全国から注目されている取り組みの成果を、市民のみなさまに実感してもらえるように/「在宅療養連携会議」(第4回)へ

在宅療養・地域包括ケアの実現に向けた、2013年度の取り組みの実績

今夜は、逸見のウェルシティにて『在宅療養連携会議』が開催されました。

5月7月10月に続いて、2013年度の第4回目です。

会場にて(フジノ、目をつむっています)

会場にて(フジノ、目をつむっています)


2013年度の最終回にあたるので、1年間の取り組みの『実績報告』が行なわれました。

2013年4月〜2014年1月末までに実施済

【市民向けの啓発】

【人材の育成】

  • 介護職の為の在宅療養セミナ一
  •  ケアマネージャー向け:3回
     ホームヘルパー向け:3回

【ネットワークづくり】

  • 多職種合同研修会

     ひとり暮らし高齢者の在宅療養をテーマに、25グループに分かれて、模擬カンファレンスを実施。

     参加者172名(居宅介護支援、訪問看護、訪問介護、病院、診療所、薬局、地域包括支援センター、搬送サービス、デイサービス、老健、特養、その他)。

【システムの構築】

  • 退院調整の為のチェックリスト(試行版)の活用
  • 市内4つのブロック拠点の設置
       

    1. 北:ヨゼフ病院
    2.  

    3. 中央:衣笠病院
    4.  

    5. 東:浦賀病院
    6.  

    7. 西南:市民病院

    20140218image

県から補助をもらって行なう事業が多いのですが、特に今年度は県の補助決定スケジュールが大幅に遅れてしまいました。

その為、2013年度の事業には、まだ取り組みが行なわれていない事業もあります。

3月いっぱいかけて、多くの事業が実施されます。

2014年2月〜3月末に実施予定

【市民向け】

  • 市民便利帳に「在宅医(在宅医療を実施している医療機関)」を掲載

【人材の育成】

  • 病院医療職の為の在宅医療セミナー

    市民病院・うわまち病院・共済病院の3ヶ所で在宅療養出前セミナーを実施予定

  • 医師の為の在宅医療セミナー
  • 在宅医療推進の為の地域における多職種連携研修会

残り1ヶ月半もしっかりと取り組みを進めて、2014年度につなげたいです。

横須賀は全国から注目されるようになりました

それにしても、本当に充実した1年間でした。

あまりにも濃い取り組みを立て続けに行なってきたので、もう5年くらい経ったような気持ちがしています。振り返ると「実際はまだ1年間しか経っていないのか」と我ながら驚きです。

横須賀では、この2年ほど、本当に全国に誇る取り組みが行なわれてきました。

これまでの横須賀市の取り組み(2013年10月・厚生労働省での人材育成研修資料より)

これまでの横須賀市の取り組み(2013年10月・厚生労働省での人材育成研修資料より)


実際、地域医療の分野からだけではなく、介護・福祉の分野から、さらには一般のマスメディアからも注目されるようになりました。

まさに横須賀の取り組みは、全国のモデルケースになりつつあります。

フジノが初めて問題意識をもって関わり始めた数年前には、全国を見ても、20年以上もの長年にわたる取り組みを実践してきた地域が数カ所あるだけでした。

そうした地域は、産業の転換によって早くから過疎と高齢化が一気に進んだり(尾道市など)、巨大なニュータウンでの団地の老朽化に直面していたり(千葉県柏市豊四季台・横浜市公田町団地など)、という地域特有の課題に早くから直面していました。

かたや横須賀市は、そうした課題を持つ地域とは異なります。

高齢化率が急激にアップしていることを除けば、むしろ、全国的に見て『よくあるふつうのまち』でした。

そういう『よくあるふつうのまち』は、2025年問題の深刻さにはまだ向き合わないところがほとんどです。

それにもかかわらず、横須賀は『在宅療養・地域包括ケア』の実現に向けて、この数年間で一気に取り組んできたのです。

だからこそ、厚生労働省をはじめ、全国から注目されているのだとフジノは自覚しています。

「横須賀のように取り組めば、なんとか2025年問題を乗り越えられるかもしれない」

「横須賀をお手本に頑張れば、地域包括ケアを自分たちのまちでも実現できるかもしれない」

と多くのまちが感じているのだと思います。

まだまだ頑張らねばいけないことがたくさんある

ただ、横須賀にもまだまだ足りないことがたくさんあります。

その1つが、『見守りなどのサービス付きの高齢者向けの住まいが足りていないこと』です。

もう1つが、『横須賀の取り組みのすごさが、市民のみなさまには全く行き届いていないこと』です。

いくら全国から注目されている取り組みであっても、それは医療・介護・福祉の専門家と政治・行政の世界のお話なのです。

このまちに暮らしているほとんどのみなさまに、その成果がこころの奥までは全く届いていないと感じています。

生きること・老いていくこと・死ぬことへの想い、病気や障がいに対する感じ方、在宅での療養・在宅での看取りなど、市民のみなさまの想いにまでは、届いていません。

政策としてこのまちが進むべき方向は、正しいです。

次は、その政策の成果を、市民のみなさまのこころにまでしっかりと浸透していくことを目指すべきです。

つまり、実感してもらえるように取り組みを進めていくのです。

まだまだ頑張らなければいけない。

医療・介護・福祉・政治・行政のみなさん、これからも一緒に取り組みを進めていきましょうね。

ここまではバッチリです。

ここから先も、頑張っていきましょうね。

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