そんな新成人のみなさんに、
 フジノはとても期待しています。



 成人を迎えたみなさん、本当におめでとうございます。

 誕生日を迎えるごとに
 ワクワクが増えていったこども時代とは違って

 20才を超えた今からは
 年を重ねるごとに
 むしろつらいことや
 嫌なことがたくさん降りかかってきます。

 多くの大切な人を失っていくし、
 努力しても報われないことが増えていきます。

 それでも、つらいことや嫌なことと同じくらいたくさんの
 うれしいことや楽しいことがやってきます。

 新しい時代は、いつも若者たちが切り拓いてきたはずです。

 どんなに希望が無い時代でも
 どんなに絶望に満ちた社会でも

 必ず変えることができるはずです。

 だから、新成人のみなさんに
 僕たちと一緒に力を貸してほしいのです。

 アラフォーの僕たちもまだ休むわけにはいきません。

 こんな閉塞感が漂う現実を変える為に
 全力を尽くしていきます。

 だから、一緒に立ちあがってほしいのです。

 この時代をともに生きていく仲間として
 どうかあなたのちからを貸して下さい。

 このまちを一緒に変えていきましょう!



2011年1月9日(日)のフジノ
● 福祉ワークショップ「’からだ’の声に耳をすます」へ

 今日は、横須賀美術館で開かれた
 福祉ワークショップに参加しました。

 ワークショップのタイトルは『’からだ’の声に耳をすます』です。
 チラシから紹介文を引用しますね。

   横須賀美術館では開館年度より、
   障がいのある方も参加し、楽しむことのできる
   ワークショップを開催しています。
  
   講師の中嶋夏さんは舞踏家、振付家、演出家として活躍する一方、
   1992年より心と身体の学級を主宰し、
   知的障がい者のダンス教育にたずさわっています。

   このダンスワークショップは、
   知的障がいのある方や健常者にも参加していただき、

   普段忘れている「からだ」の存在、声に耳を傾けながら
   双方向のコミュニケーションを楽しむ内容です。
 
   まずは、パートナーと組んで身体をほぐすことから始めるので、
   ダンス初経験の方も気軽にご参加いただけます。

 ということで、知的障がいのある方々に参加していただいて
 ダンスを通してのワークショップですね。

 今回、ワークショップの見学を
 学芸員の方にお願いすると

 「見学だけで無くて
  フジノさんもぜひ一緒に参加してください」

 と、お返事を頂きました。

 何でも自分自身で体験したいフジノにとっては
 せっかくの貴重な機会なので喜んで参加させてもらいました。

 (画像:JJさんとフジノ、美術館の入り口にて)


 もともとの会場はワークショップ室の予定でしたが
 それほど広くありませんし人数的にもダンスには不向きなこともあって
 展示室に会場が変更になりました。

 ふだんここには毎日作品が展示されているので
 下の写真のように空っぽになっている展示室は年に数日ほどのこと。

 もちろん空っぽの展示室に入れる機会はありませんので
 珍しい写真かもしれません。

 フジノが空っぽの展示室を観たのは、
 美術館オープン前の内覧会以来かもしれません。

 (画像:ワークショップ会場は、展示室でした)


 さて、約20人の参加者の方々と一緒に
 2時間たっぷり、身体を動かしました。

 まずは、身体の感触をとりもどす為の
 自分の身体を起こすような感じの動きからスタートです。

 床にぺたんと座ったり、寝転がったりしながら、
 少しずつ身体をほぐしていきます。

 それからペアを組んで、
 お互いの身体の感覚に呼びかけるような感じの動作をしていきました。

 1時間ほどでいったん休憩。

 再開後は、より大きなグループになってのダンスでした。

 音楽を流しながら、時には小道具を使ったりしながら、
 即興というか、決まった型の無いダンスを踊ります。

 最後には、全員が参加して踊りました。 
 それは、身体の内側の声に耳を傾けるというタイトルの通りです。

 とても楽しい2時間でした!

 参加者のみなさま、中嶋先生、学芸員の方々、
 今日はありがとうございました。

 (画像:一緒に踊ってくれたJJさんとアキヤさんと。終了後に。)


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 ふだん『身体の声』に全く耳を貸さないフジノですから
 ぎこちない動きで2時間を過ごしました!

 そもそも不器用な上に、踊りは最も苦手。

 このワークショップは
 自分の動きに苦笑いの2時間でした。

 でも、参加者の方々の踊りを観ていると
 時に、はっと息をのむような踊りを観ることができました。

 それによって全ての嫌なことが打ち消されてしまうくらい、
 観惚れてしまうような踊りを踊る人がいました。

 もちろん、ダンスの技術が優れているとか
 高いジャンプが飛べるとか、そういうことではありません。

 その表現はフジノには絶対にできない、と感じる、
 強くこころを惹かれる瞬間があった、という意味です。

 それは、障がいのある方々の
 打楽器(ジャンべなど)グループ・ホンキートンクの演奏を
 聴いている時にも感じることがある瞬間です。

 「そのむきだしの感覚は
  どうやっても自分には表現できないな」

 と感じさせられるような瞬間です。


 (画像:夜が近づいてきた美術館)


 最近は、障がいのある方々と芸術との関わりが
 かなり流行になっています。

 展示会のタイトルなどでも
 『アウトサイダー・アート』とか『アール・ブリュット』とか
 よく見かけるようになりましたよね?

 良くも悪くも、商業ベースで流行になって
 『アウトサイダー・アート』という分野が確立されつつあって

 僕はいつも「なんだかなあ」と
 疑問に感じながらそれらに接しています。

 そもそも『アール・ブリュット』という単語をつかいはじめた
 フランスのジャン=デュビュッフェというアーティストがいたのですが

 たぶん彼は今の日本の流行なんて
 絶対イメージしてなかったろうなあと思ったりします。

 きっと、そんな分野の存在とはカンケー無く

 障がいのある人であろうと障がいの無い人であろうと
 人間は表現せずにはいられない存在ですから

 美術を含む、あらゆる芸術は、人生に欠くことができない存在として
 これからも在り続けるのだろうなあと感じました。



2011年1月7日(金)のフジノ
● 住民投票をつくれるか、吉田市長の最後の勝負

 昨日6日に行なわれた『年頭記者会見』の様子を
 神奈川新聞が報じてくれました。

 いつもならば、定例記者会見の前日に
 あらかじめ市の広報課から
 全市議会議員宛てに記者会見で発表する内容の報告があるのですが

 年頭記者会見については、
 事前の報告がありませんでした。

 その為、市議会議員であるにもかかわらず
 記者会見の内容を全く知ることができず

 けさの神奈川新聞を読むことで
 初めて市長がどんなことを発言したのかを知りました。

 (2011年1月7日・神奈川新聞より)

 吉田市長は「地域主権の確立に向けたスタートの年にしたい」と
 意気込みを語った、と報じられています。

 1.新たに自治基本条例を作ること

 2.地域運営協議会の設置に向けての検討を続けていくこと

 に重点を置くとのことでした。

 この2つは、市長選挙でのマニフェストで
 市民のみなさまに実現を契約した項目です。

 フジノとしては、

 市民のみなさまがハッキリと意思表示をできるようになる
 常設の『住民投票制度』を盛り込んだ自治基本条例の実現


 こそが、何よりも重要だと考えています。

 これは吉田市長のマニフェストであるだけでなく
 フジノが政治家になってからの8年間を通しての悲願でもあります。

 このまちの主役は、市議会でも市長でも無く
 市民のみなさまであるということを制度として保障するのです。

 この国には『お任せ民主主義』が蔓延しています。
 それでは絶対にダメなのです。

 政治家も官僚も万能なんかではありません。
 市民のみなさまこそが、自分のまちを動かしていく存在なのです。

 その意識をハッキリと感じていただく為にも
 住民投票制度を実現することは重要です。

 眠ってしまっている市民のみなさまの目を覚ます為の
 劇薬ともいうべき存在が住民投票制度です。

 これは、絶対に実現しなければいけません。

 吉田市長にとっては、美術館問題をはじめとする
 あらゆる選挙公約・マニフェストが崩れ落ちた2年間でした。

 これまで成果と言えるものは、ほとんど何も思いつきません。

 今年、住民投票制度をもりこんだ自治基本条例を実現できるかどうかが
 吉田市長のラストチャンスだとフジノは考えています。

 がんばれ、市長。

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 それにしても、いつになったら
 記者会見の様子をインターネット生中継を始めるのでしょうか?

 記者会見を開いている目的は
 マスメディアを通じて市民のみなさまに発信することです。

 でも、その発信力があまりにも弱すぎるのです。

 記者会見を開いても、全国紙は報道してくれません。

 地元情報の発信に力を入れている神奈川新聞であっても
 全てのやりとりを報じることは不可能です。

 だから、行政が自らの取り組みとして
 USTREAMやニコニコ動画などのICTツールを使って
 生中継をスタートさせるべきです。

 これは予算ゼロで実現できる手段ですから
 あとは『やる気』だけの問題です。

 『広報機能の強化』もフジノが長年訴えてきた提案ですが
 市長が交代したにもかかわらず
 なかなか実現しないことに
 とてももどかしさを感じています。

 今年こそ、市長。


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