委員会では、こんな発言しています

2007/11/05更新
2003年6月3日の民生常任委員会でのやりとり

● 偏見を無くす啓発活動の手段の1つとして『障がい』と呼び方を変える

 民生常任委員会(2003年6月3日)にて、
 フジノは健康福祉部長とこんなやりとりを行ないました。





 『障害』という呼称を『障がい』と改めるべきではないか

 それでは、最後にもう一つだけ質問を健康福祉部にさせてください。

 それは、『障がい』を持っている方の
 『障害』という漢字の表記についてでございます。

 障害という字を我々は日ごろ何気なく使っているわけですけれども、
 障害という漢字でさえ「障がい」を持っている方にとっては
 ものすごくきつく感じるということが近年言われております。

 何故かというと、障害という字はどちらもネガティブな、
 マイナスの意味の漢字であるからです。

 実際に、障害という表記をひらがな、あるいは
 障害の『害』という字だけをひらがなに改めている所がございまして

 今のところ私が調べている範囲では
 中核市では奈良市、あと町田市と志木市の3市が
 障害の『害』という字をひらがなに変えている。

 実際のところは、国レベルで障害者という定義があるので、
 市でできることには限りがあるのですけれども、

 町田市の場合では課の名前を変えたり条例を変えたり、
 規則とか国の法令や町田市以外の条例や規則などについては
 ひらがなの表記に改めています。

 ちょっと長く説明してしまったのですけれども、
 障害という表記をひらがなに改めるというのは、
 『障がい』を持っている方にとっては
 ものすごくインパクトのあることだと思うのですけれども、

 全国に先駆けてこの3つの市のように
 本市でも障害という表記を改めるというようなお考えはありますでしょうか、
 お聞かせください。








 

 障害をお持ちの方の呼び方という中で、
 私どもは法律名で使われているからということで使っている
 漢字あるいは呼び方そのものが、

 それを呼ばれた方にとっては大変苦痛である
 というようなことがあるとするならば、
 それは直すべきであろうと思っております。

 そういうことはございますけれども、
 障害者御自身あるいは団体等の方などの御意見も伺ってみませんと
 どういうお気持ちなのか。

 現時点では、具体的にそういう呼称はやめてほしいという要望を
 直接担当する課の方は伺っていないようですので、

 そういった団体の方、障害当事者の方などの御意見も伺いまして、
 どういう呼称がいいかということは研究したいと思います。

 課の名称という流れの中で、
 障害の『害』だけをひらがなということであれば
 呼び方が変わるわけではないのですが、

 市民の方がわかりやすい表記の課にしませんと、
 説明が必要な表記ですと、
 なかなかどこへ行ったらいいかという戸惑いなどもありますので、

 そういった意味で課の呼称をどうするかといったようなことは、
 また1つの課題かなと思っております。

 近隣では障害福祉課という名称ではなく、
 福祉課とか社会福祉課という名称などで
 障害の業務を行っているという話も聞いております。

 そういった他市の状況あるいは
 障害をお持ちの方々などの御意見なども参考にして、
 どういう取り扱い、呼称にしていくかということも
 研究させていただきたいと思います。






 健康福祉部長ありがとうございました。

 まさにおっしゃるとおりで、
 実際に全国組織、いわゆる3障害というくくりでくくられている組織に
 それぞれ問い合わせてみました。

 知的障がいを持っている方々の団体で『全日本手をつなぐ育成会』、
 それから、身体障がいをお持ちの方の団体で『日本身体障害者団体連合会』、
 それから、精神障がいを持っている方々の団体としては
 『全国障害者家族会団体連合会』という
 3つの組織に問い合わせをしたのですが、

 それぞれの地方が独自に表記を改めている
 ということはあるそうですが、

 全国レベルで会の方針として提案をしていくという動きは、
 日本身体障害者団体連合会のみが今検討しているそうで、
 その他の2つの団体については
 意見書のような形で出すということは考えてはいないそうです。

 ただ、全国に先駆けて本市の福祉に対する姿勢を示すという意味では、
 こういうことも考えていくべきではないかなと思います。

 検討課題であるというお答えをいただきましたので、
 ありがたく思っています。

 以上です。



 ということでした。

 この問題は、その後も追い続けています。
 (1年後の民生常任委員会など)



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