吉田市長就任後の市幹部級職員の大量退職について・田辺議員による一般質問

2012年2月28日本会議・田辺昭人議員による一般質問より、「吉田市長就任後の市幹部職員の大量退職について」部分を議事録より引用。

(田辺昭人議員による質問)
次に、今般の部長の退職についてお尋ねいたします。

これまで市長は、市職員に対する評価として、多くの職員がまじめで、勤勉で、誠実に働いているとされています。また、悪しき官僚文化の打破を標榜し、風通しのよい人事制度改革を掲げて、多くの市民の賛同を得たはずであります。

しかしながら、市長就任以来2年半の間に、部局の最高責任者である部長職の職員が、これまでに7名、中途退職しております。この数は、市役所全体の部局数22部局のうち、3分の1にも及びます。

まず、なぜこのような事態が起きたのでしょうか。社会一般の企業でいえば、ゆゆしき問題であり、役所という別世界においても異例と言わざるを得ないと思います。

市長は、以前の市役所の改革を訴える中で、組織や人事が悪しき官僚文化に染まり、人材を生かし切れないと評されてきました。しかし、この現状を考えると、生かし切れていないのは、実は市長御自身ではないでしょうか。本来、行政のトップである市長の権限は大きく、その意を受けて市民のために誠実に業務を執行することが職員の務めであり、その各部署を統括し、市長を支えることが部局長の本来あるべき姿ではないでしょうか。

そこで、市長にお尋ねします。

一般論としてですが、それまで30有余年勤め上げ、ましてや部局の長として責任ある立場を任命されることは、本来、本懐とするところであります。にもかかわらず、定年を目前に控え、その責務を投げ出すことは、異常な事態と言わざるを得ません。これだけ多くの幹部職員の退職について、市長御自身はどのようにお考えなのかお聞かせください。

また、個々に事情があったにせよ、慰留はどのようにされたのでしょうか。お聞かせください。

今後のことも含めて、市長の任命責任について、どのようにお考えかお聞かせください。

また、部局長級の任命に当たり、このようなことが今後起きないために、市長御自身の意識改革の必要もあると思いますが、市長の御所見をお聞かせください。

(吉田市長の答弁)
次に、市長就任以来、7名の部局長級職員が退職したことについて御質問をいただきました。

7名の部局長職員の退職理由は、家庭の問題や自身の健康問題等でありましたが、市政の最前線に立ち、経験が豊富でしっかりとした責任と役割認識のある部長級職員の退職は極めて残念であり、組織にとって大きな痛手だと考えています。

次に、退職を申し出た部局長級職員に対する慰留方法について御質問をいただきました。
部長級職員から、退職したいと申し出を受けたときには、大変に驚きましたので、私は直接本人を呼んで慰留をいたしました。
しかし、やむを得ない事情もありまして、本人の意向を尊重し、退職を認めました。

次に、任命責任に対する認識について御質問をいただきました。
私は、従前も、今後も、幹部職員に対する任命責任は、非常に重いものだと認識しています。
私は市長就任以来、できるだけ現場に足を運び、また、会議等には多くの職員の出席を求めることで、いろいろな職員を見る機会を設けてきました。今後も、職員の配置に際しては、適材適所での配置を行っていきたいと考えています。

次に、このようなことが今後起きないための所見について御質問をいただきました。
先ほども申し上げましたが、本人たちの健康や家庭の問題を理由とする退職意思が極めて強かったため、本人の意向を尊重し、やむを得なく退職を認めました。
私の任命責任のうち、部長級職員の任命は特に重いものがあります。今後も、部長級職員の配置に際しては、よく人物と能力を見きわめ、適切な配置に努めていきたいと思います。

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