朝日新聞が横須賀市パートナーシップ宣誓証明書交付第1号のおふたりを大きく報じてくれました/感動のエピソード「人間扱いしてくれた。素直にうれしかったです」

パートナーシップ宣誓証明書交付第1号のおふたりが朝日新聞に報じられました

けさの朝日新聞の湘南欄に、横須賀市パートナーシップ宣誓証明書の交付第1号のおふたりが大きく報じられました(本当に大きく報じられました)。

残念ながら『asahi.com』のサイトには掲載されていないようなので、こちらのブログで全文をご紹介します。

2019年6月13日・朝日新聞・湘南欄より

2019年6月13日・朝日新聞・湘南欄より

横須賀・パートナーシップ宣誓第1号のふたり
職員の拍手 勇気と自信に
「感動した」「もう隠さなくていい」

4月なかばのことだ。

横須賀市の小松永大さん(34)と奈良あゆむさん(29)はふたりで、市浦賀行政センターの窓口を訪れた。

一緒に暮らして3年半。

別々だった国民健康保険を、同一世帯にする手続きのためだった。

応対した職員に来意を告げた。

「恋人関係?」

「パートナーです。ぼくたち1番なんですよ」

4月9日に市役所で受け取ったばかりのカードを取り出して、職員に見せた。

「パートナーシップ宣誓証明書」

同性カップルや事実婚のカップルを、パートナーとして公的に証明するカードだ。

市が4月に始めた制度で、ふたりは宣誓第1号のカップルだった。

「おめでとうございます」。

その場に居合わせた数人の職員が、そろって拍手を送った。

「感動しました。何の疑問も無く普通の扱いをしてもらえた。そんなこと俺、なかなかなかったから」

小松さんはそう振り返る。

嫌な思いをたくさんしてきた。

戸籍上は女性。でも見た目は男性のようだ。

「本当にご本人ですか?」。

そんなふうに聞かれて、何度も傷ついた。

「人間扱いしてくれた。素直にうれしかったです」

小松さんは横浜市出身。

幼い頃から、スカートをはくとまるで女装をしているような違和感があった。

赤いランドセルが嫌で、4年生になるとリュックサックを背負って学校に行った。

高校を卒業するころ、性同一性障害という言葉を知った。

「これだ」と思った。

20歳になると、定期的に男性ホルモンの注射を始めた。

生理が止まり、筋肉の付き方や声が変わった。ひげが生えてきた。

乳房をとる手術をして、気持ちが楽になった。

奈良さんは横須賀市出身。

小学生の頃からスカートをはくのが嫌だった。

高校の頃になると、男女別にわかれる場面で、女子に含まれることに強い違和感を抱くようになった。

17歳からバンドでボーカルを務めた。

男性ホルモンを注射すると声がかわってしまう。

バンドを引退する時を待ち、24歳からホルモン注射を始めた。

ふたりは2015年に出会い、交際を始めた。

半年後に横須賀市で同居を開始。

小松さんは、いずれ子宮や卵巣を摘出する手術を受けて、戸籍上の性別を男性に変え、結婚することも考えていた。

横須賀市が、同性カップルをパートナーとして証明する制度の導入を検討していることを知り、内容を調べた。

「これなら結婚と変わらないじゃん」。ふたりはそう思った。

特に盛り上がったのは小松さんだという。

証明書に発行番号が記されることを知り、

「どうしても1番がいい!」

と思った。

申し込み初日の4月1日はそろって仕事を休み、受げ付け開始の20分前に市役所に行った。

発行の初日となる4月9日、晴れて宣誓をして、「第1号」のカードを受け取った。

小松さんはこれまで、戸籍上の性別が女性であることを隠してきた。

職場で知っているのは社長だけ。

同僚たちは、小松さんが男だと思っていた。

「もう隠さなくてもいいや」。

カードを受け取り、気持ちが変わった。

職場で同僚たちにこう切り出した。

「俺、女なんだよね。もともとは」

信じられないという表情の同僚にカードを見せる。

「ほらこれ。1番」

性的少数者を差別しないという、横須賀市の姿勢は大きな支えだ。

それに加えて、窓口の職員が自然に祝福してくれたあの出来事が、勇気と自信をもたらした。

小松さんと奈良さんはいずれも、生まれた時の性別とは異なる性別で生きる「トランスジェンダー」だ。

女性として生まれ、男性として生きる点では、「FtM」と呼ばれる。

さらに、小松さんは男性を恋愛対象とする「ゲイ」。

奈良さんは男女ともに恋愛対象とする「バイセクシュアル」だ。

性のあり方が、LGBTという言葉で表しきれないほどに多様であることが、もっと知られてほしいという。

そうすれば、人知れず悩んだり苦しんだりしている当事者が、楽になるかもしれないと思う。

性的少数者の権利を訴える運動では、虹色の旗(レインボーフラッグ)がシンボルになってきた。

奈良さんは言う。

「虹って色がはっきりしていますよね。でもLGBTはグラデーションなんです。色と色のあいだに、めちゃめちゃいろんな色があるんです」

たくさんの色が輝く世界であってほしい。

ふたりのいまの願いだ。

(太田泉生)

素晴らしい記事ですよね!

感動的な記事ですが、太田記者はさすがだと感じました。

実はおふたりの依頼でフジノは取材に立ち会いました。

初めて取材を受けるというのはものすごくハードルが高いものだからです。

けれども太田記者の取材は本当に丁寧で、ひとつひとつの質問にお答えしていく中でおふたりの緊張がだんだんほぐれていくのを感じました。

おふたりの言葉にじっくりと耳を傾ける太田記者のおかげで、フジノも知らなかったおふたりのライフヒストリーが語られていきました。

記事の為の写真を撮影する場所を決める際にも

太田記者が

「おふたりにとって思い入れのある場所にしましょう」

と提案をして下さいました。

それならば海によく行くよね、とおふたりが応えて、記事の写真の場所(ヴェルニー公園です!)で撮影することに決まりました。

数時間にわたる取材の後には、そもそもフジノの立ち会いなんていらなかったんじゃないかというくらいの信頼感が3人には結ばれていたと思います。

太田記者とおふたり。みんな笑顔です

太田記者とおふたり。みんな笑顔です


横須賀支局にいらっしゃる前から存じ上げているのですが、改めて太田記者はすごい方だと感じました。



おふたりの決意をフジノは全力で応援したいです

ところで、もともとはおふたりとも世間にカミングアウトするつもりは無かったそうです。

それにもかかわらずこうして取材に応じたのは、

「横須賀市パートナーシップ宣誓証明書交付第1号となったことをきっかけに『第1号なのだから社会的責任がある』と感じたから。

これからは世間に語りかけていきたいと決意したんです」

とのことでした。

フジノとしては本当にありがたいです。

現在まで横須賀市パートナーシップ制度を利用されたのは5組です。

実際にはもっと多くの方々が『利用したいけれど利用していない』という事実をフジノは聴いて知っています。

  • 本当に個人情報が漏れないのか。
  • 本当に横須賀市は本気で取り組みを続けていくのか。

いろいろな想いで、この制度の行方を見極めようとしておられることもお聴きしています。

だから、おふたりが『新聞』という世間全体に強く訴えかける媒体を通じて、その率直なお気持ちを語って下さったことはとても大きな意味があります。

いくらフジノが

「大丈夫ですよ、安心して制度を利用して下さいね」

と何千回叫ぶよりも、おふたりの言葉こそ説得力があります。

利用したい多くの方々に

「大丈夫、横須賀市を信頼しても大丈夫なんですよ」

というメッセージを送っていただきました。

そもそもセクシュアリティに限らず、人は誰もが『家庭環境』や『経済状態』や『持病』など、他者に知られたくない・話したくない事がたくさんあるものです。

フジノは持病をオープンにしていますが、だからといって他人がわざわざオープンにする必要性を一切感じていません。

当事者の持つパワーは無限大です。

だからといって当事者が必ず語らねばならないとはフジノは全く思いません。

けれどもおふたりは宣誓証明書の交付を受けるプロセスを通じて、ご自身の中に「社会へ伝えたい」というお気持ちが生まれたのですね。

とてもありがたいことだと思います。

そんなおふたりをフジノは心の底から守りたいと思います。その活動を全力で応援していきたいです。

今回の記事は単なる美談なのではありません。

記事の向こう側にはリアルな生活があって、過去も現在もこれからも生活が続いています。

どうかそのイメージを共有して頂けたら嬉しいです。

市民のみなさま、どうかおふたりの勇気の強さも知っていてほしいなと願っています。



市役所・行政センターなどはもともと温かい場所だったのです

浦賀行政センターの職員さんについても、たくさんの方々からお褒めのお言葉を頂きました。ありがとうございます。

市民のみなさまから高く評価していただけたことをフジノとしてはとても感謝しています。

フジノがお聴きしてすごく感動したおふたりの言葉があります。

「今まで家を借りる時に不動産屋などですごく嫌な想いをしてきた。

イメージでは、市役所って一番無機質な場所だと思ってた。

けれども市役所が一番親切だった。

初めて人間として扱ってくれた」

そもそも市役所という存在はこういう温かな心の交流がある場所であったはず、とフジノは思っています。

今のように、単にスピーディーな事務処理だけが求められる無機的な場所ではきっと無かったはずです。

市職員のみなさんは、もともとみんな他人の為になりたいという熱い想いをもって公務員試験を受けて横須賀市役所に入庁して下さっています。

浦賀行政センターのみなさんだけが特別に素晴らしい訳ではなくて、フジノが出会ってきた職員さんのほとんどがこうした素晴らしい方々です。

今回おふたりにエンパワーされたのか、市職員さんの本来の姿が現れたのだと思います。

どうか市民のみなさまが横須賀市役所のことをもっともっと信頼していただけたらありがたいなとフジノは願っています。

太田記者のおかげで、みんなが温かい気持ちになれました。本当にありがとうございました。

この記事だけの美談として終わらせないように、つまりこれが誰にとっても当たり前となるように、これからもフジノはどんどん取り組みを前進させていきます!



本日フジノはパートナーシップ宣誓の立会人をつとめました/横須賀市パートナーシップ制度の宣誓証明書の交付を受けたおふたりのインタビュー動画を公開します

(*パートナーシップ制度は人の一生を左右するとても大切なものです。そもそもフジノは横須賀市パートナーシップ制度の提案者でありその重要性を誰よりも受け止めています。しかしフジノがこの記事を選挙中に即日ブログに掲載した場合、『パートナーシップ制度の政治利用』とか『選挙目当て』的な批判を受ける可能性があるのではないかと強く心配しました。このような批判は当事者のみなさまから安心を奪いかねません。そこで、選挙終了後の5月2日に本記事をアップしました)

パートナーシップ宣誓の立会人をつとめました!

昨晩から緊張で眠れませんでした。

なんと今日『横須賀市パートナーシップ制度』の宣誓をなさるおふたりの『立会人』をフジノはつとめるのです!

「横須賀市 パートナーシップ宣誓証明ガイドブック」より

「横須賀市 パートナーシップ宣誓証明ガイドブック」より


おふたりの人生の大切な瞬間の立会人となることは本当に光栄ですが、とてもドキドキしました。

初めての「立会人」に緊張して昨晩は眠れませんでした

初めての「立会人」に緊張して昨晩は眠れませんでした


『花う』さんでバラとかすみ草の花束を作ってもらってメッセージカードを添えて、いざ市役所に向かいました。



おふたりが署名をする瞬間、感動でボロ泣きしてしまいました

『横須賀市パートナーシップ制度』の創設者でありながら、フジノは実際に立ち会うのは初めてでした。

おふたりとまちあわせて、パートナーシップ宣誓証明書にサインするまでのビデオカメラ撮影役をしながら、フジノは緊張が止まりませんでした。

そもそも宣誓手続きは自分自身が深く関わって流れも全て把握しているのに、実際に目の前でなされるひとつひとつの手続き(例えば担当課による流れの説明や提出書類一式の確認など)にいちいち緊張しました。

そして、ついに宣誓証明書におふたりが署名をしました。

おふたりが宣誓証明書に署名をしました!

おふたりが宣誓証明書に署名をしました!


「おめでとうございます!」

と、大きな拍手が起こりました。

立会人の2人をはじめ、担当課のみなさん、取材にこられたメディアのみなさんも祝福の気持ちでいっぱいでした。

パートナーシップ宣誓証明書をメディアのカメラにお見せするおふたり

パートナーシップ宣誓証明書をメディアのカメラにお見せするおふたり


報道陣の取材をおふたりがOKしていたので、20人以上の報道関係者がぐるりとおふたりを囲んでいました。

市政記者クラブ全社に加えて、海外向け番組を制作しているNHKワールドも取材に訪れていました。マイクの数、カメラの数の多さはすさまじいものがありました。

本来パートナーシップ宣誓は極めて『私的な行為』でクローズドな環境で行なわれるものです。

けれども、おふたりの

「より広く知ってもらい、より多くの人々に本制度を利用してほしい」

との想いから、おふたりは取材依頼にOKを出したのです。

このブログの最後におふたりをフジノがインタビューした動画を載せているのですが、そこでも語っているとおりで、報道陣に対してもおふたりは実名も公表、勤め先も公表されました。

とても勇気のいる、尊い決心だと感じました。

左から立会人の藤原さん、パートナーシップ宣誓をされた柿内さん、渡邉さん、立会人のフジノ

左から立会人の藤原さん、パートナーシップ宣誓をされた柿内さん、渡邉さん、立会人のフジノ


おふたりの末永い幸せを心から祈っています。

おめでとうございます!



おふたりをインタビューした動画を公開します

かねてからおふたりは「パートナーシップ制度をより多くの方々に利用してほしい」との願いを持っておられました。

そこで、パートナーシップ宣誓を終えてのおふたりの素直なお気持ちを改めてツイキャスでインターネット生中継をさせていただきました。

ツイキャスをご覧になっている方々からのご質問にもお答えしたり、実際には2時間近くもお話をしたのですが、6分間ほどの動画にまとめてみました。




ぜひご覧くださいね!

そして、横須賀市パートナーシップ制度についてより多くの方々にご理解をいただいて、そしてぜひご利用いただけることを願っています。



横須賀市パートナーシップ宣誓証明書の交付第1号のおふたりにお会いしました!/素敵な後日談も報告します

(*パートナーシップ制度は人の一生を左右するとても大切なものです。しかし選挙中に即日ブログに掲載した場合、『パートナーシップ制度の政治利用』とか『選挙目当て』的な批判を受ける可能性を危惧しました。フジノは横須賀市パートナーシップ制度の提案者です。しかしこのような批判は当事者のみなさまから安心を奪いかねません。そこで、選挙終了後の5月1日に本記事をアップしました)

パートナーシップ宣誓証明書の交付第1号のおふたりにお会いしました

今日はとても嬉しいことがありました。

選挙中フジノは選挙カーを一切使わずに自分の足で歩いて移動しているのですが、ところどころで写真をツイッターにアップしたり、街頭演説をツイキャスでインターネット生中継をします。

それをご覧になった市民の方々は、フジノが今だいたいどこにいるかが分かります。そして、追いかけて来て下さる方もおられます。

今日は下の画像をツイートしたところ、浦賀まで追いかけてきて下さったお二人の方がいらっしゃいました。

この画像で浦賀駅前に到着したことをツイッターで報告しました

この画像で浦賀駅前に到着したことをツイッターで報告しました


こちらのおふたりです!

横須賀市パートナーシップ宣誓証明書の交付第1号となったおふたり

横須賀市パートナーシップ宣誓証明書の交付第1号となったおふたり


「私たちは横須賀市のパートナーシップ宣誓証明書の交付第1号なんです!」

「じかにフジノさんにお礼が伝えたくてツイッターを観て追いかけてきました」

嬉しい!

しかもお話をじっくり聞かせていただくと、

おひとりはもともとは市外在住だったのを、フジノの提案で横須賀市がパートナーシップ制度を創設することが決定したのを知って、あえて横須賀市に引っ越して来て下さったそうです。

嬉しい!

初対面だったのですが、たくさんお話を聴かせていただきました。

そして、

「横須賀市パートナーシップ制度がもっと安心で使いやすいものとなるようにぜひ『すでに利用した方としてのご意見』をこれからずっとたくさん聴かせて下さい」

と、お願いしました。

4月1日にスタートした横須賀市パートナーシップ制度は、まだ生まれたばかり。いまだ完成した制度ではありません。

これからも半永久的にどんどん改善していくべき制度だとフジノは考えています。

横須賀市では現在5組(予定含む)しかパートナーが誕生していません。

本来ならばもっと多くの方々が利用したいであろうはず。

それでも5組にとどまっているのは「本当に利用して大丈夫だろうか」という不安感や様子を見ようというお気持ちの方々がたくさんいらっしゃるのだと受け止めています。

だからこそ、すでにパートナーシップ宣誓証明書の交付をうけたおふたりのご意見はとても貴重です。ありがたいです。

これからもぜひ公私ともにおつきあいさせていただく約束をして別れました。

その後もフジノは選挙活動を続けて、歩いては演説して、チラシを配り、市民の方の声を聴かせていただき、歩いては演説して、チラシを配り、市民の方の声を聴かせていただきました。

でも、丸一日ずっと上機嫌で過ごすことができたのは言うまでもなく、おふたりのおかげです。

ありがとうございました!



後日追記・浦賀行政センターのみなさん、ナイス!

実は、おふたりとお話している中で

「住民票もひとつにできたらいいんですけれど・・・」

と言われました。

フジノは思わず、

「実は横須賀市ではパートナーシップ宣誓証明書が無くてもすでに住民票を同一世帯にすることができますよ」

「国民健康保険にも同一世帯で入れますから、保険料も安くなりますよ」

「ぜひ、お手続きに行政センターに行ってみて下さい!」

とお伝えしました。

これはフジノが2018年6月議会で一般質問を行なって、明らかにしました。

(パートナーシップ制度が無くても)横須賀市では同性パートナーも手続きできます

  • 同一世帯で住民票を1つにできる
  • 同一世帯で国民健康保険に入れる
  • 生活保護も受けられる
  • 里親になれる

そして周知をする為に横須賀市ホームページにも明記してもらいました。

横須賀市ホームページより

横須賀市ホームページより


それを知ったおふたりは、フジノと別れた後、その足で浦賀行政センターに行って下さったそうです。

そして、

「住民票と国民健康保険を同一世帯にしたいのですが」

と窓口で伝えると、職員は良く理解していて何も質問されることも一切なくあまりにもくスムーズに手続きが終わったそうです。

(これはフジノが2018年6月議会で「窓口に訪れた人が職員によって不快な想いをさせられないようにしっかり研修をして窓口の方々がみんな理解しているようにして下さい」と提案したことを受けて、市民部が研修を徹底してくれたからなのです)

あっけないと感じてしまうほどスムーズに手続きが終わったので、逆におふたりはパートナーシップ宣誓証明書を出して窓口職員にお見せしたそうです。

「実は私たち、横須賀市パートナーシップ制度の宣誓証明書交付第1号なんです」

と話しかけたそうです。

窓口職員は笑顔で

「おめでとうございます!」

と応えたそうです。

まわりに他のお客さんもおられなかったこともあり、他の3人の職員も立ち上がって

「おめでとうございます!」

と拍手でおふたりを祝福したとのことでした。

おふたりは行政センター職員みなさんの対応にとても嬉しい気持ちになったそうです。

・・・なんて良いエピソードだ(涙)

おふたりからこのエピソードをお聴きしてあまりにも嬉しかったので、その場で浦賀行政センターに電話をかけて館長はじめみなさまにお礼をお伝えしました。

また、行政センターの担当部局長である市民部長にも電話をかけて報告するとともに、研修に尽力して下さったことにお礼をお伝えしました。

市民部長からは

「今回はたまたま浦賀行政センターに訪れて下さったとのことですが、他の行政センターであっても同じように窓口職員は対応したはずです」

と心強いお返事をいただきました。

ナイス浦賀行政センター。ナイス市民部。

そして、しっかりと研修をするように提案した自分自身もナイス(笑)。

全国のみなさま。

横須賀市パートナーシップ制度は2019年4月1日にスタートしたばかりですが、すでに2017年にはLGBTs関連施策実施自治体全国1位になった実績があります。

市職員を対象にした研修は毎年必ず行なってきましたし、このような対応が実際になされております。

まだまだ市民全体に差別や偏見が無くなったというような楽観視はしていませんが、少なくともフジノが11年前から取り組みを続けてきて市役所は大きく前進しています。

みなさまに安心していただけるように、これからも全力を尽くしていきます。

フジノは4期の任期で、横須賀市をLGBTs関連施策実施自治体全国トップにすることができました。

もしも5期目の任期が与えられたならば、次は当事者のみなさまの暮らしやすさや安心感がトップになるように取り組みを進めていきます。

誰もが安心して暮らしていかれるように、全身全霊で取り組んでまいります。



初日は2組のパートナーが宣誓証明書の交付を受けました!/横須賀市パートナーシップ制度が本格スタート

横須賀市パートナーシップ制度が今日から本格スタート

4月1日から予約受け付けを開始していた横須賀市パートナーシップ制度

ついに今日から『宣誓証明書』の交付をスタートしたのです。

横須賀市パートナーシップ宣誓証明書ガイドブック

横須賀市パートナーシップ宣誓証明書ガイドブック


そして、横須賀市が2組のパートナーを公的に認めました。



感無量です

全国の地方議員の中で最も初期(2013年)に提案したひとりとして、フジノは感無量です。

16年前、自殺対策の為に政治家になったフジノは、多くの若者が自殺の犠牲となり、自殺未遂・自傷行為へと追い込まれている現実を変えたかった。

その原因の1つは、明らかに『性的な多様性』を認めない日本の風土にありました。

宝塚大学の日高庸晴教授の長年にわたる調査研究でもそのことは明らかです。

そこでフジノは約12年前から『性的な多様性の保障』を実現する為に、あらゆる取り組みを提案し、実現してきました。

他国で導入されているシビル・パートナーシップ制度を導入したいと考えてきたフジノは、2013年3月に横須賀市議会で導入を提案しました。

しかし、前市長は理解がなく、提案を拒否。

世田谷区・渋谷区が同性パートナーシップ制度を先んじて導入しました。

それでもフジノは、たとえ市長に理解がなくとも進められる取り組みをどんどん提案して実現してきました。

フジノが提案し実現してきた横須賀市の取り組み

フジノが提案し実現してきた横須賀市の取り組み


歴代の担当課長をはじめ、職員のみなさんが本当にがんばってくださいました。

そして2017年にはLGBTs関連施策実施全国自治体トップに横須賀市は選ばれました。

さらに、16年間ともに市議として働き、人権に対する同じ想いを抱いている上地克明さんが市長選挙に立候補するにあたって、フジノは全力で応援しました。

上地候補は「横須賀を虹色にしたい」と訴えて下さいました。

当選を果たした上地市長への最初の本会議での一般質問で、フジノは改めてパートナーシップ制度の導入を提案しました。

上地市長は、もちろん導入を決断してくれました。

このフジノの約12年間の闘いを見守って下さった全国の同志のみなさまは、憶えているはずです。

本会議場でフジノが行なった性的な多様性の保障を訴える一般質問に対して、嘲笑とヤジが飛んだことを。

それに対してフジノがキレて、怒鳴りかえしたことを。

けれども、それも過去の笑い話です。

市議会のメンバーも入れ替わり、横須賀市議会のみなさんは『性的な多様性の保障』を推進するフジノを会派を超えて応援して下さいます。

上地市長の決断とともに、自民党・公明党・共産党などの党派も超えて、先輩・同僚議員のみなさまが応援して下さった。

横須賀市パートナーシップ制度の実現は、政治・行政が一体となって人権都市宣言を行なった横須賀市の良心の勝利だと信じています。

この素晴らしい日を、フジノは一生涯忘れることはないと思います。



これはあくまでも「途中経過」に過ぎません。取り組みはさらに続きます

『性的な多様性の保障』について2015年の選挙公約として語ったことの大半を実現させました。




それでも、あえて申し上げます。

横須賀は、こんなもんじゃない。

もっともっと取り組みを前に進めていきます。まだまだ足りません。

だって、差別は今もあなたのまわりに存在しているでしょう?

例えば

レズビアンの方が

ゲイの方が

バイセクシュアルの方が

トランスジェンダーの方が

アセクシュアルの方が

Xジェンダーの方が

クエスチョニングの方が

夫婦別姓を求めている方が

事実婚の状態にある方が

何の差別・偏見を受けずに暮らせているでしょうか?

残念ながら2019年4月9日現在の日本では、NOです。

人間は誰もが視点を変えれば何かのマイノリティであるにもかかわらず、自分とどこかが違う他者を排除します。

永遠にかなわない理想主義かもしれませんが、フジノは「全ての差別と偏見をなくしたい」と本気で信じています。

大学時代の卒業論文も、精神障がいのある方々への偏見を教育によって無くせるか、というテーマでした。

差別・偏見・スティグマとの闘いは、フジノの人生をかけたテーマです。

『性的な多様性の保障』についていえば、この4月からもう1つフジノが提案した、改正男女共同参画推進条例の改正が実現しました。

新たな条例の略称は『男女共同参画と多様な性を尊重する社会を推進する条例』です。

アウティングも禁止していますし、カミングアウトの権利の保障を明文化している素晴らしい条例に生まれ変わりました。

それでも、繰り返し申し上げます。

まだまだ変えていきます。

テレビをつければ、セクシュアリティが笑いのネタにされている日本。

まもなく実現するものの、教科書に性的な多様性についてきちんと記していない日本。

そもそも夫婦別姓も認めておらず、同性婚も法的に認めていない日本。

絶対に変えていきます。

今日、2組の方々が横須賀市によってパートナーであることを公的に認めて宣誓証明書を交付しました。

パートナーシップ宣誓証明書

パートナーシップ宣誓証明書


心から祝福を申し上げます。おめでとうございます。

でも、これは単なる第一歩です。

誰もが暮らしやすい、自分らしく生きて安心して暮らしていかれる、そんなまちに必ず変えていきます。



後日追記:感謝と喜びの声をいただきました

初日にパートナーシップ宣誓証明書の交付を受けた方から、感謝と喜びの声が記されたメールを頂きました。

その喜びを分かち合ってくれてありがとうございます。

フジノも心からうれしく感じます。

パートナーシップ制度はまだ『はじめの一歩』に過ぎません。

これから「実際にパートナーシップ制度を使ってみて感じる良いところ変えるべきところ」などのご指摘をぜひいただきたいです、とお返事しました。

もっともっと使いやすく、そして実際にパートナーシップ宣誓証明書を受けて現実的な保障や現在損なわれている数々の権利が守られるようにしていきたいです。

いずれにしても、本当におめでとうございました!