【速報】横須賀市で最初の新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されました/横須賀市の新型コロナウイルス対策

新型コロナウイルス感染症、横須賀市で初めての感染者が確認されました

先程ツイッターでお知らせしたとおり、本日3月15日、横須賀市内にお住まいの方が新型コロナウイルス感染症に感染していることが確認されました。

19時から市長が記者会見を行ないました。

20時30分には横須賀市ホームページに正式に情報が掲載されました。

横須賀市の新型コロナウイルス感染症の感染者の確認について

横須賀市の新型コロナウイルス感染症の感染者の確認について


市民のみなさまは大変に大きなショックを受けられたかと思います。

ただ、WHOがパンデミックを宣言した今、日本だけ、横須賀市だけが感染症から免れることは決してできません。

フジノとしても「いつか来るべきものが今日やってきたのだ」と冷静に受け止めています。

横須賀市も本日に至るまで、感染者が出た時を想定してシミュレーションを行なってきました。さらなる感染の拡がりに備えた想定も行なってきました。

今後の対応についても上地市長は記者会見の場で

  • 横須賀市は感染した方と接触した全ての方にPCR検査を行なう
  • 横須賀市は感染した方の行動経路を徹底して調べる

との方針を明言しました。

施設に勤務しておられる方の陽性判明であることから、施設内での感染の拡がりを徹底して防ぐ必要があります。

さらに施設の外へ感染を拡大させない為に、行動歴・濃厚接触者の有無の調査も保健所を中心に徹底的に行なっていきます。

SARS-CoV-2がどのような症状を引き起こすのか、ウイルスが今後どのように変化していくのかは、まだ世界中の誰にも分かりません。

ご不安な気持ちは誰もが感じずにはいられないと思います。

けれども、どうか市民のみなさま、ともに乗り越えていきましょうね。

できるだけ落ち着いて、公による情報発信を受け止めて、感染対策の為に取れる行動を引き続きお願いしたいと思います。

19時から市長が開いた記者会見の様子はNHKがウェブで生中継をしてくれました。

市長記者会見の様子をNHKがウェブで生中継してくれました

市長記者会見の様子をNHKがウェブで生中継してくれました


すぐにフジノはSNSで生中継があることを発信したのですが、19時という時間帯もあって、リアルタイムで観れた方はごくわずかでした。

残念ながらNHKはアーカイブ(録画)を配信してくれなかったので、詳しい情報が市民のみなさまにはなかなか伝わりきらず、とてももどかしい想いでいます。

これから横須賀市は個人情報に配慮しつつも、市民のみなさまの安全・安心の為に情報発信を積極的に行なってまいります。

フジノも市民のみなさまからのご質問やご意見には可能な限り早くお答えをしていきます。

市民のみなさまにおかれましては、引き続き感染症予防の為に十分な睡眠と栄養と運動と、手洗い・15秒程度のうがいを続けて頂きたいです。

「そんなことしかできないの?」

とお感じになるかもしれませんが、まずは心身の健康はあらゆる病気に対して、とても大切です。

さらに、ウイルスを口や目から体内に入れないように手洗いとうがいはあらゆる感染症に有効な対応策です。

どうかよろしくお願い致します。

最後になりますが、ひとつ申し上げたいと思います。

いろいろなお考えがあるのは承知しておりますが、3.11の時と同じく

いまだ正体が解明されていない物に対して、より安全を望む声をフジノは支持したいと思います。

たとえそれが少数派であっても、です。

以上です。



【4月1日追記】当日の市長記者会見のやりとり

2020年4月1日、ようやく市長記者会見の議事録が公表されました。

さっそくこちらこ追記します。

案件:新型コロナウイルス感染症による市内の患者確認について
日時:2020年3月15日(日)19:00~19:30
場所:横須賀市役所1号館3階会議室

市長

急きょ、お集まりいただきましてありがとうございます。

本日(3月15日)16時に、検査の結果、新型コロナウイルス感染症に感染した患者さんが確認されました。

残念でありますが、横須賀市内に居住の方で、市内で感染が確認された初めての患者さんです。1日も早い回復を祈りたいと思います。

今後、濃厚接触者の把握と健康観察等を実施し、感染拡大の防止を図ります。

患者さんの概要を申し上げます。

年代は70代、性別は女性です。

職業は看護職で、勤務先は介護老人保健施設「ハートケア湘南・芦名」です。

濃厚接触者など詳細については、現在調査中です。

症状については、資料に記載のとおりです。3月3日から腹痛・軟便の症状がみられましたが、体温は36度台でした。8日に咳・倦怠感の症状が出現し、症状が続いた為、13日に市内の医療機関を受診しました。

その医療機関から『帰国者・接触者相談センター』に連絡があり、同センターが受診調整を行ないました。

14日に市内の別の医療機関を受診し、PCR検査を実施しました。

本日、15日に陽性が判明いたしました。

渡航歴は、2月23日から3月1日までエジプトに渡航し、2月24日から2月26日までナイル川クルーズに乗船されています。

行動歴については、現在、調査中です。

現在、患者さんの医療機関への入院については調整中です。

また、施設の今後の運営についても、保健所長と施設で調整中です。

市では、利用者の方々はもとより、市民の皆さんにも安心していただく為、繰り返しになりますが、施設と共に、濃厚接触者の把握と健康観察等を実施し、感染拡大の防止に全力で取り組んでまいります。

私からは以上です。

質疑応答

記者

患者さんの勤務先について、再度、教えていただけますか。

市長

介護老人保健施設「ハートケア湘南・芦名」です。

記者

患者さんは帰国後も勤務していたのでしょうか。

保健所長

はい。帰国後の数日間、勤務をされていたと聞いております。

また、その際、マスクを着用し、手洗いも行なっていたと聞いております。

記者

施設を利用する高齢者との接触はあったのでしょうか。

保健所長

そのような情報は把握しておりませんが、介護老人保健施設という性質上、接触した可能性はあると思います。

記者

通勤時には、公共交通機関を利用していたのでしょうか。

保健所長

自家用車で通勤していたと聞いております。

記者

患者さんの家族構成を教えていただけますか。

保健所長

お一人で暮らしていると聞いております。

記者

濃厚接触者の範囲について、どの程度が予測されるでしょうか。

保健所長

今後の調査により、濃厚接触者の範囲を決めていく予定です。

市長

現在、接触者や勤務状況を施設に確認中です。

患者さんは、施設内で様々な方と接していたと考えられます。

その為、可能であるならば、PCR検査を施設内の全員に実施していただきたいと私から指示をいたしました。

記者

その場合の検査対象者は何人程度でしょうか。

市長

調整をしている最中ですので、正確な数字は把握しておりません。

記者

「ハートケア湘南・芦名」のホームページには、入所150名、通所50名と利用定員が記載されていますが、患者さんが通所の方々と接触した可能性はあるのでしょうか。

保健所長

患者さんの勤務形態を調査中です。現状では、その可能性を否定できません。

記者

利用者の方々には、この件についてどのように周知を行なうのでしょうか。

保健所長

施設を通じて周知する予定です。

記者

これから行なうということでしょうか。

保健所長

はい。現在、その方向で作業を進めています。

市長

市が施設と連絡を取り合い、周知方法を検討中です。

市長室長

本日判明したことですが、可能な限り、早い段階で行ないたいと考えています。

保健所長

また、施設に対しては、明日(3月16日)からの休止を要請しております。

記者

どのような休止内容ですか。

保健所長

通所利用の休止です。

記者

これまで、土曜日・日曜日、祝日・休日も通所利用は可能だったのでしょうか。

保健所長

詳細は把握しておりません。

記者

通所利用の休止は、要請、指示のどちらでしょうか。

保健所長

要請です。

記者

それに対して、施設側はどのように回答したのでしょうか。

保健所長

まだ、お返事をいただいておりません。

記者

では、現状は、保健所として通所の休止を要請したという段階でしょうか。

保健所長

はい。おっしゃる通りです。

記者

この要請について、法律上の根拠はあるのでしょうか。

保健所長

新型コロナウイルス感染症対策に関する国の考え方に基づき、要請させていただきました。

市長

法的根拠はなく、強制はできませんので、要請という形です。

記者

患者さんの職業について伺います。

看護職と表記されていますが、看護師ととらえてよろしいのでしょうか。

保健所長

看護師と聞いております。

記者

では、准看護師等ではなく看護師ということですか。

保健所長

はい。おっしゃる通りです。

記者

今回の件は、横須賀市内で感染が確認された初めての患者さんということでよろしいのでしょうか。

市長

はい。おっしゃる通りです。

記者

症状としては軽症ととらえてよろしいのでしょうか。

保健所長

はい。症状は軽症で、現在も症状の悪化はみられません。

市長

体温が36度台でしたので、一般論では感染したとは考えにくい状況だったと思います。

記者

入院の調整をされているということですが、現在は自宅療養中なのでしょうか。

保健所長

はい。自宅にいると聞いております。

記者

帰国後の数日間、勤務をされていたということですが、具体的な日数を教えていただけますでしょうか。

保健所長

帰国後、数日間と聞いております。

記者

発症後も勤務していたということでしょうか。

保健所長

はい。発症後も勤務されていたと聞いております。

市長

「症状が出た」という意味で、軟便が確認された3月3日以降ということになりますので、4日、5日、10日、11日と聞いております。(※)

記者

では、帰国後の数日間というのは、4日間ということでしょうか。(※)

市長

はい。おっしゃる通りです。(※)

(※)会見実施後、上記4日間(3月4日、5日、10日、11日)のほか、15日にも勤務し、帰国後、5日間勤務していたことを確認済み(3月16日現在)。

記者

最高の体温も36度台だったのでしょうか。

保健所長

はい。36度7分と聞いております。

記者

ナイル川クルーズへは、お1人で参加されていたのでしょうか。

保健所長

現在、調査中です。

記者

患者さんは、現在もご自宅にお一人でお住まいなのでしょうか。

保健所長

はい。そのように考えています。

記者

受診した2つの医療機関は、いずれも市内ということですが、横須賀市からこの患者さんについての発表は、今回が初めてということでよろしいでしょうか。

保健所長

はい。おっしゃる通りです。

市長

今後の対策といたしましては、感染の拡大を防ぐ為に封じ込めを徹底し、できる限りのことを市として行なっていきます。

これまで、皆さんにご協力いただき、なんとか封じ込められていたのだと思います。

現在、患者さんの足取りを全てつかめていないという意味では、心配な部分はあります。

しかし、素人考えではありますが、36度台の体温で軽症でもあったことから、感染力は弱いのではないかと思っています。

初動が大切ですので、明日以降、施設とともに、調査等を行なってまいります。

記者

施設利用者の中に、症状がみられる方は現時点でいらっしゃらないと考えてよろしいのでしょうか。

保健所長

現時点では把握できておりません。

記者

利用者、特に通所の方々への周知は、すべて施設で行なえるのでしょうか。

市長室長

施設は、利用者一人ひとりの通所日を管理し、受け入れを行なっています。

その為、市としては、施設から利用者全員への周知が可能であると思っています。

市長

行政が立ち入ることのできる範囲は限られています。

個人情報の問題や、施設に対して、指示や命令ではなく、要請しか行えない点には、非常に歯がゆい思いです。

市は、後方支援に徹する為、何ができるのかを考えてまいります。

記者

濃厚接触者の人数や対応などの続報については、どのような形で発表するのでしょうか。

市長

状況については、逐一発表する予定です。

市長室長

基本的には、時期を失しないために「投げ込み」(報道発表資料による情報提供)で対応します。

市長

基本的には「投げ込み」ですが、重篤なケースが発生した場合などは、その都度、私から直接説明する必要があると思っています。

患者さんはもとより、不安を感じる市民の方々のことも気掛かりですので、さまざまな手段で対応していきます。

記者

今回の患者さんの話に戻りますが、参加したナイル川クルーズは、他自治体においても話題に挙がっていたクルーズのことでしょうか。

市長

はい。まさに同時期です。

記者

検査を実施することができる市内の病院数を教えていただけますか。

保健所長

市内3カ所の『帰国者・接触者外来』で検体を採取し、市保健所で検査を実施することができます。

市長室長

市内3カ所のうち、感染病棟のある病院はそのうち1カ所です。

市長

横須賀市民病院です。

記者

現在、市内で患者さんを受け入れるキャパシティはどの程度でしょうか。

保健所長

市民病院に6床あり、現在、6床すべてが空いています。

記者

市外から受け入れる予定はないのでしょうか。

保健所長

ございません。

市長室長

最後に、市からお知らせいたします。

この後、20時から本件の周知徹底と今後の対応について、全部局長が出席する本部員会議を実施いたします。

よろしくお願いいたします。



新型コロナウイルス感染症対策として「帰国者・接触者相談センター」を設置し、新たに横須賀市内2ヶ所に「帰国者・接触者外来」を開設します/6年ぶりに「感染症対策委員会」を開催して対策を議論しました

6年ぶりに「横須賀市感染症対策委員会」が招集されました

今夜は『横須賀市感染症対策委員会』が招集されました。

横須賀市感染症対策委員会へ

横須賀市感染症対策委員会へ


『横須賀市感染症対策委員会』は、市長の諮問に応じて外部の有識者(ほぼ医療関係者です・*1)に横須賀市の予防対策をはじめ感染症に関する事柄について議論していただく組織です。

「年~回開催する」と定められた常設の会議ではなくて、新型インフルエンザやデング熱のように、新たな感染症が日本を襲った場合に招集されて開かれます。

フジノは過去の委員会に立ち会ってきましたが、最後の開催は6年前でした。

こうして6年ぶりに招集されたことに、フジノは「さらに緊張感をもって新型コロナウイルス感染症対策に臨まねば」という気持ちが強くなりました。

(*1)委員9名のリスト
横須賀市医師会4名(会長・副会長・理事)、横須賀泌尿器科医会(会長)、横須賀共済病院呼吸器内科部長、横須賀市立市民病院診療部長、横須賀市立うわまち病院副病院長、横須賀市教育委員会事務局学校教育部長



日本でも新型コロナウイルス感染症への強い警戒が必要です

市民のみなさまにとって、今回の新型コロナウイルス感染症は『おととい横浜港に到着したダイヤモンド・プリンセス号での集団感染のお話』として受け止められているかもしれません。

けれども、残念ながら決して『ダイヤモンド・プリンセス号だけのお話』ではとどまらないだろう、とフジノは予想しています。

ダイヤモンド・プリンセス号とは関係なく、すでに今年1月に日本人で最初の感染が確認されているからです。

昨年2019年末に中国の湖北省で最初に発生が報告された新型コロナウイルス感染症に対して、WHO(世界保健機関)は、すでに今年1月31日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)である」と宣言しました。

世界のいくつもの国々で感染症の患者さんが増え続けています。感染者数は12万人、死者数は4600人にのぼっています。

現代社会では世界中を誰もが自由に移動することができます。その為、ある国で新しい感染症が発生したら、確実に世界中に数週間のうちに蔓延していきます。

その為、ある国だけが免れられるということはありえないのです。

『パンデミック』(世界的大流行)という言葉がありますが、新型コロナウイルス感染症もいつ『パンデミック』と宣言されても全くおかしくないとフジノは考えています。

日本も、もちろん横須賀市も、『パンデミック』に備えて対策を取っていかねばなりません。



「帰国者・接触者相談センター」の設置

今夜の『感染症対策委員会』でのメインテーマは、横須賀市による新たな取り組みについてです。

横須賀市感染症対策委員会・プログラム

横須賀市感染症対策委員会・プログラム


特に、『帰国者・接触者外来』と『帰国者・接触者相談センター』の設置についてです。

これらの名前は市民のみなさまにはなじみがないかと思いますが、新型インフルエンザ等の感染症が流行した場合に必ず設置されます。

設置目的は大きく2つあります。

第1の目的は、地域の医療崩壊を防ぐ為です。

感染の可能性が高い方がふつうに市内の内科や耳鼻咽喉科などの診療所やクリニックを受診してしまうと、その診療所やクリニックの医師・看護師・関係者が感染してしまう恐れがあります。

医療関係者が感染してしまった時(または感染の恐れがあると判断される時)には、他の患者さんにも感染が拡がる恐れがあることから、その診療所やクリニックを閉じねばならなくなってしまいます。

すると、他の患者さんの診察ができなくなってしまいます。

もともと医療資源(人材も病院もベッドも)が豊富な訳ではない日本では、地域の医療崩壊が起こる可能性があります。

そこで、感染の疑いのある方にはいきなり地域の医療機関を受診するのではなくて、必ず『帰国者・接触者相談センター』にお電話をしていただくのです。

第2の目的は、新型感染症の治療に専念できるようにする為です。

まず『帰国者・接触者相談センター』が全てのご相談を受けることで、(この後に記しますが)『帰国者・接触者外来』での受診可能な時間帯を一元的に管理します。

新型コロナウイルス感染疑い患者に関する対応について(案)

新型コロナウイルス感染疑い患者に関する対応について(案)


これによって、受診をする方は待ち時間なく外来での診察を受けられるようになります。感染症の苦しみの中で外来で長時間待たねばならない事態を避けることができます。

同時に、診察にあたる医療関係者の方々も感染防護の体制をしっかりと整えることができるようになります。

新型の感染症の場合には、他の診療科を受診する患者さんと接触しないように入り口も別に設置します。建物を分けることもあります。

医師や看護師や検査技師の方々は、感染を避ける為に防護服や密閉性の高いマスクを着用して診察などを行なう必要があります。

こうした装備を市内の一般の診療所やクリニックが準備するのは難しいので、特別に『帰国者・接触者外来』を新たに設けることで新型感染症の治療に専念することができるようになるのです。

実は、すでに市民の方から地域の病院に

「自分は昨年末から中国湖北省に仕事で出張していた。熱が続いているので新型感染症かもしれないので診てほしい」

といった方々が訪れていると医療関係者から報告がありました。

今回のセンター設置を受けて、これから市民のみなさまにはまず必ず『帰国者・接触者相談センター』にご相談いただくことになります。

これから横須賀市と横須賀市医師会の様々な広報によって、この流れを市民のみなさまにお願いすることになります。どうかご協力をお願いいたします。



「帰国者・接触者外来」2ヶ所の新設

新型感染症に感染した可能性のある方は、これからは専門の外来である『帰国者・接触者外来』を受診していただくことになります。

厚生労働省から2次医療圏ごとに1ヶ所設置することとされているのですが、横須賀市は市内2ヶ所に設置する準備を進めていることを発表しました。

これは他都市と比べてかなり手厚い体制になるといえるでしょう。

設置は地域の医師会のご協力が無ければ不可能ですが、横須賀市医師会のご協力のおかげです。市議としてフジノは大変ありがたく感謝しています。

ちなみに、三浦半島全体は『横須賀・三浦2次保健医療圏』という圏域に属しているのですが、『帰国者・接触者外来』を合計3ヶ所設置する予定で、もう1ヶ所は鎌倉市内の予定です。

今回の新型コロナウイルス感染症に限らず、『帰国者・接触者外来』を新設する医療機関名は公表しないことになっています。

これは、過去の経緯からも、感染の疑いのある方だけでなく、センターの相談も事前の予約も無いまま感染の可能性の低い方まで一斉に『帰国者・接触者外来』に殺到してしまうと、感染が拡大してしまうからです。

感染の可能性の低い方まで殺到してしまうと、本当にハイリスクな方々の診察・治療まで後回しになってしまいます。

いつかは受診した方々がSNSなどで発信してしまうでしょうから、どこの医療機関なのかはいずれ知られてしまうのは避けられないとは思います。

けれどもフジノからは絶対に医療機関名は申し上げられません。

どうかご理解いただけますようお願いいたします。



検査体制・救急搬送体制

今夜の委員会には、健康安全科学センターと消防局救急課も参加し、改めて横須賀市の体制について報告がありました。

歴史的な経緯から、横須賀市には保健所が設置されています。

横須賀市に暮らすみなさまにとっては当たり前に感じられると思うのですが、実は全てのまちに保健所がある訳ではありません。

新型感染症の対策を積極的に進める上で、保健所を自前で持っていることは本当にありがたいです。

さらに横須賀市には『健康安全科学センター』健康安全科学センターも設置されています。

横須賀市は独自の名前をつけていますが、全国に約80ヶ所しか設置されていない、いわゆる『地方衛生研究所』にあたります。

『健康安全科学センター』では、高病原性鳥インフルエンザなどの新型感染症に対応すべく、微生物安全実験室、高精度の検査を行なうクリーンルーム、電子顕微鏡、誘導結合プラズマ質量分析計などの最新機器を導入しています。

新型感染症の場合にはPCR法という検査方法が用いられることが多いのですが、1日に48件を検査できる体制が整っています。

今後検査が必要な場合には、『帰国者・接触者外来』で検体を採取して、その検体は『健康安全科学センター』に運ばれて検査を行ない、陽性か陰性かの判定が行なわれることになります。

消防局からも報告がありました。

新型感染症の疑いのある方を搬送することになる救急隊員のみなさんが、搬送の際に感染してしまうことがあると、救急医療体制が崩壊してしまいます。

救急医療体制が崩壊してしまえば、同時に災害などが発生してもケガも急病も助けられなくなってしまいます。

そこで改めて搬送の際の装備についての報告があり、N95などの特別なマスクやPPEといった防護服の配備がなされており、感染の疑いのある方を搬送しても救急隊員が感染しないように対策を取っているとの説明がありました。



今後の動向にどうかご注意ください

『感染症対策委員会』には、地元の記者クラブからは誰も取材に来ませんでした。

唯一、フリーライターの方1名が来てくれました(フジノが事前に「委員会が開催されますので関心があればぜひいらして下さい」とお声がけをしました)。

フジノとしては記者席だけでなく傍聴席も満席になると思っていたのですが、このゼロという状況が今の世間の関心度なのかもしれません。

けれども、どうか今後の動向にはご注意いただきたいのです。

前回の新型インフルエンザはたまたま短期間で終息に至りました。

でもこれはたまたまラッキーが重なった結果に過ぎません。

新たな感染症はどれほどの死亡率なのかも分かりません。

100年前に流行したスペインインフルエンザ(スペイン風邪という名前で知られています)は、乳幼児・高齢者ではなく、全世代で健康で体力のある若者が最もたくさん亡くなる感染症でした。

何が起こるか、今は誰にも分かりません。専門家にも分かりません。

今回もたまたまラッキーが重なれば、横須賀市民には感染する方が誰も出ないかもしれません。

けれども市民の半数が感染するような事態が起こっても決しておかしくはありません。

何故なら「それが新型の感染症だから」です。

誰の体にも免疫がなくて、世界のどこにもワクチンも治療薬も存在していないからです。

脅かしているのではなくて、不安を煽っているのでもなくて、どうか今後の動きにご注意いただきたいのです。

フジノも全力で情報発信をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。