まちの政治家は、こんなことしてます


2012年3月4日(日)のフジノ
● 『若年性認知症』の理解と支援を進めていく為に

 今日は、朝から夕方まで汐入の総合福祉会館で
 『若年性認知症よこすかのつどい』が開かれました。

 午前には、ご家族を対象にした『家族交流会』が行われて、
 午後からは、誰でも参加できる形の『講演会』が行なわれました。

 杉山孝博先生による講演会からフジノは参加しました。
 (配布された資料はこちらをご覧下さい)



 『若年性認知症』というのは、
 あえて一言でいうと
 64才以下で発症する認知症のことをまとめて呼んでいます。

 最近はようやく知られるようになってきましたが
 『認知症』=『高齢者がなる』ではありません。

 若い人でも認知症を発症します。

 厚生労働省の実態調査(2009年発表)によると
 全国で3万7800人はいらっしゃるのではないかと推計されています。

 ただ、高齢の方々の認知症に比べてその数が少ないことから
 まだまだ取り組みは進んでいません。

 ご本人も介護をしておられるご家族も
 とても厳しい生活に追い込まれていることが多いと言われています。

 特に、発症する時期が働き盛りの40〜50代に多いので
 発症をきっかけに退職せざるをえなくなり
 経済的なダメージもとても大きいので

 若年性認知症に対する理解を広めることと
 医療・福祉による支援の体制づくりが
 政治・行政の重要な課題です。



 横須賀市では、『高齢』の方々の認知症に対しては
 かねてから先進的に様々な取り組みが行なわれてきました。

 その取り組みの1つとして
 ご家族や介護をしておられる方々のつどいを毎月開催しているのですが

 そこに、若年性認知症のある方を介護しておられる
 ご家族の方が参加される機会も少しずつ増えてきました。

 ふりかえると、フジノが初当選した2003年頃には
 横須賀市の長寿社会課の現場の職員の方々の間では

 「横須賀市としても若年性認知症の理解・支援に取り組まねばならない」

 という認識が醸成されていたように感じます。

 ただ、その想いが
 正式な『事業』として予算化されるまでには
 なかなか時間がかかりました。

 昨年2011年には、
 横須賀市は公益社団法人・認知症の人と家族の会と連携して
 2回の講演会と家族交流会を開催しました。

 今日は3回目の開催となります。

 そして、ようやく来年度(2012年度)予算案において
 ついに『予算化』されることになりました。

 横須賀市が若年性認知症への取り組みに
 本腰を入れることになったのです。

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 『若年性認知症』を理解する上で、とても大切な本があります。

 神奈川県の茅ヶ崎市役所の元課長だった
 中村成信さんの本です。

 『ぼくが前を向いて歩く理由〜事件、ピック病を超えて、いまを生きる』
 (中村成信著、中央法規出版、2011年)


 茅ヶ崎海水浴場を『サザンビーチちがさき』と命名したのが中村さんです。
 大成功した『ザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ』を実現させた1人です。

 まさにバリバリに働いてきた花形の市職員です。

 2006年、中村さんは通勤途中に寄ったスーパーで
 チョコレートとカップ麺を万引きをしたとして逮捕されました。

 全く身に覚えはなかったものの現行犯逮捕されて、
 38年間勤めてきた市役所を懲戒免職させられました。

 実は、この時、中村さんは、『若年性認知症』の1つである
 『前頭側頭型認知症(ピック病)』を発症していたのです。

 この『前頭頭型認知症』は
 全く外見には何の変化も異常も見られないままに
 突然、万引きなどの犯罪を起こしたり、激しい怒りを爆発させたり、
 様々なトラブルを起こすようになってしまうことがあります。

 周りからはそれが認知症の症状とは理解されることは無く、
 まじめに生きてきた人が社会的な信用や地位を失ってしまうことが
 多くあるのです。

 若年性認知症の診断が出た後、
 3年2か月にわたる公平委員会とのやりとりを経て
 懲戒免職処分は撤回されたものの、
 中村さんは市役所を退職せざるをえませんでした。

 同じ神奈川県内の出来事ということもあって
 万引事件もその後の懲戒処分撤回も大きく報道されましたので
 記憶しておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 市役所勤務という身近さもあって
 中村さんの事件はフジノのこころに強烈に刻まれました。
 誰もが若年性認知症を発症しうるのだということを痛感させられました。

 ぜひ多くの方々に本書を読んでいただきたいです。

 中村さんのおかげで
 『若年性認知症』は全国的に知られるようになりました。

 まるで映画のような衝撃的な出来事のおかげで
 『若年性認知症』の分かりやすいイメージは一気に広まりました。

 けれども、認知症はさらに疾患が分かれています。

 脳血管性認知症、アルツハイマー病、頭部外傷後遺症、
 前頭側頭型認知症、アルコール性認知症、レビー小体型認知症などです。

 このうち、前頭側頭型認知症は全体の3.7%ですから
 中村さんの症状だけが認知症というわけでは全く無いのです。

 ですから、『若年性認知症』についての理解と支援をすすめる為には
 もっともっと認知症そのものについて広く普及啓発していかねばなりません。

 理解が進まなければ、支援も進みません。
 これからどんどん取り組みを進めていくことが重要です。

 あさっての予算委員会でも
 若年性認知症への理解と支援の必要性について
 必ず質疑を行おうと考えています。

 市民のみなさまにもっと関心を持っていただけるように
 フジノもしっかり取り組んでいきたいです。

 下の記事は、神奈川新聞が報じてくれた記事です。
     ↓
 (2012年3月3日・神奈川新聞より)




2012年3月2日(金)のフジノ
● 予算委員会(1日目)スタート/健康部の予算

 今日からついに予算委員会がスタートしました。

 フジノが所属する『教育福祉分科会』では
 大きく下の3つについて審議していきます。


 1.一般会計のうち
  (1)健康部、(2)福祉部、(3)こども育成部、(4)教育委員会

 2.特別会計
  (1)病院事業会計(市民病院・うわまち病院)
  (2)国民健康保険
  (3)介護保険
  (4)後期高齢者医療
  (5)母子寡婦福祉資金貸付


 3.予算に関係する議案



 今日の審議は『健康部』の予算と関連する議案についてでした。
 フジノが行なった質疑は次の通りです。


 1.地域医療連携事業

 (1)『在宅療養連携会議』の成果を県と連携して取り組むべき

 (2)事業化できる取り組みは年度途中でも実施していくべき

 (3)『在宅療養講演会』の新年度の取り組みの方向性について

 (4)多忙な医療職・福祉職らを対象にした『多職種合同勉強会』に
  いかにして参加を促す仕組みを作るのか

 (5)『看護師離職防止研修』についても同様に
  いかにして研修への参加を促す仕組みを作っていくのか

 (議案説明資料より)


 2.精神保健福祉対策事業

 (1)自殺未遂者支援を行なう『生きる支援相談員』の
  役割と毎日の業務の在り方について

 (2)社会生活技能訓練への職員参加負担金について

 (3)『認知行動療法』普及への新年度の取り組みについて

 (4)『認知行動療法』の一類型である『当事者研究』の導入について

 (5)本年度は応募ゼロであった『こころの健康づくり電話委託事業』の
  相談員をいかにして増加させるか



 3.骨髄提供希望者登録推進事業

 (1)骨髄バンクドナー登録の『定日受付』の過去の実績ゼロの現状を
  いかにして改善するか

 (2)『骨髄移植』という言葉からくるイメージと
  実際の姿との乖離を埋める取り組みが必要ではないか




 4.病院事業・市立うわまち病院の精神科が再スタート

 (1)うわまち病院では今年1月から医師確保が叶って
  精神科を再スタートすることができたが、現在はどのような勤務形態か。
  将来的にはどのような位置づけを目指すのか。

 (2)『総合病院における精神科』の持つ役割を重視して
  入院患者のメンタルケア・緩和ケアへの取り組みをはじめとして
  身体疾患を合併する精神疾患のある方々の救急受け入れなどに
  重点的に取り組むべき


 5.議案・『いのちの基金』の新設

 (1)新設する『いのちの基金』への
  寄附金額が当初予算見込みを上回った場合に
  対象事業(例えば不育症治療への補助)の人数や補助金額を
  増やせる仕組みを作れば、必ず寄附はたくさん集めることができる。
  こうした制度の柔軟な運用を行うべきではないか。

 (議案説明資料より)



 6.議案・『子宮頸がん検診』へ検診の正式名称を変更

 (1)検診名称を正確に『子宮頸がん検診』へ変更したことは
  より受診しやすくなる工夫として評価する。
  さらに、受診率を向上させる為に
  20代をターゲットにした広報の工夫を行うべきで
  例えば『新成人のつどい』とタイアップするなど取り組むべきではないか。

 (議案説明資料より)


 どの質問もフジノにとって
 ふだんから政策として大切にしていることばかりですが

 その中でも今日特に重視したのは
 『うわまち病院の精神科が再スタートしたこと』に関しての質問です。

 うわまち病院は、精神科医を医局にひきあげてしまった為に
 長期間にわたって精神科を閉鎖していました。

 この再開をフジノは何年間もずっと提案し続けてきました。

 全国的に見ても、総合病院(いろいろな科があって入院もできる)の
 精神科が医師不足でどんどん閉鎖に追い込まれている現状があります。

 まさに危機なのです。

 それがついに2012年1月から
 精神科医(非常勤)を確保できて再スタートが実現しました!

 ただ、これだけ多くのメンタルクリニックが開業している中で
 単にそれらと同じような外来を行なっていては意味がありません。

 他科も入院できる総合病院の中に
 精神科がある意味を強く打ち出していかなければなりません。

 それは、身体疾患を合併した精神疾患のある方々が
 救急搬送されてもなかなか受け入れてもらえない全国的な現状に対して

 精神科がある総合病院の救急では
 必ず受け入れを行えるようにしていく。

 こうした取り組みを行なってこそ、
 市民のみなさまに求められている医療が実現できるのです。

 あまりにも世間には知られていない
 とても地味で地道な取り組みですが
 いのちを守るために絶対に必要な取り組みです。

 こうした問題にフジノはしっかりと向き合っていきます。


 予算委員会の質疑だけでは時間が足りなくて
 問題意識があっても提案しきれないことばかりです。

 委員会が終わって議会シーズンが終わっても
 日常的にどんどん関係部局を訪れて直接に意見を述べていきます。

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 さて、朝9時スタートに1時間早まった新しい予算委員会ですが
 それでも時間は足りなくて、予定通りには終わらずに延会となりました。

 次回の予算委員会(教育福祉分科会)は
 来週6日(火)です。

 『福祉部』の審議の続きと
 『こども育成部』関連の予算についての予定です。



2012年3月1日(木)のフジノ
● 市長へ質疑を行ないました/予算議会・代表質問4日目

 今日は、予算議会の代表質問(4日目)でした。

 市議会の本会議場にて
 フジノも市長・教育長に対して質疑を行ないました。



 今回、下の4つの質問を行ないました。


 1.新たな自殺対策の取り組みについて

 2.医療と福祉の連携を強化・推進する取り組みについて

 3.学校給食食材の放射線測定の継続と、
  他都市と連携しての文部科学省への働きかけの必要性について

 4.赤字体質の美術館を完全民営化する必要性について



 詳しい質疑の内容は、
 全文をこちらに全て載せましたのでご覧下さい。


 『自殺対策』と『医療と福祉の連携』と『給食食材の測定』の
 3つの質問については、市長・教育長から
 納得いく答弁が得られました。

 ただ、美術館の抜本的な改革を求めた質問に対しては
 1年半前に吉田市長が行なった答弁から、大きく後退しました。

 毎年3億5000万円の赤字を1000万円減らすような
 小手先の対応では解決につながりません。

 フジノは美術館を横須賀市が直営で運営するのではなく
 完全に民営化すべきだと訴えています。

 財政危機の横須賀市を変えるには
 それぐらい抜本的な改革が必要なのです。

 これからも厳しくハコモノ3兄弟への追及を強めていきます。

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 さて、明日から予算審議の舞台は、『委員会』へと移ります。

 今まで朝10時からスタートしていた委員会の審議を
 さらに充実させる為に1時間早めて朝9時スタートすることになりました。

 明日がその初めての委員会審議です。
 気合いを入れて、しっかりがんばります!



2012年2月27日(月)のフジノ
● 山本太郎さん講演会in横須賀、大成功でした!

 今日は、大成功でした!

 時間が無いので文章は後日で
 今はとにかく写真だけアップします。

 入場風景。
    ↓


 本の販売を『はるかぜ書店』さんに委託しました。
     ↓


 山本太郎さん、まさに『ひとり舞台』!
     ↓


 会場とたったひとりきりで向かい合いました。
        ↓


 黒岩知事の『対話の広場』に対話はありませんでしたが
 今日ここには対話が確かに存在しました。
       ↓


 会場からもどんどん手が挙がって発言を求める人が続出しました。
     ↓


 どんな発言にも誠実に向き合って
 1つ1つ言葉を探して、自分なりの考えを伝える太郎さん。
      ↓


 太郎さんの姿勢にフジノは改めていろいろなことを決意しました。

 答えを誰かに求めるのではなく、
 答えを探す為に一緒に歩んでいくのだ、というのもその1つ。
       ↓


 感動モノの講演を期待していた人はガッカリしたかもしれませんが
 約1時間半、語り合った対話の場でした。すごく充実してました。
     ↓


 最後に、ドイツとチェルノブイリに行った時のビデオを
 太郎さんが語りながら見せてくれました。
      ↓


 ドイツの脱原発デモの様子は最高に楽しそうで
 フジノも本で読んではいたものの、映像を観て感動しました!
       ↓


 映像では流れなかったのですが
 この後、太郎さんはドイツからチェルノブイリに向かいます。

 そのお話はぜひ新著『ひとり舞台』で読んで下さいね。
    ↓


 会場を借りている時間が終わりに近づいた為、
 ラストはぶつりと終わる形になってしまいましたが
 お客さまはとても満足しておられました。

 Ustream生中継をIWJにやってもらったのですが
 ご覧頂いていた方々のツイッター上の反応もとても良かったです。
    ↓


 出口で、フジノは太郎さんと一緒に
 お客さまのお見送りに立ちました。

 東宝株式会社の社員時代に毎日こうやって
 劇場でお客さまをお見送りしたことをとても懐かしく感じました。

 太郎さんはお1人お1人の話に耳を傾け、
 求められればサインをし、写真を撮ってあげていました。
     ↓


 埼玉県や東京都や静岡県からも
 お客さまがいらしてくれました。本当にありがとうございました。
    ↓


 うちあげへ。

 北海道から飛んできたのですが
 今日は会場入りが30分も遅れて大不評だった『遅刻ヤロー』に
 スタッフみんなから温かい罵声が飛びました(笑)



 飲んで、食べて、語り合いました。



 山城議員がおもむろに立ちあがると山本さんに言いました。

 「たろちゃん、あと2分で終電だよ」

 って、まにあうわけないじゃないですか(笑)

 新著『ひとり舞台』の中の写真には、
 山本太郎さんと山城議員がツーショットで写っています。

 経済産業省前での人の鎖を行なった時、
 2人は同じ街宣車の上でマイクを握っていたのです。



 本会議が長引いて議員みんなが集合時間に遅刻したり、
 いろいろありましたが、それも終われば全てOK!



 みなさま、おつかれさまでした!



 参加して下さった全てのみなさまに
 こころから感謝の気持ちをお伝えしたいです。

 またみんなで一歩ずつ前へ進んでいきましょうね!



2012年2月24日(金)のフジノ
● 代表質問がスタートします/フジノの質疑は3月1日です

 今日は、『議会運営委員会』が開かれました。

 来週27日(月)からスタートする
 市長への質疑(代表質問・個人質問)の順番が決まりました。


 フジノの質疑は、3月1日(水)です。

 10時からスタートする本会議の2番目なので
 午前中(10時40分くらい?)に出番が回ってくる予定です。

 誰でも傍聴できますし、インターネットの生中継も観られます。
 2日くらい経つと録画中継もご覧いただけます。

 よろしければご覧くださいね。


● 山本太郎さん講演会の街頭宣伝@横浜市立大学

 ついに3日後に迫った『山本太郎さん講演会in横須賀』ですが
 1人でも多くの方に知ってもらう為に
 街頭でチラシを配りました。



  脱原発議連・第4回市民公開講座

   第1部 講演『脱原発〜闘う役者の真実〜』
          山本太郎さん(俳優)



   第2部 パネルディスカッション『地域から脱原発を進める為に』
          山本太郎さんと脱原発議連メンバー

   日時:2月27日(月)19:00〜21:00(開場18:30)

   場所:ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
        (京浜急行汐入駅徒歩1分)

   入場料:1000円

   事前申し込みは不要。当日先着500名



 「若い世代にぜひ来てもらいたい!」という想いが
 フジノにはあったので

 横浜市立大学の学生さんたちにアピールする為に
 金沢八景駅前の小さなトンネルを抜けた場所でチラシを配りました。



 しかし、とにかく人が通りません...。
 1時間ほど配ってみたのですが、50枚も配れないペースでした。

 おかしいなあと思いながら大学の正門まで行くと
 今日は、大学は春休みの上に
 『入試』だったのです。

 それで高校生たちがたくさん通ったのですね!
 チラシを受け取ってくれた高校生には深く感謝です。

 横須賀市外でのチラシ配りは
 去年5月の新宿駅南口以外にありませんので
 とても良い体験になりました!



 残った100枚のチラシはお隣の追浜駅で配ったのですが
 20分もかからずに配り終えてしまいました(汗)。

 さすが地元。

 みなさん、ぜひ来週月曜日、
 山本太郎さん講演会にいらしてくださいね!


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