データヘルスで横須賀市とタッグを組んでいる「ミナケア」の山本雄士社長と意見交換をさせていただきました/みなさまがもっと健康になれる為に。

ミナケアの山本雄士さんと意見交換をさせていただきました

4ヶ月前からお会いしたいと望んでいた、『株式会社ミナケア』の社長である山本雄士さんとお会いすることができました。

株式会社ミナケアのウェブサイト

株式会社ミナケアのウェブサイト


『ミナケア』とは、『パブリックヘルスリサーチセンター』とともに、横須賀市とタッグを組んでデータヘルスにチャレンジしてくれているパートナーです。

2014年7月15日付・神奈川新聞記事より

2014年7月15日付・神奈川新聞記事より


山本社長はお忙しい方なので、個別にアポイントメントを取るのは難しい。

そこで今日のシンポジウムの存在を8月に知り、申し込みをしました。

講演をする山本雄士さん

講演をする山本雄士さん


今日のシンポジウムは合計5時間の長丁場だったのですが、前半は国の政策に関与する人々、後半は新進気鋭のイノベーターたち、というような形でした。

前半

政策の視点から

  • 高橋泰さん(国際医療福祉大学院・教授)
  • 山下護さん(厚生労働省)
  • 白石秀俊さん(国土交通省)
  • 梅村聡さん(前参議院議員)
  • 庄子育子さん(日経ヘルスケア編集委員)
後半

ビジネスの視点から

  • 石川雅俊さん(国際医療福祉大学院・准教授)
  • 山本雄士さん(株式会社ミナケア代表取締役)
  • 上田圭一郎さん(経済産業省)
  • 斐英沫さん(株式会社メディファーム代表取締役)
  • 浅井英里子さん(日本GE株式会社執行役員)
  • 長英一郎さん(東日本税理士法人副所長)

後半のシンポジスト全員と高橋泰先生

後半のシンポジスト全員と高橋泰先生


山本さんは後半のご出演でした。

フジノはこの機会を逃さない為に、講義の前と後とそれぞれ10分間ほどお時間をとっていただいて、山本さんと意見交換をすることができました。

「株式会社ミナケア」社長の山本雄士さんとフジノ

「株式会社ミナケア」社長の山本雄士さんとフジノ

現在進行形のレセプト解析についてだけではありません。

フジノは市議会議員として、横須賀市が様々な部局でそれぞれに行なっているとても良い取り組みを把握しています。

例えば、教育委員会のスポーツ課の取り組み。保健所健康づくり課の取り組み。福祉部の高齢福祉課の取り組み。市民部による町内会のみなさんとの取り組み。

さらに市役所だけでなく、県立保健福祉大学の鈴木志保子教授による素晴らしい実践研究(明浜小学校・久里浜中学校をはじめ、幼稚園・保育園でも行なっておられます)なども把握しています。

また、全国では80%の方が病院で亡くなっている現状がある中で、横須賀市では在宅での看取りをすすめており、病院で亡くなる方々は全国平均を大きく下回って65%であることなどをお伝えしました。

つまり、『ミナケア』のパートナーである福祉部健康保険課だけではなくて、横須賀市の全世代に対して行われている市役所な以外のあらゆる取り組みを包括的にお伝えしました。

フジノの目的は、全世代の市民のみなさまの健康アップです。

山本雄士さんの著作を全て読みましたが、そうした想いは全く同じだと感じてきました。

僕らが元気で長く生きるのに本当はそんなにお金はかからない

僕らが元気で長く生きるのに本当はそんなにお金はかからない

医療戦略の本質 価値を向上させる競争

医療戦略の本質 価値を向上させる競争

そこで、今回フジノが情報提供をし、現在のレセプト分析以外の包括的な取り組みを一緒に考えていってほしいとお願いしました。

山本雄士さんの講義のパワーポイントより

山本雄士さんの講義のパワーポイントより

現在、日本全国を見回しても、2025年・2050年問題に立ち向かう為の健康政策(保健政策)に『全国に通用する1つの正解(ナショナルモデル)』はありません。

フジノは、今、全国各地で少しずつ芽生えてきている『あらゆる実践』=『ローカルモデル』の中から、いずれいくつかの『ナショナルモデル』が生まれると信じています。

そして、その1つは横須賀市が実現すると本気で考えています。

こうした想いを山本社長にお伝えしてきました。

シンポジウムの後に懇親会もあったのですが、フジノには別の仕事があったので参加できず。お話は短時間のみでした。

けれども今日はきっとイントロダクションです。

これからもきっと機会は何度もあるはずです。

すでに日本には、健康政策に対して同じような想いを持つ異業種の人間がどんどんアイディアを出し合って実践しあってつながっていく場ができています。

より良い実践をさらに重ねて、2025年・2050年を乗り越える日本にするだけでなく、誰もが亡くなるその瞬間まで「生きていて良かった」と感じられるようにフジノは変えたいです。

横須賀市の自殺の犠牲者数、4ヶ月連続で前年よりも増加/国全体では前年比11.3%減少しているのに…

今月もまた犠牲者数が前年より増加しました

先月に続いて、今日も悲しいお知らせをしなければなりません。

警察庁による最新の統計が報告されて、横須賀市の2014年4月の自殺による犠牲者数(速報値)が判明しました。

過去5年間の比較からも明らかですが、2013年は例年に比べて犠牲者が少なかったのでした

過去5年間の比較からも明らかですが、2013年は例年に比べて犠牲者が少なかったのでした


上の表は、警察庁が内閣府自殺対策推進室に提供したデータ(市区町村別・自殺日別・住居地別)をフジノがまとめたものです。

今月も、自殺による犠牲者数が前年より増加してしまいました。

これで4ヶ月連続です。

一方、日本全体では4月の自殺による犠牲者数は2,203人(前年同月比180人減少)でした。1〜4月の累計は8,410人で、これは前年比1,068人の減少(▼11.3%)です。

国全体では犠牲者を減らすことができているのですが、横須賀市は逆に増加してしまっています。

自殺を減らし無くす為に政治家として活動しているフジノは、自殺へと追い込まれてしまった方々とそのご遺族のみなさまに、こころから申し訳ない気持ちでいっぱいです。

謹んで、哀悼の意を表します。



まず第1に、データ分析の「視点」を考え直すべきかもしれません

先月も記したとおりですが、昨年2013年は犠牲者数が減少した年でした。

2013年に犠牲者が減少した原因を見つけねばならない

2013年に犠牲者が減少した原因を見つけねばならない


上のグラフは過去5年間の4ヶ月間合計を比較したものですが、2013年だけ棒グラフが低いのがお分かり頂けると思います。

特に2013年1〜8月までの合計は、過去5年間で最も少なかったのです。

フジノは、考え方を変えねばならないのかもしれません。

これまでは、「何故2014年は昨年よりも犠牲者が増加し続けているのか?」に焦点をおいて分析に努めてきました。

けれども、むしろ逆に「何故2013年1〜8月は犠牲者が減少したのか?」に焦点をおいて分析を徹底すべきかもしれません。

そして、その要因を1つでも見つけて、政策に反映していかねばなりません。



第2に、やはり「心理学的剖検」を実施しなければならない!

4月25日の市長記者会見で、吉田市長は「県内初!消防団が『命の門番』として地域を見守ります」という発表をしました。

2014年4月26日・神奈川新聞より

2014年4月26日・神奈川新聞より


今年から5年間をかけて、市内全消防団員882名に自殺対策のゲートキーパー養成講習を受けて頂く、という取り組みです。

国が進めてきた『ゲートキーパー養成』を、今までは対象にしていなかった職種にも拡大していくというもので、一定の効果はあるかもしれません。

こうした万人向けに広く行なう取り組み=『ポピュレーションアプローチ』は、大切ではあります。

ただ、フジノはこれまでも訴えてきたとおり、『ポピュレーションアプローチ』だけでなく、並行して『ハイリスクアプローチ』も積極的に実施していかねばダメと考えています。

さらに特に今すぐやるべきことは、追い込まれた末に自殺の犠牲になった方のその原因を徹底的に追いかける『心理学的剖検』です!

現在の警察庁と厚生労働省が発表している統計データでは、横須賀市で亡くなられた方々が自殺へと追い込まれた原因は全く分かりません。

本当の原因は何も分からないままに、自殺対策に効果があると『一般論』として言われている『ゲートキーパー養成』などに取り組んできたのがわが国の自殺対策なのです。

今こそ『一般論』ではなく、亡くなられたおひとりおひとりのこころの井戸を深く深く掘っていく作業が必要だ、とフジノは強く主張します。つまり徹底的に『個別論』を突き詰めていくのです。

そして、個別・具体的な原因を調査していく中で、同じ状況に追い込まれている方々(ハイリスク者の方々)にアプローチをしていくのです。

ゲートキーパーを増やすような『ポピュレーション・アプローチ』は大切、でも同時に『ハイリスク・アプローチ』も徹底的に実施しなければ不十分です。



横須賀市は自殺対策をゼロベースで再構築すべき

日本全体の自殺による犠牲者が減っている中で、横須賀市では前年同月を上回る犠牲者数が4ヶ月連続という悲しい現実があります。

政治・行政が全力を尽くせば、自殺による犠牲は減らせるはずなのです。

横須賀の政治・行政は、もう1度、全力を尽くさねばなりません。

今後1人でも多くの犠牲者を減らすことだけが、自殺へと追い込まれた方々とご遺族への責任を果たすことだとフジノは信じています。

今年、横須賀市の自殺対策を深く担ってきた保健所健康づくり課の課長・係長2名が同時に異動となりました。

自殺の現状がこのように危機的状況にあるにもかかわらず、重責を担ってきた中心人物2人の同時異動という人事を行なった市長に対して、フジノは強い不快感を抱きました(市長はこの危機的状況を全く理解していないのではないか?)。

けれども、組織には異動はつきものです。それをいつまでも嘆いていても無意味です。

今はとにかく新メンバーで、もう1度わがまちの自殺対策をゼロベースで見直して、良い点は継続し、改善すべき点は徹底して改善する、そんな機会にしたいと今は考えています。

新しい体制のもとで、今年は徹底して自殺予防対策に取り組んでいきたいです。

そして、来月こそは良い報告ができるように現実を変えていきたいです。



自殺対策街頭キャンペーン@横須賀中央駅前/自殺対策強化月間(2013)

3月は自殺対策強化月間です

毎年3月は『自殺対策強化月間』です。

内閣府の自殺対策強化月間のホームページ

内閣府の自殺対策強化月間のホームページ


先週の汐入駅前おとといの北久里浜駅前に引き続いて、今日も自殺対策街頭キャンペーンを行ないました。



トップの参加は本気度を示すバロメーター

最終回の今日は、京浜急行の横須賀中央駅前Yデッキで行ないました。

市の担当部署をはじめ、自殺対策連絡協議会に所属する様々な関係機関、NPO、ボランティアの方々にご協力を頂いて、リーフレットなどの配布を行ないました。

横須賀中央駅東口改札

横須賀中央駅東口改札


今日は吉田市長も参加してくれました。

市が自殺対策に全力をあげて取り組んでいること、市民のみなさまにいつでもご相談をしていただきたいと願っていることを、メガフォンで語りかけていただきました。

吉田市長がマイクで呼びかけつづけました

吉田市長がマイクで呼びかけつづけました


自殺対策の専門家の間では「まちのトップ(首長)が自殺対策に本気だという姿勢を示すことがとても有効である」というのが定説になっています。

そうしたことから、かつては職員任せで街頭キャンペーンを行なっていた他のまちでも、今では首長(県知事・市長)が街頭キャンペーンに参加するようになりました。

しかし、横須賀市では初年度(2008年)から蒲谷前市長が参加して下さいました。

もちろん吉田市長も、必ず街頭キャンペーンに参加し続けて下さっています。

自殺対策への横須賀市の本気度は、こうしたトップの姿勢にも表れているとフジノは感じています。



『数』を重視したキャンペーンはひと区切り

これまで横須賀市では、年数を重ねるごとに街頭キャンペーンの開催場所(駅数)をどんどん増やしてきました。

2010年度には、市内全21駅にて行なってきました。

それには理由があります。

「自殺」という単語を使うことさえはばかられていた日本の風土もあって、横須賀市として、まず最初の数年間は『対象』を1人でも多くの市民の方々と設定して、広く啓発することに力を入れてきました。

つまり、広く全ての人々へ関わっていく『ポピュレーション・アプローチ』という手段をとってきたのです。

『ポピュレーション・アプローチ』とは、対象を一部に限定しないで集団全体へアプローチをし、全体としてリスクを下げていこうという考え方や取り組み

5年間にわたって『ポピュレーション・アプローチ』を行なってきた結果、「一定の成果を得ることができた」とフジノは考えています。

そこで、2012年度をもって、横須賀市の自殺対策街頭キャンペーンは、この方式を「ひと区切り」とすることになりました。

キャンペーンの開催回数を増やすことや、1人でも多くの市民のみなさまに広くお伝えすることから、2013年度から新たな方法に取り組み始めることになりました。

つまり、『ハイリスク・アプローチ』への方針転換です。



『ハイリスク・アプローチ』への新たな挑戦

横須賀市の自殺による犠牲者を年齢別にみると、ご高齢の方々が多いのが特徴です。

全国的な傾向としては若年層の死因ワースト1位が自殺です)

つまり、横須賀市においては自殺のハイリスク者は、ご高齢の方々なのです。

『ハイリスク・アプローチ』とは、集団のうち、危険度がより高い者(ハイリスク者)に対して、その危険度を下げるよう働きかけをして病気を予防する考え方や取り組み

そこで、新たな取り組みをスタートします。

横須賀市では『モデル地区』を定めて、ご高齢の方々のお宅を全戸訪問して、『よこすか心のホットライン』の利用方法をご高齢の方々に直接にお伝えしていくのです。

昨日3月14日の教育福祉常任委員会において、フジノはこの点について質疑を行ないました。

これを読んで頂ければ、『ハイリスク・アプローチ』のイメージがわかりやすいと思います。

2013年3月14日・教育福祉常任委員会
question(フジノ)
健康づくり課に『自殺対策街頭キャンペーン』の新しい展開についてうかがいます。

まず、先日も本当におつかれさまでした。

さて、これまで横須賀市では『自殺対策街頭キャンペーン』を3月と9月に行なってきました。

新年度から、今後、新しい展開に歩み出すことになると思います。

それは具体的には『モデル地区』への『全戸配布』や、直接ご訪問して使い方をより詳細に説明していく、という在り方も検討しておられるとうかがっています。

これは具体的にどのように行なっていく予定でしょうか。

answer(保健所健康づくり課長)
まず『街頭キャンペーン』ですが、9月と3月に3駅ずつ合計6駅キャンペーンを行なって参りました。

3年ほど続けた中で、ずっとそれを続けるというのもいかがか、ということになりました。

『街頭キャンペーン』につきましては、今後も自殺予防月間の9月に1駅、3月の自殺対策強化月間に1駅は継続して行なってまいります。

これは『ポピュレーション・アプローチ』という意味合いから、各1回ずつはやりたいと思います。

そして今、自殺者で増える傾向にありますのが、高齢者でございます。

高齢者の方には、なかなかこういった『よこすか心のホットライン』などの冊子が届かないといった現状がございます。

そこで、全世帯というのはいちどきにはできませんので、毎年少しずつ、民生委員さんのご協力をいただきながら、高齢者世帯のお宅に実際に訪問して、「よこすか心のホットライン」をお渡しするような個別訪問のキャンペーンを考えております。

question(フジノ)
『よこすか心のホットライン』は非常に良く相談窓口が網羅されている一方で、適切な使い方をご高齢の方々にわかっていただくというのはなかなか大変だと思うのです。

それは、どんなふうにやっていかれるのでしょうか。

answer(保健所健康づくり課長)
訪問について今考えておりますのは、日頃おつきあいのある地域の民生委員さんとともに健康づくり課の職員がお邪魔して、一番は「何かあったら保健所健康づくり課の方にご相談ください」「なんでもけっこうです」というようなことをお伝えするのが簡便かと思います。

一方『よこすか心のホットライン』などの冊子もございますので、お悩みの原因がハッキリしているのでしたら「こちらにどうぞ」と言うような、訪問と会話によって、孤立してないということをお伝えしたいと考えています。

question(フジノ)
ご自身のお困り感・悩み事と、具体的な相談窓口の名称が一致しないというようなこともよくあります。

じっくりとお話をしながら具体的に分かりやすくご説明していっていただけたらと思います。

フジノはこの方針転換を強く支持しています。2つの意味で重要だからです。

第1に、全国的に、ご高齢の方々は相対的に自殺のリスクが高い存在です。

第2に、日本人は誰かに助けを求める『援助希求』がとてもヘタだと言われています。

そんな中、横須賀市では『ハイリスク・アプローチ』を新たにスタートさせます。

地域の民生委員の方々とプロの保健師の方々が、ハイリスクである高齢者の方々に、援助希求の力を高める1つとして、お困りごとの相談窓口へつながっていくことを分かりやすくサポートしていくのです。

この2つへのアプローチはとても重要です。

その効果(高齢者による自殺の減少)がデータで具体的に表れるまでには、数年間はかかるでしょう。

けれども、『援助希求』の力を高めていくことは、ご本人だけでなく、まわりに暮らすご高齢の方々のサポートにもいずれ役立っていくことが期待されます。

さらに、今後も年2回は『自殺対策街頭キャンペーン』を継続していくことで『ポピュレーション・アプローチ』をも継続していくのです。

この2つのアプローチを進めていくことで、10年後の目標を必ず実現できるとフジノは信じています。

今夜も『街頭キャンペーン』を一緒にがんばって下さった参加者のみなさんと、記念撮影です。

参加者のみなさまと

参加者のみなさまと


みなさま、本当におつかれさまでした。

そして、リーフレットを受け取って下さったみなさま、本当にありがとうございました。

これからも、自殺による犠牲者を1人でも減らしていく為に、フジノは全力を尽くしていきます。

どうか市民のみなさまもご協力をお願いします。