「LGBT成人式」に来賓としてお招きいただきました/「成人の言葉」に涙、IVANさん村主章枝さんトークライブに感動!

世田谷で開催された「LGBT成人式」にお招きいただきました

今日は東京・世田谷の等々力まで向かいました(横須賀からは遠かった!)。

等々力駅にて

等々力駅にて


NPO法人Re:Bitが主催している『LGBT成人式』に、今年も来賓としてお招き頂いたのです

「LGBT成人式」のサイトより

「LGBT成人式」のサイトより


残念ながら、過去1度も参加できずにきました(パニック発作が出てしまい途中で引き返したり、他の仕事と日程が重なってしまったり、など)。

そこで今年は

「今回は他にどんな用事があっても全てお断りして、『LGBT成人式』を再優先して出席する」

と決意していました。

実は、そんな想いをささやかながら表現してみました。

フジノのスーツの襟にご注目下さい。

出席する「LGBT成人式」への敬意を表してみました

出席する「LGBT成人式」への敬意を表してみました


レインボーカラーは、多様性を保障したい全ての人々のシンボルです。



「LGBT限定の成人式はいらない論」に対して

そもそも『LGBT成人式』とは何か?

主催者である『NPO法人Re:Bit』のホームページから引用させていただきます。

LGBT成人式とは?

ありのままの自分で、自分のしたい格好で、“もっとすきになれる自分”への第一歩を踏み出す日。

成人式をすでに迎えた人も、これから成人式という人も。

ありのままの自分で成人式を迎える家族や友人に「おめでとう」を言いたい人も。

そんな周りの人達に「ありがとう」を伝えたい人も。

“もっとすきになれる自分”へ、その第一歩を踏み出そう!

込められた思い。

「成人式」は、「人に成る」と書くけれど、「人に成る」ってどういうことなんだろう?

一般的には成人式を迎えたら、大人になるように考えられているけれど

オトナの定義って人によって違うんじゃないかな?

だからLGBT成人式は、「成りたい人になる(=成人)」ための決意をしてその第一歩を踏み出す“あなた”の節目の日。

20歳限定なの?

年齢は問いません!

すでに成人式を終えたあなたも、これから成人式を迎えるあなたも、祝福したいご家族やご友人も!

たくさんの「おめでとう」と「ありがとう」が溢れる場所に。

セクシュアリティは限定されているの?

もちろん、セクシュアリティも問いません!

“おめでとう”“ありがとう”を伝えたい方なら誰でも大歓迎です!

1人で行っても大丈夫?

もちろん大丈夫です!

アフターパーティーなど交流の場もありますので、友達の輪を広ましょう!

実は、ちょっとインターネットをのぞいてみると

「LGBTだけの成人式なんてやるべきじゃない」

「LGBTもそうじゃない人も一緒の成人式が当たり前の社会に変えなければダメだ」

といった『LGBT成人式不要論』が記されています。

しかもかなり厳しい口調で、しかも同じように性的な多様性を守る為に活動してきた方々から。

フジノはそういった『不要論』に対して、理解できる気持ちもあります。

過去に、障がいのある方々だけの成人式に出席した時には、そのように感じたことがあります。

でも、12年間の政治家生活でフジノは『リアリスト』であることを学びました。

『理想』をいつも胸に抱きつつも『現実』はすぐには変わらないことをとても悔しいと感じながらも、『目の前の現実』はリアルに受け容れています。

『性的な多様性が保障される当たり前の社会』の実現の為に政治家として全力を尽くしていますが、カンタンにはいきません。

革命のように一瞬で社会が変わらない現実がある以上、短期的に今この瞬間にやれることを全力でやるべきです。

『LGBT成人式』を主催している『Re:Bit』は、そのNPO法人の名前からしてフジノの想いと同じです。

「Re=繰り返し、再び」「Bit=少しずつ」。

『現実』が変わるまで、何度も何度も挫折しても少しずつであろうと前進していくのです。

また『LGBT成人式』は、『LGBT』という単語を使っていますが、『レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー』に限定したイベントではありません。

ここで使われている『LGBT』という単語は他のセクシャリティを排除する為に使われているのではなくて、あくまでも対外的なわかりやすさや象徴的な意味合いで使われているだけに過ぎません。

「人の数だけセクシャリティは存在する」という基本的なことは、ウェブサイトでも配布物でも丁寧に説明されています。

また、この『LGBT成人式』は、誰もが自分らしくいられることを望み、その為に『節目』としてのイベントを通して、一歩踏み出せるように勇気をもらう為の機会づくりなのです。

参加できるのは、当事者・家族だけでなく、この趣旨に賛同してお祝いしたい全ての人です。

参加したい方は、年齢もセクシャリティも不問です。

決して閉鎖された空間ではありません。

こうした理由から、フジノは政治家として個人として、こころからこの機会に参加する全ての人々をお祝いしたいと感じています。

また、毎年来賓としてお招きいただいていることを、こころから誇りに感じています。

そして、「『LGBT成人式不要論』を唱えておられる方々とも、必ず分かり合える」と信じています。



成人の言葉に涙し、トークショーに感動しました

さて、今日の様子です。

式次第

-オープニング映像上映
-開式の辞
-保坂展人世田谷区長 祝辞
-堀恵子世田谷区教育委員会教育長 祝辞
-来賓紹介
-記念映像上映
-新成人の辞/新成人への辞
-閉式の辞

具体的なプログラムや会場の様子などは、フジノの記述は省略させていただきます。

というのも、メディア各社がたくさんいらしてました。明日の朝にはたくさんの記事が掲載されることでしょう。

朝日新聞社からはわれらが二階堂友紀記者が取材に来て下さってましたし(このテーマを追い続けている素晴らしい記者の方です)。

予算議会直前で準備に追われながら大急ぎでこのブログを書いているフジノよりも、そうしたメディアの報道のほうが分かりやすくていいと思います。

あえて記すならば、2つのことだけ。

第1に、『成人の言葉』に涙が出ました。

成人代表として3組の方々から、『成人の言葉』が読み上げられました。素晴らしかったです。

第2に、『トークショー』のゲストであるIVANさん村主章枝さんのお話に、深い感動をおぼえました。

フジノ以外の来賓で呼ばれた政治家たちは、みんな第1部の式典だけで帰ってしまいました。

予算議会まっただ中だったり、直前だったり、みなさんお忙しいのだろうと思います。でも、帰ったみなさんは、大きな損をしましたよ。

『トークショー』、本当にすごかったのですから!

IVANさんが最後の最後で語った暴力事件のお話は、日本にも根強い『ホモフォビア』があることを感じさせられ、絶対に許せないと強い怒りを持ちました。

IVANさん、ごめんね。こんな世の中で。

でも絶対に変えてみせるから。

誰もがありのままの自分で生きることが当たり前にできる社会に、必ず変えていきます。



「世の中=人々の意識」が変わるには時間がかかるけれど、諦めたら絶対にダメです。必ず変わります!

社会が変わるには、時間はかかるでしょう。

けれども、今日は『Lush Japan』のような企業が協賛してくれたり、世田谷区長の保坂展人さんが祝辞を述べたり、社会が少しずつ良い方向に変わっているのは確かです。

Lushの特設ページ「LGBT支援宣言」

Lushの特設ページ「LGBT支援宣言」


しかも『Lush Japan』はおととし昨年と2年連続で『LGBT支援』の活動を行なっています。LGBTフレンドリーな企業も増えてきました。

さらに、当事者みずからが政治家になって制度設計や条例提案に携わる方も増えてました。

かつては『当事者であり、政治家』という存在は尾辻かな子さんしかいらっしゃいませんでした。

けれども今では上川あや議員(区議として3期12年間)石坂わたる議員(2011年初当選)もいらっしゃいます。

2012年5月、石坂わたる議員とフジノ

2012年5月、石坂わたる議員とフジノ

落選こそしてしまったものの、先日の総選挙に立候補した元豊島区儀の石川大我さんもいます。

旧知の同志・石川大我さんとフジノ

旧知の同志・石川大我さんとフジノ


(石川大我さんにはぜひとも政治家として復帰してほしいです)

さらについ先週には、渋谷区が『同性パートナーシップ制度』を条例化するとのニュースが全国で話題になりました。

また、世田谷区長の保坂展人さんは、上川あや区議とともに、「世田谷区でも条例化に向けて検討している」と発言しておられました。このことも昨日、大きく報じられました。

これだけ大きな変化が起こりつつあるのです。

必ず社会は変わります。

どんなに挫折しても苦しくても、諦めずに少しずつ前に進んでいくのです。

人の意識は必ず変わります。ゆっくりですが、必ず変わります。

だからどうか諦めないで下さい。

絶対に変わりますし、変わるスピードを早める為の努力はあらゆる立場の人々が全国でがんばっています。

フジノもそのひとりです。絶対にあきらめません。

みんなで力をあわせて、誰もがありのままの自分らしく生きていかれる社会に変えていきましょう。

本日はお招きいただいて誠にありがとうございました。

そして、参加して下さったみなさまにもこころから「おめでとう」と改めて申し上げたいです。



後日談:なんと村主章枝さんとツイッターで!

以下のツイッターでのやりとりをご覧下さい。

今日の『トークライブ』のゲスト、世界で常に上位を競ってきたスケート選手の村主章枝さんとフジノのツイッターでのやりとりです。

村主章枝さんとフジノのツイッターでのやりとり
20150215tweet02

フジノが「横須賀でぜひ講演会をお願いしたいです。いつか必ずオファーを正式に出しますのでお願いします」とツイートしました。

それに対して、なんと村主選手はお母さまのふるさとが横須賀であること、オファーがあれば講演会をしてくださるとお答え下さいました。

ただ、これくらいのお返事ならば『リップサービス』だと思いますよね。やっぱり。

しかし!

村主章枝さんがフォローしてくれました

村主章枝さんがフォローしてくれました


なんと、村主章枝選手がフジノのツイッターをフォローして下さったのです。

『リップサービス』なんかじゃない。

村主さんは、本気で横須賀で講演会をやって下さるはず。

絶対にがんばって村主章枝選手に横須賀で講演して頂く努力をしなければ!

素晴らしい出会いに感謝です。



朝日新聞「ひと」欄に、遠藤まめたさん/「やっぱ愛ダホ!多様な性にYESの日in 横須賀2014」も紹介されました

朝日新聞「ひと」欄に、遠藤まめたさん!

今日は朝からとてもうれしいことがありました。

朝日新聞の2面『ひと』欄で、遠藤まめたさんが取り上げられました。

朝日新聞「ひと」欄に遠藤まめたさんが取り上げられました

朝日新聞「ひと」欄に遠藤まめたさんが取り上げられました


執筆したのは、横須賀にも取材に来て下さった二階堂友紀記者です。

LGBTの若者支援に取り組む
遠藤まめた(27)

『多様な性にYESの日』だった17日、神奈川県横須賀市で多様性を象徴する虹色の旗を振り、全国から集めたメッセージを読んだ。同性愛が国際疾病分類から外され、治療の対象でないと認められたことを祝う国際的記念日だ。

「遠い話ではないと気づいて欲しい」。

2007年に始めたアクションは全国15カ所に広がった。

『まめた』は小学校時代のあだ名だ。両親は女の子向きの名前をつけてくれたが、幼い頃から性別への違和感は募るばかりだった。

母が用意するスカートを玄関の外でズボンにはき替え、小学校に行った。修学旅行では女子と一緒が嫌で、入浴時間に姿を消した。

1998年、埼玉医科大で日本初の性別適合手術――。ニュースを11歳の自分に重ねることはなかった。大人になれば男になると信じていたからだ。しかし、中学で胸が膨らみ始め「間違いが起きた」と混乱した。高1の冬、インターネットで性同一性障害だと気づき、やっと人生が広がった。

子どもたちに「大丈夫だよ」と伝えたい。

18歳から、性同一性障害や同性愛などの性的少数者「LGBT」の若者支援に取り組む。今月、その7割が小中高時代にいじめられていた、との調査結果を発表した。自殺の危険性が高く、支援が必要だ。

自ら命を絶った友人を思い、「同じことをいつまで繰り返すのか」と問いかける。

(文・二階堂友紀 写真・仙波理)

とても良い記事で、2つの意味で嬉しかったです。

まず何よりも、遠藤まめたさんが全国紙でこれだけ大きく報じられたことが嬉しかったです。

フジノが性的マイノリティに関する政策に取り組む為の、強いモチベーションを与えてくれたのが、遠藤まめたさんです。

つまり、まめたさんがいなければ、横須賀市の性的マイノリティに関する政策がここまで進むことはありませんでした。

ささやかな例で言えば、今年2月に横須賀市が開催したパネル展示も遠藤まめたさんの協力なしには実現できませんでした。

同じように、まめたさんがいなければ、全国の性的マイノリティに関する政策の進展はもっと遅かったことでしょう。

フジノに大きな影響を与えたように、まめたさんは全国各地に足を運んで、大きな影響を与えてきました。

国内だけでなく、広く海外との協力・連携にも取り組んでこられたのです。

そんな長年にわたるまめたさんの取り組みを、フジノは見てきました。

だから、彼のことはもっと広く知られるべきだし、彼の活動と成果がもっともっと評価されるべきだと感じてきました。

今回の記事は、その第一歩だったと感じます。

とても嬉しかったです。



横須賀での「多様な性にYESの日」が取り上げられました

そしてもう1つは、横須賀での『やっぱ愛ダホ!』の取り組みが記事の文中で取り上げられたことです。

横須賀市の性的マイノリティ支援の取り組みは素晴らしいのですが、広報戦略には力を入れていないのでアピール力が決定的に欠けています。

そのせいで、横須賀の取り組みはまだ専門家にしか知られていません。

そこでフジノは今年、『広報戦略に力を入れて、横須賀の取り組みをきちんと広く知らせること』に重点を置くことにしました。

全国へのアピール(全国紙・テレビなどのメディア)と市内へのきめ細かなアピール(地元紙・タウン誌などのメディア)が共に必要ですから、今回17日の『愛ダホ!』に、朝日新聞本社とタウンニュース紙が取材して下さったことは、本当にありがたかったです。

でも、朝日新聞には載らない可能性がとても高かったのです。

実は17日のワイデッキで、あらかじめ二階堂記者からは

「今回の記事では、『横須賀の性的マイノリティ支援』をどこまで紹介できるか分からない」

と言われていました。

だからフジノは「残念だけど、横須賀の取り組みは全く記事には出ないのだろうな」と思っていました。

でも横須賀の取り組みを二階堂記者に知ってもらえて良かったし、ラッキーなことに、横須賀市の人権・男女共同参画課長と係長の2人を二階堂記者に引き合わせることもできました。

全国紙に掲載されるインパクトは大きいけれど、今回は仕方がない。次こそ必ず!

…なんて考えていたのです。

横須賀市内で開催された「多様な性にYESの日」が冒頭で紹介されました

横須賀市内で開催された「多様な性にYESの日」が冒頭で紹介されました


それがまさかこんな形で文章にしてもらえるとは思いませんでした。

もちろん遠藤まめたさんを紹介するという主旋律の前にちょっとだけ流れたイントロに過ぎません。

でも、ゼロでは無い。横須賀の性的マイノリティ支援の姿勢がわずかでも活字になって全国に届けば、それでも大きな一歩です。

横須賀で多様な性にYESの取り組みを実施したという情報が、この情報を必要としている方々に一瞬でも目に触れたならば、必ず届くはずなのです。

嬉しい。



生き残った側の闘い

最後に、個人的に感じたことを記します。

人それぞれに闘いを続けていく理由はそれぞれなのですが、僕の場合は、まめたさんと似ています。

生き残った側というのは、誰よりも苦しかったのは死へと追い込まれてしまった人々なのだ、ということを深く理解しています。

だからこそ、そうした人々の苦しみを想えば、どんな時でも諦めずに闘いを続けていくことができるのです。

そのどんな時にも諦めずにファイティングポーズを取り続けている姿勢が、時に世間からは美談のように記さることもあります。

「強い人だ」と慕われたり褒められたりすることもあります。

でも、本当はそれだけでは無いんですよ。

もう立ち上がれない、自分も負けてしまった、と感じている時もたくさんあるのです。

でも、生き残った側は、そんな感情を漏らすことさえ許されないと感じていることもしばしばあるのです。

それは美談では無いし、強い訳でも何でも無いのです。

それでも闘うしか無いから、闘うしか無い。

あるいは、もしも自分まで損なわれてしまったら、僕たちを信頼して付いてきてくれている人々はどうなってしまうのだろう、それを思うと立ち上がるしか無い。

そんな気持ちになることだってあるのです。

もしかしたら、まめたさんはそんなことは思わないかもしれません。

ただ、僕はそんな風にしばしば感じながら、とにかくまた立ち上がってファイティングポーズを取り直しています。

さあ、明日もがんばろう。