ようやく市長がコメント。しかしこんな説明では理解は得られない/市民病院小児科の入院診療廃止

ようやく市長がコメントを出しました

昨年12月、市議会の教育福祉常任委員会のメンバーである市議たちに、健康部幹部がこの問題を説明して回りました。

やがて複数の新聞報道が出て、西地区をはじめとする市民病院を利用する市民の方々から不安の声が多数あがりました。

市議会の教育福祉常任委員会も急きょ開催されました。

この1ヶ月間、それでも吉田市長は市民病院小児科の入院診療廃止問題について何も説明を果たしてきませんでした。

ようやく昨日の記者会見で、初めて自らの見解を述べました。

あまりにも遅すぎるし、説明責任を果たすというトップの在り方としてはあまりにも消極的すぎます。

2014年1月31日・神奈川新聞より

2014年1月31日・神奈川新聞より

以下に神奈川新聞の記事を全文引用します。

「マイナスに作用しない」
市民病院小児科入院休止問題で市長見解

横須賀市立市民病院(同市長坂)が小児科の入院を休止する問題について、吉田雄人市長は30日の会見で、「医療体制の集約により、横須賀の子どもの命という意味では格段に医療体制を確保できる。決して、(子育てを重視する)市の方針にマイナスに作用しないと思う」との認識を表明した。

市長は、入院休止の一方で、小児科外来の拡充、1次救急の受け入れ充実、紹介状のない患者への応対を代替的に始めると強調。

「内容としては横須賀市の小児医療が後退するわけではない。1次救急などが手厚くなるので理解していただけると思う」と語った。

2期目の吉田市政が掲げる「若い世代の人口増が一番のテーマ」と相反するといった批判が市議会から上がっているが、市長は「そういうイメージを持つ人がいるかもしれないが、横須賀の小児医療を守るためには是非もない判断だった」と主張。

「(代替策により)子育てがしやすくなる環境にもつながる。批判は当たらないと思う」などと述べた。

市民病院のある西地区などから懸念が上がっている点については、「西部地域の方の心情は理解できる。できるだけ心配をかけないよう説明を尽くしたい。(もう一つの市立病院の)産科医師との連携や、NICU(新生児集中治療室)などのサービスも一緒になって提供できる体制を市として取るので、安心してほしい」と訴えた。

こんな説明で理解は得られない

記者会見の全文が発表されていないので、新聞記事からだけでは吉田市長が正確にはどのような見解を述べたかは分かりません。

ただ、記事に記されたコメントを読む限り、

「こんな説明では、西地区をはじめとする市民病院を利用してこられた方々の不安をぬぐうことはできない」

とフジノは感じました。

吉田市長は、一刻も早くこの問題をテーマにしたタウンミーティングを開催すべきです。

西地区のみなさんの不安と負担の増加への市の対応/市民病院小児科の入院診療廃止に対するフジノの質疑(その2)

この記事の内容は、前回の記事から続いています。

TVK「News930」より

TVK「News930」より


横須賀市立市民病院小児科の入院診療廃止問題について、教育福祉常任委員会協議会が開催されました。

西地区のみなさんの不安と負担の増加への市の対応

フジノが行なった質疑を報告します。

タウンミーティングを実施すべき
question(フジノ)
今回健康部から提出された資料を読んで、本来であれば、最後に「6.今後の市の対応」あるいは「西地区のみなさまへの市の対応」といった方針も記されているべきだと思いました。

健康部としてはまず地域医療振興協会の申し出を市議会へ報告することを優先したということなのだと思いますが、今後の対応も想定しておられると思いますので『方針案』だけでも記していただきたかったです。

そこでまず、西地区の住民のみなさまの不安と負担の増加への対応について伺います。

この委員会の中には西地区に住んでおられる方々が委員として多く入っていますが、僕自身も暮らしていたこともあります。西地区のみなさんの市民病院への信頼感の高さはとても大きいものがあります。大きいだけに、入院診療の廃止・休止はとにかく子育て世帯にはとても大きな不安を与えています。

そこで、西地区の住民のみなさまに、健康部はこのテーマでタウンミーティング、もしくは市長直々に車座会議などを行なうべきではないかと思います。

現状の説明と今後の方針を説明すべきだと思います。また地域全体の課題である医師不足への対応や、医師の招聘については住民のみなさまに病院の現状や医師のつらさや想いなども含めて伝えていくことも重要だと考えていますが、いかがでしょうか。

answer(地域医療推進課長)
もちろん西地区のみなさんの不安ということは当然のことだと思います。

ただ、現状でタウンミーティングを開く、あるいは市長の車座会議ということについては検討課題とさせていただければと思います。

question(フジノ)
それでは現時点ではどんな形で、西地区あるいはこの市民病院をこれまでご利用いただいていたみなさまにお伝えをしていくのか。

『広報よこすか』などに掲載したり、病院内に掲示をしておしまいになってしまうのでしょうか?

answer(地域医療推進課長)
もちろん今委員がおっしゃったようなことも含めて、それから病院のホームページ等他の手段もありますので、いろんな手段を通じておしらせをしてまいりたいと思っています。
question(フジノ)
やはり西地区のみなさんの市民病院への信頼感の高さ、それからここ数年間、市民病院の『公設民営化』への動きなど、ここ数年間ずっとご不安やご負担をかけているという事実があります。

蒲谷市長時代から1度も病院の問題についてのタウンミーティング的なものは行われていないんですね。

広く市民の方々に率直な状況をお伝えして率直な不安を伺う、そして対応策もお話するという場はぜひ持っていただきたいと思います。検討課題ということなので、ぜひ前向きに検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

answer(地域医療推進課長)
今までそういった地元への説明が無いということについては、指定管理者移行の時には2度ほど、委員がおっしゃるイメージかと思いますが、タウンミーティングを開かせていただきました。

また、それぞれ地元の町内会の役員会にもお邪魔して、市がこういったことで指定管理者を選択をしましたというようなことは大変大きな変換でしたので、ご説明をさせていただいた実績はございます。

question(フジノ)
すみません、その点については若干認識が異なっていて、確かに指定管理者に移行する時にも町内会・自治会を通じて集まりの場はあったんですが、ふつうに暮らしている方々誰でも自由にお越しくださいという形ではなかったように記憶をしているんです。

あるいは、市民病院をご利用していられる方々の中には三浦市民、逗子市・葉山町の方もおられる。

広くご利用なさっている方が誰でも参加できて、入院診療が休止するということについての不安やそれへの市の対策をお聞きできる場を設けていただきたいというふうに思うのですが、対策を聞ける場を設けてほしいと思います。

その点も検討していただけるのでしょうか。

answer(地域医療推進課長)
移行の時には町内会だけではなくて、西行政センターのホールを借りきって、どなたでもどうぞということでそういった移行に際してこういったことで決断をしましたという説明会をしました。

今回、小児科の入院診療の関心は大きいと思いますが、影響はある程度限定的なものになりますけれど、そこまでするかどうかについてはまた部内で検討させていただければと思います。

まず、最初の質疑。

西地区のみなさまをはじめとする市民病院小児科を利用してこられた方々に、現状と今後についてお伝えするとともに医師不足の課題を共有していただく為に、タウンミーティングを開催すべきだ、というフジノの提案でした。

それに対する答弁は「検討課題とさせてください」でした。

西地区の交通状況の改善を都市部・神奈川県に強く要請すべき
question(フジノ)
入院が西地区からうわまち病院に集約されるということで、おこさんを看護しておられる看病しておられる保護者の方やご家族の方には『移動そのもののコスト』がまず増えます。

加えて、何よりも実際に今は入院していなくても、住民の方からなんというふうにお聞きするかというと、西地区からうわまち病院への交通状況がやはり悪いので雨が降れば50分くらいかかってしまう、この移動時間の長さで、例えば「救急車で運ばれていったとしてもこの移動時間の長さで助かるものも助からないのではないか」という不安の声もお聞きします。

こういう不安感というのは僕にはとてもよく共感できるのです。

こうしたことも改善するのだという姿勢をきちんとお示しする為にも、健康部から都市部に対して交通状況の改善、もしくは神奈川県に対して交通状況の改善を今回強く要請すべきではないかと思うのですがいかがでしょうか。

answer(地域医療推進課長)
救急ということに限らず、よくバスの便とかそういう問題があるようなご意見をいただきますので、折に触れて京浜急行には路線バスの充実、とりわけ芦名から平作の方に抜ける線ができましたので、そこへバスが通せないのかというようなご要望はしていきたいと思っております。

それから、雨が降ったら時間がかかるということは事実ですので、それはそれとして受け止めたいと思いますけれども、その点についていろいろご心配は頂いているところだと思いますので、そのへんもちゃんとご説明をしていきたいと思っております。

question(フジノ)
この委員会には伊藤雅之議員もいらっしゃいますけれども、バスの問題は西地区の先輩議員が一生懸命本当にやってこられてバスの問題はかなり改善されてきた。

ただ、やはり道路交通そのものの改善は健康部からこの機会にやはり強く求めていっていただきたいと思うんです。

今の課長のご説明ですと住民の方にご説明していくというものだったのですが、健康部の姿勢として、都市部に対して道路計画のすみやかな実行・実施、あるいは県に対してこの交通状況の改善が西地区のみなさまの不安を少しでも軽くできるのであれば、ふだんはこういうルートから健康部から道路のことで県に申し入れる、あるいは健康部から都市部に申し入れるというのは無いと思うんですね。

そういう姿勢を示すためにも、要請などはしていくべきではないでしょうか。

answer(健康部長)
この道路の問題に関しては我々だけでなく、常にその地域の人たち、またこちらから行く人たちにとっても、これは重要な課題だと思います。

スムーズに流れるということが大事なことであると思いますので、これは健康部うんぬんということよりも市をあげてやっていく内容かなと思いますが、我々の持つ課題もあって、それについて都市部にも話をしていくということはしていきたいというふうに思います。

question(フジノ)
道路計画というのは、今までの市の現状にあわせて進行管理が行われていると思うのですけれども、今回入院が西地区から無くなるという都市計画上の大きな変化が起こりました。

ですから当然それにあわせて市の道路行政なども変化が必要なはず。

それを都市部などが認識しておられれば良いのですが、そうでない可能性もあるので、そこで今回は特に健康部から「こういう変化が起こります」ということを、都市部にも県にも伝えていただけないのかなというふうに思いました。

市をあげてやっていくのは当然ですが、明らかに大きな変化が今回起こる訳ですから、社会状況の変化を担当部署に伝えていくというのも大事だと思いますので、しつこいですけれど、ぜひそのへんはぜひお願いしたいと思います。

フジノの質疑その3に続きます)