まちの政治家は、こんなことしてます


2012年5月22日(月)のフジノ
● 民生委員児童委員大会へ/激動の1年間の民生委員活動に感謝

 今日は、汐入のベイサイドポケットへ。
 民生委員・児童委員を勤めて下さっているみなさんの集まりがありました。

 毎年5月12日の『民生委員・児童委員の日』にあわせて
 全国でいろいろな活動が開かれています。

 横須賀市での取り組みの1つがこの『民生委員児童委員大会』です。
 市内の民生委員のみなさまが一堂に会します。

横須賀市民生委員児童委員協議会の旗

 市議会を代表して教育福祉常任委員会のメンバーが招待されるのですが
 今年、フジノは教育福祉常任委員会を離れることになるだろうから
 ここにも参加できないのだろうと思っていました。

 民生委員のみなさまが一堂に会する場で
 御礼と労いの言葉を直接に申し上げたいと強く願っていたので

 今日こうして参加できることを
 とてもありがたく感じました。

来賓として参加したフジノ

 この1年間は、9年間の政治家生活の中でも
 特別な想いで過ごした1年間でした。

 「震災が起こったのだから今年は自殺が増えても仕方が無い、とは
  絶対に言わせない。むしろこの危機的状況でこそ、自殺を減らしたい」

 と、毎日、自分に言い聞かせてきた1年間でした。

 けれども、政治家としてフジノがいかに政策を提案しても
 現場で厳しい困難に直面している方々の粘り強い実践活動が無ければ
 何も動きません。

 そして、昨年このまちの自殺による犠牲者数が震災の前年よりも減ったのは
 まさに民生委員のみなさまの献身的な活動のおかげだと感じています。

 その意味で、フジノにとって民生委員のみなさまは
 自殺対策の最前線で闘うこころづよい仲間でした。

鈴木達也会長による挨拶

 今日はその民生委員のみなさまが一堂に会する場ですから
 直接に、御礼と労いの言葉を申し上げたかったのです。

 「民生委員のみなさま、毎日ありがとうございます。おつかれさまです」

 来賓席からひとこと申しあげる機会がありましたので
 その気持ちを率直にお伝えしました。

第2部・講演

 第1部の式典が終わると、来賓はみんな帰ってしまうのですが
 フジノは毎回必ず最後まで参加させてもらうことにしています。

 もちろん、第2部の講演もとても勉強になるのですが
 フジノにはどうしても参加したいプログラムがもう1つあるのですね。

 それは、全てのプログラムの最後に
 民生委員の歌『花咲く郷土』という歌を会場全員で歌うのです。


 初当選の時には全く歌えなかったのに
 今では歌詞も憶えて、すっかり歌えるようになりました。

 この歌をそらんじて歌えるからって
 フジノが民生委員の仲間入りできる訳ではないのですが

 民生委員を勤めて下さっているみなさまに
 連帯を示す大切な行動の1つだとフジノは受け止めています。

 特に社会情勢が厳しかったこの1年間、民生委員として
 尽力して下さったみなさま、本当にありがとうございました。

 どうか今年度もこのまちに暮らす人々の為に
 みなさまの力を貸して下さい。どうぞよろしくお願いします。

 将来、フジノも民生委員を勤められるような
 信頼される存在になれるようにしっかり努力していきたいです。



2012年5月19日(土)のフジノその2
● 『やっぱ愛ダホ!2012』に参加しました

 昨年に続いて、今年も新宿駅東南口で開かれた
 『やっぱ愛ダホ!』の取り組みに参加してきました。

 アイダホ(IDAHOT)とは『国際反ホモフォビアの日』の略称です。

 1990年に世界保健機構(WHO)が精神疾患のリストから
 同性愛を削除した5月17日を記念日に指定しているのですが

 アイダホを記念して2007年から日本でも
 こうして全国各地でイベントが行なわれています。

 (画像:今日配ったチラシです)


 新宿駅東南口はいつもすさまじい人であふれていますが
 土曜日の今日もいつもどおり混雑していました。

 そんな中、こうして『多様な性にYES!』を訴えられることは
 とても素晴らしいことだと感じます。

 さらにうれしいことに
 今年はなんとフジノもメッセージ代読をさせていただきました!

 一緒に活動させてもらえるだけでもありがたいので
 これにはこころから感激しました。

 『やっぱ愛ダホ!』の場に託して頂いた
 全国からの想いのこもったメッセージです。

 1通ずつ読み上げながら
 フジノが代わりに読ませてもらうことの責任の重さと同時に
 深い感謝の気持ちを感じました。



 これはいつも書いていることなのですが
 フジノのまわりにはオープンリー/カミングアウトしている方が多くて

 フジノのまわりという限定された空間においては
 『性的な多様性』はまるで実現していることのように
 錯覚してしまうことがあります。

 けれどもそれは広大な砂漠のあちこちにオアシスがあるように
 単なる限られた仲間内での『精神的な受け止め方』でしかなく

 文化的・経済社会的・法律的には
 いまだ『多様性』は保障されていないのが現実です。

 例えば、先週5月9日、アメリカでオバマ大統領が
 現職の大統領として初めて『同性婚』を支持すると表明して
 大きな話題になりました。

 (2012年5月10日・CNNニュースより)

 けれども、日本ではまだまだ話題になることすらありません。

 このような現状を変えて、
 より広く深く多様性が保障されるようにするには
 もっと政治的な取り組みが必要です。

 そんな中、昨年の統一地方選挙では
 石坂わたるさん(中野区議)と石川大我さん(豊島区議)のお2人が
 わが国では初めてオープンリーゲイとして
 公職に選出されました。

 石坂さん・石川さんとは政治家に転職する前からの知人ですが
 政治業界に仲間が増えてくれたことは本当に心強いです。

 (石坂さんとフジノ。石坂さんは6年連続『やっぱ愛ダホ!』皆勤賞です)


 IDAHOのイベントを横須賀で開催するのが
 昨年からのフジノの目標です。

 来年こそは、必ず横須賀で開催できるようにしたいです。



 一緒に活動してくれたみなさまに感謝してます。
 そして、メッセージを送ってくれたみなさま、ありがとうございました。

 来年はぜひ横須賀で一緒にイベントを開催しましょうね!



2012年5月19日(土)のフジノその1
● 浅野史郎さんの出版を祝う会〜出会い、語らい、明日への助走〜

 浅野史郎さん出版記念パーティーに参加しました。

 昨日に続いて今日もどうしても忙しくて
 疲れが取れず、HPの文章を書くだけの気力がもう無いので
 ごめんなさい、とりいそぎ写真だけ掲載します。

 スタートのあいさつを




































 (その2へ続く)


2012年5月18日(金)のフジノ
● 『城南信用金庫理事長・吉原毅さん講演会』、大成功でした!

 脱原発議連の市民公開講座(第6回)、
 城南信用金庫理事長・吉原毅さん講演会、大成功でした!

 今夜はとりあえず写真だけ掲載します。
















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2012年5月16日(火)のフジノその2
● 放射性物質が検出された食材の使用とりやめの要請書

 5月下旬に給食として使用する予定の食材の
 放射性物質濃度の測定を実施したところ

 冷凍みかんから、セシウム134とセシウム137の合算で
 6.51Bq/kgが検出されました。

 (横須賀市発表資料『学校給食食材の放射線量の測定結果』)

 内部被曝に安全という値(=しきい値)はありません。

 そこで、多くの市民の方々から
 「給食に使用しないでほしい」という声があがりました。

 すでに、同じ問題に直面した横浜市では
 冷凍みかんを使用しないことを発表しています。

 一方、横須賀市ではなんら動きが見られませんでした。

 このままでは汚染された食材が
 こどもたちの身体に入ってしまうことになる。

 そんな危機感を持ったフジノたち議員有志は、
 教育委員会に『利用中止』を申し入れることにしました。

  ・井坂しんや議員
  ・大村洋子議員
  ・小林のぶゆき議員
  ・ねぎしかずこ議員
  ・フジノ
  ・山城保男議員

 以上の6名です。

 今日、午後1時半に教育委員会を訪れて
 要請書を教育長に渡しました。

 教育委員会からは
 教育長をはじめ、学校教育部長、教育総務部長、
 学校保健課長も同席してくれました。

 その後、30分ほど意見交換をしました。

 教育長からは

 「市長とも話しあっていますが
  現時点の決定としてはこのまま提供する予定です。

  ただ、市議のみなさまからこのように要請書も受けましたし
  市民の方からの声も多数いただいておりますので

  改めて検討していきます」

 との回答を受けました。

 要請書を受けての再度の検討結果については、
 必ずフジノたちに報告して下さるとのことです。



 教育委員会を出て、記者クラブに向かいましたが
 残念ながら各社とも不在だった為、要請書を置いてきました。

 さらに、待っていて下さった市民の方々に
 教育委員会とのやりとりを報告しました。

 (冷凍みかんの使用中止を求める市民の方々が
  応援の為に市議会に集まって下さったのです。
  ありがとうございます)

 フジノは「この問題はまだ始まったばかりだ」と考えています。

 不安を感じておられる市民のみなさまは、
 ぜひその声を教育委員会に届けて下さい。

 お互いに立場があり組織を背負っていますが
 一人の個人としての本音ベースでは、
 教育委員会のみなさんも
 フジノたちと同じ想いであると感じます。

 繰り返し申し上げてきた通り、
 教育委員会は決して『敵』ではありません。

 ともに、こどもたちの健やかな育ちを守る味方同士です。

 どうか市民のみなさま、一緒に力を合わせて
 こどもたちの健康を守る為にがんばっていきましょう。



2012年5月16日(水)のフジノその1
● 下町浄化センターで小水力発電を実現していく為に

 今日は、『脱原発社会を考える議員連盟(脱原発議連)』メンバーで
 三春町にある下町浄化センターを訪れました。

 ここを脱原発議連メンバーで訪れるのは
 今回で第2回目になります。

 その目的は
 『小水力発電』導入を実現する為です!



 一柳ひろし議員・山城保男議員・フジノの3人と
 上下水道局長をはじめ、水再生課長ら約10名の職員に加えて

 かつて横須賀市に小水力発電の導入を提案した実績がある
 メタウォーター株式会社から技術者の方々が2名、来てくれました。

 この15名で、実際の現場を見ながら
 意見交換をしました。

 下町浄化センターの中で、
 小水力発電を行なうのに適したポイントは2か所あります。

 (1)三春町塩素混和池の放流口

 (2)平成町塩素混和池の放流口


 です。

 下町浄化センターは、国道16号をはさんで
 三春町側(旧系列)と平成町側(新系列)の2つの系列があります。

 まず、三春町側の『旧系列』です。


 こちらの放流口から流れ出る水は
 速さが速いので『流速』の観点から発電に適しています。



 放流口から流れ出る水は
 約2m下へと流れ落ちていきます。

 潮の満ち引きによって変動はあるものの
 この落差によって水の速度(=流速)は速くなります。

 そこに『水車』を設置することで
 発電することができるのです。


 一方、平成町塩素混和池の放流口は
 水が落ちていく『落差』の観点から発電に適しています。


 今回の現場を見ながらの意見交換は、
 あくまでも『技術的』に可能かどうかという点についてでしたが

 どちらも十分に可能である、との結論に至りました。

 下水道の水の流れは、人が生活をしている限り、
 必ず発生するものですから、安定したエネルギー源です。

 とはいえ、小水力発電によって作れる電気の量は
 それほど大きなものではありません。

 下町浄化センターで消費している電気をまかなう程度です。

 そこで今後は、『財政的』な観点から
 コストに見合うだけの効果が得られるのかを検討していきます。

 上下水道局にも研究していただきますが
 フジノとしても、いくつかの企業に
 おおよその見積もりを出してもらおうと考えています。



 現在、上下水道局だけでも
 電気代を約6億円も支払っています。

 フジノたち『脱原発議連』が導入を提案している
 天然ガスコンバインド発電所の建設は

 市内浦郷にある規模(日本の電力の1000分の1を作れる)で
 約140億円で可能です。

 140億円÷6億円≒23年分

 いっそ横須賀市が発電所を造った方が
 あらゆる意味で、高い効果が得られると言えるでしょう。

 とはいえ、一足飛びに市町村が発電事業に乗り出すのは難しいならば
 まずは導入できるところからどんどん発電に取り組んでいくべきです。

 今回の下町浄化センターへの小水力発電導入は
 とても小さな一歩ですが、大きな意味ある一歩になるはずです。



2012年5月15日(火)のフジノその2
● 院内集会『今もう一度考える災害がれき広域処理』へ

 お昼から、東京・永田町の参議院議員会館へ向かいました。

 国会議員・地方議員むけ緊急勉強会

 『今、もう一度考える災害がれき広域処理
     〜地域主権と地方自治に立脚した施策を!〜』

 に参加する為です。



 約100名の政治家(国会議員・地方議員)が参加して、
 会場は満員でした。



 講師は、青山貞一さん(環境行政改革フォーラム代表幹事)です。



 青山さんのHPからこの勉強会の紹介文章を引用させていただきます。

 「この問題の発端は、地方自治を無視した
  がれき特措法の立法にあります。

  議員立法の顔をした強権的な官僚立法であり、
  憲法違反の可能性すらあります。

  今の日本では国の行政だけでなく立法、司法も極度に劣化しており、
  その結果、地域主権と地方自治が危機に瀕しています。

  もちろん、私たちの10回に及ぶ現地調査と測定シミュレーションでは
  宮城県、岩手県のがれきの放射能レベルが
  国が言うほど低くはありません。

  また、災害がれきには
  放射性物質以外のさまざまな有害物質が含まれており、
  それらが大気、灰、排水として環境中に排出されます。

  そして未汚染地域が汚染され続けることになります。

  さらに東京、静岡、愛知、北九州などをみるまでもなく
  がれき処理が大きな利権のタネとなっています」

 全く同感です。

 今日の講演にパワーポイント120枚を加えた完全版の動画が
 青山さんご自身によってYoutubeにアップされましたので
 ぜひご覧ください。
    ↓


 現地を何度も何度も訪れて、データを公開させて、
 分析した結果は政府の発表とは全く違いました。

 つまり、

 震災がれきは広域処理を行なう必要が無い

 ということです。



 東京中心の大手マスメディアには報じられないものの
 河北新報(4月24日)に掲載された記事によると

 宮城県の村井知事は

 「県外へのお願いはこれで打ち止めと受け止めている」

 と述べたとのことです。



 その理由は、

 1.津波によって推計以上に多くのがれきが海へ流出していた。

 2.仮設焼却炉での焼却が見込みよりも早く進み、
   『広域処理分』とされたいた分を現地で処理できる見込みとなった。

 3.県内の被災していない地域の既存焼却施設の余力調査を行なうことで
   『広域処理分』を減らせる。

 などのことから、
 もはや現実的に「広域処理が必要が無い」ことがハッキリしてきたのです。



 こうした現実の姿が
 データと共に青山さんから説明されました。

 さらに、がれきの広域処理よりも今すぐ成すべき政府の取り組みについて
 下のスライドとともに「何よりも働く場を確保すべきだ」とお話しがありました。


 実は、今も現地にボランティアに行っている知人からも

 「1日中やることがない現状が被災した方々の意欲を奪っている」
 「朝早くからパチンコ店の列が途絶えない」
 「水商売と風俗ばかり儲かっている」
 「このままだと1〜2年後には生活保護を受ける人々ばかりになってしまう」

 という話をフジノは聴かされていました。

 あまり信じたくない声ですが、確かに現実として
 このような状況が起こっていることもあるようです。

 だからこそ、青山さんの
 「働く場を確保することこそ優先課題だ」という言葉は、リアリティがあります。



 さらに、被災地で行なわれているがれき処理でさえ、
 大手のゼネコンなどが一手に受注して
 現地の方々が雇用されていないという状況も報道などで知りました。

 このどこが『絆』なのでしょうか?

 がれきの広域処理の問題は、
 もはや現実的にムダで無意味なことが明らかです。

 それよりも、被災した方々のこれからずっと続いていく暮らしを守る為に
 政治が今すぐやらなければならないことは
 やはり『雇用の確保』だとフジノは感じです。

 今日の勉強会に、国会議員・地方議員が
 100人を超えて集まったことはとても良い傾向です。

 もっともっと多くの政治家たちが現実に目を向けて
 優先課題に今すぐ取り組んでいくことが必要です。

 それこそがこの国に本当の『絆』を取り戻すことだ
 とフジノは信じています。


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