まちの政治家は、こんなことしてます


2011年6月10日(金)のフジノその2
● 中村ユキさんの新作『マンガでわかる!統合失調症』

 中村ユキさん(マンガ家)の新作が発売されました。

 あのロングセラーとなった
 『わが家の母はビョーキです』の1巻&2巻に続いて
 本作も素晴らしい本ですよ〜!

 『統合失調症』のそのままの姿を
 少しでもリアルに分かりやすくみなさんに知っていただく為に
 本当におススメです。

 今回も読みながら
 思わず涙が出てしまいました。

 本の帯に書かれているフレーズは、とても共感です。

 「お母ちゃんが『これなら読める!』って思えるような
  トーシツ本を描きたかった...」

 統合失調症について分かりやすく説明しようとしても
 『文章』では、どうしても限界があります。

 加えて、フジノもそうですが、
 クスリを飲んでいたり調子の悪い時には
 そもそもいくら読んでも文字が頭に入ってこないのです...。

 そうした文章の限界を、中村ユキさんの作品はクリアしてくれます。

 さらに、やっぱりご家族という立場で描いておられるので
 専門家のつきはなした研究報告みたいな専門書とは違うまなざしが
 そこにはあります。


 当事者の方々をはじめ、ご家族や関係者の方々にも、
 気軽に繰り返し読んでほしい作品です。

 ぜひご覧くださいね!

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 中村ユキさんとフジノには共通の友人がいることもあって
 フジノはとても強い親近感を持っています。

 同世代が活躍している姿は
 僕にとって、大きな励みです。

 さらに、人生を通じて統合失調症との深い関わりを持つという
 共通のバックグラウンドがあることもあって

 僕は中村ユキさんのことを
 いろいろな意味で『闘いの同志』なのだと感じています。

 どうか、ぜひこれからも
 自らの信じる道を突き進んでいって下さいね!



2011年6月10日(金)のフジノその1
● 教育福祉常任委員会でした/災害時でも透析を継続できるように

 今日は、フジノが所属する
 『教育福祉常任委員会』(旧・民生常任委員会)が開かれました。

 震災が起きてから初めての委員会なので
 フジノはたくさんの質問を行ないました。

 そのうち、少しだけ紹介します。

 『委員会の所管する事項全般に対する質問』
 というコーナーがあるのですが

 そこでは次の6つの点を質しました。

 1.人工透析が必要な方々への災害時のサポート体制について

 2.学校給食の食材への
  放射線による汚染の不安に対する対応について


 3.節電によって街路灯をはじめ街中の灯りが少なくなっている中での
  視覚障がいのある方々の通行の困難さへの対応について


 4.節電を実施する中でのこの夏の熱中症対策について

 5.HTLV−1への総合対策の必要性について

 6.子どもシェルターの意義と公的な支援の必要性について



 今日はこの中から『災害時の人工透析への対応』について
 質疑を紹介します。

 下のやりとりは、要約してあります。

 正式な議事録は、後日インターネットに掲載されますので
 そちらをご確認くださいませ。

 (2011年6月10日・教育福祉常任委員会での質疑より)



 人工透析に関して『災害時のサポート体制』をうかがいます。

 今回の東日本大震災を受けての停電によって
 本当に多くの人工透析をされている方々が
 時間短縮や日数を減らさねばならないということで
 ご苦労をされた訳ですが

 健康部が今把握しておられる
 市内の透析が可能な『病院』『診療所』の
 停電時の自家発電の対応はどのようになっているでしょうか?









 市内で現在透析を行なっている医療機関は
 『病院』が2病院で、共済病院と市民病院です。

 それ以外は『診療所』ということになります。

 病院につきましては
 共済病院も市民病院も『災害時拠点病院』ということで
 発電機があります。それで対応が可能です。

 ただ、『診療所』については発電機がありませんので
 停電した場合には、透析ができない
ということになります。




 今お話しいただいたように『診療所』は
 停電時の自家発電対応ができない
ということですが

 すでに県とも災害時の対策を行なっていると思うのですが
 実際にはどのような対応を行なう予定でしょうか?









 今回の震災にあたっては

 人工透析を行なっている診療所の中でも
 最も多い件数を行なっている小川町の横須賀クリニックでは

 「患者さんが困るので何とかしてほしい」
 という声がかなり上がったとのことです。

 そこで、保健所を通して東京電力にお願いをして
 計画停電のある時間帯について特別に発電車を回して頂く
 といった対応を取りました。

 できれば他の全ての診療所にも
 発電車を回してただければ良かったのですが

 あいにくあのような災害時でしたので
 東京電力では被災地へ発電車を回さねばならず
 市内の診療所には1台しか回せませんでした。

 これは、1つの反省の材料になったと思います。




 それぞれ全てのクリニックに
 初期投資が非常に高い発電機を備えてくれということは
 なかなか難しいとは思うのですが

 太陽発電や充電池など
 災害時でも透析が継続できるように
 市も協力をしていっていただきたい
のですが
 いかがでしょうか?





 この部分はやはり医師会とも
 いろいろ話し合いをさせていただきます。

 自家発電機というのは非常に高額です。

 市民病院については自家発電機を
 なるべく上の階に付けたいという構想も持っているのですが

 発電機のコストを調べてもらったところ
 1億5000万円かかるというお話も聴いてます。

 やはり相当な高額になるということです。

 診療所もそれなりの収益を上げているものですから
 発電機の設置は、自己努力の1つに入ってくるのではないか
 とも思います。

 医師会とはいろいろと相談してみたいと思います。




 続いて『病院』についてうかがいます。
 市の所管である市民病院についてうかがいます。

 透析についてはベットを今年度13床から20床へ増やす
 改修工事を行なっているということになっていますが

 進捗状況はいかがでしょうか?









 新年度に入りましてから
 病院の方と打ち合わせをしておりまして

 今どのような機械を入れるのか
 というところまで決定しているような状況です。




 今年度中に20床はオープンできる予定でいるのでしょうか。









 はい、その予定ですすめております。




 先ほど井坂議員からも質問がありましたが、

 市民病院では津波の被害があることも
 これからは想定しなければならない。

 あるいは松越川からの洪水被害の
 浸水もありうるという風に考えねばならない。

 そういった時にも人工透析への対応というのは
 継続できるのでしょうか。









 透析に必要なのは
 水と電力になります。

 水につきましては
 院内の受水槽を特別に作っております。

 電源については
 今申し上げたように少しでも高い位置に
 もう1台電源装置を確保するようなことで
 対応できるかなと思っています。



 3月11日に震災が起こってから
 人工透析をしておられる多くの方々の声を聴かせていただきました。

 選挙の投票日にもフジノは
 横須賀市で透析を受けている方々の総会にも行きました。

 地震や津波そのものの被害はまぬがれたとしても
 電気が使えないことによって透析ができなくなってしまえば
 いのちを失うことになってしまいます。

 だから、絶対に災害時でも透析を継続できなければいけないのです。

 そこでフジノは質疑において
 まず、現状について把握しているのかを
 改めて確認しました。

 人工透析をおこなっている診療所では
 どこも自家発電ができないのが現状だ
 との答弁を受けました。

 そこで、高価な発電機を全ての診療所に設置させるのは
 なかなか難しいので、市もサポートしてほしいと提案しました。

 健康部としては「医師会と話しあいたい」との答弁でした。

 今すぐに全ての診療所に
 自家発電を設置するのは難しいとしても

 件数の多い診療所から順番に1か所ずつでいいので
 とにかく今よりも改善することが必要です。

 フジノとしては
 これからの医師会との話しあいのゆくえを見守っていきます。



2011年6月9日(木)のフジノ
● 市長への一般質問の全文を掲載しました(とりいそぎ)

 今日は、市長へ一般質問を行ないました。



 その質問全文を載せますね。
 こちらをご覧ください。

 ただ、答弁は書き出せていません。

 明日には議会ホームページから
 インターネット録画中継が観られるようになるはずですので
 もう少しお待ち下さい。




2011年6月7日(火)のフジノ
● 一般質問の発言順序が決まりました/議会運営委員会でした

 明日から6月議会がスタートします。

 明日とあさっての2日間、本会議がひらかれて
 市長への一般質問が行なわれます。

 13名の議員の発言順序は次のとおりです。

 明日8日(水)朝10時スタート

 1.山城 保男
 2.井坂 新哉
 3.渡辺 光一
 4.岩崎 絵美
 5.一柳 洋
 6.岩沢 章夫
 7.上地 克明
 8.永井 真人

 あさって9日(木)朝10時スタート

 9.嘉山 淳平
 10.ねぎし かずこ
 11.大村 洋子
 12.芳賀 親男
 13.フジノ



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 これだけ多くの議員が質問に立つと
 質問の内容が複数の議員同士で重なってきます。

 フジノが質問する内容も
 5名の方とかぶっています。

 問題意識を5名の方と共有できていることは
 とてもうれしいのですが

 同時に、困ってもいます。

 フジノは13番目の大トリですからクロスしている質問は
 取り消すか、異なった観点から質問をするか、
 どちらかになります。

 せっかく作った質問なので取り消すのは残念ですが
 異なった観点からの質問に切り替えるのも
 また大変な作業が待っています。

 どうしようかな...。



2011年6月6日(月)のフジノその2
● 下町浄化センターと消防局が合同防災訓練をおこないました

 今日は、三春町にある『上下水道局下町浄化センター』へ。
 防災訓練の見学に行きました。

 中央消防署と下町浄化センターが
 大震災を想定した『合同訓練』を行なうことになったのです。

 (画像:重油の流出を防ぐ為の土のうを運び込むセンターの方々)


 震度6の地震が起こって
 第3汚泥焼却炉の送油管から漏れ出した重油に引火して
 延焼が拡大した、という想定です。

 約50名の方々が参加しての
 重要な訓練となりました。

 (画像:重油の流出を防ぐ為に置かれたオイルの吸着剤)



 訓練についての詳しい実施計画書はこちらをご覧ください。


 (画像:火災の現場を確認する下町浄化センターの方々)


 燃焼用バーナー配管が地震の大きな揺れで
 外れる/ちぎれることによって重油が漏れたという設定なのですが

 やはりどうしてもフジノは
 福島第1原子力発電所を想起せずにはいられませんでした。

 どれほど高い技術で耐震性があると言われたものでも
 絶対に安全ということはありえないと感じます。

 上下水道局の方々にお話をうかがうと

 「かなりの揺れでも配管が破損することは考えづらいけれど
  東日本大震災を受けて、最悪を想定して訓練を行なうことにした」

 とのことでした。

 最悪の事態を想定して、最善の努力をする。
 こういう姿勢は本当に大切だとフジノは思います。

 (画像:初期消火をおこなう下町浄化センターの方々)


 実際に災害が起こって火災が発生した時も
 今回の訓練と同じように

 119番通報で消防隊が駆けつけてくれるまでは
 まず現場で初期消火活動を自ら行ないます。

 さらに、非常時における情報伝達などの連携は
 ふだんから確認しておくことが重要です。

 (画像:消防隊による焼却炉への放水活動)

                    
 フジノが今回の活動を高く評価しているのは
 今この時期にあえて合同防災訓練をおこなったことです。

 もともと6月5日から11日まで『危険物安全週間』なので、
 その一環として開催されました。

 けれども、今、下町浄化センターは
 とても大きな試練に直面している
のですね。

 たくさんの報道でもとりあげられたので
 あなたもご存知かもしれませんが

 横須賀だけでなく関東ではいくつものまちの
 下水処理場や浄水場で、汚泥から放射性物質が検出されています。

 下水には、雨も流れ込んでいます。

 そして、その水に含まれた汚泥の放射性物質は、
 処理をする過程で濃縮されます。
 焼却して灰になると、
 その濃度はさらに高まるのですね。

 これまでこの焼却灰はセメントの原料として再利用する為に
 民間の事業者に搬出されていたのですが

 放射性物質が検出されてからは
 民間の事業者は受け入れを拒否しています。

 引き取り拒否によって、各地の下水処理場では
 焼却灰をみずから保管しつづけるしかない状況に陥っています。

 (画像:はしご車からの放水)


 焼却灰の扱いについて、政府は方針を策定にとりかかっているものの、
 まだ明確な対応策は打ち出されていません。

 その間にも、下水の処理は毎日絶対に行なわなければなりませんから
 焼却灰の量はどんどん増えていかざるをえません。

 横須賀市では独自の保管場所・保管方法を検討していますが
 何よりも政府が統一の見解を早く打ち出すべきです。

 (画像:訓練を終えて、講評を受けるみなさん)


 下町浄化センターの現場で働く職員の方々は
 線量計を胸に付けながら、

 さらには放射性物質が高くなる保管場所では
 防護服を着て作業をしています。

 フクシマから離れたこのまちでも
 被曝の恐れと直面しながら毎日働いてくれている方々がいるのです。

 そんな下町浄化センターのみなさんの大切な仕事を
 フジノはぜひ市民のみなさまに知っていただきたいと感じます。

 さらに、こんな大きな困難に直面している『今』にもかかわらず

 日常業務に加えてこうした合同防災訓練を行なったことは
 職員のみなさんにとっては負担感が強かったのではないかと思います。

 それでも、下町浄化センターのみなさんが
 高い意識をもって訓練に取り組んでくれたことは、

 近隣の市民の方々だけでなく
 横須賀市民のみなさまに安心感を与えてくれます。

 こうした日々の訓練の積み重ねが
 必ず非常時には生きてくるものだと思います。

 下町浄化センターと中央消防署のみなさま、
 今日は本当におつかれさまでした。


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