まちの政治家は、こんなことしてます


2012年1月26日(木)のフジノその1
● 国が「カネ」を出す=それは「市民の税金」であって、カネは免罪符じゃない!

 細野大臣が神奈川県庁にやってきて
 がれき受け入れ問題について
 黒岩県知事と会談をした様子が報じられました。

 (2012年1月26日・朝日新聞より)

 朝日新聞によれば、
 細野大臣は「『費用』は国がもつ」と知事に明言した、
 とのことです。

 フジノは「だから何だ!」と感じました。

 いつも繰り返しフジノは述べてきたことですが、
 国・県・市のどこが費用負担をしようが、
 全て出どころは1ヶ所だけで、「市民の税金」です。

 国が出そうが県が出そうが市が出そうが
 全てそれは「市民の負担」なのです。

 費用は国が持つとか、県が持つとか、そんなものはまやかしです。
 何の責任を取ったことにもなりません。

 (2012年1月26日・神奈川新聞より)


 「国で科学的根拠に基づいた大丈夫という数字を出してほしい」

 と黒岩知事は細野大臣に要望したそうです。

 つまり、受け入れる前提です。
 受け入れる前提で単に「データを出せ」と要望しているのです。

 さらに黒岩知事は会談の後で

 「国が科学的根拠を示して、力をあわせて
  東北の復興の為にやれることを一緒にやっていくことを確認できた」

 と述べたとのことです。

 東北の復興の為に全国が力を合わせるのは当然です。

 しかし、復興支援とがれきの焼却・焼却灰の埋め立ては
 全く別の問題です。

 神奈川県民のリーダーとして
 市民のいのちと暮らしを守るのが『在るべき県知事』ですが

 こうした報道から見える黒岩知事の姿は
 本来在るべき県知事像からは、遠くかけ離れています。

 政府から大臣を連れてきて
 政府と一体となってがれき受入を進める黒岩知事の姿は
 単なる国の出先機関の『いち所長』にしか
 フジノには見えません。

 改めてフジノは、
 がれきの焼却・焼却灰の埋め立てに「反対」です。

 細野大臣を筆頭とする
 がれきを全国に拡散しようという環境省の方針にも「反対」です。

 市民のみなさまはどのようにお考えですか?



2012年1月25日(水)のフジノ
● 町内会との直接交渉は絶対にダメだ/がれき受入問題・知事会見

 昨日、神奈川県庁で黒岩県知事の定例記者会見が開かれました。

 知事からひととおり発表が終わった後の
 何を質問してもかまわない自由質疑の中で

 神奈川新聞社の記者の方が
 がれき受入問題について質問してくれました。

 そのやりとりをフジノが文字起こししました。

 急いで行なったので
 正確では無い部分もあるかもしれませんので

 記者会見の様子を『IWJ神奈川1』が中継してくれたustreamを
 ぜひみなさまも実際にご覧になって下さい。




 がれきの関係なんですが

 先ほど会見の中で、反対だという声があがってくる声が
 会場の声として多かったとのことですが

 第1に、現状で地元合意に向けてのご認識を
 どうお考えになっているのか。

 第2に、いわゆる『対話の広場』が開催されていますが 
 その見通しとその後、現状を踏まえて今後どうしていくのか。

 あともう1つ。
 改めて何をもって地元の合意、
 大前提となる地元の合意を意味しているのか。

 その3点をお聞かせ下さい。





 今までも2回、説明会と対話の広場を
 横須賀で臨んだ訳ですけれども

 会場は怒号と罵声の嵐、
 発言はほぼ全部大反対、という状況でありました。

 ただまあ、そういうお気持ちっていうのは
 十分わかるのですけれども

 でもやっぱり話をずっと整理してみますと
 一番最初の入り口のところでもうずれているというか。

 私が

 「要するに100ベクレル以下は
  放射性物質に汚染されていない、だから大丈夫です、
  これは国の法律でそうなっていますから

  現地見てきた時も
  そういうがれきでしたから大丈夫です」

 と言っているんですが

 「国の言っていること自体が信じられないのだ」と
 そこから話しが始まりますから

 合意をその中で得る作業というのは
 なかなか容易ではないということは感じています。

 しかし、あそこで発言されている方の意見だけしか
 この県内に、地元も含めて、地元にも、無いとは思わない。

 ですから、合意というのを得る為の努力を
 やっぱりもっともっとしていかなければいけないなと
 思っていますけれども。

 今度30日が当初お約束をしていた対話の広場、
 基本的にそういうふうな会というのは
 今のところ予定しているのはそこまでですけれども

 状況として見てみて
 そこで全てが解決するとはとても思える状況では無い。

 我々は誠意をもって
 しっかりとご説明していきたいなと思っています。

 何をもって地元との合意とするのかというと
 今、地元とは協定書を結んでいます。

 この協定書というものは
 県内の産業廃棄物の最終処分場である
 ということの協定でありますから

 今回は県外から災害廃棄物を持ってくる訳ですから
 これは新たな協定が必要であります。

 この新たな協定を結んだら
 それがもう全て終わりという訳ではありませんけども

 基本的にはそれがひとつの大きな合意の前提、第一歩かなと
 当面はそれを目指していくということになります。




 今後は『対話の広場』という感じでは無くて

 町内会単独と「協定を結んで下さい」という
 『直接交渉』に入っていく

 という理解でよろしいですか。






 もうちょっと様子を見てですけれどもね。

 今のみなさんご覧になっても
 分かると思うのですけれども

 あの会(対話の広場)を
 何回繰り返しても同じことの繰り返しじゃないかなと思いますからね。

 ですからね、我々の誠意の尽くし方を
 また工夫しないといけないと思っています。

 もともとあそこにね、最終処分場を作るという時から
 もともと大反対があって

 しっかりと両者が話しあう中で1つの合意点を見いだしていった
 という経緯があった訳ですから

 そういう粘り強い地道な作業というのを
 繰り返しやっていくということが
 これが求められていると思いますけれどもね。




 48分40秒のところから鈴木記者の質問がスタートして
 53分17秒までで質疑応答が終わります。

 (2012年1月24日・黒岩県知事の定例記者会見・IWJ神奈川1より)


 この会見について神奈川新聞が報じた記事はこちらです。


 (2012年1月25日・神奈川新聞より)



 『対話の広場』以外の方法によって
 地元の合意を得る方針へと変更することが報じられています。

 説明会では無いとすれば、
 地元町内会の方々のみを対象にした直接交渉でしょうか。

 それでは、かつての
 芦名の処分場建設の時の同じことになってしまうのではないかと
 フジノはとても強い不安を感じました。

 絶対に、それは許してはいけないと
 フジノは考えています。

 市民のみなさま、どのようにお考えですか。



2012年1月24日(火)のフジノその2
● 浅野史郎さんと8か月ぶりの再会

 午後から東京・一ツ橋にある岩波書店へ行きました。

 岩波書店からアサノさんはブックレットを出版するのですが
 講演会を開いてその講演をベースにする、ということになったのですね。

 一般向けに開放された集いでは無くて
 アサノさんの親しい方々の為の『うちうちの講演』でした。

 フジノのところに連絡が来た当初は
 平日の昼間に行なうせいか
 20人ほどしか集まらないので困っているとのことで

 「そんな少ないお客さんではアサノさんに気合いが入らない。
  これは絶対に行かねば!」

 とフジノ1人で10人分くらいの声援を送る気持ちで馳せ参じました。

 でも、ふたをあけてみれば
 70人を超える方がいらっしゃっていました。
 (開演前に大きな会場へ変更せざるをえなくなったほどです)



 最近このHPを読み始めた方々は知らないと思うのですが

 フジノにとって浅野史郎さん(元宮城県知事・慶応大学教授)は
 とても大切な存在なのですね。

 フジノHPの活動日記の過去分を読んでいただくと
 毎年数回はアサノさんとのことが出てきます。

 2003年5月に政治家に転職したフジノですが
 まず2003年8月、初めてご本人にお会いすることができました。

 2004年7月にはダメ元でアサノさんの控え室にアポなし訪問して
 横須賀で講演をしていただけないかとお願いをしました。

 そして、わずか5か月後の2004年12月に実現!
 横須賀で講演をしていただきました。

 2005年11月には、宮城県知事を引退しての最後の仕事にも
 フジノは立ちあうことができました。

 2007年4月には、まさかの東京都知事選挙にかつぎだされた
 アサノ候補を選挙最終日に勝手連として応援に行きました。

 2008年2月、アサノさんが還暦の誕生日は
 横須賀で講演をしていただきました。

 ここに掲載した以外にも、一緒にお食事をさせていただいたり、
 いろいろな機会がありました。

 そんなアサノさんが2009年6月
 ATL(成人T細胞白血病)を発症した、という連絡をいただきました。

 HTLV−1というウイルスによって発症するATLは
 タイプによっては発症から1年で亡くなってしまう、
 治療法が未だ確立されていない為に
 多くの方々が命を落としておられるとても重篤な病気なのです。

 この2年間、アサノさんは闘病を続けてこられたのですが
 フジノとしてはとにかく生きてほしいと祈ることしかできませんでした。

 そして、今、3期目を迎えたフジノが最重要課題の1つとして
 『HTLV−1総合対策』に取り組んでいるのは
 みなさまご存じのとおり

 アサノさんの闘病を通して、HTLV−1によって起こる
 ATL・HAM・HUなどの実態を知ったからです。

 今も闘病が続いているアサノさんは、
 体を張ってHTLV−1を撲滅する為の活動を続けておられます。

 フジノにとってアサノさんは、永遠に『ヒーロー』なのです。



 アサノさんのHPの日記(2月24日)によると
 今日の講演は「失敗だった」そうです。

   > 忙しいところ、遠くからおいでいただいた人たち。
   > 2時間もつまらない話を聴かされるのは、苦痛だったろう。
   >
   > せっかく久しぶりに会ったのに、
   > その友人、仲間と、親しく話す場面も持てなかった。
   > 今日おいでいただいた1人ひとりの顔を思い浮かべつつ、
   > 申し訳ないという思いで一杯になる。
   >
   > 久しぶりに落ち込んでいる私。


 でも、フジノ的にはそんなこと全く無かったです。

 アサノさんの波乱万丈な人生を
 わずか2時間で語り尽くすなんてのはそもそもムリ(笑)

 何よりもお元気そうな姿を拝見することができて
 それだけでまずとてもうれしかったです。

 会場に集まった多くの方々は
 フジノと同じ気持ちだったと思います。

 そして、いつも講演では
 聴衆をユーモアたっぷりで大爆笑させて
 時間ジャストに終わらせようとするというアサノさんの姿勢が

 今も全く変わっていないことを知って
 それもとてもうれしかったです。

 アサノさん、ぜひブックレットが出版されたら
 出版記念パーティーを開いて下さいね!



2012年1月24日(火)のフジノその1
● 4月の議会報告会のスケジュールが決まりました

 今日は朝から
 『議会報告会等準備会』が開かれました。



 昨年に続いて、今年も『議会報告会』を行なうのですが
 正式に日程が決まりましたのでお知らせします。

4月20日
 田浦コミュニティセンター 青木秀介(教福)、石山満(生環)、
一柳洋(都整)、伊東雅之(都整)、
岩沢章夫(教福)、田辺昭人(総務)、
松岡和行(生環)、渡辺光一(総務)
 大津コミュニティセンター 青木哲正(総務)、井坂新哉(教福)、
伊藤順一(教福)、岩ア絵美(生環)、
嘉山淳平(総務)、杉田惺(都整)、
ねぎしかずこ(都整)、山城保男(生環)
4月23日
 久里浜コミュニティセンター 伊関功滋(総務)、木下憲司(都整)、
土田弘之宣(都整)、角井基(生環)、
永井真人(生環)、長谷川昇(教福)、
藤野英明(教福)、矢島真知子(総務)
 逸見コミュニティセンター 板橋衛(総務)、加藤眞道(教福)、
上地克明(総務)、小林伸行(都整)、
西郷宗範(生環)、高橋敏明(生環)、
芳賀親男(教福)、山口道夫、
山本文夫(都整)
 北下浦コミュニティセンター 大野忠之(教福)、大村洋子(総務)、
神保浩(都整)、鈴木真智子(都整)、
関沢敏行(総務)、はまのまさひろ(教福)、
室島真貴子(生環)、山下薫(生環)

 です。

 今回の報告会のテーマは、これからスタートする予算議会での
 『議論のプロセス』をお伝えすることです。

 毎年、予算議会が終わった後の『広報よこすか』では
 新年度予算のあらましが特集として報じられます。

 けれどもこれは『決定した後のものを報告する』に留まります。

 そこで、議会としてどのような議論が行なわれたのかを
 報告会ではお伝えしたい
とメンバーみんなで考えています。

 例えば、予算案が修正されたのであれば
 原案がどのような理由でどう修正されるに至ったのかなどを
 市民のみなさまに報告したいです。

 もちろん、開催時間が1時間半しか無いという制約があるので
 とりあげる議論は3〜4個くらいに限られてはしまいます。

 それでも、昨年開催した報告会よりも
 バージョンアップした姿をお見せできるはずです。

 ぜひいらしてくださいね。



2012年1月23日(月)のフジノその2
● 電気を競争入札で買えば、より安く買える/横須賀は実施するか?

 フジノたち『脱原発社会を考える議員連盟』の第2回市民公開講座
 講師をしていただいた世田谷区長の保坂展人さんから
 良いニュースが届きました。

 今まで世田谷区は、区で使っている電気は
 『東京電力』だけから買っていたのを

 今年4月からは競争入札によって
 『東京電力』以外からも買えるように新たな方針を打ち出しました。


 (2012年1月23日・毎日新聞より)


 今回、保坂展人・世田谷区長がこの方針を打ち出したから
 大きく報道された訳ですが

 東京電力以外から電気を買うことそのものは
 実は、決してニュース性が高い訳ではありません。

 東京電力以外から、電気を買う。

 これは、すでに今も全国で
 意欲ある自治体はスタートしています。

 神奈川県では、県庁舎・県警など神奈川県をはじめ、
 横浜市、川崎市、三浦市、平塚市も
 東京電力以外から電気を買っています。

 そして、原発事故以来、横須賀市でもこの方針に切り替える為に
 『脱原発議連』のメンバーはずっと市長・教育長に提案してきました。

 市長が決断さえすれば、
 これはすぐに実施できます。

 原子力で作っているのではない、
 よりクリーンなエネルギーで作られた電気を買うことができます。

 しかも、競争入札を行なえば、
 電気料金は確実に今より安くなります。

 (すでに東京電力以外のPPSから見積もりを取ったのですが
  2割は値下げできることが確実視されています)

 市民のみなさまからお預かりしている税金を
 より有効に使えるようになるのです。

 もしも、吉田市長がこうした提案を実施しないのであれば
 より支出を抑えられる方法が明らかに存在しているにも関わらず

 どうしても東京電力でなければいけない合理的な理由も無いのに
 あえて高いままの電気を買い続けるのであれば

 それは故意に市民に損失を与える訳ですから
 市長による『不当な公金の支出』と言えるでしょう。

 市民のみなさまが損害賠償請求を行なう
 『住民監査請求』の対象になりうる
とフジノは考えています。

 ですから、保坂区長でなければニュースにならなかったはず、と
 フジノがはじめに書いたのはこうした理由からです。

 横須賀市も可能な限り、競争入札に切り替えるべきです。

 もしもそんな簡単なことが吉田市長に実現できない場合は、
 当然そんな来年度予算案にフジノは『反対』します。

 そして、横須賀市議会として
 予算案を『修正』すべきです。


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