議会では、こんなやりとりしています


05/10/1更新
2005年・9月議会での討論「職員の専従休職許可取り消し等」































 請願第5号「職員の専従休職許可取り消し等について」に
 賛成する立場からの討論を行ないます。

 すでに総務委員会審議の中で
 この組合役員が休職をとって市長選挙の事務を手伝ったことは
 違法性は無い、との市の見解が示されました。

 しかし、僕が指摘したい最大の問題点は、
 請願で指摘された内容にたとえ法的な問題は無いとしても
 市長がこれからの市政運営を行なっていく上で
 大きな弊害を生むだろう、ということです。

 市長選挙の初日に、蒲谷市長のかつての上司であることから
 宮城県知事のアサノ知事が応援に来ました。

 僕の尊敬するそのアサノ知事が
 ふだんからおっしゃっていることに

 「選挙とは勝ち方が大切だ」

 という言葉があります。

 それは、無党派で市民の勝手連活動で当選した
 改革派の知事としての想いから発せられた言葉です。

 アサノ知事がいくつもの改革を実行できたのは
 あらゆる団体のしがらみとは無関係に、
 ただ市民の力によって選挙に当選したからです。

 だからこそ改革の為に
 あらゆるしがらみをしりぞけることができたのです。

 つまり、その逆を言うならば
 あらゆる団体の応援を受けて選挙に当選してしまえば
 当選した後にしがらみでがんじがらみになって
 きちんとした政治運営ができない、
 という状況が起こりうるのです。

 今回、請願内容に
 たとえ法的に問題は無くとも
 市の組合役員に休職を取らせて選挙を手伝わせたならば
 そのしがらみが必ず生まれてきます。

 今後の横須賀市について具体的に言えば、
 これから人事制度改革というものすごく大切な改革を
 行なわなければならないのです。

 けれども、市長選挙で
 市の職員組合員に休暇をとらせて応援を受けた市長が
 厳しい人事制度改革を断行できるでしょうか。

 行政改革が切実に求められているにも関わらず、
 市の組合役員に休職をとって選挙を手伝ってもらった市長が
 しっかりと行政改革を遂行できるのでしょうか。

 アサノ知事はかつての上司として
 市長選挙にあたって
 この最も大切なアドバイスをしてくれなかったのでしょうか。

 いずれにせよ、市民全体の利益を
 常に最優先に行動していかねばならない市長が
 請願の内容のようなことが事実であり
 当選したのであれば
 改革への大きな期待はできません。

 第1に、このことに対する強い批判の意味から、
 第2に、市の労使関係のゆがみに強く反省を促すために、
 第3に、今後はしがらみを断ち切って
 改革を進める市長になってもらうために、
 以上の3つの観点から、この請願に賛成いたします。

 ぜひ先輩、同僚議員の皆さんにも
 賛成していただけますようお願いして、討論を終わります。

 ありがとうございました。




フジノの討論もむなしく
結果は、フジノの意見とは
逆の結果で決まってしまいました。


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