横須賀市のコロナ陽性率は約2.7%。PCR検査総数は2110人、帰国者・接触者相談センターへの相談件数は7461件(6月2日現在)/横須賀市の新型コロナウイルス感染症対策

データの公表方法を変更、新たにPCR検査の累計件数が発表されました

かねてから市民のみなさまから要望がとても多かった、横須賀市のPCR検査総数がようやく公表されました。

横須賀市のPCR検査総数(2020年6月2日現在)

横須賀市のPCR検査総数(2020年6月2日現在)

横須賀市のPCR検査総数:累計検査人数2,110人(2020年6月2日時点)

これまでは横須賀市ホームページのトップページに画像で貼り付けられていました。総数も公表されていませんでした。

今後は、感染が判明した方についてお知らせしているコーナーの最下段に、このグラフと総数が更新されていきます。



横須賀市の新型コロナウイルス感染症の「陽性率」は?

市民の多くの方々がPCR検査総数の公表を求めていた理由の1つが『陽性率』を知りたかったからです。

(あとは「検査数を意図的に減らしていないか」といったご意見もありました)

本来、陽性率の算出方法は厳密でなければなりません。

フジノは担当部長・担当課長とも4月末から議論してきましたが、残念ながらそもそも国に統一した見解がありません。

この点は繰り返しツイッターなどではお伝えしてまいりました。

こちらの『アピタル』の記事がとても分かりやすく説明してくれているのでぜひご参照下さい。

『アピタル』2020年5月24日より引用)

陽性率は、全国的に統一された計算法が存在しない。

感染の有無を調べるPCR検査を受けた人に占める陽性者の割合だが、地域によって民間による検査件数を含めなかったり、同じ人が複数回検査した際の扱いが違ったりしている。

政府の専門家会議も問題視。統一を求める声があがっている。

陽性率は感染状況を把握する上での重要な指標と位置付けられているが、計算法に違いがある。主に①民間病院などによる検査を集計に含むかどうか②退院時の陰性確認検査などを含むかどうか――の2点だ。

(以下省略)

それでもあえて概算するならば

  • 陽性率=感染者数÷PCR検査数×100

となります。

横須賀市の感染者数(2020年6月2日現在)

横須賀市の感染者数(2020年6月2日現在)

横須賀市の感染が判明した方の総数56人(2020年6月2日現在)

56人÷2110人×100=2.7%

つまり、横須賀市の陽性率は2.7%となります。

ただし、あくまでも「およそ」であることにご注意下さい。

横須賀市の陽性率は全国と比べるとどうなのか?

厚生労働省「新型コロナウイルス陽性者数(チャーター便帰国者を除く)とPCR検査(2020年5月5日現在)」

厚生労働省「新型コロナウイルス陽性者数(チャーター便帰国者を除く)とPCR検査(2020年5月5日現在)」


古いデータでごめんなさい。

それでも全国の中で横須賀市が突出している訳では無いことがお分かりいただけるかと思います。



帰国者・接触者相談センターへの相談件数も公表されました

全国で大きな問題となっていた2つの問題があります。

  • 電話をしても電話をしても帰国者・接触者相談センター(保健所)につながらない

  • 帰国者・接触者相談センターに電話してもPCR検査をしてもらえない

けれども横須賀市の場合は、どちらの問題とも無縁でした。

たくさんの幸運とたくさんの方々のご尽力のおかげです。

まず横須賀市は保健所を自前で持っていたこと、そして保健師魂を持つ部局を超えた保健師のみなさんが総力を挙げて帰国者・接触者相談センターを担当してくれたことです。

つながりにくい時もあったという報告もいくつかは受けましたが、保健師のみなさんが全力を尽くして電話を取り続けてくれました。

そして、センターが検査のバリアになるようなことはなく、感染が疑われる時は積極的に帰国者・接触者外来へ紹介を行なってきました。

横須賀市の帰国者・接触者相談センターへの相談件数(2020年6月2日現在)

横須賀市の帰国者・接触者相談センターへの相談件数(2020年6月2日現在)

横須賀市の帰国者・接触者相談センターへの相談件数:累計7461件(2020年6月2日現在)

もう1つの幸運は、横須賀市が『健康安全科学センター』(地方衛生研究所)を自前で持っていたことです。

そして、PCR検査を1日最大60件行なうことができる人材と機器があったことです。

PCR検査は難易度が高く、単に機器が揃っていても専門的な人材が居なければ実現できません。

さらに、全国に大きく報じられたように、横須賀市医師会のご協力を得て『横須賀PCRセンター』を設置することで検査数の増加とスピードアップが加速しました。

『帰国者・接触者外来』を受診した方の総数も分かれば、センターからの『紹介率』も算出できたのですが、残念です。

早くPCR検査の総数を公表してほしいというお声をずっと頂いていました。

フジノも担当部課長も早い時期からその必要性を強く理解していたのですが、やはり公表方法で迷ったのは国の統一基準が無かったことでした。

そのおかげで市民の方々に「秘密にするのは何故か」「公表できないのは検査を少なくしていることがバレるからじゃないのか」と不要なご心配をおかけしてしまいました。

大変遅くなりましたが、公表に至りました。

本当にお待たせしてしまい、申し訳ございませんでした。



5月22日に「抗原検査」で「陽性」と診断・発表されたうわまち病院勤務の看護師が翌23日に「PCR検査」で「陰性」と診断された背景を説明します/横須賀市の新型コロナウイルス感染症対策

(今日のブログ記事は横須賀市の公式見解でもうわまち病院の公式見解でもありません。藤野英明個人の責任で記しています)

5月22日にうわまち病院勤務の看護師が「抗原検査」で「陽性」と診断・発表されました

5月22日付けで、横須賀市立うわまち病院に勤務する看護師が『抗原検査』の結果、『陽性』と診断されました。

うわまち病院は5月22日に陽性と発表しました

うわまち病院は5月22日に陽性と発表しました


うわまち病院は公式サイトで発表しました。

横須賀市が5月22日に陽性と発表しました

横須賀市が5月22日に陽性と発表しました


発生届を受けた横須賀市も『陽性』と発表しました。

繰り返しになりますが、この方は微熱があったことを受けて『抗原検査』を受けて『陽性』と診断されました。



しかし翌23日うわまち病院から「PCR検査」の結果「陰性」だったと発表されました

しかし事態は急転します。

翌23日、うわまち病院から公式に以下の発表がなされました。

うわまち病院のプレスリリースより

うわまち病院のプレスリリースより


『PCR検査』を行なった結果、当該看護師の方をはじめ、濃厚接触者として検査を受けた17名全員が『陰性』と診断されたのです。

昨日と全く逆の結果が出てしまいました。

これを受けて、多くの市民の方(特にうわまち病院に通院・入院している方とそのご家族)からたくさんのお叱りを頂きました。

みなさま、院内感染のリスクを恐れたのです。

通院しておられる方も入院しておられる方もみなさまとても不安だったと思います。

また、いったん『陽性』と診断されて公表までされた看護師の方のお気持ちを想って「横須賀市は謝罪して名誉回復をせよ」という厳しいお言葉もフジノは頂きました。

そこで、何故このような事態が起こったのかをフジノなりにご説明したいと思います。



簡単でスピーディーに結果が出る「抗原検査」ですがデメリットもあります

市民のみなさまは『PCR検査』の結果が出るまでに数時間かかることをご存知だと思います。

他のまちで検査件数が増えない理由に高度なPCR検査に充てられる人材が足りないということが挙げられます。

その一方で、『抗原検査』には特別な検査機器が必要ありません。

さらに約30分と短時間で結果が出ることから「早く利用を認めてほしい」という声が出ていました。

抗原検査キット「エスプライン SARS-CoV-2」(富士レビオ)

抗原検査キット「エスプライン SARS-CoV-2」(富士レビオ)


そこでアメリカでは5月10日から新型コロナウイルス感染症に対して『抗原検査』を導入しました。

日本も、厚生労働省が5月13日に『ガイドライン』を公表し、同日から『抗原検査』を導入しました。

ところで、市民のみなさまの多くが『抗原検査』を受けたことがあるはずなのです。

実は、インフルエンザの陽性・陰性を検査するのに使われているのが『抗原検査』なのです。

ただ、インフルエンザウイルスの検査はかなりの確率で『偽陰性』や『偽陽性』が出てしまいます。

つまり、感染していないのに『陽性』と結果が出たり、感染しているのに『陰性』と結果が出てしまうのです。

その為、導入前から「新型コロナウイルス感染症でも『抗原検査』は『PCR検査』と比べて正確性はかなり劣るはずだ」との指摘がありました。

そもそも検査の種類ごとにそれぞれにメリットとデメリットがあるのです。

『PCR検査』が優れていて『抗原検査』が劣っている、ということではそもそもありません。



厚生労働省「ガイドライン」に基づき、発生届の受理と発表がなされました

5月13日付けで厚生労働省が正式発表した『SARS-CoV-2抗原検出用キットの活用に関するガイドライン』です。

実物を画像で貼り付けます。

SARS-CoV-2抗原検出用キットの活用に関するガイドライン
SARS-Cov-2抗原検出用キットの活用に関するガイドライン
SARS-CoV-2抗原検出用キットの活用に関するガイドライン

フジノが黄色の蛍光ペンを引いた通りで、厚生労働省は

「(抗原検査の)本キットで陽性となった場合は確定診断とすることができる」

「新型コロナウイルス感染症は、感染症法において『指定感染症』として定められており、本キットにより新型コロナウイルス感染症患者と診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届ける必要がある」

と明記しています。

うわまち病院では患者さんの対応にあたっている看護師の方が微熱などの症状を示していたことから『抗原検査』を行ないました。

『抗原検査』が『陽性』と結果を示した為、厚生労働省『ガイドライン』に従って『確定診断』と判断し、感染症法に基づいて保健所に届出をしました。

法定の手続きに基づいて保健所は届出を受理しました。

そして、公表するに至ったという訳です。

これが5月22日までの経緯です。



「ガイドライン」でも「抗原検査」と「PCR検査」の併用を強調しています

厚生労働省の『ガイドライン』においても『抗原検査』の限界を指摘しています。

上に記した通り、『PCR検査』よりも正確性は劣る為、『PCR検査』を補う検査という位置付けになります。

その為、「当面は、『PCR検査』と『抗原検査』を併用して使用」と明記しています。

うわまち病院もこの『ガイドライン』に沿って『PCR検査』を同時に実施したと思われます。

ただ、『PCR検査』の結果が出るには数時間を要します(検査した時間帯によっては結果は翌日になります)。

そして5月23日、『PCR検査』の結果が判明した為に『陰性』と発表した、というのが経緯となります。

これが全ての経緯になります。



この問題を今後起こさない為にはどうすべきなのか

現在、うわまち病院と横須賀市保健所の間で協議が行なわれており、明日5月25日には対応が決まり発表されることになると思います。

改めて、国の『ガイドライン』に対してもとても重大な問題提起がなされたと受け止めています。

『抗原検査』が『PCR検査』の補助的な位置づけならば、『抗原検査』の結果だけで『確定診断』とせよ、という『ガイドライン』には矛盾があります。

市民の方からご指摘いただいたように、陽性だと言われて公表までされた看護師の方の心身のダメージは計り知れないものがあると思います。

今後ご本人に寄り添ってそのダメージの回復の為に横須賀市もうわまち病院も心を砕かねばならないと思います。

また、院内感染のご不安を抱かれた、うわまち病院に通院・入院しておられるご本人・ご家族に丁寧にご説明していく必要があります。

とはいうものの、法的には横須賀市保健所にもうわまち病院にも対応の間違いは何もありません。

フジノとしては、改めて『ガイドライン』の記述(確定診断とする)を変更すべきではないかと思います。

市民のみなさまにおかれましては、何故、診断が昨日と今日で変わったのかについての背景をぜひ知っていただきたいと願っております。



後日追記:5月25日に横須賀市が以下の発表を行ないました

翌25日に、横須賀市HPにて公式に以下の発表が行なわれました。

正式に「陰性」がアナウンスされました

正式に「陰性」がアナウンスされました


正式に『陰性』がアナウンスされました。

そっけない文章に「あんまりじゃないか」とお感じになれる方もいらっしゃるかもしれません。

けれども、法的には横須賀市保健所にもうわまち病院にも問題はありませんので、現時点では事実をご報告するのみにとどまりました。

これからどのような対応を取っていくべきかについては、保健所内でも議論が続けられています。



新型コロナウイルス感染症対策として「帰国者・接触者相談センター」と市内2ヶ所に「帰国者・接触者外来」を開設します/感染症対策委員会(その2)

前の記事から続いています)

「帰国者・接触者相談センター」の設置

今夜の『感染症対策委員会』でのメインテーマは、横須賀市による新たな取り組みについてです。

横須賀市感染症対策委員会・プログラム

横須賀市感染症対策委員会・プログラム


特に、『帰国者・接触者外来』と『帰国者・接触者相談センター』の設置についてです。

これらの名前は市民のみなさまにはなじみがないかと思いますが、新型インフルエンザ等の感染症が流行した場合に必ず設置されます。

設置目的は大きく2つあります。

第1の目的は、地域の医療崩壊を防ぐ為です。

感染の可能性が高い方がふつうに市内の内科や耳鼻咽喉科などの診療所やクリニックを受診してしまうと、その診療所やクリニックの医師・看護師・関係者が感染してしまう恐れがあります。

医療関係者が感染してしまった時(または感染の恐れがあると判断される時)には、他の患者さんにも感染が拡がる恐れがあることから、その診療所やクリニックを閉じねばならなくなってしまいます。

すると、他の患者さんの診察ができなくなってしまいます。

もともと医療資源(人材も病院もベッドも)が豊富な訳ではない日本では、地域の医療崩壊が起こる可能性があります。

そこで、感染の疑いのある方にはいきなり地域の医療機関を受診するのではなくて、必ず『帰国者・接触者相談センター』にお電話をしていただくのです。

第2の目的は、新型感染症の治療に専念できるようにする為です。

まず『帰国者・接触者相談センター』が全てのご相談を受けることで、(この後に記しますが)『帰国者・接触者外来』での受診可能な時間帯を一元的に管理します。

新型コロナウイルス感染疑い患者に関する対応について(案)

新型コロナウイルス感染疑い患者に関する対応について(案)


これによって、受診をする方は待ち時間なく外来での診察を受けられるようになります。感染症の苦しみの中で外来で長時間待たねばならない事態を避けることができます。

同時に、診察にあたる医療関係者の方々も感染防護の体制をしっかりと整えることができるようになります。

新型の感染症の場合には、他の診療科を受診する患者さんと接触しないように入り口も別に設置します。建物を分けることもあります。

医師や看護師や検査技師の方々は、感染を避ける為に防護服や密閉性の高いマスクを着用して診察などを行なう必要があります。

こうした装備を市内の一般の診療所やクリニックが準備するのは難しいので、特別に『帰国者・接触者外来』を新たに設けることで新型感染症の治療に専念することができるようになるのです。

実は、すでに市民の方から地域の病院に

「自分は昨年末から中国湖北省に仕事で出張していた。熱が続いているので新型感染症かもしれないので診てほしい」

といった方々が訪れていると医療関係者から報告がありました。

今回のセンター設置を受けて、これから市民のみなさまにはまず必ず『帰国者・接触者相談センター』にご相談いただくことになります。

これから横須賀市と横須賀市医師会の様々な広報によって、この流れを市民のみなさまにお願いすることになります。どうかご協力をお願いいたします。



「帰国者・接触者外来」2ヶ所の新設

新型感染症に感染した可能性のある方は、これからは専門の外来である『帰国者・接触者外来』を受診していただくことになります。

厚生労働省から2次医療圏ごとに1ヶ所設置することとされているのですが、横須賀市は市内2ヶ所に設置する準備を進めていることを発表しました。

これは他都市と比べてかなり手厚い体制になるといえるでしょう。

設置は地域の医師会のご協力が無ければ不可能ですが、横須賀市医師会のご協力のおかげです。市議としてフジノは大変ありがたく感謝しています。

ちなみに、三浦半島全体は『横須賀・三浦2次保健医療圏』という圏域に属しているのですが、『帰国者・接触者外来』を合計3ヶ所設置する予定で、もう1ヶ所は鎌倉市内の予定です。

今回の新型コロナウイルス感染症に限らず、『帰国者・接触者外来』を新設する医療機関名は公表しないことになっています。

これは、過去の経緯からも、感染の疑いのある方だけでなく、センターの相談も事前の予約も無いまま感染の可能性の低い方まで一斉に『帰国者・接触者外来』に殺到してしまうと、感染が拡大してしまうからです。

感染の可能性の低い方まで殺到してしまうと、本当にハイリスクな方々の診察・治療まで後回しになってしまいます。

いつかは受診した方々がSNSなどで発信してしまうでしょうから、どこの医療機関なのかはいずれ知られてしまうのは避けられないとは思います。

けれどもフジノからは絶対に医療機関名は申し上げられません。

どうかご理解いただけますようお願いいたします。



検査体制・救急搬送体制

今夜の委員会には、健康安全科学センターと消防局救急課も参加し、改めて横須賀市の体制について報告がありました。

歴史的な経緯から、横須賀市には保健所が設置されています。

横須賀市に暮らすみなさまにとっては当たり前に感じられると思うのですが、実は全てのまちに保健所がある訳ではありません。

新型感染症の対策を積極的に進める上で、保健所を自前で持っていることは本当にありがたいです。

さらに横須賀市には『健康安全科学センター』健康安全科学センターも設置されています。

横須賀市は独自の名前をつけていますが、全国に約80ヶ所しか設置されていない、いわゆる『地方衛生研究所』にあたります。

『健康安全科学センター』では、高病原性鳥インフルエンザなどの新型感染症に対応すべく、微生物安全実験室、高精度の検査を行なうクリーンルーム、電子顕微鏡、誘導結合プラズマ質量分析計などの最新機器を導入しています。

新型感染症の場合にはPCR法という検査方法が用いられることが多いのですが、1日に48件を検査できる体制が整っています。

今後検査が必要な場合には、『帰国者・接触者外来』で検体を採取して、その検体は『健康安全科学センター』に運ばれて検査を行ない、陽性か陰性かの判定が行なわれることになります。

消防局からも報告がありました。

新型感染症の疑いのある方を搬送することになる救急隊員のみなさんが、搬送の際に感染してしまうことがあると、救急医療体制が崩壊してしまいます。

救急医療体制が崩壊してしまえば、同時に災害などが発生してもケガも急病も助けられなくなってしまいます。

そこで改めて搬送の際の装備についての報告があり、N95などの特別なマスクやPPEといった防護服の配備がなされており、感染の疑いのある方を搬送しても救急隊員が感染しないように対策を取っているとの説明がありました。



今後の動向にどうかご注意ください

『感染症対策委員会』には、地元の記者クラブからは誰も取材に来ませんでした。

唯一、フリーライターの方1名が来てくれました(フジノが事前に「委員会が開催されますので関心があればぜひいらして下さい」とお声がけをしました)。

フジノとしては記者席だけでなく傍聴席も満席になると思っていたのですが、このゼロという状況が今の世間の関心度なのかもしれません。

けれども、どうか今後の動向にはご注意いただきたいのです。

前回の新型インフルエンザはたまたま短期間で終息に至りました。

でもこれはたまたまラッキーが重なった結果に過ぎません。

新たな感染症はどれほどの死亡率なのかも分かりません。

100年前に流行したスペインインフルエンザ(スペイン風邪という名前で知られています)は、乳幼児・高齢者ではなく、全世代で健康で体力のある若者が最もたくさん亡くなる感染症でした。

何が起こるか、今は誰にも分かりません。専門家にも分かりません。

今回もたまたまラッキーが重なれば、横須賀市民には感染する方が誰も出ないかもしれません。

けれども市民の半数が感染するような事態が起こっても決しておかしくはありません。

何故なら「それが新型の感染症だから」です。

誰の体にも免疫がなくて、世界のどこにもワクチンも治療薬も存在していないからです。

脅かしているのではなくて、不安を煽っているのでもなくて、どうか今後の動きにご注意いただきたいのです。

フジノも全力で情報発信をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。



新型コロナウイルス感染症への対策を議論する為に6年ぶりに「感染症対策委員会」を開催しました/感染症対策委員会(その1)

6年ぶりに「横須賀市感染症対策委員会」が招集されました

今夜は『横須賀市感染症対策委員会』が招集されました。

横須賀市感染症対策委員会へ

横須賀市感染症対策委員会へ


『横須賀市感染症対策委員会』は、市長の諮問に応じて外部の有識者(ほぼ医療関係者です・*1)に横須賀市の予防対策をはじめ感染症に関する事柄について議論していただく組織です。

「年~回開催する」と定められた常設の会議ではなくて、新型インフルエンザやデング熱のように、新たな感染症が日本を襲った場合に招集されて開かれます。

フジノは過去の委員会に立ち会ってきましたが、最後の開催は6年前でした。

こうして6年ぶりに招集されたことに、フジノは「さらに緊張感をもって新型コロナウイルス感染症対策に臨まねば」という気持ちが強くなりました。

(*1)委員9名のリスト
横須賀市医師会4名(会長・副会長・理事)、横須賀泌尿器科医会(会長)、横須賀共済病院呼吸器内科部長、横須賀市立市民病院診療部長、横須賀市立うわまち病院副病院長、横須賀市教育委員会事務局学校教育部長



日本でも新型コロナウイルス感染症への強い警戒が必要です

市民のみなさまにとって、今回の新型コロナウイルス感染症は『おととい横浜港に到着したダイヤモンド・プリンセス号での集団感染のお話』として受け止められているかもしれません。

けれども、残念ながら決して『ダイヤモンド・プリンセス号だけのお話』ではとどまらないだろう、とフジノは予想しています。

ダイヤモンド・プリンセス号とは関係なく、すでに今年1月に日本人で最初の感染が確認されているからです。しかも国内初の陽性が確認された方は神奈川県民でした。

昨年2019年末に中国の湖北省で最初に発生が報告された新型コロナウイルス感染症に対して、WHO(世界保健機関)は、すでに今年1月31日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)である」と宣言しました。

世界のいくつもの国々で感染症の患者さんが増え続けています。感染者数は12万人、死者数は4600人にのぼっています。

現代社会では世界中を誰もが自由に移動することができます。その為、ある国で新しい感染症が発生したら、確実に世界中に数週間のうちに蔓延していきます。

その為、ある国だけが免れられるということはありえないのです。

『パンデミック』(世界的大流行)という言葉がありますが、新型コロナウイルス感染症もいつ『パンデミック』と宣言されても全くおかしくないとフジノは考えています。

日本も、もちろん横須賀市も、『パンデミック』に備えて対策を取っていかねばなりません。




次の記事へ続きます)