みなさまのおかげで、今日、母が退院しました/横須賀市議会議員選挙(終了後5日目)

7日間の選挙中、ほとんど活動しなかった理由

ツイッターをご覧のみなさまはご存知かと思いますが、今回の市議会議員選挙で、フジノは7日間のうち合計5日しか選挙活動をしていません。

その5日間も、半日間くらいしか街頭には立ちませんでした。

いくつもの出来事が重なった為なのですが、その1つが『母の入院』でした。

4月21日のツイートより(自転車に後ろから轢かれたりもしました...恐ろしく嫌なことばかり重なった選挙でした)

4月21日のツイートより(自転車に後ろから轢かれたりもしました...恐ろしく嫌なことばかり重なった選挙でした)


もともと11年間にわたって父は入院しているのですが、その父が「危篤となった」との連絡を受けたのが選挙2日目のお昼のことでした。

「母も父も入院しているのに、長男のおれが選挙活動なんか続けてて良いものなのか」と、かなり悩みました。

世の中の多くの息子たちと同じく、マザコンとまでは言いませんが、僕もわが母が大好きです。

「両親が入院しているのにおれは選挙なんかにかまけていて良いのか?」という自問自答です。

2015年4月19日のフジノのツイートより

2015年4月19日のフジノのツイートより


危篤の報を受けて、父のもとにはすぐに向かい、一晩ベットサイドに居ました。

結局、

「もしも父さんに意識があれば『英明、自分の持ち場に戻れ!』と言うに違いない」

と考えて、翌日(選挙3日目)のお昼に横須賀に帰りました。

そして、母については

「病院でドクターと看護師のみなさんに守ってもらっているのだから、僕が行ってもできることは無い」

と考えることにしました(そう考えることに決めたのです)。

そんな理由から、母のもとには選挙中は1度もお見舞いに行くことはしませんでした。

いつも開票日の夜は、実家で『速報ファックス』を受け取ることにしています。

『速報ファックス』というのは、選挙管理委員会に事前に候補者が登録(1ヶ所だけ)しておいたファックス番号に、開票速報を流してくれるのです。

選挙管理委員会が開票速報をファックスしてくれます(実物)

選挙管理委員会が開票速報をファックスしてくれます(実物)


テレビの速報はあくまでも速報に過ぎませんし誤報もありますが、この『速報ファックス』の情報は選挙管理委員会のものなので最も信頼性が高いものです。

それを過去4回全ての選挙において、実家で受け取ることにしている理由はただひとつです。

「まず母を安心させたいから」なのですね。

今回も実家で『速報ファックス』を受け取ったのですが、母は入院していて不在でした。

当確がTVKで報じられた直後に、まず母のガラケーにショートメールを送って当確を伝えました(もう病棟は消灯していましたので)。



当選後3日目で初めてお見舞いに行くことができました

当選翌日は、午前中は仕事、午後は当選証書付与式ネパール大地震緊急募金などでお見舞いには行かれませんでした。

当選2日目は、午前中は厚生労働省、午後は横浜、夕方はまた都内で仕事で、お見舞いに行かれませんでした。

こうしてやっと当選3日目(4月29日)になって、母のお見舞いに行くことができたのでした。

母の枕元には、父の写真。いかに母が父のことを大切に想っているかを改めて感じました

母の枕元には、父の写真。いかに母が父のことを大切に想っているかを改めて感じました


それから2日が経った今日の午後、母の退院となりました。

フジノは午前中が仕事だったので、終わるとすぐに母の病院に向かいました。

そして、入院中の荷物を実家へと運びました。



人間として、必ずもっと強くなります

「政治家という仕事は、家族の死に目にあえないものだ」

とフジノは数年前に覚悟はできていました。

しかし、父と母とダブルでそのようなことが起こりかねないことも、今回のことで「本来は想定しておくべきだった。甘かった」と感じました。

政治家として常に最悪の事態を想定して、最善の結果と成るように市民のみなさまの為にいつも考えるトレーニングをしてきました。

けれども、自分自身のことになるといつも後手後手に回ってしまい、今回も選挙中、選挙だけ専念していれば良いなんてふっきれた瞬間はありませんでした。

もっと強くなりたい。

家族も守り、そして何よりも市民のみなさまをしっかりと守れるようになりたい。

あの東日本大震災の時には、多くの人びとが自らもケガをしたりご家族も被災して亡くなっている中で、それでも他者を救う為に頑張り続けました。

僕は自分もそのような事態になれば同じように行動できると信じてきました。

けれども、まだまだ父と母のことになると、僕は身体が動かなくなってしまう。

父と母を放っておいてまで選挙なんてやっている場合じゃない、と考えてしまう。

両親の犠牲よりも、40万市民の代表として働くべきことが優先されるのは、大震災のような事態を考えれば当然のことだ。

それでも今回の選挙を通して、僕にはまだその覚悟ができていないことがハッキリと露呈した。

僕は、もっと強くなりたい。

そして、どんな時もいつも、家族も市民のみなさまもともに守りたい。守れるようになりたい。

改めて今日、「さらに覚悟を強く持っていかねば」と決心しました。

みなさまのおかげで、母が約1週間半で退院することができました。

もちろん、退院してから在宅での療養こそが大切です(政治家としてずっとこのテーマに関わってきましたからよく理解しています)。

でも、まずはみなさまに心から感謝を申し上げたいです。

選挙中、フジノの両親のことを心配して下さったみなさま、ありがとうございました。

父の状態の悪さはずっと続いていますが、まずは母は大丈夫です。

謹んで、感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。



小児科医が6名も退職する原因は何故か?/市民病院小児科の入院診療廃止に対するフジノの質疑(その4)

この記事の内容は、こちらの記事から続いています。

TVK「News930」より

TVK「News930」より


横須賀市立市民病院小児科の入院診療廃止問題について、教育福祉常任委員会協議会が開催されました。

小児科医が6名も退職する原因を把握すべき

フジノが行なった質疑を引き続き報告します。

退職理由を把握せねば、対策を打てない
question(フジノ)
『指定管理者』と『横須賀市』の今回の在り方について伺います。

今日、資料に対する口頭の報告であったのですが、4名の小児科医の方がお辞めになる見込みとのことでした。

この理由はお聞きになっておられるのか?

また、市民病院の所属なのか、うわまち病院の所属なのか?

こういった具体的な理由が分からなければ、対応策も異なってくると思うのですね。

その点についてはどんなふうにお聞きになっているでしょうか。

answer(地域医療推進課長)
結果として11名ということで、お辞めになる方は6名です。

それからそれについて今確保しているのですが、現状は2名は見つかっているということで、差し引くと11名という話だそうです。

病院現・医師数退職採用差引
市民病院5人6名2名
うわまち病院10人
合計15人6名2名11名

市の職員ではないので市の方で個々に面談ということは難しいのですが、小児科の部長を通じて聞いている話では、当初の予定通りで、病院に2年~3年くらいは居るつもりだったので今回これで(退職する)、という方もおられます。

今回のことが影響しているかどうかというところまでは伺っておりませんけれども、どちらかというと辞める方は毎年必ずいらっしゃるので、それを埋める方を苦労していると。

苦労していることのひとつに、「こういった市民病院・うわまち病院で入院の体制を維持していくということもちょっと気にしている方もいるかもしれない」というお話はありました。

辞める内訳については、市民病院・うわまち病院あわせて、ということでございます。

question(フジノ)
今回、配布された資料では「市立2病院で現在の体制を維持する場合に懸念されること」として『医師の離職』ということが挙げられています。

健康部は説明資料P1において「市立2病院で現状の小児科の診療体制を維持する場合に懸念されること」として「医師の離職」を挙げた

健康部は説明資料P1において「市立2病院で現状の小児科の診療体制を維持する場合に懸念されること」として「医師の離職」を挙げた


この内容というのはよく理解できることです。

やはりみなさんスキルアップもしたいし、宿直は本当に体にきついので1人に負担がかかるというのは『立ち去り型サボタージュ』という言葉ではありませんが、医療崩壊につながってしまう1つの原因だと思います。

ただ今回お辞めになる方々が、そういった『懸念されること』と一致している内容で『離職の意向』を示しておられるのか。

それとも全く関係のない理由なのか。

ドクターですから、そんな関係の無い理由でお辞めになるということは無いと思うのですけれども、やはりそこは把握しておいていただきたいんです。

それを議会に報告するかどうかはともかく、今後の運営に役立てる為にも、せめて地域医療推進課は確認しておいていただきたいと思うのですが、いかがですか。

answer(地域医療推進課長)
おおむね小児科の診療部長を通じて、だいたいの「どういったことが理由で」ということは聞いております。

ただ「予定どおりこのくらいで」という方もいらっしゃいますし、あるいは、なかなかこうでというはっきりした理由をおっしゃらない方もいるかもしれません。中には今回のことが原因という方もいるかもしれませんけれども。

ちょっと個別にひとりひとりどうこうということまでは把握しておりませんけれども、通常の自分が考えていた範囲の中で辞めるという方です、としか、公的にはなかなかちょっと申し上げにくいというところがございます。

フジノが知っている小児科医のみなさんは、熱意が高く、できれば自分が担当したこどもたちを元気になるまでずっと診てあげたいと願っています。

それにもかかわらず退職せざるをえない理由というのは、やはり『心身の疲弊』が最大のものだとお聴きしています。

その視点に立てば、市民病院で入院診療を維持することでの『宿直回数』の増加は大きな『心身の疲弊』につながります。これが理由での退職ならば、フジノは共感もできます。

ただし、市は今回6名もの小児科医の方々が退職する理由を、ハッキリとは把握していないのです。

これでは今後の対策の取りようがありません。

うわまち病院に集約をしても、退職理由が改善されていなければ、うわまち病院でも小児科医療の崩壊が起こります。

この質疑をとおして、相手が指定管理者に所属する医師であろうとしっかりと退職の理由を把握すべきだとフジノは訴えました。

もしも医師のみなさんが『心身の疲弊』などではなく、何らかの理不尽な理由でお辞めにならざるをえないならば、市はそれを指定管理者に是正を指導することもできます。

また、市民のみなさまがとても共感も理解もできないような身勝手な理由での退職であれば、市は指定管理者に対して「何としてでも医師を招聘せよ」と厳しく迫ることもできます。

いずれにしても、退職理由が不明なんてことは市がだらしなさすぎます。

市は、今後は必ず把握すべきです。

フジノの質疑その5に続きます)

ずっと前から問題は明らかだった/市民病院小児科の「入院診療の廃止」問題

申し出は「突然」だったが、問題そのものは「ずっと前」から分かっていた

市民病院の小児科の入院診療の廃止について、昨日のブログで記しました。

「わずか3ヶ月後(今年4月)に入院診療を廃止する」という地域医療振興協会による「突然」の申し出のやり方に、フジノは怒りをおぼえています。

けれども「この問題そのもの」は、フジノにとって「突然」ではありませんでした。

フジノだけでなく、医療関係者のあいだでは『小児科の集約化』は「ずっと前」から課題でした。

この課題がかねてから課題として認識されてきた事実を、報告します。




フジノは「医療は地域全体で対応すべき」という考えです

まず、フジノについてです。

昨年2013年11月28日、教育福祉常任委員会が開催されました。

そこで、市内の医療体制についての報告がありました。

横須賀市救急医療センターの移転にあわせて、横須賀市医師会と横須賀市が数年前に約束した『診療科』を増やすという覚書がありました。

しかし、2014年度の移転を目前にして、診療科を増やすことが実現できなくなった、という報告を受けました。

その報告に関する質疑で、フジノは次のように発言しました。

フジノの質問

救急医療センター単体で「診療科目が増えない」というと、とても残念なことに感じられます。

でも、横須賀市、あるいは横須賀・三浦2次保健医療圏域で考えれば、ここの1次救急が無くても、うわまち病院・湘南病院があるので、そこで診て頂くほうがドクターの限られた人数の中ではより効率が良く、患者にとっても良い。

そういった『包括的な観点』からの説明がもしあれば、市民の方々も安心されると思うのです。

(略)

小児科についても『集約』していくことで、身近には無くなったけれども地域全体ではかえって手厚くなってより専門性の高い安定した小児科勤務ができるようになるという形で、統合する地域も増えてきています。

(略)

地域全体で医療は行なっていくのだ、ということを市民の方々にも伝えていって頂きたいです。

産婦人科・小児科をはじめとする、医療人材の不足の現実があります。

そこでフジノは、医療資源を『集約化』することによってより専門性の高い安定した医療を実現する、という考えを持っています。

小児科医療についても『横須賀・三浦2次保健医療圏』全体で対応していくしかない、と考えてきました。

大切なことは、「医療は地域全体で行なっていくのだ」ということを市民のみなさまにきちんと理解していただくこと。

その為に、市は積極的に情報発信を行なっていかねばならないのです。

2次医療圏(青色が横須賀・三浦2次保健医療圏)

2次医療圏(青色が横須賀・三浦2次保健医療圏)


そこで、委員会でもそのように発言したのです。



現場の医師からはすでに2年前に問題提起されていた

続いて、医療の現場からの問題提起についてです。

年1回、市民病院とうわまち病院は、それぞれの取り組みを『病院年報』によって報告しています。

市民病院の病院年報

市民病院の病院年報

2年前(2013年2月)に発行された、市民病院の『病院年報』の中で、小児科の宮本診療部長は下のように問題提起をしています。

2013年2月に発行された「市民病院・病院年報」より

2013年2月に発行された「市民病院・病院年報」より


特に注目していただきたいのは『小児救急医療への考察』という一文です。全文を引用します。

小児救急医療への考察

22年度に横須賀市内の夜間・休日の2次医療をうわまち病院に集約した後も、横須賀市内の小児救急は安定した運営を行っている。共済病院も2次輪番は行っておらず、入院人数は半減している。集約化されたうわまち病院でさえ、入院患者がほとんどない期間も出てきている。

少子化に伴い、入院が必要な小児患者への対応は、当市の場合うわまち病院だけで十分であるということが明らかになってきている。

それでも、日曜日はやや入院ベッドに苦慮する場合があるため本年度から市民病院が2次輪番を担当させた。しかし、日曜日に入院する児は平均1名弱であった。

市民・うわまち両病院の小児科の運営をみるに、本市の小児人口で、今の小児入院管理料の額では2つの小児科を経営的に成り立たせるのは不可能である。

小児科学会の提唱する小児医療グランドデザインを参考にすると、当地域の小児医療は、市民・うわまちどちらかの病院の小児病棟を増床し集約化したほうが効率・質ともにさらに向上する、と思われる。

宮本診療部長の『考察』は「半分間違っていて、半分正しい」とフジノは考えています。

現在の小児人口と診療報酬の兼ね合いから経営が成立しない、という経営の観点から『集約』の必要性が語られています。

しかし、この観点は間違っています。

「民間病院が取り組めば不採算になってしまうからこそ、公立病院が取り組むのだ」という『公立病院の存在意義』を宮本部長は理解しておられないのではないか、と感じます。

ただ、小児科の入院ベットを1つの病院に集約することで効率と質が向上する、という点についてはフジノも同感です。

いずれにしても、現場の医師からはすでに2年前に問題提起がなされていたのです。



この問題を真正面から取り上げてこなかった横須賀市の姿勢こそ問題

小児科のドクター不足、それによる当直回数の増加、医師の疲弊。

全国で起きている現実に対して、医師会、日本小児科学会、厚生労働省などからあらゆる形で対策が提言されてきました。

「小児医療提供体制の改革ビジョン、2004・日本小児科学会」より

「小児医療提供体制の改革ビジョン、2004・日本小児科学会」より


厳しい現状は、横須賀市でも同じでした。

だからこそ、もっと早くから吉田市長をはじめ横須賀市は、市民のみなさまにその現実を真正面からお伝えしてくるべきでした。

これまで取られてきた対策は、地域医療振興協会に医師を増やすよう要請するだけでした。

本来であれば、計画的に「医師不足を解消すると共に医療の質を高める為に●年後に小児医療を1病院に集約化する」という手段を取るべきでした。

そうせずに後手に回った結果、今回の「突然」の廃止の申し出に至ったのだとフジノは考えています。

つまり、西地区をはじめとする多くの方々に不安を与えている原因は、そうした横須賀市の姿勢にあります。



市民のみなさまの不安と負担感の増加を拭う対策を市は今すぐ取り組むべき

課題を課題として認識していながら、後手に回った結果、より悪い状況に陥ったことを、市は深く反省すべきです。

フジノ自身も含めた横須賀市の医療政策に関係ある全ての者は、今から全身全霊をかけて市民のみなさまに現実をお伝えしていかねばなりません。

徹底的に説明を尽くすと共に、入院するこどもたちの看病をするご家族の負担感を少しでも少なくできる為に取ることができる対策を全て行なうべきです。

かねてからフジノは「医療環境に関するタウンミーティングを実施すべきだ」と提案してきましたが、今こそ吉田市長は西地区を回ってタウンミーティングを行なうべきです。

医療機能の分化や、地域全体で支える医療について、市民のみなさまの理解を求めるべきです。

また、医師会には診療所の積極的な協力をお願いすべきです。

この問題への対応は、医療にかかわる健康部の取り組みだけではダメです。

例えば、西地区の交通の悪さなどの改善には、都市部の積極的な取り組みが必要です。神奈川県にも道路整備のスピードアップを求めねばなりません。



市民のみなさまへ

市民のみなさまにも、ぜひこの問題についてはご意見を寄せて頂きたいと願っています。

医療については、社会の変化とともに『医療の在るべき姿』も大きく変わってきています。

市民のみなさまと対話を重ねることで、市と市民のみなさまのあいだに『医療の在るべき姿』とは何かを共有できるようになりたいとフジノは願っています。

市民のみなさまと少しでも多くの対話をさせて頂けますよう、どうかよろしくお願いします。



市民病院小児科の入院診療廃止について、急きょ教育福祉常任委員会を開きます

教育福祉常任委員会の来週開催が決定

本日、市議会・教育福祉常任委員長から委員に対して招集の通知が出されました。

急きょ1月27日に『教育福祉常任委員会』(協議会)を開くことになりました。

横須賀市議会ホームページより

横須賀市議会ホームページより


協議の内容は、

市立2病院の小児科医療体制等の変更について

です。

指定管理者として市民病院の運営を行なっている地域医療振興協会から「横須賀市立市民病院の小児科の入院診療をこの4月から廃止したい」と申し出があった為です。

地域の市民のみなさまから頼りにされている小児科の入院診療を、わずか3ヶ月後に廃止してしまう。

あまりにも性急なこの申し出には、大きな問題があります。



市民病院小児科の入院診療廃止が与えるダメージ

すでに地元メディアによって報じられているので、この問題の具体的な内容についてご存知の方も多いと思います。

2014年1月17日・タウンニュース紙より

2014年1月17日・タウンニュース紙より


1月17日にはタウンニュース紙が報じています。

横須賀市立市民病院、小児科の入院廃止へ
うわまち病院と機能分担

市内長坂にある横須賀市立市民病院の小児科で、今年4月から入院診療が廃止される見込みだ。

昨年末、市民病院を管轄する市健康部地域医療推進課から西地区の市議会議員らに知らされたもので、

「一方的だ」

と議論を求める声も上がっている。

市民病院の運営は平成22年から、『公益社団法人地域医療法人振興協会』が行なっている。

小児科の入院診療を廃止する理由は、同協会の運営する市立うわまち病院と市民病院を比べ、患者数と医師数の割合がアンバランスになっているから、というもの。

市民病院では、小児科医師5人に対して、1日平均の入院患者数は、平成24年度の調べで5.6人(外来患者は9.5人)、うわまち病院では医師10人に対し、入院患者数25.8人(外来42.4人)となっているという。

また、市民病院では、常勤産科医師の不在で分娩を行っていないため(院内助産は月1例ほど)、周産期医療を要せず、生後すぐに小児科へ入院するようなケースもなくなっている。こうした現状から、同協会では小児科入院診療の廃止の意向を市に打診した。

市民病院では、小児科外来患者に関しては紹介状を要するため、急診に応じてもらえないケースもあったという。

「患者数だけ比べて不要と決めてしまうのは拙速ではないか」

と地元出身の伊東雅之市議は話す。

市によると、4月以降は、入院診療をうわまち病院に集約。

市民病院の外来診療時間の延長、紹介状のない患者の受け入れなどで対応する。

2つの病院で機能分担することで、体制を維持していく方向だという。

西地区の医療体制は

「地域の中核的病院として、二次救急体制づくりに多くの人が奔走してきた経緯がある中で、一方的に廃止ではなく、もっと議論をすべき」

と同市議。

市民病院に関しては、経営の健全化に向けて平成22年に公設民営化し、指定管理制度に移行。三浦半島地区の中核的病院として、地域連携にも力を入れてきた。

ただ、小児科と同様に医師の確保が難しく、入院診療を休止している診療科もあるのが現状だ。

「経営改善のために民営化し、市の予算も投入している。市民サービスの後退に、地域住民は不安を感じるのではないか」

「西地区からうわまち病院へとなると、子どもの入院治療に付き添う親の負担も大きくなる」

との声も上がっている。

一方、市立荻野小と連携して設置されている市民病院内の院内学級に関しては、整形外科への入院児童もいるため、継続する方向だという。

取材に答えておられる伊東雅之議員の想いには、フジノも全く同感です。

2014年1月18日・神奈川新聞より

2014年1月18日・神奈川新聞より


翌18日には神奈川新聞が報じています。

小児科の入院休止検討、横須賀市立市民病院

横須賀市立市民病院(同市長坂)が4月から、小児科の入院を休止する方向で検討している。

市中心部にある市立うわまち病院(同市上町)に集約する。

市民病院では代替的に小児科の外来を拡充する方針だが、市西部で入院できる小児科がなくなるため、論議を呼びそうだ。

市民病院では2010年に産科を廃止したことに伴い、小児科の入院患者が減少。現状では1日あたりの平均が2.5人で、10年度の14.1人の2割。現状で27.5人のうわまちとの比較では1割程度の水準となっている。

一方、小児科医は市民が5人、うわまちが10人体制で、入院患者数と比べると、うわまちの医師の負担感が強くなっているという。

両病院は自治医科大が母体の公益社団法人が指定管理者として運営。

両病院間の負担感是正に加え、経験を積んで腕を磨きたいという若手医師の流出への危機感などを市側に伝え、今回の見直し案に至った。

市民病院では代替として、現在は午前中のみの小児科外来を、午後も開設する予定だ。

市地域医療推進課は

「西地区で入院できる小児科がなくなるので、地域の方には大きな不安があると思うが、うわまちでフォローする。市民病院小児科では外来を増やすことでプラスになるので、ご理解いただきたい」

と話している。

市民病院の小児科に入院するのは、肺炎やインフルエンザなどの感染症が主。

入院患者は市内が中心だが、3割は三浦、逗子市や葉山町からで、近隣自治体の住民にも影響が出る。

横須賀市の西地区をはじめ、三浦市、葉山町などの地域において、市民病院の小児科入院診療に与えるダメージなどの主要な問題点は、2紙が報じているとおりです。

また、かねてから長谷川昇議員(研政)は、市議会において、地域医療振興協会による市民病院の運営の在り方を取り上げてこられました。

長谷川議員のブログには、今回の提案に至る経緯を含めた問題点が詳しく解説されていますので、ぜひみなさまにご覧いただきたいです(1月15日の記事1月17日の記事)。



ダメージだけでなく、実は「集約化」には大きなメリットもあります

この問題が市民のみなさまに与えたショックは大きい、と思います。

フジノは市民病院が位置する西地区で30年以上暮らしてきましたので、身を持って『西地区に暮らすみなさまにとっての市民病院の重み』を知る1人です。

その立場から、『地域医療振興協会』の今回の申し出のやり方には、強い怒りを感じます。

多くの方々がこどもたちがケガや病気をした時に、十分な治療が受けられるのか不安でたまらないことと思います。

ただ、その一方で、政治家としてフジノは医療政策を真剣に考え続けてきました。

全国の医療の在り方を見つめてきましたが、ここ数年の流れとして『小児科医療の集約化』は、少ない医療資源をより有効に活かす重要な手段の1つなのです。

少ないドクターで数カ所の小児科診療を行なっていくことよりも、1ヶ所(拠点病院)にドクターを集約することで高い質の医療が受けられるようになるのです。

理想を言えば、身近な場所で『外来』と『入院』ができれば安心です。

けれども、医師不足の今、それがなかなか難しい。

そこで現実的な対応策として『小児科医療の集約化』=『拠点病院方式』は効果をあげています。

「わが国の小児医療・救急医療提供体制の改革に向けて」(2004年)より

「わが国の小児医療・救急医療提供体制の改革に向けて」(2004年)より


実際に『小児科医療の集約化』を実施した他都市(例えば、藤沢や横浜もそうです)の取り組みを見ても、大きなメリットがあることは事実です。

今回の『地域医療振興協会』の突然の申し出のやり方には強い怒りをおぼえますが、医療改革として全国で行なわれてきた『小児科医療の集約化』と同じく良い効果を生むとフジノは考えています。

つまり、『市民病院小児科の入院診療の廃止』=『デメリット』ではなく、『小児科の入院診療のうわまち病院への集約』=『大きなメリット』、とフジノは考えています。



変化する社会における医療体制の在り方を市民のみなさまと議論したい

フジノは、変化する社会における医療体制の在り方を市民のみなさんと議論したいと強く願っています。

地域の医療体制を守り、良くしていく為に、どうか一緒に情報を共有して問題を直視して議論をさせて下さい。

まずは27日の『教育福祉常任委員会協議会』の開催です。

よろしくお願いします。



救急搬送されて入院した祖父のお見舞いへ/人生を生きることと死にゆくということ

祖父の想いは叶わず、救急搬送に・・・

体調不良で苦しんでいた祖父の容態が好転しないので、深夜になって叔父が救急車を呼びました。

市内の病院に搬送されて、CTスキャンなどの検査を受けた後、肺炎と診断されました。

酸素を吸入する祖父

酸素を吸入する祖父


96才の現在までずっと医者いらずで暮らしてきて、外部から介護サービスを受けることも無い、自立した生活を続けてきた祖父です。

さすが大正生まれで、戦争にも行ってきたおじいちゃんらしい、立派な生きざまだと思います。

おじいちゃん子である僕は、祖父とたくさんの会話をしてきました。

政治家として『看取り』についても取り組んでいることから、祖父の『死生観』についてもいろいろ対話をしてきました。

「救急車も呼ばないでほしいし、亡くなるその瞬間まで自宅で暮らしたい」

これが一貫した祖父の意思でした。

「その想いを大切にして叶えてあげたい」というのが孫であり、おじいちゃん子である僕の願いです。

おじいちゃんと僕

おじいちゃんと僕


ただ、孫である僕の意思の前に、祖父の実のこどもたちである叔父らきょうだいの迷いや葛藤やその結果としての意思決定プロセスも、大切にしたいと願ってきました。

こうして昨夜については、叔父が救急車を呼んで、そして入院という結果に落ち着きました。



できれば祖父の願いどおり自宅に帰したい

在宅での看取りを大切なテーマとして取り組んできた政治家として、たくさんの現実をみてきました。

だから、もしも『リビングウィル』を明確に記していたとしても家族の間で意見が別れる姿はしばしば見てきました。

もちろん正解は、ありません。

病棟から見えた湘南平に沈む夕陽

病棟から見えた湘南平に沈む夕陽


ただ、政治家としての自分と、個人としての自分は別です。

入院先に向かう為に、僕はパニック発作に襲われながらもとにかく電車に乗って、その間いろいろなことを思い出してみました。

祖父と僕は、僕が幼い頃から本当にたくさんのことを語り合ってきました。

中学、高校、大学、そして社会人になってから、さらには政治家に転職してからも、僕にとって祖父は大切な存在で在り続けました。

家族には言えないことも、祖父に相談にのってもらうこともたくさんありました。

祖父は、決して言葉を多く語る人ではありません。

でも、僕にとってはたくさんの言葉よりも、その生きざまそのものと時々の対話を通じて『人生』について本当に多くのことを学んできました。

ここ数年は、人生を生きるということと死にゆくということについて、祖父と語り合ってきました。

駅ビルの上にかかった月

駅ビルの上にかかった月


僕は、おじいちゃんを退院させてあげたい。

そして、亡くなるならば祖父の望みのとおり、数十年間にわたって暮らし続けてきた自宅でその瞬間を迎えさせてあげたい。

だから、少しだけ元気を取り戻してほしい。

仕事は朝から晩まで詰まっているけれど、できるかぎり僕はたくさんお見舞いに行くから、おじいちゃん、あと少しだけ元気を出してね。