まちの政治家は、こんなことしてます


2011年7月8日(金)のフジノ
● 横須賀市議会のみんなでYデッキでチラシ配りをしました

 今日は、横須賀市議会のメンバーみんなで
 ワイデッキに集まって

 来週と再来週におこなう『議会報告会』をPRする為の
 初めての街頭宣伝が行なわれました。

 『議会報告会等準備会』リーダーの
 矢島真知子議員を筆頭に、参加したみんながマイクを持って
 市民のみなさまへ呼びかけを行ないました。

 (画像:マイクで呼びかける矢島議員とチラシを配る板橋議員)


 これは、横須賀市議会にとって
 『画期的』な取り組みでした。

 フジノが政治家になって9年目ですが
 今日のように市議会一丸となって街頭に立ったことなんて
 全くありませんでした。

 とても素晴らしいことだと思います。

 (画像:左から石山議員、長谷川議員、市民の方のお話をうかがう伊関議員)


 何故ならば、3月11日の大震災の後の
 募金活動でさえ、ひとつに固まることができなかったのです。

 選挙前だったとはいえ、約1ヶ月以上にわたって
 政党や会派ごとにバラバラな形で個別に活動がなされたのです。

 本当ならば、横須賀市議会の全てのメンバーが
 一致団結して活動すれば、

 それぞれが個々に活動するより
 もっと大きなパワーで活動が広がって
 もっともっと大きな成果が得られたはずなのに。


 (画像:はまの議員です。左奥に角井議員もいらっしゃいます)


 けれども、この4月の選挙を終えて
 新しいメンバーになった横須賀市議会は大きく変わりました。

 一致団結ができつつある
 とフジノは感じています。

 来週15日と再来週22日、市内5ヵ所で開催される
 『議会報告会』には、市議会の全メンバーが参加しするのです。

 今日の街頭宣伝活動も
 準備会の中で「やろう!」という提案が出た時には

 当初は「やったことがない」「やる必要があるのか」という声が
 先輩議員から出ました。

 けれども、最終的にはみんながこの必要性を理解して下さって
 今日の街頭宣伝が実現しました。


 (画像:土田議員です。今日が実現した功労者のお1人です)


 市議会議員というのは、
 1人1人が数千人の市民の方々から信託を受けている存在ですから

 そのみんながYデッキに立っていれば
 すさまじく注目を集める訳です。

 通りがかる市民のみなさまも
 誰かしら顔と名前が分かる政治家が立っている訳で

 今日もその大きなパワーで、チラシもあっという間に無くなりました。
 やっぱりこういう取り組みはとてもいいですね。

 今日のこの場が実現するには全ての議員の力が必要でしたが
 特にご尽力下さった渡辺議員と土田議員に
 深く感謝しております。

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 ひとりひとりの政治家が政策能力を高めるのは当たり前のこと、

 これからの議会に求められるのは
 今日みたいに議会がひとつになって活動する機会が増えることだ
 とフジノは考えています。



 チラシを配りながら撮影した写真なので
 全ての議員の写真が撮れませんでした。
 掲載できなくてごめんなさい。

 全ての議員のみなさまが
 Yデッキで汗を流してチラシ配りをしてくださいました。

 本当にみなさまおつかれさまでした。

 そして、チラシを受け取ってくれた市民のみなさま、
 ありがとうございました!



2011年7月6日(水)のフジノ
● 自殺対策連絡協議会(平成23年度第1回)がおこなわれました

 今日は『横須賀市自殺対策連絡協議会』が開かれました。

 市内で自殺対策に関わる官民を超えた
 あらゆる組織が参加しているネットワーク会議です。

 2006年12月からスタートして、年2回、開かれています。



 『医師会』から参加していた方が交代になって、
 汐入メンタルクリニックの阿瀬川先生(精神科医)が
 新たに就任しました。

 さらに、横須賀の自殺対策のキーパーソンである
 大滝先生(湘南病院副院長・精神科医)が委員長に再任されました。

 三浦半島の精神保健医療福祉の中心メンバーである2人が
 自殺対策連絡協議会に居て下さることは
 フジノにとって本当に心強いです。

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 今日のプログラムのうち、
 フジノが重要だと感じた点をいくつか紹介します。


 1.横須賀市医師会の取り組みの報告

 新たに『横須賀市医師会・精神保健対策検討会』
 立ち上げが報告されました。

 この検討会はさらに発展して
 『専門委員会』とすることも決まっています。

 自殺対策・精神科医療についての『事業計画』を作り、
 医師会をあげて取り組みを進めていく、とのことでした。

 横須賀市の医師会の自殺対策への取り組みは
 全国的に見てもとても心強いものがあります。

 今回の『精神保健対策検討会』の立ち上げも
 フジノとしては大歓迎です。


 2.労働基準監督署の労働相談の現状の報告

 労働相談のここ数年間のデータから
 職場での『いじめ』の相談が激しく増えていることが報告されました。

 このデータは、とてもショックでした。


 3.警察の統計の報告

 市内3署を代表して
 浦賀警察署から報告がありました。

 浦賀署管内では昨年1年間の
 自殺による犠牲者の方々の数は44名でした。

 今年は6月末までの半年間で、15名との報告がありました。

 これはフジノの根拠の無い推計なのですが
 半年間で15名ならば、単純に2倍すれば、今年は約30名。

 このままで推移すれば
 昨年を下回ることができます。

 決算が集中する9月や年末年始を
 どうにかして乗り越えられるようにしたいですね。


 4.保健所から『生きる支援庁内連絡会』立ち上げの報告

 フジノにとって、市民のみなさまにお知らせしたい
 今日の最大の重要な報告はこちらです。

 これまでも横須賀市では
 あらゆる職種に向けて『研修会』を継続して行なってきました。

 これらの研修の対象は
 全ての市職員(=不特定多数)でした。

 市職員全てに広く一般的な
 自殺に関する正確な知識を持ってもらう為の研修でした。

 けれどもこの6月から
 新たな取り組みをスタートしました。

 毎日市民の方々と毎日に接する部局から
 選ばれた職員(=特定少数)による
 『生きる支援庁内連絡会』が作られました。

 横須賀市役所の中の全部局から
 特に26課の職員41名がメンバーとして

 この固定したメンバーで
 半年間の研修(ワークショップ中心の実践的なもの)を受けます。

 今までの研修とこの『生きる支援庁内連絡会』が決定的に違うのは
 部局を超えて、自殺対策の為に集まったメンバーが
 顔の見えるカンケーをつくることができるのです。

 『自殺対策連絡協議会』が市内のあらゆる機関のメンバー
 顔の見えるネットワーク組織だとしたら

 『生きる支援庁内連絡会』は市役所内のあらゆる部局のメンバーが
 顔の見えるネットワーク組織という位置づけです。

 これは、本当に良い取り組みです!
 フジノはこころから高く評価しています。

 さて、この庁内連絡会は正式な組織として
 『設置要領』も定められて、5月20日から施行されています。

 すでに6月から毎月1回、
 来年3月まで8回の開催が決定しています。


 (今年度の『生きる支援庁内連絡会』の取り組み内容)

 この『生きる支援庁内連絡会』を実際に見学させていただいて、
 フジノもこの成否を見守りたいと考えています。

 大いに期待したいです!

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 もっと報告したいことはたくさんあるのですが、
 後日また...。

 横須賀市は自殺対策に全力で取り組んでいます。
 みんなのちからで何とかして解決できる困難を増やしていきましょうね。



2011年7月5日(火)のフジノ
● 初めての「HTLV−1対策推進協議会」が開かれました

 今日は、東京・霞が関の厚生労働省へ。

 わが国で初めて開催された
 『HTLV−1対策推進協議会』を傍聴しました。

 (画像:節電で真っ暗な厚生労働省)


 日本のHTLV−1対策にとって
 ものすごく重要な会議です。

 本来ならば、今年4月にスタートするはずだったこの協議会も
 東日本大震災の影響を受けて、延期されてきました。

 けれども、これ以上の延期=後回しは絶対に許されません。

 この協議会は単なる会議なんかではなくて、
 昨年から動き出した『HTLV−1総合対策』における
 シンボル的な意味があるからです。

 (画像:昨年12月に定められた総合対策の骨子)

 今まで、九州方面だけに任せきりだった取り組みを
 ようやく国をあげて総合的な対策を行なうことになったのですが

 1.政府が『HTLV−1対策推進協議会』を設置すること。

 2.全都道府県が『母子感染対策協議会』を設置すること。

 この2つは、総合対策に政治・行政が取り組む上で
 大切なスタート地点なのです。

 ここでの議論をもとにして総合対策を発展させていきます。
 だから、何よりもまずここから始めなければいけないのです。

 そして、ついに今日からHTLV−1対策の時計が動き始めます!

 (画像:この歴史的な会議に、マスメディアもたくさん来てくれました)


 メンバーは、次のとおりです。

 ・伊川あけみさん(石川保健中央福祉センター所長)

 ・石母田衆さん(NPOはむるの会理事)

 ・岩本愛吉さん(東京大学医科学研究所教授)

 ・斎藤滋さん(富山大学大学院医学薬学研究部産婦人科教授)

 ・菅付加代子さん(NPO日本からHTLVウイルスをなくす会代表理事)

 ・塚崎邦弘さん(長崎大学大学院附属原爆後遺障害医療研究施設准教授)

 ・寺尾俊彦さん(社団法人日本産婦人科医会会長)

 ・永井正規さん(埼玉医科大学医学部公衆衛生学教室教授)

 ・南部正照さん(長崎県こども政策局こども家庭課長)

 ・西次夫さん(長崎・佐賀HAM患者会ひまわり代表)

 ・林寛子さん(中日新聞編集局次長)

 ・保坂シゲリさん(社団法人日本医師会常任理事)

 ・森内浩幸さん(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科感染病態制御学教授)

 ・山野嘉久さん(聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター准教授)

 ・渡邉俊樹さん(東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)


 石母田さん、菅付さん、山野先生の3名は
 すでにフジノHPでも何回も登場していただいた方々ですね。

 ただ、石母田さんは今日は欠席、
 体調を崩して入院しておられるのです(すごく心配!)。

 そして石母田さんの代理として
 山越さん(はむるの会代表)が出席されました。

 でも、おとといお話ししたばかりの山越さんも
 実はとても体調が悪い状態。ものすごく心配です...。

 菅付さん&山越さんのだんなさまとフジノの3人で傍聴席に座って
 まさに手に汗を握りながら、この歴史的な会議を見守りました。

 配られた資料はこちらをご覧ください。
 議事録はこちらをご覧ください。

 (画像:協議会終了後、山越さんを囲んでの取材)


 今日の会議では、第1回目ということもあって
 あらゆる基本的なことがらのおさらいという感じでした。

  ・HTLV−1に感染している方々(キャリア)は
   全国で100万人以上と推計されている。

  ・ATLやHAMなどの重篤な発症をするにも関わらず
   有効な治療法はいまだ確立されていない。

  ・キャリアの方々は発症の恐怖に向き合いながら
   様々な苦悩を抱えており、有効な治療法を待ち望んでいる。

  ・母乳を介した母子感染が感染経路の6割以上を占めているので
   まず母子感染対策を行なっていく。

 5つの重点対策は、次のとおり。

  1.感染予防対策の実施

  2.相談支援

  3.医療体制の整備

  4.普及啓発・情報提供

  5.研究開発の推進


 まさに、これからが本格的なスタートです。

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 会議が終わって、山越さんとお話ししました。

 何よりも体調が心配なのですが
 山越さんはこの後もさらに
 国会議員にHTLV−1の現状を理解してもらう為に
 議員会館を回る予定とのこと。

 休ませてあげたいという気持ちとともに
 今こそ動かなければならないという想いも深く共感できるので
 とても切なくなりました。

 政府が「総合対策をとるぞ」と大号令をかけても
 実際に動かなければならないのは全国の地方自治体です。

 現場は、地方自治体なのです。

 しかも、どんなにマスメディアがキャンペーンをはっても
 財政も厳しい上にマンパワーも足りない地方自治体は
 動くことができません。

 ちょっと研修や講習会を開いたりといった
 アリバイ作り的に「動いたフリ」をする自治体はまだマシな方で
 そもそも動くことすらできない自治体ばかりです。

 そんな中で、実際にエンジンがかかる為には
 首長・議会が問題に深く関心を持つか
 当事者の方々が必死に大声をあげ続けるしかないのです。

 かつての自殺対策も
 全く同じでした。

 法律が成立しても施行されても、
 全国の自治体は動きませんでした。とてもよく覚えています。

 けれども、あの時、横須賀市は動いたのです。

 それは、フジノが
 当事者として政治家として大声をあげ続けたから。

 問題が変わっても、仕組みは同じです。
 HTLV−1総合対策への取り組みについても
 仕組みは全く同じだと感じています。

 だから、フジノは叫び続けようと決めました。

 この国の100人に1人がHTLV−1のキャリアで、
 そして、治療法はまだ無いのです。

 けれども、必ずこのウイルスは無くすことができます。
 絶対に、撲滅することができるのです。

 現状では、母子感染を防ぐことしか
 有効な手段はありません。

 でも、まずそこから始めていきましょう。

 そして、今すでにATL・HAM・HUなどを発症しておられる多くの方々に
 より安心して医療とくらしのサポート体制を作っていきましょう。

 数世代ののちには
 必ずこのウイルスを無くすことができる。

 全国の政治・行政のみなさん、
 一緒に立ちあがって下さい。



2011年7月2日(土)のフジノその1
● NPOはむるの会・定例会へ

 今日は、海老名市柏ヶ谷にある『湘陽かしわ台病院』へ。
 『NPO法人はむるの会』の定例会へお邪魔しました。

 『はむるの会』は、HTLV−1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に関わる
 当事者&家族を共に支えあう活動をしています。

 HTLV−1に感染しておられるキャリアの方々、
 すでにHTLV−1関連疾患を発病しておられる方々、
 そのご家族の方々らが対象です。

 前回(6月4日)の総会・交流会から1ヶ月ぶりに
 みなさまと再会できるのが楽しみでした。



 特に今回フジノは『はむるの会』のみなさまに
 報告したいことがあったのです。

 先日閉会した6月議会の教育福祉常任委員会で
 フジノは『HTLV−1についての質疑』を行ないました。

 この結果をぜひ聞いていただきたかったのです。


 (画像:毎回みんなでランチを食べます。800円ですが、とっても豪華!)


 HTLV−1は、今から30年以上前の
 1980年に発見されました。

 1990年度には、旧厚生省の研究班レポートが出されて
 特定の地域だけにキャリアが見られる『風土病』であるとされました。
 (現在では全く否定されています)

 こうしたことから、当初、HTLV−1対策は
 主に九州地方で中心的に行なわれました。

 (例.1997年度から鹿児島県では『ATL制圧10カ年計画』を実施)

 しかし、研究調査が進んだ2000年代には
 全国的な感染症であることが判明しました。

 さらに、2007年には
 箱根で『国際ヒトレトロウイルス会議』が開かれるなど
 改めてHTLV−1対策を強く推進していこうという機運が高まりました。

 昨年9月には政府が『HTLV−1特命チーム』を設置するなど
 まさに『HTLV−1対策元年』と言われています。

 このようにHTLV−1が発見されてから
 30年以上が経つのですが

 実は、横須賀市議会ではこの問題について
 これまで誰も取り上げたことがありませんでした。

 フジノ自身も2年前に浅野史郎さんが発症するまでは
 HTLV−1の存在さえも知りませんでした。不勉強を恥じています。

 けれども、30年間で初めての問題提起
 この6月議会でフジノがようやく行なったのです。

 遅すぎるスタートなのですが、
 とにかくこのことをみなさまに報告したかったのです。

 教育福祉常任委員会のインターネット録画中継を繰り返し観て
 2日間かけて文字起こしをして議事録をつくりました。

 そして、今日の『はむるの会』定例会の最後にお時間をいただいて
 みなさまに議事録を読んでもらい、率直なご意見をお願いしました。

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(2011年6月10日・教育福祉常任委員会での質疑より)


 1.横須賀市のHTLV−1の現状について
 (1)キャリアである方々の数を把握しているか?





 健康部とこども育成部に
 HTLV−1への総合対策の必要性についてうかがいたいと思います。

 HTLV−1というのはヒトT細胞白血病ウイルス1型のことです。

 まず現状把握についてです。

 日本全体では100万人に及ぶという厚生労働省の発表がありますが
 横須賀市では「HTLV−1のキャリア数」というのは
 把握しておられるのでしょうか。






 キャリア数の実際の数といいますのは、
 横須賀で何人というのは把握はできていません。

 ただ、献血のパーセントから考えて、
 首都圏全体で19万人程度だというふうに言われています。




 首都圏で19万人ということは承知しましたが、
 横須賀市のデータは無いということで確認しました。



 (2)ATL、HAMを発症した方々の把握、
   亡くなられた方々の把握はしているか?





 重ねてうかがいたいのですが、
 HTLV−1ウイルスのキャリアの方が発症をして
 「ATL(成人T細胞白血病)」、
 「HAM(HTLV−1関連脊髄症)」になってしまった患者数、

 それから、「亡くなってしまった方」の数というのは
 把握しておられるでしょうか。





 この数につきましても
 届け出制度がございませんので、

 白血病全体という数では
 ある程度つかまえることはできますけれども、

 ATLによる白血病というのは把握できていないのが現状です。



 2.キャリアであるとわかった方々へのサポートについて
 (1)母子感染の予防対策の現状はどのようなものか?





 現状把握をもう少し続けたいのですが
 HTLV−1というのは「母子感染」が1番大きなルートです。

 母子感染、性交渉、それから輸血です。
 輸血は日本ではHTLV−1の感染ルートにはもうなりませんので
 最も大きいのが母乳を通じて、
 あるいはその他の母子の感染ルートというのが
 いちばん大きいものなのです。

 その予防対策として母乳制限の指導などは
 横須賀市は今、行なっているのでしょうか。








 HTLV−1に関する
 こども健康課での状況についてお伝えいたします。

 はじめに母乳感染に関しての部分の制限等については
 特段の制限等については、こちらではお話をしておりません。

 まず、昨年の10月に厚生労働省から
 HTLV−1の抗体検査の実施についての通知がございました。

 これは妊婦検診の中に
 追加項目として入れるようにというお話でございました。

 すでに市内で妊婦健康審査を市で委託している
 医療機関に聞き取り調査をしましたところ

 すでに実施はしているとの情報を得ております。

 キャリアであるかどうかというのは
 非常に繊細なものでございますので

 妊婦健康審査の結果が
 自動的にこちらに来るということは全くございません。

 妊婦健康審査の受診結果を医療機関が記入する欄を設けまして
 検査をした場合にはそこにチェックをするという項目は入れておりますが

 結果については把握するということは
 こちらはしておりません。

 ただ、この問題は繊細な部分もございます。

 相談があった時に対応をできる体制を敷いておくというのは
 非常に重要なことでございますので、

 今年の2月と3月、
 県と国で実施しましたHTLV−1に関する研修会には
 職員に参加をさせ、職員の力量を高めて、
 相談があった場合には対応できるような体制を作っております。

 特段、母乳に関してのご相談というのは
 現在までのところ入っておりませんし、

 母乳制限等について市民の方に周知するということは
 こども健康課では特段していない
という状況でございます。




 こども健康課長、大変詳しくありがとうございます。

 今課長がおっしゃったとおりで、
 昨年10月に抗体検査の実施、
 妊婦検診に「加えなさい」と周知されたにも関わらず、

 本当にセンシティブな問題であるにも関わらず、
 お母さんを支える体制というのはできていないと思うのですね。

 僕は「これを変えていきたい」と強く思っているんです。



 (2)横須賀市では相談窓口を担当するのはどこか?




 今ご答弁をいただいて「想いは同じだ」と思いました。
 あとは、実際の対応が求められていく訳です。

 そこで妊婦検診と、妊婦検診の後でキャリアだと分かった後の
 サポートについてうかがいたいと思います。

 現状は承知しました。
 お母さん方への支援というのはしていない。
 今のところ、ご相談も無いと。

 ただ、ご相談が無いというのは
 まだこのウイルスが知られていないことも大きいと思います。

 確認をしたいのですが、
 このHTLV−1のキャリアだと分かった方が相談をしたい時、
 横須賀市ではどこが相談窓口になるのでしょうか?





 妊婦検診等で実施されていますので、
 その妊産婦の医師が
 まず相談にあたる
というふうになると思います。



 (3)相談窓口は横須賀市が責任をもって担当すべきではないか?




 一義的には健診を担当したドクターかと思うのですが、
 残念ながら産科医の中でも
 HTLV−1がなかなか知られていないという状況があります。

 やはり保健所に、あるいはこども健康課に
 サポートできる体制を作っていただきたいと思うのです
 がいかがでしょうか。





 実際どれくらいのキャリアの方、
 そして妊産婦検診の中で陽性になる方が出るのか、
 今、検診が始まった段階ですので、

 これから陽性者の方の実態が
 分かってくるのではないかと思います。

 必要な場合には相談体制を立てるように考えていきたい
 と、今のところは考えております。




 保健所長、今、「必要な場合には」という風におっしゃいましたが
 「すでに必要なのだ」と僕は認識しています。

 先日、全国のHTLV−1のキャリアの方々の患者会に
 参加させていただきました。

 すでにATL発症、HAM発症という方々がおられて、
 そこには横須賀の方も会員で入っておられて
 特に公的機関とつながりを持ったことは1度も無い
 というお話をいただきました。

 非常に切ない想いをしました。

 HTLV−1キャリアになったからといって
 発症する率は非常に低いとはいえ、

 発症してしまえば本当に余命も短くて、
 だからこそキャリアの段階で
 細かく毎年定期検診を受けたり
 何らかのサポートを行なうことで余命も増えていきますし
 対応ができると思うのです。

 ですから、必要があったらサポートする体制を
 それから作るのでは無くて、

 先ほども今年2〜3月に開催された国の研修に
 こども育成部の保健師さんは行っていっていただいていますし

 ぜひ「これは必要なものだ」という認識の上で
 とりくんでいただきたいのですが、いかがでしょうか。





 確かに人数的には分からないですけれども
 キャリアの方もいらっしゃると思いますし、
 発症された方もいらっしゃるのかもしれません。

 必要性は十分認識しておりますので、

 今、妊婦検診が実際に始まりまして
 陽性者が出てくることが想定されますので

 それを見ながらどういうタイミングで
 どういう相談体制をとればいいのか、

 先ほどこども健康課長からお話もありましたが
 なかなかデリケートな問題を含んでおりますので

 そのあたり慎重に考えながら、
 他の自治体の動向を観ながら、
 必要性は感じながら慎重に考えていきたいと思います。




 他の自治体の動向を観るとしても
 残念ながら他の自治体は全然やっていません。

 全国的にもやっていないような中で、
 去年急に国が動き出して特命チームを作って
 やっと動き出したというような状況ですので

 ぜひ横須賀が先頭を切って
 他の自治体の見本になっていただきたいと思います。



 (3)キャリア外来の存在を市が積極的に紹介していくべき




 もう1点なのですが、
 HTLV−1の『キャリア外来』というものが存在しています。

 関東地方にはいくつかある訳ですが
 こういう場所の存在を把握していただいて、

 もし相談を受けたならばキャリア外来の存在を紹介できるように
 みなさんになっていただきたいと思うのですが
 いかがでしょうか。








 先ほどもご説明をしましたが
 非常に繊細な部分のところであるというようなことで

 相談の内容につきましても
 母子感染のほとんどが母乳を介するものが多いということ、
 それからこどもへの感染のご心配だとかといったところで、
 ご相談される方は様々な背景の中で
 ご心配なことを抱えられているかとは思います。

 まだまだ知識としては不十分なところはございますが、
 職員の力量を高めつつ、

 また先ほど藤野委員の方がおっしゃられた
 HTLV−1キャリア外来などの情報についても少し整理をしながら

 ご相談があった時には、
 お気持ちに寄り添い
 一緒に考えていかれるような体制をとっていきたいと考えています。




 ぜひお願いします。


 以上が6月議会でフジノが行なった質疑です。

 全国的に取り組みが進まない中でのフジノの質疑ということで
 ねぎらいの言葉もかけて下さったのですが

 議事録を読んで下さった『はむるの会』の方から
 かなり厳しい指摘も出ました。

 「遅すぎる」「圧倒的に遅れている」
 との声をいただきました。

 30年間で初めてこの問題に触れる質疑ということで
 市議会の場でこの問題をしっかりと議事録に記すということを
 フジノは重視しました。

 現在まだ横須賀市では対策を行なっていないこと。
 対策に取り組む以前に、統計も全く無いこと。


 まず6月議会ではこうした問題点を
 明らかにすることをメインに考えていました。

 実際、はっきりとした答弁も得られました。

 これらの答弁をもとに
 9月議会以降はどんどん深く議論を進めていこうと考えていました。

 でも、やっぱりHTLV−1関連疾患を実際に発症して
 本当に苦しい想いを毎日しておられる方々にとって

 そんなフジノのあらすじは
 ふがいないものなのだと痛感しました。

 厳しいご指摘は、本当にありがたいものでした。

 時間が無い、という想いを
 僕はもっと切実に受け止めなければいけないのだと感じます。

 生きることと死ぬことの重みは
 苦しさを深く感じた人だけが分かるものです。

 僕もその1人であると自覚しています。

 だからこそ、もっともっと強くその想いを大切にして
 政治家として言葉と行動でもっと表現していかねばならない。

 次こそはもっと良い報告をできるように
 もっともっと僕はがんばらなければ。

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 今日は、聖マリアンナ医科大学の山野先生もいらっしゃいました。

 「もっとみなさんの生の声に触れたい」と願ったフジノに
 はむるの会をひきあわせて下さった方が山野先生です。

 下の写真の左端、白衣の男性が山野先生です。
 右端が『はむるの会』代表の山越里子さんです。



 代表の山越さんは、とても明るく優しくて、
 まだ2回しか参加していないフジノにも
 みんなに対するのと同じように笑顔で接してくれます。

 決してみんなの前ではつらい様子を見せません。

 けれども本当はここ最近ずっととても体調が悪くて
 昨夜も呼吸ができなくて苦しみながら朝を迎えて

 この定例会に来ることもできなくなってしまいそうなくらいに
 具合が悪いのでした。

 そんな山越さんの姿を見るにつけても、
 HTLV−1対策にもっと全身全霊で取り組まなければと
 僕は身が引き締まる想いです。



 山越さんは、HTLV−1対策をすすめていく為に
 神様(としか呼びようが無い存在)に選ばれたのだと僕は思います。

 HTLV−1に限らず、この社会のあらゆる問題は、
 献身的な誰かの存在のおかげで初めて世間に知られるようになります。

 その『献身的な誰か』という役目は本当にきついものなのですが
 『他の誰か』に交代できるような存在では無いのですね。

 HTLV−1という問題をこの社会に知らしめて
 総合的な対策をすすめる為に
 山越さんはきっと選ばれてしまったのだと思います。

 だからこそ、このHTLV−1の問題に気づいた僕たちは
 とにかく全力を尽くして対策を進めていくことで
 徹底的に彼女をサポートしていかなければいけないのだと思うのです。



 会場の湘陽かしわ台病院から最寄り駅まで
 10分ほどの道のりはとても暑くて
 クラクラしながら、
 いろいろなことを考えながら歩いていきます。

 政治家フジノがもっとできることは何だろう。
 もっともっとがんばらなければ。

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 来週の火曜日には、
 ついに国の『HTLV−1対策推進協議会』がひらかれます。

 『はむるの会』代表の山越さんも
 協議会メンバーとして出席して発言されます。

 フジノも必ず行ってきます!


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