横須賀市の性的マイノリティ支援のこれまでの取り組み

(2015年3月1日更新)

横須賀市の性的マイノリティ支援のこれまでの取り組み

横須賀市が行なってきた様々な取り組みを、時系列で紹介していきます。

2007年
2月19日市政施行100周年の節目に『横須賀市人権都市宣言』を発表
2008年
10月29日講演『「ちがい」を「個性」に〜性同一性障害への理解を〜』講師:教育委員会学校教育課職員、参加者78名(教員)
11月4日講演会『性同一性障害を知っていますか?』講師:虎井まさ衛さん、参加者32名


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11月27日性的マイノリティ当事者の方々との懇談会、出席者:教育長・生涯学習部長・生涯学習課長・人権男女共同参画課長

2009年
2月9日行政計画と同じ位置づけの『横須賀市人権施策推進指針』が新たに策定され、『性的マイノリティ』も人権課題として位置づけられた。
6月19日「子どもと人権」講座『思春期の子どもと向き合う ~性同一性障害を通じて考える~』参加者30名

2010年
9月保健所健康づくり課感染症担当による調査「教育現場での性的指向に関する相談の現状についてのアンケート」、市内学校の養護教諭・保健体育・児童生徒指導等の教職員(91ヶ所)

2011年
4月1日県教育委員会からDVD『10分で分かる!思春期の恋バナ~クラスに1人はいるかもしれない セクシャルマイノリティ~』(SHIP作成)を市内中学校・高校へ配布

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2011年度厚生労働省エイズ対策推進事業『性的指向や性同一性障害に関するアンケート』に市内中学校・高等学校の教職員が協力
12月7日横須賀市HP『くらしの人権相談』コーナーにて、NPO法人SHIPを紹介

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2012年
2月8日「性的マイノリティ支援に関する研修会」の開催、講師:NPO法人SHIP代表星野慎二さん他、参加者28名

5月15・30日教育委員会の初任者研修講座・人権教育担当研修で『性同一性障害』を扱った

2012年度厚生労働省エイズ動向委員会委員:宝塚大学看護学部准教授 日高庸晴氏による教職員向け研修会(演題:「教育現場でのセクシュアリティ」)を実施

2012年度平成24年度人権施策推進会議のテーマとして『性的マイノリティの人権』について議論 (平成25年横須賀市議会第1回定例会へ報告)

10月31日NPO法人SHIP主催『神奈川県性的マイノリティ人権・教育推進連絡会』に出席。出席者:市民部人権・男女共同参画課、保健所健康づくり課、教育委員会教育指導課

12月3日市内中学校へ『NPO法人SHIP』のリーフレット配布

12月11日教育委員会人権教育担当者向け研修会、講師:宝塚大学看護学部・日高庸晴さん、参加者76名(幼小中高校人権担当他)

12月20日市民向け人権セミナーの開催、講師:『NPO法人SHIP』代表・星野慎二さん、参加者:28名

2013年
1月9日性的マイノリティ関係課長会議の開催

1月31日教育長とNPO法人SHIP代表・星野慎二さんとの面会・意見交換

2月4日『性的マイノリティ支援に関する研修会』の開催、講師:『NPO法人SHIP』代表・星野慎二さん

2月6日市長と性的マイノリティ当事者の意見交換の開催


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2月20日横須賀市HPにおける性的マイノリティ相談窓口の拡充(こども育成部・保健所を追加)


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性的マイノリティに関する相談窓口の紹介

性的マイノリティに関する相談窓口の紹介



5月30日当事者・支援者と性的マイノリティ関係課長会議メンバーによる『性的マイノリティに関する意見交換会』を開催

6月14日『性的マイノリティ関係課長会議』を開催

9月4日NPO法人SHIP発行の機関誌『Presence Letter2013』を市立小中高の全教職員2000名へ配布

9月11日横須賀市HPに『性的マイノリティ』コーナーを開設

9月13日『性的マイノリティ関係課長会議』を開催

9月16日NPO法人SHIP主催のシンポジウムにて、人権・男女共同参画課長がパネリストとして参加

人権・男女共同参画課長がパネリストとして出席

人権・男女共同参画課長がパネリストとして出席



9月19日人権・男女共同参画課、健康づくり課、教育指導課が『NPO法人SHIP』主催の会議に出席

10月21日宝塚看護大学日高庸晴准教授と意見交換会、参加者:教育長・学校教育部長・性的マイノリティ関係課長会議メンバー

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10月29日小学校校長会に人権・男女共同参画課が出席し、横須賀市の相談窓口と『NPO法人SHIP』のリーフレットを紹介

11月19日教育委員会の教育指導課が、エイズ対策研究事業作成パンフレットを市内中学校・高校・特別支援学校の教職員へ配布

12月5日〜2014年2月28日NPO法人SHIP作成のポスターを市民相談室前ほかに掲示

ポスター掲示の様子

ポスター掲示の様子

ポスター:「好き」にはいろいろな形があります

ポスター:「好き」にはいろいろな形があります



12月10日教育委員会の教育指導課の主催により、学生団体『Re:Bit』が講師となり、相談員・教職員向け研修会を開催(参加者108名)。詳しくはこちらをご覧下さいね。

横須賀市HPより

横須賀市HPより



2014年
2月7日相談業務に従事する市職員等向け研修会『性的マイノリティの方への相談時の対応について』を開催、講師:長野香さん(NPO法人SHIPカウンセラー、臨床心理士)、参加者25名


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横須賀市HPより

横須賀市HPより



2月10日〜14日市役所にてパネル展示『多様な性、知っていますか?』開催


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2月7日〜28日南図書館にて性的マイノリティ関係図書の特設コーナーを設置

プレスリリースより

プレスリリースより


展示の様子

展示の様子



2月12日『性的マイノリティ関係課長会議』を開催

6月29日『Cafe SHIP ポートよこすか(性的マイノリティの交流会)』の開催をスタート

10月28日月刊『潮』2014年11月号に横須賀市の取り組みが紹介されました(詳しくはこちらをご覧下さいね)

11月28日横須賀市HPの『性的マイノリティ』コーナーに、新たに基礎知識を紹介するコーナーを加えました。

新たに加わった「性的マイノリティって知っている?」のページ

新たに加わった「性的マイノリティって知っている?」のページ


『性的マイノリティ/LGBTってなに?』『性的マイノリティの人はどのくらいいるの?』『同性愛と性同一性障害って同じなの?』『性的マイノリティの人はどんなことがストレスに感じているの?』『レインボーフラッグってなに?』などが記されています。

レインボー・フラッグについてもきちんと説明してあります

レインボー・フラッグについてもきちんと説明してあります



11月28日横須賀市HPの『性的マイノリティ』コーナーの関連リンクに、新たに『NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会』が掲載されました。

「LGBTの家族と友人をつなぐ会」が紹介されました

「LGBTの家族と友人をつなぐ会」が紹介されました



2015年
2月2日〜6日横須賀市役所で『パネル展示』を開催しました。

前年度と同じく、横須賀市役所1階の展示スペースにおいて、性的マイノリティへの偏見や差別の解消のために、当事者とその家族や友人からのメッセージや、NPO法人SHIP提供の啓発ポスターをパネル展示しました (パネル制作:「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」)。

2月3日横須賀市が『性的マイノリティに関する課長職研修会』を開催しました(詳しい内容はこちらをご覧下さい)。

各部等の課長職(課長補佐を除く)31人を対象にした研修を開催しました。講師は、星野慎二さん(NPO法人SHIP代表)です。

2月10日〜25日横須賀市立北図書館が『特設コーナーで性的マイノリティに関する図書を展示』を実施しました。関連書籍30冊を展示しました。





忙しくてブログには記せていないのですが、これだけが全てではありません。

ここに掲載した2015年までの取り組みで書き切れていない取り組みもあります。

さらに、2016年以降も取り組みは拡大・充実していっています。

横須賀市は全力で『性的な多様性』を保障する為の取り組みを進めています。



NPO法人SHIPが「横浜弁護士会・第19回人権賞」を贈呈されました!/横須賀市も祝電を送りました

横浜弁護士会人権賞の贈呈式が行なわれました

『よこすかひとり親サポーターズひまわり』による『ひとり親交流会』を途中で抜けだして、大急ぎで横浜・関内へ向かいました。

横浜市開港記念館

横浜市開港記念館


横浜市開港記念館が目的地です。

「人権シンポinかながわ2015」チラシより

「人権シンポinかながわ2015」チラシより


横浜弁護士会が主催する『人権賞贈呈式』に出席する為です。

横浜弁護士会人権賞贈呈式会場にて

横浜弁護士会人権賞贈呈式会場にて


横浜弁護士会の中に『人権救済基金運営委員会』という委員会があります。こちらが毎年、『横浜弁護士会人権賞』の贈呈を行なっています。

そもそもこの賞が設立されたのは、横浜市緑区で発生した米軍機墜落事故訴訟弁護団からの寄付をきっかけに、平成4年3月に『人権救済基金』を設立したことだそうです。

その使いみちの1つとして、人権擁護の分野で優れた活動をした個人・団体を表彰することによって、人権擁護の輪を広げ、人権のさらなる発展と定着に寄与したいと考えて、平成8年から『横浜弁護士会人権賞』をスタートしました。

今回で19回目となる歴史のある、素晴らしい賞です。

そして、横須賀市の性的マイノリティ支援に長年にわたってご協力頂いている『NPO法人SHIP』が栄えある受賞者に選ばれたのです!

第19回人権賞の受賞者選定の理由

  • NPO法人SHIP
    社会の偏見や差別により孤立しがちな性的マイノリティの人たちに 対し、コミュニティ・スペースの提供、カウンセリングその他の支 援事業を幅広く行い、教育機関等への啓発活動を行うなど、その人 権の擁護に多くの成果をあげてきた。

  • 一般社団法人インクルージョンネットよこはま
    貧困と格差が拡大した社会の中で、経済的困窮者や孤立の問題をかかえる若者など様々な生活困難者の自立等のため、多様な分野のNPOや専門家の連携の下で相談・支援等をする体制をつくり、全国的なモデルともなる実績をあげている。

大変な評価を『NPO法人SHIP』が受けたことに、わがことのようにフジノはうれしくなってしまいました。



歴代の受賞者は、フジノの尊敬する人や団体ばかり

今回、改めて過去の受賞者・受賞団体を振り返ってみました。

すると、フジノの尊敬する方々や団体ばかりでした!

これまでの受賞者は以下の通りです。

受賞者・受賞団体
18NPO法人神奈川労災職業病センター植田善嗣さん
17NPO法人多文化共生教育ネットワークかながわ客野美喜子さん
16カラカサン~移住女性のためのエンパワメントセンターNPO法人神奈川子ども未来ファンド
15NPO法人ジェントルハートプロジェクトNPO法人ウィメンズハウス・花みずき
14神奈川県医療生活協同組合 港町診療所NPO法人よこはまチャイルドライン
13NPO法人さなぎ達神奈川県消費生活相談員ネットワーク
12パレスチナのハート アートプロジェクト
11NPO法人在日外国人教育生活相談センター・信愛塾社会福祉法人礼拝会ミカエラ寮
10NPO法人子ども虐待ネグレクト防止ネットワークNPO法人多言語社会リソースかながわ(MICかながわ)
9水谷修さん在日高齢者交流クラブトラヂの会
8厚木基地爆音防止期成同盟菅原幸助さん
7広田和子さん
6福光洋一さんかながわ市民オンブズマン
5寿支援者交流会『がんばれっ!日本国憲法』上演実行委員会
4神奈川県インドシナ難民定住援助協会
3横浜ダルク・ケア・センター女性の家サーラー
2京浜協同劇団かながわ・女のスペースみずら
1故 深澤キク江さん

実際に、ご縁のある方もいらして、うれしい限りです。



贈呈式の様子をご紹介します

さて、受賞者の入場です!

やや緊張ぎみの星野代表

やや緊張ぎみの星野代表


改めて、選考委員長の河合幹雄さん(桐蔭横浜大学大学院法学研究科長・法学部長・教授)から発表と選考理由が述べられました。

河合幹夫選考委員長

河合幹夫選考委員長


横浜弁護士会会長の小野毅さんから表彰状・トロフィー・賞金の授与が行われました。

賞状の授与

賞状の授与


星野代表は、受賞後のスピーチにおいて『NPO法人SHIP』の活動スタートのきっかけをお話しして下さいました。

今から15年前、新木場でゲイ男性が頻繁に傷害事件にあったことに深くこころを痛めた星野代表。わが国では諸外国に比べてなかなか公にならないことですが、明らかにホモフォビアによる暴行事件だったのではないかとフジノは考えています。

2000年2月には、あるゲイ男性が殺害されてしまいました。その事件では、被害者であるにもかかわらず、ゲイであるということをおもしろおかしくメディアが報じたことに、星野代表はきちんとした啓発活動を行なっていかねばならないと決意して、活動をスタートしたそうです。

星野代表、おめでとうございます

星野代表、おめでとうございます


神奈川県教育委員会との共同事業を続けてきた『NPO法人SHIP』。

昨年度は年間40件の講演活動を学校で行ないました。

トロフィーの授与

トロフィーの授与


さらに、この数年間は横須賀市の様々な取り組みに大変なご協力を頂いています。

数年前から市職員らを対象にした研修の講師をお願いしているだけでなく、市長や教育長にもお会いしていただき政策にアドバイスを頂くなど、様々な形でご協力を頂いております。

全国でも初めての取り組みとなる性的マイノリティ当事者の方々と市役所関係部局の課長らとの定期的な意見交換の場である『性的マイノリティ関係課長会議との意見交換会』も、星野代表なくしては実現できませんでした。

さらに、フジノは10代のこどもたち(セクシャリティの悩みを抱えるこどもたちの自傷・自殺未遂はすさまじい割合で起こっています)を守ることが悲願なのですが、その対策として具体化したのが、2014年度から新たにスタートした10~20代の方々を対象に開催している『Cafe SHIPポートよこすか』です。これも『NPO法人SHIP』にお願いして実施しています。

自席に戻られた星野代表(もしや涙?ごめなさい、嘘です。メガネを外したところです)

自席に戻られた星野代表(もしや涙?ごめなさい、嘘です。メガネを外したところです)


今まさにわが国では、『性的な多様性』への理解が少しずつ進んできました。それはまさに、星野代表ら『NPO法人SHIP』をはじめとする先人のご尽力のおかげです。

受賞者スピーチに立つ星野代表

受賞者スピーチに立つ星野代表


わが国ではまだ、誰もが生きていく上で、そのままの自分らしくあることが当たり前の社会ではありません。

より良い社会へと変えていく為には、息の長い活動を絶え間なく続けていくことしかありません。

本日受賞した2団体もそうですが、多くの市民団体や市民の方々の活動のおかげで、少しずつ少しずつ世の中が変わっていっています。決してあきらめずに、もっともっと誰もが希望を感じられる社会を目指して、これからも進んでいかねばならないのだとフジノも決意しました。



ツイキャスによる録画中継をご覧ください

贈呈式の実際の様子をご覧いただけるように、録画をご紹介いたします。

三角マークを押すと再生できます。ぜひ2団体の受賞後のスピーチをご覧くださいね。



受賞後の控室にて

贈呈式が終わった後の控え室にお邪魔して、改めてお祝いの言葉をお伝えしました。

トロフィーを拝見させていただきました

トロフィーを拝見させていただきました


控室では、選考委員会のみなさまと受賞者の記念撮影が行なわれました。

選考委員会のみなさまと受賞者の記念撮影の様子

選考委員会のみなさまと受賞者の記念撮影の様子


「フジノさんもみなさんも入って入って!」

と何故か記念撮影にフジノまで入ってしまいました(苦笑)

なぜかフジノまで記念撮影にちゃっかり入っています(汗)

なぜかフジノまで記念撮影にちゃっかり入っています(汗)





横須賀市の人権・男女共同参画課から祝電!

そして、会場でも実際に読み上げられたのですが、横須賀市市民部人権・男女共同参画課から『NPO法人SHIP』の受賞に対して祝電が届けられました。

これはフジノも知らなかったので、本当に驚き、とてもうれしく感じました。

ナイス祝電、人権・男女共同参画課!

ナイス祝電、人権・男女共同参画課!


先日の『人権施策推進指針』の用語の改善への迅速な対応といい、この祝電(なんて粋な!)といい、フジノは人権・男女共同参画課をこころからパートナーとして信頼しています。

受賞に祝電に、こころから喜びを感じました

受賞に祝電に、こころから喜びを感じました


『NPO法人SHIP』の受賞という嬉しさに、さらに祝電で彩りを添えて下さった横須賀市の対応に、深く感謝しています。

星野慎二代表、そして『NPO法人SHIP』のみなさま、本日は本当におめでとうございます。

けれども、わが国におけるいわゆる『性的マイノリティ』とされる方々への理解と支援は、いまだ不十分です。

どうかこれからもこの国の性的な多様性が保障されるその日まで、一緒に頑張っていきましょうね!

これからもよろしくお願いします。



「同性婚」と横須賀市の対応についての質疑の詳細です/2014年6月議会・生活環境常任委員会

「同性婚」と横須賀市の対応についての質疑の詳細を報告します

先日記したとおり、生活環境常任委員会においてフジノはいくつもの提案や質問を行ないました。

「詳しくは後日お知らせします」と書きました。

今日は、実際に行われた質疑応答を掲載しますね。

フジノの質問

 
最後になりますが、『同性婚』と本市の対応について伺いたいと思います。
 
かねて、憲法では残念ながら『同性婚』は認められていないということで、僕は市議会では

「同性カップルが横須賀市に来れば、市長や横須賀市としては祝福するという取り組みをしてはいかがか」

という一般質問をかつて行ったことがあります。

そんな中、この6月になって、青森市で同性のカップルが青森市役所に婚姻届を提出した。

当然、青森市としては、憲法を根拠に受理をせずに、不受理証明書を発行したという動きがありました。

これは、この方たちが婚姻を認めてもらうことを目的として決して行ったのではなくて、国のあり方と、そして今人としてのあり方としての矛盾をあぶり出すために、それが目的で行なったことです。
 
これから各自治体で、こういう取り組みを性的マイノリティの方々はいろいろなところでやっていく、というようなお話も出ています。

僕は、横須賀市としてどういうふうに対応するかというのは、今からしっかり考えておくべきだと思うのです。
 
まず、窓口サービス課長に伺いたいのですが、現在『同性カップル』が婚姻届を出してきたならば、本市ではどんな対応をとるのでしょうか。

窓口サービス課長の答弁

 
『同性のカップル』については、婚姻の届けはできないと思います。

できる場合は家庭裁判所の手続を経て、性別を正式に法的な手続で変更した後に、家庭裁判所から通知があり、その後に婚姻届を提出されれば、それは受理することになると思います。

フジノの質問

  
青森市は憲法24条第1項に照らして、不受理だと、そして不受理証明書を出してくれと言われたので、不受理証明書を出したというふうな報道があるのですが、そうすると横須賀市の場合は、不受理にはしない。そもそも申請を受けない。そういう形をとるのでしょうか。

窓口サービス課長の答弁

婚姻の届け出の受理につきましては、法律に基づく、戸籍法に基づく受理になります。

したがいまして、全国一律の取り扱いになろうかと思いますので、『同性』の場合に婚姻届を受理するということは無い、と思います。

フジノの質問

  
そうすると、不受理という形になるのかなというふうに思うのですが、それは現行の憲法の中では、このようにならざるを得ないと思うのです。

ただ、そこから後の横須賀市としての対応をぜひ考えていただきたいというふうに思うのです。
 
他都市の当事者の方には

「横須賀市の取り組みを知ってうらやましい、横須賀市に住みたい」

と言って下さった方もいる。

「横須賀市は多様性を認めるまちなのだ」というまちでありたい。
 
そこで、ぜひ『性的マイノリティ関係課長会議』の事務局であり、筆頭でもある市民部に、ぜひそういったときには、横須賀市としてはどういった対応をとるのかというのを考えていただきたいと思います。
 
僕個人としては、過去に先ほど申し上げたような提案をしていますので、憲法で認める婚姻届の受理はできないけれども、婚姻法で認める婚姻届の受理はできないけれども、横須賀市としては祝福としますというような形で、何らかのお祝いカードを手渡す。

法律の結婚にはならないけれども、お祝いはしますというような形で祝福をすることができないか、そういうような提案を私はしたいと思うのですが、ぜひ『性的マイノリティ関係課長会議』の検討課題の1つに上げていただきたいというふうに思うのですが、いかがでしょうか。

人権・男女共同参画課長の答弁

 
大変難しい課題だなというふうに、今感じております。
 
と申しますのは、『同性パートナー』の方とのことだけを祝福するということは、逆に異性間のカップルというのですか、そういった方たちを祝福しないというようなことになり、どちらかだけを祝福するということが果たして本当にいいことなのかどうかというところが、今まだ少し自分の中でも整理ができていませんので、関係課長会議にかける云々の前に、私ども課の中での一つの課題として、受けとめさせていただくという形で、きょうのところは回答させていただきたいと思います。

フジノの質問

  
横須賀市としては、本当に岩盤を一つずつ切り崩してきたというか、ほかのまちが何もやってない中でも、全国的に何もない中から取り組んできた。
 
今回のことも、青森市はたまたまターゲットになってしまったので、不受理届を出すだけでおしまいという形になったと思うのですが、こういう動きは多分広まっていくのだと思うのです。

その時に「横須賀市なら、横須賀市では何ができるか」というのをぜひ検討の俎上に上げていただきたい。
 
考えているのだという姿勢を示すことだけでも、「横須賀市というのは、やはりダイバーシティのまちなのだ。多様性を尊重するまちなのだ」というのが伝わっていくと思うのですね。

ぜひ部内で、課内で検討していただけたらというふうに思います。

このテーマはものすごく大切です。

すでに諸外国では、大統領選挙の争点なるテーマです。

フジノは引き続き、現実的な成果を引き出せるように、そして誰もがありのままの自分で生きやすく暮らしていかれる社会の実現を目指して、努力していきます。

ぜひみなさまからもご意見をいただけるとありがたいです。



大雨の避難勧告のタイミング、自殺対策の再強化、同性カップルの婚姻届への横須賀の向き合い方/生活環境常任委員会としてのフジノの初質疑

11年間所属した「教育福祉常任委員会」から異動して、初めての本格的な質疑を行ないました

今日は『生活環境常任委員会』に出席しました。

生活環境常任委員会の「議事次第」より

生活環境常任委員会の「議事次第」より


この委員会はすでに何度か開催されているのですが、本格的な議論(議案・請願の審査、報告事項・所管事項への質疑)をするのは、今日が初めてです。

これまで11年間、フジノの主戦場はずっと『教育福祉常任委員会』(旧・民生常任委員会、旧・教育経済常任委員会)でした。

  • 政治家に転職した理由である、自殺対策・精神保健福祉・障がいに関する政策

  • 学生時代から専攻やボランティアとしてずっと取り組んできた、教育・こども家庭福祉などに関する政策

  • 自らの家族に降りかかったことをきっかけに全身全霊で取り組んできた、慢性期の医療・市民病院改革・高齢者福祉・地域包括ケアに関する政策

こうしたフジノが大切にしている政策のほぼ全てを扱うことができる委員会でした。

つまり、政治家としてのフジノの『存在理由』である政策を扱う部局がこの委員会ではほぼ網羅されていました。

とても恵まれていた仕事環境だったと思います。

例えて言えば、就職活動の結果『希望の職種』『希望の会社』に採用されて、さらに就職後に『希望の部署』に配属された、というような感覚です。

だから、フジノはいつも高いモチベーションで24時間寝食を忘れてフル稼働で働くことができたのだと思います。

しかし、12年目にして『異動』と相成った訳です。

フジノは会社員だった5年間で、4回もの異動を経験しています。

異動によるモチベーションの変化や新しい異動先のカルチャーへの順応など、気持ちの変化が起こることは体験しています。

でも、どの職場にも学ぶべきことはたくさんあったし、どこの部署でも最後には「まだここを離れたくない。やるべきことがたくさんあるのに」と感じるようになっていました。

だから、今回の生活環境常任委員会への異動に際しても

「教育福祉常任委員会を出たら、フジノは質問のレベルが下がった」

なんて、絶対に言われたくありません。

今まで行なってきたレベル以上の質疑を、生活環境常任委員会でも絶対に必ずやる。

そう固くこころに決めてきました。

こうして迎えたのが、今日の委員会でした。

委員会を終えてみて、自分自身では

「まだ知識量や情報量は全然ダメ。もっと学ばねばダメ。しかし、モチベーションは全く下がっていないで質疑に取り組めた」

と感じたのですが…。

果たして、いかがだったでしょうか?

傍聴して下さった方々・インターネット中継をご覧になった方々・質疑を受けた市職員の方々などのみなさま、生活環境常任委員会委員としてのフジノの質疑は、どうでしたか?

ぜひ感想をお聴かせ下さい。



所管事項として、フジノが今回行なった質疑は3つです

議案・請願・報告ともに、今回も大切なものがいろいろありました。これらは少しずつ報告していきたいと思います。

今日は『所管事項への質疑』について報告します。

これは、所管している部局(消防局・上下水道局・資源循環部・市民部・市民安全部)に対して、何を質疑しても良いというものです。

つまり、政治家個人個人の関心や大切にしている政策に沿って、質疑を行なうことができる重要なチャンスです。

その『所管事項への質疑』において、フジノは下の3つのテーマで質疑をしました。

1.避難勧告の発令の在り方と国への改善提案について

大雨の時、気象庁等が『土砂災害警戒情報』を発表したら地方自治体は『避難勧告』を出すべきだ、と内閣府が4月に指針を改定した。

しかし横須賀市は「この指針改定は現実的でない」との判断から、実際の大雨に際してもこの指針に基づいたタイミングでは『避難勧告等』を出していない。

  1. 現場の経験と勘に基づく横須賀市独自の『避難勧告』を出すタイミングがあるが、それを客観的な基準として明確化すべきではないか。

  2. そして、「これこそ現実的な基準である」と横須賀市の基準を示し、国に対して指針を再度改定するように求めるべきではないか。




2.前年比2倍に増加している横須賀市の自殺の犠牲者を減らす為の、自殺対策の再強化について

  1. 市民部窓口サービス課への提案
    →『死亡に伴う各種手続きの案内』に掲載している相談先の改訂、表現・内容のリニューアル

  2. 消防局消防・救急課への提案
    →自殺未遂による搬送をされた本人及びご家族、自殺による搬送と不搬送となった方のご遺族に対する相談先リーフレットの配布

  3. 消防局総務課への提案
    →消防団に対して5年間をかけて全団員にゲートキーパー養成研修を受けて頂く目的の明確化

  4. 市民部地域コミュニティ支援課への提案
    →地域運営協議会をはじめとする地域の自治組織の役員らを対象にしたゲートキーパー養成研修の実施

  5. 市民部人権・男女共同参画課への提案
    →性的マイノリティ当事者のご家族に対する相談機関の紹介や周知の徹底




3.「同性カップル」による婚姻届の申請が成された時の横須賀市の対応について

青森市において、『同性カップル』が婚姻届を出そうとしたものの青森市は憲法を理由に『不受理』とした。これは極めて重要な問題提起だと全ての自治体が受け止めねばならない。

わが国でもようやく多様な性の在り方への社会的な認知度が向上しつつあるが、同性婚は認めない現状がある。この現状に対する異議申立てとして、市役所に同性カップルが婚姻届を出すという取り組みは今後必ず全国的に起こっていくはずだ。

  1. そこで、「もし今日、『同性カップル』によって婚姻届が出されたら、横須賀市役所はどのような対応を取るべきなのか」という点について検討を始めるべきだ。

  2. また、フジノは昨年2013年予算議会において「法的な婚姻は認められなくとも、横須賀市役所を訪れた『同性カップル』に対してはシンボリックな意味で市長が『祝福』する取り組みをスタートすべきだ」と提案した


    現状では憲法や婚姻法による同性婚が認められなくとも、多様性を大切にするまちである横須賀市では市長の名のもとに婚姻を望む『同性カップル』に『祝福』をするという取り組みの実施を、『性的マイノリティ関係課長会議』での検討課題とすべきではないか。



以上3つのテーマについて質疑をしました。

具体的な質問と答弁の内容は、後日改めて掲載します。

ぜひみなさまの感想や意見をお願いします。



昨年に続いて「性的マイノリティに関する意見交換会」を開催/関係7課長と当事者・支援者が率直に語りあいました

今夜は、『性的マイノリティに関する意見交換会』が開催されました。

会場にて

会場にて


この『意見交換会』は、2012年度の『横須賀市人権施策推進会議』の場で提案されて、設置が実現したものです。

昨年2013年5月に初めて開催され、今日が第2回目の開催です。

意見交換会のプログラム

意見交換会のプログラム


2時間半にわたる意見交換は、本当に素晴らしいものでした。

最後に参加されたみなさまから感想をひとことずつ頂いたのですが、思わずフジノは涙が出そうになってしまいました。

お伝えしたいことはたくさんあるのですが、本当にすさまじく忙しくて…ごめんなさい。

詳しい内容は、明日に書きますね!

NPO法人SHIP代表の星野さん、カウンセラーの長野さん

NPO法人SHIP代表の星野さん、カウンセラーの長野さん

人権・男女共同参画課長のあいさつ

人権・男女共同参画課長のあいさつ

本当に様々な意見が出ました

参加者のみなさまから本当に様々な意見が出ました

星野さん

星野さん

教育委員会が「性的マイノリティに関する研修会」を開催!/幼小中高・学童保育等の担当者と市職員が対象

明日、研修会が行なわれます!

教育委員会から、全市議会議員向けに報告がなされ、プレスリリースも行なわれました。

ついに明日行なわれる早稲田大学公認団体『Re:Bit』のみなさんによる『性的マイノリティに関する研修会』のお知らせです!

性的マイノリティに関する研修ついて

このたび、横須賀市内の教育関係者を対象に性的マイノリティに関する研修を開催しますので、ご案内いたします。

  1. 日時・場所
    • 2013年12月10日(火)午後3時30分〜
    • 横須賀市役所正庁(本館5階)
  2. 対象
    横須賀市立幼稚園、小・中学校、高等学校、特別支援学校の人権教育担当者 横須賀市内私立幼稚園、横須賀市内保育園、学童保育所等の担当者 横須賀市役所性的マイノリティ関係課職員

  3. 講師
    早稲田大学公認学生団体「Re:Bit」

  4. 内容
    「多様なセクシュアリティの子どもと教育現場」

    • メンバーの学生時代の経験
    • 教育現場に求められること

  5. 経緯
    横須賀市教育委員会では、平成20年度以降、市民部人権・男女共同参画課と連携しながら、性的マイノリティに関する研修や当事者との懇談会等を実施して参りました。

    【2011年度】

    【2012年度】

    • 厚生労働省エイズ動向委員会委員:宝塚大学看護学部准教授 日高庸晴氏による教職員向け研修会(演題:「教育現場でのセクシュアリティ」)を実施
    • 市民向け人権セミナーを開催(講師:SHIP 代表 星野慎二氏)
    • 性的マイノリティ関係課長会議の開催

フジノは、教育委員会のみなさんが一生懸命この企画に取り組んで下さったことにこころから感謝しています。

実は、学生団体『Re:Bit』の存在は、昨年に教育委員会からフジノは教えて頂きました。

そして、今年4月28日に開催された『東京レインボープライド2013』を訪れて、『Re:Bit』の方々と初めてご挨拶させていただきました。

東京レインボープライド2013での「Re:Bit」のブース

東京レインボープライド2013での「Re:Bit」のブース


『LGBT成人式』などの活動は承知していたのですが、その他にも良い取り組みを多数行なっていらっしゃいます。

明日がとても楽しみです。

一人でも多くの方々が参加して下さることを願っています。

そして『Re:Bit』のみなさん創立4周年おめでとうございます!

明日はよろしくお願い致します!



教育長・学校教育部長・性的マイノリティ関係課長会議メンバーと意見交換/日高庸晴先生が横須賀来訪(その1)

日高庸晴先生が横須賀来訪、教育長らと意見交換

先日お知らせしたとおり、今日は、日高庸晴先生宝塚大学看護学部准教授)が横須賀市役所を訪れて下さいました。

横須賀市役所

横須賀市役所


横須賀市側の参加メンバーは次の通りです。

これだけの幹部メンバーが揃って2時間フルに意見交換に費やしているという事実こそ、横須賀市の本気度の現れなのだとフジノは感じています。

日高先生(右上)のお話に耳を傾ける教育長・性的マイノリティ関係課長会議メンバー

日高先生(右上)のお話に耳を傾ける教育長・学校教育部長、性的マイノリティ関係課長会議メンバー

厚生労働科学研究による3年間にわたる調査研究の結果を受けて、横須賀市が実効性ある取り組みを今後どのように進めていくべきかのご意見を頂きました。

日高康晴先生らによる「HIV感染予防対策の個別施策層を対象にしたインターネットによるモニタリング調査・認知行動理論による予防介入と多職種対人援助職による支援体制構築に関する研究」

日高康晴先生らによる「HIV感染予防対策の個別施策層を対象にしたインターネットによるモニタリング調査・認知行動理論による予防介入と多職種対人援助職による支援体制構築に関する研究」


日高先生によるこの研究結果は、後日インターネット上でご覧頂けるようになるそうです。

(その2へ続きます)

性的マイノリティに関する相談が少しずつ増えてきました/さらに取り組みを進めていきます

性的マイノリティに関する相談窓口への相談が増えてきました

今年2月20日の活動日記でお知らせしたとおり、横須賀市のホームページには『性的マイノリティに関する相談窓口』が掲載されています。

横須賀市HP「性的マイノリティに関する相談窓口」

横須賀市HP「性的マイノリティに関する相談窓口」


それから7ヶ月が経過しました。

相談が少しずつ増えてきたことが、9月議会での質疑を通して分かりました。

下はフジノが行なった質疑です。

2013年9月25日・教育福祉常任委員会
question続いて、保健所健康づくり課に『精神保健福祉相談』について伺います。

相談の件数といった『量的な面』ではなくて、相談の内容、『質的な側面』について伺いたいと思います。

「平成24年度はこういった内容が多かった」、あるいは「こういう新たな課題が見えてきた」というようなことがありますでしょうか。

傾向を教えて頂きたいと思います。

answer答弁者=保健所健康づくり課長
特段相談に当たって、何か傾向がということは特別なことは感じておりません。

ただ一方で性的マイノリテイの相談窓口なども開設するというようなこともありまして、そういった御相談をいただくことが出てまいりました。

question大変ありがたいことだと思います。

性的マイノリティ支援の取り組みをスタートして、相談窓口も知られるようになってきて、ありがたいなというふうに思います。



相談窓口が知られるようになることは、はじめの一歩の取り組みです。

もっともっと実現していかねばならないことはたくさんあります。

そして、全国の有志と協力しながら、フジノは横須賀を全国で最も性的な多様性が保障されるまちに必ず変えていきます。



性的な多様性の保障を横須賀は推進します!

来週21日(月)には、宝塚大学看護学部の日高庸晴准教授が横須賀に来て下さいます。

日高先生には数年間にわたって、横須賀の性的マイノリティ支援についてサポートし続けて下さっています。

当日は、教育長をはじめとする教育委員会の幹部職員の方々、市長部局の『性的マイノリティ関係課長会議』のみなさんと、意見交換をしていただく予定です。

また、さらに良い成果を後日お伝えできると思います。どうか待っていて下さいね。

横須賀は常に前へ歩み続けていきます!



厚生労働省の「重点都道府県等エイズ対策担当課長連絡協議会」で横須賀の取り組みが紹介されました

今日は、とてもうれしいご報告です。



全国のエイズ対策担当者が集まる会議

厚生労働省の主催で『重点都道府県等エイズ対策担当課長連絡協議会』が定期的に開催されています。

厚生労働省健康局疾病対策課が事務局で、メンバーはエイズ対策に取り組む20自治体(都道府県・政令指定都市)の課長クラスの方々です。

この20自治体は、HIV感染者・エイズ患者の報告数が全国水準より高いことから選定されています。

  • 9都府県(埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・大阪・兵庫・福岡・沖縄)
  • 11政令指定都市(さいたま・千葉・横浜・川崎・相模原・名古屋・大阪・堺・神戸・北九州・福岡)

つまり、エイズ対策の実務を担っている行政の責任者が全国から集まる重要な場です。

エイズ予防指針

2012年1月に改正された「新エイズ予防指針」


総合的な対策の推進を図る為の新たな取り組みの方向性を示した『エイズ予防指針』に基いて、2006年に設置されました。

この『協議会』の目的は、HIV/エイズに関する最新の知見を提供し、地域の取り組みを紹介することで、エイズ対策をさらに効果的に推進する為の契機とすることです。

当日のプログラム

当日のプログラム


その重要な会議が、先月3月14日に開かれました。



横須賀市の取り組みが紹介されました

この協議会で「横須賀市の取り組み」が紹介されました!

取り上げて下さったのは、日高庸晴先生(宝塚大学看護学部)です。

日高庸晴先生による「MSMのHIV感染対策の体制整備」

日高庸晴先生による「MSMのHIV感染対策の体制整備」


厚生労働省健康局と全国の行政担当者の方々に

横須賀市が設置した『性的マイノリティ関係課長会議』「わが国初の試み」

として、紹介して下さいました。

全国初の横須賀市の取り組み

日高先生の資料より。全国初の試みとして紹介された横須賀市の性的マイノリティ関係課長会議


貴重なプレゼンテーションの限られた時間の中で、あえて横須賀市の取り組みに言及して下さったことは本当にありがたいことです。

日高先生には、感謝してもしきれません!

この協議会の場で紹介していただけたことは、フジノにとって誇らしいという次元の話ではありません。

もっともっと『大きな意義』があります。

この協議会を通して横須賀市の取り組みが全国に知られることで、さらに同様の取り組みが全国へと広がっていくことが強く期待できるからです。

教育委員会だけでなく、市長部局も連携しての多部局での取り組みは、とても大切なことなのです。

教育の場での普及・啓発活動だけでは、力が弱いのです。もっと包括的で総合的な取り組みを推進するには、あらゆる部局が連携しなければならないのです。

どうかこの動きが全国へ広まっていきますように!

日高先生、本当にありがとうございました。



フジノが次にやらねばならないこと

全国に向けて『性的マイノリティ関係7課長会議』の存在が知られたことはとてもありがたいことなのですが...。

フジノにはやり残したことがあります。

実は、横須賀市の『性的マイノリティ関係課長会議』には、「感染症対策」の担当課長がメンバーとして入っていません

『感染症』であるHIV/エイズは、いわゆる性的マイノリティとされる方々(特に、男性間性交渉者=MSM)と切り離すことはできません。

治療薬が発達したおかげで慢性疾患の1つと化してきたといっても、HIV/エイズはやはり命に関わる問題だからです。

だから、先月の予算議会でも委員会質疑で

「性的マイノリティ関係課長会議のメンバーとして感染症対策担当課長も入れるべきだ」

とフジノは指摘しました。

本会議では「住まい」「結婚」をテーマに市長と質疑をしました。

「住まい」も「結婚」も、人が人として生きていく上で重要な要素です。

それでも「緊急性」という意味ではHIV/エイズ対策の方がフジノにはより優先順位の高い課題です。

フジノが次にやらねばならないことは、感染症対策=HIV/エイズ対策にもう1度徹底的に取り組むことです。

命を守る。

必ず実行していきます。



同性パートナーシップの実現を目指して/住まい・結婚

予算議会において、市長に対して行なった一般質問の内容を、少しずつ報告していきたいと思います。

市長への2つの提案、住まいと結婚

以前お伝えした通りで、今年2月6日に市長と性的マイノリティ当事者の方々との意見交換を行ないました。

SHIP代表・星野さんのお話を伺う吉田市長、市民部長

SHIP代表・星野さんのお話を伺う吉田市長、市民部長


この場で、フジノからも市長に対して2つの提案をお伝えしました。

  1. 横須賀市では、同性パートナーが公営住宅に入居できるようにすべき

  2. 横須賀市では、同性パートナー等の結婚を市長が祝福する取り組みを行なうべき

ここでのフジノの提案はあくまでも『非公式』なものです。

そこで改めて予算議会の場で、市長に対して『公式』な形で提案を行ないました。

それが今回の報告の内容です。

2013年3月1日・本会議・フジノの質疑より

フジノの質問

わが国では男女の「異性パートナーシップ」のみを想定した法規によって法的に結婚した男女しか「家族」とみなされません。

その為、異性パートナーであれば事実婚にあたる同性パートナーの方々は生活上のあらゆる面で不利な状況に追い込まれています。

生きていく上で不可欠な『住居』についてもそうです。

こうした不利な状況を解消する為に、すでに地方自治体レベルでは「同性パートナーシップ」を保障する取り組みもスタートしています。

例えば大阪府では、大阪府住宅供給公社の賃貸住宅に「ハウスシェアリング制度」を導入して非親族同士の入居を認めて同性カップルの入居を可能にしました。

地域主権の今、本市が積極的に独自の取り組みを行なうことでそれを本市の強みとすべきです。

【質問】
カ.本市においても、市営住宅等に同性パートナーの入居を実現できる制度の導入を検討すべきではないでしょうか。

01fujino10


昨年5月、東京ディズニーリゾート内の直営ホテルでは同性カップルが結婚式を挙げることを認める方針が発表されて大きな話題を呼びました。

(*実は、まさにこの日に挙式がとりおこなわれました。フジノも本会議が無ければお祝いに駆けつけるつもりでした。結婚式の様子をお伝えするご本人のブログはこちらです。ぜひご覧下さいね)

これは『法的な婚姻』とは別です。

けれども

「あのディズニーランドであれば同性カップルも結婚式を行なうことができる」

というディズニーの姿勢は、性的マイノリティ当事者だけでなく広い支持を受けました。

東小雪さんのツイート

結婚式の様子をお伝えする東小雪さんのツイート


こうした取り組みから本市も学ぶべきです。

そのまず第一歩として、現在の法律が追いついていない同性パートナーをはじめとする様々な結婚の形態を、シンボリックな意味で市長が「祝福する」取り組みを始めるべきです。

これはすでに海外の自治体では行なわれています。

横須賀市役所を訪れれば、同性パートナー等の結婚を市長が祝福してくれるということは、市民それぞれの生き方を積極的に行政が認めていく姿勢を示すことになります。

同時に、誤解を恐れずに述べれば、横須賀を訪れる人々を全国から呼び込むこともできる為観光・集客の政策としても大きな強みになります。

【質問】
キ.横須賀市役所を訪れた同性パートナー等の結婚を市長が祝福する取り組みを検討すべきではないでしょうか。

お答え下さい。



市長の答弁

「市営住宅等に同性パートナーの入居を実現できる制度の導入を検討すべきではないか」というご質問を頂きました。

市営住宅等への同性パートナーの入居については、住宅困窮実態の掌握を含め、性的マイノリティに関する施策を整理する中で研究していきたいと考えております。

次に、横須賀市役所を訪れた同性パートナー等の結婚を祝福する取り組みを検討すべきではないか、とのご質問を頂きました。

東京ディズニーランドでの取り組みについては初めてお聴きしましたが、他自治体や企業等へ同性愛者へどのような取り組みがなされているのか情報収集をしたい、と考えています。

〜ここからは一問一答方式での質疑になります〜


フジノの再質問

続いて、同性パートナーシップについてです。

まず、公営住宅等の入居についてです。

すでに東京都の中野区、こちらでは本市でいうところの『高齢者・障がい者の為の住まい探し相談会』の対象に『同性カップル』を入れているんですね。

横須賀市が開催している高齢者・障がい者の住まい探し相談

横須賀市が開催している高齢者・障がい者の住まい探し相談


横須賀市の場合は外部に委託しておりますが、住居を探すのが困難な同性パートナーの方々の為に、こういった取り組みの中に同性パートナーを盛り込むこともぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか?



市長の答弁

この住宅相談等については、先ほども「他の自治体でどんなことをやっているのかというのは情報収集をさせていただきたい」と申しましたが、その中野区の取り組みなどについても情報を今後集めさせてもらいたいと思います。



フジノの質問

そして最後の質問になりますが、シンボリックな意味として、ぜひ市長に同性パートナー等を祝福する取り組みを検討していただきたい、というふうにご提案申し上げました。

これは、他の日本国内でやっているところは正直「無い」と思います。

市長は「事例を研究してみる」ということでしたが、ぜひ海外のサンフランシスコなどの事例を研究していただいて

日本で最初の性的な多様性を認めるまちが横須賀である、そしてそれを本市の強みとしていくんだということで進めていただきたいと思います。

この研究をぜひ海外等の事例をみていっていただきたいと思いますがいかがでしょうか?



市長の答弁

ぜひ他都市の事例だけでなくて、海外の事例についても勉強したいと思います。




今後は実務者会議に働きかけていきます

市長の答弁をご覧になったみなさまは、「なんだか無難な答弁ばかりだ」と感じられたと思います。

ただ、『同性パートナーシップ』についての質疑は、実はこれが『横須賀市議会史上初』だったこともあり、市長側も慎重な答弁になることは予想通りでした。

むしろフジノとしては、2月の意見交換に続いて、本会議の場で市長に対してこうして提案したことで、『行政トップ』である市長に問題の存在を認識させることができたと考えています。

しかも、横須賀市には、全国で初めての取り組みとして知られる『性的マイノリティ関係課長会議』が設置されています。

横須賀市に設立された「性的マイノリティ関係7課長会議」

横須賀市に設立された「性的マイノリティ関係7課長会議」


これからは、この『実務者による会議』にアプローチを行なっていきます。

わが国における『同性パートナーシップの実現』は、政府の動きが鈍いので、地方政府が積極的に進めていくべき課題だとフジノは考えています。

1つずつ、必ず実現していきます。

待っていて下さいね。