「人生を変える賞」=「リリー賞」。全国から92件ものご応募ありがとうございました!/第14回リリー賞の選考作業が進んでいます

「リリー賞」14回目を迎えました

今年度も『精神障害者自立支援活動賞(リリー賞)』の募集が行なわれました。

第14回リリー賞募集のおしらせ

第14回リリー賞募集のおしらせ


『リリー賞』は、精神保健福祉の世界に関わりのある方々にはとてもなじみ深い歴史のある賞です。

フジノは『人生を変える賞』と呼んでいます。

第6回からフジノは選考委員に就任しました。

まさか将来自分が選考委員メンバーに加わることになるとは、かつてのフジノは夢にも思いませんでした。

ご存知ないみなさまにもぜひ知っていただきたいのですが、このような趣旨で設立されたものです。

設立主旨

  • 困難な状況を克服して社会参加を果たされた精神障がいの方々の中から、特に優れた活動をなさっている方を表彰し支援します。また支援者部門では、支援者の方、グループ・団体も表彰します。
  • この賞をとおして、精神保健福祉に貢献されている方々の姿を社会に広く紹介することで医療と社会の環境整備や充実に寄与し、精神障がい(特に統合失調症)に関する理解を深める一助となることを目的にしています。

応募の資格などは以下の通りです。

応募資格

  • 当事者部門
    精神障がい者の社会参加や自立を進める活動を、1年以上にわたって行なっている方、グループ・団体。
  • 支援者部門
    精神障がい者の社会参加、自立を支援する活動を、1年以上にわたって行なっている方、グループ、団体。


選考基準

選考基準
選考基準

応募期間

2017年9月1日〜12月31日

表 彰

  • 各部門2組の個人またはグループ
  • 表彰状・副賞授与
    ・当事者部門 100万円
    ・支援者部門 50万円
  • 表彰式
    ・3月23日13時〜 東京国際フォーラム


主催

認定非営利活動法人地域精神保健福祉機構

共催

日本イーライリリー株式会社

後援

日本精神保健福祉連盟、全国精神保健福祉連絡協議会、全国精神保健福祉相談員会、日本精神科看護協会、日本精神保健福祉士協会、精神科作業療法協会、日本うつ病センター、全国精神障害者社会福祉事業者ネットワーク、日本精神神経科診療所協会、全国精神障害者地域生活支援協議会、全国精神障害者就労支援事業所連合会、全国精神保健福祉会連合会、全国精神障害者団体連合会、日本精神保健福祉事業連合




一次選考を終えた20候補が選考委員メンバーに届きました

昨年末に締め切られたのですが、応募は92件もありました。

たくさんのご応募をありがとうございます!

さて、事務局では年末年始を返上して、92件の一次選考を行ないました。

そして、当事者部門・支援者部門それぞれに10候補ずつ、合計20候補をまず選びました。

1月19日、フジノのもとに、この20候補の資料が送られてきました。

ついに一次選考をくぐりぬけた20候補の資料が送られてきました

ついに一次選考をくぐりぬけた20候補の資料が送られてきました


応募して下さったみなさまの想い、確かに受け止めました。

ずっしりと重い資料が届くたびに、毎年とても身が引き締まります。

フジノは、人生そのものだと受け止めて毎回読み込んでいます。

一次選考の結果、20候補が選ばれました

一次選考の結果、20候補が選ばれました


フジノたち選考委員メンバーは1週間かけて採点を行ないます。今まさにじっくり読み込んで、何度も何度も読み返して、採点をしているところです。

ただ、この採点はあくまでも基準をもとにして点数化しただけです。

最終的には、1月28日に行なわれる『選考会』の場で選考委員メンバーで議論して決定します。



昨年の受賞者のみなさんをご紹介します

ちなみに、昨年(第13回)に受賞したみなさんは、こちらです。

●当事者部門 副賞100万円

  • 北海道 NPO法人 精神障害者回復者クラブすみれ会
    精神障がいの当事者のみで運営する日本初の共同作業所を30年間運営。ピアスタッフの草分け
    (詳しくはこちら

  • 大阪府 一般社団法人 UnBalance (アンバランス)
    発達障がいの当事者によるピアサポートグループとしてユニークで多面的な活動を展開
    (詳しくはこちら



●支援者部門 副賞50万円

  • 福島県 会津若松市立川南小学校
    精神障がい者の福祉事業所と18年間にわたり交流、子どもたちの啓発と当事者の地域参加を応援
    (詳しくはこちら

  • 大阪府 高槻精神障害者スポーツクラブ (愛称: WEARE ウィアー)
    精神障がいの当事者によるフットサル、バレーボールチームを結成、スポーツを通じた社会参加を支援
    (詳しくはこちら

何度も何度も読み返して採点をして、選考会で議論を重ねた上での決定でした。

どの受賞者の方々のことも、とても印象に残っています。

さて、今回はどなたが受賞するのでしょうか。

決定は、1月28日。

発表(プレスリリース)は、2月23日。

豪華なプレゼンターをお招きしての表彰式は、3月23日です。

どうかお楽しみに!



リリー賞選考委員会が開かれ、ついに受賞者が決定。贈呈式は3月11日です!/第12回リリー賞選考委員会(その2)

前の記事から続いています)

1月、選考作業がスタートしました

昨年大晦日に応募が締め切られました。

年明けから『認定NPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)』では、膨大な応募書類の読み込みがスタートしました。

この第1次選考にフジノは携わっていなくて、あくまでも聴いた話なのですが、それはそれは大変な作業だそうです。

第12回リリー賞への応募は59件いただきました

第12回リリー賞への応募は59件いただきました


事務局のみなさんの第1次選考によって絞りこまれた20件(当事者部門10件・支援者部門10件)の資料が、先週フジノのもとに届きました。

ここからは僕たち選考委員の出番です。フジノも毎日全ての資料をひたすら読み込みました。

10日間で全ての資料を読み込み、応募者によってはインターネットなどに情報を掲載していることもありますのでそれらも調べます。

こうして、最後は『採点作業』を行ないます。

3つの観点(当事者主体の取り組みか、独自性の高い取り組みか、社会や保健医療福祉にインパクトを与える取り組みか)から得点を付けて、コメントも書き込んでいきます。

それを再び事務局に返信します。



選考委員メンバーが集合して議論を行ないました

今日はついに選考委員が一同に介しました。

選考委員メンバー

  • 伊藤 順一郎(メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ)
  • 宇田川 健(認定NPO法人地域精神保健福祉機構・代表)
  • 大島 巌(日本社会事業大学・学長)
  • 佐藤 光源(東北福祉大学大学院精神医学・教授)
  • 高橋 清久(公益財団法人精神・神経科学振興財団・理事長)
  • 寺谷 隆子(社会福祉法人JHC板橋会・理事)
  • 中村 純(特定医療法人北九州病院北九州古賀病院・院長)
  • 藤野 英明(横須賀市議会議員)

共催の日本イーライリリー株式会社の担当者のみなさん、そして事務局であるコンボのみなさんも立ち会いのもと、議論がスタートしました。

リリー賞選考会のおしらせ

リリー賞選考会のおしらせ


採点結果はあくまでも事前の数値に過ぎません。

改めて各メンバーの意見をひとりずつお聴きして、各候補について、みんなで議論をしていきます。

大島巌さん・宇田川健さん・高橋清久さん。後ろ姿は中村純さん

大島巌さん・宇田川健さん・高橋清久さん。後ろ姿は中村純さん


『支援者部門』は、比較的すんなりと決まりました。

実は、フジノが1位として推薦した2つの候補が『リリー賞』に選ばれました。

これからの精神保健医療福祉の進むべき方向性を示した活動であると同時に、絶対に応援していかねばならないと感じる活動でした。

事務局の桶谷さん、秋山さん。寺谷隆子さん、中村純さん

事務局の桶谷さん、秋山さん。寺谷隆子さん、中村純さん


そして『当事者部門』の議論がスタートしました。

こちらはかなり長い議論となりました(たぶん支援者部門の2倍くらい)。

充実した意見交換の末に、ついに2つの候補が『リリー賞』に選ばれました。



今年落選したみなさまにお願いがあります。来年も応募して下さい!

『当事者部門』の議論が長引いた理由は、ハッキリしています。

2つしか『リリー賞』に選べない。けれども、優れた応募が多くて、絞り込むのにとても苦労した。

だから、フジノからお願いがあるのです。

今年の受賞者にならなかったみなさんも、諦めないで下さい。

来年も続けて応募して下さったら、受賞する可能性は高いかもしれません。

フジノも選考委員メンバーです

フジノも選考委員メンバーです


毎年、実は選考委員メンバーは本当にとても悩んで末に2つの候補に絞り込みます。

「ぜひ来年も応募して欲しいですね」

「来年も応募してくれたら絶対に強く推したいです」

といった言葉が委員からは出てきます。

実際、ある年にフジノが1番強く推した候補者は落選したのですが、翌年も応募して下さって、ついに『リリー賞』に選ばれました。

こういうことは、しばしばあります。

僕ら選考委員の口からは、決して「あなたがたは惜しかった、だから来年も応募して」と個別に言うことはできません。

だから、全ての応募者のみなさまにお願いです。ぜひ来年も応募してみて下さい!

年を追うごとに応募される方々の活動のレベルの高さがあがっていて、本当に選考作業は毎回とてもワクワクします。

今年は落選したみなさま、ぜひ来年もご応募くださいね!



贈呈式は3月11日です

こうして決定した『第12回リリー賞』ですが、贈呈式は3月11日に開催します。

13時スタート、会場はベルサール八重洲です。

詳しいプログラムは決定しだい改めてこちらのブログでご案内したいと思います。

応募して下さった全てのみなさまに感謝しております。ありがとうございました!

ぜひ贈呈式にいらして下さいね。



今年も「リリー賞」の募集に全国から59件もご応募いただきました/第12回リリー賞選考委員会(その1)

リリー賞、12回目を迎えました

今年度も『精神障害者自立支援活動賞(リリー賞)』の募集が行なわれました。

第12回リリー賞募集のおしらせ

第12回リリー賞募集のおしらせ


リリー賞とは、このような趣旨で設立されたものです。

設立主旨

  • 困難な状況を克服して社会参加を果たされた精神障害の方々の中から、特に優れた活動をなさっている方を表彰し支援します。また支援者部門では、支援者の方、グループ・団体も表彰します。
  • この賞をとおして、精神保健福祉に貢献されている方々の姿を社会に広く紹介することで医療と社会の環境整備や充実に寄与し、精神障がい(特に統合失調症)に関する理解を深める一助となることを目的にしています。


応募資格

  • 当事者部門
    ご自身の自立または地域社会でほかの精神障害者の自立支援活動を、1年以上にわたって行なっている方、グループ・団体。
  • 支援者部門
    精神障害者の社会参加、自立を支援する活動を 1 年以上にわたって行なっている方、グループ、団体。
    *支援者部門について受賞者が医療関係者または医療機関である場合、 副賞は、受賞者が推奨する患者支援団体等に授与することといたします。


選考基準

選考基準

選考基準

応募期間

2015年9月1日〜12月31日

表 彰

  • 各部門2組の個人またはグループ
  • 表彰状・副賞授与
    ・精神障害者部門 100万円
    ・支援者部門 50万円
  • 表彰式
    ・3月11日13時〜 ベルサール八重洲


主催

認定非営利活動法人地域精神保健福祉機構

共催

日本イーライリリー株式会社

後援

健康日本21推進フォーラム、日本精神保健福祉連盟、全国精神保健福祉連絡協議会、全国精神保健福祉相談員会、日本精神科看護協会、日本精神保健福祉士協会、POTA、日本精神神経科診療所協会、全国精神障害者地域生活支援協議会、全国精神障害者就労支援事業所連合会、全国精神保健福祉会連合会、全国精神障害者団体連合会、全国精神保健福祉相談員会




人生を変える「賞」=リリー賞

毎年フジノは同じことを書いていますが

人生を変えてしまう「賞」=リリー賞

なのです。

何故か。

受賞した個人・グループは、副賞100万円という大金を手にすることをはじめ、受賞したその日からたくさんのメディアの取材を受けるようになるからです。

背中を押されることで人は本当に大きく変わっていくものです。

代表的な例を挙げれば、第1回受賞者の澤田優美子さん

澤田優美子さん(第1回受賞者)

澤田優美子さん(第1回受賞者)


「受賞したら学費に充てる」と宣言されていたとおり、有言実行で『精神保健福祉士』『社会福祉士』『認定心理士』の資格を取得されました。

その後のご活躍はさらに素晴らしく、日本社会事業大学大学院(博士課程)に進学されました。

『青梅精神障害者ピアサポートグループぶ〜け』の副会長にも就任されたのですが、その『ぶ〜け』は当事者によるビジネスグループを立ち上げ、第8回リリー賞を受賞しました。

第8回リリー賞受賞団体「青梅精神障害者ピアサポートグループぶ〜け」

第8回リリー賞受賞団体「青梅精神障害者ピアサポートグループぶ〜け」


さらに、先日新たにスタートした厚生労働省の『これからの精神保健医療福祉の在り方に関する検討会』の構成メンバーに選ばれています。

これからの精神保健医療福祉の在り方に関する検討会・構成員リスト

これからの精神保健医療福祉の在り方に関する検討会・構成員リスト


まさに澤田さんの受賞後の活躍は『快進撃』と言えると思います。

全てが『リリー賞』のおかげとは言いませんが、背中を押したのは確かです。素晴らしい活躍です。

『リリー賞』が人生を変えてしまう賞だとフジノが言い続けているのもこうした前例がたくさんあるからなのです。

ですから全国のみなさまに「ぜひ応募して下さい」とお願いしつつも、その一方で選考委員会メンバーとしての責任の大きさをいつも痛感しています。

今年度の第12回リリー賞には、全国から59件もの応募がありました。

本当にありがとうございました。

次の記事に続く)



日本の自殺対策研究の最前線「ACTION-J」の成果を学んできました/第12回日本うつ病学会総会(その1)

第12回日本うつ病学会総会に参加しました

今日は、東京・新宿の京王プラザホテルへ向かいました。

『第12回日本うつ病学会』に参加する為です。

第12回日本うつ病学会総会ポスターより

第12回日本うつ病学会総会ポスターより


学会は全国各地で開催されて、数年おきに東京に戻ってきます。

第1回から『日本うつ病学会総会』に参加してきたフジノですが、パニック障害もちの為に関東以外で開催された総会には欠席せざるをえません(飛行機にも新幹線にも乗れないので関東を出られません)。

第12回日本うつ病学会総会会場にて

第12回日本うつ病学会総会会場にて


学会は、その分野の最前線の研究を学ぶことができる最高のチャンスです。

仮に欠席しても『抄録(内容が記された本のことです)』はもらえるのですが、発表者と語り合うようなことはできません。

ですから、都内での開催のおかげで自分自身が参加できることを、とてもありがたく感じました。



「自殺対策」の発表をメインに聴きました

3日間の開催なのですが、忙しくてフジノは1日だけしか参加できませんでした。

そこで、最も関心の強い自殺対策に関わるプログラムが開催される今日を選びました。

自殺対策に関するプログラムの会場にて

自殺対策に関するプログラムの会場にて


まず、教育講演『地域における自殺対策』です。

プログラムより

プログラムより


座長はリリー賞選考委員会でご一緒させていただいている中村純先生(産業医科大学名誉教授、北九州古賀病院)、演者は大塚耕太郎先生(岩手医科大学医学部災害・地域精神医学)です。

大塚先生は、被災地支援にも深く関わっておられる方です。

大塚耕太郎さん「地域における自殺対策」

大塚耕太郎さん「地域における自殺対策」


基本的にはオーソドックスな内容のお話でした。

  • ハイリスク者のケアは、医療だけでなく、生活支援・福祉的支援などの複合的な支援が必要である。

  • 専門的なケアから住民相互の見守りまで様々な支援が重層的に地域に存在することが必要である。

  • 地域の自殺対策の人材・場の確保が大切である。

  • それぞれの従事者はスキルを向上させていくことが必要である。

  • 実務者のネットワークとともに、関係機関・国県市それぞれの各部局の連携体制も不可欠である。

ただ、下の2つについては、とても強く賛同しました。

  • 包括的な自殺対策の為には、『地域診断』や詳細な実態把握を行なって地域の実情に即した対策につなげること

  • 中長期的な戦略を立てることも需要であること

フジノは『横須賀市の自殺対策』を念頭に置きながら講演を聴いていたのですが、長年フジノが市議会で提案を繰り返しながらも実現していないのが上の2つでもあります。

『地域診断』は本当に大切なのに、横須賀市の場合には自殺対策だけでなく、『介護保険事業計画』や『障害福祉計画』を策定する時にも十分にはできていないとフジノは感じています(唯一、新たな計画である『こども未来プラン』は比較的よくできていると評価しています)。

また、『自殺対策の計画づくり』の重要性は、つい先日の6月議会でも新たに提案をしたばかりです(その前の予算議会でも提案しました)。

国による自殺対策基本法の改定作業がまもなく行われますが、全国の市区町村にも計画づくりを義務化する方向にあると聴いています。必ず実施すべきだとフジノは考えています。

こうした点から、大塚先生の後半のお話には特に強く共感しながら聴いていました。




(その2へ続きます)



長時間の白熱した議論の末に、ついに受賞者を決定しました!/第11回リリー賞選考委員会

華やかな「表彰式」の前に、地味で苦しい「選考作業」があります

先月お知らせしたとおり、今年も3月に『リリー賞』が開催されます。

第11回リリー賞表彰式のおしらせ

第11回リリー賞表彰式のおしらせ


『表彰式』には芸能人のプレゼンテーターやたくさんのマスメディアも訪れて、とても華やかで盛大に行われるのですが、その前に、地味で地道な作業が待っています。

そう、『選考』です!

フジノは2010年から6回連続で選考委員会のメンバーに就任しています。

しかし、フジノにとって、この選考作業ほどつらいものはありません。

委員を経験して何年経ってもそのつらさは全く変わりません。

『選考委員の責任の重さ』は繰り返し書いてきたとおりですが、まさにリリー賞は『受賞した人のその後の人生』を変えてしまうのです。

受賞とともにたくさんのメディアの取材が殺到します。しかも、直後だけでなく、その後も何年にもわたって取材が来ます。

賞金100万円が出るのですが、それを元手にして過去の受賞者のみなさんは大学院に進学したり、資格を取ったり、新しい会社を起こしたり、大きく人生が変わります。

だから、全員を選びたい。

でも、20候補の中からわずか4組だけしか選べないのです。

フジノは他の賞でも選考委員になったことがあるのですが、リリー賞は他の賞とは全く異なるのです。

事務局から選考の為の資料が送られてくると、正直なところ、吐き気がしてきます。

それでも何十回も書類を読みこんで、インターネットも嫌というほど検索しまくります。

そして、自分なりに20候補それぞれに採点をします。

その後、『選考委員会』のみんなで集まって、議論をして決定をするのです。



今回は92件もの応募がありました

今回は、全国から92件(当事者部門53件、支援者部門39件)もの応募がありました。

これを事務局(NPO法人地域精神保健福祉機構コンボ)が第1次審査を行なって、それぞれの部門ごとに10候補に絞ってくれました。

当事者部門と支援者部門、合計20候補の書類は100ページを超えます

当事者部門と支援者部門、合計20候補の書類は100ページを超えます


この20候補について、フジノたち選考委員は事前に大量の書類を読み込んで、採点をします。

申請資料だけではなくて、さらに活動を深く知る為にインターネットで検索したり、事務局と意見交換をしたりしながら、全候補に採点を行ないます。

そして、採点の集計結果だけではなく、実際に委員メンバーみんなが集まって『選考委員会』を開いて議論をします。

こうして、最終的に受賞者を決めるのです。



今年も「リリー賞選考委員会」が開かれました

今日、ついに『選考委員会』が開かれました。

「選考委員会の開催のおしらせ」より

「選考委員会の開催のおしらせ」より


会場は、日本イーライリリー株式会社(港区赤坂)です。

後ろのビルの11階にイーライリリーが入っています

後ろのビルの11階にイーライリリーが入っています


会場に到着。

事務局であるコンボのみなさんと、イーライリリーの広報担当のみなさんも含めて20人くらい集まります。

11階の会議室からの眺め

11階の会議室からの眺め


選考委員メンバーは、以下の8名です。



今回もフジノは、精神保健医療福祉の先達の中で、最年少…(涙)

選考委員のみなさん

選考委員のみなさん


選考委員のみなさんにご挨拶をしてまわりながら、改めて「みんなすごい先輩方ばかりだけれど、それでも絶対に気後れしてはいけない」と思い直して、気合いを入れました。



佐藤光源先生の世界精神医学会JeanDelay賞受賞をお祝いしました

ところで、選考に入る前に、今年3月、佐藤光源先生が世界精神医学会から大変栄誉ある『Jean Delay賞』を贈られたことを、みんなでお祝いしました。

日本精神神経学会のウェブサイトより

日本精神神経学会のウェブサイトより


かつて精神分裂病と呼ばれていた疾患を統合失調症という名前に変えることができたのは、佐藤先生の大きな功績です。

インターネット上には現役の精神科医が「名称変更は大した効果が無かった」と批判的な人がいます。佐藤先生の受賞にも文句を言っている人がいるのも知っています。

実際、今でも『統合失調症』に対する大きな差別・偏見・スティグマが存在していることは、フジノ自身、痛いほど理解しています。

しかし、それでもこの名称変更によってどれほど多くの人々が救われたかも、同時にフジノは知っています。

佐藤先生の功績は、単に名前を変えたことではありません。

差別・偏見・スティグマを無くす為に人生を捧げて来られたことそのものを、世界精神医学会は評価したのだとフジノは考えています。

佐藤先生、『WPA JeanDelay賞』の受賞、本当におめでとうございます。



白熱した議論がスタートしました

さて、選考委員長である大島巌さん(日本社会事業大学・学長)のご挨拶から、委員会がスタートしました。

大島巌先生(日本社会事業大学・学長)のご挨拶

大島巌先生(日本社会事業大学・学長)のご挨拶


みなさん、本当に穏やかな優しい人ばかりなのです。

それでも精神保健医療福祉とリカバリーを深く愛している方々ばかりなので、それぞれの候補に対する思い入れもハンパではありません。

モニターに採点結果を映し出して参考にしつつも、それぞれの候補への思い入れをみなさん語り合っていきます

モニターに採点結果を映し出して参考にしつつも、それぞれの候補への思い入れをみなさん語り合っていきます


穏やかながらもとても白熱した意見交換と議論が続きました。

フジノが尊敬してやまない宇田川さん。切れ味の鋭い意見がびしばし飛び出します。

フジノが尊敬してやまない宇田川さん。切れ味の鋭い意見がびしばし飛び出します。


まずは『当事者部門』の審査です。

ひとりずつ、推薦する候補への想いを語っていきます。

長い意見交換の末に、やがて、ある候補へみんなの意見が一致していきそうな流れができてきました。

高橋先生のユーモアあふれる語り口に、笑ってしまった中村先生

高橋先生のユーモアあふれる語り口に、笑ってしまった中村先生


しかし、それをくつがえして別の候補を推薦する熱心な意見が述べられると、場の空気が一変しました。

左から、事務局の桶谷さん、佐藤先生、執行さん

左から、事務局の桶谷さん、佐藤先生、執行さん


こうして、どなたを受賞者として選ぶかの議論は本当に白熱して行われました。

今年からリリー賞の担当者になられた新しい広報課長さんが

「ここまで熱心に議論がなされていることを、社内にいながら私自身、知りませんでした。来年からはぜひ社内の人間を傍聴させていただけませんか。リリー賞がどれほどの重みのある賞でどれほどの想いがこめられているものなのか、社員自身がもっと知るべきだと思います」

と、閉会後におっしゃったほどです。

途中にある委員の方から

「受賞者ひとりあたり賞金100万円、4名の受賞者で400万円の予算だけれど、今年は受賞者を増やしてひとりあたりの賞金を減らしてはどうか」

というご意見が出ました(それくらいに多くの候補が良かったのです)。

フジノも今回はかなり積極的に発言しまくりました

フジノも今回はかなり積極的に発言しまくりました


それでもフジノからは

「先生のおっしゃることは痛いほど分かるのですが、それでも『リリー賞』の賞金100万円という重みを変えることはおかしいと思います」

と反論しました。

こんなやりとりがたびたび続く中、タイムリミットがやってきました。

『当事者部門』の受賞者は、やはり募集要綱どおり、2組のままとしました。

そして、最終的には選考委員会のみんなで合意した2組の受賞者を決定したのでした。



こうして受賞者4組が決定しました

ここまでですでにクタクタなのですが、続いて『支援者部門』の議論がスタートしました。

そして再び、穏やかながらも熱い議論が繰り広げられたのです。

こうして、当初の予定時間を大幅に上回ってしまったものの、みんなが全ての意見を言い尽くし、語りつくし、最後には納得しあって『支援者部門』の受賞者を決定しました。

この後、横須賀にとんぼ返りして防衛大学校まで行かねばならないフジノなのですが、ヘトヘトにはなってしまったのですが、充実感でいっぱいでした。

疲労は大きいものの充実感も大きかったフジノでした

疲労は大きいものの充実感も大きかったフジノでした


さあ、次は、3月20日の『表彰式』です。

ぜひたくさんの方々にお越しいただきたいです。

こころからお待ちしております!