「憲法9条の会」代表の岸牧子さん
2月初旬、『横須賀市民9条の会』でとてもお世話になっている岸牧子さん(代表)から「市長選挙のことで会ってほしい」とのご連絡を頂きました。
「予算議会が終わるまでは、6月の市長選挙についてはどなたであっても一切お会いしないことに決めているんです」
とフジノはお返事をしました。
会期中は、ただひたすら予算案・議案の審議に集中しているので、それ以外の全て(例えば、食事も風呂も睡眠も)に何も関心が持てなくなってしまうのです。
そんな訳で、2ヶ月間も岸さんをお待たせしてしまいました。
6月の市長選挙に出馬へ!
けれども、要件は何だったのか、お会いする前に分かりました。
岸さんは、3月25日に記者会見を行なって、きたる6月の市長選挙に立候補することを発表されたのです。
立候補の決心を新聞各紙の記事を通してフジノは知りました。
その率直な感想は「とても大変な決断をなさったことをこころから歓迎したい」というものです。
フジノは、岸さんの決意に心から敬意を表します。
こればかりは『実際に立候補をしたことがある人間』にしか分からないことなのですが、「立候補する」という決断をするのは本当に大変です。
「立候補したい」と思うだけならば誰でもできます。
しかし、実際に立候補するとなるとあらゆる人々が反対し、自分自身も悩みます。
身近な存在である家族の反対、まわりの反対、外野の軽口。また、自分の中での葛藤や迷いもどんどん出てきます。仕事を辞めることになり落選すれば無収入。果たして生活していかれるだろうか...などなど。
こうしたいろいろな迷いや悩みを1つずつ解決していって、最後は周囲の反対も振り切って決断するのです。
立候補に至る『すさまじいハードルの高さ』は、実際に立候補したことがある人にしか絶対に理解できない大変さがあるのです。
だから、その決意をなさった岸さんは、改めてとても勇気ある方だと感じました。
3.11後初めての市長選挙に「原子力空母ノー」を訴える候補者がいない現実
今日、岸さんと実際にお会いしました。
そして、立候補を決心するに至った岸さんの想いを聴かせて頂きました。
3.11後、初めての市長選挙であるにも関わらず、原発と同じリスクを持つ原子力軍艦(空母・潜水艦)が横須賀を母港としていることに「No」と言う候補者がいないのはおかしい。
岸さんのその率直な想いは、とてもフジノの心に響きました。
去年12月、フジノは衆議院選挙に立候補した山本太郎さんの手伝いに行きました。
3.11後、初めての総選挙なのに、脱原発が争点にならない。脱原発をハッキリと訴える候補者がいないのはおかしい。
そんな山本太郎さんの言葉にフジノは強く共感したからです。
誰も訴えないならば、自分が訴えるしかない。そして山本太郎さんは自らが立候補したのです。
岸さんもまた山本太郎さんと同じ想いで「自らが立たなければならない」と感じたのだと思います。
横須賀は原発立地自治体そのものではありません。
しかし、原子力空母をはじめとする原子力艦船の母港であることは、原発立地自治体と同じリスクにさらされているのです。
国防や安全保障は国政マターだとしても、このまちに暮らす人間の率直な想いをこのまちのリーダーである市長が訴えていくことはとても大切だとフジノは信じています。
昨年の総選挙に山本太郎さんが立候補しなければならなかったのと同じく、6月の市長選挙に岸さんは立候補しなければならないのだということがとてもよく共感できました。
まちづくりの理念を伺いました
岸さんが目指す横須賀の姿は
みんなでつくる幸せ度No.1の街YOKOSUKA
とのことでした。
その実現の為の5つの柱がこちらです。
「幸せ度No.1の横須賀」をつくる5つの柱
- 未来に希望の持てる横須賀をつくります
仕事があり、文化的で人間らしく暮らせる街をめざします
再生可能エネルギーの普及で仕事をつくります
中小企業を応援し、商庖街の活性化に取り組みます
障がいがある人も、病気になっても、高齢者にも安心な街をめざします 横須賀を文化あふれる街にします - 平和で安心して暮らせる横須賀をめざします
放射能事故の危険をかかえ、戦争に加担する原子カ空母の母港化の撤回を求めます
アメリカの戦争の拠点である米軍基地の撤去を求め、平和産業都市への転換を求めます
即時原発ゼロをめざし、核燃料工場の製造中止を求めます - 「子育てするなら横須賀」と実感できる街にします
すべての子どもの健やかな成長を支えます
放射能から子どもたちを守ります
子どもの医療費を小学6年生まで無料にします
中学校給食を実施します - 憲法のいきる横須賀をめざします
憲法改悪に反対し、憲法の生きる街づくりをめざします
誰もが憲法で保障された人間らしく暮らせる街をめざします - 市民みんなの知恵とカを集めてつくります
住民投票条例制度を制定します
市政への市民の参画をすすめます
この5つの柱の他にも、岸さんのお考えが記されていますので、『「幸せ度No.1のよこすか」をみんなでつくる会』のホームページもぜひご覧下さいね。
岸さんからは「想いが同じであればぜひ応援を」というお話をいただきました。
市長選挙、まだまだ先のことだと思っていたのですが、もうあと2ヶ月しか無いのですね...。
立候補予定者全員にお会いしてからフジノは決めます
これまで過去2回の市長選挙では、フジノは必ず全ての立候補予定者の方にお会いして、必ず全ての方からお話を伺ってきました。
そして、「この人に市長にぜひなってほしいので応援しよう!」と決心した時には、必ずこのホームページや記者会見を開いて、フジノの決意をお伝えしてきました。
『政策』本位の市長選挙を実現することがフジノの目標です。
厳しいこのまちの現状を少しでも良い方向へと変えていく「ビジョン」を示すこと。
目の前の壮絶な財政危機、制度そのものが維持できなくなりつつある社会保障など、山積みの問題をどう乗り越えていくかの「具体的な政策」を示すこと。
この2つを基準に、じっくりとそれぞれの立候補予定者の方々にお話を伺いたいと思います。
●
岸さん、本日はありがとうございました!